JP6863639B1 - エアゾール容器用押し釦 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアゾール容器に装着する押し釦自体に、噴霧ノズルを有する延長チューブなどを収納する機能を持たせる。【解決手段】ステム2に対する取付け部10と接続具30と押下げ操作部20とを有し、かつ、有底の筒壁41を備える筒形枠体40を有する。取付け部10をヒンジ部44により筒形枠体40に連結する。接続具30に延長チューブ200が着脱可能である。円形状に巻回した延長チューブ200を収納可能なスペースを、筒形枠体40の内部スペースSによって形成する。【選択図】図3

Description

本発明は、エアゾール容器用押し釦、特に、噴霧ノズルを備えた柔軟な長い延長チューブを利用してエアゾール容器の内容物を噴出させて噴射する場合に、噴射開始時の操作性ないし取扱性を改善することが可能になるだけでなく使用前の延長チューブをじゃまにならないように収納しておくことが可能になるエアゾール容器用押し釦に関する。
従来の多くのエアゾール容器では、薬剤やガスなどの噴霧成分を内容物として貯留した円筒形の容器の頂部に上向きに突出するステムが設けられていて、このステムに、噴霧ノズルを備えた押し釦が装着されている。この種のエアゾール容器は、手の指で押し釦を押し下げる操作を通じてステムを押し込むと、ステムに連動するバルブが開いて内容物が押し釦の噴霧ノズルから噴出して噴射が開始され、押し釦から手を離すと、ステムが押込み位置から初期位置に復帰してバルブが閉じ、噴霧ノズルから内容物が噴出されなくなって噴射が停止するようになっている。この構成を有するエアゾール容器にあっては、一般的に、ステムに装着されている押し釦や噴霧ノズルを覆い隠すキャップを容器に着脱するようになっていて、使用時には、キャップを容器から取り外し、その後に押し釦を操作することが行われている。
一方、自動車内の一定の区域に薬剤などのエアゾール式噴射装置の内容物を噴霧するときに、樹脂製チューブを使用して内容物を噴霧区域まで導くことが行われている(たとえば特許文献1参照)。また、上記したような押し釦や噴霧ノズルを覆い隠すキャップを容器に着脱する形式のエアゾール容器では、キャップに設けた収納部にノズルや刷毛などの付属部品、使用説明書などを収納しておくことも行われている(たとえば特許文献2参照)。さらに、キャップに設けた環状の溝状収納室に取扱説明書を収納しておくことも行われている(たとえば特許文献3参照)。
特開2002−11397号公報 実開昭58−29952号公報 実開昭62−31048号公報
しかしながら、押し釦に噴霧ノズルが装備されている従来例のエアゾール容器であるか、特許文献1のもののように樹脂製チューブを使用して内容物を噴霧区域まで導くようになっているエアゾール容器であるか、あるいは、特許文献2や特許文献3のもののようにキャップに付属部品の収納機能を持たせたエアゾール容器であるかに関わりなく、使用しないときにキャップを装着して押し釦を覆い隠すようになっているエアゾール容器にあっては、使用時には、キャップを容器から取り外し、その後に押し釦を操作するという2段階の煩わしい操作を行うことが必要になる。また、キャップに取扱説明書などの付属部品の収納機能を持たせてあるものでは、容器から取り外したキャップが紛失してしまうと、付属部品もキャップと共に紛失してしまうという不都合を生じる。
本発明は以上の状況に鑑みてなされたものであり、エアゾール容器に装着される押し釦自体に、噴霧ノズルを有する延長チューブなどを収納する機能を持たせることによって上記した従来例や特許文献2や特許文献3に見られるようなキャップを省略し、そうすることによって、使用時にキャップを容器から取り外すという余分な操作を行うことなく押し釦を操作することが可能になり、しかも、キャップの紛失に伴う上記したような不都合を生じる余地のないエアゾール容器用押し釦を提供することを目的とする。
本発明に係るエアゾール容器用押し釦は、ステムの押込み動作に伴って内容物を噴出し復帰動作に伴って内容物の噴出を停止するエアゾール容器に装着される。また、このエアゾール容器用押し釦は、上記ステムに着脱可能な取付け部とこの取付け部に設けられてステムに連通される接続具及び押下げ操作部とを有していると共に、上記取付け部を取り囲み、かつ、エアゾール容器の胴体上部に嵌着可能な円筒状で有底の筒壁を備える筒形枠体を有している。そして、上記接続具に、終端部に噴霧ノズルを有し始端部に上記接続具との接続口を有する柔軟な延長チューブの上記接続口が着脱可能である。さらに、上記接続口を上記接続具から離脱させて円形状に巻回した上記延長チューブを、上記筒壁の内周面の全周に沿わせて収納可能なスペースが、この筒壁の内周面の全周によって取り囲まれた上記筒形枠体の内部スペースによって形成されている。
この構成のエアゾール容器用押し釦は、エアゾール容器に装着される取付け部が接続具や押下げ操作部を備えている。これらは、言い換えると押し釦本体の構成部分であると云えるものである。そして、本発明に係るエアゾール容器用押し釦は、このような押し釦本体の構成部分のみでなく、上記取付け部を取り囲み、かつ、エアゾール容器の胴体上部に嵌着可能な円筒状で有底の筒壁を備える筒形枠体を有している。押し釦本体の構成部分である押下げ操作部は、筒形枠体をエアゾール容器から取り外すことなく操作可能であり、しかも、接続口を接続具から離脱させて円形状に巻回した延長チューブを、筒壁の内周面の全周に沿わせて収納可能なスペースが、この筒壁の内周面の全周によって取り囲まれた上記筒形枠体の内部スペースによって形成されている、という構成を有しているために、当該押し釦自体に、噴霧ノズルを有する延長チューブなどを収納する機能が付与されることになる。したがって、このエアゾール容器用押し釦によれば、使用時にキャップを容器から取り外すという余分な操作を行うことなく押し釦本体の構成部分を操作することが可能になって操作性や取扱性が向上し、しかも、延長チューブが紛失するという自体を未然に防止することができるようになる。
また本発明では、上記筒形枠体に、当該筒形枠体の筒壁の内側に位置して上記取付け部を取り囲む筒状内壁が設けられ、この筒状内壁と上記筒形枠体の筒壁との相互間スペースを、上記接続口を上記接続具から離脱させて円形状に巻回した上記延長チューブを収納可能な内部スペースとして利用可能にしてあり、上記取付け部がヒンジ部を介して上記ステムの押込み復帰方向に揺動可能に上記筒状内壁に連結されている。この構成を採用しておくと、筒状内壁が取付け部や接続具などの押し釦本体の構成部分を取り囲む防護壁として役立つので、筒状内壁と筒形枠体の筒壁との相互間スペースに収納した延長チューブを取り出すときに、それらが押し釦本体の構成部分に干渉したり引掛かったりするという事態が起こりにくくなる。そのため、延長チューブを取り出しやすくなるだけでなく、押し釦本体の構成部分を損傷したりすることもなくなる。
本発明では、上記筒状枠体の筒壁の高さが、上記取付け部から突出する上記接続具の高さよりも高いことが望ましい。これによれば、押し釦本体の構成部分である接続具に異物が当たって損傷するという事態が防止され、しかも、押下げ操作部が不慮に押し下げられるという事態も防止される。
本発明では、上記接続具の上方位置で上記筒壁を径方向に横切る姿勢で配備されてこの接続具を覆う細長形状の覆体が備わっていることが望ましい。これによれば、接続具が細長形状の覆体によって防護されると共に、延長チューブが筒状枠体から不慮に外れることも覆体によって防ぐことができる。
本発明では、上記押下げ操作部が上記取付け部から横向きに突出する舌片状に形成されていて、上記筒形枠体の筒壁及び上記筒状内壁の一部がこの押下げ操作部との対向箇所で欠除され、それらの欠除箇所が上記押下げ操作部を押し下げ操作する指の挿入用開口として形成されていることが望ましい。これによれば、押下げ操作部の操作性が向上する。
本発明では、上記ステムを押込み位置でロックするための係合機構が、上記押下げ操作部に設けられた第1突起と上記筒形枠体側に設けられて上記第1突起が係脱可能な第2突起とによって構成されていて、上記押下げ操作部を指で押し下げることによって上記第1突起が上記第2突起を乗り越えて係合するように構成されていることが望ましい。これによれば、係合機構を利用して人力を使わずに押下げ操作部を押下げ位置に保持させることができるため、エアゾール容器の内容物を1回だけの使い切りとして噴射させる場合に有益である。
以上説明したように、本発明によれば、押し釦自体に噴霧ノズルを有する延長チューブを収納する機能を持たせているので、使用時にキャップを容器から取り外すという余分な操作を行うことなく押し釦を操作することが可能になり、しかも、キャップの紛失に伴って延長チューブも紛失するといった事態を生じる余地がなくなる。特に、本考案では、接続口を接続具から離脱させて円形状に巻回した延長チューブを、エアゾール容器の胴体上部に嵌着可能な筒形枠体の筒壁の内周面の全周に沿わせて収納可能なスペースが、この筒壁の内周面の全周によって取り囲まれた筒形枠体の内部スペースによって形成されている、という構成を採用したことにより、再使用されることのある延長チューブを無理なく収納することができるという有益な効果が得られる。
本発明の実施形態に係るエアゾール容器用押し釦及び付属品を示した概略斜視図である。 押し釦の平面図である。 エアゾール容器に装着された押し釦についての図2のIII−III線断面図である。 係合機構の作用を示した説明図である。 押し釦の使用状態を示した概略斜視図である。
図1は本発明の実施形態に係るエアゾール容器用押し釦(以下「押し釦」という。)100及び付属品としての延長チューブ200、覆体300、印刷紙片400などを示した概略斜視図である。また、図2は押し釦100の平面図、図3はエアゾール容器1に装着された押し釦100についての図2のIII−III線断面図である。さらに、図4は係合機構60の作用を示した説明図である。
図1において、押し釦100は、押し釦本体の構成部分に相当する取付け部10と押下げ操作部20と接続具30を備えていることに加えて、取付け部10を取り囲む有底の筒壁41を備える筒形枠体40を有している。
図3のように、取付け部10には、エアゾール容器1の上向きのステム2を受け入れる下向きのステム挿入口部11が備わっていると共に、このステム挿入口部11と同心位置に金属製の上記接続具30が垂直姿勢で保持されている。接続具30は取付け部10の上方に垂直に突き出ていて、この接続具30の内部通路(不図示)が、上記ステム2の内部通路に連通するようになっている。さらに、取付け部10には、上記押下げ操作部20が一体に設けられている。図示例の押下げ操作部20は舌片状に形成されていて、取付け部10から横向きに突出している。
筒形枠体40は円筒状で有底の筒壁41を有している。図1〜図3に示されているように、筒壁41の底部分である底壁42は、中央部分に径小で平面視円形の突出部43を有している。そして、上記した板片状の押下げ操作部20は、ヒンジ部44とは反対側で取付け部10から横向きに突出している。
図1〜図3に示されているように、筒形枠体40には、上記突出部43から上向きに立ち上げられた筒状内壁45が設けられている。この筒状内壁45は、筒形枠体40の筒壁41の内側に位置して上記取付け部10を取り囲んでいる。そして、この筒状内壁45に、上記取付け部10の周方向1箇所が、図2に示した板片状のヒンジ部44によって一体に連結されている。また、筒形枠体40の筒壁41の間隔を隔てた周方向反対側の2箇所に受部47,47が備わっている。これらの受部47,47には、図1に示した細長形状の覆体300の一方側及び他方側の2つの端部を各別に嵌め込むことができるようになっていて、そのようにして細長形状の覆体300の一方側及び他方側の2つの端部を受部47,47に嵌め込むと、これらの受部47,47によって覆体300が受け止められ、覆体300が上記した接続具30の上方位置で筒壁41を径方向に横切る姿勢で配備される。
上記した押し釦本体の構成部分に相当する取付け部10及び押下げ操作部20や筒形枠体40及び筒状内壁45やヒンジ部44などでなる押し釦100は合成樹脂の一体成形体でなり、取付け部10は金属製の接続具30と共にインサート成形されている。したがって、この押し釦100には、成形技術上の理由から、底壁42には受部47,47の下方に位置する円弧状の開口51が形成され(図2参照)、突出部43の上面にも取付け部10の下方に位置する開口52が形成されている(図2、図3参照)。
上記した押し釦100において、接続具30には、図1に示した延長チューブ200、具体的には、終端部に噴霧ノズル201を有し始端部に接続具30との接続口202を有する柔軟な樹脂製であって、長さ500mm以上の延長チューブ200の上記接続口202が着脱可能になっている。そして、この実施形態では、筒状内壁45と筒形枠体40の筒壁41との相互間スペースであって、筒形枠体40の筒壁41の内側の周方向領域に形成される内部スペースS(図3参照)を図1のように円形状に巻回した延長チューブ200を収納可能なスペースとして利用可能にしてある。このことをさらに具体的に説明すると、上記接続口201を上記接続具30から離脱させて円形状に巻回した延長チューブ200を、上記筒壁41の内周面の全周に沿わせて収納可能なスペースが、この筒壁41の内周面の全周によって取り囲まれた筒形枠体40の内部スペースSによって形成されていて、しかも、上記筒状内壁45と筒形枠体40の筒壁41との相互間スペースを、上記内部スペースSとして利用可能にしてある。また、内部スペースS(図2参照)は、図1に示した印刷紙片400を収納可能なスペースとしても利用可能にしてある。印刷紙片400には、当該押し釦100の材質や仕様、使用方法などを印刷表示した説明書などが含まれ、印刷紙片400のサイズによっては上記内部スペースSに収納することのできるサイズに折り畳まれる。
次に、図3に示したように、筒形枠体40に設けられている小径の上記突出部43に嵌着部48が一体に備わっている。この嵌着部48は筒形に形成されていて、その下端部に内向きに突き出たリング状の突起49を備えている。また、筒形枠体40の筒壁41の下端部の内径は、エアゾール容器1の胴体上部に備わっているカシメ部3に嵌着可能なサイズになっている。
さらに、この実施形態では、筒形枠体40の筒壁41及び筒状内壁45の一部が、上記した押下げ操作部20との対向箇所で欠除され、それらの欠除箇所が押下げ操作部20を押し下げ操作する指の挿入用開口53,54として形成されている(図1及び図2参照)。また、この押し釦100は、エアゾール容器1のステム2を押込み位置でロックするための係合機構60を有している。この係合機構60は、図1又は図4に示したように、押下げ操作部20に設けられた第1突起61と筒形枠体40側に設けられて第1突起61が係脱可能な第2突起62とによって構成されていて、押下げ操作部20を指で押し下げることによって第1突起61が第2突起62を乗り越えて係合するように構成されている。
以上説明した押し釦100は、図3のように、エアゾール容器1に装着される。具体的には、筒形枠体40の上記嵌着部48をエアゾール容器1のマウンティングカップ4に押し込むことによって、嵌着部48のリング状の突起49をマウンティングカップ4の外周縁に係合させることによりエアゾール容器1に押し釦100を装着して固定する。こうして嵌着部48をマウンティングカップ4の外周縁に係合させると、エアゾール容器1のステム2が、押し釦100の取付け部10に備わっているステム挿入口部11に臨み、ステム2の内部通路に取付け部10の接続具30の内部通路が連通する。なお、この実施形態では上記のように、嵌着部48のリング状の突起49をマウンティングカップ4の外周縁に係合させることによりエアゾール容器1に押し釦100を装着して固定しているが、筒形枠体40の筒壁41の下端部の内壁に突起などを設けて、エアゾール容器1の胴体上部に備わっているカシメ部3に係合させることにより、エアゾール容器1に押し釦100を装着して固定してもよい。
一方、押し釦の100の使用前にあっては、押し釦100における筒形枠体40の内部スペースSに、図3に仮想線で示したように、接続口202を上記接続具30から離脱させて円形状に巻回した延長チューブ200が、筒形枠体40の筒壁41の内周面の全周に沿って位置決めされた状態で収納されている。そして、延長チューブ200を内部スペースSから取り出すときには、延長チューブ200の端部を筒形枠体40の上部開放部分より引っ張り出すこととなるが、この際、延長チューブ200が押し釦本体の構成部分である接続具30や押下げ操作部20などに干渉したり引掛かったりするという事態が筒状内壁45によって防止されるため、延長チューブ200を取り出しやすくなるだけでなく、接続具30や押下げ操作部20を損傷したりすることはない。
同様に押し釦の100の使用前には、図2のように、取扱説明書などの印刷紙片400は、折り畳まれた状態で、筒形枠体40内部スペースSに挟み込まれた状態で収納されている。したがって、ユーザは、必要があれば印刷紙片400を取り出して押し釦100の材質や仕様、使用方法などを確認したりすることが可能である。また、図2のように、筒形枠体40の筒壁41の2箇所に設けられている受部47,47間に、接続具30の上方位置で筒壁41を横切って配備された細長形状の覆体300が架け渡されている。これにより、接続具30が細長形状の覆体300によって防護されるために、使用前に接続具30が異物に干渉して損傷したり、接続具30に埃や塵が付着して接続具30の内部通路が塞がったりしてしまう事態も起こらないし、また、延長チューブ200が筒形枠体40から不慮に外れることも覆体300によって防ぐことができる。接続具30に異物が当たって損傷するという事態は、筒形枠体40の筒壁41の高さが、取付け部10から突出する接続具30の高さよりも高いことによっても発揮される。さらに、筒壁41の高さが、取付け部10から突出する接続具30の高さよりも高いという構成や、接続具30の上方位置で筒壁41を横切って細長形状の覆体300が配備されているという構成によって、押し釦100の押下げ操作部20が不慮に押し下げられるという事態も防止される。これらの覆体300及び印刷紙片400は、延長チューブ200を内部スペースSから取り出すときには、前もって取り外す必要があることは言うまでも無い。
図5は押し釦100の使用状態を示した概略斜視図である。エアゾール容器1に装着された押し釦100はたとえば次の手順に従って操作される。最初の段階では、図5のように、延長チューブ200の接続口202を押し釦100の接続具30に差し込んで接続すると共に、延長チューブ200を引き回して噴霧ノズル201を所定の噴霧区域に位置決めする。次に、押し釦100の押下げ操作部20を手の指で押し下げることにより、取付け部10を介してステム2を押し込んでエアゾール容器1の内容物である薬剤やガスを延長チューブ200の噴霧ノズル201から噴射させる。この噴射開始時には、キャップをエアゾール容器1から取り外したりする手間が不要であるので、噴射開始時の操作性ないし取扱性が従来よりも改善されたものになる。
噴射を中断したり停止したりするときには、押し釦100の押下げ操作部20から手の指を離して押下げ力を解除する。こうすると、ステム2が元位置に復帰するのに噴射が停止し、併せて、取付け部10も元位置に復帰する。また、延長チューブ200を再使用する場合には、延長チューブ200の接続口202を接続具30から取り外して離脱させた後、円形状に巻回して上記した内部スペースS(図3参照)に収納しておく。こうしておくと、押し釦100自体をエアゾール容器1から取り外す必要がないので、押し釦100が紛失して延長チューブ200も紛失してしまうという事態が起こらない。
この実施形態では、押し釦100が、ステム2を押込み位置でロックするための係合機構60を備えている。このため、係合機構60を利用して人力を使わずに押下げ操作部20を押下げ位置に保持させることができ、そうすることによってエアゾール容器1の内容物を1回だけの使い切りとして噴射させることが可能である。すなわち、エアゾール容器1の内容物を1回だけの使い切りとして噴射させるときには、図4の矢印Pのように押下げ操作部20を押し下げ、第1突起61に第2突起62を乗り越えさせて第2突起62に係合させる。このようにすると、手の指を押下げ操作部20から離しても、ステム2が押込み位置にそのまま保持されるため、エアゾール容器1の内容物を1回だけの使い切りとして噴射させることが可能になる。
1 エアゾール容器
2 ステム
10 取付け部
20 押下げ操作部
30 接続具
40 筒形枠体
41 筒形枠体の筒壁
44 ヒンジ部
45 筒状内壁
47 受部
53,54 指の挿入用開口
60 係合機構
61 第1突起
62 第2突起
100 エアゾール容器用押し釦(押し釦)
201 噴霧ノズル
202 接続口
200 延長チューブ
300 覆体
S 内部スペース

Claims (5)

  1. ステムの押込み動作に伴って内容物を噴出し復帰動作に伴って内容物の噴出を停止するエアゾール容器に装着されるエアゾール容器用押し釦であって、
    上記ステムに着脱可能な取付け部とこの取付け部に設けられてステムに連通される接続具及び押下げ操作部とを有していると共に、上記取付け部を取り囲み、かつ、エアゾール容器の胴体上部に嵌着可能な円筒状で有底の筒壁を備える筒形枠体を有し、
    上記接続具に、終端部に噴霧ノズルを有し始端部に上記接続具との接続口を有する柔軟な延長チューブの上記接続口が着脱可能であり、
    上記接続口を上記接続具から離脱させて円形状に巻回した上記延長チューブを、上記筒壁の内周面の全周に沿わせて収納可能なスペースが、この筒壁の内周面の全周によって取り囲まれた上記筒形枠体の内部スペースによって形成されており、
    上記筒形枠体に、当該筒形枠体の筒壁の内側に位置して上記取付け部を取り囲む筒状内壁が設けられ、この筒状内壁と上記筒形枠体の筒壁との相互間スペースを、上記接続口を上記接続具から離脱させて円形状に巻回した上記延長チューブを収納可能な上記内部スペースとして利用可能にしてあり、
    上記取付け部がヒンジ部を介して上記ステムの押込み復帰方向に揺動可能に上記筒状内壁に連結されていることを特徴とするエアゾール容器用押し釦。
  2. 上記筒状枠体の筒壁の高さが、上記取付け部から突出する上記接続具の高さよりも高い請求項1に記載したエアゾール容器用押し釦。
  3. 上記接続具の上方位置で上記筒壁を径方向に横切る姿勢で配備されてこの接続具を覆う細長形状の覆体が備わっている請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載したエアゾール容器用押し釦。
  4. 上記押下げ操作部が上記取付け部から横向きに突出する舌片状に形成されていて、上記筒形枠体の筒壁及び上記筒状内壁の一部がこの押下げ操作部との対向箇所で欠除され、それらの欠除箇所が上記押下げ操作部を押し下げ操作する指の挿入用開口として形成されている請求項ないし請求項のいずれか1項に記載したエアゾール容器用押し釦。
  5. 上記ステムを押込み位置でロックするための係合機構が、上記押下げ操作部に設けられた第1突起と上記筒形枠体側に設けられて上記第1突起が係脱可能な第2突起とによって構成されていて、上記押下げ操作部を指で押し下げることによって上記第1突起が上記第2突起を乗り越えて係合するように構成されている請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載したエアゾール容器用押し釦。
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