JP7092008B2 - クレンジング料 - Google Patents
クレンジング料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7092008B2 JP7092008B2 JP2018222870A JP2018222870A JP7092008B2 JP 7092008 B2 JP7092008 B2 JP 7092008B2 JP 2018222870 A JP2018222870 A JP 2018222870A JP 2018222870 A JP2018222870 A JP 2018222870A JP 7092008 B2 JP7092008 B2 JP 7092008B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- points
- component
- cleansing
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
よって、十分な厚み感があり、高いマッサージ効果が得られる程の厚み感や弾力性が持続し、かつクレンジング力、すすぎ性に優れており、水洗後にべたつきやかさつきを感じ難いクレンジング料が求められている。
(A)式(I)で表されるアルキレンオキシド誘導体
R-O-(AO)a-[(PO)b/(EO)c]-H ・・・(I)
(Rは炭素数4~36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。AOは炭素数3又は4のオキシアルキレン基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基である。a 、b及びcはそれぞれオキシアルキレン基、オキシプロピレン基、オキシエチレン基の1分子あたりの平均付加モル数であり、1≦a≦40、1≦b≦40、1≦c≦80、(a+b+c)≧20である。[(PO) b/( EO) c] はbモルのPOとcモルのEOがランダム状に結合してなるポリオキシアルキレン基を示し、ランダム率xが0.1≦x<1である。)
(B)ポリオキシアルキレン基と、炭素数8~22の炭化水素基又は炭素数8~22のアシル基とを有し、HLBが8~15である非イオン性界面活性剤
(C)25℃で液状である油剤
なお、本明細書において記号「~」を用いて規定された数値範囲は「~」の両端(上限および下限)の数値を含むものとする。例えば「2~10」は2以上10以下を表す。
成分(A)は式(I)で表されるアルキレンオキシド誘導体である。
R-O-(AO)a-[(PO)b/(EO)c]-H ・・・(I)
飽和アルコールのうち、直鎖飽和アルコールとしては炭素数4~18のものが好ましく、炭素数4~12のものがより好ましく、炭素数4~8のものがさらに好ましい。直鎖飽和アルコールとしては、例えば、ブタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール等が挙げられるが、ブタノールが特に好ましい。
また、飽和アルコールのうち、分岐飽和アルコールとしては炭素数8~32のものが好ましく、炭素数12~32のものがより好ましく、炭素数18~28のものがさらに好ましい。分岐飽和アルコールとしては、イソオクタデカノール、2-オクチルデカノール、2-デシルテトラデカノール等が挙げられるが、ガーベットタイプの分岐アルコールが好ましく、2-デシルテトラデカノールが特に好ましい。
式(I)のアルキレンオキシド誘導体の製造時に、これらのアルコールの1種又は2種以上を用いることができる。
AOの平均付加モル数aが2以上の場合、2以上のAOは同種の基であっても、異種の基であってもよい。AOが2種以上の異種の基である場合は、ランダム状付加でもブロック状付加のいずれでもよい。
ランダム率xが小さすぎると、室温で固体の性状を示し、クレンジング力および保湿効果が低下することがある。ランダム率xが大きすぎると、クレンジング力が低下したり、べたつき感が生じたりすることがある。
x=(b+c)/(a+b+c)・・・(II)
成分(A)は、1種を単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよいが、マッサージ時の厚み、水洗後の使用感を高める観点から、2種以上を併用することが好ましい。
成分(B)は、ポリオキシアルキレン基と、炭素数8~22の炭化水素基又は炭素数8~22のアシル基とを有し、HLB(Hydrophile-Lipophile Balance)が8~15である非イオン性界面活性剤である。なお、ポリオキシエチレンを以下ではPOEと表記することもある。
これらの中で好ましくは炭素数8~18の直鎖又は分岐の脂肪酸由来のアシル基である。具体的に脂肪酸名で表記すると、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の飽和脂肪酸;オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸が挙げられる。また、混合脂肪酸としては、例えば、カプリル酸/カプリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等が挙げられる。
なお、混合脂肪酸における炭素数は、混合脂肪酸を構成する各脂肪酸の炭素数に対して各脂肪酸の組成比を重みとした加重平均により算出することができる。同様に、混合脂肪族アルコールにおける炭素数は、混合脂肪族アルコールを構成する各脂肪族アルコールの炭素数に対して各脂肪族アルコールの組成比を重みとした加重平均により算出することができる。
炭素数が小さすぎると、塗布時の厚み感や水洗後の使用感が不十分となることがあり、炭素数が大きすぎると、水への溶解性低下や結晶性の高まりが要因となり、洗い流し性(すすぎ性)や水洗後の使用感が不十分となり、水洗後にべたつくことがある。
成分(B)として具体的には、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル〔日油(株)製「ユニグリMK-207」〕やPEG-8(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル〔日油(株)製「ユニグリMC-208」〕、PEG-30グリセリルココエート〔日油(株)製「ユニグリMK-230」〕、テトライソステアリン酸ソルベス-30〔日油(株)製「ユニオックスST-30IS」〕等が挙げられる。
なお、成分(B)は、1種を単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
成分(C)は、25℃で液状の油剤であり、化粧品、医薬品などに通常用いられる液状油を用いることができる。液状油は極性油と非極性油から選ばれる。
極性油としては、例えば、脂肪酸、エステル油、トリグリセライド等から選ばれる。脂肪酸としては、例えば、オレイン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。エステル油としては、例えば、オレイン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル等が挙げられる。トリグリセライドとしては、例えば、グリセリンの脂肪酸トリエステルであって、該脂肪酸が、カプリン酸、エチルヘキサン酸、オレイン酸等であるトリエステルが挙げられる。
なお、成分(C)は、1種を単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
成分(A)~(C)の各含有量の合計がクレンジング化粧料の全質量に対して少なすぎると、厚み感の持続性、クレンジング力、洗い流し性が不十分となることがある。
本発明のクレンジング料には、その他成分として、化粧品に常用されている添加剤を本発明の性能を損なわない範囲で配合することも可能である。例えば、セラミド、コレステロール、タンパク誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチンなどの油性基剤;ミツロウ、カルバナロウ等のロウ類;石鹸、アシルメチルタウリン塩等の陰イオン性界面活性剤;アミドアミノ酸塩、アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤;アルギン酸、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の水溶性高分子;ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩等の有機または無機塩類;pH調整剤である酸およびアルカリ;殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、動植物由来の天然エキス、色素、顔料および色素等を配合することができる。
なお、本発明のクレンジング料においては、上記成分(A)~(C)、溶剤およびその他成分の合計が100質量%となるように調製される。
成分(A)および成分(A’)として表1に示す化合物1~7を用いて、表2に示す組成にてジェル状クレンジング料を調製し、「塗布時の厚み感」、「厚み感の持続性」、「クレンジング力」、「すすぎ性(洗い流し性)」および「水洗後の使用感(エモリエント感)」について、以下に示す判定基準により評価判定した。
(1)塗布時の厚み感
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を塗布した際の厚み感について下記のように判定した。
2点:十分に厚みを感じた。
1点:やや厚みが物足りないと感じた。
0点:厚みを感じなかった。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、又は、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を使用して約1分間、メイク料と馴染ませるマッサージを行った。その際の厚み感の持続性について下記のように判定した。
2点:弾力があり、持続的に厚みを感じた。
1点:マッサージ中に弾力が無くなり厚みを感じなくなった。
0点:マッサージ開始直後に厚みを感じなくなった。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、又は、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を使用した時のメイク料の汚れ落ちについて下記のように判定した。
2点:メイク料とのなじみが非常に良いと感じた。
1点:メイク料とのなじみが非常に良いと感じた。
0点:メイク料とのなじみが悪いと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満かつ0点の評価をしたパネラーがいない。
△:合計点が20点以上30点未満、又は、合計点が30点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
×:合計点が20点未満である。
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を使用して約1分間、メイク料と馴染ませた後、洗い流した。その際の流しやすさについて下記のように判定した。
2点:容易にすすぐことが出来、洗い流しやすいと感じた。
1点:ややすすぎにくいと感じた。
0点:すすぎにくいと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、又は、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を使用して約1分間、メイク料と馴染ませた後、洗い流した。その後の皮膚の状態について下記のように判定した。
2点:かさつきがなく、適度に潤っていると感じた。
1点:使用後にややかさつきがある、又は、ややべたつくと感じた。
0点:使用後に明らかにかさつきがある、又は、べたつくと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、又は、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
Claims (1)
- 下記の成分(A)を1~25質量%、成分(B)を20~45質量%、成分(C)を5~25質量%、成分(D)を20~65質量%含有するクレンジング料。
(A)式(I)で表されるアルキレンオキシド誘導体
R-O-(AO)a-[(PO)b/(EO)c]-H ・・・(I)
(Rは炭素数4~36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。AOは炭素数3又は4のオキシアルキレン基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基である。a 、b及びcはそれぞれオキシアルキレン基、オキシプロピレン基、オキシエチレン基の1分子あたりの平均付加モル数であり、1≦a≦40、1≦b≦40、1≦c≦80、(a+b+c)≧20である。[(PO)b/(EO)c] はbモルのPOとcモルのEOがランダム状に結合してなるポリオキシアルキレン基を示し、式(II)で表されるランダム率xが0.1≦x<1である。)
x=(b+c)/(a+b+c)・・・(II)
(B)ポリオキシアルキレン基と、炭素数8~22の炭化水素基又は炭素数8~22のアシル基とを有し、HLBが8~15である非イオン性界面活性剤
(C)25℃で液状である油剤
(D)水
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018222870A JP7092008B2 (ja) | 2018-11-28 | 2018-11-28 | クレンジング料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018222870A JP7092008B2 (ja) | 2018-11-28 | 2018-11-28 | クレンジング料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020083838A JP2020083838A (ja) | 2020-06-04 |
JP7092008B2 true JP7092008B2 (ja) | 2022-06-28 |
Family
ID=70906589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018222870A Active JP7092008B2 (ja) | 2018-11-28 | 2018-11-28 | クレンジング料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7092008B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002265989A (ja) | 2001-03-12 | 2002-09-18 | Asahi Denka Kogyo Kk | 非イオン界面活性剤 |
JP2014196440A (ja) | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 第一工業製薬株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
JP2018177731A (ja) | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 日油株式会社 | 油性クレンジング料 |
-
2018
- 2018-11-28 JP JP2018222870A patent/JP7092008B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002265989A (ja) | 2001-03-12 | 2002-09-18 | Asahi Denka Kogyo Kk | 非イオン界面活性剤 |
JP2014196440A (ja) | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 第一工業製薬株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
JP2018177731A (ja) | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 日油株式会社 | 油性クレンジング料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020083838A (ja) | 2020-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4670391B2 (ja) | クレンジング料 | |
JP6153285B2 (ja) | 保湿化粧料 | |
EP1842572B1 (en) | Hair cleansing composition | |
JP4274491B1 (ja) | クレンジング化粧料 | |
JP5723188B2 (ja) | ジェル状クレンジング用化粧料 | |
JP5645808B2 (ja) | 化粧料、その製造方法、化粧料用組成物、及び前記化粧料用組成物を含む化粧料とその製造方法 | |
KR20090122997A (ko) | 클리닝 웨트 시트용 약액 및 그것을 포함하는 클리닝 웨트 시트 | |
JP5709167B2 (ja) | ジェル状クレンジング用化粧料 | |
JP6560194B2 (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JP6658264B2 (ja) | 水性クレンジング化粧料 | |
JP5610682B2 (ja) | 水性クレンジング化粧料 | |
KR101624364B1 (ko) | 모발용 컨디셔닝 조성물 | |
JP7092008B2 (ja) | クレンジング料 | |
JP4610115B2 (ja) | クレンジング化粧料 | |
JPH0892032A (ja) | 皮膚洗浄料 | |
JP5946416B2 (ja) | 皮膚洗浄用化粧料 | |
JP2002114648A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP4080668B2 (ja) | メイクアップ除去剤 | |
JP2008056608A (ja) | 皮膚洗浄剤用組成物 | |
CN112236125A (zh) | 增溶皮肤清洁剂组合物 | |
JP7092007B2 (ja) | 水性拭き取りクレンジング化粧料 | |
JP6920266B2 (ja) | 皮膚化粧料組成物 | |
JP2023092405A (ja) | 水性クレンジング料 | |
JP2021054743A (ja) | 拭き取り化粧料 | |
JP6589287B2 (ja) | 毛髪用洗浄剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210608 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220308 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220425 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220517 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220530 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7092008 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |