JP7261094B2 - 剥離性被膜形成用エアゾール組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、剥離性被膜形成用エアゾール組成物に関する。より詳細には、本発明は、対象物に対してほとんど発泡せずに液膜状に付着し優れた密着性を示し、かつ、柔軟であり、剥離しやすい被膜を形成することのできる剥離性被膜形成用エアゾール組成物に関する。
従来、被膜を形成するエアゾール組成物が開発されている。特許文献1には、害虫の駆除に用いられる剥離性エアゾール発泡製剤が開示されている。特許文献2には、ヒトの皮膚に被膜を形成する、化粧料や医薬品として使用されるヒト皮膚用エアゾール組成物が開示されている。
特開昭61-51077号公報 特開平10-287529号公報
特許文献1に記載の発明は、発泡物が害虫を包み、速やかに固化して、この発泡固化物により害虫を捕獲するものであり、形成される被膜は硬く、対象物上に形成された被膜は剥離しにくい。また、特許文献2に記載の発明は、柔らかい被膜性を有するが、発泡するため密着性において改善の余地がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、対象物に対してほとんど発泡せずに液膜状に付着し優れた密着性を示し、かつ、柔軟であり、剥離しやすい被膜を形成することのできる剥離性被膜形成用エアゾール組成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明には、以下の構成が主に含まれる。
(1)ポリビニルブチラールと、可塑剤と、アルコールと、液化ガスとを含む、剥離性被膜形成用エアゾール組成物。
このような構成によれば、剥離性被膜形成用エアゾール組成物は、対象物に対して、柔軟で、ほとんど発泡せずに液膜状に付着し優れた密着性を示し、かつ、剥離しやすい被膜を形成することができる。また、得られる被膜は、泡噛みが少なく、対象物に対して優れた密着性を示す。そのため、被膜は、たとえば、対象物に高密着し、細かなゴミを付着させつつ剥離させることができる。
(2)沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンをさらに含む、(1)記載の剥離性被膜形成用エアゾール組成物。
このような構成によれば、剥離性被膜形成用エアゾール組成物は、対象物に対して、より泡噛みが少なく、対象物に対して優れた密着性を示す被膜を形成することができる。
(3)前記ハイドロフルオロオレフィンのポリビニルブチラールに対する含有比率は、0.3~5倍量である、(2)記載の剥離性被膜形成用エアゾール組成物。
このような構成によれば、剥離性被膜形成用エアゾール組成物は、泡噛みの少ない密着性の高い被膜を形成しやすい。
(4)前記可塑剤は、アクリル系ポリマーを含む、(1)~(3)のいずれかに記載の剥離性被膜形成用エアゾール組成物。
このような構成によれば、剥離性被膜形成用エアゾール組成物は、対象物に対して、剥離しやすい被膜を形成しやすい。
本発明によれば、対象物に対してほとんど発泡せずに液膜状に付着し優れた密着性を示し、かつ、柔軟であり、剥離しやすい被膜を形成することのできる剥離性被膜形成用エアゾール組成物を提供することができる。
<剥離性被膜形成用エアゾール組成物>
本発明の一実施形態の剥離性被膜形成用エアゾール組成物(以下、エアゾール組成物ともいう)は、ポリビニルブチラールと、可塑剤と、アルコールと、液化ガスとを含む。本実施形態のエアゾール組成物は、対象物に対してほとんど発泡せずに液膜状に付着し、柔軟で、かつ、剥離しやすい被膜を形成することができる。また、得られる被膜は、泡噛みが少なく、対象物に対して優れた密着性を示す。そのため、被膜は、たとえば、対象物に高密着し、細かなゴミを付着させつつ剥離させることができる。以下、それぞれについて説明する。
(原液)
原液は、ポリビニルブチラールと、可塑剤と、アルコールとを含む。また、原液は、好適には、沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンをさらに含む。
・ポリビニルブチラール
ポリビニルブチラールは、被膜を形成するために配合される。ポリビニルブチラールは特に限定されない。一例を挙げると、ポリビニルブチラールは、「エスレックBL-1」、「エスレックBL-2」、「エスレックBL-5」、「エスレックBL-10」、「エスレックBL-S」、「エスレックBX-L」、「エスレックBM-1」、「エスレックBM-2」、「エスレックBM-5」、「エスレックBM-S」、「エスレックBH-3」、「エスレックBH-6」、「エスレックBH-S」、「エスレックBX-1」、「エスレックBX-5」(積水化学工業(株)製)等である。ポリビニルブチラールは、併用されてもよい。
ポリビニルブチラールの含有量は特に限定されない。一例を挙げると、ポリビニルブチラールの含有量は、原液組成物中、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。また、ポリビニルブチラールの含有量は、原液組成物中、40質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましい。ポリビニルブチラールの含有量が上記範囲内であることにより、被膜が形成されやすい。
・可塑剤
可塑剤は、被膜の柔軟性、密着性を向上させるとともに、得られる被膜の剥離性を向上させるために配合される。
可塑剤は特に限定されない。一例を挙げると、可塑剤は、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチルなどのアクリル酸エステルの重合体;アクリル酸ブチル-メタクリル酸共重合体、アクリル酸ブチル-アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル-アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸-メタクリル酸アミド共重合体等のアクリル系ポリマーである。これらの中でも、可塑剤は、剥離しやすい被膜を形成しやすい点から、アクリル酸ヒドロキシエチル-アクリル酸メトキシエチル共重合体である、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーが好ましい。
可塑剤の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、可塑剤の含有量は、原液組成物中、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。また、可塑剤の含有量は、原液組成物中、40質量%以下であることが好ましく、35質量%以下であることがより好ましい。可塑剤の含有量が上記範囲内であることにより、得られる被膜は、相溶性、柔軟性、密着性が優れ、かつ、剥離性が優れる。
・アルコール
アルコールは、溶剤として配合される。アルコールは特に限定されない。一例を挙げると、アルコールは、エタノール、イソプロパノール等の炭素数が2~3個の1価アルコール等である。アルコールは併用されてもよい。
アルコールの含有量は特に限定されない。一例を挙げると、アルコールの含有量は、原液組成物中、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましい。また、アルコールの含有量は、原液組成物中、95質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることがより好ましい。アルコールの含有量が上記範囲内であることにより、吐出されたエアゾール組成物は、対象物上でアルコールが気化し、対象物に密着した被膜が形成されやすい。
・沸点が5~50℃である溶剤
本実施形態のエアゾール組成物は、沸点が5~50℃である溶剤を好適に含む。沸点が5~50℃である溶剤は特に限定されない。一例を挙げると、沸点が5~50℃である溶剤は、沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィン、イソペンタン(沸点28℃)、ノルマルペンタン(沸点36℃)等である。これらの中でも、本実施形態のエアゾール組成物は、沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンを好適に含む。沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンが配合されることにより、吐出されたエアゾール組成物は、乾燥性および密着性が向上しやすい。また、得られる被膜は、柔軟性および剥離性が向上しやすい。さらに、沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンは、気化する際に、被膜から泡を取り除くよう作用しやすい。その結果、得られる被膜は、泡噛みが少なく、対象物に対して優れた密着性を示す。
沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンは特に限定されない。一例を挙げると、沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(沸点19℃)、シス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(沸点39℃)等である。沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンは併用されてもよい。
沸点が5~50℃の溶剤が含有される場合、沸点が5~50℃の溶剤の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、沸点が5~50℃の溶剤の含有量は、原液組成物中、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。また、沸点が5~50℃の溶剤の含有量は、原液組成物中、40質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましい。沸点が5~50℃の溶剤の含有量が上記範囲内であることにより、吐出されたエアゾール組成物は、乾燥性および密着性が向上しやすい。また、得られる被膜は、柔軟性および剥離性が向上しやすい。
また、ハイドロフルオロオレフィンが含まれる場合において、ハイドロフルオロオレフィンのポリビニルブチラールに対する含有比率(質量比)は、0.3倍量以上であることが好ましく、0.4倍量以上であることがより好ましい。また、ハイドロフルオロオレフィンのポリビニルブチラールに対する含有比率(質量比)は、5倍量以下であることが好ましいく、4.5倍量以下であることがより好ましい。ハイドロフルオロオレフィンのポリビニルブチラールに対する含有比率(質量比)が上記範囲内であることにより、エアゾール組成物は、泡噛みの少ない密着性の高い被膜を形成しやすい。
・任意成分
原液は、上記ポリビニルブチラール、可塑剤、アルコールおよび沸点が5~50℃である溶剤のほかに、適宜、有効成分、水溶性高分子、油剤、パウダー等の任意成分を含んでもよい。
有効成分は、製品の用途や目的などに応じて適宜選択することができる。一例を挙げると、有効成分は、N,N-ジエチル-m-トルアミド(ディート)、ジ-n-ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール、ロテノン、エチル-ブチルアセチルアミノプロピオネート、イカリジン(ピカリジン)、p-メンタン-3,8-ジオール、3-[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸1-メチルプロピルなどの害虫忌避剤;フタルスリン、アレスリン、ペルメトリン、テフルスリン、ベンフルスリンなどの殺虫成分;フタルスリン、アレスリン、ペルメトリンテフルスリン、ベンフルスリンなどの殺虫成分、天然香料、合成香料などの各種香料;非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の洗浄成分;l-メントール、カンフル、ハッカ油などの清涼剤;レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、パントテン酸カルシウム、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸ナトリウム、dl-α-トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、ジベンゾイルチアミン、リボフラビンおよびこれらの混合物などのビタミン類;アスコルビン酸、α-トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどの酸化防止剤;グリシン、アラニン、ロイシン、セリン、トリプトファン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸;コラーゲン、ヒアルロン酸、カロニン酸、乳酸ナトリウム、dl-ピロリドンカルボン酸塩、ケラチン、カゼイン、レシチン、尿素などの保湿剤;パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジン、パラクロルメタクレゾールなどの殺菌消毒剤;ローヤルゼリーエキス、シャクヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの抽出液;酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、タンニン酸、クエン酸、乳酸などの収斂剤;アラントイン、グリシルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、アズレンなどの抗炎症剤;ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、緑茶エキスなどの消臭剤;ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、オキシベンゾン、ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、ジヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノンなどの紫外線吸収剤;酸化亜鉛、酸化チタン、オクチルトリメトキシシラン被覆酸化チタンなどの紫外線散乱剤;アルブチン、コウジ酸などの美白剤;クロロヒドロキシアルミニウム、イソプロピルメチルフェノールなどの制汗剤;サリチル酸メチル、インドメタシン、フェルビナク、ケトプロフェンなどの消炎鎮痛剤等である。
有効成分が配合される場合、有効成分の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、有効成分の含有量は、原液中、0.1質量%以上であることが好ましく、0.3質量%以上であることがより好ましい。また、有効成分の含有量は、原液中、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。有効成分の含有量が上記範囲内であることにより、有効成分を配合することによる効果が得られやすく、かつ、エアゾール組成物は、有効成分によって発泡性が低下しにくい。
水溶性高分子は、被膜強度、硬さ、弾性、伸展性等を調整する等の目的で好適に配合される。
水溶性高分子は特に限定されない。一例を挙げると、水溶性高分子は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース系高分子;キサンタンガム、カラギーナン、アラビアゴム、トラガントゴム、カチオン化グアガム、グアガム、ジェランガムなどのガム質;デキストラン、カルボキシメチルデキストランナトリウム、デキストリン、ペクチン、アルギン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー等である。
水溶性高分子が配合される場合、水溶性高分子の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、水溶性高分子の含有量は、原液中、0.01質量%以上であることが好ましく、0.05質量%以上であることがより好ましい。また、水溶性高分子の含有量は、原液中、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。水溶性高分子の含有量が上記範囲内であることにより、水溶性高分子を配合することによる効果が得られやすく、かつ、原液の粘度が高くなり過ぎない。
油剤は、被膜を柔らかくする、乾燥性を調節する等の目的で好適に配合される。
油剤は特に限定されない。一例を挙げると、油剤は、ジメチコン、メチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーンオイル;流動パラフィン、イソパラフィンなどの炭化水素油;ジネオペンタン酸メチルペンタンジオール、ジネオペンタン酸ジエチルペンタンジオール、ジ-2-エチルへキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジラウリン酸プロピレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジラウリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸ジエチレングリコール、ジイソステアリン酸ジエチレングリコール、ジオレイン酸ジエチレングリコール、ジラウリン酸トリエチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコール、ジイソステアリン酸トリエチレングリコール、ジオレイン酸トリエチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、トリ2-エチルへキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、コハク酸ジエトキシエチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソオクタン酸セチル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロシキシステアリン酸エチルヘキシルなどのエステル油;オリーブ油、ツバキ油、トウモロコシ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヤシ油などの油脂;イソステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸;オレイルアルコール、イソステアリルアルコールなどの高級アルコール等である。
油剤が配合される場合、油剤の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、油剤の含有量は、原液中、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。また、油剤の含有量は、原液中、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。油剤の含有量が上記範囲内であることにより、油剤を配合することによる効果が得られやすい。
パウダーは、被膜の質感や剥離性を調節する等の目的で好適に配合される。
パウダーは特に限定されない。一例を挙げると、パウダーは、タルク、酸化亜鉛、酸化チタン、シリカ、ゼオライト、カオリン、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム等である。
パウダーが配合される場合、パウダーの含有量は特に限定されない。一例を挙げると、パウダーの含有量は、原液中、0.1質量%以上であることが好ましく、0.3質量%以上であることがより好ましい。また、パウダーの含有量は、原液中、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。パウダーの含有量が上記範囲内であることにより、パウダーを配合することによる効果が得られやすく、かつ、エアゾール組成物は、吐出される際に、吐出通路において詰まりを生じにくい。
原液全体の説明に戻り、原液の調製方法は特に限定されない。原液は、従来公知の方法により調製することができる。たとえば、原液は、上記ポリビニルブチラール、可塑剤、任意成分をアルコールに添加することで調製することができる。また、原液は、沸点が5~50℃の溶剤ハイドロフルオロオレフィンを添加することにより調製され得る。
原液の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、原液の含有量は、エアゾール組成物中、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましい。また、原液の含有量は、エアゾール組成物中、70質量%以下であることが好ましく、65質量%以下であることがより好ましい。原液の含有量が上記範囲内であることにより、エアゾール組成物は、対象物に対して優れた密着性を示し、かつ、柔軟であり、剥離しやすい被膜を形成しやすい。
(液化ガス)
液化ガスは、噴射剤として配合される。液化ガスは特に限定されない。一例を挙げると、液化ガスは、ジメチルエーテル、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびこれらの混合物からなる液化石油ガス、トランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロパ-1-エン(沸点-19℃)、トランス-2,3,3,3-テトラフルオロプロパ-1-エン(沸点-29℃)、などの沸点5℃未満のハイドロフルオロオレフィン、およびこれらの混合物等である。液化ガスは併用されてもよい。これらの中でも、液化ガスは、ポリビニルブチラールとの相溶性が優れ、液膜状に付着させやすい点から、ジメチルエーテルを含むことが好ましい。
液化ガスの蒸気圧は特に限定されず、たとえば、20℃での蒸気圧が0.1~0.6(MPa)である液化ガスが好ましく、0.15~0.5(MPa)である液化ガスがより好ましい。なお、加圧剤として、窒素、空気、二酸化炭素、亜酸化窒素などの圧縮ガスが用いられてもよい。
液化ガスの含有量は特に限定されない。一例を挙げると、液化ガスの含有量は、エアゾール組成物中、30質量%以上であることが好ましく、35質量%以上であることがより好ましい。また、液化ガスの含有量は、エアゾール組成物中、80質量%以下であることが好ましく、75質量%以下であることがより好ましい。液化ガスの含有量が上記範囲内であることにより、エアゾール組成物は、対象物に対して優れた密着性を示し、かつ、柔軟であり、剥離しやすい被膜を形成しやすい。
エアゾール組成物全体の説明に戻り、エアゾール組成物の調製方法は特に限定されない。一例を挙げると、エアゾール組成物は、上記原液をエアゾール製品の容器本体に充填し、エアゾールバルブにより容器本体の開口を閉止し、エアゾールバルブの弁機構から液化ガスを圧入する方法が採用される。ほかにも、エアゾールバルブを固着する前に液化ガスを充填するアンダーカップ充填が採用されてもよい。
<エアゾール製品>
本発明の一実施形態のエアゾール製品は、上記したエアゾール組成物が充填されたエアゾール製品である。本実施形態では、一例として、エアゾール組成物が充填された容器本体と、容器本体に取り付けられたバルブ機構とを主に備えるエアゾール製品について説明する。
(容器本体)
容器本体は、エアゾール組成物が充填される耐圧容器であり、有底筒状である。容器本体の開口には、バルブ機構が装着される。
容器本体の材質は特に限定されない。一例を挙げると、容器本体の材質は、アルミニウム、ブリキ等の金属、各種合成樹脂、耐圧ガラス等である。
(バルブ機構)
バルブ機構は、容器本体の開口を閉止して密封するための部材である。また、バルブ機構は、ハウジングと、容器本体の内外を連通するステム孔が形成されたステムと、ステム孔の周囲に取り付けられ、ステム孔を閉止するためのステムラバーとを主に備える。ハウジングは、ステムを収容する。ステムは、略円筒状の部位であり、吐出時にハウジング内に取り込まれたエアゾール組成物が通過するステム内通路が形成されている。ステム内通路の下端近傍には、ハウジング内の空間とステム内通路とを連通するステム孔が形成されている。ステムの上端には、エアゾール組成物を吐出するための吐出部材が取り付けられる。ステムラバーは、ステム孔の周囲に取り付けられ、ハウジングの内部空間と外部とを適宜遮断するための部材である。ステムラバーは、円盤状の部材であり、非吐出時において、内周面をステムのステム孔が形成された外周面と密着させて、ステム孔を閉止する。
(吐出部材)
吐出部材は、エアゾール組成物を吐出するための部材であり、ステムの上端に取り付けられる。吐出部材は、ノズル部と、使用者が指等により操作する操作部とを主に備える。ノズル部は、エアゾール組成物が通過する吐出通路が形成されている。吐出通路の先端には開口(吐出孔)が形成されている。吐出孔からは、エアゾール組成物が吐出される。吐出孔の数および形状は特に限定されない。吐出孔は、複数であってもよい。また、吐出孔の形状は、略円形状、略角形状等であってもよい。
本実施形態のエアゾール製品は、吐出部材が押し下げられると、バルブ機構のステムが下方に押し下げられる。これにより、ステムラバーが下方に撓み、ステム孔が開放される。その結果、容器本体内と外部とが連通する。容器本体内と外部とが連通すると、容器本体内の圧力と外部との圧力差によって、エアゾール組成物がハウジング内に取り込まれ、次いで、ステム孔、ステム内通路を通過し、吐出部材に送られ、その後、吐出孔から吐出される。
本実施形態のエアゾール製品から吐出されたエアゾール組成物は、対象物上において拡がり、溶剤および液化ガスが気化することにより、対象物上で被膜を形成する。形成された被膜は、柔軟であり、かつ、剥離しやすい。また、被膜は、泡噛みが少なく、対象物に対してほとんど発泡せずに液膜状に付着し優れた密着性を示す。そのため、被膜は、たとえば、対象物に高密着し、細かなゴミを付着させつつ剥離させることができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。本発明は、これら実施例に何ら限定されない。
(実施例1)
以下の表1に記載の処方(単位:質量%)に従って、原液1を調製し、この20gの原液1を容器本体に充填した。エアゾールバルブを取り付け、液化ガス(ジメチルエーテル)を20g充填し、エアゾール製品を作製した。容器内の圧力は、0.32MPa(25℃)であった。
Figure 0007261094000001
(実施例2~12、比較例1)
表1に記載の処方に従って、原材料を変更した以外は、実施例1と同様の方法により、原液2~11を調製した。表2に示されるように、得られた原液2~11をそれぞれ使用し、実施例1と同様の方法により、エアゾール製品を作製した。
実施例1~12および比較例1において調製したエアゾール組成物を用いて、以下の評価方法により、相溶性、付着性、乾燥性、剥離性および被膜の状態を評価した。結果を表2に示す。
<相溶性>
透明な耐圧ガラス瓶にエアゾール組成物を充填し、5℃の冷蔵庫に1日間静置したものの外観を以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
○:エアゾール組成物は、透明であった。
△:エアゾール組成物は、やや濁りがあったが、振盪すると透明になった。
×:エアゾール組成物は、濁っており、振盪しても濁ったままであった。
<付着性>
エアゾール製品を25℃に調整された恒温水槽中に1時間浸漬し、エアゾール組成物を25℃に調整した。恒温水槽からエアゾール製品を取り出し、ガラス板に2g吐出した。吐出後のエアゾール組成物の状態を以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
○:エアゾール組成物は、発泡せず液膜状にガラス板に密着した。
△:エアゾール組成物は、少し発泡したがガラス板に密着した。
×:エアゾール組成物は、発泡しガラス板との密着性が悪かった。
<乾燥性>
エアゾール製品を25℃に調整された恒温水槽中に1時間浸漬し、エアゾール組成物を25℃に調整した。恒温水槽からエアゾール製品を取り出し、ガラス板に2g吐出した。吐出後のエアゾール組成物の乾燥状態を以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
○:エアゾール組成物は、30分以内に乾燥した。
△:エアゾール組成物は、30分を超え、60分以内に乾燥した。
×:エアゾール組成物は、60分を超えても乾燥しなかった。
<剥離性>
エアゾール製品を25℃に調整された恒温水槽中に1時間浸漬し、エアゾール組成物を25℃に調整した。恒温水槽からエアゾール製品を取り出し、あらかじめごみ(細かく切った紙)を載せたガラス板に2g吐出した。60分後、得られた被膜を手で剥離した際の剥離しやすさを以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
○:被膜は、ガラス板からごみを付着させて容易に剥離できた。
△:被膜は、ガラス板からごみを付着させて剥離できた。
×:被膜は、ガラス板にこびりつき剥離できなかった。
<被膜の状態>
エアゾール製品を25℃に調整された恒温水槽中に1時間浸漬し、エアゾール組成物を25℃に調整した。恒温水槽からエアゾール製品を取り出し、ガラス板に2g吐出した。吐出後に形成された被膜の状態を以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
○1:被膜は、泡噛みがなく、被膜の両端をつまんで引っ張ると伸長してちぎれなかった。
○2:被膜は、少し泡噛みはあったが、被膜の両端をつまんで引っ張ると伸長してちぎれなかった。
△:被膜は、泡噛みがあったが、被膜の両端をつまんで引っ張ると伸長してちぎれなかった。
×:被膜は、泡噛みがあり、伸長せずに破れてしまった。
Figure 0007261094000002
表2に示されるように、本発明の実施例1、2、5、7、8、11、12のエアゾール組成物によって形成された被膜は、ガラス板との密着性が優れ、乾燥性が良く、かつ、剥離性が優れ、泡噛みが無く、伸縮性と強度があった。また、実施例3のエアゾール組成物によって形成された被膜は、少し発泡したがガラス板に密着し、乾燥には少し時間を要したが、剥離性が優れ、泡噛みはあるが、伸縮性と強度はあった。実施例4のエアゾール組成物によって形成された被膜は、ガラス板との密着性が優れ、乾燥性が良く、剥離はでき、泡噛みが無く、伸縮性と強度があった。実施例6のエアゾール組成物によって形成された被膜は、ガラス板との密着性が優れたが、乾燥に少し時間を要し、剥離性は優れ、泡噛みが無く、伸縮性と強度があった。実施例9のエアゾール組成物によって形成された被膜は、少し発泡したがガラス板には密着し、乾燥性が良く、剥離性が優れたが、少し泡噛みがあるが、伸縮性と強度があった。実施例10のエアゾール組成物によって形成された被膜は、少し発泡したがガラス板には密着し、乾燥には少し時間を要したが、剥離性が優れ、少し泡噛みがあるが、伸縮性と強度があった。一方、可塑剤を含んでいない比較例1のエアゾール組成物によって形成された被膜は、ガラス板から剥離することができず、かつ、泡噛みが多く、破れやすかった。

Claims (3)

  1. ポリビニルブチラールと、可塑剤と、アルコールと、液化ガスと、沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンとを含み、
    ハイドロフルオロオレフィンのポリビニルブチラールに対する含有比率は、0.3~5倍量であり、
    前記可塑剤は、アクリル系ポリマーを含む、剥離性被膜形成用エアゾール組成物。
  2. 前記ポリビニルブチラールと、前記可塑剤と、前記アルコールと、前記沸点が5~50℃であるハイドロフルオロオレフィンとは、原液を構成し、
    前記アクリル系ポリマーの含有量は、原液中、1~40質量%である、請求項1記載の剥離性被膜形成用エアゾール組成物。
  3. 前記可塑剤は、アクリル酸ヒドロキシエチル-アクリル酸メトキシエチル共重合体を含む、請求項1または2記載の剥離性被膜形成用エアゾール組成物。
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