JP2014196440A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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徳人 菊地
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Abstract

【課題】優れた洗浄力と泡立ちを有し、泡切れのよい液体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】式(1)で表される非イオン性界面活性剤(a1)、式(2)で表される非イオン性界面活性剤(a2)、および、式(3)で表されるアニオン性界面活性剤(b)を含有する液体洗浄剤組成物である(式中、R,Rは、炭素数8〜14のアルキル基又はアルケニル基、Rは炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基。POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基。m=4〜8、n=6〜20、o=4〜8、p=6〜20、q=4〜8、r=5〜10)。
O−(PO)−(EO)−H (1)
O−(PO)−〔(EO)/(PO)〕−H (2)
O−(EO)−CHCOONa (3)
【選択図】なし

Description

本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。より詳細には、例えば、洗面台、浴室、浴槽などの硬質表面の洗浄に好適に用いることができる液体洗浄剤組成物に関する。
浴室や浴槽等の汚れは他の住居汚れとはその汚れ成分が異なり、金属石鹸、特に脂肪酸のカルシウム塩によるものが主体である。従来、このような湯垢汚れを除去する浴室用洗浄剤として、酸性物質としてのヒドロキシカルボン酸、界面活性剤及び水溶性溶剤を含有する酸性洗浄剤が知られている(特開昭52−77111号公報)。しかしながら、従来のこのような酸性洗浄剤は、浴室床等の耐酸性に劣る材質に損傷を与えるおそれがあるという欠点がある。
これに対し、中性領域で洗浄効果を持つ洗浄剤の開発が行われ、特開昭53−35710号公報(アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、グリコールエーテル系溶剤、及びクエン酸等の金属イオン封鎖剤を組み合わせた浴室用洗浄剤)、特開昭61−283696号公報(カチオン性界面活性剤及び非イオン界面活性剤を組み合わせた中性洗剤)、特開昭61−283697号公報(カチオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び水溶性溶剤を組み合わせた浴室用洗浄剤)、特開平1−221497号公報(カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、アミノカルボン酸、及び溶剤を組み合わせた浴室用洗浄剤)、特開平11−1696号公報(非イオン性界面活性剤、ベタイン系界面活性剤、及び含硫黄カルボン酸化合物を組み合わせた液体洗浄剤)、特開平11−335700号公報(ポリオキシアルキレン基を有するアニオン性又は非イオン性界面活性剤、脂肪酸又はその塩、溶剤、及び金属イオン封鎖剤を組み合わせた浴室用洗浄剤)、特開2003−183698号公報(界面活性剤、キレート剤、高分子化合物、溶剤、及び香料を組み合わせた浴室用洗浄剤)等が開示されている。
また、アルカリ領域で洗浄効果を持つ洗浄剤の開発も行われ、特開2012−82407号公報(水溶性ケイ酸塩、炭素数8〜18の脂肪酸又はそのアルカリ金属塩、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、及び特定の溶剤を組み合わせたアルカリ系浴室用液体洗浄剤組成物)等が開示されている。
しかしながら、上記各公報に開示された洗浄剤は、複合汚れの洗浄力と泡質、すすぎ性を同時に満足するものではないという課題があり、洗浄力、泡質及びすすぎ性のいずれにも優れた洗浄剤組成物が望まれている。
特開昭52−77111号公報 特開昭53−35710号公報 特開昭61−283696号公報 特開昭61−283697号公報 特開平1−221497号公報 特開平11−1696号公報 特開平11−335700号公報 特開2003−183698号公報 特開2012−82407号公報
本発明は、以上の点に鑑み、優れた洗浄力と泡立ちを有し、しかも泡切れがよく、それに伴ってすすぎ性が改善された液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討していく中で、特定の非イオン界面活性剤とアニオン界面活性剤を組み合わせることにより、優れた洗浄力と泡立ち性を有しかつ泡切れ性にも優れた液体洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る液体洗浄剤組成物は、下記一般式(1)で表される非イオン性界面活性剤(a1)、下記一般式(2)で表される非イオン性界面活性剤(a2)、および、下記一般式(3)で表されるアニオン性界面活性剤(b)を含有するものである。
O−(PO)−(EO)−H (1)
O−(PO)−〔(EO)/(PO)〕−H (2)
O−(EO)−CHCOONa (3)
式中、RおよびRは、それぞれ炭素数8〜14の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基を示し、Rは炭素数10〜18の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基を示す。POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示す。m、n、o、p、qおよびrは、POまたはEOの平均付加モル数を示し、mは4〜8の数を、nは6〜20の数を、oは4〜8の数を、pは6〜20の数を、qは4〜8の数を、rは5〜10の数をそれぞれ示す。また、(EO)/(PO)はEOとPOの付加形態がランダム付加であることを意味する。
本発明によれば、洗浄性、起泡性及びすすぎ性に優れた液体洗浄剤組成物が得られる。
以下、本発明の実施に関連する事項について詳細に説明する。
<非イオン性界面活性剤(a1)>
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物には、下記一般式(1)で表される非イオン性界面活性剤(a1)が配合される。
O−(PO)−(EO)−H (1)
式(1)中、Rは、炭素数8〜14のアルキル基またはアルケニル基であり、直鎖でも分岐鎖でもよい。Rの炭素数が8〜14であることにより、洗浄性に優れる。Rは、より好ましくは炭素数8〜14のアルキル基である。なお、非イオン性界面活性剤(a1)は、Rの炭素数が単一の化合物であってもよく、炭素数が異なるものの混合物であってもよい。
式(1)中、POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示す。EOとPOの付加形態はブロック付加であり、RO−に対し、まず(PO)が付加し、次いで(EO)が付加した形態を有することにより、優れた洗浄性と起泡性を付与することができる。
式(1)中のmは、POの平均付加モル数を示し、4〜8の数である。POの平均付加モル数mが4〜8であることにより、洗浄力と起泡性(噴霧時の泡立ち)に優れる。mは、より好ましくは4〜6である。
式(1)中のnは、EOの平均付加モル数を示し、6〜20の数である。EOの平均付加モル数nが6〜20であることにより、液体洗浄剤組成物の製品安定性と起泡性(噴霧時の泡立ち)に優れる。nは、より好ましくは7〜15であり、更に好ましくは8〜12である。nはmよりも大きいこと(n>m)が好ましく、このことにより洗浄性と起泡性を向上することができる。
非イオン性界面活性剤(a1)の製造方法は特に限定されず、公知のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの合成方法を利用して製造することができ、例えば、直鎖または分岐のアルコールに、アルカリ触媒または酸触媒を加えて80〜150℃でプロピレンオキサイドを反応させ、続いて、80〜150℃でエチレンオキサイドを反応させることにより得られる。
<非イオン性界面活性剤(a2)>
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物には、下記一般式(2)で表される非イオン性界面活性剤(a2)が配合される。このように、本実施形態では、非イオン性界面活性剤として、2種類の特定のポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルを組み合わせる。
O−(PO)−〔(EO)/(PO)〕−H (2)
式(2)中、Rは、炭素数8〜14のアルキル基またはアルケニル基であり、直鎖でも分岐鎖でもよい。Rの炭素数が8〜14であることにより、洗浄性に優れる。Rは、より好ましくは炭素数8〜14のアルキル基である。なお、非イオン性界面活性剤(a2)は、Rの炭素数が単一の化合物であってもよく、炭素数が異なるものの混合物であってもよい。
式(2)中、POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示す。(EO)/(PO)はEOとPOの付加形態がランダム付加であることを意味し、(PO)と〔(EO)/(PO)〕がブロック状に付加している。すなわち、RO−に対し、まず(PO)が付加し、次いでEOとPOのランダム鎖である〔(EO)/(PO)〕が付加した形態を有しており、これにより、優れた洗浄性と泡切れ性を付与することができる。
式(2)中のoは、POの平均付加モル数を示し、4〜8の数である。oが4〜8であることにより、洗浄力と泡切れ性に優れる。oは、より好ましくは4〜6である。
式(2)中のpは、ランダム鎖中でのEOの平均付加モル数を示し、qは、ランダム鎖中でのPOの平均付加モル数を示す。pは6〜20の数であり、この範囲内に設定することにより、液体洗浄剤組成物の製品安定性と洗浄力に優れる。qは4〜8の数であり、この範囲内に設定することにより、泡切れ性に優れる。pは、より好ましくは8〜18であり、更に好ましくは10〜16である。EOの平均付加モル数であるpは、式(2)中のPOの平均付加モル数の合計、即ちo+qよりも大きいこと(p>o+q)が好ましい。
非イオン性界面活性剤(a2)の製造方法は特に限定されず、公知のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの合成方法を利用して製造することができ、例えば、直鎖または分岐のアルコールに、アルカリ触媒または酸触媒を加えて80〜150℃でプロピレンオキサイドを反応させ、続いて、80〜150℃でプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの混合物を反応させることにより得られる。
<アニオン性界面活性剤(b)>
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物には、下記一般式(3)で表されるアニオン性界面活性剤(b)が配合される。
O−(EO)−CHCOONa (3)
式(3)中、Rは、炭素数10〜18のアルキル基またはアルケニル基であり、直鎖でも分岐鎖でもよい。Rの炭素数が10〜18であることにより、洗浄性が優れる。Rは、より好ましくは炭素数12〜16のアルキル基である。なお、アニオン性界面活性剤(b)は、Rの炭素数が単一の化合物であってもよく、炭素数が異なるものの混合物であってもよい。
式(3)中、EOはオキシエチレン基を示し、rはその平均付加モル数を示し、r=5〜10の数である。rが5〜10であることにより、製品安定性と洗浄性に優れる。rは、より好ましくは6〜8である。
アニオン性界面活性剤(b)の製造方法は特に限定されず、公知のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸ナトリウムの合成方法を利用して製造することができ、例えば、直鎖または分岐のアルコールに、アルカリ触媒または酸触媒を加えて80〜150℃でエチレンオキサイドを反応させ、さらにクロロ酢酸ナトリウムを反応させることにより得られる。
<液体洗浄剤組成物>
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物において、上記(a1)、(a2)および(b)の3成分の配合割合は次のように設定されることが好ましい。すなわち、アニオン性界面活性剤(b)100質量部に対して、非イオン性界面活性剤(a1)を5〜100質量部含有し、非イオン性界面活性剤(a2)を5〜100質量部含有することが好ましい。このような配合量に設定することにより、洗浄力およびすすぎ性がより優れる。より好ましくは、アニオン性界面活性剤(b)100質量部に対して、非イオン性界面活性剤(a1)を15〜60質量部含有し、非イオン性界面活性剤(a2)を20〜60質量部含有することである。
非イオン性界面活性剤(a1)と(a2)の配合比は、質量比で、(a1)/(a2)=1/0.3〜1/3 であることが好ましい。このような配合比に設定することにより、 スプレー時に泡もちが良く、さらに泡切れが良好となる。該配合比は、より好ましくは、(a1)/(a2)=1/0.5 〜1/2である。
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物において、上記(a1)、(a2)および(b)の3成分の含有量は特に限定されないが、これら3成分(a1)、(a2)及び(b)の合計で、4〜20質量%含有することが好ましい。このような範囲内とすることにより、洗浄性とすすぎ性をより高めることができる。該含有量は、より好ましくは5〜15質量%である。
<金属封鎖剤(c)>
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物は、更に金属封鎖剤(金属イオン封鎖剤とも称される。)(c)を含有してもよい。金属封鎖剤(c)を加えることにより、種々の汚れと複合した石鹸カス汚れに対してより一層充分な洗浄効果を得ることができる。金属封鎖剤(c)の含有量は特に限定されないが、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。0.1質量%以上加えることにより、金属封鎖剤(c)による洗浄効果を高めることができ、また、10質量%以下とすることにより、洗浄後のすすぎ性の低下を抑えることができる。
金属封鎖剤(c)としては、一般に洗浄剤に使用されるものが挙げられ、特に限定されないが、例えば、有機カルボン酸類、アミノカルボン酸類、ホスホン酸類、ホスホノカルボン酸類、リン酸類等が挙げられる。
有機カルボン酸類としては、例えば、酢酸、アジピン酸、モノクロル酢酸、シュウ酸、コハク酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸等、またグリコール酸、ジグリコール酸、乳酸、酒石酸、カルボキシメチル酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸等のヒドロキシカルボン酸等が挙げられる。
アミノカルボン酸類としては、例えば、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミノペンタ酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミンテトラ酢酸、トリエチレンテトラヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルイモノジ酢酸、シクロヘキサン−1,2−ジアミンテトラ酢酸、メチルグリシンジ酢酸等が挙げられる。
ホスホン酸類としては、例えば、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、1−ヒドロキシエタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸等が挙げられる。
ホスホノカルボン酸類としては、例えば、2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4-トリカルボン酸、α―メチルホスホノコハク酸等が挙げられる。
リン酸類としては、例えば、オルソリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸、フィチン酸等の縮合リン等が挙げられる。
これらの金属封鎖剤は、酸の形であってもよいし、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属との塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミンとの塩等、塩基性物質との塩の形であってもよい。これらの金属封鎖剤は1種のみで使用しても構わないし、2種以上を使用しても構わない。なお、金属封鎖剤としては、酸の形で添加したものが、アルカリ剤を用いて洗浄剤組成物のpHを調整することにより、塩の形となったものであってもよい。
<溶剤(d)>
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物は、更に溶剤(d)を含有してもよい。溶剤(d)を加えることにより、汚れに対してより一層充分な洗浄効果を得ることができる。溶剤(d)の含有量は特に限定されないが、0.5〜15質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜10質量%である。0.5質量%以上加えることにより、溶剤(d)による洗浄効果を高めることができ、また、15質量%以下とすることにより、浴室もしくは浴槽に対する悪影響を抑えることができる。
溶剤(d)としては、通常のアルコール系有機溶剤を用いることが可能であり、一価アルコール、二価アルコール、三価以上のアルコール及びアルコキシアルコール類などが挙げられる。これらの具体的な例としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール、ベンジルアルコールなどの一価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ヒドロキシエチルフェノールなどの二価アルコール、グリセリン、ショ糖、ブドウ糖、ソルビトール、ソルビタンなどの三価以上のアルコールが挙げられる。また、アルコキシアルコールとして、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、ヘキシルカルビトール、エチレングリコールベンジルエーテルなどが挙げられる。これらのアルコール系有機溶剤は1種のみで使用しても構わないし、2種以上を使用しても構わない。
<その他の成分>
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物には、その基剤成分として水が使用される。即ち、本実施形態の液体洗浄組成物において、上記(a1)、(a2)および(b)の3成分、任意成分である金属封鎖剤(c)および溶剤(d)、並びに、必要に応じて添加される他の配合成分を除く残部は、通常は水である。
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物には、その他、pH調整剤、香料、色素、粘度調整剤、表面改質剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防かび剤などの添加剤を配合してもよい。pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミンなどのアルカリ剤や、塩酸や硫酸などの無機酸、パラトルエンスルホン酸、メタキシレンスルホン酸、安息香酸などが挙げられる。
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物のpHは特に限定されないが、25℃におけるpHが5〜9であることが好ましく、より好ましくは6〜8である。
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物は、脂肪酸カルシウム塩などの金属石鹸を主体とする汚れに対して優れた洗浄力と泡立ちを有し、しかも泡切れがよくてすすぎ性に優れる。そのため、本実施形態に係る液体洗浄剤組成物は、洗面台、浴室、浴槽などを洗浄するための浴室用洗浄剤をはじめとして、各種硬質表面を洗浄するための硬質表面用洗浄剤として好適に用いることができる。
本実施形態に係る液体洗浄剤組成物を用いた洗浄方法は、特に限定されず、例えば浴室用として使用する場合、スポンジなどに該組成物を含浸させて、浴室や浴槽内の被洗浄面を擦り洗いした後、あるいはまたは、被洗浄面に該組成物をスプレーし、スポンジなどを用いて擦り洗いするか又は擦り洗いせずに放置した後、水ですすげばよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
下記表1および表2に示す配合(質量%)に従い、各成分を混合し、水酸化カリウムを用いてpHを7.5に調整することにより液体洗浄剤組成物を得た。なお、pHの測定は、25℃に調温し、ガラス電極式pHメーター(株式会社堀場製作所製「pH METER F−22」)を用いて行った。
表1および表2中の各成分の詳細は以下の通りである。
・a1−1(非イオン性界面活性剤):
C8アルコール(商品名:オクタノール、協和発酵ケミカル社製)1モルに、プロピレンオキサイド6モル及びエチレンオキサイド10モルをこの順で付加した、上記式(1)で表される化合物(式(1)中、R:炭素数8のアルキル基、m=6、n=10)。
・ a1−2(非イオン性界面活性剤):
C12,C14アルコール(商品名:コノール1275、新日本理化社製)1モルに、プロピレンオキサイド4モル及びエチレンオキサイド10モルをこの順で付加した、上記式(1)で表される化合物(式(1)中、R:炭素数12,14のアルキル基、m=4、n=10)。
・a1−3(非イオン性界面活性剤):
C13アルコール(商品名:トリデカノール、協和発酵ケミカル社製)1モルに、プロピレンオキサイド6モル及びエチレンオキサイド20モルをこの順で付加した、上記式(1)で表される化合物(式(1)中、R:炭素数13のアルキル基、m=6、n=20)。
・a1−4(非イオン性界面活性剤):
C8アルコール(商品名:オクタノール、協和発酵ケミカル社製)1モルに、プロピレンオキサイド6モル及びエチレンオキサイド8モルをこの順で付加した、上記式(1)で表される化合物(式(1)中、R:炭素数8のアルキル基、m=6、n=8)。
・a2−1(非イオン性界面活性剤):
C8アルコール(商品名:オクタノール、協和発酵ケミカル社製)1モルに、プロピレンオキサイド6モルを付加し、さらにプロピレンオキサイド6モルとエチレンオキサイド15モルの混合物をランダム付加させた、上記式(2)で表される化合物(式(2)中、R:炭素数8のアルキル基、o=6、p=15、q=6)。
・a2−2(非イオン性界面活性剤):
C9〜C11アルコール(商品名:ネオドール91、シェルケミカルズジャパン社製)1モルにプロピレンオキサイド4モルを付加し、さらにプロピレンオキサイド6モルとエチレンオキサイド15モルの混合物をランダム付加させた、上記式(2)で表される化合物(式(2)中、R:炭素数9〜11のアルキル基、o=4、p=15、q=6)。
・a2−3(非イオン性界面活性剤):
C8アルコール(商品名:オクタノール、協和発酵ケミカル社製)1モルにプロピレンオキサイド4モルを付加し、さらにエチレンオキサイド9モルとプロピレンオキサイド4モルの混合物をランダム付加させた、上記式(2)で表される化合物(式(2)中、R:炭素数8のアルキル基、o=4、p=9、q=4)。
・a’−1(非イオン性界面活性剤):
ラウリルアルコール1モルにエチレンオキサイド10モル付加させた化合物。
・a’−2(非イオン性界面活性剤):
C8アルコール(商品名:オクタノール、協和発酵ケミカル社製)1モルに、エチレンオキサイド8モル及びプロピレンオキサイド6モルをこの順で付加した化合物。
・a’−3(非イオン性界面活性剤):
C8アルコール(商品名:オクタノール、協和発酵ケミカル社製)1モルに、エチレンオキサイド10モル及びプロピレンオキサイド6モルをランダム付加した化合物。
・a’−4(非イオン性界面活性剤):
C9〜C11アルコール(商品名:ネオドール91、シェルケミカルズジャパン社製)1モルにプロピレンオキサイド6モルとエチレンオキサイド12モルの混合物をランダム付加させ、その後、さらにプロピレンオキサイド4モルを付加した化合物。
・b−1(アニオン性界面活性剤):
C12〜14アルコール(商品名:カルコール2098、花王社製)1モルに、エチレンオキサイド7モル付加し、さらに、クロロ酢酸ナトリウム1モルを反応させて得られた、上記式(3)で表される化合物(式(3)中、R:炭素数12〜14のアルキル基、r=7)。
・b−2(アニオン性界面活性剤):
C12〜14アルコール(商品名:カルコール2098、花王社製)1モルに、エチレンオキサイド9モル付加し、さらに、クロロ酢酸ナトリウム1モルを反応させて得られた、上記式(3)で表される化合物(式(3)中、R:炭素数12〜14のアルキル基、r=9)。
・b’−1(アニオン性界面活性剤):ヤシ脂肪酸カリウム
・b’−2(アニオン性界面活性剤):ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・c−1(金属封鎖剤):エチレンジアミン四酢酸
・d−1(溶剤):ジエチレングリコールモノブチルエーテル。
得られた洗浄剤組成物について、洗浄性、起泡性、及びすすぎ性を下記の方法で行った。結果を表1および表2に示す。
[1]洗浄性(湯垢汚れに対する洗浄力試験)
擦った程度では容易に除去できない湯垢汚れが付着したポリプロピレン製の風呂桶(実家庭で2週間使用品)を、液体洗浄剤組成物(原液)を10mL含浸させたウレタン製のスポンジにて10g/cm の荷重をかけながら約5回往復してこすり、汚れの除去状態を下記の基準で視覚判定した。判定基準は次の通りである。
◎:汚れ落ちが非常に良好
○:汚れ落ちが良好
×:明らかに汚れが残る
[2]起泡性(泡立ち性試験)
FRP製の浴槽内(95×80×70cm)に、洗浄剤組成物10mLをスプレーし、ウレタン製スポンジを用いて、約10g/cm の荷重をかけながら浴槽の内側全面を円を描くように擦った際の泡の状態を下記の評価基準で視覚評価した。
◎:泡立ちが非常に良好
○:泡立ちが良好
×:若干泡立つ程度
[3]すすぎ性
上記泡立ち性評価方法により泡を立てた後、シャワーを用いて水道水(温度25℃、流量10L/分)で濯ぎを開始し、泡が完全に消失し、濯ぎが終了するまでの時間を測定した。
◎:濯ぎ時間が30秒以上70秒未満
○:濯ぎ時間が70秒以上110秒未満
×:濯ぎ時間が110秒以上
Figure 2014196440
Figure 2014196440
結果は、表1および表2に示す通りであり、上記(a1)、(a2)及び(b)の3成分を含有する実施例1〜12の洗浄剤組成物であると、湯垢汚れに対する洗浄力、泡立ち性、すすぎ性のいずれについても優れた性能を有していた。
これに対し、比較例1では、上記非イオン性界面活性剤(a2)を含有していないため、すすぎ性に劣っていた。比較例2では、上記非イオン性界面活性剤(a1)を含有していないため、洗浄性に劣っていた。比較例3では、アニオン性界面活性剤として上記(b)の代わりにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(b’−2)を用いたため、すすぎ性に劣っていた。比較例4では、アニオン性界面活性剤として上記(b)の代わりにヤシ脂肪酸カリウム(b’−1)を用いたため、洗浄性と起泡性に劣っていた。比較例5では、非イオン性界面活性剤(a1)の代わりにポリオキシエチレンラウリルエーテル(a’−1)を用いたため、洗浄性に劣り、また起泡性とすすぎ性のバランスも不十分であった。比較例6では、非イオン性界面活性剤(a2)の代わりにポリオキシエチレンラウリルエーテル(a’−1)を用いたため、すすぎ性に劣っていた。比較例7では、(a1)の代わりに、POとEOの付加順序が逆の非イオン性界面活性剤(a’−2)を用いたため、洗浄性と起泡性に劣っていた。比較例8では、(a1)の代わりに、POとEOをランダム付加した非イオン性界面活性剤(a’−3)を用いたため、洗浄性に劣っていた。比較例9では、(a2)の代わりに、(PO)と〔(EO)/(PO)〕の付加順序が逆の非イオン性界面活性剤(a’−4)を用いたため、洗浄性に劣っていた。
本発明に係る液体洗浄剤組成物は、例えば、洗面台、浴室、浴槽などの硬質表面を洗浄するための洗浄剤として用いることができる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表される非イオン性界面活性剤(a1)、下記一般式(2)で表される非イオン性界面活性剤(a2)、および、下記一般式(3)で表されるアニオン性界面活性剤(b)を含有する液体洗浄剤組成物。
    O−(PO)−(EO)−H (1)
    O−(PO)−〔(EO)/(PO)〕−H (2)
    O−(EO)−CHCOONa (3)
    (式中、RおよびRは、それぞれ炭素数8〜14の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基を示し、Rは炭素数10〜18の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基を示す。POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示す。m、n、o、p、qおよびrは、POまたはEOの平均付加モル数を示し、mは4〜8の数を、nは6〜20の数を、oは4〜8の数を、pは6〜20の数を、qは4〜8の数を、rは5〜10の数をそれぞれ示す。また、(EO)/(PO)はEOとPOの付加形態がランダム付加であることを意味する。)
  2. 前記アニオン性界面活性剤(b)100質量部に対して、前記非イオン性界面活性剤(a1)を5〜100質量部、および前記非イオン性界面活性剤(a2)を5〜100質量部含有する請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
  3. 前記非イオン性界面活性剤(a1)と(a2)の配合比が、質量比で、(a1)/(a2)=1/0.3〜1/3である請求項1または2に記載の液体洗浄剤組成物。
  4. 硬質表面の洗浄に用いられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体洗浄剤組成物。
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