JP6189094B2 - 吐出装置及びそれを用いた二液吐出装置 - Google Patents
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Description
このような二重エアゾール容器は、化粧水や染毛剤などの用途に用いられ、その用途に応じて吐出物も、ミスト状、クリーム状、ゲル状などと様々な吐出形態がある。
さらに、二重エアゾール容器は、例えば、特許文献2に示すように、複数の内容物を同時に吐出する容器としても使用されている。
さらに、エアゾール式ではないが、特許文献4には、複数のシリンダに充填された内容物を同時に同一の作動量で作動させる吐出装置が知られている。
本発明は、原液の性質に関わらず一定の操作で同量の内容物を吐出することができる吐出装置を提供することを目的としている。
このような吐出装置の導入孔は、その断面積が前記原液収容部と外気とを繋ぐ内部通路の断面積よりも小さいものが好ましい。ここで内部通路の断面積よりも小さいとは、内部通路の中で一番断面積の小さい部位より小さいことを意味する。
そのような内容器を有する吐出装置としては、内容器が前記外容器内に収容され、一端の開口部がバルブによって閉じられる筒状のシリンダーと、そのシリンダーの他端の開口部を閉じ、シリンダーの内外を連通する前記導入孔が形成された底蓋と、そのシリンダーの内面を摺動し、シリンダーの一端の開口部との間の空間の容積を拡縮するピストンとを備えており、加圧室が前記シリンダーの他端開口部とピストンとの間の空間で構成され、原液収容部が前記シリンダー内の一端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、前記隔壁が前記ピストンによって構成されているものが挙げられる。
なお、内容器を有する吐出装置としては、内容器が前記外容器内に収容され、開口部がバルブによって閉じられ、外容器内と連通する導入孔が形成された制御容器と、その制御容器内に設けられた可撓性を有する最内容器とを備えており、加圧室が前記制御容器と最内容器との間の空間から構成され、原液収容部が最内容器内の空間から構成され、隔壁が可撓性を有する最内容器によって構成されていてもよい。
内容器を有する吐出装置であって、外容器と内容器との間に可撓性の中容器を有しており、外容器と中容器との間に噴射剤が収容され、前記中容器と内容器との間に液体が収容されるものであってもよい。
このような隔壁部材を有する吐出装置であって、隔壁が前記一方の空間内の外容器内面を上下に摺動するピストンであってもよく、隔壁が前記一方の空間内に設けられる可撓性の最内容器であってもよい。
また、本発明の吐出装置を2本連結させて二液吐出装置を構成してもよい。
いるため、原液収容部に充填される原液の状態あるいは粘性に関わらず、バルブを解放する操作により一定の吐出量(吐出速度)で吐出させることができる。
本発明の吐出装置であって、導入孔の断面積が前記原液収容部から大気をつなぐ内部通路の断面積よりも小さい場合、加圧流体の導入孔を通過する量を制御でき、加圧流体の速度の制御が容易にできる。
内容器を有する吐出装置として、内容器が、前記外容器内に収容され、一端の開口部がバルブによって閉じられる筒状のシリンダーと、そのシリンダーの他端の開口部を閉じ、シリンダーの内外を連通する前記導入孔が形成された底蓋と、そのシリンダーの内面を摺動し、シリンダーの前記一端の開口部との間の空間の容積を拡縮するピストンとを備えており、前記加圧室は、前記シリンダー内の他端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、前記原液収容部は、前記シリンダー内の一端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、前記隔壁は、前記ピストンによって構成されている場合、ピストンによって加圧室と原液収容部の隔離ができ、製造が一層簡易にできる。
内容器を有する吐出装置として、外容器と内容器との間に可撓性の中容器を有しており、加圧流体が噴射剤によって加圧された液体であり、外容器と中容器との間に噴射剤が収容され、前記中容器と内容器との間に液体が収容される場合、噴射剤と液体とを独立して収容できるため、加圧流体を安定に収容することができる。
このような隔壁部材を有する吐出装置であって、隔壁が前記一方の空間内の外容器内面を上下に摺動するピストンである場合、あるいは、隔壁が前記一方の空間内に設けられる
可撓性の最内容器である場合、構造の一層簡易化が可能となる。
また、本発明の吐出装置を2本連結させて二液吐出装置を構成する場合、加圧流体の速度を同じにすることにより異なる粘度あるいは状態の原液を同じ吐出量で吐出させることができる。
てもよい。
この外容器11は、たとえば、アルミニウムなどの金属円板をインパクト加工および絞りしごき加工により有底筒状に成形し、または金属カップを絞りしごき加工により有底筒状に形成し、内面に合成樹脂コートを設け、ついで、その胴部上端にネッキング加工を施して肩部および首部を形成して成形される。しかし、耐圧性を有していればよく、例えば、図3の外容器41のように合成樹脂から成形してもよく、ガラス等によって成形してもよい。
底蓋22は、導入孔15が形成されている。また、シリンダー21の下端を受け入れる環状溝22aが上面に形成されている。しかし、シリンダー21と底蓋22とは、係合構造、ねじ構造等によって係止してもよい。導入孔15の径は、後述するようにバルブを開放したとき、加圧流体Fの導入孔15を通過する量が、原液Cの原液収容部16から大気までを繋ぐ内部通路を通過する量より小さくなるように、加圧流体と原液の粘度に応じて適宜設定される。なお、加圧流体と原液の粘度がほぼ同じである場合、導入孔15の径は、原液収容部16から大気までを繋ぐ内部通路の一番小さい径(ステム孔の径)より小さく構成するのが好ましい。その場合、例えば、0.3mm〜0.5mmのステム孔に対して断面積を80%以下、特に60%以下とするのが好ましい。
ピストン18は、円板状のものであり、シリンダー21の内面と密に当接しながら(原液収容部16及び加圧室17との間のシールを保持しながら)、シリンダー21内を上下するものである。このようなピストン18は、少なくともシリンダー21の内面と当接する外周面が、天然ゴム、あるいは、ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、オレフィン系エラストマーなどの合成ゴムからなるように構成されるのが好ましい。
原液収容部16からバルブ13の吐出口までを繋ぐ内部通路は、ハウジング25の内容器係合部25dから、ハウジング25内、ステム26のステム孔26a、ステム内通路2
6bを通り、ステム26の吐出口26cとなっている。この実施形態では、内部通路で一番径の小さい部位は、ステム孔26aである。なお、ステム26に吐出部材等(図2の吐出部材31等)が取り付けられている場合は、原液収容部16から吐出部材の吐出口までの通路を言う。
なお、噴射剤Pとして圧縮ガスを用いる場合、内容物の吐出に応じて液体Lが加圧室17に導入され、圧縮ガスを収容する加圧流体収容部14の気相部の容積が大きくなり、加圧流体収容部内の圧力が低下する。これにより、原液の吐出量の低下する場合が考えられる。このような吐出量の低下を防止すべく、原液が所定量吐出されたときに、加圧流体の全部が加圧室17に導入されるように構成してもよい。つまり、原液が所定量吐出された後は、圧縮ガスが導入孔15を介して加圧室17に導入されるため、原液による原液収容部16と大気とを繋ぐ内部通路の通過が吐出工程の律速過程となる。これにより、導入孔15より加圧室17に導入される圧縮ガスが、原液Cを直接押圧することになり、単位時間当たりの吐出量を減少させないようにすることができる。
なお、加圧流体Fを圧縮ガスによって構成してもよい。その場合、導入孔15にキャピラリーチューブ等を設け、圧縮ガスの導入孔15を通過過程が律速となるように構成する必要がある。この場合も、圧縮ガス(加圧流体F)の導入孔15の通過過程が律速となるため、加圧室17内は実質的に大気と同圧となり、加圧室17に供給されるガスの量だけ原液Cは外部に吐出されることとなる。
このように加圧流体Fの通過過程を律速とする導入孔15を備えているため、原液Cの粘度に関わらず吐出量を一定に制御することができる。
ここで加圧流体Fの導入孔15の通過過程を律速とするには、加圧流体と原液の粘度、導入孔と内部通路の断面積を制御することにより、原液の内部通路の通過過程と比較して、適宜設計される。
時に吐出することができる装置である。詳しくは、2本の図1の吐出装置10と、それらを同時に作動させる吐出部材31とからなる。
吐出部材31は、2つの吐出装置10を保持する筒状の保持部材32と、その保持部材内に上下移動自在に配置され、かつ、2つの吐出装置10のステム26と連結される押ボタン33とを有している。吐出部材31の吐出口31aは、2本に並べた吐出装置10に対して垂直方向(図2の表面方向)に向いている。ここで吐出口31aの方向を前方向とする。
保持部材32は、筒状の外筒部32aと、その内部に設けられ、それぞれの吐出装置10を保持する2つの筒状の保持部32bと、外筒部32aと保持部32bとを繋ぐ環状の外連結部32cと、保持部32b同士を連結する円板状の内連結部32dとを備えている。外筒部32aの前方には、後述する押ボタン33のスパウト部37を通す前溝(図示せず)が形成されており、外筒部32aの後方には、後述する押ボタン33を指で操作するための後溝32eが形成されている。
押ボタン33は、矩体状の本体36と、その前面に取り付けられる筒状のスパウト部37とを備えている。この本体36は、基材38と、その基材の上に挿入されるカバー39とからなる。しかし、押ボタン33を一体に作成してもよい。本体36には、図2bに示すように、それぞれのステム26と係合する2つのステム係合部36aと、それぞれのステム係合部36aから上方に延びる独立通路36bと、その上端から中心方向に延びる同軸の2本の水平通路36cと、その水平通路36cの先端からスパウト部37(前方向)に向かって延びる混合通路36dとが設けられている。
なお、このように吐出部材31を備えている場合、原液の原液収容部16から大気までを繋ぐ内部通路には、吐出部材31内の上記通路が含まれ、原液がこれらの通路を通るよりも、加圧流体Fによる導入孔15の通過過程が律速になるように構成される。そのため、押ボタン33内の通路の断面積をステム孔の断面積よりも大きく設定するのが好ましい。
さらに、開口部(口部41eから首部41bの内面)には、縦溝41fが環状に複数形成されている。
この外容器41は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンなどの透光性を有する合成樹脂からなる有底筒状のパリソンを軸方向に伸ばしながら内部に空気を吹き込んで膨らます2軸延伸ブロー成型によって成形されている。しかし、筒状のパリソンをダイレクトブロー成型で成形してもよい。外容器41に透光性を持たせても良く、その場合、内容物の残量や状態を確認できるので好ましい。また、外容器41の内面および/または外面に噴射剤の透過を防止するために炭素やシリカを蒸着してもよい。さらに、日光による内部容器の劣化を防止するために、合成樹脂に紫外線吸収剤を添加して成形してもよい。
バルブホルダー46は、2つのバルブ機構45を保持し、外容器41を閉じるものである。詳しくは、図3bに示すように、外容器41の開口部に挿入される円柱状の栓部51と、その栓部51の上端に半径方向外側に突出して形成されるフランジ部52と、そのフランジ部52の上に形成される円柱状の蓋部53とからなる。また、バルブホルダー46を上下に貫通し、バルブ機構45を支持するための環状の段部54aを備えたホルダー部54が2個設けられている。栓部51の外径は、外容器41の開口部内径と実質的に同じとなっており、栓部51の外周にOリング51aが設けられている。フランジ部52は、栓部51を外容器41内に挿入したとき、外容器41の口部の上端と当接するように設けられている。
マウンテンカバー48は、バルブホルダー46およびバルブ機構45を覆う円筒状のカバー部48aと、バルブホルダー46のフランジ部52と外容器41の口部41eとを固定し、カバー部48aより大きい径の円筒状の固定部48bとを有する。固定部48bの下端を外容器41の首部及び口部の間の段部にカシメることにより、マウンテンカバー48は外容器41に固定される。
二液吐出装置55は、耐圧性の外容器56と、その内部に収容される2つの内容器12と、外容器56及び2つの内容器12を閉じるバルブアッセンブリ57と、外容器56と2つの内容器12の間の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。内容器12は、図1の内容器12と実質的に同じであり、原液収容部16、空間14と連通する導入孔15を備えた加圧室17、ピストン(隔壁)18を有している。この二液吐出装置55には、押ボタン33が設けられており、バルブアッセンブリ57は押ボタン33の保護部としても作用する。押ボタン33は、図2の押ボタン33と実質的に同じものであり、2つのバルブ機構のステムにそれぞれ連結される。外容器56は、金属あるいは合成樹脂のいずれによって成形されてもよい。
バルブホルダー58は、楕円状あるいは長円状の蓋部58aと、その下面縁部に設けられた外容器係合部58bと、その下面に設けられた円筒状のバルブ保持部58cと、上面縁部に設けられた筒状の保護部58dとを備えている。外容器係合部58bは、外容器56の上端開口部に挿入される筒状の部位である。バルブ保持部58cは、バルブ機構45のハウジング45aを保持する筒状の部位である。保護部58cは、押ボタン33を保護する筒状の部位である。
この内容器61は、図5bに示すように、一方のピストン66より上の領域、及び、他方のピストン66より上の領域によってそれぞれ原液収容部16a、bが構成され、一方のピストン66より下の領域及び他方のピストン66より下の領域によって加圧室17a、bが構成される。
とができる。この実施形態では、円筒状のものを用いているが、その形状は特に限定されるものではない。また、図1のように、バルブアッセンブリ62と連結する縮径した連結部を備えていてもよい。
隔壁64は、シリンダー63を上下に延び、シリンダー63内を2つに区分けするものである。この実施形態では、断面形状が2つの半円状の原液収容空間16a、16bとなるようにシリンダー63内を区分けしている。
底蓋65は、シリンダー63の下端を閉じるものである。上面縁部にシリンダー63の下端を受け入れる環状溝65aが形成されており、上面直径方向に隔壁64の下端を受け入れる直線溝65bが形成されている。さらに、底蓋65には、直線溝65bを挟むように、底蓋65を貫通する2つの導入孔15a、bが設けられている。
ピストン66は、半円状のものであり、シリンダー63及び隔壁64の内面と密に当接しながら上下するものである。
バルブホルダー67は、栓部67aの下面外周が内容器61(シリンダー63)の上端開口部とシール性をもって連結され、かつ、栓部67aの下面が隔壁64とシール材67bを介してシール性をもって連結される。それ以外は、図3のバルブホルダー46と実質的に同じものであり、フランジ部52、蓋部53及びホルダー部54を有する。
この内容器71は、それぞれ第1ピストン76a及び第2ピストン76bより上の領域によってそれぞれ原液収容部16a、16bが構成され、それぞれ第1ピストン76a及び第2ピストン76bより下の領域によって加圧室17a、17bが構成される。
状のものである。この実施形態では、シリンダー63内を、断面形状が円状の原液収容部16aと、それを囲むようなリング状の原液収容部16bとに区分けしている。
底蓋75は、シリンダー63の下端を閉じるものである。上面縁部にシリンダー63の下端を受け入れる環状の縁溝75aが形成されており、上面中部に隔壁74の下端を受け入れる環状の中溝75bが形成されている。さらに、底蓋75には、縁溝75aと中溝75bとの間と、中溝75b内にそれぞれ導入孔15a、bが設けられている。
第1ピストン76aは、円状のものであり、原液収容部16aを上下するものである。第2ピストン76bは、リング状のものであり、原液収容部16bを上下するものである。
バルブホルダー77は、中央に設けられた筒状のバルブ保持部77aと、その外周に設けられた筒状の栓部77bと、それらを繋ぐリング状の連結部77cと、栓部77bの上端から外方に突出するフランジ部77dとからなる。フランジ部77dの下面に外容器41の上端面が当接される。栓部77bの側面上部と、外容器41の開口部内面との間にOリング72aが配置される。栓部77bの側面下部にシリンダー63の上端開口部が嵌入される。
バルブ機構78は、図6bに示すように、下部に隔壁74が連結される筒状のハウジング81と、そのハウジング81内に上下動自在に挿入され、上下2つのステム孔を備えたステム82と、それぞれのステム孔を閉じ、上下に配置された2つのステムラバー83と、ステム82を常時上方に付勢するバネ84と、2つのステムラバー83を支持する支持部材85とからなる。このバルブ機構78は、ハウジング81をバルブ保持部77aと連結させることにより、ステム82、ステムラバー83等をハウジング81に固定する。また、このバルブ機構78では、2つのステムラバー83によってハウジング81内が独立した2つの空間に分けられる。つまり、上下のステムラバー83によって上部空間が形成され、下のステムラバーより下方に下部空間が形成される。
ステム82は、上端開口部に形成された2つの吐出口82aと、ステムの側面に上下に形成された2つのステム孔82bと、それらを独立して繋ぐ通路82cとからなる。そして、上側のステム孔82bは、ハウジング81の上部空間内に配置され、下側のステム孔82bは、ハウジング81の下部空間内に配置される。
隔壁部材80は、リング状あるいは筒状のものであり、2つのステムラバー83の間に設けられ、2つのステムラバー83を支持するものである。
このように構成されているため、ステム82を下方に下げることにより、2つのステム孔82bが2つのステムラバー83から同時に開放され、原液収容部16aと下部空間、及び、原液収容部16bと上部空間とが同時に連通する。
のピストンは共有の加圧流体Fによって押圧されるため、2つの導入孔15の面積を同じにするだけで、それぞれの内容器71から吐出される内容物の吐出量(吐出速度)を同じにすることができる。
上部体88は、上端がバルブホルダー77の筒状の栓部77bにシール性をもって嵌入される筒状の外壁88aと、上端がバルブ機構78のハウジング81の下部81bにシール性をもって嵌入される筒状の内壁88bと、外壁88aと内壁88bの下端を連結する底面88cを備えている。底面88cには、導入孔15aが形成されている。
下部体89は、筒状の本体89aと、その下端を閉じる底面89bと、その上端を閉じる天面89cと、その天面の中央から上方に延びる筒状の連通路89dとを備えている。底面89bには、導入孔15bが形成されている。そして、連通路89dは、上部体88の内壁88b内からバルブ機構78のハウジング81の下端連通孔81dと連通するように構成されている。
この内容器87は、それぞれ第1ピストン87a及び第2ピストン87bよりの上の領域によってそれぞれ原液収容部16a、16bが構成され、それぞれ第1ピストン87a及び第2ピストン87bより下の領域によって加圧室17a、17bが構成される。
このような中容器91としては、合成樹脂のブロー成形品、合成樹脂あるいは金属箔によるパウチ等が挙げられる。
この吐出装置90も、図1の吐出装置10と同様に、加圧された液体L(加圧流体F)による導入孔15の通過が原液Cによる原液収容部16から大気(バルブ13の吐出口)
までを繋ぐ内部通路の通過よりも律速となるように構成されている。そのため、内容物の種類に関わらず原液Cを一定の吐出量で吐出させることができる。さらに、吐出装置90は、加圧流体Fを構成する液体Lと噴射剤Pを独立して収容しているため、使用する向きに関係なく使用することができる。また、外力が加わっても噴射剤Pが加圧室17に導入されることがなく、不具合の生じにくい耐久性の高いものである。
中容器96は、首部上端に半径方向外側に突出した係合フランジ部96aを有している。係合フランジ部96aを、外容器41の上端とバルブアッセンブリ42のフランジ部52の間に挟み、中容器96を固定する。また、外容器41と中容器96の間に噴射剤Pを充填するため、中容器96の首部96bの外周にOリング96cが設けられる。そのため、バルブアッセンブリ42の栓部51の外周のOリング51aを設けていない。中容器96の首部96bは、バルブアッセンブリ42の栓部51の外周面にきつく嵌合するように構成されている。
この吐出装置100は、ピストン101より上の領域が原液Cを収容する原液収容部16を構成し、ピストン101と隔壁部材102との間の空間(ピストン101より下の領域)が加圧室17を構成し、ピストン101が原液収容部16と加圧室17とを隔離し、原液収容部に加圧流体の圧力を伝達する隔壁である。なお、隔壁部材102には、加圧流体収容部と加圧室17とを連通する導入孔15が形成されている。そして、導入孔15には、キャピラリーチューブが設けられ、圧縮ガスの導入孔15の通過が律速となるように構成されている。
ピストン101は、外容器11内を上下に摺動するものである。図1のピストン18と同様に、天然ゴムあるいは合成ゴムによって成形される。
ス(加圧流体F)が加圧室17へ導入されると、その量だけピストン101が上方に移動し、原液収容部16を縮小させる。それと同時に、原液収容部16の原液Cがバルブ13に送りこまれる。そして、他の実施形態と同様に、圧縮ガス(加圧流体F)の導入孔15の通過が、原液Cの原液収容部16から大気までの通路の通過より律速となっているため、原液Cの移動速度は、圧縮ガス(加圧流体F)の導入孔15の通過速度と同じになる。そのため、原液が発泡剤(界面活性剤など)を含有する発泡性の流体であっても、粘度の高い流体であっても同じ吐出速度、吐出量とすることができる。なお、加圧流体に圧縮ガスを使用する場合、導入孔(マイクロキャピラリーチューブ)の断面積を内部通路の断面積の10%以下、さらには5%以下にすることが好ましい。
このように構成されているため、バルブ13を開放することにより、圧縮ガス(加圧流体F)が下の空間14から導入孔15を介して加圧室17へ導入される。そして、圧縮ガス(加圧流体F)が加圧室17へ導入されると、その量だけ内袋103が収縮し、原液収容部16を縮小させる。それと同時に、原液収容部16の原液Cがバルブ13に送りこまれる。
二液吐出装置105は、耐圧性の外容器106と、その外容器106を閉じるバルブアッセンブリ107と、外容器106内に収容され、上中下の3つの空間に分ける隔壁部材108と、それぞれ上の空間及び下の空間を上下する2つのピストン109a、bと、中の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。加圧流体Fは、圧縮ガスが採用される。
バルブアッセンブリ107は、バルブ機構110と、そのバルブ機構110を保持し、外容器106の開口部を閉じるマウンティングキャップ111とを有している。バルブ機構110は、ステム82がステム外筒110a、ステム内筒110b、及び、ステム底110cとに分かれた部材からなること以外は、図6のバルブ機構78と実質的に同じであり、ハウジング81内に独立した2つの空間を有し、1つのステム82を押し下げることによりその2つの空間を外部と連通させるものである。ステム内筒110bをステム外筒110a内に挿入することにより、ステム82内が2つの独立した通路に分かれる。ステム底110cは、組み合わせたステム外筒110aとステム内筒110bの底を塞ぐものであり、かつ、バネ受けを備えている。マウンティングキャップ111は、バルブ機構110を保持するバルブ保持部111aと、外容器106のフランジ部106bを覆う環状フランジ111bと、それらを繋ぐ環状の連結部111cとからなる。
上部材116は、上端がバルブ機構110のハウジング81の下部81bと連結する筒状体であり、その下端に半径方向外側に突出し、外容器106の内面とシール性を伴って当接する第1隔壁116aが形成されている。また、第1隔壁116aには、導入孔15
aが形成されている。
下部材117は、上端が上部材116の下端と連結する筒状体であり、上部に半径方向外側に突出し、外容器106の内面とシール性を伴って当接する第2隔壁117aが形成されている。また、第2隔壁117aには、導入孔15bが形成されている。
このように隔壁部材108は構成されているため、上部材116の第1隔壁116aとバルブアッセンブリ107との間の空間が外容器106内の上空間を構成し、第1隔壁116aと第2隔壁117aとの間の空間が外容器106内の中空間を構成し、第2隔壁117aと外容器106の底面との間の空間が外容器106内の下空間を構成する。
そして、二液吐出装置105は、それぞれ上のピストン109aより上の領域及び下のピストン109bより下の領域によって原液収容部16a、bが構成され、それぞれの上のピストン109aの下の領域及び下のピストン109bの上の領域によって加圧室17a、bが構成される。それぞれのピストン109a、bが原液収容部16a、bと加圧室17とを隔離し、原液収容部16a、bを押圧する隔壁となる。
その後、原液を原液収容部16a、bにピストン109a、bを加圧室17a、bが小さくなる方向に移動させながら、加圧充填する。なお、原液を加圧充填する前に、加圧室17a、bに届かず原液収容部16a、bに残存している加圧剤を排出することにより、原液を正確に所定量充填しやすい。
ことができる。
吐出装置120は、耐圧性の外容器11と、その内部に収容される内容器121と、外容器11及び内容器121を閉じるエアゾールバルブ13(以下、バルブ)と、外容器11及び内容器121との間の空間(加圧流体収容部)14に収容される加圧流体Fとを有している。外容器11、バルブ13及び加圧流体Fは、図1の外容器11、バルブ13及び加圧流体Fと実質的に同じものである。
内袋122は、有底筒状の合成樹脂製のものである。この上端開口部がハウジング25の下端と筒状体のバルブ係合部121bとの間に挟まれて固定される。このような内袋122としては、合成樹脂のブロー成形品、合成樹脂あるいは金属箔によるパウチ等が挙げられる。
つまり、内袋122内によって原液収容部16が構成され、内袋122とシリンダー21及び底蓋22との間の空間によって加圧室17が構成される。内袋122が隔壁を構成する。筒状体121aの構成は、図1のシリンダー21と実質的に同じものであり、底蓋22は、図1の底蓋22と実質的に同じものである。
さらに、2つの吐出容器120を吐出部材31で連結した図12bの二液吐出装置120aの場合、2つの導入孔15の断面積及び加圧流体Fを同じとすることにより、2つの原液Cの吐出量を同じにすることができる。
P 噴射剤
L 液体
10 吐出装置
11 外容器
11a 底部
11b 胴部
11c 肩部
11d 首部(円筒部)
11e 環状凹部
12 内容器
13 エアゾールバルブ(バルブ)
14 空間
15 導入孔
16、16a、16b 原液収容部
17、17a、17b 加圧室
18 ピストン(隔壁)
21 シリンダー
21a 上底
21b バルブ係合部
22 底蓋
22a 環状溝
24 シール材
25 ハウジング
25a フランジ部
25b 凹み部
25c 係合段部
25d 内容器係合部
26 ステム
26a ステム孔
26b ステム内通路
26c 吐出口
27 バネ
28 ステムラバー
29 キャップ
30 二液混合吐出装置
31 吐出部材
31a 吐出孔
32 保持部材
32a 外筒部
32b 保持部
32c 外連結部
32d 内連結部
32e 後溝
33 押ボタン
36 本体
36a ステム係合部
36b 独立通路
36c 水平通路
36d 混合通路
37 スパウト部
38 基材
39 カバー
40 二液吐出装置
41 外容器
41a 底部
41b 胴部
41c 肩部
41d 首部
41e 口部
41f 縦溝
42 バルブアッセンブリ
45 バルブ機構
45a ハウジング
45b ステム
45c ステムラバー
45d バネ
45e カバー
46 バルブホルダー
48 マウンテンカバー
48a カバー部
48b 固定部
51 栓部
51a Oリング
52 フランジ部
53 蓋部
54 ホルダー部
54a 段部
55 二液吐出装置
56 外容器
57 バルブアッセンブリ
58 バルブホルダー
58a 蓋部
58b 外容器係合部
58c バルブ保持部
58d 保護部
60 二液吐出装置
61 内容器
62 バルブアッセンブリ
63 シリンダー
64 隔壁
65 底蓋
65a 環状溝
65b 直線溝
66 ピストン
67 バルブホルダー
67a 栓部
67b シール材
70 二液吐出装置
71 内容器
72 バルブアッセンブリ
72a Oリング
74 隔壁
75 底蓋
75a 縁溝
75b 中溝
76a、b ピストン
77 バルブホルダー
77a バルブ保持部
77b 栓部
77c 連結部
77d フランジ部
78 バルブ機構
79 マウンテンカバー
80 隔壁部材
81 ハウジング
81a フランジ部
81b 下部
81c 側連通孔
81d 下端連通孔
82 ステム
82a 吐出口
82b ステム孔
82c 通路
83 ステムラバー
84 バネ
85 支持部材
86 二液吐出装置
87 内容器
87a 第1ピストン
87b 第2ピストン
88 上部体
88a 外壁
88b 内壁
88c 底面
89 下部体
89a 本体
89b 底面
89c 天面
89d 連通路
90 吐出装置
91 中容器
91a 首部
95 二液吐出装置
96 中容器(内袋)
96a 係合フランジ部
96b 首部
96c Oリング
100、a 吐出装置
101 ピストン
102 隔壁部材
102a 上底
103 内袋
105 二液吐出装置
106 外容器
106a 本体
106b フランジ部
107 バルブアッセンブリ
108 隔壁部材
109a、b ピストン
111 マウンティングキャップ
111a バルブ保持部
111b 環状フランジ
111c 連結部
116 上部材
116a 第1隔壁
117 下部剤
117a 第2隔壁
120 吐出装置
120a 二液吐出装置
121 内容器
122 内袋
Claims (12)
- 外容器と、
前記外容器内に設けられる加圧流体収容部と、
前記加圧流体収容部と導入孔で連通する加圧室と、
前記加圧流体収容部に充填される加圧流体と、
前記加圧流体収容部及び加圧室から独立して設けられ、加圧室に導入される加圧流体の圧力を伝達することができる隔壁を備えた原液収容部と、
前記外容器を閉じ、前記原液収容部と連通するバルブとを有し、
前記バルブが開放したとき、加圧流体収容部に充填された加圧流体が、加圧室に導入され、その加圧流体の押圧力によって原液収容部が収縮されて、原液が大気に吐出され、
前記加圧流体の導入孔の通過が律速過程となるように構成されており、
前記加圧流体が噴射剤によって加圧された液体である、
吐出装置。 - 前記噴射剤が圧縮ガスである、請求項1記載の吐出装置。
- 前記導入孔の断面積が前記原液収容部と外気とを繋ぐ内部通路の断面積よりも小さい、請求項1記載の吐出製品。
- 前記外容器内に収容される内容器を有しており、
前記内容器が、前記原液収容部と、前記加圧室と、前記原液収容部と加圧室とを隔離し、前記加圧室に導入される加圧流体の圧力を原液収容部に伝達可能な隔壁とを備えており、前記加圧流体収容部は、前記外容器と前記内容器との間の空間で構成されている、
請求項1記載の吐出装置。 - 前記内容器が、前記外容器内に収容され、一端の開口部がバルブによって閉じられる筒状のシリンダーと、そのシリンダーの他端の開口部を閉じ、シリンダーの内外を連通する前記導入孔が形成された底蓋と、そのシリンダーの内面を摺動し、シリンダーの前記一端の開口部との間の空間の容積を拡縮するピストンとを備えており、
前記加圧室は、前記シリンダー内の他端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、
前記原液収容部は、前記シリンダー内の一端の開口部とピストンとの間の空間で構成され、
前記隔壁は、前記ピストンによって構成されている、
請求項4記載の吐出装置。 - 前記内容器が、前記外容器内に収容され、開口部がバルブによって閉じられ、外容器内と連通する導入孔が形成された制御容器と、その制御容器内に設けられた可撓性を有する最内容器とを備えており、
前記加圧室は、前記制御容器と最内容器との間の空間から構成され、
前記原液収容部は、最内容器内の空間から構成され、
前記隔壁は、最内容器によって構成されている、
請求項4記載の吐出装置。 - 前記外容器と内容器との間に可撓性の中容器を有しており、
前記外容器と中容器との間に噴射剤が収容され、前記中容器と内容器との間に液体が収容される、請求項4記載の吐出装置。 - 前記外容器内に収容され、外容器内を上下空間に分け、上下空間を連通する前記導入孔が形成された隔壁部材と、その一方の空間内を原液収容部と加圧室とに分け、前記加圧室に導入される加圧流体の圧力を原液収容部に伝達可能な隔壁とを備えており、
前記加圧流体収容部は、他方の空間によって構成されている、
請求項1記載の吐出装置。 - 前記隔壁が、前記一方の空間内の外容器内面を上下に摺動するピストンである、請求項8記載の吐出装置。
- 前記隔壁が、前記一方の空間内に設けられる可撓性の最内容器である、
請求項8記載の吐出容器。 - 前記外容器内に2種の原液を独立して収容することができるように2つの原液収容部を備えた、請求項1〜10いずれか記載の吐出装置。
- 請求項1〜11いずれか記載の吐出装置を2本連結した二液吐出装置。
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