JP2005089426A - パーマネントウェーブ用中間処理剤およびパーマネントウェーブ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 二浴式パーマネントウェーブ(縮毛矯正)における第一剤の処理後、第二剤の処理前に使用する中間処理剤であって、カードランのような加熱によりゲル化する高分子物質(熱ゲル化性高分子物質)を含有させる。
【選択図】 なし
Description
かかる不具合に鑑み、第一剤処理と第二剤処理との中間において、毛髪の損傷を回復させたり、毛髪の弾力性や感触を向上させたりする等の目的で、種々の組成の中間処理剤を用いて中間処理を行うことが考案されている(例えば、下記特許文献1、2、3、4参照。)。
こうしたことを回避するため、従来においてはアイロンの温度を低く設定したり、アイロン操作前に毛髪に椿油やオリーブ油等の油分を付したりすることによって熱によるダメージから保護することが行われていた。
一方、加熱によりゲル化する高分子物質を整髪剤として適用した発明がすでになされているが(例えば、下記特許文献5参照。)、これは単に毛髪のセット効果を高めるためのものに過ぎず、パーマネント処理による毛髪のダメージを軽減したり、ストレート効果を改善することとは何ら関係をもたないものである。
また、油分の種類によっては高温のアイロンの表面に付着し除去作業が煩わしく、さらには、高温アイロンの操作後の毛髪や第二剤施術終了後に毛髪がべたついたり、不快臭が残ったりする等の不具合があった。
さらに、高温のアイロンによる毛髪のストレート化を行った後、発汗による湿気で毛髪のくせが元に戻ってしまうということもあった。
ここで、毛髪を前記パーマネントウェーブ用中間処理剤で処理した後、熱風及び/又は熱アイロンにより固定処理を施し、次いで前記第二剤で処理することを好適とする。
本発明のパーマネントウェーブ用中間処理剤は、加熱によりゲル化する高分子物質(熱ゲル化性高分子物質)を含有するものであり、第一剤処理及び濯ぎ処理を行った後、毛髪に塗布し、その後ドライヤー等の熱で毛髪の表面に被膜を形成せしめるものである。
その後、高温のアイロン等による毛髪のストレート化を行い、第二剤によりS−S結合を固定化する。
また剤型としては液状のみならず、クリーム、ジェル、泡状エアゾールあるいはスプレー等が可能である。
本発明に係るパーマネントウェーブ処理方法は、毛髪を二浴式パーマネントウェーブ(コールド、加温式どちらでも好適に用いられる)における第一剤で処理した後、加熱によりゲル化する高分子物質を含有するパーマネントウェーブ用中間処理剤で処理し、その後、第二剤で処理する。ここで、毛髪を前記パーマネントウェーブ用中間処理剤で処理した後、熱風及び/又は熱アイロンにより固定処理を施し、次いで前記第二剤で処理するのがよい。
このパーマネントウェーブ処理方法の適用対象は限定されない。通常の一般毛(健康毛)に適用してもよいし、染毛処理または脱色処理された毛髪に適用してもよい。
高温アイロン操作直後のストレート感を評価することにより、「アイロン後のストレート効果」の評価とした。
ストレートパーマ施術を終了した仕上げ後の毛髪状態にて、チリツキ、パサツキを評価し、「仕上がり時の保護効果」の評価とした。
さらに、仕上げ後において状態を観察することにより、「仕上がり時のストレート効果」及び「仕上がり時の滑らかさ」について評価した。
B:無塗布に比してやや優れている。
C:無塗布と同程度。
D:無塗布に比してやや劣る。
E:無塗布に比して劣る。
また比較例2においてはカードランの配合量が多すぎ、毛髪に塗布しにくくなり、取扱いやすさが悪化した。
比較例3においては、熱ゲル化性高分子物質を含有しなかったため、被膜形成効果が得られず、毛髪保護効果を発揮することができなかった。
〔配合例1〕 ローションタイプ
カードラン 0.5 質量%
苛性ソーダ 0.02
クエン酸 0.04
プロピレングリコール 1.0
メチルパラベン 0.1
プロピルパラベン 0.1
香料 適量
精製水 残量
カードラン 1.0 質量%
苛性ソーダ 0.05
クエン酸 0.02
カルボキシビニルポリマー 0.5
プロピレングリコール 3.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2.0
メチルパラベン 0.1
EDTA−3Na・2H2O 0.05
香料 適量
エチルアルコール 10.0
精製水 残量
カードラン 0.5 質量%
苛性ソーダ 0.02
クエン酸 0.04
プロピレングリコール 3.0
メチルパラベン 0.1
フェノキシエタノール 0.2
セチルアルコール 0.8
ベヘニルアルコール 1.2
流動パラフィン 0.5
メチルポリシロキサン 1.0
ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.8
香料 適量
精製水 残量
カードラン 0.5 質量%
苛性ソーダ 0.05
クエン酸 0.03
フェノキシエタノール 0.2
カルボキシビニルポリマー 0.4
プロピレングリコール 3.0
メチルパラベン 0.1
エチルアルコール 2.0
EDTA−3Na・2H2O 0.05
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.6
アミノ変性シリコーンエマルジョン 2.0
アミノプロピルジメチコン 0.5
メチルポリシロキサン 1.0
香料 適量
精製水 残量
Claims (9)
- 二浴式パーマネントウェーブにおける第一剤で処理した後、第二剤で処理を行う前に使用する中間処理剤であって、
加熱によりゲル化する高分子物質を0.01〜5.0質量%含有することを特徴とするパーマネントウェーブ用中間処理剤。 - 前記加熱によりゲル化する高分子物質のゲル化温度が55℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のパーマネントウェーブ用中間処理剤。
- 前記加熱によりゲル化する高分子物質が多糖類であることを特徴とする請求項1又は2に記載のパーマネントウェーブ用中間処理剤。
- 前記加熱によりゲル化する高分子物質が、β−1,3−グルカンであることを特徴とする請求項3に記載のパーマネントウェーブ用中間処理剤。
- 前記加熱によりゲル化する高分子物質が、カードランであることを特徴とする請求項4に記載のパーマネントウェーブ用中間処理剤。
- 前記加熱によりゲル化する高分子物質は、未ゲル状態の粉末及び/又は溶解中和ゲル化状態で処理剤中に分散していることを特徴とする請求項4に記載のパーマネントウェーブ用中間処理剤。
- 前記加熱によりゲル化する高分子物質が、β−1,3−キシランであることを特徴とする請求項3に記載のパーマネントウェーブ用中間処理剤。
- 毛髪を二浴式パーマネントウェーブにおける第一剤で処理した後、加熱によりゲル化する高分子物質を含有するパーマネントウェーブ用中間処理剤で処理し、その後、第二剤で処理することを特徴とするパーマネントウェーブ処理方法。
- 毛髪を前記パーマネントウェーブ用中間処理剤で処理した後、熱風及び/又は熱アイロンにより固定処理を施し、次いで前記第二剤で処理することを特徴とする請求項8に記載のパーマネントウェーブ処理方法。
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