JP2001342117A - 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法 - Google Patents

整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法

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JP2001342117A JP2000164670A JP2000164670A JP2001342117A JP 2001342117 A JP2001342117 A JP 2001342117A JP 2000164670 A JP2000164670 A JP 2000164670A JP 2000164670 A JP2000164670 A JP 2000164670A JP 2001342117 A JP2001342117 A JP 2001342117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は良好な感触と優れたセット効
果を有する整髪用化粧料を提供することにある。 【解決手段】 加熱によりゲル化する高分子物質を含有
する整髪用化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は整髪用化粧料及びそ
れを用いた整髪方法、特にそのセット剤の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来広く使用されている毛髪化粧料のう
ち、整髪、セットキープを目的とする整髪剤には、ポリ
プロピレンオキサイドモノブチルエーテル、ポリプロピ
レンオキサイドグリセリルエーテル、或いはこれらのリ
ン酸エステル若しくは塩類などの整髪油分を水、低級ア
ルコール、或いはそれらの混合溶媒などに溶解若しくは
乳化したもの、又は被膜形成性及びセット性の高分子化
合物を水、低級アルコール或いはそれらの混合溶媒など
に溶解したものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
整髪油分を配合した整髪用化粧料は、ゴワツキは無いも
のの、ギラギラとした感があり、またべたつきが多く、
手触りもあまり良くないという課題があった。また、後
者の高分子物質を配合した整髪用化粧料は、毛髪同士を
固着してセットを保持させる作用には優れているが、毛
髪に塗布し乾燥・仕上げを行うまでの過程でべたつきが
あり滑らかでなく、乾燥後にはばりばりにごわついてし
まうといった課題があった。
【0004】特に、毛髪のセット効果を高めるためにセ
ット剤のポリマーを大量に配合した場合には、ドライヤ
ーなどを使用してブローを行う際に櫛通りを悪化させた
り、乾いた後に髪のゴワツキやセット剤の剥離(フレー
キング)を生じることがあった。
【0005】このような問題を解決するために、多価ア
ルコールやその誘導体、ラノリン、エステル類など各種
添加剤の配合による改良も試みられたが、添加に伴って
セット効果が低下してしまい、整髪料として満足のいく
ものが得られない場合があった。同様に、セット剤のポ
リマーの配合量を低減しても、毛髪の感触は向上する
が、セットの効果の面で満足のいくものが得られなかっ
た。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は良好な感触と優れたセット効果を有す
る整髪用化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、加熱によりゲル
化する高分子物質を整髪有効成分として整髪用化粧料に
配合し、毛髪適用時にドライヤーなどで加熱することに
より、感触が良く、しかもセット効果も高いことを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明にか
かる整髪用化粧料は、加熱によりゲル化する高分子物質
を含有することを特徴とする。また、前記整髪用化粧料
において、熱ゲル化性高分子物質のゲル化温度が60℃
以上であることが好適である。
【0007】また、前記整髪用化粧料において、熱ゲル
化性高分子物質が多糖類であることが好適である。ま
た、前記整髪用化粧料において、熱ゲル化性高分子物質
はβ−1,3−グルカンであることが好適である。ま
た、前記整髪用化粧料において、熱ゲル化性高分子物質
はβ−1,3−キシランであることが好適である。ま
た、前記整髪用化粧料において、熱ゲル化性高分子物質
はカードランであることが好適である。
【0008】また、前記整髪用化粧料において、熱ゲル
化性高分子物質は、未ゲル化状態の粉末及び/または溶
解中和ゲル化状態のものを化粧料中に分散してなること
が好適である。また、前記整髪用化粧料において、水を
さらに含むことが好適である。また、前記整髪化粧料に
おいて、熱ゲル化性高分子物質の化粧料中における配合
量は0.001〜10重量%であることが好適である。
また、前記整髪用化粧料において、さらに微粒子粉末を
含むことが好適である。
【0009】また、前記整髪用化粧料において、微粒子
粉末が微粒子二酸化チタンであることが好適である。ま
た、前記整髪用化粧料において、微粒子粉末が微粒子シ
リカであることが好適である。また、前記整髪用化粧料
において、微粒子粉末がシリカ表面処理微粒子二酸化チ
タンであることが好適である。本発明にかかる整髪方法
は、熱ゲル化性高分子物質を含む組成物を毛髪に適用し
て整髪し、その後に熱風により固定することを特徴とす
る。また、前記方法において、毛髪適用時に水が存在
し、80℃以上の熱風により加熱することが好適であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
説明する。本発明の整髪用化粧料は、加熱によりゲル化
する熱ゲル化性高分子を含み、本発明の整髪用化粧料を
毛髪に塗布後、ドライヤーなどの熱でヘアスタイルを固
定化するものである。本発明に用いられる熱ゲル化性高
分子は、60℃以上の加熱温度でゲル化するものであ
り、例えば熱凝固性タンパク質、コラーゲン、熱凝固性
デンプンなどが例示される。分子量としては、特に限定
されないが、通常1万〜1,000万である。これらの
中でも望ましくは加熱ゲル化性多糖類、さらに望ましく
はβ−1,3−グルカン或いはβ−1,3−キシランが
良好である。
【0011】さらに、β−1,3−グルカンの中でも直
鎖型のカードランが供給安定性、価格の点から最も好適
である。カードラン以外のβ−1,3−グルカン、例え
ばスクレログルカン、スクレロタン、シゾフィラン、レ
ンチナン、パラミロン、カロース、ラミナラン等をマイ
ルドスミス分解などの方法(Polym J. 13(12)1135-1143
(1981)に記載)で処理することで、カードランと同様の
性質を持つ高分子が得られる。カードランについて詳し
く説明すると、本高分子は微生物(Alcaligenes faecal
is var. myxogenes またはAgrobacteriunの多くの菌株
やRizobiun)が産生する多糖類の一種であり、構成糖は
D−グルコースのみであり、そのグルコシド結合の99
%以上がβ−1,3−結合である。
【0012】分散液の調整法としては、カードラン粉末
に水を加え高速ホモジナイザー若しくはカッターミキサ
ーなどで激しく攪拌するか、55℃程度の温水に手やプ
ロペラ攪拌器などを用いて攪拌しながらカードランを加
えた後、冷却することにより均一な未ゲル化粉末の分散
液を得る方法が知られている。この水分散液を加熱する
とゲルを形成する。
【0013】また、加熱をしなくてもカードランを水酸
化ナトリウムなどのアルカリ性水溶液に一度溶解した
後、中和等量の塩酸などの酸を加え、中和することでゲ
ルを形成することができる。本明細書においては、この
ようなゲルを溶解中和ゲルと呼ぶ。この溶解中和ゲルを
ホモジナイザーなどで激しく攪拌し、細かく砕くこと
で、安定な分散液を得ることができる。この分散液を加
熱するとゲルを形成する。なお、アルカリ水溶液で溶解
した後、これを静置したまま炭酸ガスなどで中和する
か、透析膜を用いて水酸化ナトリウムを除去することで
も溶解中和ゲルと同様なゲルを製造することができる。
または、アルカリ水溶液にカルシウム、マグネシウムイ
オンなどのカチオンを添加して解離した水酸基とカチオ
ンによる架橋構造を作ることによっても溶解中和ゲルと
同様なゲルを形成させることができる。
【0014】加熱によって得られるゲルは、その処理温
度により2つの型に大別される。すなわち、80℃以上
の加熱により得られる熱不可逆性のゲルと、約60℃で
加熱した後、冷却して得られる熱可逆性のゲルであり、
それぞれハイセットゲル及びローセットゲルと呼ばれ
る。このうち、ハイセットゲルを配合した整髪用化粧料
は整髪力がやや劣る傾向にある。ローセットゲルも未ゲ
ル化粉末ないし溶解中和ゲル化物に比較すると効果が劣
るが、十分に使用可能である。
【0015】そして、本発明の特に好適な例において
は、未ゲル化ないし溶解中和ゲル化カードランを含む整
髪用化粧料を毛髪に塗布した後、ローセットゲル化温度
(60℃)以上、さらに望ましくはハイセットゲル化温
度(80℃)以上の熱風で加熱・乾燥させることで、優
れた整髪力、セット保持力を得ることができる。なお、
60℃未満でゲル化する高分子では、過酷条件におかれ
た場合、容器内でゲル化してしまい、使用に不都合があ
るばかりでなく、頭髪に適用した場合にも効果が十分発
揮されない場合があるので好ましくない。
【0016】本発明おいて、上記熱ゲル化性高分子の一
種または二種以上を混合して用いることができ、その配
合量は整髪用化粧料全量に対して0.001〜10重量
%、好ましくは0.01〜1重量%である。0.001
重量%未満では整髪力及び整髪キープ力が十分ではな
く、10重量%を越えるとゴワツキやフレーキングを生
じるので好ましくない。
【0017】また、本発明の整髪用化粧料は、仕上がり
が軽く、また、乾燥後もごわついたり、バリバリした
り、油っぽくないので、何もつけていないような非常に
良好な感触が得られる。ただ、一方で、スタイリング時
の使用感が軽すぎて、櫛やブラシ、手指に髪がうまく引
っかかりにくいことがある。本発明の整髪用化粧料の良
好な仕上がり感を損なわずに、スタイリング時の使用性
を改善するためには、微粒子粉末の配合が有効である。
微粒子粉末を配合すると、スタイリング時に髪が櫛等に
適度に引っかかり、くせ毛のばしや、ストレートブロ
ー、クセづけブロー等の操作が非常にしやすくなって、
使用性が格段に向上する。
【0018】微粒子粉末は平均粒子径が0.001〜
0.15μmであることがスタイリングのしやすさ、仕
上がり感等の点で好ましい。0.2μm以上の顔料級の
粒径の粉末は、スタイリング時の使用性を向上させるこ
とはできるものの、仕上がり後の手触りに劣ることがあ
る。微粒子粉末としては、無機、有機何れの粉末も用い
ることができ、また、2種以上を併用することもでき
る。無機粉末としては、タルク、マイカ、カオリン、セ
リサイト、シリカ、酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、
ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、タングステン
酸金属塩、マグネシウム、ゼオライト、硫酸バリウム、
焼成硫酸カルシウム、焼きセッコウ、リン酸カルシウ
ム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミ
ックパウダー、金属石鹸、酸化亜鉛等が挙げられる。有
機粉末としては、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、セ
ルロース粉末、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)粉
末、ポリアミド樹脂粉末、ポリスチレン粉末等が挙げら
れる。これらの微粒子粉末は、金属石鹸、シリコーン、
カチオン、デキストリン、脂肪酸、アルミナ、シリカ、
フッ素化合物等による公知の表面処理が施されていても
よい。
【0019】微粒子粉末の配合量は、整髪用化粧料中、
0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜2重量%で
ある。少なすぎる場合にはスタイリング時の使用性が改
善されず、多すぎる場合には仕上がり感を損なうことが
ある。本発明の微粒子粉末として、好ましくは微粒子二
酸化チタン、微粒子シリカ又はそれらが表面処理された
粉末であり、特に、シリカで表面処理された微粒子二酸
化チタンが好ましい。シリカ表面処理微粒子二酸化チタ
ンは、シリカによって表面電荷が調整されているため、
中性領域で一次粒子レベルで安定に分散することがで
き、透明性が極めて高い。このようなシリカ表面処理微
粒子二酸化チタンは超微粒子二酸化チタンとも呼ばれ、
通常その水分散液(チタニアゾル)として配合に用いら
れる。
【0020】本発明の整髪用化粧料の剤型は特に限定は
されず任意の剤型を取ることができ、上記必須成分のほ
かに本発明の効果を損なわない範囲で通常整髪用化粧料
に配合される各種成分を加え常法により製造することが
できる。例えば、ヘアクリーム、ヘアローション、ヘア
フォームなどの泡状整髪料、ヘアジェル、ヘアミスト
(ノンガスタイプ)、ヘアスプレー、ヘアリキッド、ヘ
アワックスなどの整髪用化粧料を提供することができ
る。
【0021】通常染毛剤や整髪料等の整髪用化粧料に用
いられる公知の成分としては、例えば、アルコール類と
しては、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコ
ール、シクロヘキサノール、ブチルセルソルブ、ベンジ
ルアルコール、2−フェノキシエタノール、フェニルエ
タノールのような水に難溶性の脂肪族アルコールの他、
芳香族アルコールや、多価アルコール等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酢
酸、乳酸、シュウ酸、酒石酸、ぎ酸、レブリン酸等の有
機酸や、リン酸、塩酸等の無機酸が挙げられる。
【0022】更にこれらに加え、例えば、グリセリン、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、コンドロイチン硫酸塩、ヒアルロ
ン酸塩、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、
ソルビトール、マルチトール、ピロリドンカルボン酸
塩、ラクトース、オリゴ糖等の保湿剤、ラノリン、スク
ワラン、流動パラフィン、ワセリン、高級脂肪酸、トリ
グリセライド、エステル油等の油性成分、メチルフェニ
ルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリ
オキシエチレン)シロキサン共重合体、ゴム状ジメチル
ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン等のシリコ
ーン類が挙げられる。
【0023】また、コラーゲン加水分解物、ケラチン加
水分解物、シルクプロテイン加水分解物、エラスチン加
水分解物、大豆蛋白加水分解物等の蛋白質加水分解物及
びこれらの四級化塩を配合することもできる。また、乳
化剤として、他の両親媒性物質や、界面活性剤を用いる
ことも可能である。
【0024】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸
部分エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体
等のポリオキシエチレン系界面活性剤、オクチルポリグ
リコシド等のアルキルポリグリコシド類、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル等
のポリグリセリン系界面活性剤、マルチトールヒドロキ
シアルキルエーテル等の糖アルコールエーテル類、脂肪
酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
【0025】また、アニオン性界面活性剤としては、高
級脂肪酸塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、リン
酸エステル類、アルキル硫酸塩類、アルキル硫酸エステ
ル塩類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩類
等が挙げられ、また、アミノ酸類、アルキルトリメチル
アンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、
アルキルジメチルアミンオキサイド等のカチオン性界面
活性剤やその他の界面活性剤を適宜使用することができ
る。
【0026】更に、例えば、ブタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、等の低級アルコール類や、2−
エチルヘキシルアルコール、2−ヘキシルデシルアルコ
ール、2−デシルテトラデシルアルコール、イソステア
リルアルコール、セトステアリルアルコール、ラウリル
アルコール、オレイルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、セ
チルアルコール等の高級アルコール類等を配合すること
も可能である。
【0027】また、金属イオン封鎖剤及び防腐剤として
は、例えば、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩類、フェ
ナセチン、EDTA及びその塩、パラベン類、スズ酸塩
類等が挙げられ、高分子化合物としては、ポリ(ジメチ
ルアリルアンモニウムハライド)型カチオン性高分子、
ポリエチレングリコール、エピクロルヒドリン、プロピ
レンアミン及び牛脂脂肪酸より得られるタロイルアミン
の縮合生成物型であるカチオン性高分子、ポリエチレン
グリコール、エピクロルヒドリン、プロピレンアミン及
びヤシ油脂肪酸より得られるココイルアミンの縮合生成
物型であるカチオン性高分子、ビニルピロリドン、ジメ
チルアミノメタアクリレート共重合体型カチオン性高分
子、第4級窒素含有セルロースエーテル型カチオン性高
分子類等が挙げられる。
【0028】また、カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、キ
サンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩、ペクチ
ン、ファーセラン、アラビアガム、ガツチガム、カラヤ
ガム、トラガントガム、カンテン末、ベントナイト、架
橋性ポリアクリル酸塩等の増粘剤も本発明の効果が損な
われない範囲で併用することができる。また、樹脂類と
して、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルアルコール等のノニオン樹
脂、アクリル樹脂アルカノールアミン液、アクリル酸エ
ステル・メタクリル酸エステル共重合体、アクリル酸エ
ステル・アクリルアミド・アクリル酸共重合体、ビニル
メチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合体、塩化O-[2
-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒ
ドロキシエチルセルロース等のアニオン樹脂、ビニルピ
ロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合
体カチオン化物等のカチオン樹脂、アクリル酸ヒドロキ
シプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリ
ル酸オクチルアミド共重合体、N-メタクリロイルオキシ
エチルN,N-ジメチルアンモニウム-α-N-メチルカルボキ
シベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体等
の両性樹脂を配合することも可能である。これらのう
ち、アクリル樹脂アルカノールアミン液、ビニルピロリ
ドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カ
チオン化物、N-メタクリロイルオキシエチルN,N-ジメチ
ルアンモニウム-α-N-メチルカルボキシベタイン・メタ
クリル酸アルキルエステル共重合体が好ましい。樹脂類
の配合により、スタイリング時の使用性をある程度改善
することができる。微粒子粉末の場合には、ブローの開
始〜終了時までの間、継続的に髪に良好なテンションを
与えられるのに対し、樹脂類の場合には髪が乾燥した際
にテンションを与えることができる。また、これらの他
に、香料、薬剤等も必要に応じて適宜選択して使用する
ことが可能である。
【0029】また、本発明の整髪用化粧料中において
は、本発明の効果を損なわない範囲で有機顔料、無機顔
料の他、レーキ類を配合してもよい。有機顔料として
は、アゾ系顔料、インジゴ系顔料、フタロシアニン系顔
料が挙げられる。無機顔料としては、ベンガラ、黄酸化
鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、群青、紺青、カーボンブラ
ック等が挙げられる。レーキとしては、赤色202号、
204号、206号、207号、220号等のレーキ顔
料の他、アルミニウムレーキ等の染料レーキが挙げられ
る。
【0030】本発明の整髪用化粧料をヘアスプレーとす
る場合において、噴射剤にはプロパン、ブタン及びイソ
ブタンを主成分とする液化石油ガス(L.P.G)、ジ
メチルエーテル及び炭酸ガス、窒素ガスなどの圧縮ガス
などの単独またはそれらの混合物を使用することができ
る。これらのうち、特に液化石油ガス(L.P.G)が
好ましい。本発明の整髪用化粧料原液と噴射剤との配合
比は原液5〜95重量部に対して噴射剤95〜5重量部
が好ましい。
【0031】以下、実施形態及び比較例によって本発明
をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによって
限定されるものではない。特に指定のない限り、配合量
は重量%で示す。
【0032】高分子物質の種類と整髪力(試験例1〜1
0) 熱ゲル化性高分子物質として表1に示す高分子物質を用
いて整髪用化粧料を調製した。但し、試験例5〜9に使
用した高分子はマイルドスミス分解により側鎖を間引い
たものを用いた。また、試験例10は比較例として加熱
によりゲルを生じないキサンタンガムを用いた。高分子
物質に精製水と水酸化ナトリウムを加え、均一に溶解し
た後、塩酸を加えて中和した。さらに残りの成分をエタ
ノールに加えて溶解し上記と併せて整髪用化粧料を調製
した。 高分子物質(表1) 0.2重量% 水酸化ナトリウム(1mol/L) 1.0 塩酸(1mol/L) 1.0 l−メントール 0.2 エタノール 40.0 香料 適量 精製水 残量
【0033】以下に示す方法により整髪後の髪について
評価した。男性パネル20名によるHalf−Head
法(半頭比較法)にて比較判定した。すなわち、市販の
シャンプーで洗髪し頭髪を完全に乾かした後、頭髪半分
に本発明の頭髪化粧料10gを塗布し、もう半分は比較
品(試験例10)を10g塗布し、ヘアドライヤーで8
0℃以上の熱風を送りながら整髪する。その後官能評価
を行った。評価は、「整髪力」「つや」「しなやかさ」
「べたつき」の4項目について実施した。官能評価は、
本発明の整髪用化粧料を比較品を基準として一対比較に
よって以下の5段階評価で行い、結果を男性パネル20
名の平均評価点で表2に示した。
【0034】[評価点] +2:比較品に比して優れている。 +1:比較品に比してやや優れている。 0:比較品と同程度 −1:比較品に比してやや劣る。 −2:比較品に比して劣る。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】(評価項目) 整髪力 つ や しなやかさ べたつき 試験例1 1.8 1.5 1.7 1.6 2 1.5 1.4 1.6 1.3 3 1.5 1.4 1.5 1.7 4 1.7 1.4 1.4 1.6 5 1.5 1.2 1.4 1.5 6 1.3 1.5 1.5 1.3 7 1.4 1.6 1.4 1.5 8 1.7 1.5 1.4 1.5 9 1.6 1.6 1.3 1.6
【0037】表2より明らかなように、試験例1〜9の
熱ゲル化性高分子物質を用いたものは、熱ゲル化性でな
いキサンタンガムを配合した試験例10に比べ、整髪
力、つや、しなやかさ、べたつきの各項目で非常に優れ
た結果を示した。
【0038】高分子物質の種類とセット保持力(試験例
11〜21) 熱ゲル化性高分子物質として表3に示す高分子物質を用
い、以下に示す処方の乳化組成物を調製し、セット保持
力、べたつきのなさ、及びゴワツキのなさについて評価
した。その結果を表4に示す。評価方法は次の通りであ
る。但し、試験例15〜19の高分子物質は、マイルド
スミス分解により側鎖を間引いたものを用いた。また、
試験例20,21は比較例で、加熱によってもゲル化し
ない高分子物質を用いた。
【0039】[乳化組成物処方] <A相> 高分子物質(表3) 0.5重量% 水酸化ナトリウム(1mol/L) 1.0 塩酸(1mol/L) 1.0 イオン交換水 50.0 <B相> エタノール 5.0 香料 適量 <C相> POE硬化ヒマシ油 0.5 プロピレングリコール 2.0 メチルポリシロキサン 1.0 イオン交換水 残量
【0040】[乳化組成物調製方法]高分子物質にイオ
ン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを加え、均一に溶
解した後、塩酸を加えて中和してA相を得た。エタノー
ルと香料を混合してB相を得た。C相成分をホモミキサ
ーで乳化した。A相にB相及びC相を加え混合して乳化
組成物を得た。
【0041】[評価方法] (1)セット保持力 長さ25cm、重さ2gの毛髪ストランドを水でぬらし、
試料0.5gを塗布し、直径15mmのロッドに巻いて、
80℃の恒温槽内で30分間乾燥させた。乾燥後、カー
ルのついたストランドからロッドをはずし、恒温、恒湿
箱(28℃、90%RH)に1時間吊し、カールの長さ
を測定した。セット保持力は、ロッドからはずした直後
のカールの長さ(L1cm)と1時間放置後の長さ(L
2cm)から次式により算出した。
【0042】
【数1】[セット保持力]={(25−L2)/(25
−L1)}×100 測定結果の表示 ◎:セット保持力 90〜100% ○:セット保持力 67〜89% △:セット保持力 34〜66% ×:セット保持力 0〜33% (2)塗布後、乾燥までのべたつきのなさ 毛髪ストランド(4g)に試料2gを塗布し、櫛で形を
整え、乾燥するまでのべたつきを官能評価した。 ○:全くべたつきがない。 △:ややべたつきがある。 ×:かなりのべたつきがある。 (3)仕上がった髪のゴワツキのなさ 毛髪ストランド(4g)に試料2gを塗布し、櫛で形を
整え、乾燥させた毛髪ストランドを次の基準により官能
評価した。 ○:全くゴワツキ感がない。 △:ややゴワツキ感がある。 ×:ゴワツキ感がある。
【0043】
【表3】試験例No. 高分子物質 試験例11 カードラン 12 熱凝固性デンプン 13 熱凝固性コラーゲン 14 β−1,3−キシラン 15 パラミロン 16 スクレログルカン 17 ラミナラン 18 シゾフィラン 19 レンチナン 20 カルボキシメチルセルロース 21 ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体
【0044】
【表4】(評価項目) セット保持力 べたつき ゴワツキ 試験例11 ◎ ○ ○ 12 ○ ○ ○ 13 ○ ○ ○ 14 ○ ○ ○ 15 ○ ○ ○ 16 ◎ ○ ○ 17 ○ ○ ○ 18 ○ ○ ○ 19 ◎ ○ ○ 20 × △ × 21 × × ×
【0045】表4の結果から明らかなように、試験例1
1〜19に示す熱ゲル化性高分子を配合した整髪用化粧
料はセット保持力に優れ、良好な感触を有するものであ
った。β−1,3−グルカンの配合状態と整髪力、セット保持
次に本発明者らはβ−1,3−グルカンを熱ゲル化性高
分子の代表として用い、その化粧料中におけるゲル化状
態と整髪力、セット保持力について検討を行った。すな
わち、整髪用化粧料中において、カードランの未ゲル化
状態である粉末を水中に分散させたもの(試験例22)
と、前述したアルカリによりゲル化した溶解中和ゲルの
状態(試験例23)、60℃でゲル化を行った可逆的熱
ゲル化状態であるローセットゲル(試験例24)、90
℃でゲル化を行った不可逆的熱ゲル化状態であるハイセ
ットゲル(試験例25)を、それぞれ前記試験例11〜
21で用いた乳化組成物の高分子物質として採用し、そ
の整髪力、セット保持力を判定した。なお、整髪力の比
較対象は、カルボキシメチルセルロースを用いた(試験
例26)。
【0046】なお、試験例23の溶解中和ゲルは、以下
の方法により調製した。1%カードラン溶解中和ゲルの調製 1重量部のカードランに98.18重量部の精製水を加
え、さらに0.44gの10%水酸化ナトリウム水溶液
を加えて攪拌し、均一な溶液を得た。前記カードラン溶
液に0.38gの10%塩酸水溶液をホモジナイザーで
攪拌しながら加え、7000回転、1分間攪拌し、均一
なカードラン溶解中和ゲル分散物を得た。結果を次の表
5に示す。
【0047】
【表5】 整髪力 セット保持力 試験例22 粉末分散物 1.8 ◎ 23 溶解中和ゲル化物 1.8 ◎ 24 ローセットゲル 1.2 ○ 25 ハイセットゲル 0.8 ○ 26 対照:カルボキシメチルセルロース − ×
【0048】前記表5より明らかなように、不可逆的熱
ゲル化状態にあるハイセットゲルを用いた場合には、セ
ットの保持力は悪くないものの、整髪力は他のゲル化状
態にあるものと比較し、劣ることが明らかとなった。そ
して、特に未ゲル化状態の粉末分散物、ないし熱ゲル化
とは異なるゲル化状態と考えられる溶解中和ゲル化物を
配合した整髪用化粧料が特に優れた効果を示した。この
ことから、高分子物質のゲル化状態と整髪力、セット保
持力が密接に関係していることが推測される。
【0049】塗布後加熱条件と整髪力、セット保持力 そこで、本発明者らは更に粉末分散物を含む前記乳化組
成物を毛髪に前記同様塗布した後、その乾燥条件による
整髪力、セット保持力について検討を行った。この結果
を次の表6に示す。
【0050】
【表6】 整髪力 セット保持力 85℃熱風乾燥 ◎ ◎ 50℃熱風乾燥 ○ ○室温送風乾燥 △ ○ 前記表6より明らかなように、非ゲル化状態にある粉末
状β−1,3−グルカンがハイセットゲルに移行し得る
85℃の熱風で乾燥させたところ、高い整髪力、セット
保持力が得られるが、それ以下の温度で乾燥させた場合
の整髪力、セット保持力は十分ではないことが明らかと
なった。
【0051】以上の結果より、ハイセットゲル状態以外
の状態にあるβ−1,3−グルカンが、毛髪上でハイセ
ットゲル状態を経て乾燥し、整髪力、セット保持力を高
めることが推測される。水の存在と整髪力、セット保持力 下記表7の組成の整髪用化粧料を調製し、加熱時の水の
有無と整髪力、セット保持力について各官能評価により
検討を行った。
【0052】
【表7】 試験例27 試験例28 カードラン未ゲル化粉末 0.5 0.5 アクリル樹脂アルカノールアミン液 3.5 3.5 セチルアルコール 0.1 0.1 シリコーン油 0.3 0.3 精製水 50.0 −エチルアルコール 残余 残余
【0053】前記試験例27及び28の組成物を、洗髪
後に十分に乾燥させた毛髪及び洗髪後に軽く水滴をふき
取った程度の湿潤状態の毛髪にそれぞれ塗布し、その後
85℃の熱風で乾燥させた。この場合の整髪力、セット
保持力を表8に示す。
【0054】
【表8】 整髪力 セット保持力 試験例27 乾燥 ◎ ◎ 湿潤 ◎ ◎ 試験例28 乾燥 △ △ 湿潤 ◎ ◎ 前記表8より、精製水を含まない試験例28について
は、これを乾燥状態の毛髪に塗布し熱風を当てても、所
望の整髪力、セット保持力を得ることは難しい。しかし
ながら、水を含む試験例27を適用した場合、或いは試
験例28を湿潤状態の毛髪に適用した場合には、その後
に85℃の熱風により加熱・乾燥を行うことで、優れた
整髪力、セット保持力が得られることが明らかとなっ
た。
【0055】微粒子粉末の配合 試験例27に表9の粉末を0.3重量%配合して整髪用
化粧料を調製した(粉末による増加はエタノールで調
整)。これを、女性パネル20名の乾燥状態の毛髪に塗
布後、ブラシでまっすぐに伸ばしながら、85℃の熱風
を当ててブローを行い、この場合のブラシへの引っかか
りのよさ(ブローのしやすさ)、仕上がり後の軽さ、手
触り、整髪力についてアンケートを行い、下記の基準で
評価した。 ◎:良好と評価したパネルが16名以上 ○:良好と評価したパネルが10〜15名 △:良好と評価したパネルが5〜9名 ×:良好と評価したパネルが4名以下
【0056】
【表9】 粉末 平均粒径(μm) ブローしやすさ 軽さ 手触り 整髪力 無配合(試験例27) − △ ◎ ◎ ◎ 微粒子二酸化チタン 0.01 ◎ ◎ ◎ ◎ チタニアゾル*1 0.01 ◎ ◎ ◎ ◎ 微粒子シリカ*2 0.05 ◎ ◎ ◎ ◎ 二酸化チタン 0.3 ◎ ○ △ ◎ シリカ 0.5 ◎ ○ △ ◎ タルク 1.0 ◎ ○ △ ◎ナイロンパウダー 1.0 ◎ ○ △ ◎ *1:シリカ表面処理微粒子二酸化チタン30%含有水分散液(石原産業製) *2:アエロジル(日本アエロジル社製)
【0057】表9から解るように、粉末を配合しない場
合(試験例27)にはブローの際に髪が軽すぎてブラシ
に引っかかりにくく、ブローしにくい。これに対して、
粉末を配合した場合には、ブローの際に適度なテンショ
ンがあり、ブラシへの引っかかりがよく、ブローしやす
くなった。ただし、顔料級の大きさの粉末の場合には仕
上がり後の軽さや手触りが悪くなるので、粉末としては
微粒子粉末が好ましいことが明らかとなった。
【0058】
【実施例】以下、本発明の好適な配合例を示す。 配合例1 ヘアスプレー カードラン 0.10重量% t-オクチルアクリルアミド/アクリル酸 /t-ブチルアミノエチルメタクリレート共重合体 5.00 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.91 エタノール 23.99 ジメチルエーテル 60.00 植物抽出液 適量 水 残量
【0059】 配合例2 セットローション カードラン 0.25重量% プロピレングリコール 0.50 香油 適量 メチルパラベン 0.10 プロピルパラベン 0.10 植物抽出物 適量 水 残量
【0060】 配合例3 泡状セット剤 カードラン 0.2重量% セチルトリメチルアンモニウムクロライド 0.3 香油 適量 1,2−ジブロム−2,4−ジシアノブタン 0.2 水 残量 この混合物は、作用物質混合物のブタンに対する割合を
92:8にして、アルミニウム製のエアゾール容器に充
填される。
【0061】 配合例4 整髪作用を持つゲル カードラン 0.2重量% カルボキシビニルポリマー 0.3 香油 適量 エタノール 20.0 植物抽出物 適量 水 残量
【0062】 配合例5 カラー整髪剤 カードラン 0.1000重量% ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合物 2.1000 香料 適量 1-アミノ-4-(2',3'-ジヒドロキシプロピル) アミノ-5-クロル-2-ニトロベンゼン 0.0700 Basic Brown 17 (C.I. 12 251) 0.0500 Basic Blue 7 (C.I. 42 595) 0.0100 Basic Violet (C.I. 42 510) 0.0023 エタノール 50.0000 水 残量
【0063】 配合例6 液状セット剤 カードラン 0.6重量% ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチル -メタクリレート共重合体 0.5 香料 適量 エタノール 16.0 水 残量
【0064】 配合例7 セットローション カードラン 0.30重量% 酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体 1.50 ベタイン一水和物 0.50 1,2−ジブロム−2,4−ジシアノブタン 0.20 香料 適量 水 残量
【0065】 配合例8 泡状セット剤 カードラン 0.2重量% t-オクチルアクリルアミド/アクリル酸/t-ブチル酸 /t-ブチル-アミノエチルメタクリレート共重合体 1.0 デシルポリグルコース 0.2 ポリプロピレングリコール-(1)-ポリエチレン -グリコール(9)-ラウリルグリコールエーテル 0.2 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.2 香料 適量 水 残量 この作用物質溶液は、9:1の割合でプロパン/ブタン
からなる推進ガスとともに容器に充填される。
【0066】 配合例9 泡状セット剤 カードラン 0.50重量% ポリビニルピロリドン 0.75 ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 0.75 セチルトリメチルアンモニウムクロライド 0.30 香料 適量 水 残量 この作用物質溶液(90%)は、プロパン/ブタン(8
%)およびジメチルエーテル(2%)といった推進ガス
とともに容器に充填される。
【0067】 配合例10 ポンプスプレー(55%VOC) カードラン 0.05重量% ポリアクリル酸 1.68 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.18 香料 適量 エタノール 55.00 水 残量
【0068】 配合例11 ヘアスプレー カードラン 0.1重量% 酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル/クロトン酸共重合体 7.5 香料 適量 イソプロパノール 45.0 水 残量
【0069】 配合例12 ヘアジェル カードラン 1.0重量% カルボキシビニルポリマー 0.7 ポリビニルピロリドン 1.0 グリセリン 2.0 水酸化ナトリウム 適量 エタノール 20.0 ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 0.8 香料 適量 キレート剤 適量 精製水 残量
【0070】 配合例13 ウォーターグリース カードラン 2.0重量% カルボキシビニルポリマー 0.5 グリセリン 50.0 水酸化ナトリウム 適量 エタノール 10.0 ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 0.5 香料 0.1 キレート剤 0.1 精製水 残量
【0071】 配合例14 ヘアクリーム カードラン 0.4重量% デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 ワセリン 15.0 サラシミツロウ 2.0 メチルパラベン 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.1 キサンタンガム 0.1 グリセリン 5.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.1 キレート剤 0.1 色素 適量 水酸化ナトリウム 適量 精製水 残量
【0072】 配合例15 トリートメントローション カードラン 0.7重量% 1,3−ブチレングリコール 2.0 グリセリン 1.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5 高重合メチルシロキサン 1.0 コラーゲン加水分解物 1.0 香料 適量 紫外線吸収剤 適量 メチルパラベン 適量 エタノール 50.0 精製水 残量
【0073】 配合例16 泡状セット剤 カードラン 0.9重量% N-メタクリロイルオキシエチルN,N-ジメチルアンモニウム- α-N-メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル エステル共重合体 3.0 酸化チタン 0.2 グリセリン 6.0 トリオクタノイン 1.0 香油 適量 1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン 0.2 水 88.0 この混合物は、作用物質混合物のブタンに対する割合を
92:8にして、アルミニウム製のエアゾール容器に充
填される。
【0074】 配合例17 整髪作用を持つゲル カードラン 0.5 重量% カルボキシビニルポリマー 0.5 酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体 5.0 香油 0.15 エタノール 20.0 水 73.4 植物抽出物 適量
【0075】 配合例18 液状セット剤 カードラン 0.8 重量% ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチル メタクリレート共重合体カチオン化物 5.0 亜鉛華 0.3 香料 適量 水 93.0
【0076】 配合例19 ヘアジェル カードラン 0.2 重量% カルボキシビニルポリマー 0.8 アクリル樹脂アルカノールアミン 0.3 グリセリン 5.0 水酸化カリウム 適量 エタノール 20.0 ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 0.8 香料 0.1 キレート剤 0.3 水 74.5
【0077】 配合例20 ヘアスプレー カードラン 0.2重量% N-メタクリロイルオキシエチルN,N-ジメチルアンモニウム- α-N-メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル エステル共重合体 3.0 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.9 トリオクタノイン 2.0 水 13.0 エタノール 25.0 ジメチルエーテル 55.0 植物抽出液 適量
【0078】 配合例21 セットローション カードラン 0.7重量% ブチレングリコール 2.5 ジメチコン 1.0 カラギーナン 0.3 酸化チタン 0.2 メチルパラベン 0.2 水 94.0 植物抽出液 適量
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる整髪
用化粧料によれば、熱ゲル化性高分子物質を配合したの
で、これを毛髪に適用した後に加熱処理することにより
優れた整髪性、セット保持力を呈することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川副 智行 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 辻 善春 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 梁木 利男 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 植村 雅明 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 市川 薫 東京都品川区西五反田3−9−1 株式会 社資生堂ビューティーサイエンス研究所内 (72)発明者 齋藤 英子 東京都品川区西五反田3−9−1 株式会 社資生堂ビューティーサイエンス研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA112 AB032 AB051 AB102 AB171 AB172 AB241 AB242 AB432 AC012 AC072 AC102 AC122 AC172 AC182 AC422 AC432 AC482 AC542 AC552 AC692 AC712 AC812 AD072 AD092 AD132 AD152 AD172 AD211 AD212 AD242 AD351 AD352 AD432 AD532 BB21 BB53 CC31 CC32 CC36 DD08 DD22 DD23 DD27 DD31 DD41 EE06 EE07 EE25 EE26 EE28 FF05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱によりゲル化する高分子物質を含有
    する整髪用化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化粧料において、熱ゲル
    化性高分子物質のゲル化温度が60℃以上であることを
    特徴とする整髪用化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化粧料において、
    熱ゲル化性高分子物質が多糖類であることを特徴とする
    整髪用化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の化粧料において、熱ゲル
    化性高分子物質はβ−1,3−グルカンであることを特
    徴とする整髪用化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の化粧料において、熱ゲル
    化性高分子物質はβ−1,3−キシランであることを特
    徴とする整髪用化粧料。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の化粧料において、熱ゲル
    化性高分子物質はカードランであることを特徴とする整
    髪用化粧料。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の化粧料において、熱ゲル
    化性高分子物質は、未ゲル化状態の粉末及び/または溶
    解中和ゲル化状態のものを化粧料中に分散してなること
    を特徴とする整髪用化粧料。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の化粧料
    において、水をさらに含むことを特徴とする整髪用化粧
    料。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の化粧料
    において、熱ゲル化性高分子物質の化粧料中における配
    合量は0.001〜10重量%であることを特徴とする
    整髪用化粧料。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の化粧
    料において、さらに微粒子粉末を含むことを特徴とする
    整髪用化粧料。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の化粧料において、微
    粒子粉末が微粒子二酸化チタンであることを特徴とする
    整髪用化粧料。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の化粧料において、微
    粒子粉末が微粒子シリカであることを特徴とする整髪用
    化粧料。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の化粧料において、微
    粒子粉末がシリカ表面処理微粒子二酸化チタンであるこ
    とを特徴とする整髪用化粧料。
  14. 【請求項14】 熱ゲル化性高分子物質を含む組成物を
    毛髪に適用して整髪し、その後に熱風により固定するこ
    とを特徴とする整髪方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の方法において、毛髪
    適用時に水が存在し、80℃以上の熱風により加熱する
    ことを特徴とする整髪方法。
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