JP4670369B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘアジェル、ヘアミルク、ヘアワックス、ヘアリンスなどの毛髪化粧料に関し、さらに詳しくは、脱色処理を行った毛髪にもなじみ易く、髪に艶および潤いを与え、洗髪後も潤いを保ち、そして毛髪に良好な指通り性を与え、毛髪のひっかかりおよびもつれによる切れ毛を防止できる毛髪化粧料に関する。
従来、毛髪化粧料には、毛髪の指通り性が良好で、艶を付与するなどの性能が求められている。したがって、毛髪化粧料には炭化水素油、エステル油、シリコーンなどの油性成分が配合されている。これらの中でも、シリコーンは表面張力が小さく潤滑性に優れるため、毛髪に塗布した場合、薄く均一に伸展し毛髪に良好な滑り性を付与することから、毛髪化粧料に広く用いられている。
例えば、特許文献1においては、アミドアミン化合物、高級アルコール、水難溶性固形粉体、およびシリコーンを組み合わせた毛髪化粧料が開示されている。さらに、特許文献2においては、エーテル型カチオン性界面活性剤およびアミノ変性シリコーンを組み合わせた毛髪化粧料が開示されている。
しかし、近年、染毛が普及し、毛髪に対してヘアカラー、ブリーチなどの脱色処理を行うことが増加している。脱色処理された毛髪は、細胞間脂質およびタンパク質が酸化・変性し、そしてシャンプーなどの洗髪時に徐々に流出し、キューティクルが部分的に剥離することにより、毛髪の表面の一部の親水性が高くなる。その結果、脱色処理を行った毛髪にはシリコーンがなじみにくくなり、十分な指通り性が付与されないという問題がある。さらに、カチオン性界面活性剤は皮膚刺激性が強いため、頭皮に付着した場合、肌荒れなどを起こす可能性がある。
さらに、毛髪は脱色処理などの化学的作用だけでなく、洗髪、ブラッシングなどの物理的作用を日常的に受けることにより、破断強度が低下する。その結果、洗髪およびブラッシング時に毛髪が引っかかりまたはもつれることで応力がかかることによって、切れ毛が生じる。切れ毛が増えると、指通り性が低下するだけでなく、見た目の風合いも損なわれるという問題がある。
例えば、特許文献3においては、ポリエーテル変性シリコーンおよびアルキル変性シリコーンを組み合わせた切れ毛を防止する毛髪化粧料が開示されている。しかし、この毛髪化粧料は切れ毛を防止する効果はあるものの、必ずしも洗髪後に潤いを保つことができない。
特開2003−201218号公報 特開2003−327510号公報 特開平7−285834号公報
本発明の目的は、脱色処理を行った毛髪にもなじみ易く、髪に艶および潤いを与え、洗髪後も潤いを保ち、そして毛髪に良好な指通り性を与え、毛髪のひっかかりおよびもつれによる切れ毛を防止できる毛髪化粧料を提供することにある。
上記課題を解決するために研究を重ねたところ、特定のグリセリン誘導体およびシリコーンまたはシリコーン誘導体を特定の比率で組み合わせることにより、目的とする毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の毛髪化粧料は、グリセリン誘導体(a)およびシリコーン化合物(b)を含む毛髪化粧料であって、該グリセリン誘導体(a)が、式(I)で示される誘導体:
Gly−[O(PO)(EO)−(BO)H] (I)
(式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基であり、そしてmおよびnはそれぞれPOおよびEOの平均付加モル数であって、1〜50の値であり、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1である。BOは炭素数4のオキシアルキレン基であり、そしてpはBOの平均付加モル数であって、1〜5の値である。)であり、そしてpはBOの平均付加モル数を示し1〜5の値である。)であり、該シリコーン化合物が、シリコーンおよびシリコーン誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種の化合物であり、該毛髪化粧料中に、該グリセリン誘導体(a)が0.1〜40質量%、そして該シリコーン化合物(b)が0.1〜10質量%の割合で含有される。
なお、BOで表される炭素数4のオキシアルキレン基とは、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基および/またはオキシテトラメチレン基を意味する。
本発明の毛髪化粧料は、脱色処理を行った毛髪にもなじみ易く、髪に艶および潤いを与え、洗髪後も潤いを保ち、そして毛髪に良好な指通り性を与え、毛髪のひっかかりおよびもつれによる切れ毛を防止できる。
本発明の毛髪化粧料は、下記のグリセリン誘導体(a)(以下、化合物a、a成分などという場合がある)およびシリコーン化合物(b)(以下、化合物b、b成分などという場合がある)を含み、必要に応じて添加剤および水などの溶媒を含む。以下、これらについて順次説明する。
(グリセリン誘導体(a))
本発明の毛髪化粧料に用いられるグリセリン誘導体(a)は、グリセリンにプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドをそれぞれグリセリンに対して3〜150モル当量の割合で付加させた後に、炭素数4のアルキレンオキシドをグリセリンに対して3〜15モル当量の割合で付加させて得られる。すなわち、グリセリン誘導体(a)は、いったん、POとEOとの付加物を合成した後、炭素数4のアルキレンオキシドをブロック状で付加することにより得られる。
プロピレンオキシド(PO)およびエチレンオキシド(EO)の質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの付加形態は、ランダム状でもブロック状でもよい。洗髪後もより高い潤いを保つためには、ランダム状で付加することが好ましい。プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの質量比(PO/EO)が1/5未満の場合、毛髪に指通り性および艶を与える効果が弱くなる。5/1を超える場合、毛髪に潤いを与える効果が弱くなる。
プロピレンオキシド(PO)およびプロピレンオキシド(EO)の平均付加モル数は、それぞれ1〜50の範囲にあることが好ましい。POおよびEOの平均付加モル数が1未満であれば、脱色処理した毛髪になじみにくく、切れ毛防止効果が弱くなり、洗髪後の潤いが保たれない。平均付加モル数が50を超えると、毛髪に潤いを与えられず、さらに切れ毛防止効果が弱くなる。
炭素数4のアルキレンオキシド(BO)の平均付加モル数は、1〜5の範囲にあることが好ましい。BOの平均付加モル数が1未満であれば、脱色した毛髪になじみにくくなる。平均付加モル数が5を超えると脱色した毛髪になじみにくくなる。
炭素数4のアルキレンオキシドとしては、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、テトラメチレンオキシド(テトラヒドロフラン)などが挙げられる。これらの中で、入手の容易さ、反応制御の容易さなどの点から、1,2−ブチレンオキシドが好ましい。
通常、グリセリンにこれらのアルキレンオキシドを付加させる場合、アルカリ触媒、相関移動触媒、ルイス酸触媒などを用いて付加反応を行う。一般的には、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒を用いることが好ましい。
(シリコーン化合物(b))
本発明の毛髪化粧料に用いられるシリコーン化合物(b)は、シリコーンおよびシリコーン誘導体であり、本発明においてシリコーンとは、ジメチルポリシロキサンを示す。シリコーン誘導体としては、例えば、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。これらのシリコーン化合物の平均重合度は特に限定されない。しかし、毛髪に指通り性および艶を与える効果の点から、平均重合度が500〜10000のシリコーンまたはシリコーン誘導体が好ましく、平均重合度が500〜10000のシリコーンがさらに好ましい。
(添加剤)
本発明の毛髪化粧料に含まれ得る添加剤は、本発明の効果を阻害しない範囲内で毛髪化粧料に含有させることができる。添加剤としては、例えば流動パラフィン、流動イソパラフィンなどの炭化水素系油;牛脂、豚脂、魚油などの天然油脂類;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルなどの合成トリグリセライド;オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシルなどのエステル油;ミツロウ、カルナバロウなどのロウ類;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどの陽イオン界面活性剤;アルギン酸、カルボキシビニルポリマーなどの水溶性高分子化合物;ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩などの有機または無機塩類;pH調製剤としての酸およびアルカリ;殺菌剤;キレート剤;抗酸化剤;紫外線吸収剤;ビタミン類;動植物由来の天然エキス;色素;顔料;香料などが挙げられる。
(毛髪化粧料)
本発明の毛髪化粧料は、上述のように、グリセリン誘導体(a成分)およびシリコーン化合物(b成分)を特定の割合で含み、必要に応じて添加剤、溶媒(例えば水)などを含む。
a成分は、毛髪化粧料に0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜25質量%の割合で含まれる。0.1質量%未満の場合は、脱色処理した毛髪になじみ難く、毛髪に潤いを与えられず、切れ毛防止効果が弱くなり、さらに洗髪後の潤いが保たれない。40質量%を超える場合は、べたつき感を感じ、指通りが悪くなる。a成分は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
b成分は、毛髪化粧料に0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜5質量%の割合で含まれる。0.1質量%未満の場合は、髪の指通り性が悪くなり、艶を与え難くなる。10質量%を超える場合は、べたつき感を感じ、指通り性が悪くなる。b成分は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
次に実施例によって、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
a成分として、式(I)において、m=3.3、n=3.3、およびp=1.7であり、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの質量比PO/EOが1.3/1であるポリオキシブチレン(5モル)ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)グリセリンエーテル(エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドはランダムに付加)(化合物a1)を10質量%、b成分としてジメチコン(平均重合度3000)およびアミノプロピルジメチコン(平均重合度3000)をそれぞれ1質量%、表1に示す共通添加成分Aを10.9質量%、および精製水を77.1質量%の割合で配合し、毛髪化粧料(ヘアリンス)を調製した。
Figure 0004670369
調製したヘアリンスについて、(1)脱色処理した毛髪へのなじみ、(2)毛髪の指通り性、(3)毛髪の艶、(4)毛髪の潤い、(5)毛髪の切れ毛防止効果、および(6)洗髪後の毛髪の潤いについて、下記の方法によって評価した。
(1)脱色処理した毛髪へのなじみ
脱色処理溶液(4.5質量%過酸化水素水/2.5質量%アンモニア水)に、向きを揃えた長さ20cmの毛束を30分間浸漬した。浸漬後、毛束を1Lの溜め水ですすいだ。この操作を3回繰り返し、脱色処理毛髪を得た。次いで、20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、未処理毛髪および脱色処理毛髪に得られたヘアリンス2gを塗布した時のなじみやすさについて、下記の基準で判定してもらった。
20点:脱色処理毛髪は未処理毛髪と同じくなじみやすいと感じた場合。
10点:脱色処理毛髪は未処理毛髪に比べてややなじみにくいと感じた場合。
0点:脱色処理毛髪は未処理毛髪に比べて非常になじみにくいと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(脱色処理した毛髪にもなじみやすいヘアリンス)。
×:平均点が15点未満(脱色処理した毛髪になじみにくいヘアリンス)。
(2)毛髪の指通り性
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、洗髪後の濡れた頭髪に得られたヘアリンス5gを使用してもらった。ヘアリンスを洗い流しタオルドライ後、毛髪を2時間乾燥させた。2時間後の毛髪の指通り性について、下記の基準で判定してもらった。
20点:毛髪の指通り性がとても良好であると感じた場合。
10点:毛髪の指通り性がまあまあであると感じた場合。
0点:髪がきしみ、指通り性が悪いと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(毛髪に優れた指通り性を与えるヘアリンス)。
×:平均点が15点未満(毛髪の指通り性が悪いヘアリンス)。
(3)毛髪の艶
得られたヘアリンスの10%水溶液に長さ10cmの毛束を30分間浸漬した。浸漬後、毛束を1Lの溜め水ですすいだ。次いで、タオルドライ後、恒温恒湿室(23℃、50RH)に2時間静置して処理毛とした。次いで、20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、目視により各処理毛束の艶について、下記の基準で判定してもらった。
20点:処理毛にとても艶があると感じた場合。
10点:処理毛にやや艶があると感じた場合。
0点:処理毛にまったく艶がないと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(毛髪に艶を与えるヘアリンス)。
×:平均点が15点未満(毛髪に艶を与えないヘアリンス)。
(4)毛髪の潤い
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、洗髪後の濡れた頭髪に得られたヘアリンス5gを使用してもらった。ヘアリンスを洗い流しタオルドライ後、毛髪を2時間乾燥させた。2時間後の毛髪の潤いについて、下記の基準で判定してもらった。
20点:毛髪がとても潤っていると感じた場合。
10点:毛髪がやや潤っていると感じた場合。
0点:髪がぱさつき、まったく潤っていないと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(毛髪に潤いを与えるヘアリンス)。
×:平均点が15点未満(毛髪に潤いを与えないヘアリンス)。
(5)毛髪の切れ毛防止効果
得られたヘアリンスの10%水溶液に長さ10cmの毛束を30分間浸漬した。浸漬後、毛束を1Lの溜め水ですすいだ。次いで、タオルドライ後、恒温恒湿室(23℃、50RH)に2時間静置して処理毛とした。引張り強度の測定にはレオメーター(FUDOH RHEO METER、(株)レオテック製)を使用した。測定する毛髪一本を、長さが4cmになるように毛髪の両末端をセンサーの先端と移動台とに固定した。次いで、移動台を20mm/minの速度でセンサーから離した。次いで、毛髪が切断された時の応力を破断強度とし、下記のように判定した。
20点:破断強度が120gf以上であった場合。
15点:破断強度が100gf以上120gf未満であった場合。
10点:破断強度が80gf以上100gf未満であった場合。
5点:破断強度が60gf以上80gf未満であった場合。
0点:破断強度が60gf未満であった場合。
10回測定を行い10回の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(毛髪に優れた切れ毛効果を与えるヘアリンス)。
×:平均点が15点未満(毛髪に切れ毛効果を与えないヘアリンス)。
(6)洗髪後の毛髪の潤い
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、得られたヘアリンス5gを使用してもらい、一度毛髪を乾燥させた。次いで、ヘアシャンプーで洗髪しタオルドライ後、毛髪を2時間乾燥させた。2時間後の毛髪の潤いについて、下記の基準で判定してもらった。
20点:毛髪がとても潤っていると感じた場合。
10点:毛髪がやや潤っていると感じた場合。
0点:髪がぱさつき、まったく潤っていないと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(洗髪後も毛髪の潤いを保つヘアリンス)。
×:平均点が15点未満(洗髪後に毛髪の潤いを保たないヘアリンス)。
結果を表2に示す。
(実施例2)
a成分として、式(I)において、m=1.7、n=6、およびp=1.7であり、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの質量比PO/EOが1/2.7であるポリオキシブチレン(5モル)ポリオキシエチレン(18モル)ポリオキシプロピレン(5モル)グリセリンエーテル(エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドはランダムに付加)(化合物a2)、b成分および共通添加成分Aを表2に示す割合で配合し、毛髪化粧料(ヘアリンス)を調製した。調製したヘアリンスについて、実施例1と同様にして、上記(1)〜(6)の評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例3)
a成分として、式(I)において、m=6、n=1.7、およびp=1.7であり、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの質量比PO/EOが4.7/1であるポリオキシブチレン(5モル)ポリオキシエチレン(5モル)ポリオキシプロピレン(18モル)グリセリンエーテル(エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドはランダムに付加)(化合物a3)、b成分および共通添加成分Aを表2に割合で配合し、毛髪化粧料(ヘアリンス)を調製した。調製したヘアリンスについて、実施例1と同様にして、上記(1)〜(6)の評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例4〜7)
表2に示す各成分を表2に示す割合で配合し、毛髪化粧料(ヘアリンス)を調製した。調製したヘアリンスについて、実施例1と同様にして、上記(1)〜(6)の評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例1)
実施例1で用いたa成分の代わりにポリオキシエチレン(20モル)グリセリンエーテル(化合物a’1)を用いた以外は、実施例1と同様にして毛髪化粧料(ヘアリンス)を調製した。調製したヘアリンスについて、実施例1と同様にして、上記(1)〜(6)の評価を行った。結果を表3に示す。
(比較例2〜4)
表3に示す各成分を表3に示す割合で配合し、毛髪化粧料(ヘアリンス)を調製した。調製したヘアリンスについて、実施例1と同様にして、上記(1)〜(6)の評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 0004670369
Figure 0004670369
本発明の毛髪化粧料(ヘアリンス)は、脱色処理を行った毛髪にもなじみ易く、髪に艶および潤いを与え、洗髪後も潤いを保ち、そして毛髪に良好な指通り性を与え、毛髪のひっかかりおよびもつれによる切れ毛を防止できた。
一方、比較例1〜4では、十分な性能が得られなかった。比較例1では、a成分と異なるグリセリン誘導体が含まれているため、脱色処理した毛髪へのなじみおよび指通り性が悪く、毛髪に艶および潤いがなく、切れ毛を防止できず、そして洗髪後の毛髪も潤いがなかった。比較例2では、a成分の含有量が本発明の範囲より多いため、毛髪の指通り性が悪かった。比較例3では、b成分が含まれていないため、毛髪の指通り性が悪く、毛髪に艶もなかった。比較例4では、b成分の含有量が本発明の範囲より多いため、べたつき感が感じられ毛髪の指通り性が悪かった。
(実施例8)
a成分として、実施例1で用いた化合物a1を5質量%、ジメチコン乳化重合液(平均重合度3000、50%aq)およびアミノプロピルジメチコン乳化重合液(平均重合度3000、50%aq)をそれぞれ2質量%、表4に示す共通添加成分Bを12.9質量%、および精製水を78.1質量%の割合で配合し、毛髪化粧料(ヘアミルク)を調製した。
Figure 0004670369
調製したヘアミルクについて、(7)脱色処理した毛髪へのなじみ、(8)毛髪の指通り性、(9)毛髪の艶、(10)毛髪の潤い、(11)毛髪の切れ毛防止効果、および(12)洗髪後の毛髪の潤いについて、下記の方法によって評価した。
(7)脱色処理した毛髪へのなじみ
脱色処理溶液(4.5質量%過酸化水素水/2.5質量%アンモニア水)に、向きを揃えた長さ20cmの毛束を30分間浸漬した。浸漬後、毛束を1Lの溜め水ですすいだ。この操作を3回繰り返し、脱色処理毛髪を得た。次いで、20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、未処理毛髪および脱色処理毛髪に得られたヘアミルク2gを塗布した時のなじみやすさについて、下記の基準で判定してもらった。
20点:脱色処理毛髪は未処理毛髪と同じくなじみやすいと感じた場合。
10点:脱色処理毛髪は未処理毛髪に比べてややなじみにくいと感じた場合。
0点:脱色処理毛髪は未処理毛髪に比べて非常になじみにくいと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(脱色処理した毛髪にもなじみやすいヘアミルク)。
×:平均点が15点未満(脱色処理した毛髪になじみにくいヘアミルク)。
(8)毛髪の指通り性
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、得られたヘアミルク5gを頭髪に使用してもらった。乾燥後の毛髪の指通り性について、下記の基準で判定してもらった。
20点:毛髪の指通り性がとても良好であると感じた場合。
10点:毛髪の指通り性がまあまあであると感じた場合。
0点:髪がきしみ、指通り性が悪いと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(毛髪に優れた指通り性を与えるヘアミルク)。
×:平均点が15点未満(毛髪の指通り性が悪いヘアミルク)。
(9)毛髪の艶
得られたヘアミルク2gを長さ10cmの毛束に塗布した。乾燥後、20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、各毛束の艶について、下記の基準で判定してもらった。
20点:処理毛にとても艶があると感じた場合。
10点:処理毛にやや艶があると感じた場合。
0点:処理毛にまったく艶がないと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(毛髪に艶を与えるヘアミルク)。
×:平均点が15点未満(毛髪に艶を与えないヘアミルク)。
(10)毛髪の潤い
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、頭髪に得られたヘアミルク5gを使用してもらった。乾燥後の毛髪の潤いについて、下記の基準で判定してもらった。
20点:毛髪がとても潤っていると感じた場合。
10点:毛髪がやや潤っていると感じた場合。
0点:髪がぱさつき、まったく潤っていないと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(毛髪に潤いを与えるヘアミルク)。
×:平均点が15点未満(毛髪に潤いを与えないヘアミルク)。
(11)毛髪の切れ毛防止効果
得られたヘアミルク2gを長さ10cmの毛束に塗布した。次いで、恒温恒湿室(23℃、50RH)で6時間乾燥させ処理毛とした。引張り強度の測定にはレオメーター(FUDOH RHEO METER、(株)レオテック製)を使用した。測定する毛髪一本を、長さが4cmになるように毛髪の両末端をセンサーの先端と移動台とに固定した。次いで、移動台を20mm/minの速度でセンサーから離した。次いで、毛髪が切断された時の応力を破断強度とし、下記のように判定した。
20点:破断強度が120gf以上であった場合。
15点:破断強度が100gf以上120gf未満であった場合。
10点:破断強度が80gf以上100gf未満であった場合。
5点:破断強度が60gf以上80gf未満であった場合。
0点:破断強度が60gf未満であった場合。
10回測定を行い10回の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(毛髪に優れた切れ毛効果を与えるヘアミルク)。
×:平均点が15点未満(毛髪に切れ毛効果を与えないヘアミルク)。
(12)洗髪後の毛髪の潤い
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、得られたヘアミルク5gを使用してもらい、一度毛髪を乾燥させた。次いで、ヘアシャンプーで洗髪しタオルドライ後、毛髪を2時間乾燥させた。2時間後の毛髪の潤いについて、下記の基準で判定してもらった。
20点:毛髪がとても潤っていると感じた場合。
10点:毛髪がやや潤っていると感じた場合。
0点:髪がぱさつき、まったく潤っていないと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(洗髪後も毛髪の潤いを保つヘアミルク)。
×:平均点が15点未満(洗髪後に毛髪の潤いを保たないヘアミルク)。
結果を表5に示す。
(実施例9〜12)
表5に示す各成分を表5に示す割合で配合し、毛髪化粧料(ヘアミルク)を調製した。調製したヘアミルクについて、実施例8と同様にして、上記(7)〜(12)の評価を行った。結果を表5に示す。
(比較例5)
実施例8で用いたa成分の代わりにポリオキシエチレン(20モル)グリセリンエーテル(化合物a’1)を用いた以外は、実施例1と同様にして毛髪化粧料(ヘアミルク)を調製した。調製したヘアミルクについて、実施例8と同様にして、上記(7)〜(12)の評価を行った。結果を表6に示す。
(比較例6〜8)
表6に示す各成分を表6に示す割合で配合し、毛髪化粧料(ヘアミルク)を調製した。調製したヘアミルクについて、実施例8と同様にして、上記(7)〜(12)の評価を行った。結果を表6に示す。
Figure 0004670369
Figure 0004670369
本発明の毛髪化粧料(ヘアミルク)は、脱色処理を行った毛髪にもなじみ易く、髪に艶および潤いを与え、洗髪後も潤いを保ち、そして毛髪に良好な指通り性を与え、毛髪のひっかかりおよびもつれによる切れ毛を防止できた。
一方、比較例5〜8では十分な性能が得られなかった。比較例5では、a成分と異なるグリセリン誘導体が含まれているため、脱色処理した毛髪へのなじみおよび指通り性が悪く、毛髪に艶および潤いがなく、切れ毛を防止できず、そして洗髪後の毛髪も潤いがなかった。比較例6では、a成分の含有量が本発明の範囲より多いため、毛髪の指通り性が悪かった。比較例7では、b成分が含まれていないため、毛髪の指通り性が悪く、毛髪に艶もなかった。比較例8では、b成分の含有量が本発明の範囲より多いため、べたつき感が感じられ毛髪の指通り性が悪かった。
本発明の毛髪化粧料は、脱色処理を行った毛髪にもなじみ易く、毛髪に良好な指通り性、艶および潤いを与え、そして毛髪のひっかかりおよびもつれによる切れ毛を防止し、かつ洗髪後も潤いを保つので、ヘアリンス、ヘアミルク、ヘアジェル、ヘアワックスなどの毛髪用の化粧品として利用できる。

Claims (1)

  1. グリセリン誘導体(a)およびシリコーン化合物(b)を含む毛髪化粧料であって、
    該グリセリン誘導体(a)が、式(I)で示される誘導体:
    Gly−[O(PO)(EO)−(BO)H] (I)
    (式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基であり、そしてmおよびnはそれぞれPOおよびEOの平均付加モル数であって、1〜50の値であり、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であって、BOは1,2−ブチレンオキシドに由来する炭素数4のオキシブチレン基であり、そしてnはBOの平均付加モル数であって、1〜5の値であり、POおよびEOはランダム状であり、その末端のBOはブロック状である)であり、
    該シリコーン化合物が、シリコーンおよびシリコーン誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種の化合物であり、
    該毛髪化粧料中に、該グリセリン誘導体(a)が0.1〜40質量%、そして該シリコーン化合物(b)が0.1〜10質量%の割合で含有される、毛髪化粧料。
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