JPH02173100A - レンジ及びオーブン用洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、レンジ及びオーブン用洗浄剤組成物に関する
ものである。　更に詳しくは、構成成分が食品添加物の
みから成り、安全性の高い電子レンジ及びオーブンレン
ジ用の洗浄剤組成物に関する。

〈従来の技術〉 レンジ及びオーブンを洗浄するためには、水酸化ナトリ
ウム等の強アルカリ剤或は油脂相溶性が高い有機溶剤を
含む洗浄剤組成物が広く用いられる。このような洗浄剤
組成物は、レンジ内或はオーブン内に樹脂状に硬化した
油脂の汚れや、焼き付いた蛋白質汚れの洗浄には大変有
効であるが、アルカリ性が強く或は溶剤針の多い事によ
り使用時の安全面に影響を及ぼす、特に食品を扱う庫内
を洗浄するため、使用後の人体への安全性については不
安が大きい、更に、使用する溶剤や強アルカリ性のため
にレンジやオーブン機材の材質によっては１合成樹脂表
面の溶解、す装面の変色或は金属表面の腐食等悪影響を
及ぼす事がしばしば見られる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、従来技術に伴う問題点を解決しようとするも
のであって、人体への安全性が高くまた機材への悪い影
響を与えないレンジ用及びオーブン用洗浄剤組成物を提
供する事を目的とする。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、全ての成分が食品添加物として指定された化
学物質のみから構成されている事を特徴としている０本
発明に関わる洗浄剤組成物は、食品添加物用の界面活性
剤、有機溶剤、無機アルカリ金属塩、増粘剤を使用して
なる水溶液である。即ち１本発明は、（Ａ）界面活性剤
として、ポリグリセリン脂肪酸エステルｌ〜１０ｉｔ％
（Ｂ）溶剤として、グリセリンあるいはプロピレングリ
コール５〜５０重量％（Ｃ）無機アルカリ金属塩として
、水溶液がアルカリ性を呈するリン酸及び炭酸アルカリ
金属塩０．５〜ＩＯ重皿％（Ｄ）バランスとしての水を
含有することを特徴とするレンジ用及びオーブン用洗浄
剤組成物を提供するものである０本発明の成分（Ａ）と
して、食品添加物に指定されている界面活性剤は、グリ
セリン脂肪酸エステル、ソルビクン脂肪酸エステル、レ
シチン、プロピレングリコール脂肪酸エステル、シー１
１Ｍ脂肪酸エステル、フンドロイチン硫酸ナトリウムが
あり、基本的には全て使用可能であるが、水溶性が高く
しかも洗浄性及び起泡性が優れるポリグリセリン脂肪酸
エステル、特にＨＬＢが１０以上のものが使用に適する
０例えば、使用に適する）ＩＬＢが１０以上のポリグリ
セリン脂肪酸エステルとしては、テトラグリセリンモノ
ラウレート、ヘキサグリセリンモノオレート、ヘキサグ
リセリンモノラウレート、ヘキサグリセリンモノステア
レート、ヘキサグリセリンセスキステアレート、デカグ
リセリンモノオレエート、デカグリセリンモノラウレー
ト、デカグリセリンモノカプレート、デカグリセリンモ
ノステアレート等が挙げられるが、常温において液状を
呈するものが特に好ましい、洗浄剤組成物中の配合量は
１〜ＩＯ重量％好ましくは２〜５重量％である。

成分（Ｉ３）として１食品添加物に指定されている溶剤
は、アセトン、グリセリン、ヘキサン。

プロピレングリコール、酢酸エチルがある。これらの溶
剤の中で使用目的により、異臭が少なくしかも比較的引
火点が高いグリセリン及びプロピレングリコールが使用
に適する。グリセリン及びプロピレングリコールは、各
々単品で使用しても良いし、また混合使用しても良いが
、グリセリンを使用する事が特に好ましい。洗浄剤組成
物中の配合量は５〜５０重１％好ましくは１０〜４０重
量％である。成分（Ｃ）として、洗浄補助を目的とする
ためアルカリ金属塩を使用する。水溶液がアルカリ性を
呈する無機アルカリ金属塩として１食品添加物として指
定されている化合物は、リン酸三ナトリウム、リン酸三
ナトリウム、ビロリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等リン酸及
び炭酸アルカリ金属塩が挙げられるが、アルカリ金属と
してナトリウム或はカリウムによる水溶性の良い金属塩
を使用する事が好ましい、洗浄剤組成物中の配合量は０
．５〜１０重量％好ましくは２〜８重量％である６本発
明の洗浄剤には、これら三成分の他に水を残部として配
合するものである１本発明の洗浄剤には１以上の必須成
分の他必要に応じて、増粘剤或は保存料、脱臭・消臭剤
を使用する事も可能である。但し、これらの増結剤、保
存料、脱臭・消臭剤は、いずれも食品添加物或は天然物
質を使用する事が望ましい０本発明の洗浄剤は、液状の
形状のままで使用しても構わないし、またエアゾールの
形状にして使用しても構わない本発明の組成物をレンジ
及びオーブンの汚れの洗浄に使用する方法について述べ
る。レンジ或はオーブン内の汚れは、熱により変性或は
酸化されて樹脂状に硬化した油脂汚れ、熱変性或は炭化
された蛋白質汚れ、及び炭化した澱粉による汚れによっ
て構成され、これらの汚れのなかで特に洗浄が困難なも
のは、樹脂状に硬化した油脂の汚れである。電子レンジ
内の汚れは、庫内の表面温度がさほど高（ならないため
、汚れは熱による変性をあまり受けておらず、比較的洗
浄がしやすい。しかし、汚れが長時間残余することによ
って庫内に異臭がする点が問題となっている。一方、オ
ーブンやガス等を熱源とするレンジの場合、庫内の表面
温度が高くなるため、付着した汚れは熱変性をされ炭化
されて洗浄され難くなっている６本発明の洗浄剤組成物
は、電子レンジのような比較的洗浄除去しやすい汚れの
場合は、汚れ表面に組成物を使用した後、布やスポンジ
あるいは紙でふき取るか、あるいは布やスポンジ又は紙
に含浸させて汚れをふき取る。汚れが除去された後は乾
いた布。

方、オーブンやガス等を熱源とするレンジのような洗浄
が困難な汚れの場合は、汚れの表面に組成物を均一に塗
布するか、あるいはエアゾールでスプレーをした後、　
１２０度Ｃか６１８０度Ｃに加熱し、水が蒸発し終った
後もしばらく加熱を続ける。その後冷却した後、水を含
ませた市かスポンジあるいは紙で汚れをふき取り、汚れ
が除去された後は乾いた布１紙あるいはスポンジで後ぶ
きをするか、あるいは水で硬く絞った布で後ぶきをすれ
ば良い、水酸化アルカリ金属塩等のような強アルカリ剤
を使用せず、又、油脂に対して相溶性が無く、油脂を溶
解しない溶剤であるグリセリンあるいはプロピレングリ
クールの使用で、かかる洗浄方法によって優れた洗浄力
を発揮する理由として１次の３点が考えられる。そのｌ
の理由は、グリセリン又はプロピレングリコールの熱溶
媒効果による油脂汚れの溶解、その２の理由は、グリセ
リン又は、プロピレングリコールと汚れの油脂成分とが
アルカリ存在下で加熱される事によりエステル交換が行
なわれ、油脂汚れが界面活性剤であるグリセリン脂肪酸
エステルまたはプロピレングリコール脂肪酸エステルと
なり水で除去され易くなった。その３の理由は、グリセ
リンがアルカリ存在下で加熱される事により脱水縮合し
てポリグリセリンとなり、生成されたポリグリセリンと
汚れの油脂成分とがアルカリ存在下で加熱される事によ
りエステル交換が行なわれ、油脂汚れが、より水溶性の
高い界面活性剤であるポリグリセリン脂肪酸エステルに
なり、水で除去され易くなった。実施例でも明らかな様
に、双方の溶剤を比較した場合、１５０度Ｃ−１８０度
Ｃの高温度における加熱条件下では、プロピレングリコ
ールの洗浄性に対してグリセリンの洗浄性が著しく高い
性能を有する事は、その３の理由により、より水溶性の
優れるポリグリセリン脂肪酸エステルを生成する事が洗
浄機構として考えられる。

〈発明の効果〉 本発明の洗浄剤組成物は、レンジあるいはオーブンの機
材を損なう事無く、又、使用時の刺激性が少な（、しか
も人体への影響も無い、レンジあるいはオーブン内の汚
れの状況から２通りの洗浄方法を使い分ける事により、
熱変性したり焦げ付いた汚れに対して優れた洗浄力を有
する。

〈実施例〉 以下に実施例により本発明を説明するが１本発明は、こ
れらに限定されるものではない。

ＬＪＬ亘ニュ 食品添加物に指定されている界面活性剤、溶剤、無機ア
ルカリ金属塩を使用して下記の洗浄剤組成物を配合した
。ここで界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、及びグリセリン脂肪酸エステルの中から、
比較的水に溶解しゃすいＨＬＢの高い物を選んだ、即ち
、ショ糖脂肪酸エステルとしては、ショ糖ラウレート、
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、ソルビタンモノラ
ウレート、プロピレングリコール脂肪酸エステルとして
は、プロピレングリコールラウレート、グリセリン脂肪
酸エステルとしては、グリセリンモノカブリレート、及
びヘキサグリセリンモノラウレートを使用、溶剤として
は、グリセリンおよびプロピレングリコール、無機アル
カリ金属塩としては、炭酸ナトリウムを各々使用し、残
部を水とじた各成分の使用量は、いずれも純分量であり
、組成は重量％で示す。

え１亙Ｉｊ　：　界面活性剤　　　　５重量％渚剤　　
　　　　２０重１％ 無機アルカリ金属塩　５重量％ 水道水　　　　　７０重二％ 各々の界頷活性剤と溶剤を使用して配合した結果、プロ
ピレングリコールラウレート、グリセリンモノカプリレ
ート、ソルビタンモノラウレートは水溶性が悪く、上記
の組成では溶解しなかった。水との相溶性が優れ均一に
溶解する界ヘキサグリセリンモノラウレート）の２種類
が選択された。また溶剤については、グリセリンプロピ
レングリコールいずれも溶解性は優れ使用が可能であっ
た。

１１ヱニユ ステンレス根土にカーボンブラックを分散させたサラダ
オイルを均一の厚さに塗布し、１２０度Ｃの高温空気が
循環する条件下で熟成することにより、樹脂状に硬化し
た油脂汚垢板を使用した。下記の組成物を、油脂汚垢板
上に塗布し１５０度Ｃで１０分間加熱、冷却後水で絞っ
たスポンジで後拭きを行ない、汚れの除去性を観察した
。

Ｉ土亙且１　：　界面活性剤　　　　５重量％グリセリ
ン　　　２０重量％ 炭酸ナトリウム　　５重量％ 水道水　　　　　７０重量％ 界面活性剤として、ポリグリセリン脂肪酸エステルであ
るヘキサグリセリンモノラウレートおよびショ糖脂肪酸
エステルであるショ糖モノラウレートを選択し、上記の
方法により洗浄した後の洗浄結果は、表−１の通りとな
った。　ここで洗浄結果は、汚れが除去された洗浄面の
おおよその面積の割合で表わした１表−１の結果から、
ショ糖モノラウレートでも洗浄効果を有するが、ヘキサ
グリセリンモノラウレートの方がより優れた洗浄効果を
発揮した。

五二上 叉」Ｌ皿二二ュ 下記組成において、実施例−２に述べた油脂汚垢板を使
用し、同様の洗浄方法および結果のｔす定方性を用いて
溶剤の効果を観察した。結果を表−２に示す。

１免亙且ｊ　： ヘキサグリセリンモノラウレート　５重量％溶剤　　　
　　　　　　　　　表−２の通り炭酸ナトリウム　　　
　　　　　　３重量％水道水　　　　　　　　　　　　
　グロ１０ロ　重量％ 表−２の結果から、溶剤の効果は明らかであり溶剤を５
重量％以上配合すると効果が著しく向上した。両方の溶
剤を比較すると、グリセリンの方がプロピレングリコー
ルより優れた効果が見られた。溶剤は　５０重量％以上
配合すると無機アルカリ金属塩が溶解し難くなり、洗浄
効果の点からも　５０重量％が限度であった。

叉」Ｌ盟二二Ａ 下記組成物において、実施例−２に述べた油脂汚垢板を
使用し、同様の洗浄方法および結果の判定方法を用いて
、界面活性剤の効果を観察した。結果を表−３に示す。

え土星１羞　：　界面活性剤　　表−３の通りグリセリ
ン　　　２０重量％ 炭酸ナトリウム　　３重量％ 水道水　　　　　−一１１− １００重量％ 表−３の結果から、界面活性剤の効果は明らかであり、
１重量％以上の使用で効果は著しく向上した。実施例−
２と同様、実施例−３でもボＪグリセリン脂肪酸エステ
ルはショ糖脂肪酸エステルよりもやや優れた効果を有す
る。更に、界面活性剤の使用量は１０重量％以上におい
ては大きな効果が見られず、むしろ無機アルカリ金属塩
の溶解性に影響を及ぼす。

！ＪＬ皿二二旦 下記組成において、実施例−２に油脂汚垢板を使用し、
同様の洗浄方法および結果の判定方法を用いて無機アル
カリ金属塩の効果を観察した。結果を表−４に示す。

汲１−ヱ」Ｌ或： ヘキサグリセリンモノラウレート　５重量％グリセリン
　　　　　　　　　　　２０重量％無機アルカリ金属塩
　　　　　表−４の通り水道水　　　　　　　　　　　
−−１ｍ１００重量％ 表−４の結果から、無機アルカリ金属塩の効果は明らか
であり、無機アルカリ金属塩を０．５重量％以上配合す
ると効果が著しく向上した。

特に、ＰＨの高い炭酸ナトリウムの効果が優れろ、これ
ら無機アルカリ金属塩は溶解性が他の成分の影響を受は
易く、特に炭酸水素ナトリウムの場合は５重量％使用、
炭酸ナトリウムの場合は　１０重量％の使用が溶解性の
点で限度である。

叉」Ｌ皿二二旦 下記処方の洗浄剤組成物を、実施例−２に述べた油脂汚
垢板を使用し、同様の洗浄方法を用いて、市販されてい
る水酸化ナトリウムを含有する強アルカリタイプの洗浄
剤と洗浄効果の比較を行なった。ここで用いた市販され
ている強アルカリタイプの洗浄剤はエアゾール式である
ため、油脂汚垢板表面にスプレーをし、ラベルに記載さ
れている使用方法通りの使用法によった。即ち、その方
法はスプレー後２分間放置して、水で絞ったスポンジで
後拭きを行なう、洗浄効果の判定は、実施例−２に述べ
た方法によった。結果を表−５に示す。

１１亙且１　： ヘキサグリセリンモノラウレート　５重量％グリセリン
　　　　　　　　　　３０重量％炭酸ナトリウム　　　
　　　　　　５重量％水道水　　　　　　　　　　　　
６０重量％表−５の結果より、水酸化ナトリウムを１重
量％含有した商品に比べると、本発明組成物は人工汚垢
板では若干洗浄効果が低いが、実際の汚れには充分その
効果を発揮するものと考えられ強アルカリ洗浄剤と同程
度の洗浄効果が認めらる。

れた。

叉」Ｌ医：ニュ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（Ａ）食品添加物に指定されている界面活性剤１〜
   １０重量％（Ｂ）食品添加物に指定されている溶剤５〜
   ５０重量％（Ｃ）食品添加物に指定されている無機アル
   カリ塩０．５〜１０重量％の３成分より成る事を特徴と
   するレンジ及びオーブン用洗浄剤組成物。 ２、成分（Ａ）が、ＨＬＢ１０以上、常温で液状を呈す
   る界面活性剤である特許請求の範 囲第１項記載のレンジ及びオーブン用洗浄 剤組成物。 ３、特許請求の範囲第２項の界面活性剤が、ポリグリセ
   リン脂肪酸エステルである特許 請求の範囲第１項記載のレンジ及びオーブ ン用洗浄剤組成物。 ４、成分（Ｂ）が、グリセリン或るいはプロピレングリ
   コールである特許請求の範囲第 １項記載のレンジ及びオーブン用洗浄剤組 成物。 ５、成分（Ｃ）が、水溶液がアルカリ性を呈する無機ア
   ルカリ塩である特許請求の範囲 第１項記載のレンジ及びオーブン用洗浄剤 組成物。 ６、特許請求の範囲第５項の無機アルカリ塩が、炭酸ア
   ルカリ金属塩或はリン酸アルカ リ金属塩であり、アルカリ金属がナトリウ ム或はカリウムである特許請求の範囲第１ 項記載のレンジ及びオーブン用洗浄剤組成 物。