JP6189094B2 - 吐出装置及びそれを用いた二液吐出装置 - Google Patents

吐出装置及びそれを用いた二液吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、吐出装置及びそれを用いた二液吐出装置に関する。
耐圧性を有する外容器と、その内部に設けられ、原液を収容する原液収容部と、その外容器の開口部を閉じ、原液収容部と連通するエアゾールバルブと、前記原液収容部を加圧する加圧手段とからなり、その外容器と原液収容部との間の空間に加圧剤が充填され、原液収容部内に原液が充填される二重エアゾール容器が知られている(特許文献1)。つまり、原液と加圧剤とを別々に収容し、原液のみを吐出することができる。
このような二重エアゾール容器は、化粧水や染毛剤などの用途に用いられ、その用途に応じて吐出物も、ミスト状、クリーム状、ゲル状などと様々な吐出形態がある。
さらに、二重エアゾール容器は、例えば、特許文献2に示すように、複数の内容物を同時に吐出する容器としても使用されている。
このように様々な用途に用いられている二重エアゾール容器において、吐出量の調整は、通常、エアゾールバルブのステム孔やハウジングの導入孔、吐出部材の吐出口の大きさで制御する(例えば、吐出口を絞る)ことによって行われている。そのため、2つの二重エアゾール容器を同時に同一の作動量で作動するように工夫された吐出部材等が知られている(特許文献3)。
さらに、エアゾール式ではないが、特許文献4には、複数のシリンダに充填された内容物を同時に同一の作動量で作動させる吐出装置が知られている。
特開平8−133359号公報 特開2003−40368号公報 特開2012−131511号公報 特開2003−526438号公報
しかし、エアゾールバルブ内の通路(ステム孔または導入孔等)や吐出部材の吐出口の断面積を制御することによって吐出量の制御を行う場合、同じ力で原液を押圧しても、原液の粘性が異なるとその吐出量も異なってくる。そのため、粘度の異なる二種類の原液を2つの二重エアゾール容器で同時に吐出させようとする場合、同様に操作をしてもそれぞれ吐出される原液の吐出量が異なるという問題があった。
本発明は、原液の性質に関わらず一定の操作で同量の内容物を吐出することができる吐出装置を提供することを目的としている。
本発明の吐出装置は、外容器と、前記外容器内に設けられる加圧流体収容部と、前記加圧流体収容部と導入孔で連通する加圧室と、前記加圧流体収容部に充填される加圧流体と、前記加圧流体収容部及び加圧室から独立して設けられ、加圧室に導入される加圧流体の圧力を伝達することができる隔壁を備えた原液収容部と、前記外容器を閉じ、前記原液収容部と連通するバルブとを有し、前記バルブが開放したとき、加圧流体収容部に充填された加圧流体が、加圧室に導入され、その加圧流体の押圧力によって原液収容部が収縮されて、原液が大気に吐出され、前記加圧流体の導入孔の通過が律速過程となるように構成されており、前記加圧流体が噴射剤によって加圧された液体であることを特徴としている。
た、噴射剤が圧縮ガスであることが好ましい。
このような吐出装置の導入孔は、その断面積が前記原液収容部と外気とを繋ぐ内部通路の断面積よりも小さいものが好ましい。ここで内部通路の断面積よりも小さいとは、内部通路の中で一番断面積の小さい部位より小さいことを意味する
本発明の吐出装置であって、外容器内に収容される内容器を有しており、前記内容器が、前記原液収容部と、前記加圧室と、前記原液収容部と加圧室とを隔離し、前記加圧室に導入される加圧流体の圧力を原液収容部に伝達可能な隔壁とを備えており、前記加圧流体収容部が前記外容器と前記内容器との間の空間で構成されているものが好ましい。
そのような内容器を有する吐出装置としては、内容器が前記外容器内に収容され、一端の開口部がバルブによって閉じられる筒状のシリンダーと、そのシリンダーの他端の開口部を閉じ、シリンダーの内外を連通する前記導入孔が形成された底蓋と、そのシリンダーの内面を摺動し、シリンダーの一端の開口部との間の空間の容積を拡縮するピストンとを備えており、加圧室が前記シリンダーの他端開口部とピストンとの間の空間で構成され、原液収容部が前記シリンダー内の一端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、前記隔壁が前記ピストンによって構成されているものが挙げられる。
なお、内容器を有する吐出装置としては、内容器が前記外容器内に収容され、開口部がバルブによって閉じられ、外容器内と連通する導入孔が形成された制御容器と、その制御容器内に設けられた可撓性を有する最内容器とを備えており、加圧室が前記制御容器と最内容器との間の空間から構成され、原液収容部が最内容器内の空間から構成され、隔壁が可撓性を有する最内容器によって構成されていてもよい。
内容器を有する吐出装置であって、外容器と内容器との間に可撓性の中容器を有しており、外容器と中容器との間に噴射剤が収容され、前記中容器と内容器との間に液体が収容されるものであってもよい。
本発明の吐出装置であって、前記外容器内に収容され、外容器内を上下空間に分け、上下空間を連通する前記導入孔が形成された隔壁部材と、その一方の空間内を原液収容部と加圧室とに分け、前記加圧室に導入される加圧流体の圧力を原液収容部に伝達可能な隔壁とを備えており、加圧流体収容部が他方の空間によって構成されているものが好ましい。
このような隔壁部材を有する吐出装置であって、隔壁が前記一方の空間内の外容器内面を上下に摺動するピストンであってもよく、隔壁が前記一方の空間内に設けられる可撓性の最内容器であってもよい。
本発明の吐出装置であって、外容器内に2種の原液を独立して収容することができるように2つの原液収容部を備えたものが好ましい。
また、本発明の吐出装置を2本連結させて二液吐出装置を構成してもよい。
本発明の吐出装置は、外容器と、前記外容器内に設けられる加圧流体収容部と、前記加圧流体収容部と導入孔で連通する加圧室と、前記加圧流体収容部に充填される加圧流体と、前記加圧流体収容部及び加圧室から独立して設けられ、加圧室に導入される加圧流体の圧力を伝達することができる隔壁を備えた原液収容部と、前記外容器を閉じ、前記原液収容部と連通するバルブとを有し、前記バルブが開放したとき、加圧流体収容部に充填された加圧流体が、加圧室に導入され、その加圧流体の押圧力によって原液収容部が収縮されて、原液が大気に吐出され、加圧流体の導入孔の通過が律速過程となるように構成されて
いるため、原液収容部に充填される原液の状態あるいは粘性に関わらず、バルブを解放する操作により一定の吐出量(吐出速度)で吐出させることができる。
本発明の吐出装置であって、加圧流体が噴射剤によって加圧された液体である場合、導入孔を通過する速度を調整しやすい。そのため、複数の吐出装置を用いて複数の原液を吐出する場合でも、複数の原液を充填した吐出装置を用いて複数の原液を吐出する場合でも、それぞれの原液の吐出量を容易に合わせることができる。さらに、噴射剤が圧縮ガスである場合は、充填が簡易にできる。なお、圧縮ガスを用いた場合において、原液が所定量吐出されたとき(原液を全部吐出する前)に、加圧流体の全部が加圧室に導入されるように構成することによって、所定量の原液を吐出した後は、原液による原液収容部と大気とを繋ぐ内部通路の通過が律速過程とすることができる。つまり、所定量の原液を吐出し、加圧流体収容部内の圧力が低下し、単位時間当たりの吐出量が少なくなっても、加圧流体の全部が加圧室に導入されているため、導入孔より圧縮ガスが加圧室に導入され、原液は直接圧縮ガスによって押圧されることになり、単位時間当たりの吐出量を減少させないようにできる。
本発明の吐出装置であって、導入孔の断面積が前記原液収容部から大気をつなぐ内部通路の断面積よりも小さい場合、加圧流体の導入孔を通過する量を制御でき、加圧流体の速度の制御が容易にできる。
本発明の吐出装置であって、前記外容器内に収容される内容器を有しており、前記内容器が、前記原液収容部と、前記加圧室と、前記原液収容部と加圧室とを隔離し、前記加圧室に導入される加圧流体の圧力を原液収容部に伝達可能な隔壁とを備えており、前記加圧流体収容部は、前記外容器と前記内容器との間の空間で構成されている場合、加圧流体収容部、加圧室、原液収容部の隔離が簡単にでき、製造しやすい。
内容器を有する吐出装置として、内容器が、前記外容器内に収容され、一端の開口部がバルブによって閉じられる筒状のシリンダーと、そのシリンダーの他端の開口部を閉じ、シリンダーの内外を連通する前記導入孔が形成された底蓋と、そのシリンダーの内面を摺動し、シリンダーの前記一端の開口部との間の空間の容積を拡縮するピストンとを備えており、前記加圧室は、前記シリンダー内の他端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、前記原液収容部は、前記シリンダー内の一端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、前記隔壁は、前記ピストンによって構成されている場合、ピストンによって加圧室と原液収容部の隔離ができ、製造が一層簡易にできる。
なお、内容器を有する吐出装置として、内容器が、前記外容器内に収容され、開口部がバルブによって閉じられ、外容器内と連通する導入孔が形成された制御容器と、その制御容器内に設けられた可撓性を有する最内容器とを備えており、前記加圧室は、前記制御容器と最内容器との間の空間から構成され、前記原液収容部は、最内容器内の空間から構成されている場合、加圧室と原液収容部の独立性を高くすることができる。
内容器を有する吐出装置として、外容器と内容器との間に可撓性の中容器を有しており、加圧流体が噴射剤によって加圧された液体であり、外容器と中容器との間に噴射剤が収容され、前記中容器と内容器との間に液体が収容される場合、噴射剤と液体とを独立して収容できるため、加圧流体を安定に収容することができる。
本発明の吐出装置であって、前記外容器内に収容され、外容器内を上下空間に分け、上下空間を連通する前記導入孔が形成された隔壁部材と、その一方の空間内を原液収容部と加圧室とに分け、前記加圧室に導入される加圧流体の圧力を原液収容部に伝達可能な隔壁とを備えており、前記加圧流体収容部が他方の空間によって構成されている場合、部品数を少なくでき、構造を簡素化できる。
このような隔壁部材を有する吐出装置であって、隔壁が前記一方の空間内の外容器内面を上下に摺動するピストンである場合、あるいは、隔壁が前記一方の空間内に設けられる
可撓性の最内容器である場合、構造の一層簡易化が可能となる。
本発明の吐出装置であって、外容器内に2種の原液を独立して収容することができるように2つの原液収容部を備えた場合、異なる粘度あるいは状態の原液であっても同じ吐出量で吐出させることができる。
また、本発明の吐出装置を2本連結させて二液吐出装置を構成する場合、加圧流体の速度を同じにすることにより異なる粘度あるいは状態の原液を同じ吐出量で吐出させることができる。
図1aは本発明の吐出装置の一実施形態を示す側面断面図であり、図1bはその吐出装置を一定期間使用した後の状態を示す側面断面図である。 図2aは本発明の二液吐出装置の一実施形態を示す側面断面図であり、図2bはその吐出装置を一定期間使用した後の状態を示す側面断面図である。 図3aは本発明の二液吐出装置の他の実施形態を示す側面断面図であり、図3bはその二液吐出装置を一定期間使用した後の状態を示す側面断面図である。 図4aは本発明の二液吐出装置のさらに他の実施形態を示す側面断面図であり、図4bはそのX−X線断面図である。 図5aは本発明の二液吐出装置のさらに他の実施形態を示す側面断面図であり、図5bはその二液吐出装置を一定期間使用した後の状態を示す側面断面図である。 図6aは本発明の二液吐出装置のさらに他の実施形態を示す側面断面図であり、図6bはその二液吐出装置を一定期間使用した後の状態を示す側面断面図である。 図7aは本発明の二液吐出装置のさらに他の実施形態を示す側面断面図であり、図7bはその二液吐出装置を一定期間使用した後の状態を示す側面断面図である。 図8aは本発明の吐出装置の他の実施形態を示す側面断面図であり、図8bはその吐出装置を一定期間使用した後の状態を示す側面断面図である。 図9aは本発明の二液吐出装置のさらに他の実施形態を示す側面断面図であり、図9bはその二液吐出装置を一定期間使用した後の状態を示す側面断面図である。 図10a、bはそれぞれ本発明の吐出装置のさらに他の実施形態を示す側面断面図である。 本発明の二液吐出装置のさらに他の実施形態を示す側面断面図である。 図12aは本発明の吐出装置のさらに他の実施形態を示す側面断面図であり、図12bは本発明の二液吐出装置のさらに他の実施形態を示す側面断面図である。
図1の吐出装置10は、耐圧性の外容器11と、その内部に収容される内容器12と、外容器11及び内容器を閉じるエアゾールバルブ13(以下、バルブ)と、外容器11と内容器12の間の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。内容器12は、原液Cが収容される原液収容部16と、前記空間14と導入孔15で連通する加圧室17(図1b参照)と、原液収容部16と加圧室17とを隔離し、前記原液収容部を押圧するピストン(隔壁)18とを有している。そして、吐出装置10は、バルブ13が開放したとき、加圧流体Fによる導入孔15の通過量が、同圧で原液Cによる原液収容部16から大気(バルブ13の吐出口)までを繋ぐ内部通路の通過量よりも小さくなるように構成されている。つまり、加圧流体Fの導入孔15の通過速度が、操作してから原液が吐出されるまでの律速となる。
外容器11は、円板状の底部11aと、その縁部から上方に延びる円筒状の胴部11bと、胴部上端から上方に向かって縮径するように設けられたテーパー状の肩部11cと、肩部上端に設けられた円筒状の首部11d(円筒部)とを備えている。この首部11dの外周面には、環状凹部11eが形成されている。また、内面には、合成樹脂コートを設け
てもよい。
この外容器11は、たとえば、アルミニウムなどの金属円板をインパクト加工および絞りしごき加工により有底筒状に成形し、または金属カップを絞りしごき加工により有底筒状に形成し、内面に合成樹脂コートを設け、ついで、その胴部上端にネッキング加工を施して肩部および首部を形成して成形される。しかし、耐圧性を有していればよく、例えば、図3の外容器41のように合成樹脂から成形してもよく、ガラス等によって成形してもよい。
内容器12は、上端開口部が後述するバルブ13によって閉じられる筒状のシリンダー21と、そのシリンダー21の下端開口部を閉じる底蓋22と、そのシリンダー21の内面を摺動するピストン(隔壁)18とを備えている。なお、図1bに示すように、原液収容部16はシリンダー21内のピストン18より上の領域(バルブ13とピストン18の間の領域)によって構成され、加圧室17はシリンダー内のピストン18より下の領域(底蓋22とピストン18の間の領域)によって構成される。
シリンダー21は、上下に渡って同径の筒状体であり、上底21aを有する。また、上底21aには、上方へ延びる縮径した筒状のバルブ係合部21bが設けられている。このバルブ係合部21bがシリンダー21の上端開口部を構成する。シリンダー21の内面には、合成樹脂コートを設けるのが好ましい。
底蓋22は、導入孔15が形成されている。また、シリンダー21の下端を受け入れる環状溝22aが上面に形成されている。しかし、シリンダー21と底蓋22とは、係合構造、ねじ構造等によって係止してもよい。導入孔15の径は、後述するようにバルブを開放したとき、加圧流体Fの導入孔15を通過する量が、原液Cの原液収容部16から大気までを繋ぐ内部通路を通過する量より小さくなるように、加圧流体と原液の粘度に応じて適宜設定される。なお、加圧流体と原液の粘度がほぼ同じである場合、導入孔15の径は、原液収容部16から大気までを繋ぐ内部通路の一番小さい径(ステム孔の径)より小さく構成するのが好ましい。その場合、例えば、0.3mm〜0.5mmのステム孔に対して断面積を80%以下、特に60%以下とするのが好ましい。
ピストン18は、円板状のものであり、シリンダー21の内面と密に当接しながら(原液収容部16及び加圧室17との間のシールを保持しながら)、シリンダー21内を上下するものである。このようなピストン18は、少なくともシリンダー21の内面と当接する外周面が、天然ゴム、あるいは、ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、オレフィン系エラストマーなどの合成ゴムからなるように構成されるのが好ましい。
バルブ13は、外容器11及び内容器12を閉じる筒状のハウジング25と、そのハウジング内で上下動自在に収容されるステム26と、そのステム26を常時上向きに付勢するバネ27と、そのステム26のステム孔26aを塞ぐステムラバー28と、ハウジング25を外容器11に固着するカップ状のキャップ29とを備えている。ハウジング25の上部側面には、半径方向外方に突出するフランジ部25aが形成されており、その下方にはリング状のシール材24を収容する環状の凹み部25bが形成されている。このシール材24は、外容器11の上端と係合するように構成されている。また、ハウジング25の下部側面には、下方に向かって縮径するように係合段部25cが形成されている。この係合段部25cは、外容器11の環状凹部11eの内面と係合する。さらに、ハウジング25の下端には、内容器12のバルブ係合部21bと係合する筒状の内容器係合部25dが形成されている。これにより、内容器12の原液収容部16とバルブ13内とは連通する。ステム26は、ステム孔26aと、吐出口26cと、それらを繋ぐステム内通路26bとから構成されている。
原液収容部16からバルブ13の吐出口までを繋ぐ内部通路は、ハウジング25の内容器係合部25dから、ハウジング25内、ステム26のステム孔26a、ステム内通路2
6bを通り、ステム26の吐出口26cとなっている。この実施形態では、内部通路で一番径の小さい部位は、ステム孔26aである。なお、ステム26に吐出部材等(図2の吐出部材31等)が取り付けられている場合は、原液収容部16から吐出部材の吐出口までの通路を言う。
加圧流体Fは、噴射剤Pによって加圧された液体Lである。そして、空間14において、噴射剤Pと液体Lとは2相に分離している。そのため、噴射剤Pによって押圧された液体L(加圧流体F)が導入孔15を介して加圧室17に導入される。このとき、液体L(加圧流体F)の導入孔15を通過する速度が、原液Cの原液収容部16から大気までを繋ぐ内部通路を通過する速度より小さいため、この過程が吐出工程の律速となり、加圧室17(図1b参照)内は実質的に大気と同圧となる。つまり、加圧室17に供給される加圧流体Fの量だけ原液Cは外部に吐出されることとなる。このような液体Lを加圧する噴射剤Pとしては、窒素や炭酸ガスなどの圧縮ガス、液化石油ガスやハイドロフルオロオレフィンなどの液化ガス等が挙げられる。液化ガスを用いる場合は、加圧流体と分離するものを用いたり、図9のように噴射剤Pと加圧する液体Lとを分離する必要がある。液体Lとしては、実質的に噴射剤Pの圧力を伝達する作用を有する媒体であれば、特に限定されるものではなく、様々な粘性を有する液体(例えば、水、粘性溶液)が用いられる。この液体の粘性と導入孔の断面積によって、液体Lの導入孔15を通過する速度が決定される。
なお、噴射剤Pとして圧縮ガスを用いる場合、内容物の吐出に応じて液体Lが加圧室17に導入され、圧縮ガスを収容する加圧流体収容部14の気相部の容積が大きくなり、加圧流体収容部内の圧力が低下する。これにより、原液の吐出量の低下する場合が考えられる。このような吐出量の低下を防止すべく、原液が所定量吐出されたときに、加圧流体の全部が加圧室17に導入されるように構成してもよい。つまり、原液が所定量吐出された後は、圧縮ガスが導入孔15を介して加圧室17に導入されるため、原液による原液収容部16と大気とを繋ぐ内部通路の通過が吐出工程の律速過程となる。これにより、導入孔15より加圧室17に導入される圧縮ガスが、原液Cを直接押圧することになり、単位時間当たりの吐出量を減少させないようにすることができる。
なお、加圧流体Fを圧縮ガスによって構成してもよい。その場合、導入孔15にキャピラリーチューブ等を設け、圧縮ガスの導入孔15を通過過程が律速となるように構成する必要がある。この場合も、圧縮ガス(加圧流体F)の導入孔15の通過過程が律速となるため、加圧室17内は実質的に大気と同圧となり、加圧室17に供給されるガスの量だけ原液Cは外部に吐出されることとなる。
このように加圧流体Fの通過過程を律速とする導入孔15を備えているため、原液Cの粘度に関わらず吐出量を一定に制御することができる。
このように構成されているため、吐出部材等によってバルブ13のステム26を下方に移動させることにより、ステム孔26aがステムラバー28から開放される。これにより、液体L(加圧流体F)が空間(加圧流体収容部)14から加圧室17へ導入される。そして、加圧流体Fが加圧室17へ導入されると、その量だけピストン18が上方に移動し、原液収容部16を縮小させる(図1b参照)。それと同時に、原液収容部16の原液Cがバルブ13に送りこまれる。このとき、液体Lの導入孔15を通過する量が、原液Cの原液収容部16から大気までの通路を通過する量より小さくなっているため、原液Cの移動速度は、加圧流体Fの導入孔15の通過速度と同じになる。そのため、原液が化粧水などの粘度の低い流体であっても、クリームやゲルなどの粘度の高い流体であっても同じ吐出速度、吐出量とすることができる。
ここで加圧流体Fの導入孔15の通過過程を律速とするには、加圧流体と原液の粘度、導入孔と内部通路の断面積を制御することにより、原液の内部通路の通過過程と比較して、適宜設計される。
図2の二液混合吐出装置30は、図1の吐出装置10を2本連結し、2種類の原液を同
時に吐出することができる装置である。詳しくは、2本の図1の吐出装置10と、それらを同時に作動させる吐出部材31とからなる。
吐出部材31は、2つの吐出装置10を保持する筒状の保持部材32と、その保持部材内に上下移動自在に配置され、かつ、2つの吐出装置10のステム26と連結される押ボタン33とを有している。吐出部材31の吐出口31aは、2本に並べた吐出装置10に対して垂直方向(図2の表面方向)に向いている。ここで吐出口31aの方向を前方向とする。
保持部材32は、筒状の外筒部32aと、その内部に設けられ、それぞれの吐出装置10を保持する2つの筒状の保持部32bと、外筒部32aと保持部32bとを繋ぐ環状の外連結部32cと、保持部32b同士を連結する円板状の内連結部32dとを備えている。外筒部32aの前方には、後述する押ボタン33のスパウト部37を通す前溝(図示せず)が形成されており、外筒部32aの後方には、後述する押ボタン33を指で操作するための後溝32eが形成されている。
押ボタン33は、矩体状の本体36と、その前面に取り付けられる筒状のスパウト部37とを備えている。この本体36は、基材38と、その基材の上に挿入されるカバー39とからなる。しかし、押ボタン33を一体に作成してもよい。本体36には、図2bに示すように、それぞれのステム26と係合する2つのステム係合部36aと、それぞれのステム係合部36aから上方に延びる独立通路36bと、その上端から中心方向に延びる同軸の2本の水平通路36cと、その水平通路36cの先端からスパウト部37(前方向)に向かって延びる混合通路36dとが設けられている。
このように構成されているため、それぞれの吐出装置10から吐出された原液Cは、独立通路36b、水平通路36c、混合通路36dを通ってスパウト37の吐出口31aから吐出される。
なお、このように吐出部材31を備えている場合、原液の原液収容部16から大気までを繋ぐ内部通路には、吐出部材31内の上記通路が含まれ、原液がこれらの通路を通るよりも、加圧流体Fによる導入孔15の通過過程が律速になるように構成される。そのため、押ボタン33内の通路の断面積をステム孔の断面積よりも大きく設定するのが好ましい。
このように二液吐出装置30は、2つの吐出装置10の加圧流体Fと導入孔15を同じとすることにより、それぞれの吐出装置10に収容される原液の粘度あるいは形状が異なっていても、吐出部材31等によって同時に作動することにより、それぞれの吐出装置10から吐出される原液C1、C2は同じ吐出量となる(図2b参照)。このように本発明の吐出装置10は、2本以上を同時に作動させて使用する図2のような二液吐出装置あるいは複数液吐出装置に最も好ましく用いることができる。
図3の二液吐出装置40は、耐圧性の外容器41と、その内部に収容される2つの内容器12と、外容器41及び2つの内容器12を閉じるバルブアッセンブリ42と、外容器41及び2つの内容器12との間の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。つまり、外容器41の中に異なる内容物を独立して収容できるように2つの内容器12(2つの原液収容部)を設けたものである。バルブアッセンブリ42は、それぞれの内容器12内と連通する2つのバルブ機構45を備えている。内容器12は、図1の内容器12と実質的に同じであり、原液収容部16、空間14と連通する導入孔15を備えた加圧室17、ピストン(隔壁)18を有している。
外容器41は、底部41a、筒状の胴部41b、テーパー状の肩部41c、円筒状の首部41dおよびその上端に肉厚の口部41eを備えた合成樹脂製の耐圧容器である。首部41dおよび口部41eは同軸に並んで内径を同じとしており、開口部を構成している。つまり、口部41eの外周面は、首部41dの外周面より半径方向外側に突出している。
さらに、開口部(口部41eから首部41bの内面)には、縦溝41fが環状に複数形成されている。
この外容器41は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンなどの透光性を有する合成樹脂からなる有底筒状のパリソンを軸方向に伸ばしながら内部に空気を吹き込んで膨らます2軸延伸ブロー成型によって成形されている。しかし、筒状のパリソンをダイレクトブロー成型で成形してもよい。外容器41に透光性を持たせても良く、その場合、内容物の残量や状態を確認できるので好ましい。また、外容器41の内面および/または外面に噴射剤の透過を防止するために炭素やシリカを蒸着してもよい。さらに、日光による内部容器の劣化を防止するために、合成樹脂に紫外線吸収剤を添加して成形してもよい。
バルブアッセンブリ42は、外容器41を閉じるバルブホルダー46と、そのバルブホルダー46に保持され、それぞれ内容器12を閉じる2つのバルブ機構45と、バルブホルダー46およびバルブ機構45を覆うようにしてバルブ機構45をバルブホルダー46に固定し、かつ、バルブホルダー46を外容器41の開口部外周に固定するマウンテンカバー48とからなる。
バルブホルダー46は、2つのバルブ機構45を保持し、外容器41を閉じるものである。詳しくは、図3bに示すように、外容器41の開口部に挿入される円柱状の栓部51と、その栓部51の上端に半径方向外側に突出して形成されるフランジ部52と、そのフランジ部52の上に形成される円柱状の蓋部53とからなる。また、バルブホルダー46を上下に貫通し、バルブ機構45を支持するための環状の段部54aを備えたホルダー部54が2個設けられている。栓部51の外径は、外容器41の開口部内径と実質的に同じとなっており、栓部51の外周にOリング51aが設けられている。フランジ部52は、栓部51を外容器41内に挿入したとき、外容器41の口部の上端と当接するように設けられている。
バルブ機構45は、下部に内容器12が連結される筒状のハウジング45aと、そのハウジング45a内に上下動自在に挿入されるステム45bと、そのステムのステム孔を閉じるステムラバー45cと、ステム45bを常時上方に付勢するバネ45dと、ハウジング45aの全体を覆うカバー45eとからなる。バルブ機構45は、カバー45eの上部側面をハウジング45aに対して環状にカシメることにより一体化されており、ステム45b、ステムラバー45cがハウジング45aに固定され、ステム孔がステムラバー45cにより常時シールされている。ハウジング45aは、ホルダー部54の段部54aと係合する下方に向かって縮径する係止段部を有している。この係止段部がホルダー部54の段部54aと係合し、バルブ機構45がバルブホルダー46に支持される。
マウンテンカバー48は、バルブホルダー46およびバルブ機構45を覆う円筒状のカバー部48aと、バルブホルダー46のフランジ部52と外容器41の口部41eとを固定し、カバー部48aより大きい径の円筒状の固定部48bとを有する。固定部48bの下端を外容器41の首部及び口部の間の段部にカシメることにより、マウンテンカバー48は外容器41に固定される。
この二液吐出装置40は、図1の内容器12を備えており、それぞれバルブアッセンブリ42のバルブ機構45を開放したとき、加圧流体Fが空間14から加圧室17へ導入される際、導入孔15の通過量が、同圧で原液Cによる原液収容部16から大気(バルブ機構45の吐出口)までを繋ぐ内部通路の通過量よりも小さくなるように構成されている。つまり、二液吐出装置40は、2つの内容器12を一つの外容器41に収容されており、加圧流体Fを共有しているため、それぞれの内容器12の導入孔15を同じ面積とするだけで、それぞれの内容器12から吐出される内容物の吐出量(吐出速度)を同じにすることができる。
図4の二液吐出装置55は、筒状の外容器56の断面形状を楕円形または長円形にしたものであり、図3の二液吐出装置40と同様に外容器56内に異なる内容物を独立に収容できるように2つの内容器12(2つの原液収容部)を設けたものである。このように外容器56を細長くすることにより、外容器56と内容器12との間の空間を小さくでき、装置全体を小さくすることができる。そのため、把持しやすく、使いやすい。
二液吐出装置55は、耐圧性の外容器56と、その内部に収容される2つの内容器12と、外容器56及び2つの内容器12を閉じるバルブアッセンブリ57と、外容器56と2つの内容器12の間の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。内容器12は、図1の内容器12と実質的に同じであり、原液収容部16、空間14と連通する導入孔15を備えた加圧室17、ピストン(隔壁)18を有している。この二液吐出装置55には、押ボタン33が設けられており、バルブアッセンブリ57は押ボタン33の保護部としても作用する。押ボタン33は、図2の押ボタン33と実質的に同じものであり、2つのバルブ機構のステムにそれぞれ連結される。外容器56は、金属あるいは合成樹脂のいずれによって成形されてもよい。
バルブアッセンブリ57は、外容器56を閉じるバルブホルダー58と、そのバルブホルダー58に保持され、それぞれ内容器12を閉じる2つのバルブ機構45とを備えている。バルブ機構45は、カバー45eを備えていない点以外は、図3のバルブ機構45と実質的に同じものである。
バルブホルダー58は、楕円状あるいは長円状の蓋部58aと、その下面縁部に設けられた外容器係合部58bと、その下面に設けられた円筒状のバルブ保持部58cと、上面縁部に設けられた筒状の保護部58dとを備えている。外容器係合部58bは、外容器56の上端開口部に挿入される筒状の部位である。バルブ保持部58cは、バルブ機構45のハウジング45aを保持する筒状の部位である。保護部58cは、押ボタン33を保護する筒状の部位である。
この二液吐出装置55は、図3の二液吐出装置40と同様に、2つの内容器12を一つの外容器56に収容させて加圧流体Fを共有させているため、それぞれの内容器12の導入孔15を同じ面積とするだけで、それぞれの内容器12から吐出される内容物の吐出量(吐出速度)を同じにすることができる。
図5の二液吐出装置60は、内部が独立した2つの原液収容部に分けられた内容器61を備えたものである。詳しくは、耐圧性の外容器41と、その内部に収容され、2つの原液収容部16a、16bが設けられた内容器61と、外容器41及び内容器61を閉じるバルブアッセンブリ62と、外容器41及び内容器61との間の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体F(噴射剤P+液体L)とを有している。外容器41は、図3の外容器41と実質的に同じものである。
内容器61は、筒状のシリンダー63と、その内部を2つに分ける隔壁64と、シリンダー63の下端を閉じる底蓋65と、2つに分けられたシリンダー63内を、シリンダー63及び隔壁64の内面を摺動しながら上下する2つのピストン66とを備えている。
この内容器61は、図5bに示すように、一方のピストン66より上の領域、及び、他方のピストン66より上の領域によってそれぞれ原液収容部16a、bが構成され、一方のピストン66より下の領域及び他方のピストン66より下の領域によって加圧室17a、bが構成される。
シリンダー63は、上端開口部がバルブアッセンブリ62によって閉じられ、下端が底蓋65によって閉じられるものである。また、シリンダー63の上端開口部を大きくしており、実質的に上端開口部の外径が、外容器41の開口部の内径より若干小さい程度となっている。このように上端開口部を大きくすることにより、内容物の充填量を多くするこ
とができる。この実施形態では、円筒状のものを用いているが、その形状は特に限定されるものではない。また、図1のように、バルブアッセンブリ62と連結する縮径した連結部を備えていてもよい。
隔壁64は、シリンダー63を上下に延び、シリンダー63内を2つに区分けするものである。この実施形態では、断面形状が2つの半円状の原液収容空間16a、16bとなるようにシリンダー63内を区分けしている。
底蓋65は、シリンダー63の下端を閉じるものである。上面縁部にシリンダー63の下端を受け入れる環状溝65aが形成されており、上面直径方向に隔壁64の下端を受け入れる直線溝65bが形成されている。さらに、底蓋65には、直線溝65bを挟むように、底蓋65を貫通する2つの導入孔15a、bが設けられている。
ピストン66は、半円状のものであり、シリンダー63及び隔壁64の内面と密に当接しながら上下するものである。
バルブアッセンブリ62は、内容器61との連結構造が異なる点以外は、図3のバルブアッセンブリ42と実質的に同じであり、バルブホルダー67と、2つの原液収容部16a、bを閉じる2つのバルブ機構45と、バルブ機構45をバルブホルダー67に固定し、かつ、バルブホルダー67を外容器41の開口部外周に固定するマウンテンカバー48とからなる。バルブ機構45及びマウンテンカバー48は、図3のバルブ機構45とマウンテンカバー48と実質的に同じものである。ステム孔が原液収容部16a、bから大気までを繋ぐ内部通路の一番径の小さい部位を構成している。
バルブホルダー67は、栓部67aの下面外周が内容器61(シリンダー63)の上端開口部とシール性をもって連結され、かつ、栓部67aの下面が隔壁64とシール材67bを介してシール性をもって連結される。それ以外は、図3のバルブホルダー46と実質的に同じものであり、フランジ部52、蓋部53及びホルダー部54を有する。
この二液吐出装置60も、図3の二液吐出装置40と同様に、それぞれバルブアッセンブリ62のバルブ機構45を開放したとき、加圧流体Fによる導入孔15a、bの通過量が、同圧で原液Cによる原液収容部16から大気(バルブ機構45の吐出口)までを繋ぐ内部通路の通過量よりも小さくなるように構成されている。そして、2つの原液収容部が外容器41内に設けられており、2つのピストンは共有の加圧流体Fによって押圧されるため、導入孔15a、bの面積を同じにするだけで、それぞれの内容器61から吐出される内容物の吐出量(吐出速度)を同じにすることができる。
図6の二液吐出装置70も、図5の二液吐出装置60と同様に、内部が独立した2つの原液収容部に分けられた内容器71を備えたものである。詳しくは、耐圧性の外容器41と、その内部に収容され、2つの原液収容部16a、16bが設けられた内容器71と、外容器41及び内容器71を閉じるバルブアッセンブリ72と、外容器41と内容器71の間の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体F(噴射剤P+液体L)とを有している。外容器41は、図3の外容器41と実質的に同じものである。
内容器71は、図6bに示すように、筒状のシリンダー63と、その内部を同心円状に2つに分ける筒状の隔壁74と、シリンダー63の下端を閉じる底蓋75と、2つに分けられたシリンダー63内を、シリンダー63及び隔壁74を摺動しながら上下する2つのピストン76a、bとを備えている。シリンダー63は、図5のシリンダー63と実質的に同じものである。
この内容器71は、それぞれ第1ピストン76a及び第2ピストン76bより上の領域によってそれぞれ原液収容部16a、16bが構成され、それぞれ第1ピストン76a及び第2ピストン76bより下の領域によって加圧室17a、17bが構成される。
隔壁74は、シリンダー63内を上下に延び、シリンダー63内を2つに区分けする筒
状のものである。この実施形態では、シリンダー63内を、断面形状が円状の原液収容部16aと、それを囲むようなリング状の原液収容部16bとに区分けしている。
底蓋75は、シリンダー63の下端を閉じるものである。上面縁部にシリンダー63の下端を受け入れる環状の縁溝75aが形成されており、上面中部に隔壁74の下端を受け入れる環状の中溝75bが形成されている。さらに、底蓋75には、縁溝75aと中溝75bとの間と、中溝75b内にそれぞれ導入孔15a、bが設けられている。
第1ピストン76aは、円状のものであり、原液収容部16aを上下するものである。第2ピストン76bは、リング状のものであり、原液収容部16bを上下するものである。
バルブアッセンブリ72は、図6aに示すように、一つのステムで2つの通路を開放できるものである。詳しくは、バルブホルダー77と、2つの通路を同時に開放できるバルブ機構78と、バルブホルダー77を外容器41の開口部外周に固定するマウンテンカバー79とからなる。
バルブホルダー77は、中央に設けられた筒状のバルブ保持部77aと、その外周に設けられた筒状の栓部77bと、それらを繋ぐリング状の連結部77cと、栓部77bの上端から外方に突出するフランジ部77dとからなる。フランジ部77dの下面に外容器41の上端面が当接される。栓部77bの側面上部と、外容器41の開口部内面との間にOリング72aが配置される。栓部77bの側面下部にシリンダー63の上端開口部が嵌入される。
バルブ機構78は、図6bに示すように、下部に隔壁74が連結される筒状のハウジング81と、そのハウジング81内に上下動自在に挿入され、上下2つのステム孔を備えたステム82と、それぞれのステム孔を閉じ、上下に配置された2つのステムラバー83と、ステム82を常時上方に付勢するバネ84と、2つのステムラバー83を支持する支持部材85とからなる。このバルブ機構78は、ハウジング81をバルブ保持部77aと連結させることにより、ステム82、ステムラバー83等をハウジング81に固定する。また、このバルブ機構78では、2つのステムラバー83によってハウジング81内が独立した2つの空間に分けられる。つまり、上下のステムラバー83によって上部空間が形成され、下のステムラバーより下方に下部空間が形成される。
ハウジング81は、上端に半径方向外方に突出するフランジ部81aを備えており、このフランジ部81aがバルブ保持部77aと係合され、ハウジング81はバルブ保持部78eに連結される。また、ハウジング81の下部81bは、内容器71の隔壁74の上端開口部にシール性をもって嵌入される。さらに、ハウジング81の上部には、上部空間と連通する側連通孔81cが形成されている。また、ハウジング81の下端中央には、下部空間と連通する下端連通孔81dが形成されている。
ステム82は、上端開口部に形成された2つの吐出口82aと、ステムの側面に上下に形成された2つのステム孔82bと、それらを独立して繋ぐ通路82cとからなる。そして、上側のステム孔82bは、ハウジング81の上部空間内に配置され、下側のステム孔82bは、ハウジング81の下部空間内に配置される。
隔壁部材80は、リング状あるいは筒状のものであり、2つのステムラバー83の間に設けられ、2つのステムラバー83を支持するものである。
このように構成されているため、ステム82を下方に下げることにより、2つのステム孔82bが2つのステムラバー83から同時に開放され、原液収容部16aと下部空間、及び、原液収容部16bと上部空間とが同時に連通する。
この二液吐出装置70も、バルブアッセンブリ72のバルブ機構78を開放したとき、加圧流体Fによる導入孔15a、bの通過が、原液Cによる原液収容部16a、bから大気(バルブ機構78の吐出口)までを繋ぐ内部通路の通過よりも律速となるように構成されている。そして、2つの原液収容部16a、bが外容器41内に設けられており、2つ
のピストンは共有の加圧流体Fによって押圧されるため、2つの導入孔15の面積を同じにするだけで、それぞれの内容器71から吐出される内容物の吐出量(吐出速度)を同じにすることができる。
図7の二液吐出装置86は、内容器87の形状が異なる点以外は、図6の二液吐出装置70と実質的に同じものである。二液吐出装置86は、耐圧性の外容器41と、その内部に収容され、2つの原液収容部16a、16bが設けられた内容器87と、外容器41及び内容器87を閉じるバルブアッセンブリ72と、外容器41及び内容器87との間の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。外容器41は、図3の外容器41と実質的に同じものであり、バルブアッセンブリ72は、図6のバルブアッセンブリ72と実質的に同じものである。
内容器87は、図7bに示すように、第1ピストン87aを有する筒状の上部体88と、第2ピストン87bを有する筒状の下部体89とが同軸上に連結されたものである。
上部体88は、上端がバルブホルダー77の筒状の栓部77bにシール性をもって嵌入される筒状の外壁88aと、上端がバルブ機構78のハウジング81の下部81bにシール性をもって嵌入される筒状の内壁88bと、外壁88aと内壁88bの下端を連結する底面88cを備えている。底面88cには、導入孔15aが形成されている。
下部体89は、筒状の本体89aと、その下端を閉じる底面89bと、その上端を閉じる天面89cと、その天面の中央から上方に延びる筒状の連通路89dとを備えている。底面89bには、導入孔15bが形成されている。そして、連通路89dは、上部体88の内壁88b内からバルブ機構78のハウジング81の下端連通孔81dと連通するように構成されている。
この内容器87は、それぞれ第1ピストン87a及び第2ピストン87bよりの上の領域によってそれぞれ原液収容部16a、16bが構成され、それぞれ第1ピストン87a及び第2ピストン87bより下の領域によって加圧室17a、17bが構成される。
このように構成されているため、バルブアッセンブリ72のバルブ機構78を開放したとき、加圧流体Fによる導入孔15a、bの通過が、原液Cによる原液収容部16から大気(バルブ機構78の吐出口)までを繋ぐ内部通路の通過よりも律速となるように構成されている。また、2つの原液収容部が外容器41内に設けられており、2つのピストンは共有の加圧流体Fによって押圧されるため、2つの導入孔15の断面積を同じにするだけで、それぞれの内容器87から吐出される2つの内容物の吐出量(吐出速度)を同じにすることができる。
図8の吐出装置90は、図1の吐出装置10の外容器11と内容器12との間に、可撓性の中容器(内袋)91を設け、可撓性の中容器91と内容器12との間の空間14aに液体Lを充填し、外容器41と中容器91との間の空間14bに噴射剤Pを充填したものである。詳しくは、外容器11と、中容器91と、内容器12と、バルブ13と、液体Lと噴射剤Pとからなる加圧流体Fとを備えている。中容器91以外は、図1のものと実質的に同じものが用いられる。
中容器91は、可撓性を有するものであり、底部、胴部、肩部、首部91aを有している。この首部91aの上端を、外容器11とバルブ13の間に挟んで中容器91を固定している。しかし、バルブ13のハウジング25の外周に嵌合して固定してもよく、その固定構造は特に限定されない。
このような中容器91としては、合成樹脂のブロー成形品、合成樹脂あるいは金属箔によるパウチ等が挙げられる。
この吐出装置90も、図1の吐出装置10と同様に、加圧された液体L(加圧流体F)による導入孔15の通過が原液Cによる原液収容部16から大気(バルブ13の吐出口)
までを繋ぐ内部通路の通過よりも律速となるように構成されている。そのため、内容物の種類に関わらず原液Cを一定の吐出量で吐出させることができる。さらに、吐出装置90は、加圧流体Fを構成する液体Lと噴射剤Pを独立して収容しているため、使用する向きに関係なく使用することができる。また、外力が加わっても噴射剤Pが加圧室17に導入されることがなく、不具合の生じにくい耐久性の高いものである。
図9の二液吐出装置95は、図3の二液吐出装置40の外容器41と内容器12との間に、可撓性の中容器(内袋)96を設け、中容器96と内容器12との間の空間14aに液体Lを充填し、外容器41と中容器96との間の空間14bに噴射剤Pを充填したものである。詳しくは、外容器41と、中容器96と、2つの内容器12と、バルブアッセンブリ42と、液体Lと噴射剤Pとからなる加圧流体Fとを有している。
中容器96は、首部上端に半径方向外側に突出した係合フランジ部96aを有している。係合フランジ部96aを、外容器41の上端とバルブアッセンブリ42のフランジ部52の間に挟み、中容器96を固定する。また、外容器41と中容器96の間に噴射剤Pを充填するため、中容器96の首部96bの外周にOリング96cが設けられる。そのため、バルブアッセンブリ42の栓部51の外周のOリング51aを設けていない。中容器96の首部96bは、バルブアッセンブリ42の栓部51の外周面にきつく嵌合するように構成されている。
この二液吐出装置95は、図3の二液吐出装置40と同様に、原液の種類に関わらず吐出量を一定に保つことができ、2つのピストンは共有の加圧流体Fによって押圧されるため、導入孔15a、bの面積を同じにするだけで、それぞれの内容器12から吐出される内容物の吐出量(吐出速度)を同じにすることができる。また、図8の吐出装置90と同様に、加圧流体Fを構成する液体Lと噴射剤Pとを独立して収容しているため、使用する向きに関係なく使用することができる。
図10の吐出装置100は、外容器11内に直接ピストン101を設けたものである。吐出装置100は、耐圧性の外容器11と、その外容器11を閉じるエアゾールバルブ13(以下、バルブ)と、外容器11内に固定され、その内部を上下の空間に分ける隔壁部材102と、上の空間内を上下するピストン101と、下の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。外容器11及びバルブ13は、図1の外容器11及びバルブ13と実質的に同じものである。なお、この実施形態では、加圧流体Fは圧縮ガスから構成されている。
この吐出装置100は、ピストン101より上の領域が原液Cを収容する原液収容部16を構成し、ピストン101と隔壁部材102との間の空間(ピストン101より下の領域)が加圧室17を構成し、ピストン101が原液収容部16と加圧室17とを隔離し、原液収容部に加圧流体の圧力を伝達する隔壁である。なお、隔壁部材102には、加圧流体収容部と加圧室17とを連通する導入孔15が形成されている。そして、導入孔15には、キャピラリーチューブが設けられ、圧縮ガスの導入孔15の通過が律速となるように構成されている。
隔壁部材102は、上底102aを有する筒状体であり、上底102aに導入孔15が形成されている。また、下端は、外容器11の内面とシール性を持って当接する。つまり、加圧流体収容部14(下の空間)は、隔壁部材102と外容器11の底面との間に形成される。
ピストン101は、外容器11内を上下に摺動するものである。図1のピストン18と同様に、天然ゴムあるいは合成ゴムによって成形される。
このように構成されているため、バルブ13を開放することにより、圧縮ガス(加圧流体F)が下の空間14から導入孔15を介して加圧室17へ導入される。そして、圧縮ガ
ス(加圧流体F)が加圧室17へ導入されると、その量だけピストン101が上方に移動し、原液収容部16を縮小させる。それと同時に、原液収容部16の原液Cがバルブ13に送りこまれる。そして、他の実施形態と同様に、圧縮ガス(加圧流体F)の導入孔15の通過が、原液Cの原液収容部16から大気までの通路の通過より律速となっているため、原液Cの移動速度は、圧縮ガス(加圧流体F)の導入孔15の通過速度と同じになる。そのため、原液が発泡剤(界面活性剤など)を含有する発泡性の流体であっても、粘度の高い流体であっても同じ吐出速度、吐出量とすることができる。なお、加圧流体に圧縮ガスを使用する場合、導入孔(マイクロキャピラリーチューブ)の断面積を内部通路の断面積の10%以下、さらには5%以下にすることが好ましい。
図10bの吐出装置100aは、加圧流体の圧力を伝達する隔壁として圧力によって変形する可撓性の内袋103を用いたものである。内袋103は、その開口部を外容器11とバルブ13のハウジング25の間に挟んで固定される。他の構成は、図10aの吐出装置100と実質的に同じものである。つまり、内袋103内が原液収容部16を構成し、内袋103と外容器11との間の空間が加圧室17を構成し、隔壁部材102内が加圧流体収容部14を構成する。このような内袋103としては、合成樹脂のブロー成形品、合成樹脂あるいは金属箔によるパウチ等が挙げられる。
このように構成されているため、バルブ13を開放することにより、圧縮ガス(加圧流体F)が下の空間14から導入孔15を介して加圧室17へ導入される。そして、圧縮ガス(加圧流体F)が加圧室17へ導入されると、その量だけ内袋103が収縮し、原液収容部16を縮小させる。それと同時に、原液収容部16の原液Cがバルブ13に送りこまれる。
図11の二液吐出装置105は、外容器106内に2つの独立した原液収容部16a、bを備えたものである。
二液吐出装置105は、耐圧性の外容器106と、その外容器106を閉じるバルブアッセンブリ107と、外容器106内に収容され、上中下の3つの空間に分ける隔壁部材108と、それぞれ上の空間及び下の空間を上下する2つのピストン109a、bと、中の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。加圧流体Fは、圧縮ガスが採用される。
外容器106は、一様の内径を有する有底筒状の本体106aと、その上端に形成されたフランジ部106bとからなる。
バルブアッセンブリ107は、バルブ機構110と、そのバルブ機構110を保持し、外容器106の開口部を閉じるマウンティングキャップ111とを有している。バルブ機構110は、ステム82がステム外筒110a、ステム内筒110b、及び、ステム底110cとに分かれた部材からなること以外は、図6のバルブ機構78と実質的に同じであり、ハウジング81内に独立した2つの空間を有し、1つのステム82を押し下げることによりその2つの空間を外部と連通させるものである。ステム内筒110bをステム外筒110a内に挿入することにより、ステム82内が2つの独立した通路に分かれる。ステム底110cは、組み合わせたステム外筒110aとステム内筒110bの底を塞ぐものであり、かつ、バネ受けを備えている。マウンティングキャップ111は、バルブ機構110を保持するバルブ保持部111aと、外容器106のフランジ部106bを覆う環状フランジ111bと、それらを繋ぐ環状の連結部111cとからなる。
隔壁部材108は、筒状の上部材116と、その下端に連結される下部材117とを備えており、上部材116と下部剤117とは同軸上に配置されている。
上部材116は、上端がバルブ機構110のハウジング81の下部81bと連結する筒状体であり、その下端に半径方向外側に突出し、外容器106の内面とシール性を伴って当接する第1隔壁116aが形成されている。また、第1隔壁116aには、導入孔15
aが形成されている。
下部材117は、上端が上部材116の下端と連結する筒状体であり、上部に半径方向外側に突出し、外容器106の内面とシール性を伴って当接する第2隔壁117aが形成されている。また、第2隔壁117aには、導入孔15bが形成されている。
このように隔壁部材108は構成されているため、上部材116の第1隔壁116aとバルブアッセンブリ107との間の空間が外容器106内の上空間を構成し、第1隔壁116aと第2隔壁117aとの間の空間が外容器106内の中空間を構成し、第2隔壁117aと外容器106の底面との間の空間が外容器106内の下空間を構成する。
そして、二液吐出装置105は、それぞれ上のピストン109aより上の領域及び下のピストン109bより下の領域によって原液収容部16a、bが構成され、それぞれの上のピストン109aの下の領域及び下のピストン109bの上の領域によって加圧室17a、bが構成される。それぞれのピストン109a、bが原液収容部16a、bと加圧室17とを隔離し、原液収容部16a、bを押圧する隔壁となる。
ピストン109a、bは、環状のものであり、それぞれ隔壁部材の上部体116の外周と外容器106の内面、及び、下部体117の外周と外容器106の内面を上下に摺動するものであり、外縁が中心(ピストン109aは下側、ピストン109bは上側)に向かって半径方向外側に拡がるようなテーパー状の羽根109cを備えている。つまり、ピストン109a、bは、加圧室17a、bから原液収容部16a、bに向かって押圧されると、羽根109cが開くように撓み、羽根109cは一層外容器106の内面と強く当接し、ピストン109a、bと外容器106との間のシール性は高くなる。しかし、原液収容部16a、bから加圧室17a、bに向かって押圧されると、羽根109cがシール性が解除されるように撓み、ピストン109a、bと外容器106との間のシール性が低下する。つまり、流体は加圧室17a、bから原液収容部16a、bへは移動できず、原液収容部16a、bから加圧室17a、bへは移動できるような逆止弁となっている。
このような二液吐出装置105への内容物及び加圧流体の充填方法は、二液吐出装置105を組み立ててから行う。つまり、二液吐出装置105を組み立てた後、加圧剤をステム82から充填する。これにより、ピストン109a、bの羽根109cが開き、加圧剤は、原液収容部16a、bから加圧室17a、bに充填される。加圧剤が加圧室17a、bに充填されると、羽根109cは閉じられ、原液収容部16a、bと加圧室17a、bとの間がシールされる。
その後、原液を原液収容部16a、bにピストン109a、bを加圧室17a、bが小さくなる方向に移動させながら、加圧充填する。なお、原液を加圧充填する前に、加圧室17a、bに届かず原液収容部16a、bに残存している加圧剤を排出することにより、原液を正確に所定量充填しやすい。
このように構成されているため、バルブアッセンブリ107のバルブ機構110を開放することにより、圧縮ガス(加圧流体F)が中空間14から加圧室17a、bへ導入孔15を介して導入される。そして、圧縮ガス(加圧流体F)がそれぞれの加圧室17a、bへ導入されると、その量だけ上のピストン109aは上方に移動し、下のピストン109bは下方に移動し、それぞれの原液収容部16a、bを縮小させる。それと同時に、原液収容部16aの原液Cは、バルブ機構78のハウジング81の側連通孔81cを介してバルブ機構78内に供給され、吐出口82aから吐出される。他方、原液収容部16bの原液Cも、下部体117及び上部体116の中心孔を通り、ハウジング81の下端連通孔81dを介してバルブ機構内に供給され、他方の吐出口82aから吐出される。そして、他の実施形態と同様に、圧縮ガス(加圧流体F)の導入孔15の通過が、原液Cの原液収容部16a、bから大気までの通路の通過より律速となっているため、原液Cの状態に関わらず、それぞれの原液Cの吐出速度、吐出量を一定にすることができる。特に、2つの導入孔15a、bの断面積を同じとすることにより、2つの原液Cの吐出速度を同じにする
ことができる。
図12aの吐出装置120は、原液収容部を押圧する隔壁としてピストンではなく可撓性を有する内袋(最内容器)を用いたものである。そして、図12bの二液吐出装置120aは、2つの吐出装置120を連結したものである。
吐出装置120は、耐圧性の外容器11と、その内部に収容される内容器121と、外容器11及び内容器121を閉じるエアゾールバルブ13(以下、バルブ)と、外容器11及び内容器121との間の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。外容器11、バルブ13及び加圧流体Fは、図1の外容器11、バルブ13及び加圧流体Fと実質的に同じものである。
内容器121は、上端開口部がバルブ13によって閉じられる筒状体121aと、その筒状体121aの下端開口部を閉じる底蓋22と、その筒状体121aに収容され、ハウジング25の下端と筒状体121aのバルブ係合部121bとの間に挟まれて固定される内袋122(隔壁)を備えている。筒状体121a及び底蓋22によって制御容器が構成される。
内袋122は、有底筒状の合成樹脂製のものである。この上端開口部がハウジング25の下端と筒状体のバルブ係合部121bとの間に挟まれて固定される。このような内袋122としては、合成樹脂のブロー成形品、合成樹脂あるいは金属箔によるパウチ等が挙げられる。
つまり、内袋122内によって原液収容部16が構成され、内袋122とシリンダー21及び底蓋22との間の空間によって加圧室17が構成される。内袋122が隔壁を構成する。筒状体121aの構成は、図1のシリンダー21と実質的に同じものであり、底蓋22は、図1の底蓋22と実質的に同じものである。
このように構成されているため、バルブ13を開放することにより、加圧流体Fが導入孔15を介して加圧室17へ導入される。そして、加圧流体Fが加圧室17へ導入されると、その量だけ内袋122の容積が縮小し、原液収容部16を縮小させる。それと同時に、原液収容部16の原液Cは、バルブ13のハウジング25の連通孔25dを介してバルブ13内に供給され、吐出口26cから吐出される。この場合も、他の実施形態と同様に、加圧流体Fの導入孔15の通過が、原液Cの原液収容部16から大気までの通路の通過より律速となっているため、原液Cの状態に関わらず、それぞれの原液Cの吐出速度、吐出量を一定にすることができる。
さらに、2つの吐出容器120を吐出部材31で連結した図12bの二液吐出装置120aの場合、2つの導入孔15の断面積及び加圧流体Fを同じとすることにより、2つの原液Cの吐出量を同じにすることができる。
F 加圧流体
P 噴射剤
L 液体
10 吐出装置
11 外容器
11a 底部
11b 胴部
11c 肩部
11d 首部(円筒部)
11e 環状凹部
12 内容器
13 エアゾールバルブ(バルブ)
14 空間
15 導入孔
16、16a、16b 原液収容部
17、17a、17b 加圧室
18 ピストン(隔壁)
21 シリンダー
21a 上底
21b バルブ係合部
22 底蓋
22a 環状溝
24 シール材
25 ハウジング
25a フランジ部
25b 凹み部
25c 係合段部
25d 内容器係合部
26 ステム
26a ステム孔
26b ステム内通路
26c 吐出口
27 バネ
28 ステムラバー
29 キャップ
30 二液混合吐出装置
31 吐出部材
31a 吐出孔
32 保持部材
32a 外筒部
32b 保持部
32c 外連結部
32d 内連結部
32e 後溝
33 押ボタン
36 本体
36a ステム係合部
36b 独立通路
36c 水平通路
36d 混合通路
37 スパウト部
38 基材
39 カバー
40 二液吐出装置
41 外容器
41a 底部
41b 胴部
41c 肩部
41d 首部
41e 口部
41f 縦溝
42 バルブアッセンブリ
45 バルブ機構
45a ハウジング
45b ステム
45c ステムラバー
45d バネ
45e カバー
46 バルブホルダー
48 マウンテンカバー
48a カバー部
48b 固定部
51 栓部
51a Oリング
52 フランジ部
53 蓋部
54 ホルダー部
54a 段部
55 二液吐出装置
56 外容器
57 バルブアッセンブリ
58 バルブホルダー
58a 蓋部
58b 外容器係合部
58c バルブ保持部
58d 保護部
60 二液吐出装置
61 内容器
62 バルブアッセンブリ
63 シリンダー
64 隔壁
65 底蓋
65a 環状溝
65b 直線溝
66 ピストン
67 バルブホルダー
67a 栓部
67b シール材
70 二液吐出装置
71 内容器
72 バルブアッセンブリ
72a Oリング
74 隔壁
75 底蓋
75a 縁溝
75b 中溝
76a、b ピストン
77 バルブホルダー
77a バルブ保持部
77b 栓部
77c 連結部
77d フランジ部
78 バルブ機構
79 マウンテンカバー
80 隔壁部材
81 ハウジング
81a フランジ部
81b 下部
81c 側連通孔
81d 下端連通孔
82 ステム
82a 吐出口
82b ステム孔
82c 通路
83 ステムラバー
84 バネ
85 支持部材
86 二液吐出装置
87 内容器
87a 第1ピストン
87b 第2ピストン
88 上部体
88a 外壁
88b 内壁
88c 底面
89 下部体
89a 本体
89b 底面
89c 天面
89d 連通路
90 吐出装置
91 中容器
91a 首部
95 二液吐出装置
96 中容器(内袋)
96a 係合フランジ部
96b 首部
96c Oリング
100、a 吐出装置
101 ピストン
102 隔壁部材
102a 上底
103 内袋
105 二液吐出装置
106 外容器
106a 本体
106b フランジ部
107 バルブアッセンブリ
108 隔壁部材
109a、b ピストン
111 マウンティングキャップ
111a バルブ保持部
111b 環状フランジ
111c 連結部
116 上部材
116a 第1隔壁
117 下部剤
117a 第2隔壁
120 吐出装置
120a 二液吐出装置
121 内容器
122 内袋

Claims (12)

  1. 外容器と、
    前記外容器内に設けられる加圧流体収容部と、
    前記加圧流体収容部と導入孔で連通する加圧室と、
    前記加圧流体収容部に充填される加圧流体と、
    前記加圧流体収容部及び加圧室から独立して設けられ、加圧室に導入される加圧流体の圧力を伝達することができる隔壁を備えた原液収容部と、
    前記外容器を閉じ、前記原液収容部と連通するバルブとを有し、
    前記バルブが開放したとき、加圧流体収容部に充填された加圧流体が、加圧室に導入され、その加圧流体の押圧力によって原液収容部が収縮されて、原液が大気に吐出され、
    前記加圧流体の導入孔の通過が律速過程となるように構成されており、
    前記加圧流体が噴射剤によって加圧された液体である、
    吐出装置。
  2. 前記噴射剤が圧縮ガスである、請求項記載の吐出装置。
  3. 前記導入孔の断面積が前記原液収容部と外気とを繋ぐ内部通路の断面積よりも小さい、請求項1記載の吐出製品。
  4. 前記外容器内に収容される内容器を有しており、
    前記内容器が、前記原液収容部と、前記加圧室と、前記原液収容部と加圧室とを隔離し、前記加圧室に導入される加圧流体の圧力を原液収容部に伝達可能な隔壁とを備えており、前記加圧流体収容部は、前記外容器と前記内容器との間の空間で構成されている、
    請求項1記載の吐出装置。
  5. 前記内容器が、前記外容器内に収容され、一端の開口部がバルブによって閉じられる筒状のシリンダーと、そのシリンダーの他端の開口部を閉じ、シリンダーの内外を連通する前記導入孔が形成された底蓋と、そのシリンダーの内面を摺動し、シリンダーの前記一端の開口部との間の空間の容積を拡縮するピストンとを備えており、
    前記加圧室は、前記シリンダー内の他端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、
    前記原液収容部は、前記シリンダー内の一端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、
    前記隔壁は、前記ピストンによって構成されている、
    請求項記載の吐出装置。
  6. 前記内容器が、前記外容器内に収容され、開口部がバルブによって閉じられ、外容器内と連通する導入孔が形成された制御容器と、その制御容器内に設けられた可撓性を有する最内容器とを備えており、
    前記加圧室は、前記制御容器と最内容器との間の空間から構成され、
    前記原液収容部は、最内容器内の空間から構成され、
    前記隔壁は、最内容器によって構成されている、
    請求項記載の吐出装置。
  7. 前記外容器と内容器との間に可撓性の中容器を有しており
    記外容器と中容器との間に噴射剤が収容され、前記中容器と内容器との間に液体が収容される、請求項記載の吐出装置。
  8. 前記外容器内に収容され、外容器内を上下空間に分け、上下空間を連通する前記導入孔が形成された隔壁部材と、その一方の空間内を原液収容部と加圧室とに分け、前記加圧室に導入される加圧流体の圧力を原液収容部に伝達可能な隔壁とを備えており、
    前記加圧流体収容部は、他方の空間によって構成されている、
    請求項1記載の吐出装置。
  9. 前記隔壁が、前記一方の空間内の外容器内面を上下に摺動するピストンである、請求項記載の吐出装置。
  10. 前記隔壁が、前記一方の空間内に設けられる可撓性の最内容器である、
    請求項記載の吐出容器。
  11. 前記外容器内に2種の原液を独立して収容することができるように2つの原液収容部を備えた、請求項1〜10いずれか記載の吐出装置。
  12. 請求項1〜11いずれか記載の吐出装置を2本連結した二液吐出装置。
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