JP7092008B2 - クレンジング料 - Google Patents

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Description

本発明はメイクアップ化粧料(以下、メイク料ともいう。)を落とすために用いられるクレンジング料に関する。
水性クレンジング化粧料は、油性クレジング料と比較して、拭き取り又は洗い流しを容易に行うことができる点やべたつきを感じにくいといった点で優れており、近年、人気が高まっている。しかしながら、水性クレンジング化粧料は、油性クレンジング化粧料に比べ、メイク料の除去効果を十分に発揮させるのが難しく、マスカラやアイライナーなどを十分に除去するために多量の非イオン性界面活性剤を用いると、水洗後に肌がべたついたり、乾燥してつっぱり感が生じたりするおそれがあった。
例えば、特許文献1には、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル、多価アルコールを含有する水性クレンジング料が提案されており、クレンジング力、水洗後のベタつき感や過度の脱脂による肌荒れについて改善がなされている。このようにクレンジング料の使用感の改善が従来よりなされてきた。
さらに近年では、メイク料を落とす際には顔をマッサージしながら馴染ませることで、血行促進による血色改善効果が期待されるようになり、マッサージ効果の高いクレンジング料が求められるようになった。このマッサージ効果とは、クレンジング料を塗布した際には適度な硬さを有していることで感じられる厚み感と、馴染ませる過程でも弾力性が維持されること、すなわち皮膚をほぐす効果の持続性をともに持つことを意味する。
塗布時の厚み感を加えた技術としては、ノニオン性界面活性剤、液状油、高分子増粘剤を配合したジェル状のクレンジング(例えば、特許文献2)や、非イオン性界面活性剤、グリセリン等の多価アルコール、アニオン性水溶性高分子を配合したクレンジング化粧料(例えば、特許文献3)が例示される。
しかし、特許文献2の技術では、肌上での伸びや初期のマッサージのしやすさが改善され、特許文献3の技術では、使用後の感触(つっぱり感)やマッサージのしやすさが改善されているものの、馴染ませる過程でクレンジング料の厚み感や弾力性が低下し、マッサージ効果が感じられる程の厚み感の持続性が不十分となる場合があった。
よって、十分な厚み感があり、高いマッサージ効果が得られる程の厚み感や弾力性が持続し、かつクレンジング力、すすぎ性に優れており、水洗後にべたつきやかさつきを感じ難いクレンジング料が求められている。
特開2010-70521号公報 特開2005-145874号公報 特開2014-34548号公報
本発明は、メイク料と馴染ませる際に厚み感を当初から有し、高いマッサージ効果が感じられる程度に厚み感が持続するとともに、クレンジング力、すすぎ性、水洗後の使用感にも優れるクレンジング料の提供を目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために研究を重ねたところ、下記に示す成分(A)~(C)をそれぞれ特定の含有量で含有する組成物を用いることにより、塗布時の厚み感、厚み感の持続性、クレンジング力、すすぎ性、水洗後の使用感が向上することを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち本発明は、下記の成分(A)を1~25質量%、成分(B)を20~45質量%、成分(C)を5~25質量%含有するクレンジング料である。
(A)式(I)で表されるアルキレンオキシド誘導体
R-O-(AO)-[(PO)/(EO)]-H ・・・(I)
(Rは炭素数4~36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。AOは炭素数3又は4のオキシアルキレン基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基である。a 、b及びcはそれぞれオキシアルキレン基、オキシプロピレン基、オキシエチレン基の1分子あたりの平均付加モル数であり、1≦a≦40、1≦b≦40、1≦c≦80、(a+b+c)≧20である。[(PO) b/( EO) c] はbモルのPOとcモルのEOがランダム状に結合してなるポリオキシアルキレン基を示し、ランダム率xが0.1≦x<1である。)
(B)ポリオキシアルキレン基と、炭素数8~22の炭化水素基又は炭素数8~22のアシル基とを有し、HLBが8~15である非イオン性界面活性剤
(C)25℃で液状である油剤
本発明のクレンジング料は、メイク料と馴染ませる際に厚み感を当初から有し、高いマッサージ効果が感じられる程度に厚み感が持続するともに、クレンジング力、すすぎ性、水洗後の使用感にも優れるという効果を奏する。
本発明のクレンジング料は、成分(A) 、成分(B)および成分(C)を少なくとも含有する。以下、各成分(A) ~(C)について順に説明する。
なお、本明細書において記号「~」を用いて規定された数値範囲は「~」の両端(上限および下限)の数値を含むものとする。例えば「2~10」は2以上10以下を表す。
〔アルキレンオキシド誘導体(成分(A))〕
成分(A)は式(I)で表されるアルキレンオキシド誘導体である。
R-O-(AO)-[(PO)/(EO)]-H ・・・(I)
式(I)中のRは炭素数4~36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。炭素数の上限は、32が好ましく、26がより好ましい。Rの炭素数が小さすぎると、クレンジング力が低下することがあり、Rの炭素数が大きすぎると、塗布時にべたつきが生じることがある。
式(I)のアルキレンオキシド誘導体は、通常、アルコールを用いて製造され、式(I)中のRは式(I)のアルキレンオキシド誘導体の製造時に用いられるアルコールに由来する。かかるアルコールは、炭素数4~36の直鎖又は分岐鎖のアルコールであり、飽和であっても不飽和であっても良いが、好ましくは飽和アルコールである。
飽和アルコールのうち、直鎖飽和アルコールとしては炭素数4~18のものが好ましく、炭素数4~12のものがより好ましく、炭素数4~8のものがさらに好ましい。直鎖飽和アルコールとしては、例えば、ブタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール等が挙げられるが、ブタノールが特に好ましい。
また、飽和アルコールのうち、分岐飽和アルコールとしては炭素数8~32のものが好ましく、炭素数12~32のものがより好ましく、炭素数18~28のものがさらに好ましい。分岐飽和アルコールとしては、イソオクタデカノール、2-オクチルデカノール、2-デシルテトラデカノール等が挙げられるが、ガーベットタイプの分岐アルコールが好ましく、2-デシルテトラデカノールが特に好ましい。
式(I)のアルキレンオキシド誘導体の製造時に、これらのアルコールの1種又は2種以上を用いることができる。
式(I)中のAOは炭素数3又は4のオキシアルキレン基であり、オキシプロピレン基、オキシイソブチレン基、オキシ1-エチルエチレン基、オキシ2-ブチレン基、オキシテトラメチレン基が例示できるが、オキシプロピレン基が好ましい。
AOの平均付加モル数aが2以上の場合、2以上のAOは同種の基であっても、異種の基であってもよい。AOが2種以上の異種の基である場合は、ランダム状付加でもブロック状付加のいずれでもよい。
式(I)中のPOはオキシプロピレン基であり、EOはオキシエチレン基である。式(I)中のa、b、cは、それぞれ、AO、PO、EOの1分子あたりの平均付加モル数である。
aは1~40の数である。aの上限は、30が好ましく、20がより好ましく、13がさらに好ましい。aの下限は、2が好ましく、3がより好ましく、4がさらに好ましい。aが小さすぎると、クレンジング力が低下することがあり、aが大きすぎると、塗布時にべたつきが生じることがある。
bは1~40の数である。bの上限は、30が好ましく、20がより好ましく、10がさらに好ましい。bの下限は、2が好ましく、3がより好ましく、4がさらに好ましい。bがこれらの範囲を外れると、クレンジング力が低下することがある。また、bが大きすぎると、塗布時にべたつきが生じることがある。
cは1~80の数である。cの上限は、60が好ましく、40がより好ましく、30がさらに好ましい。cの下限は、5が好ましく、10がより好ましい。cがこれらの範囲を外れると、クレンジング力が低下することがある。また、cが大きすぎると、塗布時にべたつきが生じることがある。
上記a、b及びcの総和(a+b+c)は20以上であり、好ましくは30以上、より好ましくは35以上である。(a+b+c)が小さすぎると、クレンジング力が低下することがある。また、取り扱い易さの点から、(a+b+c)は好ましくは100以下であり、80以下がより好ましく、50以下がさらに好ましく、40以下が特に好ましい。
式(I)におけるPOおよびEOの結合部分は[(PO) b/(EO) c] と記載され、この記載は本発明においてbモルのPOとcモルのEOが、ブロック状ではなく、ランダム状に結合していることを示す。EOおよびPOがブロック状に結合していると、常温で固体となり、クレンジング力が低下することがある。
式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体は、ランダム率をxとすると0.1≦x<1であり、好ましくは0.5≦x≦0.97、より好ましくは0.6≦x≦0.95、さらに好ましくは0.65≦x≦0.9である。
ランダム率xが小さすぎると、室温で固体の性状を示し、クレンジング力および保湿効果が低下することがある。ランダム率xが大きすぎると、クレンジング力が低下したり、べたつき感が生じたりすることがある。
式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体中のランダム率は、式(I)中のAO、EO、POの1分子あたりの各平均付加モル数a、b、cから下記の式(II)により求めることができる。
x=(b+c)/(a+b+c)・・・(II)
式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体は、公知の方法で製造することができる。例えば、炭素数が4~36個である直鎖又は分岐鎖のアルキルもしくはアルケニルアルコールに、アルカリ触媒下、50~160℃、0.5MPa(ゲージ圧) 以下にてアルキレンオキシドを付加重合した後に、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの混合物を付加重合し、塩酸、リン酸、酢酸などの酸にて中和し、さらに水分及び中和塩を除去することで式(I)のアルキレンオキシド誘導体を得ることができる。
成分(A)の含有量はクレンジング料の全質量に対して1~25質量%であり、好ましくは2~20質量%であり、より好ましくは3~15質量%である。成分(A)の含有量が少なすぎると、塗布時の厚み感が低下し、厚みの持続性が不十分となることがあり、成分(A)の含有量が多すぎると、洗い流し性(すすぎ性)が低下し、使用後にべたつきを感じやすくなることがある。
成分(A)は、1種を単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよいが、マッサージ時の厚み、水洗後の使用感を高める観点から、2種以上を併用することが好ましい。
〔非イオン性界面活性剤(成分(B))〕
成分(B)は、ポリオキシアルキレン基と、炭素数8~22の炭化水素基又は炭素数8~22のアシル基とを有し、HLB(Hydrophile-Lipophile Balance)が8~15である非イオン性界面活性剤である。なお、ポリオキシエチレンを以下ではPOEと表記することもある。
HLBは有機概念図におけるIOB×10で示される。有機概念図におけるIOBとは、前記有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、即ち「無機性値(IV)/有機性値(OV)」をいう。前記有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は、“PharmaceuticalBulletin”,1954,vol.2,2,pp.163-173;「化学の領域」,1957,vol.11,10,pp.719-725;「フレグランスジャーナル」,1981,vol.50,pp.79-82などで説明されている。
HLBが小さすぎると、水への溶解性が低下し、洗い流し性が低下するほか、塗布時にべたつくことがある。HLBが大きすぎると、油汚れとなじみ難くなることによるクレンジング力の低下や、水洗後にかさつきを生じることがある。このような観点から、成分(B)のHLBは10~15であることが好ましい。
成分(B)の非イオン性界面活性剤は、エステル型、エーテル型、直鎖型、多鎖型の何れでもよい。また、エステル型の非イオン性界面活性剤におけるエステル化率も特に限定されないが、塗布時の厚み感やクレンジング力を高める観点から、アシル基を有するエステル型かつ多鎖型であることが望ましく、具体的にはポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル型非イオン性界面活性剤や、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル型非イオン性界面活性剤、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビトールなどが挙げられる。
成分(B)における炭素数8~22の炭化水素基またはアシル基は、例えば炭素数8~22の直鎖又は分岐の脂肪族アルコールもしくは脂肪酸、これら脂肪族アルコールの混合物あるいはこれら脂肪酸の混合物から由来する。
これらの中で好ましくは炭素数8~18の直鎖又は分岐の脂肪酸由来のアシル基である。具体的に脂肪酸名で表記すると、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の飽和脂肪酸;オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸が挙げられる。また、混合脂肪酸としては、例えば、カプリル酸/カプリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等が挙げられる。
なお、混合脂肪酸における炭素数は、混合脂肪酸を構成する各脂肪酸の炭素数に対して各脂肪酸の組成比を重みとした加重平均により算出することができる。同様に、混合脂肪族アルコールにおける炭素数は、混合脂肪族アルコールを構成する各脂肪族アルコールの炭素数に対して各脂肪族アルコールの組成比を重みとした加重平均により算出することができる。
炭素数が小さすぎると、塗布時の厚み感や水洗後の使用感が不十分となることがあり、炭素数が大きすぎると、水への溶解性低下や結晶性の高まりが要因となり、洗い流し性(すすぎ性)や水洗後の使用感が不十分となり、水洗後にべたつくことがある。
エチレンオキシドの平均付加モル数は、好ましくは4~50であり、より好ましくは5~40、さらに好ましくは6~35である。平均付加モル数が小さすぎると、配合が困難になることがあり、平均付加モル数が大きすぎると、クレンジング力が低下することがある。また、エステルの数は、好ましくは1~6であり、より好ましくは1~4である。
成分(B)として具体的には、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル〔日油(株)製「ユニグリMK-207」〕やPEG-8(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル〔日油(株)製「ユニグリMC-208」〕、PEG-30グリセリルココエート〔日油(株)製「ユニグリMK-230」〕、テトライソステアリン酸ソルベス-30〔日油(株)製「ユニオックスST-30IS」〕等が挙げられる。
成分(B)の含有量はクレンジング料の全質量に対して20~45質量%であり、好ましくは25~40質量%である。成分(B)の含有量が少なすぎると、塗布時の厚み感が低下し、厚み感の持続性、クレンジング力が不十分となることがあり、成分(B)の含有量が多すぎると、洗い流し性(すすぎ性)が低下し、水洗後にべたつきを感じやすくなることがある。
なお、成分(B)は、1種を単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
〔油剤(成分(C))〕
成分(C)は、25℃で液状の油剤であり、化粧品、医薬品などに通常用いられる液状油を用いることができる。液状油は極性油と非極性油から選ばれる。
極性油としては、例えば、脂肪酸、エステル油、トリグリセライド等から選ばれる。脂肪酸としては、例えば、オレイン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。エステル油としては、例えば、オレイン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル等が挙げられる。トリグリセライドとしては、例えば、グリセリンの脂肪酸トリエステルであって、該脂肪酸が、カプリン酸、エチルヘキサン酸、オレイン酸等であるトリエステルが挙げられる。
非極性油としては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、環状シリコーン、シリコーン等の炭化水素油;ジメチルポリシロキサン、ポリメチルシクロシロキサン、ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。
成分(C)は、25℃で液状でればとくに限定されないが、なかでもクレンジング力、洗浄後の使用感の観点から、エステル油やトリグリセライド等の極性油を含有することが好ましく、エステル油等の極性油と、炭化水素油やシリコーン油等の非極性油とを併用することがより好ましい。
成分(C)の含有量はクレンジング料の全質量に対して5~25質量%であり、好ましくは8~23質量%であり、より好ましくは10~20質量%である。成分(C)の含有量が少なすぎると、厚み感の持続性、クレンジング力が不十分となることがあり、成分(C)の含有量が多すぎると、洗い流し性が低下し、使用後にべたつきを感じやすくなることがある。さらに、タオルドライ後のスキンケアの妨げになることもある。
なお、成分(C)は、1種を単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
本発明のクレンジング料は、成分(A)を1~25質量%、成分(B)を20~45質量%、成分(C)を5~25質量%含有し、成分(A)、(B)および(C)の合計は40質量%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。
成分(A)~(C)の各含有量の合計がクレンジング化粧料の全質量に対して少なすぎると、厚み感の持続性、クレンジング力、洗い流し性が不十分となることがある。
本発明のクレンジング料は、使用性の観点から、その形態がとろみのある液状やジェル状であることが好ましく、そのような形態となるように成分(A)~(C)の溶剤として水または低級アルコール、特に水を含有することが好ましい。本発明のクレンジング料がジェル状である場合において、水などの溶剤の含有量はクレンジング料の全質量に対して通常、20~65質量%であり、好ましくは30~60質量%、より好ましくは40~55質量%である。
〔その他成分〕
本発明のクレンジング料には、その他成分として、化粧品に常用されている添加剤を本発明の性能を損なわない範囲で配合することも可能である。例えば、セラミド、コレステロール、タンパク誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチンなどの油性基剤;ミツロウ、カルバナロウ等のロウ類;石鹸、アシルメチルタウリン塩等の陰イオン性界面活性剤;アミドアミノ酸塩、アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤;アルギン酸、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の水溶性高分子;ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩等の有機または無機塩類;pH調整剤である酸およびアルカリ;殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、動植物由来の天然エキス、色素、顔料および色素等を配合することができる。
なお、本発明のクレンジング料においては、上記成分(A)~(C)、溶剤およびその他成分の合計が100質量%となるように調製される。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
〔実施例1~5及び比較例1~7〕
成分(A)および成分(A’)として表1に示す化合物1~7を用いて、表2に示す組成にてジェル状クレンジング料を調製し、「塗布時の厚み感」、「厚み感の持続性」、「クレンジング力」、「すすぎ性(洗い流し性)」および「水洗後の使用感(エモリエント感)」について、以下に示す判定基準により評価判定した。
なお、表2中の成分(B)におけるヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルは、ポリエチレン基と炭素数12の炭化水素基を有し、HLBが13である。またテトライソステアリン酸ソルベス-6は、ポリエチレン基と炭素数18の炭化水素基を有し、HLBが11.1である。表2中の成分(C)は、いずれも25℃で液状の油剤である。表2中、BGはブチレングリコール、DPGはジプロピレングリコールであり、これらBG及びDPGは本発明のクレンジング料において、すすぎ性や水洗後の肌感をさらに向上させることを目的として配合されている。表2中の共通成分は表3に示す6種の成分からなるものである。
<評価方法>
(1)塗布時の厚み感
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を塗布した際の厚み感について下記のように判定した。
2点:十分に厚みを感じた。
1点:やや厚みが物足りないと感じた。
0点:厚みを感じなかった。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、又は、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
(2)厚み感の持続性
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を使用して約1分間、メイク料と馴染ませるマッサージを行った。その際の厚み感の持続性について下記のように判定した。
2点:弾力があり、持続的に厚みを感じた。
1点:マッサージ中に弾力が無くなり厚みを感じなくなった。
0点:マッサージ開始直後に厚みを感じなくなった。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、又は、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
(3)クレンジング力
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を使用した時のメイク料の汚れ落ちについて下記のように判定した。
2点:メイク料とのなじみが非常に良いと感じた。
1点:メイク料とのなじみが非常に良いと感じた。
0点:メイク料とのなじみが悪いと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満かつ0点の評価をしたパネラーがいない。
△:合計点が20点以上30点未満、又は、合計点が30点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
×:合計点が20点未満である。
(4)すすぎ性
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を使用して約1分間、メイク料と馴染ませた後、洗い流した。その際の流しやすさについて下記のように判定した。
2点:容易にすすぐことが出来、洗い流しやすいと感じた。
1点:ややすすぎにくいと感じた。
0点:すすぎにくいと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、又は、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
(5)水洗後の使用感
メイク料(アイライナー)を施した20名の女性(25~45歳)をパネラーとし、3gのクレンジング料を使用して約1分間、メイク料と馴染ませた後、洗い流した。その後の皮膚の状態について下記のように判定した。
2点:かさつきがなく、適度に潤っていると感じた。
1点:使用後にややかさつきがある、又は、ややべたつくと感じた。
0点:使用後に明らかにかさつきがある、又は、べたつくと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表2中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、又は、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
Figure 0007092008000001
Figure 0007092008000002
Figure 0007092008000003
表2に示される結果から明らかなように、実施例1~5のクレンジング料は、比較例1~7のクレンジング料に比して、メイク料と馴染ませる際に厚み感を当初から有し、高いマッサージ効果が感じられる程度に厚み感が持続するとともに、クレンジング力、すすぎ性、水洗後の使用感にともに優れていた。

Claims (1)

  1. 下記の成分(A)を1~25質量%、成分(B)を20~45質量%、成分(C)を5~25質量%、成分(D)を20~65質量%含有するクレンジング料。
    (A)式(I)で表されるアルキレンオキシド誘導体
    R-O-(AO)-[(PO)/(EO)]-H ・・・(I)
    (Rは炭素数4~36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。AOは炭素数3又は4のオキシアルキレン基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基である。a 、b及びcはそれぞれオキシアルキレン基、オキシプロピレン基、オキシエチレン基の1分子あたりの平均付加モル数であり、1≦a≦40、1≦b≦40、1≦c≦80、(a+b+c)≧20である。[(PO)b/(EO)c] はbモルのPOとcモルのEOがランダム状に結合してなるポリオキシアルキレン基を示し、式(II)で表されるランダム率xが0.1≦x<1である。)
    x=(b+c)/(a+b+c)・・・(II)
    (B)ポリオキシアルキレン基と、炭素数8~22の炭化水素基又は炭素数8~22のアシル基とを有し、HLBが8~15である非イオン性界面活性剤
    (C)25℃で液状である油剤
    (D)水
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