JP6197394B2 - 速乾性ヘアオイル - Google Patents

速乾性ヘアオイル Download PDF

Info

Publication number
JP6197394B2
JP6197394B2 JP2013130659A JP2013130659A JP6197394B2 JP 6197394 B2 JP6197394 B2 JP 6197394B2 JP 2013130659 A JP2013130659 A JP 2013130659A JP 2013130659 A JP2013130659 A JP 2013130659A JP 6197394 B2 JP6197394 B2 JP 6197394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
hair
drying
quick
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013130659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015003886A (ja
Inventor
俊之 古屋
俊之 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Zettoc Co Ltd
Original Assignee
Nippon Zettoc Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zettoc Co Ltd filed Critical Nippon Zettoc Co Ltd
Priority to JP2013130659A priority Critical patent/JP6197394B2/ja
Publication of JP2015003886A publication Critical patent/JP2015003886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6197394B2 publication Critical patent/JP6197394B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、ヘアオイルに関する。具体的には、濡れた毛、特に毛髪に使用し、毛髪を乾かす時間を短縮することで、長時間にわたるドライヤーの熱やブラッシングの摩擦による毛髪へのダメージを軽減し、さらに毛髪に対し、ベタツキがなく、サラサラ感、まとまり易さを付与するコンディショニング効果にも優れた速乾性のヘアオイルに関する。
入浴や水洗によって濡れた動物の毛や人間の毛、特に毛髪の乾燥は、一般的にブラッシングをしながらドライヤーで乾燥することが行われる。しかし、濡れた毛、特に毛髪は、摩擦や熱に対して弱いため、長時間にわたるブラッシングの摩擦やドライヤーの熱は、毛(毛髪)の損傷の主な要因となっていた。従って、濡れた毛の乾燥時間を短縮することは、特に人間の場合、通勤・通学等の外出前や温泉・プール・スポーツジム等の外部施設において望まれるだけでなく、毛(毛髪)の健康状態を良好に保つために必要であった。また、人間のみならず、犬や猫などの動物においても、乾燥時間を短縮することは、これらペットの毛の洗浄の手間を省き、動物の毛の健康状態を維持するために望まれていた。
従来、洗髪した毛髪を速やかに乾燥させる目的で、フッ素系油剤等の撥水性成分が配合されたシャンプー及びリンス等の洗浄料が開発されている(特許文献1)。しかし、特許文献1に記載されているような洗髪時に使用する洗浄料は、使用後に水で洗い流すため、速乾性を実感しにくい。
また、洗髪後、かつタオルで髪の毛を拭き取った後に適用される毛髪速乾用化粧料として、アルコールを高配合し、水との共沸によって速乾性を持たせた毛髪化粧料(特許文献2)、及び、水溶性増粘剤とエタノールとを配合して速乾性を持たせた毛髪化粧料が知られている(特許文献3)。しかし、これらはいずれも水溶性の液体化粧料であるため、ドライヤーの熱やブラッシングによる摩擦から、毛髪を保護する作用は十分ではなかった。さらに、このような水溶性液体化粧料は、乾燥後のサラサラ感、まとまり易さ等の仕上りにおいても、十分な効果が得られにくい。また、特許文献3は、水溶性増粘剤を配合しているため、乾燥中及び乾燥後のべたつきがあり、使用性においても、十分満足できるものではなかった。
特開2000−344633号公報 特開2003−286137号公報 特開2007−153806号公報
上述の通り、長時間にわたるドライヤーの熱やブラッシングの摩擦から毛、特に人間の毛髪を保護し、濡れた毛(毛髪)を乾かす時間を短縮すると共に、乾燥後にベタツキがなく、サラサラ感、まとまり易さを付与するコンディショニング効果にも優れたヘアオイルが求められていた。
従って、本発明の目的は、水洗等により濡れた毛や毛髪に適用することによって、毛(毛髪)を乾かす時間を短縮することが可能となる速乾性ヘアオイルを提供することにある。
また、本発明の更なる目的は、長時間にわたるドライヤーの熱やブラッシングの摩擦による毛(毛髪)へのダメージを軽減し、さらに毛(毛髪)に対し、ベタツキがなく、サラサラ感、まとまり易さを付与するコンディショニング効果にも優れたヘアオイルを提供することにある。
本発明の目的は、さらに、上記ヘアオイルを用いて濡れた毛を短期間に乾燥する方法を提供することにある。
本発明者らは、この課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ヘアオイルにおいて、特定のイソパラフィン系炭化水素および特定のアルカン系炭化水素から選ばれる少なくとも一種以上の揮発性油分を用いると、毛や毛髪に付着した水分の蒸発速度が速まり、長時間にわたるドライヤーの熱やブラッシングの摩擦による毛(毛髪)へのダメージを軽減すると共にベタツキがなく、サラサラ感、まとまり易さといった良好な感触を提供し得ることを見出し、本発明を完成した。
具体的に、本発明は、以下に関するものであり得る。
[1]下記式(I)で示されるイソパラフィン系炭化水素(式中、n=1〜4)、及び下記式(II)で示されるアルカン系炭化水素(式中、m=12〜14)から選択される少なくとも1種以上の揮発性油分を含有することを特徴とする速乾性ヘアオイル。

Figure 0006197394

m2m+2 (II)

[2]前記ヘアオイルを100質量%とした場合、前記揮発性油分を30質量%以上含有する、[1]の速乾性ヘアオイル。
[3]さらに、少なくとも1種類以上の植物油を不揮発性油分として含有する、[1]又は[2]の速乾性ヘアオイル。
[4]前記ヘアオイルを100質量%とした場合、前記植物油を0.01〜10質量%含有する、[1]〜[3]のいずれかの速乾性ヘアオイル。
[5]水を含まない、[1]〜[4]のいずれかの速乾性ヘアオイル。
[6][1]〜[5]のいずれかの速乾性ヘアオイルを含有する、ヘアオイルスプレー。
[7]・請求項1〜5のいずれか1項記載の速乾性ヘアオイルを人又は動物の水濡れした毛に適用する工程;及び
・前記速乾性ヘアオイルを適用した毛を乾燥する工程、
を含む、前記人又は動物の水濡れした毛の短時間乾燥方法。
[8]前記毛が人の毛髪である、[7]に記載の短時間乾燥方法。
本発明の速乾性ヘアオイルを、水洗や洗髪等により濡れた毛、特に人間の毛髪に適用することによって、毛(毛髪)を乾かす時間を短縮することが可能となる。
また、本発明の速乾性ヘアオイルを適用した上で毛(毛髪)をブラッシングしながらドライヤーにより乾燥すれば、長時間にわたるドライヤーの熱やブラッシングの摩擦による毛(毛髪)へのダメージを軽減することができる。
さらに、本発明の速乾性ヘアオイルを毛(毛髪)に適用すれば、ベタツキがなく、サラサラ感、まとまり易さを毛(毛髪)に付与することができ、乾燥した毛(毛髪)にコンディショニング効果を与えることができる。
本発明は、特定のイソパラフィン系炭化水素及び特定のアルカン系炭化水素から選択される少なくとも1種以上の揮発性油分を含有することを特徴とする速乾性ヘアオイルに関する。本願発明においてヘアオイルとは、人を含む動物の毛、特に人の毛髪に適用する油を意味する。速乾性とは、本発明のヘアオイルを水に濡れた毛に適用した後、速やかに水分が減少することを意味し、具体的には、ヘアオイル適用から5分後の毛の水分量が40質量%となることが好ましく、20質量%となることがより好ましく、10質量%以下となることがさらに好ましい。以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[1]揮発性油分
本発明の速乾性ヘアオイルに含まれる揮発性油分は、特定のイソパラフィン系炭化水素及び特定のアルカン系炭化水素から選択される少なくとも1種以上を含む。これらイソパラフィン系炭化水素及びアルカン系炭化水素は、いずれも飽和炭化水素であり、揮発性が高く、粘性が低いといった共通の特性を有している。理論に限定されることはないが、この特性のため、本発明の速乾性ヘアオイルは濡れた毛や毛髪に適用された際に瞬時に毛髪表面に伸び広げられると共に高い揮発性との効果を奏し、毛や毛髪の即時乾燥に寄与することができる。
本発明で使用し得るイソパラフィン系炭化水素は、以下の式(I)で示すことができる。
Figure 0006197394
式(I)中、n=1〜4、好ましくは、n=1〜3、より好ましくは、n=1〜2である。本発明で使用し得るイソパラフィン系炭化水素として、具体的には、n=1の軽質イソパラフィン(パールリーム3、日油株式会社)、n=2の軽質流動イソパラフィン(パールリーム4、日油株式会社)、n=3の流動イソパラフィン(パールリームEX、日油株式会社)、n=4の流動イソパラフィン(パールリーム6、日油株式会社)を用いることができる。
本発明で使用し得るアルカン系炭化水素は、以下の式(II)で示すことができる。
m2m+2 (II)
式(II)中、m=12〜14、好ましくはm=12又は13である。式(II)で示されるアルカン系炭化水素は、直鎖であっても分岐鎖であってもよいが、好ましくは直鎖の飽和アルカンである。アルカン系炭化水素として具体的には、m=12のドデカン(PARAFOL12−97、SASOL)、m=13のトリデカン、m=14のテトラデカン(PARAFOL14−97、SASOL)を用いることができる。
本発明の速乾性ヘアオイルに含まれる揮発性油分は、該ヘアオイルを100質量%とした場合、該揮発性油分を例えば30質量%以上、好ましくは30〜99質量%、より好ましくは40〜95質量%、さらに好ましくは50〜90質量%、殊更好ましくは60〜80質量%であることが適当である。揮発性油分の量が30質量%以上であれば、毛や毛髪の速乾効果を十分に発揮することができる。
上記揮発性油分として、イソパラフィン系炭化水素又はアルカン系炭化水素のいずれかの少なくとも1種以上を含んでいればよいが、該揮発性油分がイソパラフィン系炭化水素及びアルカン系炭化水素の混合物である場合、イソパラフィン系炭化水素とアルカン系炭化水素の配合比は、質量比で、例えば9:1〜1:9、好ましくは5:1〜1:5、より好ましくは、2:1〜1:2、さらに好ましくは1:1であることが適当である。
本発明の速乾性ヘアオイルは、少なくとも1種類以上の植物油を不揮発性油分として含有してもよい。植物油としては、例えば、アボガド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ゴマ油、サフラワー油、大豆油、大豆リン脂質、ツバキ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、モクロウ、ヤシ油、アニス油、エゴマ油、オレンジ油、カミツレ油、キューカンバー油、キョウニン油、グレープシード油、ククイナッツ油、コメヌカ油、コムギ胚芽油、ゴボウ種子油、コメ胚芽油、サザンカ油、シア脂、ジュズダマ油、スペアミント油、セージ油、タイム油、チャ実油、チョウジ油、月見草油、テレピン油、トウヒ油、トウモロコシ油、トショウ油、ナタネ油、ノバラ油、パーム核油、パーム油、ハッカ油、ハトムギ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、メドウフォーム種子油、メドウフォーム−δ−ラクトン、モルティエラ油、ユーカリ油、ラッカセイ油、ラベンダー油、ローズヒップ油、ローズマリー油、ローマカミツレ油、アルガン油、アルガニアスピノサ核油、バオバブ油、バオバブ種子油、ムルムル脂、インカオメガ油、クパス脂、ババス脂、ボラージオイル、ツルコケモモ種子油、ビルベリー種子油、コケモモ種子油、イチゴ種子油、クロフサスグリ種子油、モリンガオイル、プルーンシードオイル、コレステロール、ツバキ油、ヤマトウツバキ油、ビャクダンエキス、キハダ樹皮エキス、オオムギエキス、タートル油、ミンク油、卵黄油、アマニ油、エノ油、カヤ油、シナギリ油、日本キリ油、胚芽油、硬化ヤシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、サトウキビロウ、ジョジョバロウ、セラックロウ等が挙げることができる。中でも、ツバキ油、ヒマワリ油、ゴマ油、ナタネ油、サフラワー油、シア脂、アルガニアスピノサ核油、ビャクダンエキス、キハダ樹皮エキス、オオムギエキス等のオレイン酸を多く含む油が毛や毛髪の仕上がりをサラサラとし、べたつきを抑え、毛髪の乾きも十分に促進できる点から好ましい。本発明の速乾性ヘアオイルは、不揮発性油分としての植物油を少なくとも1種類以上、好ましくは3種類含有し得る。
本発明で使用できる植物油の配合量は、植物油の種類等に応じて適宜選択可能である。本発明の速乾性ヘアオイルにおける植物油の好適な配合量は、該ヘアオイルを100質量%とした場合、例えば0.01〜10質量%、好ましくは0.05〜7質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。植物油の配合量が、0.01質量%以上であれば、毛や毛髪の乾燥を促進し、ベタツキのない、サラサラとしたまとまりのある良好な感触を付与する効果が、顕著に現れるので好ましい。また、植物油の配合量が、10質量%以下であれば、毛や毛髪の仕上がりが、サラサラとし、べたつきを抑え、毛髪の乾きも十分に促進できるので好ましい。なお、上記植物油の配合量は、植物油を2種類以上使用する場合は、植物油合計の配合量となる。
本ヘアオイルに配合される本ヘアオイルには、上述の成分の他に、必要に応じて、ヘアオイルや毛髪化粧料の分野で一般的に用いられている他の成分を含むことができる。他の成分としては、例えば、植物油以外の油分、保湿剤、界面活性剤、薬効成分、着色剤、塩、香料、安定化剤、緩衝剤等を、本発明の所期の効果を損なわない限度で配合することができる。
上記植物油以外の油分としては、α−オレフィンオリゴマー、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸2−オクチルドデシル、リシノール酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、ネオペンタン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2−オクチルドデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸2−オクチルドデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリ2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリグリセリン、トリ(カプリル・カプリル酸)グリセリル、2−オクリルドデカノール、トリオクタン酸グリセリン、テトラオクタン酸ペンタエリスリット、トリイソパルミチン酸グリセリン、イソステアロイル加水分解シルク、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステアリル/オクチルドデシル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、セラミド、ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール、テトラ2−へキシルデカン酸アスコルビル、ビタミンE、酢酸トコフェロール、18−メチルエイコサン酸(18−MEA)、酢酸ラノリン、液状ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸メチルヘプチル、還元ラノリン、硬質ラノリン、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーン樹脂、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルポリシクロシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(POE)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(POE)シロキサンメチル(POP)シロキサン共重合体、メチルポリシロキサンエマルジョン、環状シリコーン樹脂、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(POP)シロキサン共重合体、テトラデカメチルヘキサシロサン、オクタメチルトリシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体等のシリコーン油等を挙げることができる。
本発明の速乾性ヘアオイルにおける植物油以外の油分の好適な配合量は、該ヘアオイルを100質量%とした場合、例えば5〜80質量%、好ましくは10〜70質量%、より好ましくは20〜50質量%である。
本発明の速乾性ヘアオイルは油性であり、水分は極力含まないことが好ましい。本発明の速乾性ヘアオイルに含まれる水の量は、例えば、30質量%以下、好ましくは、10質量%以下、より好ましくは水を含まない、即ち、0質量%であることが適当である。
本発明の速乾性ヘアオイルにおける不揮発性油分の好適な配合量は、該ヘアオイルを100質量%とした場合、例えば70質量%以下、好ましくは1〜70質量%、より好ましくは5〜60質量%、さらに好ましくは10〜50質量%、殊更好ましくは20〜40質量%である。
本発明の速乾性ヘアオイルは、上記各成分を常法により混合して製造することができる。例えば、上記揮発性油分と、任意の不揮発性油分である植物油とをアンカーミキサー等を用いて混合し、撹拌することによって得られる。
本発明の速乾性ヘアオイルは、さらに常法により、液状、ジェル状等とすることができる。速乾性ヘアオイルを液状又は、ジェル状にする場合は、例えば、パルミチン酸デキストリン、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸イヌリン、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、トリ(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、等のゲル化剤を配合してもよい。加えて、本発明の速乾性ヘアオイルは、炭酸ガス、窒素ガス、液化石油ガス等の噴射剤を使用して、スプレー、ミスト剤又はエアゾールとすることもできる。
[乾燥方法]
本発明は、さらに、本発明の速乾性ヘアオイルを人又は動物の水濡れした毛に適用する工程;及び本発明の速乾性ヘアオイルを適用した毛を乾燥する工程、を含む、前記人又は動物の水濡れした毛の短時間乾燥方法に関する。
本発明の速乾性ヘアオイルは、濡れた毛(毛髪)に適用することによって、その後のブラッシングからの摩擦やドライヤー乾燥による熱によって毛(毛髪)が損傷するのを保護しつつ、短期間で濡れた毛を乾燥することができる。具体的な使用方法としては、例えば、まず毛(人の髪の毛及び動物の毛を含む)を、シャンプーやリンスを用いて水洗する。水洗して水濡れした毛に本発明の速乾性ヘアオイルを適用する。この際、速乾性ヘアオイルの適用量は、毛10gに対し、速乾性ヘアオイルが、例えば、0.5〜3.5ml、好ましくは、1〜3ml、より好ましくは、1.5〜2.5mlであることが適当である。また、水洗により毛に付着した水の量:速乾性ヘアオイルの質量比が、例えば、2.5:10〜17.5:10、好ましくは、5:10〜15:10、より好ましくは、7.5:10〜12.5:10であることが適当である。通常の人の髪の毛であれば、髪の毛10gに対し、本発明の速乾性ヘアオイルを、例えば、0.5〜3.5ml、好ましくは、1〜3ml、より好ましくは1.5〜2.5ml適用することが適当である。
このように速乾性ヘアオイルを水濡れした毛に適用した後、任意にブラッシングをしながら、例えば60〜100℃、好ましくは60〜80℃の温度で、例えば、1〜30分、好ましくは5〜20分間、毛を乾燥する。乾燥には、一般的なヘアドライヤーの他、ヘアアイロン、タオル、常温(25℃)に放置する自然乾燥を使用することができる。通常、水洗により毛に付着した水の量を100質量%とすると、当該水の量が20質量%以下となるか、好ましくは、毛の質量を100質量%とした場合の水分量が10質量%以下となれば、毛が乾いたと言える。
以下、本発明を実施例で具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。
<速乾性ヘアオイルの製造方法>
[実施例1]
表1に記載された揮発性油分としての式(I)で示されるイソパラフィン系炭化水素(式中、n=1)(日油株式会社製パールリーム3)、及び不揮発性油分としてのミリスチン酸メチルヘプチルをアンカーミキサー(プライミクス社製)にて、常温(25℃)で均一に混合してヘアオイルを得た。
[実施例2〜14]
揮発性油分として表1に記載された成分を表1に記載された配合量にて使用した以外は、実施例1と同様にして実施例2〜14のヘアオイルを製造した。なお、実施例4〜12は本願発明の参考例である。
[比較例1〜6]
揮発性油分として表2に記載された成分を表2に記載された配合量にて使用した以外は、実施例1と同様にして比較例1〜6のヘアオイルを製造した。
[比較例7]
揮発性油分を使用せず、水及びエタノールを表2に記載された配合量にて使用した以外は、実施例1と同様にして比較例7のヘアオイルを製造した。
<評価方法1>
年齢20〜40歳の女性試験者20名を対象に市販のシャンプー(花王社製、メリット)で5分間洗髪し、タオルで毛髪を軽く拭き取った(タオルドライ)。タオルドライ後の毛髪に実施例および比較例のヘアオイルを、髪の毛10gに対して2mlの量で馴染ませた。このとき、タオルドライ後の毛髪に付着した水の量:速乾性ヘアオイルの質量比は、1:1であった。ヘアオイルをなじませた毛髪を、800Wのドライヤー(パナソニック社製、ターボドライ イオニティ EH5216P)で10分間60℃にて乾燥した。乾燥の際の毛髪の乾きやすさ、ベタツキ、サラサラ感、まとまり感の各項目について官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
判定基準
(1)乾きやすさ
◎:使用者の15名以上が濡れた髪が乾きやすいと判断
○:使用者の10名以上15名未満が濡れた髪が乾きやすいと判断
△:使用者の5名以上10名未満が濡れた髪が乾きやすいと判断
×:使用者の15名以上が濡れた髪が乾きにくいと判断
(2)ベタツキ
◎:使用者の15名以上がべたつかないと判断
○:使用者の10名以上15名未満がべたつかないと判断
△:使用者の5名以上10名未満がべたつかないと判断
×:使用者の15名以上がべたつくと判断
(3)サラサラ感
◎:使用者の15名以上がサラサラすると判断
○:使用者の10名以上15名未満がサラサラすると判断
△:使用者の5名以上10名未満がサラサラすると判断
×:使用者の15名以上がサラサラしないと判断
(4)まとまり感
◎:使用者の15名以上がまとまりが良いと判断
○:使用者の10名以上15名未満がまとまりが良いと判断
△:使用者の5名以上10名未満がまとまりが良いと判断
×:使用者の15名以上がまとまりが悪いと判断
<評価方法2>
毛束10gを市販のシャンプー(花王社製、メリット)で1分間洗浄し、30秒すすぎを行い、タオルドライ後、60℃の恒温槽に入れて5分後に質量変化を測定し、下記に示す判定基準により評価を行った。
(5)水分減少量
毛に付着した初期の水の量を100質量%とした場合、
◎:乾燥後の水の量が、初期の水の質量に対して、10質量%以下である。
○:乾燥後の水の量が、初期の水の質量に対して、20質量%以下である。
△:乾燥後の水の量が、初期の水の質量に対して、40質量%以下である。
×:乾燥後の水の量が、初期の水の質量に対して、60質量%以下である。
表1
Figure 0006197394
*1:日油株式会社製 パールリーム3
*2:日油株式会社製 パールリーム4
*3:日油株式会社製 パールリームEX
*4:日油株式会社製 パールリーム6
*5:SASOL社製 PARAFOL12−97
*6:SASOL社製 PARAFOL14−97
(表1中、配合量の単位はヘアオイル全量を100質量%とした場合の質量%)
表2
Figure 0006197394
*1:日油株式会社製 パームリーム18
*2:SASOL社製 PARAFOL16−97
(表2中、配合量の単位はヘアオイル全量を100質量%とした場合の質量%)
表1、表2から明らかなように、本発明の速乾性ヘアオイルは、比較例と比べて、明らかに官能試験(乾きやすさ、ベタツキ、サラサラ感、まとまり感)の評価において優れたヘアオイルであった。また、水分減少量においても、本発明の速乾性ヘアオイルは、比較例と比べて顕著な違いがあることがわかった。
実施例15及び16
揮発性油分として、実施例15ではイソパラフィン系炭化水素(注1:日油株式会社製パールリーム3)を、実施例16ではアルカン系炭化水素(注2:SASOL社製PARAFOL12−97)を用い、さらに2〜6の各成分を用い、すべての成分をアンカーミキサー(プライミクス社製)にて、常温(25℃)で均一に混合してヘアオイルを得た。

実施例15 ヘアオイル(100質量%) 配合量(質量%)
1:イソパラフィン系炭化水素(n=1)(注1) 60
2:ミリスチン酸メチルヘプチル 残量
3:シア脂 1
4:ツバキ油 1
5:アルガニアスピノサ核油 1
6:ラベンダー油 0.05
(注1)日油株式会社製 パールリーム3
実施例16 ヘアオイル(100質量%) 配合量(質量%)
1:アルカン系炭化水素(m=12)(注2) 60
2:ミリスチン酸メチルヘプチル 残量
3:ビャクダンエキス 1
4:キハダ樹皮エキス 1
5:オオムギエキス 1
6:ラベンダー油 0.05
(注2)SASOL社製 PARAFOL12−97
実施例15及び16のヘアオイルは、評価方法1及び2に示す、乾きやすさ、ベタツキ、サラサラ感、まとまり感及び水分減少量の全ての項目において◎の評価であり、優れたヘアオイルであった。

Claims (8)

  1. 下記式(I)で示されるイソパラフィン系炭化水素(式中、n=1)の揮発性油分を含有することを特徴とする速乾性ヘアオイルであって、前記速乾性ヘアオイルを100質量%とした場合、前記揮発性油分を30〜70質量%含有する、速乾性ヘアオイル

    Figure 0006197394
  2. 前記ヘアオイルを100質量%とした場合、前記揮発性油分を50〜70質量%含有する、請求項1記載の速乾性ヘアオイル。
  3. さらに、植物油以外の油分として炭化水素油又はシリコーン油を少なくとも1種類以上含有する、請求項1又は2記載の速乾性ヘアオイル。
  4. 前記速乾性が、60〜100℃の温度における乾燥における速乾性である、請求項1〜3のいずれか1項記載の速乾性ヘアオイル。
  5. 及びエタノールを含まない、請求項1〜4のいずれか1項記載の速乾性ヘアオイル。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の速乾性ヘアオイルを含有する、速乾性ヘアオイルスプレー。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項記載の速乾性ヘアオイルを人又は動物の水濡れした毛に適用する工程;及び
    ・前記速乾性ヘアオイルを適用した毛を乾燥する工程、
    を含む、前記人又は動物の水濡れした毛の短時間乾燥方法。
  8. 前記毛が人の毛髪である、請求項7に記載の短時間乾燥方法。
JP2013130659A 2013-06-21 2013-06-21 速乾性ヘアオイル Active JP6197394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013130659A JP6197394B2 (ja) 2013-06-21 2013-06-21 速乾性ヘアオイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013130659A JP6197394B2 (ja) 2013-06-21 2013-06-21 速乾性ヘアオイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015003886A JP2015003886A (ja) 2015-01-08
JP6197394B2 true JP6197394B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=52300080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013130659A Active JP6197394B2 (ja) 2013-06-21 2013-06-21 速乾性ヘアオイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6197394B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210378944A1 (en) * 2018-10-03 2021-12-09 L'oreal Composition comprising non-volatile/volatile oils and lipophilic dyes, methods and uses thereof
US11654092B2 (en) 2020-06-29 2023-05-23 L'oreal Cosmetic composition containing branched alkanes, silicones, and non-silicone fatty compounds

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01168608A (ja) * 1987-12-24 1989-07-04 Kobayashi Kose Co Ltd 頭髪乾燥用組成物
JP5110797B2 (ja) * 2006-02-22 2012-12-26 花王株式会社 毛髪化粧料
JP5538685B2 (ja) * 2008-03-17 2014-07-02 株式会社 資生堂 毛髪化粧料
JP4954308B2 (ja) * 2010-03-17 2012-06-13 株式会社 資生堂 毛髪化粧料
JP6198458B2 (ja) * 2013-05-21 2017-09-20 株式会社アリミノ 毛髪化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015003886A (ja) 2015-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2558592C2 (ru) Летучая масляная композиция
JP5016230B2 (ja) 染毛用又は毛髪脱色用第2剤組成物
KR101815024B1 (ko) 수분 보급용 스틱형상 화장료
US20200375854A1 (en) Compositions and methods for treating keratinous substrates
JP2013525321A (ja) 脂肪性物質を含むアルカリ性縮毛矯正剤およびその使用
JP6792353B2 (ja) 油中水型乳化組成物
JP6197394B2 (ja) 速乾性ヘアオイル
JP2011098929A (ja) 整髪剤
BR112021009643A2 (pt) composição cosmética anidra que compreende uma substância graxa líquida, uma substância graxa sólida e um tensoativo
FR3045351A1 (ja)
JP6274645B2 (ja) 整髪剤
JP4040933B2 (ja) 毛髪化粧料組成物
FR3045350A1 (ja)
KR102175467B1 (ko) 수중유형 에멀젼 조성물 및 이의 제조방법
JP2004067653A (ja) 整髪用乳化化粧料
TW201919578A (zh) 油中水型乳化化妝料
JP7196082B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP7281915B2 (ja) 非水系毛髪化粧料及び毛髪処理方法
JP3793492B2 (ja) 毛髪化粧料組成物
JP2019077639A (ja) 非水系毛髪用組成物および毛髪処理方法
JP6158041B2 (ja) 毛髪を染色又は脱色するための第2剤組成物
JP2007153770A (ja) 整髪用乳化組成物
JP7553938B2 (ja) 毛髪化粧料
DE102015225557A1 (de) Mittel zur temporären Verformung keratinhaltiger Fasern mit Konservierungsmittel I
GB2550229B (en) A cosmetic composition for the temporary reshaping of hair

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170118

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6197394

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250