JP2007136282A - エアゾール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】押しボタンを押圧操作した際に容器に被せたキャップが外れてしまうことを防止した全量噴射型のエアゾール装置を提供する。
【解決手段】容器に収容された内容物を全量的に噴射する全量噴射型のエアゾール装置であって、容器に被せるキャップ本体5と、キャップ本体5に一端側が支持されると共に、他端側を固定位置まで押圧操作することにより、容器に設けられたステムを押圧し、当該ステムから噴出された内容物を噴射口より噴射する押しボタン6とを備え、キャップ本体5には、押しボタン6を固定位置に係止する係止部21と、押しボタン6を係止部21に係止する際に発生する応力を逃がす応力緩和部23とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器に収容された内容物を全量的に噴射する全量噴射型のエアゾール装置に関する。
従来より、スプレー缶に収容された殺虫剤や忌避剤、芳香剤、消臭剤などの薬剤を全量的に噴射する全量噴射型のエアゾール装置がある(例えば、特許文献1〜3を参照。)。この全量噴射型のエアゾール装置は、スプレー缶の上部に噴射装置となるノズルキャップを取り付けて、このキャップに設けられた押しボタンを押すことにより、押しボタンが噴射位置に固定され、スプレー缶の内容物がノズルから全量噴射されるよう設計されたものである。このような全量噴射型のエアゾール装置は、例えば室内のゴキブリやダニ、ノミ、トコジラミなどの害虫を一度に駆除することができるため、一般家庭や飲食店などで広く利用されている。
特開2002−255265号公報 特開2002−143733号公報 特開2002−172616号公報
ところで、上述した全量噴射型のエアゾール装置は、通常は床面に置いた状態で使用されるものであり、使用者が手指や足などで押しボタンを押圧操作することにより作動が行われる。しかしながら、従来の全量噴射型のエアゾール装置では、押しボタンを必要以上に押し過ぎたりすると、ノズルキャップがスプレー缶から外れてしまうことがあった。また、押しボタンを過剰に押し過ぎると、この押しボタンが本来の固定位置よりも更にキャップの内側に押し込まれた状態となり、押しボタンを固定位置に適切に固定することができなくなることもあった。
そこで、本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、押しボタンを押圧操作した際に容器に被せたキャップが外れてしまうことを防止し、押しボタンを固定位置に適切に固定することができる全量噴射型のエアゾール装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、容器に収容された内容物を全量的に噴射する全量噴射型のエアゾール装置であって、容器に被せるキャップ本体と、キャップ本体に一端側が支持されると共に、他端側を固定位置まで押圧操作することにより、容器に設けられたステムを押圧し、当該ステムから噴出された内容物を噴射口より噴射させる押しボタンとを備え、キャップ本体には、押しボタンを固定位置に係止する係止部と、押しボタンを係止部に係止する際に発生する応力を逃がす応力緩和部とが設けられていることを特徴とするエアゾール装置である。
また、請求項2に記載の発明は、応力緩和部が、前記キャップ本体を一部切り欠いた切欠き部であることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール装置である。
また、請求項3に記載の発明は、応力緩和部が、キャップ本体の肉厚を一部薄くした薄肉部であることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール装置である。
また、請求項4に記載の発明は、応力緩和部が、係止部を挟んだ両側に一対設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のエアゾール装置である。
また、請求項5に記載の発明は、押しボタンに、固定位置にてキャップ本体に当接される当接部が設けられ、当接部は、固定位置にてキャップ本体よりも外側に張り出していることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のエアゾール装置である。
以上のように、本発明によれば、押しボタンを係止部に係止する際に発生する応力をキャップ本体に設けられた応力緩和部が逃がすことから、このような簡便な構造によって、押しボタンを押圧操作した際にキャップ本体が容器から外れてしまうことを防止することができる。
また、本発明によれば、押しボタンに設けられた当接部が固定位置にてキャップ本体よりも外側に張り出していることから、このような簡便な構造によって、押しボタンを押圧操作した際に、この押しボタンが固定位置よりも更にキャップ本体の内側に押し込まれることを防止することができる。
したがって、本発明に係るエアゾール装置では、容器に収容された内容物を全量噴射させるための操作を安定して行うことが可能であり、これにより、更なる使い勝手の向上を図ることが可能である。
以下、本発明を適用したエアゾール装置について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、本発明の第1の実施の形態として、例えば図1、図2及び図3に示す全量噴射型のエアゾール装置1について説明する。
このエアゾール装置1は、内容物が収容された容器であるスプレー缶2に取り付けられて、このスプレー缶2に収容された内容物を全量的に噴射するノズルキャップ3を備えている。
スプレー缶2は、例えばスチールやアルミニウム等からなる金属製の耐圧容器である。このスプレー缶2には、内容物として、例えば殺虫剤や忌避剤、殺菌剤、芳香剤、消臭剤などの中から選ばれる有効成分の他に必要に応じて溶剤や補助剤などを含む原液と、液体ガスや圧縮ガスなどの噴射剤とが充填されている。また、スプレー缶2は、その上部中央から突出して設けられ、且つ、上方に付勢された状態で上下方向に移動可能に支持されたステム4と、このステム4を下方に押圧することにより開放されるバルブ機構(図示せず。)とを備えている。
ノズルキャップ3は、スプレー缶2の上部に取り付けられたキャップ本体5と、スプレー缶2のステム4を押圧するための押しボタン6と、スプレー缶2のステム4を押圧することにより当該ステム4から噴出された内容物を噴射する噴射ノズル7とを備えている。
キャップ本体5は、スプレー缶2の上部に被せるプラスチック製のカバー部材である。このキャップ本体5の材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系プラスチックが好ましく、その他にもポリエチレンテレフタレート(PET)等の弾性を有するプラスチック材料を用いることができる。なお、キャップ本体5の厚みは、1〜5mm程度である。
このキャップ本体5は、円筒状をなすスプレー缶2の胴体2aと外径がほぼ等しい略円筒状の周壁を形成する肩カバー8を有しており、この肩カバー8の下端部にスプレー缶2の胴体2aの上端部を嵌め込む構造となっている。具体的に、スプレー缶2の胴体2aの上端部には、リング状の凹部9が外周面の全周に亘って設けられている。一方、肩カバー8の下端部には、リング状の凸部10が内周面の全周に亘って設けられている。キャップ本体5は、この肩カバー8の凸部10をスプレー缶2の凹部9に嵌合させることにより、スプレー缶2の上部に被せることが可能となっている。また、ノズルキャップ3は、このような嵌合構造とすることで、押しボタン6を押圧操作した際にスプレー缶2に被せたキャップ本体5が容易に外れてしまうことを防止している。
なお、このエアゾール装置1には、更にノズルキャップ3に被せるプラスチック製のキャップカバー11が設けられており、このキャップカバー11は、ノズルキャップ3に対しては容易に取り外しが可能となっている。
キャップ本体5は、肩カバー8の上面を覆う天上部12を有しており、この天井部12は、肩カバー8の前面側からドーム状に立ち上る前面壁12aと、この前面壁12aの背面側を形成する平板状の背面壁12bと、この背面壁12bの背面側において平坦面を形成する平坦壁12cとから構成されている。また、前面壁12bには、後述する押しボタン5の一端側に設けられた噴射ノズル7を外方に臨ませるノズル用開口部13が設けられ、平坦壁12cには、後述する押しボタン6の他端側に設けられた操作部16を外方に臨ませるボタン用開口部14が設けられている。そして、背面壁12bは、これらノズル用開口部13とボタン用開口部14との間を遮るように設けられている。
押しボタン6は、キャップ本体5に取り付けられたプラスチック製の操作部材であり、その一端側に設けられた支持部15と、その他端側、すなわち支持部15とは反対側に設けられた操作部16とを有している。支持部15には、互いに対向する面から逆向きに突出された一対の支軸15a,15aが設けられ、これら一対の支軸15a,15aがキャップ本体5の内側に設けられた一対の軸受部17,17に軸支されている。これにより、支持部15は、キャップ本体5に回動可能に支持されている。一方、操作部16は、この支持部15を支点に上下方向に揺動可能となっている。したがって、押しボタン6は、ボタン用開口部14から外方に臨む操作部16を押圧操作することで、スプレー缶2のステム4を押圧することが可能となっている。
また、押しボタン6には、この押しボタン6の下面中央に配置されて、スプレー缶のステム4と嵌合される嵌合部18と、この嵌合部18と連通されて、ステム4から噴出された内容物を噴射ノズル7へと導く流路19とが設けられている。
噴射ノズル7は、押しボタン6の一端側に取り付けられたノズル部材である。具体的に、この噴射ノズル7は、押しボタン6の取付位置から前方に向かって延長され、且つ、その先端部がノズル用開口部12から外方に臨むように斜め上方に向かって屈曲した形状を有している。この噴射ノズル7は、押しボタン6の流路19と連通されて、その先端部に設けられた噴射口7aよりステム4から噴出された内容物を噴射する。
ところで、ノズルキャップ3には、押しボタン6を押圧操作した際に、この押しボタン6を固定位置に固定するためのロック機構20が設けられている。具体的に、このロック機構20は、キャップ本体5側に配置されて、押しボタン6を固定位置に係止する係止部21と、押しボタン6側に配置されて、キャップ本体5側の係止部21に係止される被係止部22とを有している。係止部21は、例えば肩カバー8の背面側の上端部に位置して、平坦壁12cの一部がボタン用開口部14の周縁部に沿って僅かに突出した突条部からなる。一方、被係止部22は、例えば押しボタン6の肩カバー8の背面側と対向する側面から突出した突起部からなる。
このロック機構20では、上方に付勢されたステム4の付勢力に抗して押しボタン6を押し下げると、被係止部(突起部)22が肩カバー8の係止部(突条部)21に摺接しながら、この係止部21を乗り越える。このとき、押しボタン6に対する押圧を解除すると、上方に付勢されたステム4が押しボタン6を上方に向かって押圧するものの、押しボタン6の被係止部22が肩カバー8の係止部21を乗り越えることなく、この係止部21に係止された状態となる。これにより、押しボタン6を固定位置、すなわち、この押しボタン6を押圧操作することにより、ステム4を押圧し、このステム4から噴出された内容物が噴射ノズル7の噴射口7aから噴射される噴射位置に固定することができる。
また、キャップ本体5には、押しボタン6を係止部21に係止する際に発生する応力を逃がす応力緩和部23が設けられている。この応力緩和部23は、例えばキャップ本体5を一部切り欠いた切欠き部(スリット)からなる。具体的に、キャップ本体5には、肩カバー8の背面側の上端部から押しボタン6の押圧方向の中途部に亘って切り欠かれた直線状のスリット23aが設けられている。なお、このスリット23aの幅は、0.1〜10mm程度である。また、スリット23aの深さは、被係止部22の長さの1〜5倍程度であり、好ましくは、2〜3倍である。
このスリット23aは、係止部21を挟んだ両側に一対並んで設けられている。また、係止部21を挟んだ一対のスリット23a,23aの間は、押しボタン6に対して接離可能な方向に弾性変形可能とされた弾性変形部23bを構成している。
ここで、一対のスリット23a,23aの間隔は、被係止部(突起部)22の幅に対して、2〜8倍とすることが好ましく、更に好ましくは3〜6倍である。これは、2倍未満になると、被係止部22を係止部21に安定して係止することが困難となり、噴射不良が生じ易くなり、8倍を超えると、弾性変形部23bが弾性変形し難くなり、押しボタン6を係止部21に係止する際に発生する応力を逃がすことが困難となるためである。
また、押しボタン6には、前記固定位置にてキャップ本体5に当接される当接部24が設けられている。この当接部24は、例えば押しボタン6の前記被係止部22が形成された側面の上端部から突出した鍔部からなる。押しボタン6は、前記固定位置にて肩カバー8の背面側の上端部(係止部21)に当接部(鍔部)24が当接されることによって、それ以上の押圧方向の移動が規制される。
ここで、当接部24は、肩カバー8の背面側の上端部に当接されたとき、この肩カバー8よりも外側に張り出していることが好ましい。これにより、押しボタン6を押圧操作した際に、当接部24が係止部21を乗り越えて、押しボタン6が前記固定位置よりも更にキャップ本体5の内側に押し込まれることを防止することができる。
以上のような構造を有するエアゾール装置1は、通常は床面等に置いた状態で、使用者が手指等でノズルキャップ3の押しボタン6を押圧操作することにより作動が行われる。すなわち、このエアゾール装置1では、ノズルキャップ3の押しボタン6を押圧操作し、スプレー缶2のステム4が押圧されると、噴射剤の圧力によりステム4から噴出された内容物が噴射ノズル7の噴射口7aから空中へと霧状となって噴射される。また、このエアゾール装置1では、押しボタン6がロック機構20により固定位置に固定されるため、ステム4の押圧状態が保持される。これにより、スプレー缶2のバルブ機構を開放状態としたまま、このスプレー缶2に収容された内容物が無くなるまで噴射が継続され、噴射剤によるガス圧が消失したところで噴射が終了する。したがって、このエアゾール装置1では、一度の押圧操作でスプレー缶2に収容された内容物を全量的に噴射することができる。
ところで、本発明を適用したエアゾール装置1では、上述したように、押しボタン6を係止部21に係止する際に発生する応力を逃がす応力緩和部23が設けられている。
この場合、上述した押しボタン6の押圧操作によって、押しボタン6の被係止部22が肩カバー8の係止部21に係止されるとき、このスプレー缶2の上部に被せた肩カバー8のうち、一対のスリット23a,23aの間に位置する弾性変形部23bのみが弾性変形することになる。このため、押しボタン6を係止部21に係止する際に発生する応力は、肩カバー8の凸部10とスプレー缶2の凹部9と嵌合位置に集中することはなく、この応力を一対のスリット23a,23aの間で適度に緩和することができる。
したがって、本発明を適用したエアゾール装置1では、このような簡便な構造によって、押しボタン6を押圧操作した際にキャップ本体5がスプレー缶2から外れてしまうことを防止することができる。
また、本発明を適用したエアゾール装置1では、上述したように、押しボタン6に設けられた当接部24が固定位置にてキャップ本体5よりも外側に張り出していることから、このような簡便な構造によって、押しボタン6を押圧操作した際に、この押しボタン6が固定位置よりも更にキャップ本体5の内側に押し込まれることを防止し、押しボタン6を固定位置に適切に固定することができる。
以上のように、本発明を適用したエアゾール装置1では、スプレー缶2に収容された内容物を全量噴射させるための操作を安定して行うことが可能であり、これにより、更なる使い勝手の向上を図ることが可能である。
なお、応力緩和部23は、上述した図1に示す直線状のスリット23a以外にも、例えば、図4(a)に示すように、スリット23aの幅が異なったものや、図4(b)に示すように、スリット23aの幅が変化したもの、図4(c),(d)に示すように、一対のスリット23a,23aの間隔が変化したものであってもよい。
また、例えば図4(e)に示すように、スリット23aの深さ方向の端部に、このスリット22aの幅よりも大きい孔部23cを設けることもでき、これにより、更に応力が集中することを防ぐことができる。
また、応力緩和部23は、スリット23aに接続部分を設けることもできる。
また、応力緩和部23は、キャップ本体5を一部切り欠いた切欠き部23a以外にも、例えば図5に示すように、キャップ本体5の肉厚を一部薄くした薄肉部23dであってよい。
なお、本発明を適用したエアゾール装置1では、上述した応力緩和部23をキャップ本体5側に設けた構成となっているが、このような応力緩和部23を押しボタン6側に設けた構成とすることも可能である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態として図6及び図7に示す全量噴射型のエアゾール装置31について説明する。
このエアゾール装置31は、いわゆる足踏み式の全量噴射型エアゾール装置であり、スプレー缶32に取り付けられて、このスプレー缶32に収容された内容物を全量的に噴射するノズルキャップ33を備えている。
ノズルキャップ33は、スプレー缶32の上部に被せるキャップ本体35と、スプレー缶32のステム34を押圧するための押圧操作部36と、スプレー缶32のステム34を押圧することにより当該ステム34から噴出された内容物を噴射する噴射ノズル37とを備えている。
キャップ本体35は、スプレー缶32の上部に被せるプラスチック製のカバー部材である。このキャップ本体35は、円筒状をなすスプレー缶32の胴体32aから上方に向かって縮径された肩部と外径がほぼ等しい略円筒状の肩カバー38を有している。キャップ本体35は、この肩カバー38の内側に設けられたリング状の凸部40をスプレー缶32の肩部に設けられたリング状の凹部39に嵌合させることにより、スプレー缶32の肩部に被せることが可能となっている。なお、スプレー缶32は、後述するペダル43を踏み込んだときに、当該スプレー缶32が転倒しないように、例えば底部の直径に対して高さが1倍以下に設定されている。
押圧操作部36は、キャップ本体35と一体に形成されてなる。具体的に、キャップ本体35の上面部は、その中央部からドーム状に立ち上がった押圧操作部36と、この押圧操作部36の周囲において平坦面を形成する平坦壁41とから構成されている。そして、押圧操作部36は、その一端側に設けられた支持部42を残して、この押圧操作部36の周囲にある平坦壁を切り欠くことによって、キャップ本体35と一体に形成されている。これにより、押圧操作部36は、支持部42を支点に上下方向に弾性変位させることが可能となっている。また、押圧操作部36の他端側、すなわち支持部42とは反対側には、ペダル43が設けられている。押圧操作部36は、このペダル43を足踏み操作することで、スプレー缶2のステム4を押圧することが可能となっている。
また、押圧操作部36には、この押圧操作部36の下面中央に配置されて、スプレー缶32のステム34と嵌合される嵌合部44と、この嵌合部44と連通されて、ステム34から噴出された内容物を噴射ノズル37へと導く流路45とが設けられている。
噴射ノズル37は、押圧操作部36の上部に取り付けられたノズル部材であり、押圧操作部36の流路45と連通されて、その先端部に設けられた噴射口37aよりステム34から噴出された内容物を噴射する。
また、ノズルキャップ33には、ペダル43を足踏み操作した際に、押圧操作部36を固定位置に固定するためのロック機構50が設けられている。具体的に、このロック機構50は、キャップ本体35側に配置されて、押圧操作部36を固定位置に係止する係止部51と、押圧操作部36側に配置されて、キャップ本体35側の係止部51に係止される被係止部52とを有している。係止部51は、例えば肩カバー38の背面側の上端部に位置して、平坦壁41の一部が押圧操作部36の周囲に沿って突出した突条部からなる。一方、被係止部52は、例えば押圧操作部36の肩カバー38の背面側と対向する側面から突出した突起部からなる。
このロック機構50では、ペダル43を足踏み操作し、上方に付勢されたステム34の付勢力に抗して押圧操作部36を押し下げると、被係止部(突起部)52が肩カバー38の係止部(突条部)51に摺接しながら、この係止部51を乗り越える。このとき、ペダル43に対する押圧を解除すると、上方に付勢されたステム34が押圧操作部36を上方に向かって押圧するものの、押圧操作部36の被係止部52が肩カバー38の係止部51を乗り越えることなく、この係止部51に係止された状態となる。これにより、押圧操作部36を固定位置、すなわち、ペダル43を足踏み操作することにより、ステム34を押圧し、このステム34から噴出された内容物が噴射ノズル37の噴射口37aから噴射される噴射位置に固定することができる。
また、キャップ本体35には、押圧操作部36を係止部51に係止する際に発生する応力を逃がす応力緩和部53が設けられている。この応力緩和部53は、例えばキャップ本体35を一部切り欠いた切欠き部(スリット)からなる。具体的に、キャップ本体35には、肩カバー8の背面側の上端部から押圧操作部36の押圧方向の中途部に亘って切り欠かれた直線状のスリット53aが設けられている。このスリット53aは、係止部51を挟んだ両側に一対並んで設けられている。また、係止部51を挟んだ一対のスリット53a,53aの間は、押圧操作部36に対して接離可能な方向に弾性変形可能とされた弾性変形部53bを構成している。
以上のような構造を有するエアゾール装置31は、通常は床面等に置いた状態で、使用者が足等でノズルキャップ33のペダル43を足踏み操作することにより作動が行われる。すなわち、このエアゾール装置31では、ノズルキャップ3のペダル43を足踏み操作し、押圧操作部36がスプレー缶32のステム34を押圧すると、噴射剤の圧力によりステム34から噴出された内容物が噴射ノズル37の噴射口37aから空中へと霧状となって噴射される。また、このエアゾール装置31では、押圧操作部36がロック機構50により固定位置に固定されるため、ステム34の押圧状態が保持される。これにより、スプレー缶32のバルブ機構を開放状態としたまま、このスプレー缶32に収容された内容物が無くなるまで噴射が継続され、噴射剤によるガス圧が消失したところで噴射が終了する。したがって、このエアゾール装置31では、一度の押圧操作でスプレー缶32に収容された内容物を全量的に噴射することができる。
ところで、本発明を適用したエアゾール装置31では、上述したように、押圧操作部36を係止部51に係止する際に発生する応力を逃がす応力緩和部53が設けられている。
この場合、上述したペダル43の足踏み操作によって、押圧操作部36の被係止部52が肩カバー8の係止部51に係止されるとき、このスプレー缶32の上部に被せた肩カバー8のうち、一対のスリット53a,53aの間に位置する弾性変形部53bのみが弾性変形する。このため、押圧操作部36を係止部51に係止する際に発生する応力は、肩カバー38の凸部40とスプレー缶32の凹部39と嵌合位置に集中することはなく、この応力を一対のスリット53a,53aの間で適度に逃がすことができる。
したがって、本発明を適用したエアゾール装置31では、このような簡便な構造によって、ペダル43を足踏み操作した際にキャップ本体35がスプレー缶32から外れてしまうことを防止することができる。そして、スプレー缶32に収容された内容物を全量噴射させるための操作を安定して行うことが可能であり、これにより、更なる使い勝手の向上を図ることが可能である。
なお、上述した噴射ノズル7,37は、その配置や向き、形状等については任意であり、例えば斜め上方を向いたものや、真上を向いたものであってもよく、さらに、複数設けられたものであってもよい。
また、上述したロック機構20,50は、被係止部22,52が係止部21,51に係止される構成であれば、上述した突起部が突条部に係止される構成に限らず、その形状や組合せ等について任意に変更することができる。
また、上述した当接部24,54についても、固定位置にてキャップ本体5,35に当接される構成であれば、上述した鍔部に限らず、その形状等については任意に変更することができる。
なお、本発明は、上述したエアゾール装置1,31に適用したものに必ずしも限定されるものではなく、種々の全量噴射型のエアゾール装置に適用することができる。すなわち、全量噴射型のエアゾール装置に本発明を適用すれば、押しボタンを係止部に係止する際に発生する応力をキャップ本体に設けられた応力緩和部が逃がすことで、キャップ本体が容器から外れてしまうことを防止することができる。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
本実施例では、図8に模式的に示すように、上記第1の実施の形態として示すエアゾール装置1において、被係止部(突起部)のロック幅Rに対して、一対のスリットのスリット間隔Wを変化させた際の押しボタンの押し荷重を測定した結果を表1に示す。
なお、図8に示すロック幅Rは5mmであり、スリット幅nは2mmであり、スリットの深さdは、15mmである。肩カバーはポリプロピレンからなり、その厚みは1.0mmである。また、表1中の( )内は、スリット間隔Wとロック幅Rとの比W/Rを表す。また、押し荷重については、プッシュプルゲージを用いて測定を3回行い、その平均値を求めた。また、参考として、従来のように一対のスリットを設けていない場合(W/R=0)についても測定を行った。
Figure 2007136282
表1に示す測定結果から、W/R=0の場合、すなわち、従来のように一対のスリットを設けていない場合には、一対のスリットを設けた場合よりも、押しボタンを押圧操作したときの押し荷重が強くなることがわかる。この場合、押しボタンを押圧操作した際にノズルキャップがスプレー缶から外れやすくなる。
しかしながら、一対のスリットを設けた場合でも、W/R=10の場合には、一対のスリットを設けていない場合と押し荷重があまり差がないことがわかる。
一方、W/Rの値が2〜8の範囲にある場合には、押しボタン6を押圧操作したときの押し荷重が小さくなるために、ノズルキャップがスプレー缶から外れることはなく、肩カバーの変形も見られなかった。以上のことから、W/Rの値は、2〜8の範囲にすることが好ましく、特に3〜6の範囲が好ましいことがわかった。
なお、肩カバーの被係止部(突起部)と対向する中央部に1本のスリットを設けた場合には、押し荷重が22N程度となり、スリットを設けていない場合よりも押し荷重が低下することがわかった。
図1は、本発明を適用したエアゾール装置を背面側から見た斜視図であり、押しボタンを押圧操作する前の状態を示す図である。 図2は、図1に示すエアゾール装置を背面側から見た斜視図であり、押しボタンを押圧操作した後の状態を示す図である。 図3は、図1に示すエアゾール装置の断面図である。 図4は、スリットの変形例を示す模式図である。 図5は、応力緩和部を薄肉部した場合の斜視図である。 図6は、本発明を適用した別のエアゾール装置を示す断面図である。 図7は、図6に示すエアゾール装置の背面図である。 図8は、実施例における各部の寸法を示す模式図である。
符号の説明
1…エアゾール装置 2…スプレー缶(容器) 3…ノズルキャップ 4…ステム 5…キャップ本体 6…押しボタン 7…噴射ノズル 7a…噴射口 8…肩カバー 20…ロック機構 21…係止部(突条部) 22…被係止部(突起部) 23…応力緩和部 23a…スリット(切欠き部) 23b…弾性変形部 23c…孔部 23d…薄肉部 24…当接部 31…エアゾール装置 32…スプレー缶(容器) 33…ノズルキャップ 34…ステム 35…キャップ本体 36…押圧操作部 37…噴射ノズル 37a…噴射口 38…肩カバー 43…ペダル 50…ロック機構 51…係止部(突条部) 52…被係止部(突起部) 53…応力緩和部 53a…スリット(切欠き部) 53b…弾性変形部

Claims (5)

  1. 容器に収容された内容物を全量的に噴射する全量噴射型のエアゾール装置であって、
    前記容器に被せるキャップ本体と、前記キャップ本体に一端側が支持されると共に、他端側を固定位置まで押圧操作することにより、前記容器に設けられたステムを押圧し、当該ステムから噴出された内容物を噴射口より噴射させる押しボタンとを備え、
    前記キャップ本体には、前記押しボタンを前記固定位置に係止する係止部と、前記押しボタンを前記係止部に係止する際に発生する応力を逃がす応力緩和部とが設けられていることを特徴とするエアゾール装置。
  2. 前記応力緩和部は、前記キャップ本体を一部切り欠いた切欠き部であることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール装置。
  3. 前記応力緩和部は、前記キャップ本体の肉厚を一部薄くした薄肉部であることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール装置。
  4. 前記応力緩和部は、前記係止部を挟んだ両側に一対設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のエアゾール装置。
  5. 前記押しボタンには、前記固定位置にて前記キャップ本体に当接される当接部が設けられ、
    前記当接部は、前記固定位置にて前記キャップ本体よりも外側に張り出していることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のエアゾール装置。
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JP2010014621A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Otsuka Pharmaceut Co Ltd 品質評価装置及び品質評価方法
JP7430464B2 (ja) 2021-01-08 2024-02-13 株式会社マンダム エアゾール容器のカバーキャップおよびエアゾール製品

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