JP5208407B2 - 硬表面用洗浄剤組成物 - Google Patents

硬表面用洗浄剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5208407B2
JP5208407B2 JP2006335296A JP2006335296A JP5208407B2 JP 5208407 B2 JP5208407 B2 JP 5208407B2 JP 2006335296 A JP2006335296 A JP 2006335296A JP 2006335296 A JP2006335296 A JP 2006335296A JP 5208407 B2 JP5208407 B2 JP 5208407B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
foam
component
carbon atoms
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006335296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008144093A (ja
Inventor
淳也 花井
卓巳 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2006335296A priority Critical patent/JP5208407B2/ja
Publication of JP2008144093A publication Critical patent/JP2008144093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5208407B2 publication Critical patent/JP5208407B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

本発明は、台所まわりに使用できる硬表面用洗浄剤組成物に関する。
住居内の硬表面の汚れとして、特に台所の調理機器周辺に生じる汚れは、調理由来の油を中心とする汚れであり、特にコンロまわりは熱源が近いこともあって、油が変質し易く、非常に除去することが困難である。これら油由来の変質汚れを除去するために、溶剤を配合した強いアルカリの液体洗浄剤が提案されている。例えば、特許文献1(特開平4−091197号公報)、特許文献2(特開平5−214392号公報)及び特許文献3(特開平5−214393号公報)には、溶剤臭の抑制されたブチルカルビトール(ジエチレングリコールモノブチルエーテルのこと、別の名称としてブチルジグリコールがある。)を含有する硬表面用の洗浄剤組成物が記載されている。特許文献4(特開2005−187741号公報)には、ブチルカルビトール等を含む水溶性溶剤と低濃度の界面活性剤を併用することで、起泡性を向上させる方法が記載されている。特許文献5(特開2006−206818号)にはアルカリ金属水酸化物を配合し、α−オレフィンスルホン酸塩、モノアルキルグルコシドに多価アルコールを含有する、塩析のない安定な高いアルカリ濃度の液体洗浄剤が記載されている。
特開平4−91197号公報 特開平5−214392号公報 特開平5−214393号公報 特開2005−187741号公報 特開2006−206818号公報
台所のレンジまわり、特にコンロ部やグリル部は、構造上、掃除が非常に面倒である。加えて前記したように、食材や油脂に由来する汚れは、熱により変質し硬化してしまうため除去が難しい。このような汚れに対しては、アルカリ剤とともに水溶性溶剤を配合した洗浄剤が効果的であり、水溶性溶剤の濃度は高い方が、より高い洗浄効果が得られることが知られている。
一方で、上記の汚れに対する洗浄方法としては、洗浄対象が水平面だけではなく、傾斜面の場合もあるので、洗浄液を泡状にして吹き付け、洗浄液を洗浄対象に充分に接触させた後、布等で拭き取る方法が一般的である。特許文献4には、水溶性溶剤と低濃度の界面活性剤を併用して起泡性を向上させる方法が提案されているが、水溶性溶剤を高濃度配合した系では、起泡性(気泡直後の泡のボリューム)を高めることはできても、泡の持続性を保ち、洗浄対象と泡(水溶性溶剤を含んでいる)との接触時間を長くして、洗浄効果を高める技術は開示されていない。
本発明は、水溶性溶剤を高濃度で含有していながらも、起泡性及び泡の持続性が良く、高い洗浄力を有する硬質表面用洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明は、課題の解決手段として、
(A)グリセリンを0.1〜10質量%、
(B)下記一般式(1)で示される化合物を4〜20質量%、
(C)アルカリ剤を0.1〜10質量%及び
(D)界面活性剤を0.1〜10質量%含有し、
(A)と(B)の質量比が(A)/(B)=0.01〜2であり、20℃でのpHが9.0〜14.0である硬表面用洗浄剤組成物を提供する。
(OC(OCOH (1)
〔式中、Rは、炭素数2〜7のアルキル基、フェニル基又はベンジル基であり、m及びnは、それぞれ独立して0〜4の数を示し、m+n≧1である。〕
本発明の組成物は、高濃度の水溶性溶剤を含んでいるが、使用時に起泡させた泡の持続性が良いことから、洗浄対象と高濃度の水溶性溶剤を含んでいる泡との接触時間を長くすることにより、洗浄効果を高めることができる。
<(A)グリセリン>
(A)成分の組成物中の含有量は、0.1〜10質量%であり、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜7質量%、最も好ましくは1〜5質量%である。この含有範囲において、好ましい泡持続性の効果が得られる。
<(B)一般式(1)で示される化合物>
(B)成分の化合物は、好ましくは
(B−1)一般式(1)中、Rの炭素数が4〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基であり、m+n=1〜4の化合物であるか、或いは
(B−2)一般式(1)中、Rの炭素数が2〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基であり、m+n=2〜4の化合物、
の少なくともいずれかである。(B−1)及び(B−2)は、揮発性が低いために、これらを含有する組成物を洗浄対象と長時間接触させる場合も、揮発する割合が小さく、効果的に洗浄対象に作用させることができる。
一般式(1)で表される(B)成分の具体的な化合物としては、以下のものを挙げることができる。例えばエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、が挙げられる。このうち洗浄力に優れ、安価でかつ使い勝手に優れる化合物として、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、特にはジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが好ましい。ジエチレングリコールモノブチルエーテルは、特許文献1に記載した他の溶剤含有量の少ない、溶剤臭が抑制されたものを用いることが好ましく、保存による臭気の発生を抑制するために、酸化防止剤を配合したものを用いることが好ましい。
(B)成分の組成物中の含有量は、4〜20質量%であり、好ましくは5〜15質量%、下限値以上で洗浄力に優れ、上限値以下で、泡持続性向上効果が得られる。
(A)成分と(B)成分の質量比は、(A)/(B)=0.01〜2であり、好ましくは0.05〜1、より好ましくは0.1〜1である。この範囲で十分な泡持続性が得られる。
<(C)アルカリ剤>
(C)成分のアルカリ剤としては、アミン類、水酸化カリウム、炭酸カリウム等のカリウム化合物、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム等のナトリウム化合物を挙げることができる。アミン類として、下記一般式(2)〜(5)で表されるものを挙げることができる。
Figure 0005208407
〔式中、R14、R16、R18、R20、R22、R23はそれぞれ水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R11、R12、R13、R15、R17、R19、R21はそれぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基を示す。Dは酸素原子、又は炭素数1〜3のアルキレン基を示す〕。
一般式(2)で表される化合物としては、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等を挙げることができ、一般式(3)で表される化合物としては、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン等を挙げることができ、一般式(4)で表される化合物としては、ジエチレントリアミン等を挙げることができ、一般式(5)で表される化合物としては、モルホリン、N−エチルモルホリン等を挙げることができる。
本発明の(C)成分は、好ましくはアルカリ金属水酸化物及びアルカノールアミンであり、具体的なアルカリ剤として、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを挙げることができる。(C)成分のアルカリ剤の構成として、最も好ましくは、アルカノールアミンを必須成分とすることである。アルカノールアミンはアルカリ領域で緩衝能をもつことから、汚れとの接触時にもpH低下が小さく洗浄性能を維持できるだけでなく、多量に投入しても無機塩のように塩析を起こすことがなく、泡性能、特に泡持続性への影響が小さいので好ましい。一方、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属酸化物は、比較的少量の添加でも効果的にpHを上げることができ、優れた洗浄性能を与えることができる。
(C)成分の組成物中の含有量は、0.1〜10質量%であり、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1〜8質量%である。これら範囲において優れた洗浄力と良好な起泡性と泡持続性を得ることができる。なお、アルカリ金属水酸化物の配合は、前記のように、洗浄力を高める上で好ましいが、配合量を増やしていくと泡持続性が低下する傾向を示すため、アルカリ金属水酸化物を含有する場合、アルカリ金属水酸化物の含有量は、5質量%以下に留めることが好ましく、洗浄力も考慮して、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.5〜3重量%である。
<(D)界面活性剤>
(D)成分の界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤の1種以上を挙げることができる。特に、洗浄力や起泡力の点で非イオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を配合することが好ましい。
陰イオン性界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩、アルキル又はアルケニル硫酸エステル塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩若しくはこのエステル類等を挙げることができる。陰イオン性界面活性剤の塩はアルカリ金属塩、安定性を考慮した上でアルカリ土類金属塩を用いることができる。また、本発明のpH要件を満たす限り、酸として配合し、(C)成分との塩を形成するものであってもよい。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルポリグルコシド、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンモノエステル、プルロニック型界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル又はそのエチレンオキサイド付加物等を挙げることができる。
両性界面活性剤としては、アルキルアミンオキサイド、スルホベタイン、カルボベタイン等を挙げることができる。陽イオン性界面活性剤としては、4級アンモニウム塩が挙げられる。
本発明では、特に洗浄力や起泡力及び泡持続性の点で、下記(I)〜(VI)から選ばれる一種以上の界面活性剤が好ましい。
(I)炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸エステル塩;
(II)炭素数10〜14のアルキル基を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩;
(III)炭素数8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基を有する
、EO平均付加モル数1〜8、好ましくは1〜6のポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩;
(IV)下記一般式(6)で示されるアルキルグリコシド;
30(OR31xy (6)
〔式中、R30は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基、又はアルキル(炭素数1〜6)フェニル基を示し、R31は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは炭素数5〜6を有する還元糖に由来する残基を示し、xはその平均値が0〜5の数を示し、yはその平均値が1〜10の数を示す。〕
(V)下記の一般式(7)で表されるアルキルアミンオキシド;
Figure 0005208407
〔式中、R40aは炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14の直鎖アルキル基又はアルケニル基であり、R40c及びR40dは炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。R40bは炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Aは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、pは0又は1の数である。〕
(VI)イミダゾリニウムベタイン又は下記の一般式(8)で表されるベタイン型両性界面活性剤。
Figure 0005208407
〔式中、R41aは炭素数9〜23、好ましくは9〜17、特に好ましくは9〜15のアルキル基又はアルケニル基であり、R41bは炭素数1〜6、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、rは0又は1の数である。R41c、R41dは、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R41eはヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。Dは−COO、−SO3 、−OSO3 から選ばれる基である〕。
本発明では、上記のうちで、ラウリルジメチルアミンオキサイド、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミドプロピルジメチルカルボキシベタイン及び直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムから選ばれる一種以上の界面活性剤がさら好ましい。
(D)成分の組成物中の含有量は、0.1〜10質量%であり、好ましくは0.1〜3質量%、より好ましくは0.1〜2質量%、最も好ましくは0.1〜1.5質量%である。この範囲において、十分な洗浄力、起泡力及び泡持続性が得られるのみならず、組成物を洗浄対象に塗布又はスプレーした後にタオル等で拭き取る際の抵抗や、拭き取り後の拭き跡の発生も抑えられる。
本発明の組成物は、必要に応じて、上記成分の他に家庭用の洗浄剤に配合することが知られている成分、例えばパラトルエンスルホン酸やキシレンスルホン酸及びそれらの塩などのハイドロトロープ剤、ポリアクリル酸及び塩などの分散剤、BHTなどの酸化防止剤、増粘剤、香料、染料、顔料並びに防腐剤等を本発明の効果を損なわない範囲で添加することができる。
本発明の組成物は液体であり、残部は水である。使用される水は微量に存在する金属などの成分や、硬度が高い場合は硬度成分を除去したイオン交換水などを使用することが好ましい。
本発明の組成物は、20℃でのpHが9.0〜14.0であり、好ましくは10.0〜13.5、より好ましくは10.0〜13.0である。pH調整のためにクエン酸、リンゴ酸などを用いてもよい。
pHの測定は次のとおりである。pHメーター(HORIBA製 pH/イオンメーター F−23)にpH測定用複合電極(HORIBA製 ガラス摺り合わせスリーブ型)を接続し、電源を投入した。pH電極内部液としては、飽和塩化カリウム水溶液(3.33mol/L)を使用した。
本発明の組成物は、スプレーすることで液状ないし泡状として対象面に塗布して用いる方法の他に、更に起泡性を高め泡構造の壊れにくいフォームとすることで、壁面への付着性を高めてもよい。スプレー方法としてエアゾールとする場合は、噴射剤に分散させる必要があり、(D)成分の選定において、噴射剤との相溶性を考える必要がある。本発明の組成物は、スプレー手段を備えた容器に充填してなる、スプレー容器入り洗浄剤とすることが好ましく、容器はトリガー式スプレーヤーを備えたものを用いることが好ましい。容器は、遮光性の高いものが望ましい。
また、本発明の組成物の粘度は、特にスプレー用途に供される場合、1〜10mPa・sが好ましい。この粘度はB型粘度計(TOKIMEC社製)を用い、ローターNo.1、20℃の条件で60rpm、1分間攪拌後の粘度を測定したものである。
実施例1
表1に示される組成物を調製し、以下の評価を行った。組成物は、トリガー式スプレーヤー容器に充填して、以下の評価に用いた。このトリガー式スプレーヤー容器は、マジックリン(花王株式会社製品、2006年3月に市販されているもの)の内容物を除去し、イオン交換水にて十分洗浄し、乾燥させたものを用いた。
(泡持続性の確認試験)
ビーカー上に置いたステンレスメッシュ(メッシュ120,線径0.08mmφ)に対して垂直方向から約10cm離して、トリガースプレーヤーの狭泡モードで5回スプレーした。破泡分はメッシュを裏抜けしてビーカー内に排液されるため、メッシュ上に残った泡の質量(メッシュと泡の合計質量−予め測定したメッシュ質量)を経時で測定して、泡の持続性を数値化した。
5回スプレー直後のメッシュ上の泡重量を100%とし、泡重量が80%になる時間を泡持続時間と定め、(A)成分があり/なしの場合での泡持続時間の差を「泡持続性向上時間」、泡持続性向上時間を(A)成分なしの泡持続時間で割ったものを「泡持続性向上率」とした。結果を表1に示す。
(参考実験例)
まず(D)成分のラウリルジメチルアミンオキシド(「アンヒトール20N」花王(株)社製)1質量%と(C)成分のモノエタノールアミン(試薬 シグマアルドリッチジャパン社製)1質量%を含有する基本組成を設定した。
この基本組成に(B)成分のジエチレングリコールモノブチルエーテル(「ブチルジグリコール」日本乳化剤(株)社製)を1質量%、3質量%、5質量%、10質量%、15質量%と変化させて添加し、水でバランスした各組成物〔(A)成分は含まない〕について、上記実施例の泡持続性の確認試験と同様にして、泡持続時間を測定した。結果を表2に示す。
また、上記と同様の基本組成に(A)成分のグリセリン(試薬 和光純薬工業(株)社製)を1質量%、3質量%、5質量%、10質量%、15質量%と変化させて添加し、水でバランスした各組成物〔(B)成分は含まない〕について、上記実施例の泡持続性の確認試験と同様にして、泡持続時間を測定した。結果を表3に示す。
なお、表2及び3の評価結果の“泡持続時間”は、前記“泡持続性の確認試験”の規定に従い、また“初期泡量”は、“スプレーした直後のメッシュ上の泡重量(g)”として規定される。
Figure 0005208407
Figure 0005208407
Figure 0005208407
表1から明らかなとおり、(A)成分を含有することで、泡持続性が向上した。また、表2から明らかなとおり、(A)成分を含有していない場合、初期泡量(起泡力)は(B)成分が存在することにより増大するが、泡の持続性(泡持続時間)は(B)成分を入れるほど減少する傾向が見られ、特に(B)成分の濃度が5質量%付近を越えると泡の持続性減少が顕著になる。よって、表1と表2の結果を合わせると、本発明の組成物では、(A)成分を含有することによって、(B)成分の含有量を増加させた場合でも泡持続性が良いことから、洗浄対象と泡(高濃度の水溶性溶剤を含んでいる)との接触時間を長くすることが可能になり、洗浄効果が高められることが確認された。
また表3から明らかなように、(B)成分を含有していない場合、初期泡量(起泡力)及び泡の持続性(泡持続時間)ともに不十分になる。本発明において(B)成分は洗浄性能の点からも必須であるが、泡性能に関しても、他の成分と相乗的に効果を発揮していると考えられる。
表1中の略称はそれぞれ下記を表す。
グリセリン:グリセリン(試薬 和光純薬工業(株)社製)
BDG:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(「ブチルジグリコール」日本乳化剤(株)社製)
BPDG:ジプロピレングリコールモノブチルエーテル(「ブチルプロピレンジグリコール」日本乳化剤(株)社製)
HEDG:ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル(「ヘキシルジグリコール」日本乳化剤(株)社製)
EDG:ジエチレングリコールモノエチルエーテル(試薬 シグマアルドリッチジャパン社製)
MEA:モノエタノールアミン(試薬 シグマアルドリッチジャパン社製)
TEA:トリエタノールアミン(試薬 シグマアルドリッチジャパン社製)
NaOH:水酸化ナトリウム(試薬 和工純薬工業(株)社製)
A20N:ラウリルジメチルアミンオキシド(「アンヒトール20N」花王(株)社製)
A20YB:2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(「アンヒトール20YB」花王(株)社製)
LAS:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(「ネオペレックスG−25」花王(株)社製)
クエン酸:試薬 和工純薬工業(株)社製

Claims (5)

  1. (A)グリセリンを0.5〜質量%、
    (B)下記一般式(1)で示される化合物を4〜20質量%
    (C)アルカリ剤を0.1〜10質量%及び
    (D)界面活性剤を0.1〜1.5質量%含有し、
    (A)と(B)の質量比が(A)/(B)=0.01〜2であり、20℃でのpHが9.0〜13.0である、トリガー式スプレーヤーを備えた容器に充填して台所まわりに用いられる硬表面用洗浄剤組成物。
    1(OC24m(OC36nOH (1)
    〔式中、R1は、炭素数2〜7のアルキル基、フェニル基又はベンジル基であり、m及びnは、それぞれ独立して0〜4の数を示し、m+n≧1である。〕
  2. 前記(C)アルカリ剤がアルカノールアミンである、請求項1記載の硬表面用洗浄剤組成物。
  3. 前記(A)グリセリンの含有量が0.5〜2質量%である、請求項1又は2記載の硬表面用洗浄剤組成物。
  4. (A)と(B)の質量比が(A)/(B)=0.1〜1である、請求項1〜3のいずれか記載の硬表面用洗浄剤組成物。
  5. 前記(B)成分がジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルから選ばれる、請求項1〜4のいずれか記載の硬表面用洗浄剤組成物。
JP2006335296A 2006-12-13 2006-12-13 硬表面用洗浄剤組成物 Active JP5208407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006335296A JP5208407B2 (ja) 2006-12-13 2006-12-13 硬表面用洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006335296A JP5208407B2 (ja) 2006-12-13 2006-12-13 硬表面用洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008144093A JP2008144093A (ja) 2008-06-26
JP5208407B2 true JP5208407B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=39604624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006335296A Active JP5208407B2 (ja) 2006-12-13 2006-12-13 硬表面用洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5208407B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5475985B2 (ja) * 2008-12-16 2014-04-16 花王株式会社 珪酸塩の析出防止方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02173100A (ja) * 1988-12-26 1990-07-04 Sanpoole Kk レンジ及びオーブン用洗浄剤組成物
JP2001226695A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Shoowa Kk 液体組成物及びスプレー剤
JP4916619B2 (ja) * 2001-03-28 2012-04-18 花王株式会社 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP4914571B2 (ja) * 2005-01-31 2012-04-11 ライオンハイジーン株式会社 液体洗浄剤組成物
JP2006233029A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Sanyo Chem Ind Ltd アルカリ洗浄剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008144093A (ja) 2008-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2044185B1 (en) Detergent composition for hard surface
JP5364396B2 (ja) 拭き取り用洗浄剤組成物及び洗浄方法
JP4184310B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JPWO2012147915A1 (ja) 液体洗浄剤
JP4808738B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP6679153B2 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP4787201B2 (ja) 硬表面用洗浄剤組成物
JP5779392B2 (ja) 液体洗浄剤
JP5208407B2 (ja) 硬表面用洗浄剤組成物
JP2017218502A (ja) 食器洗い用洗浄剤組成物
JP6707276B2 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
KR102410873B1 (ko) 식기 세정용 액체 세정제
JP6192231B2 (ja) 食器洗い用液体洗浄剤
JP5832189B2 (ja) 硬質表面用洗浄剤のすすぎ促進剤
JP5802612B2 (ja) 台所用液体洗浄剤
JP2022063462A (ja) 食器用洗浄剤
JP5073266B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP6516353B2 (ja) 浴室用液体洗浄剤
JP6937358B2 (ja) 硬質表面の洗浄方法
JP3954041B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2010275473A (ja) 液体洗浄剤組成物の製造方法、および液体洗浄剤組成物
JP5520029B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2018184495A (ja) 食器用洗浄剤
JP2022083639A (ja) 食器用手洗い洗浄剤組成物及び食器の洗浄方法
JP2022099643A (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5208407

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250