JP3484254B2 - 整髪剤組成物 - Google Patents

整髪剤組成物

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JP3484254B2 JP03068995A JP3068995A JP3484254B2 JP 3484254 B2 JP3484254 B2 JP 3484254B2 JP 03068995 A JP03068995 A JP 03068995A JP 3068995 A JP3068995 A JP 3068995A JP 3484254 B2 JP3484254 B2 JP 3484254B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は整髪剤組成物に関し、更
に詳細には、ヘアスタイルの作り易さと保持力に優れ、
ぱさつきや白い粉ふきを抑えることができる整髪剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヘアスタイルを整える際、湿っ
た髪や乾いた髪をくせづけるために、ヘアドライヤーで
ブローする事が行われている。この時、くせづけをし易
くしたり、セットの持続力を高めるため、皮膜形成樹脂
を配合したセットフォーム等が使用されている。
【0003】しかしながら、従来の整髪剤に使用されて
いる皮膜形成樹脂は、毛髪が乾燥してしまうと樹脂が固
化し、それ以上手直しができなくなり、望み通りのセッ
トが難しく、また固化した皮膜形成樹脂を破壊すること
から、ヘアスタイルが持続し難く、白い粉ふき(フレー
キング)が発生し、それに伴うぱさつき感があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ヘアスタイルの作り易さと保持力に優れ、ぱさつき
や白い粉ふきを抑制する整髪剤組成物を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、特定範囲の重量平均
分子量と融点を有した樹脂、毛髪固定用樹脂及び特定性
状の水溶性有機化合物を組合わせれば、ヘアスタイルの
作り易さと保持力に優れ、ぱさつきや白い粉ふきを抑え
る整髪剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】 すなわち、本発明は、次の成分(A)、
(B)及び(C): (A)ポリエチレングリコールとジメチルテレフタレー
トとのポリエステル化反応物である重量平均分子量5万
以上、融点40〜100℃の樹脂、 (B)毛髪固定用樹脂、 (C)沸点が100℃を超え、かつ60℃で液状の水溶
性有機化合物、 を含有することを特徴とする整髪剤組成物を提供するも
のである。
【0007】本発明で用いられる成分(A)としては
えば特公平6−27053号公報に記載されているも
のが挙げられる。
【0008】ここで用いられるポリアルキレンオキシド
化合物において、活性水素基を2個有する有機化合物と
しては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、アニリン等を用いることができる。
【0009】上記活性水素基を2個有する有機化合物に
付加重合せしめるエチレンオキシドを含有するアルキレ
ンオキシドとしては、エチレンオキシド単独又はエチレ
ンオキシドを含有するアルキレンオキシドである。エチ
レンオキシド以外のアルキレンオキシドとしては炭素数
3〜30のものであり、例えばプロピレンオキシド、ブ
チレンオキシド、スチレンオキシド、α−オレフィンエ
ポキシド又はグリシジルエーテル類を用いることができ
る。
【0010】ここで炭素数3〜30のアルキレンオキシ
ドの含有量は任意であるが、エチレンオキシドの含有量
が全アルキレンオキシドに対して70〜100%とする
のが好ましい。
【0011】アルキレンオキシドの付加重合は公知の方
法に従って行うことができ、また、エチレンオキシドと
他のアルキレンオキシドの付加方法は混合によるもの、
ブロックで重合するものなど適宜選択できる。
【0012】得られるポリアルキレンオキシド化合物の
重量平均分子量は100以上、特に2000以上が好ま
しい。
【0013】次にこのポリアルキレンオキシド化合物と
多価カルボン酸、その無水物若しくはその低級アルキル
エステル又はジイソシアネートを反応させる。
【0014】多価カルボン酸としては、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、セバシン酸、ダイマー酸、ピ
ロメリット酸等が挙げられる。多価カルボン酸の無水物
としては上記に挙げたカルボン酸の各々の無水物を用い
ることができる。
【0015】低級アルキルエステルとしては一価又は多
価のメチルエステル若しくはエチルエステル等を用いる
ことができ、例えばジメチルテレフタレート、ジメチル
フタレート、ジメチルイソフタレート、ジエチルセバケ
ート、ピロメリット酸テトラメチル等を用いることがで
きる。
【0016】ポリアルキレンオキシド化合物と多価カル
ボン酸、その無水物又はその低級アルキルエステルとの
重合反応における原料割合は、重合反応物の重量平均分
子量が5万以上となるような割合であればいかなる割合
でもよい。重合反応は、120〜250℃、10-4〜1
0Torrで行うことが好ましい。
【0017】また、ジイソシアネートとしては、トリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4′
−メチレン−ビス−(シクロヘキシルイソシアネート)
等を用いることができる。
【0018】ポリアルキレンオキシド化合物とジイソシ
アネートとのウレタン化反応条件は特に制限されない
が、例えばNCO/OH当量比0.5〜1.5の範囲で
混合し、80〜150℃、1〜5時間行うことが好まし
い。
【0019】本発明における成分(A)としては、ポリ
エチレングリコールとジメチルテレフタレートとのポリ
エステル化反応物、ポリエチレングリコールの無水ピロ
メリット酸による縮合物、ポリブチレングリコールのエ
チレンオキシド付加物にテレフタル酸を結合剤としてポ
リエステル化したもの及びビスフェノールA、エチレン
オキシド、プロピレンオキシドのブロック付加重合体と
ヘキサメチレンジイソシアネートとのウレタン化物を用
いることが特に好ましい。
【0020】成分(A)の反応生成物は、重量平均分子
量が5万以上、好ましくは10万〜30万である。5万
未満では、皮膜強度が弱く、セット性に劣る。また、融
点は40〜100℃、好ましくは50〜80℃である。
40℃未満では、べたつき感が残り、100℃を超えて
もドライヤーによる使用温度範囲を超えるため無意味で
ある。
【0021】成分(A)の樹脂は、1種又は2種以上を
組合わせて用いることができ、全組成中に0.1〜20
%配合するのが好ましく、特に0.3〜10%、更に
0.5〜5%配合すると、良好な熱応答性と感触が得ら
れるので好ましい。
【0022】本発明で用いられる(B)成分の毛髪固定
用樹脂としては、毛髪に付着して皮膜を形成し得るもの
であれば特に制限されず、両性ポリマー、アニオンポリ
マー、カチオンポリマー、ノニオンポリマー、天然高分
子又はその誘導体、水溶性合成高分子のいずれでも良
く、更に水分散性ポリエステル樹脂を使用することもで
きる。
【0023】具体的には、両性ポリマーとしては、例え
ばユカフォーマーAM−75、AM75S/SM(以
上、三菱化学社製)等のジアルキルアミノエチルメタク
リレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモ
ノクロル酢酸両性化物;アンフォマー28−4910、
LV−71(以上、ナショナル・スターチ社製)等のア
クリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミ
ノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体などが挙
げられ、特にユカフォーマーAM−75、アンフォマー
LV−71が好ましい。
【0024】アニオンポリマーとしては、例えばガント
レッツES−225、ES−425、SP−215(以
上、ISP社製)等のメチルビニルエーテル/無水マレ
イン酸アルキルハーフエステル共重合体;レジン28−
1310(ナショナル・スターチ社製)、ルビセットC
A(BASF社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸共重合
体;レジン28−2930(ナショナル・スターチ社
製)等の酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル
共重合体;ルビセットCAP(BASF社製)等の酢酸
ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体;A
DVANTAGECP(ISP社製)等の酢酸ビニル/
マレイン酸モノブチルエステル/イソボロニルアクリレ
ート共重合体;プラスサイズL53P(互応化学社
製)、ダイヤホールド(三菱化学社製)等の(メタ)ア
クリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体;ウル
トラホールド8、ウルトラホールド・ストロング(以
上、BASF社製)、アンフォマーV−42(ナショナ
ル・スターチ社製)等のアクリル酸/アクリル酸アルキ
ルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体;ルビフ
レックスVBM35(BASF社製)等のポリビニルピ
ロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体
などが挙げられ、特にウルトラホールド・ストロング、
プラスサイズL53Pが好ましい。
【0025】カチオンポリマーとしては、例えばルビカ
ットFC370、FC550、FC905、HM55
2、MonoCP(以上、BASF社製)等のビニルイ
ミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合
体;セルカットH−100(粘度1000cps )、L−
200(粘度100cps )(以上、ナショナル・スター
チ社製)等のヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジ
アリルアンモニウムクロリド;ガフカット734、75
5N、755(以上、ISP社製)等のビニルピロリド
ン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合
体;コポリマー845、937、958(以上、ISP
社製)等のポリビニルピロリドン/アルキルアミノアク
リレート共重合体;コポリマーVC−713(ISP社
製)等のポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリ
レート/ビニルカプロラクタム共重合体;ガフカット
HS−100(ISP社製)等のビニルピロリドン/メ
タクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共
重合体;特開平2−180911号公報に記載の水溶性
高分子化合物等のアルキルアクリルアミド/アクリレー
ト/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチ
レングリコールメタクリレート共重合体などが挙げら
れ、特にアルキルアクリルアミド/アクリレート/アル
キルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリ
コールメタクリレート共重合体が好ましい。
【0026】ノニオンポリマーとしては、例えばルビス
コールK12、17、30、60、80、90(以上、
BASF社製)、PVP K15、30、60、90
(以上、ISP社製)等のポリビニルピロリドン;ルビ
スコールVA28E、37E、55E、64E、73E
(以上、BASF社製)、PVP/VA E−735、
E−635、E−535、E−335、S−630、W
−735(以上、ISP社製)等のポリビニルピロリド
ン/酢酸ビニル共重合体;ルビスコールVAP343
(BASF社製)等のポリビニルピロリドン/酢酸ビニ
ル/プロピオン酸ビニル三元共重合体;Dowlex
(ダウ・ケミカル社製)等の酢酸ビニル/N−ビニル−
5−メチル−2−オキサゾリン共重合体などが挙げら
れ、特にルビスコールVA55E、PVP/VA E−
535が好ましい。
【0027】天然高分子又はその誘導体としては、例え
ばグアーガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、
キサンタンガム、プルラン、カラギーナン等の天然多糖
類;キトサン塩、カルボキシメチルキチン、ヒドロキシ
プロピルキトサン等のキチン誘導体;カルボキシメチル
デンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデン
プン系高分子化合物、メチルセルロース、ニトロセルロ
ース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫
酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セル
ロース、セルロース末等のセルロース系高分子化合物;
アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコー
ルエステル等のアルギン酸系高分子化合物などが挙げら
れ、特にカラギーナン、ヒドロキシプロピルキトサンが
好ましい。なお、これらの天然高分子又はその誘導体の
うち、酸基を有するものについては、感触等の点から、
酸基の一部又は全部を中和して用いることが好ましい。
中和に使用するアルカリとしては、特に制約はなく、高
分子化合物中の酸基をナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属塩;アンモニウム塩、エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2
−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,
3−プロパンジオール、アミノメルカプトプロパンジオ
ール、トリイソプロパノールアミン、グリシン、ヒスチ
ジン、アルギニン等の有機塩基塩とすることができる。
これらのうち、特に2−アミノ−2−メチルプロパノー
ル、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ルの塩が好ましい。また、塩基性をもった高分子化合物
についても同様に塩基性基の一部又は全部を中和して用
いることが好ましい。中和に使用する酸としては、特に
制約はないが、無機酸としては、例えば塩酸、硫酸、リ
ン酸等が好ましく、有機酸としては、例えば酢酸、乳
酸、グリコール酸、ジメチロールプロピオン酸、酒石
酸、クエン酸、マレイン酸、リンゴ酸、ピロリドンカル
ボン酸等が好ましい。
【0028】また、(B)成分として水分散性ポリエス
テル樹脂を用いることができ、かかる水分散性ポリエス
テル樹脂としては、水不溶性で水に分散可能なものであ
れば特に制限されず、特に好ましくは水に分散するのに
充分な量の−SO3M基(Mは水素原子又は金属イオン
を示す)を有するポリエステルが挙げられる。なお、−
SO3M基を有するポリエステルとしては、ジカルボン
酸の1種以上、ジオールの1種以上及び芳香核上に官能
基以外に少なくとも1以上のスルホン酸基を有する二官
能モノマーの1種以上を縮合させて得られ、特にジエチ
レングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イソフ
タル酸及びスルホイソフタル酸を縮合させて得られたも
のが好ましく、このようなポリエステルとして、Eas
tman AQ 38S、55S(イーストマン・ケミ
カルプロダクツ社製)等の市販品を使用することができ
る。
【0029】これらの毛髪固定用樹脂は、1種又は2種
以上を組合わせて用いることができ、全組成中に固形分
として0.1〜20%、特に0.3〜8%配合すること
が好ましい。
【0030】本発明で用いられる成分(C)としては、
沸点が100℃を超え、かつ60℃で液状の水溶性有機
化合物であれば特に制限されず、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、グリセリン、ポリグリセリン(ジグリ
セリン、トリグリセリン、テトラグリセリン等)等の多
価アルコール;ソルビタンモノラウレートなどのソルビ
トール/ソルビタン脂肪酸エステル、ジグリセロールモ
ノエチルエーテル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、
モノミリスチン酸ヘキサグリセリルなどの多価アルコー
ル誘導体;モノ−、ジ−及びトリエチレングリコールモ
ノ(ジ−)メチルエーテル、モノ−、ジ−及びトリエチ
レングリコールモノ(ジ)エチルエーテル、モノ−、ジ
−及びトリプロピレングリコールモノ(ジ)メチルエー
テル、モノ−、ジ−及びトリプロピレングリコールモノ
(ジ)エチルエーテル、モノ−、ジ−及びトリプロピレ
ングリコールモノnプロピルエーテル等のアルキレング
リコール誘導体;PEG400、PEG600、PEG
1000、PEG4000等の分子量5000未満のポ
リエチレングリコール;ポリオキシエチレン(以下、P
OEという)ラウリルエーテル、POEセチルエーテ
ル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテ
ルなどの高級アルコール付加物、POEオクチルフェニ
ルエーテル、POEノニルフェニルエーテルなどのアル
キルフェノール付加物、POEモノラウレート、POE
モノステアレート、POEモノオレート、POEジステ
アレート、POE−sec−トリデシルエーテルなどの
脂肪酸エステル付加物、POEソルビタンモノラウレー
ト、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビ
タンモノオレート、POEソルビタンジステアレート、
POEソルビタントリステアレート、テトラオレイン酸
POEソルビットなどの多価アルコール脂肪酸エステル
エチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコール
エチレンオキサイド付加物等のポリエチレングリコール
誘導体;N−メチルピロリドン;アクリル酸ヒドロキシ
エチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体等を用いる
ことができる。
【0031】本発明で用いられる(C)成分は、前記
(A)成分と(B)成分の相溶性を一層高め、このため
ドライヤーを用いて毛髪をブローする時、整髪剤組成物
に適度な粘着性と流動性を与え、更に、毛髪へのなじみ
を高め思い通りのヘアースタイルにすることができる。
従って、かかる(C)成分は、沸点が100℃を超え、
特に130℃を超えることが好ましく、沸点が100℃
未満あるいは、60℃で液状でないものでは前記効果が
得られない。
【0032】(C)成分は、1種又は2種以上を組合わ
せて用いることができ、全組成中に0.05〜30%、
特に0.3〜10%配合することが適度な粘着性を持た
せ髪へのなじみを向上させる。
【0033】本発明の整髪剤組成物には、前記成分のほ
か、界面活性剤を配合することができ、アニオン性、ノ
ニオン性、両性又はカチオン性のいずれの界面活性剤も
使用することができる。これらのうち、特にノニオン性
界面活性剤が好ましく、具体的には、例えばポリオキシ
エチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンオキシプロピレンセチルエーテル等の
ポリオキシアルキレン付加アルキルエーテル類が挙げら
れる。これらの界面活性剤を配合する場合には、全組成
中に0.01〜5%配合するのが好ましい。
【0034】また、本発明の整髪剤組成物には、化粧品
原料として一般に使用される成分、例えばスクワラン、
流動パラフィンのような炭素数8〜40の直鎖又は分岐
鎖状の炭化水素油、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、ア
ボガド油、オリーブ油等のグリセライド類;ミツロウ、
鯨ロウ、ラノリン、カルナバロウ等のロウ類;セチルア
ルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、イソ
ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、エ
タノール等のアルコール類;ミリスチン酸イソプロピ
ル、ラウリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳
酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オ
レイン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸ヘキサデシ
ル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル類;ジ
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アミノ変性シ
リコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル等のシ
リコーン誘導体;カルボキシビニルポリマー等の増粘
剤;メチルパラベン、エチルパラベン等のパラベン類;
その他香料、色素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、植物抽
出エキス等を、本発明の効果を損わない範囲で適宜配合
することができる。
【0035】本発明の整髪剤組成物は、通常の方法に従
って製造することができる。また、エアゾール、非エア
ゾールのいずれの形態にもすることができ、ヘアフォー
ム、ヘアジェル、ヘアスプレー、セットローション、ヘ
アクリーム、ポンプミスト等の剤型とすることができ
る。
【0036】なお、本発明の整髪剤組成物をエアゾール
とする場合には、噴射剤とともに耐圧密閉容器に封入す
ればよいが、ここで用いられる噴射剤としては、通常用
いられる液化ガス、圧縮ガス等であればよく、具体的に
はジメチルエーテル、液化石油ガス、窒素ガス、炭酸ガ
ス等が挙げられる。フォーム状製品とする場合には、こ
れらの噴射剤のうち、液化石油ガス、ジメチルエーテル
が好ましく、これらを全組成中に3〜30%、特に5〜
20%配合するのが好ましい。
【0037】スプレー状製品とする場合において、ジメ
チルエーテル、液化石油ガス等の液化ガスを用いる場合
には、これらを全組成中に10〜70%、特に20〜6
0%配合するのが好ましく、窒素ガス、炭酸ガス等の圧
縮ガスを用いる場合には、これらを全組成中に0.01
〜5%、特に0.1〜3%配合するのが好ましい。
【0038】
【発明の効果】本発明の整髪剤組成物は、スタイルの作
り易さとスタイルの保持力に優れ、しかもぱさつきや白
い粉ふきを抑えることができる。
【0039】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0040】実施例1、2、3 表1に示す組成の整髪剤組成物(ポンプ式ヘアスプレー
剤)を常法により製造した。得られた整髪剤について、
ヘアスタイルの作り易さ、ヘアスタイルの保持力、ぱさ
つきのなさ及びフレーキングの発生を評価した。結果を
表1に示す。
【0041】〔評価方法〕専門女性パネル10名により
以下の方法で官能評価を行った。毛髪を付けた人頭モデ
ル(ウィッグ)を標準シャンプーで洗髪したのち、タオ
ルで水気をとる。恒温、恒湿度(20℃,65%RH)
下、評価サンプルと表1に記載の対照品を、ウィッグの
左右に各々噴射し、ブロー整髪する。この時のヘアスタ
イルの作り易さ、整髪後のぱさつきのなさ、フレーキン
グの発生を評価した。また、上記処理のウィッグを高湿
度(20℃,98%RH)下に静置し、ヘアスタイルの
保持力を評価した。評価は対照品で処理した場合を比較
基準とした。
【0042】(ヘアスタイルの作り易さ) ○:対照に比べ作り易いとした者が7名以上。 △:対照に比べ作り易いとした者が4〜6名。 ×:対照に比べ作り易いとした者が0〜3名。
【0043】(ぱさつきのなさ) ○:対照に比べぱさつきがないとした者が7名以上。 △:対照に比べぱさつきがないとした者が4〜6名。 ×:対照に比べぱさつきがないとした者が0〜3名。
【0044】(フレーキングの発生) ○:対照に比べフレーキングが発生しないとした者が7
名以上。 △:対照に比べフレーキングが発生しないとした者が4
〜6名。 ×:対照に比べフレーキングが発生しないとした者が0
〜3名。
【0045】(スタイルの保持力) ○:対照に比べスタイル保持力があるとした者が7名以
上。 △:対照に比べスタイル保持力があるとした者が4〜6
名。 ×:対照に比べスタイル保持力があるとした者が0〜3
名。
【0046】
【表1】
【0047】
【0048】
【0049】実施例 以下に示す組成のヘアフォーム剤を常法により製造し
た。
【0050】実施例 以下に示す組成のヘアスプレー剤を常法により製造し
た。
【0051】 実施例 以下に示す組成のヘアスプレー剤を常法により製造し
た。
【0052】
【0053】 実施例4〜で得られた組成物につい
て、実施例1と同様な評価を行ったところ、いずれの組
成物も、ヘアスタイルの作り易さ、保持力、ぱさつきの
なさ及びフレーキングの発生で「○」の評価であった。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C): (A)ポリエチレングリコールとジメチルテレフタレー
    トとのポリエステル化反応物である重量平均分子量5万
    以上、融点40〜100℃の樹脂、 (B)毛髪固定用樹脂、 (C)沸点が100℃を超え、かつ60℃で液状の水溶
    性有機化合物、 を含有することを特徴とする整髪剤組成物。
  2. 【請求項2】 成分(B)が両性ポリマー、アニオンポ
    リマー、カチオンポリマー、ノニオンポリマー、天然高
    分子又はその誘導体及び水分散性ポリエステル樹脂から
    なる群より選ばれる1種以上である請求項1記載の整髪
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 成分(C)が多価アルコール又はその誘
    導体、アルキレングリコール誘導体、分子量5000未
    満のポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
    誘導体、N−メチルピロリドン及びアクリル酸ヒドロキ
    シエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体からなる
    群より選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の整
    髪剤組成物。
  4. 【請求項4】 全組成中に、成分(A)を0.1〜20
    %、成分(B)を0.1〜20%、成分(C)を0.0
    5〜30%配合してなる請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の整髪剤組成物。
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