JP2002187824A - 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法 - Google Patents

整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法

Info

Publication number
JP2002187824A
JP2002187824A JP2000385456A JP2000385456A JP2002187824A JP 2002187824 A JP2002187824 A JP 2002187824A JP 2000385456 A JP2000385456 A JP 2000385456A JP 2000385456 A JP2000385456 A JP 2000385456A JP 2002187824 A JP2002187824 A JP 2002187824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
cosmetic
hairdressing
lowering agent
temperature lowering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000385456A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Yoshida
克典 吉田
Daigo Mizumoto
大悟 水本
Toshio Hariki
利男 梁木
Masaaki Uemura
雅明 植村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP2000385456A priority Critical patent/JP2002187824A/ja
Publication of JP2002187824A publication Critical patent/JP2002187824A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 良好な感触と優れたセット効果を有する整髪
用化粧料の提供。 【解決手段】 加熱によりゲル化する高分子物質及びゲ
ル化温度低下剤を含有する整髪用化粧料。前者の高分子
物質としては、β−1,3グルカンβ−1,3キシラ
ン、カードラン等を0.01〜10重量%と使用し、後
者のゲル化温度低下剤としては、アルコール、多価アル
コール等を0.1〜80重量%使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は整髪用化粧料及びそ
れを用いた整髪方法、特にそのセット剤の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来広く使用されている毛髪化粧料のう
ち、整髪、セットキープを目的とする整髪剤には、ポリ
プロピレンオキサイドモノブチルエーテル、ポリプロピ
レンオキサイドグリセリルエーテル、或いはこれらのリ
ン酸エステル若しくは塩類などの整髪油分を水、低級ア
ルコール、或いはそれらの混合溶媒などに溶解若しくは
乳化したもの、又は被膜形成性及びセット性の高分子化
合物を水、低級アルコール或いはそれらの混合溶媒など
に溶解したものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
整髪油分を配合した整髪用化粧料は、ゴワツキは無いも
のの、ギラギラとした感があり、またべたつきが多く、
手触りもあまり良くないという課題があった。また、後
者の高分子物質を配合した整髪用化粧料は、毛髪同士を
固着してセットを保持させる作用には優れているが、毛
髪に塗布し乾燥・仕上げを行うまでの過程でべたつきが
あり滑らかでなく、乾燥後にはばりばりにごわついてし
まうといった課題があった。
【0004】特に、毛髪のセット効果を高めるためにセ
ット剤のポリマーを大量に配合した場合には、ドライヤ
ーなどを使用してブローを行う際に櫛通りを悪化させた
り、乾いた後に髪のゴワツキやセット剤の剥離(フレー
キング)を生じることがあった。
【0005】このような問題を解決するために、多価ア
ルコールやその誘導体、ラノリン、エステル類など各種
添加剤の配合による改良も試みられたが、添加に伴って
セット効果が低下してしまい、整髪料として満足のいく
ものが得られない場合があった。同様に、セット剤のポ
リマーの配合量を低減しても、毛髪の感触は向上する
が、セットの効果の面で満足のいくものが得られなかっ
た。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は良好な感触と優れたセット効果を有す
る整髪用化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、加熱によりゲル
化する高分子物質を整髪有効成分として整髪用化粧料に
配合し、毛髪適用時にドライヤーなどで加熱することに
より、感触が良く、しかもセット効果も高いことを見出
し、さらにゲル化温度低下剤を配合することにより整髪
時に適度の温風により素早く毛髪をセットすることがで
きることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明にかかる整髪用化粧料は、加熱によりゲル化
する高分子物質及びゲル化温度低下剤を含むことを特徴
とする。
【0007】また、前記整髪用化粧料において、熱ゲル
化性高分子物質が多糖類であることが好適である。ま
た、前記整髪用化粧料において、熱ゲル化性高分子物質
はβ−1,3−グルカンであることが好適である。ま
た、前記整髪用化粧料において、熱ゲル化性高分子物質
はβ−1,3−キシランであることが好適である。ま
た、前記整髪用化粧料において、熱ゲル化性高分子物質
はカードランであることが好適である。また、前記整髪
用化粧料において、熱ゲル化性高分子物質としてβ−
1,3グルカンを用い、その状態が、未ゲル化状態の粉
末及び/または溶解中和ゲル化状態のものを化粧料中に
分散してなることが好適である。また、前記整髪用化粧
料において、熱ゲル化性高分子物質の化粧料中における
配合量は0.01〜10重量%であることが好適であ
る。
【0008】また、前記整髪用化粧料において、ゲル化
温度低下剤はアルコール及び多価アルコールから選択さ
れることが好適である。また、前記整髪用化粧料におい
て、ゲル化温度低下剤は主鎖炭素原子数1〜5のアルコ
ールであることが好適である。また、前記整髪用化粧料
において、ゲル化温度低下剤は主鎖炭素原子数2〜6の
多価アルコールであることが好適である。また、前記整
髪用化粧料において、ゲル化温度低下剤はエタノールで
あることが好適である。また、前記整髪用化粧料におい
て、ゲル化温度低下剤はグリセリン、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール及び1,3−ブチレング
リコールから選択されることが好適である。また、前記
整髪用化粧料において、ゲル化温度低下剤の化粧料中に
おける配合量は0.1〜80重量%であることが好適で
ある。
【0009】また、前記整髪用化粧料において、さらに
微粒子粉末を含むことが好適である。また、前記整髪用
化粧料において、微粒子粉末が微粒子二酸化チタンであ
ることが好適である。また、前記整髪用化粧料におい
て、微粒子粉末が微粒子シリカであることが好適であ
る。また、前記整髪用化粧料において、微粒子粉末がシ
リカ表面処理微粒子二酸化チタンであることが好適であ
る。
【0010】本発明にかかる整髪方法は、熱ゲル化性高
分子物質及びゲル化温度低下剤を含む組成物を毛髪に適
用して整髪し、その後に温風により固定することを特徴
とする。また、前記整髪方法において、毛髪適用時に水
が存在することが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
説明する。本発明の組成物は、加熱によりゲル化する熱
ゲル化性高分子物質及びゲル化温度低下剤を含み、本発
明の組成物を毛髪に塗布後、ドライヤー等の熱でヘアス
タイルを固定化するものである。本発明に用いられる熱
ゲル化性高分子は、約60℃の加熱温度でゲル化するも
のであり、例えば熱凝固性タンパク質、コラーゲン、熱
凝固性デンプンなどが例示される。これらの中でも望ま
しくは加熱ゲル化性多糖類、さらに望ましくはβ−1,
3グルカン或いはβ−1,3キシランが良好である。
【0012】さらにβ−1,3グルカンの中でも直鎖型
のカードランが供給安定性、価格の点から最も好適であ
る。カードラン以外のβ−1,3グルカン、例えばスク
レログルカン、スクレロタン、シゾフィラン、レンチナ
ン、パラミロン、カロース、ラミラナン等をマイルドス
ミス分解などの方法(Polym J. 13(12)1135-1143(1981)
に記載)で処理することで、カードランと同様の性質を
持つ高分子が得られる。カードランについて詳しく説明
すると、本高分子は微生物(Alcaligenes faecalis va
r. myxogenesまたはAgrobacteriumの多くの菌株やRizob
ium)が産生する多糖類の一種であり、構成糖はD−グル
コースのみであり、そのグルコシド結合の99%以上が
β−1,3結合である。
【0013】カードランは水に不溶であるが、水酸化ナ
トリウムなどのアルカリ性水溶液には溶解する。分散液
の調整方法としては、カードラン粉末に水を加え高速ホ
モジナイザー若しくはカッターミキサーなどで激しく攪
拌するか、55℃程度の温水に手やプロペラ攪拌機など
を用いて攪拌しながらカードランを加えた後、冷却する
ことにより均一な未ゲル化粉末の分散液を得る方法が知
られている。この分散液を加熱するとゲルを形成する。
【0014】加熱によって得られるゲルは、その処理温
度により2つの型に大別される。すなわち、80℃以上
の加熱により得られる熱不可逆性のゲルと、約60℃で
加熱した後、冷却して得られる熱可逆性のゲルであり、
それぞれハイセットゲル及びローセットゲルと呼ばれ
る。
【0015】また、加熱をしなくてもカードランを水酸
化ナトリウムなどのアルカリ性水溶液に一度溶解した
後、これを静置したまま炭酸ガス等で中和するか、透析
膜を用いて水酸化ナトリウムを除去することによっても
ゲルを形成することができる。本明細書においては、こ
のようなゲルを溶解中和ゲルと呼ぶ。この溶解中和ゲル
をホモジナイザーなどで激しく攪拌し、細かく砕くこと
で、安定な分散液を得ることができる。または、アルカ
リ水溶液にカルシウムイオン、マグネシウムイオンなど
のカチオンを添加して乖離した水酸基とカチオンによる
架橋構造を形成することによってもゲルを形成させるこ
とができる。
【0016】本発明においては上記熱ゲル化性高分子の
一種又は二種以上を混合して用いることができ、その配
合量は整髪用化粧料全量に対して0.01〜10重量%
が好適であり、0.1〜1重量%がさらに好適である。
0.01重量%未満では整髪力及び整髪キープ力が十分
ではなく、10重量%を超えるとごわつきやフレーキン
グを生じるので好ましくない。
【0017】本発明にかかる整髪用化粧料に配合される
ゲル化温度低下剤は、化粧料中に共存する熱ゲル化性高
分子がゲル化を起こす温度を低下させる作用を有する。
さらに、ゲル化温度低下剤の配合量を増すことで前記ゲ
ル化温度をより低下させることができる。
【0018】この作用は、次の理由によると考えられ
る。すなわち熱ゲル化性高分子を配合した化粧料中にゲ
ル化温度低下剤を添加した場合、ゲル化温度低下剤が熱
ゲル化性高分子に水和した水分子を奪うことにより、す
なわち脱水和を促進することにより熱ゲル化性高分子同
士の水素結合が形成されやすくなることで、加熱時に熱
ゲル化性高分子同士の架橋反応が起こりやすくなること
によると考えられる。したがって、ゲル化温度低下剤の
配合量を増やした場合には前記水分子の脱水和がより促
進される結果、加熱時の架橋反応がさらに起こりやすく
なり、その結果ゲル化温度はさらに低下すると考えられ
る。
【0019】熱ゲル化性高分子を配合した整髪用化粧料
を実際に使用する場合、毛髪に化粧料を適用した後ドラ
イヤーなどの温風で毛髪を加熱することにより、毛髪上
で熱ゲル化性高分子をゲル化させることで良好なセット
性を得ることができる。しかし、例えば髪に温風を送り
続けてもなかなかセットが完了しない、或いは頭部が熱
く感じる程度にまで加熱しなければ高分子のゲル化が十
分に進まずセットが完了しない、というような問題が、
熱ゲル化性高分子の種類や化粧料の組成によっては生じ
ることがある。
【0020】そこで本発明のように化粧料中にゲル化温
度低下剤を添加することにより、熱ゲル化性高分子のゲ
ル化温度が低下することでより毛髪セットに要する時間
を短縮することができ、また毛髪を加熱する温風の温度
を下げることができるので、前記のような問題を解決す
ることができる。
【0021】本発明にかかる整髪用化粧料において、ゲ
ル化温度低下剤はアルコール及び多価アルコールから選
択されることが好適である。
【0022】本発明においてゲル化温度低下剤として用
いられるアルコールとしては、例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、イソブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、
ヘキサノール、ヘプタノール等が挙げられる。これらの
中でも主鎖炭素原子数1〜5のアルコールが、特にエタ
ノールが供給安定性、効果等の面から好適である。
【0023】本発明においてゲル化温度低下剤として用
いられる多価アルコールとしては、例えば、グリセリ
ン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペ
ンチレングリコール、ヘキシレングリコール等が挙げら
れる。これらの中でも主鎖炭素原子数2〜6の多価アル
コールが、特にグリセリン、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールが
供給安定性、効果等の面から好適である。
【0024】また、本発明にかかる整髪化粧料におい
て、ゲル化温度低下剤の化粧料中における配合量は0.
1〜80重量%であることが好適である。配合量が0.
1%未満では本発明の効果が認められず、配合量が80
重量%以上では整髪料としての使用性に悪影響を与え
る。
【0025】本発明の整髪用化粧料は、仕上がりが軽
く、また、乾燥後もごわついたり、バリバリしたり、油
っぽくないので、何もつけていないような非常に良好な
感触が得られる。ただ、一方で、スタイリング時の使用
感が軽すぎて、櫛やブラシ、手指に髪がうまく引っかか
りにくいことがある。本発明の整髪用化粧料の良好な仕
上がり感を損なわずに、スタイリング時の使用性を改善
するためには、微粒子粉末の配合が有効である。微粒子
粉末を配合すると、スタイリング時に髪が櫛等に適度に
引っかかり、くせ毛のばしや、ストレートブロー、クセ
づけブロー等の操作が非常にしやすくなって、使用性が
格段に向上する。
【0026】微粒子粉末は平均粒子径が0.001〜
0.15μmであることがスタイリングのしやすさ、仕
上がり感等の点で好ましい。0.2μm以上の顔料級の
粒径の粉末は、スタイリング時の使用性を向上させるこ
とはできるものの、仕上がり後の手触りに劣ることがあ
る。微粒子粉末としては、無機、有機何れの粉末も用い
ることができ、また、2種以上を併用することもでき
る。無機粉末としては、タルク、マイカ、カオリン、セ
リサイト、シリカ、酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、
ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、タングステン
酸金属塩、マグネシウム、ゼオライト、硫酸バリウム、
焼成硫酸カルシウム、焼きセッコウ、リン酸カルシウ
ム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミ
ックパウダー、金属石鹸、酸化亜鉛等が挙げられる。有
機粉末としては、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、セ
ルロース粉末、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)粉
末、ポリアミド樹脂粉末、ポリスチレン粉末等が挙げら
れる。これらの微粒子粉末は、金属石鹸、シリコーン、
カチオン、デキストリン、脂肪酸、アルミナ、シリカ、
フッ素化合物等による公知の表面処理が施されていても
よい。
【0027】微粒子粉末の配合量は、整髪用化粧料中、
0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜2重量%で
ある。少なすぎる場合にはスタイリング時の使用性が改
善されず、多すぎる場合には仕上がり感を損なうことが
ある。本発明の微粒子粉末として、好ましくは微粒子二
酸化チタン、微粒子シリカ又はそれらが表面処理された
粉末であり、特に、シリカで表面処理された微粒子二酸
化チタンが好ましい。シリカ表面処理微粒子二酸化チタ
ンは、シリカによって表面電荷が調整されているため、
中性領域で一次粒子レベルで安定に分散することがで
き、透明性が極めて高い。このようなシリカ表面処理微
粒子二酸化チタンは超微粒子二酸化チタンとも呼ばれ、
通常その水分散液(チタニアゾル)として配合に用いら
れる。
【0028】本発明の整髪用化粧料には、上記必須成分
のほかに本発明の効果を損なわない範囲で通常整髪用化
粧料に配合されるpH調整剤、蛋白質加水分解物及びこ
れらの四級化塩、界面活性剤及び樹脂類等の各種成分を
加えることができる。pH調整剤としては、例えばクエ
ン酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、シュウ酸、酒石酸、ぎ
酸、レブリン酸等の有機酸や、リン酸、塩酸等の無機酸
等が挙げられる。
【0029】また、蛋白質加水分解物及びこれらの四級
化塩としては、例えばコラーゲン加水分解物、ケラチン
加水分解物、シルクプロテイン加水分解物、エラスチン
加水分解物、大豆蛋白加水分解物等が挙げられる。
【0030】界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッ
ケン、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸
塩等のアニオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチル
アンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、
塩化ベンザルコニウム等のカチオン性界面活性剤:アル
キルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメ
チルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキ
シ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性
界面活性剤:アルキルポリオキシエチレン型、多価アル
コールエステル型、アルキルポリグリコシド型、アルキ
ルポリグリセリン型、シュガーエステル型、ポリエチレ
ンオキサイド・ポリプロピレンオキサイド共重合体型等
の非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
【0031】また、樹脂類としては、例えばポリビニル
ピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、
ポリビニルアルコール等のノニオン樹脂:アクリル樹脂
アルカノールアミン液、アクリル酸エステル・メタクリ
ル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル・アクリル
アミド・アクリル酸共重合体、ビニルメチルエーテル・
マレイン酸ブチル共重合体等のアニオン樹脂:塩化O−
[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピ
ル]ヒドロキシエチルセルロ―ス、ビニルピロリドン・
ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン
化物等のカチオン樹脂:アクリル酸ヒドロキシプロピル
・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチ
ルアミド共重合体、N−メタクロイルオキシエチル−
N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボ
キシベタイン・メタアクリル酸アルキルエステル共重合
体等の両性樹脂等が挙げられる。これら樹脂類の配合に
より、スタイリング時の使用性をある程度改善すること
ができる。
【0032】本発明の組成物は、通常の化粧品に使用さ
れる各種の成分を含むことができる。これら各種の成分
としては、例えば、オリーブ油、ヒマシ油などの油脂:
カルナバロウ、キャンデリラロウ等のワックス類:流動
パラフィン、スクワラン等の炭化水素油:ラウリン酸、
ステアリン酸、イソステアリン酸などの高級脂肪酸:ミ
リスチン酸イソプロピル、2−エチルへキサン酸セチル
等のエステル類:メチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン等のシリコーン油:ポリエチレングリ
コール、ソルビトール、乳酸ナトリウム、2−ピロリド
ン−5−カルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウ
ム等の保湿剤:カルボキシビニルポリマー、ポリビニル
ピロリドン等の合成高分子:カルボキシメチルセルロ―
ス、ヒドロキシプロピルセルロ―ス等の半合成高分子:
キサンタンガム、デキストラン、ヒアルロン酸、カゼイ
ン、コラーゲン等の天然高分子:高分子量シリコーン、
ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、メ
トキシ桂皮酸誘導体等の紫外線吸収剤:トコフェロ―
ル、BHT等の酸化防止剤:EDTA、クエン酸等の金
属イオン封鎖剤等が挙げられる。
【0033】さらに本発明においては各種の有効成分を
含むことができ、これら各種の有効成分としては、例え
ば、アルブチン、アスコルビン酸とその誘導体等の美白
薬剤:レチノールとその誘導体等の抗老化薬剤:乳酸、
グリコール酸等のα−ヒドロキシ酸類:育毛剤、ビタミ
ン類、抗炎症剤、殺菌剤、各種の塩類等が挙げられる。
【0034】本発明にかかる整髪用化粧料の剤型は限定
されず任意の剤形をとることができ、上記必須成分の他
に本発明の効果を損なわない範囲で通常整髪用化粧料に
配合される各種成分を加え常法により製造することがで
き、例えば、へアクリーム、へアロ―ション、へアフォ
ーム等の泡状整髪料、へアジェル、へアミスト(ノンガ
スタイプ)、へアリキッド、へアワックス等が挙げられ
る。
【0035】以下、実施形態及び比較例によって本発明
をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによって
限定されるものではない。特に指定のない限り、配合量
は重量%で示す。
【0036】高分子物質の種類と整髪力(試験例1〜1
0) 熱ゲル化性高分子物質として表1に示す高分子物質を用
いて表2に示す処方で整髪用化粧料を調整した。但し、
試験例5〜9に使用した高分子はマイルドスミス分解に
より側鎖を間引いたものを用いた。また、試験例10は
比較例として加熱によりゲルを生じないザンサンガムを
用いた。
【0037】
【表1】試験例No. 高分子物質 試験例1 カードラン 2 熱凝固性デンプン 3 熱凝固性コラーゲン 4 β−1,3−キシラン 5 パラミロン 6 スクレログルカン 7 ラミナラン 8 シゾフィラン 9 レンチナン10 ザンサンガム
【0038】
【表2】配合物質 配合量(重量%) 高分子物質(表1) 0.2 水酸化ナトリウム 0.1 塩酸 0.2 l−メントール 0.2 エタノール 40.0 香料 適量精製水 59.3
【0039】以下に示す方法により整髪後の髪について
評価した。男性パネル20名によるHalf−Head
法(半頭比較法)にて比較判定した。すなわち、市販の
シャンプーで洗髪し頭髪を完全に乾かした後、頭髪半分
に本発明の頭髪化粧料10gを塗布し、もう半分は比較
品(試験例10)を10g塗布し、ヘアドライヤーで8
0℃以上の温風を送りながら整髪する。その後官能評価
を行った。評価は、「整髪力」「つや」「しなやかさ」
「べたつき」の4項目について実施した。官能評価は、
本発明の整髪用化粧料を比較品を基準として一対比較に
よって以下の5段階評価で行い、結果を男性パネル20
名の平均評価点で表3に示した。
【0040】[評価点] +2:比較品に比して優れている。 +1:比較品に比してやや優れている。 0:比較品と同程度 −1:比較品に比してやや劣る。 −2:比較品に比して劣る。
【0041】
【表3】(評価項目) 整髪力 つ や しなやかさ べたつき 試験例1 1.8 1.6 1.7 1.6 2 1.4 1.4 1.6 1.3 3 1.5 1.4 1.5 1.7 4 1.7 1.5 1.4 1.6 5 1.5 1.2 1.4 1.4 6 1.3 1.5 1.5 1.3 7 1.4 1.4 1.4 1.5 8 1.7 1.5 1.4 1.4 9 1.6 1.6 1.3 1.6
【0042】表3より明らかなように、試験例1〜9の
熱ゲル化性高分子物質を用いたものは、熱ゲル化性でな
いザンサンガムを配合した試験例10に比べ、整髪力、
つや、しなやかさ、べたつきの各項目で非常に優れた結
果を示した。
【0043】ゲル化温度低下剤の添加とゲル化温度(試
験例11〜14) 上記試験において、熱ゲル化性高分子物質を配合した整
髪用化粧料は、整髪力などの項目について特に優れてい
ることが示された。しかし、熱ゲル化性高分子の種類や
化粧料の組成によっては毛髪に温風を送り続けてもなか
なかセットが完了しない、或いは頭部が熱く感じる程度
にまで加熱しなければ高分子のゲル化が十分に進まずセ
ットが完了しない、というような問題が生じることがあ
る。
【0044】そこで本発明者らは、この問題を解決する
ために検討を行った結果、特定の物質、例えばエタノー
ル等のアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール等の多価アルコールが熱ゲル化性高分
子のゲル化温度を低下させる作用を有し、熱ゲル化性高
分子を配合した整髪用化粧料にそのようなゲル化温度を
低下させる物質を添加したものを用いて整髪を行った場
合、適度の温風でより短時間にセットが完了することが
わかった。次に上記したゲル化温度低下剤の添加量が熱
ゲル化性高分子のゲル化温度に及ぼす影響について次の
ように試験を行った。すなわち熱ゲル化性高分子である
カードランの1%水分散液に表4に示す試験例11〜1
3の物質を添加した後、分散液を種々の温度で加熱し、
一定時間経過後の状態を観察し、その状態を以下のよう
に分類評価した。また、比較例としてゲル化温度低下剤
を添加しない(試験例14)カードランの1%水分散液
を用いて、同様に加熱後の状態を評価した。試験結果を
表5に示す。
【0045】
【表4】試験例No. ゲル化温度低下剤 試験例11 エタノール 試験例12 プロピレングリコール 試験例13 1,3−ブチレングリコール試験例14 未添加
【0046】[分散液加熱後の状態]G:完全にゲル化
した。PG:部分的にゲル化が認められた。S:ゲル化
が認められず、液状のままであった。
【0047】
【表5】(加熱温度) 50℃ 53℃ 55℃ 57℃ 60℃ 試験例11(エタノール) 添加量5% S G G G G 添加量10% S G G G G 添加量15% G G G G G 試験例12(プロピレングリコール) 添加量3% S PG G G G 添加量6% S G G G G 添加量9% S G G G G 添加量15% G G G G G 添加量21% G G G G G 添加量30% G G G G G 試験例13(1,3−ブチレングリコール) 添加量3% S PG G G G 添加量6% S G G G G 添加量9% S G G G G 試験例14(比較例) S S PG G G
【0048】上記試験の結果、エタノールではその添加
量が5%で明らかに比較例のゲル化温度低下剤未添加の
場合に比してゲル化温度低下作用を示し、添加量の増加
と共にゲル化温度はさらに低下した。また、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコールの場合におい
てもその添加量が3%で明らかに比較例のゲル化温度低
下剤未添加の場合に比してゲル化温度低下作用を示し、
添加量の増加と共にゲル化温度はさらに低下した。
【0049】高分子物質の種類とセット保持力(試験例
15〜25) さらに本発明にかかる整髪用化粧料の使用感について評
価するために、熱ゲル化性高分子物質として表6に示す
高分子物質を用い、表7に示す処方のヘアクリームを調
製し、セット保持力、べたつきのなさ、及びゴワツキの
なさについて評価した。その結果を表8に示す。評価方
法は次の通りである。但し、試験例19〜23の高分子
物質は、マイルドスミス分解により側鎖を間引いたもの
を用いた。また、試験例24,25は比較例で、加熱に
よってもゲル化しない高分子物質を用いた。
【0050】[評価方法] (1)セット保持力 長さ25cm、重さ2gの毛束を水でぬらし、試料0.5
gを塗布し、直径15mmのロッドに巻いて、80℃の恒
温槽内で30分間乾燥させた。乾燥後、カールのついた
毛束からロッドをはずし、恒温、恒湿箱(28℃、90
%RH)に1時間吊し、カールの長さを測定した。セッ
ト保持力は、ロッドからはずした直後のカールの長さ
(L1)と1時間放置後の長さ(L2)から次式により
算出した。
【0051】
【数1】[セット保持力]={(25−L2)/(25
−L1)}×100 測定結果の表示 ◎:セット保持力 90〜100% ○:セット保持力 67〜89% △:セット保持力 34〜66% ×:セット保持力 0〜33% (2)塗布後、乾燥までのべたつきのなさ 毛髪ストランド(4g)に試料2gを塗布し、櫛で形を
整え、乾燥するまでのべたつきを官能評価した。 ○:全くべたつきがない。 △:ややべたつきがある。 ×:かなりのべたつきがある。 (3)仕上がった髪のゴワツキのなさ 毛髪ストランド(4g)に試料2gを塗布し、櫛で形を
整え、乾燥させた毛髪ストランドを次の基準により官能
評価した。 ○:全くゴワゴワ感がない。 △:ややゴワゴワ感がある。 ×:ゴワゴワ感がある。
【0052】
【表6】試験例No. 高分子物質 試験例15 カードラン 16 熱凝固性デンプン 17 熱凝固性コラーゲン 18 β−1,3−キシラン 19 パラミロン 20 スクレログルカン 21 ラミナラン 22 シゾフィラン 23 レンチナン 24 カルボキシメチルセルロース 25 ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体
【0053】
【表7】配合物質 配合量(重量%) 高分子(試験例15〜25) 0.5 エタノール 5.0 水酸化ナトリウム 0.1 塩酸 0.2 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5 メチルポリシロキサン 1.0 プロピレングリコール 3.0 香料 適量イオン交換水 60.7
【0054】
【表8】(評価項目) セット保持力 べたつき ゴワツキ 試験例15 ◎ ○ ○ 16 ○ ○ ○ 17 ○ ○ ○ 18 ○ ○ ○ 19 ○ ○ ○ 20 ◎ ○ ○ 21 ○ ○ ○ 22 ○ ○ ○ 23 ◎ ○ ○ 24 × △ × 25 × × ×
【0055】表8の結果から明らかなように、試験例1
5〜23に示す熱ゲル化性高分子を配合した整髪用化粧
料はセット保持力に優れ、良好な感触を有するものであ
った。
【0056】β−1,3−グルカンの配合状態と整髪
力、セット保持力(試験例26〜30) 次に本発明者らはβ−1,3−グルカンを熱ゲル化性高
分子の代表として用い、その化粧料中におけるゲル化状
態と整髪力、セット保持力について検討を行った。すな
わち、整髪用化粧料中において、β−1,3−グルカン
の未ゲル化状態である粉末を分散させたもの(試験例2
6)と、前述したアルカリによりゲル化した溶解中和ゲ
ルの状態(試験例27)、60℃でゲル化を行った可逆
的熱ゲル化状態であるローセットゲル(試験例28)、
90℃でゲル化を行った不可逆的熱ゲル化状態であるハ
イセットゲル(試験例29)を、それぞれ前記試験例1
5〜25で用いたヘアクリームの高分子物質として採用
し、その整髪力、セット保持力を判定した。なお、整髪
力の比較対象は、カルボキシメチルセルロースを用いた
(試験例30)。
【0057】なお、試験例27の溶解中和ゲルは、以下
の方法により調製した。1%カードラン溶解中和ゲルの調製 1重量部のカードランに98.18重量部の精製水を加
え、さらに0.44gの10%水酸化ナトリウム水溶液
を加えて攪拌し、均一な溶液を得た。前記カードラン溶
液に0.38gの10%塩酸水溶液をホモジナイザーで
攪拌しながら加え、7000回転、1分間攪拌し、均一
なカードラン溶解中和ゲル分散物を得た。結果を次の表
9に示す。
【0058】
【表9】 整髪力 セット保持力 試験例26 粉末分散物 1.8 ◎ 27 溶解中和ゲル化物 1.8 ◎ 28 ローセットゲル 1.2 ○ 29 ハイセットゲル 0.8 ○ 30 対照:カルホ゛キシメチルセルロース − ×
【0059】前記表9より明らかなように、不可逆的熱
ゲル化状態にあるハイセットゲルを用いた場合には、セ
ットの保持力は悪くないものの、整髪力は他のゲル化状
態にあるものと比較し、劣ることが明らかとなった。そ
して、特に未ゲル化状態の粉末分散物、ないし熱ゲル化
とは異なるゲル化状態と考えられる溶解中和ゲル化物を
配合した整髪用化粧料が特に優れた効果を示した。この
ことから、高分子物質のゲル化状態と整髪力、セット保
持力が密接に関係していることが推測される。
【0060】塗布後加熱条件と整髪力、セット保持力 そこで、本発明者らは更に粉末分散物を含む前記ヘアク
リームを毛髪に前記同様塗布した後、その乾燥条件によ
る整髪力、セット保持力について検討を行った。なお、
整髪力の比較対照には試験例30のヘアクリームを用い
た。この結果を次の表10に示す。
【0061】
【表10】 整髪力 セット保持力 85℃熱風乾燥 1.8 ◎ 50℃温風乾燥 1.4 ○室温送風乾燥 0.8 ○ 前記表10より明らかなように、非ゲル化状態にある粉
末状β−1,3−グルカンがハイセットゲルに移行し得
る85℃の熱風で乾燥させたところ、高い整髪力、セッ
ト保持力が得られるが、それ以下の温度で乾燥させた場
合の整髪力、セット保持力は十分ではないことが明らか
となった。
【0062】以上の結果より、ハイセットゲル状態以外
の状態にあるβ−1,3−グルカンが、毛髪上でハイセ
ットゲル状態を経て乾燥し、整髪力、セット保持力を高
めることが推測される。水の存在と整髪力、セット保持力(試験例31〜32) 下記表11の組成の整髪用化粧料を調製し、加熱時の水
の有無と整髪力、セット保持力について各官能評価によ
り検討を行った。
【0063】
【表11】 試験例31 試験例32 カードラン未ゲル化粉末 0.5 0.5 アルキル樹脂アルカノールアミン液 3.5 3.5 セチルアルコール 0.1 0.1 シリコーン油 0.3 0.3 精製水 50.0 −エチルアルコール 残余 残余
【0064】前記試験例31及び32の組成物を、洗髪
後に十分に乾燥させた毛髪及び洗髪後に軽く水滴をふき
取った程度の湿潤状態の毛髪にそれぞれ塗布し、その後
85℃の温風で乾燥させた。この場合の整髪力、セット
保持力を表12に示す。なお、整髪力の比較対照には試
験例32の処方でカードラン未ゲル化粉末をカルボキシ
メチルセルロースに代えたものを用いた。
【0065】
【表12】 整髪力 セット保持力 試験例31 乾燥 1.7 ◎ 湿潤 1.8 ◎ 試験例32 乾燥 0.8 △ 湿潤 1.8 ◎ 前記表12より、精製水を含まない試験例32について
は、これを乾燥状態の毛髪に塗布し熱風を当てても、所
望の整髪力、セット保持力を得ることは難しい。しかし
ながら、水を含む試験例31を適用した場合、或いは試
験例32を湿潤状態の毛髪に適用した場合には、その後
に85℃の温風により加熱・乾燥を行うことで、優れた
整髪力、セット保持力が得られることが明らかとなっ
た。
【0066】微粒子粉末の配合 試験例31に表13の粉末を0.3重量%配合して整髪
用化粧料を調製した(粉末による増加はエタノールで調
整)。これを、女性パネル20名の乾燥状態の毛髪に塗
布後、ブラシでまっすぐに伸ばしながら、85℃の熱風
を当ててブローを行い、この場合のブラシへの引っかか
りのよさ(ブローのしやすさ)、仕上がり後の軽さ、手
触り、整髪力についてアンケートを行い、下記の基準で
評価した。 ◎:良好と評価したパネルが16名以上 ○:良好と評価したパネルが10〜15名 △:良好と評価したパネルが5〜9名 ×:良好と評価したパネルが4名以下
【0067】
【表13】 粉末 平均粒径(μm) ブローしやすさ 軽さ 手触り 整髪力 無配合(試験例31) − △ ◎ ◎ ◎ 微粒子二酸化チタン 0.01 ◎ ◎ ◎ ◎ チタニアゾル*1 0.01 ◎ ◎ ◎ ◎ 微粒子シリカ*2 0.05 ◎ ◎ ◎ ◎ 二酸化チタン 0.3 ◎ ○ △ ◎ シリカ 0.5 ◎ ○ △ ◎ タルク 1.0 ◎ ○ △ ◎ナイロンパウダー 1.0 ◎ ○ △ ◎ *1:シリカ表面処理微粒子二酸化チタン30%含有水分散液(石原産業製) *2:アエロジル(日本アエロジル社製)
【0068】表13から解るように、粉末を配合しない
場合(試験例31)にはブローの際に髪が軽すぎてブラ
シに引っかかりにくく、ブローしにくい。これに対し
て、粉末を配合した場合には、ブローの際に適度なテン
ションがあり、ブラシへの引っかかりがよく、ブローし
やすくなった。ただし、顔料級の大きさの粉末の場合に
は仕上がり後の軽さや手触りが悪くなるので、粉末とし
ては微粒子粉末が好ましいことが明らかとなった。
【0069】
【実施例】以下、本発明の好適な配合例を示す。 配合例1 ヘアスプレー カードラン 0.10重量% グリセリン 5.00 t-オクチルアクリルアミド/アクリル酸 /t-ブチルアミノエチルメタクリレート共重合体 5.00 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.91 エタノール 23.99 ジメチルエーテル 60.00 植物抽出液 適量 水 残量
【0070】 配合例2 セットローション カードラン 0.25重量% プロピレングリコール 10.0 香油 適量 メチルパラベン 0.10 プロピルパラベン 0.10 植物抽出物 適量 水 残量
【0071】 配合例3 整髪用組成物 カードラン 0.2重量% エタノール 20.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 香油 適量 植物抽出物 適量 水 残量 1,3−ブチレングリコール 3.0
【0072】 配合例4 液状セット剤 カードラン 0.6重量% エタノール 16.0 ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチル -メタクリレート共重合体 0.5 香料 適量 水 残量 ジプロピレングリコール 4.0
【0073】 配合例5 ポンプスプレー(55%VOC) カードラン 0.05重量% エタノール 55.00 ポリアクリル酸 1.68 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.18 香料 適量 水 残量
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる整髪
用化粧料によれば、熱ゲル化性高分子及びゲル化温度低
下剤を配合したことにより、これを毛髪に適用した後に
加熱処理することにより優れた整髪性、セット保持力を
呈することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梁木 利男 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 植村 雅明 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 Fターム(参考) 4C083 AB012 AB032 AB171 AB172 AB211 AB212 AB241 AB242 AB372 AC061 AC062 AC071 AC072 AC102 AC111 AC112 AC121 AC122 AC432 AC542 AD011 AD012 AD022 AD152 AD211 AD212 AD242 AD272 AD352 AD432 BB21 BB22 BB53 CC32 DD08 DD23 DD27 DD41 EE06

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱によりゲル化する高分子物質及びゲ
    ル化温度低下剤を含むことを特徴とする整髪用化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化粧料において、加熱に
    よりゲル化する高分子物質が多糖類であることを特徴と
    する整髪用化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の化粧料において、加熱に
    よりゲル化する高分子物質がβ−1,3グルカンである
    ことを特徴とする整髪用化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の化粧料において、加熱に
    よりゲル化する高分子物質がβ−1,3キシランである
    ことを特徴とする整髪用化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の化粧料において、加熱に
    よりゲル化する高分子物質がカードランであることを特
    徴とする整髪用化粧料。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の化粧料において、熱ゲル
    化性高分子物質の状態として、未ゲル化状態の粉末及び
    /または溶解中和ゲル状態のものを化粧料中に分散して
    なることを特徴とする整髪用化粧料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の化粧料において、熱
    ゲル化性高分子物質の化粧料中における配合量は0.0
    1〜10重量%であることを特徴とする整髪用化粧料。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載の化粧料において、ゲ
    ル化温度低下剤がアルコール、及び多価アルコールから
    なる群より選択されることを特徴とする整髪用化粧料。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の化粧料において、ゲル化
    温度低下剤が主鎖炭素原子数1〜5のアルコールである
    ことを特徴とする整髪用化粧料。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の化粧料において、ゲル
    化温度低下剤が主鎖炭素原子数2〜6の多価アルコール
    であることを特徴とする整髪用化粧料。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の化粧料において、ゲル
    化温度低下剤がエタノールであることを特徴とする整髪
    用化粧料。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の化粧料において、ゲ
    ル化温度低下剤がグリセリン、プロピレングリコール、
    ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコ
    ールからなる群より選択されることを特徴とする整髪用
    化粧料。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12記載の化粧料におい
    て、ゲル化温度低下剤の化粧料中における配合量は0.
    1〜80重量%であることを特徴とする整髪用化粧料。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の化
    粧料において、さらに微粒子粉末を含むことを特徴とす
    る整髪用化粧料。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の化粧料において、微
    粒子粉末が微粒子二酸化チタンであることを特徴とする
    整髪用化粧料。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の化粧料において、微
    粒子粉末が微粒子シリカであることを特徴とする整髪用
    化粧料。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の化粧料において、微
    粒子粉末がシリカ表面処理微粒子二酸化チタンであるこ
    とを特徴とする整髪用化粧料。
  18. 【請求項18】 熱ゲル化性高分子物質及びゲル化温度
    低下剤を含む組成物を毛髪に適用して整髪し、その後に
    温風により固定することを特徴とする整髪方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の方法において、毛髪
    適用時に水が存在することを特徴とする整髪方法。
JP2000385456A 2000-12-19 2000-12-19 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法 Withdrawn JP2002187824A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385456A JP2002187824A (ja) 2000-12-19 2000-12-19 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385456A JP2002187824A (ja) 2000-12-19 2000-12-19 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002187824A true JP2002187824A (ja) 2002-07-05

Family

ID=18852716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000385456A Withdrawn JP2002187824A (ja) 2000-12-19 2000-12-19 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002187824A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005089426A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Shiseido Co Ltd パーマネントウェーブ用中間処理剤およびパーマネントウェーブ処理方法
JP2005330280A (ja) * 2004-05-17 2005-12-02 Natl Starch & Chem Investment Holding Corp 毛髪固定フィルム
JP2010189309A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Kracie Home Products Ltd 毛髪化粧料
JP2010189306A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Kracie Home Products Ltd 毛髪化粧料
JP2010189308A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Kracie Home Products Ltd 毛髪化粧料
JP2013063918A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Mandom Corp 整髪用ミスト化粧料
JP2014040640A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Fuji Shikiso Kk 金属ナノ粒子の水分散液、及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005089426A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Shiseido Co Ltd パーマネントウェーブ用中間処理剤およびパーマネントウェーブ処理方法
JP2005330280A (ja) * 2004-05-17 2005-12-02 Natl Starch & Chem Investment Holding Corp 毛髪固定フィルム
US7972589B2 (en) 2004-05-17 2011-07-05 Akzo Nobel N.V. Hair fixative film
JP2010189309A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Kracie Home Products Ltd 毛髪化粧料
JP2010189306A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Kracie Home Products Ltd 毛髪化粧料
JP2010189308A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Kracie Home Products Ltd 毛髪化粧料
JP2013063918A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Mandom Corp 整髪用ミスト化粧料
JP2014040640A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Fuji Shikiso Kk 金属ナノ粒子の水分散液、及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5064667B2 (ja) カチオン変性アラビアガム及び該物質を含む化粧料組成物
JP4975996B2 (ja) カチオン変性ペクチン及び該物質を含む化粧料組成物
JP4783064B2 (ja) カチオン変性寒天及び該物質を含む化粧料組成物
JP4711069B2 (ja) カチオン変性アルギン酸誘導体及び該物質を含む化粧料組成物
JP5000879B2 (ja) カチオン変性グルコマンナン多糖及び該物質を含む化粧料組成物
JP5064664B2 (ja) カチオン変性カラヤガム及び該物質を含む化粧料組成物
JPH0478607B2 (ja)
JP2007009092A (ja) カチオン変性ジェランガム及び該物質を含む化粧料組成物
WO2004099258A1 (ja) カチオン変性ガラクトマンナン多糖及び該物質を含む化粧料組成物
JP2006321869A (ja) カチオン変性トラガントガム及び該物質を含む化粧料組成物
JP2007063446A (ja) カチオン変性キサンタンガム及び該物質を含む化粧料組成物
JP2006097010A (ja) カチオン変性大豆多糖及び該物質を含む化粧料組成物
CA2274729C (fr) Composition cosmetique comprenant au moins un polyester sulfonique ramifie et au moins un agent de conditionnement
JP3888576B2 (ja) 新規化粧料組成物
KR100418551B1 (ko) 정발용 화장료 및 그를 이용한 정발방법
JP2002187824A (ja) 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法
JP4234884B2 (ja) 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法
JP2002187823A (ja) 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法
KR20030005257A (ko) 화장품 조성물
EP1264591A2 (en) Cosmetic composition
JP2002201116A (ja) 透明毛髪化粧料
JP2003286124A (ja) 外用剤組成物
JP2023094350A (ja) 毛髪化粧料
JP2000327543A (ja) 毛髪処理法
JP2003171238A (ja) 毛髪処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304