JP2022112737A - 2液移充填容器、移充填システム、移充填方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2種類の内容物を分離収容している加圧製品から2種類の内容物を分離した状態のまま移充填することができ、且つ2種類の内容物を所定の比率で充填/吐出することができる2液移充填容器を提供する。【解決手段】加圧製品70の吐出圧力を利用して、加圧製品70に分離収容されている第1内容物C1と第2内容物C2とを分離した状態のまま移充填するための2液移充填容器であって、第1ノズル23と、第1ノズル23と連通し第1内容物C1を貯留する第1貯留室S1と、第1貯留室S1を拡縮するための第1拡縮部56と、第2ノズル24と、第2ノズル24と連通し第2内容物C2を貯留する第2貯留室S2と、第2貯留室S2を拡縮するための第2拡縮部57とを備え、第1拡縮部56と第2拡縮部57とが連動可能に連結され、第1貯留室S1と第2貯留室S2とを同時に拡縮可能とされている。【選択図】図1

Description

本発明は、加圧製品に分離収容されている第1内容物と第2内容物とを分離した状態のまま移充填するための2液移充填容器と、その2液移充填容器を用いた移充填システム、移充填方法に関する。
特許文献1には、内容物が充填された原液補充装置から内容物を移充填し、圧縮ガスの圧力で内容物を吐出させることができるリフィル容器が開示されている。特許文献2には、発光液と酸化液とを別々に収容した発光性液体吐出容器と、この発光性液体吐出容器から発光液と酸化液とを移充填するための発光性液体収容容器とが開示されている。特許文献3には、毛髪化粧料の第1剤を充填した容器と、第2剤を充填した容器とに取り付け、それぞれの容器から吐出させた第1剤と第2剤とを混合するための混合皿が開示されている。
特許第4036946号公報 特許第6250474号公報 特開2005-6773号公報
特許文献1には、1種類の内容物を移充填することが開示されているが、2種類の内容物を移充填することについての開示は無い。特許文献2には、発光性液体収容容器内において発光液と酸化液とを混合して発光させることが開示されているが、2種類の内容物を混合させることなく移充填することについての開示は無い。特許文献3には、移充填させることについての開示が無い。
本発明は、2種類の内容物を分離収容している加圧製品から2種類の内容物を分離した状態のまま所定の比率で移充填することができる2液移充填容器の提供や、その2液移充填容器を用いた移充填システム、移充填方法の提供を目的とする。
本発明の2液移充填容器10、10A、10Bは、第1内容物C1と加圧剤Pとを収容する加圧製品70、70A、70Bの吐出圧力を利用して、加圧製品70、70A、70Bに分離収容されている第1内容物C1と第2内容物C2とを分離した状態のまま移充填するための2液移充填容器であって、第1内容物C1を充填/吐出するための第1ノズル23と、第1ノズル23と連通し第1内容物C1を貯留する第1貯留室S1と、第1貯留室S1を拡縮するための第1拡縮部56と、第2内容物C2を充填/吐出するための第2ノズル24と、第2ノズル24と連通し第2内容物C2を貯留する第2貯留室S2と、第2貯留室S2を拡縮するための第2拡縮部57とを備え、第1拡縮部56と第2拡縮部57とが連動可能に連結され、第1貯留室S1と第2貯留室S2とを同時に拡縮可能とされていることを特徴としている。
上記2液移充填容器においては、第1内容物C1を吐出する第1ステム71aに接続される第1接続部25と、第2内容物C2を吐出する第2ステム72aに接続される第2接続部26とを備え、第1接続部25と第2接続部26とが連動可能に連結され、第1ステム71aと第2ステム72aとを同時に押し下げ可能とされていることが好ましい。
また、第1ノズル23と第2ノズル24とを備える容器部材20と、容器部材20内を摺動し、第1貯留室S1と第2貯留室S2とを同時に拡縮するピストン部材50と、第1ノズル23と第1貯留室S1とを連通する第1通路32aを備えた区画部材30とを備え、区画部材30が、容器部材20内に収容され、第1貯留室S1と第2貯留室S2とを区画していることが好ましい。
また、有底筒状のピストン部材50、50A内に区画部材30を挿入することで、ピストン部材50、50A内に第1貯留室S1が形成され、ピストン部材50、50Aの下方であって区画部材30の外周に第2貯留室S2が形成されていることが好ましい。
また、ピストン部材50、50Aの外周に、容器部材20の内面を液密に摺動する外側摺動部54が設けられ、区画部材30の外周に、ピストン部材50、50Aの内面を液密に摺動する内側摺動部34が設けられていることが好ましい。
また、ピストン部材50、50Aの摺動範囲を制限する計量キャップ60を備えることが好ましい。
第1ノズル23および/または第2ノズル24に弁V1、V2を備えることが好ましい。また、第1拡縮部56を第1貯留室S1の縮小方向に付勢する付勢手段63を備えることが好ましい。
本発明の移充填システム1、1A、1Bは、上記の2液移充填容器10、10A、10Bと、第1内容物C1と第2内容物C2と加圧剤Pとを収容した加圧製品70、70A、70Bとを備えたことを特徴としている。
または、上記の2液移充填容器10Bに、加圧製品70Bから第1内容物C1と第2内容物C2を移充填するための移充填システム1Bであって、加圧製品70Bが、第1内容物C1と加圧剤Pとを収容した第1製品76と、第2内容物C2を収容した第2製品77と、第1製品76と第2製品77とを連結する連結部材80Bとを備え、連結部材80Bが、第1製品76や第2製品77への2液移充填容器10Bの接続を補助する接続補助手段を備えることを特徴としている。
本発明の移充填方法は、第1内容物C1と加圧剤Pとを収容する第1製品76と、第2内容物C2を収容する第2製品77とから、2液移充填容器10A、10Bへ第1内容物C1と第2内容物C2を移充填する移充填方法であって、第1貯留室S1への第1内容物C1の充填によって生じる第2貯留室S2内の陰圧を利用して、第2内容物C2を第2貯留室S2へ充填させることを特徴としている。
本発明の2液移充填容器は、第1貯留室と第2貯留室とを備えているため、第1内容物と第2内容物とを分離した状態のまま移充填することができる。また、第1貯留室を拡縮するための第1拡縮部と、第2貯留室を拡縮するための第2拡縮部とが連動可能に連結され、第1貯留室と第2貯留室とを同時に拡縮可能とされているため、第1内容物と第2内容物を所定の比率で充填することができる。
第1内容物を吐出する第1ステムに接続される第1接続部と、第2内容物を吐出する第2ステムに接続される第2接続部とを備え、第1接続部と第2接続部とが連動可能に連結され、第1ステムと第2ステムとを同時に押し下げ可能とされている場合、第1内容物と第2内容物とを加圧製品から同時に吐出させることができ、第1内容物と第2内容物とを所定の比率で充填し易くなる。
第1ノズルと第2ノズルとを備える容器部材と、容器部材内を摺動し、第1貯留室と第2貯留室とを同時に拡縮するピストン部材と、第1ノズルと第1貯留室とを連通する第1通路を備えた区画部材と、を備え、区画部材が、容器部材内に収容され、第1貯留室と第2貯留室とを区画している場合、構造が簡単であり、使用後に簡単に洗浄することができる。
有底筒状のピストン部材内に区画部材を挿入することで、ピストン部材内に第1貯留室が形成され、ピストン部材の下方であって区画部材の外周に第2貯留室が形成されている場合、第1貯留室と第2貯留室とはピストン部材の上下方向にずれて位置するため、第1内容物と第2内容物とが接触し難い。
ピストン部材の外周に、容器部材の内面を液密に摺動する外側摺動部が設けられ、区画部材の外周に、ピストン部材の内面を液密に摺動する内側摺動部が設けられている場合、ピストン部材が摺動しても第1貯留室や第2貯留室の近くに摺動部を位置させることができ、安定した充填を行うことができる。
ピストン部材の摺動範囲を規制する計量キャップを備えている場合、必要な量の第1内容物と第2内容物を簡単に移充填させることができる。
第1ノズルおよび/または第2ノズルに弁を備える場合、意図しない内容物の吐出を防止することができる。第1拡縮部を第1貯留室の縮小方向に付勢する付勢手段を備えている場合、付勢手段によって簡単に第1内容物と第2内容物を吐出させることができる。
第1加圧製品と第2加圧製品とを連結する連結部材が、第1製品や第2製品への2液移充填容器の接続を補助する接続補助手段を備えている本発明の移充填システムでは、移充填作業を簡単に行うことができる。
本発明の移充填方法では、第1貯留室への第1内容物の充填によって生じる第2貯留室内の陰圧を利用して、第2内容物を第2貯留室へ充填させるため、第1内容物と第2内容物を所定の比率で充填することができる。
本発明の移充填システムの断面図である。 図2Aが計量キャップの断面図、図2Bがピストン部材の断面図、図2Cが区画部材の断面図、図2Dが容器部材の断面図である。 移充填前の状態を示す断面図である。 図4Aが移充填後の2液移充填容器の断面図、図4Bが弁からの吐出状態を示す要部断面図、図4Cが弁を取り付けた状態での移充填状態を示す要部断面図である。 ピストン部材と計量キャップの変形例を示す断面図であって、図5Aが移充填前を、図5Bが移充填後を示す。 本発明の他の移充填システムの断面図である。 本発明のさらに他の移充填システムの断面図である。 図8Aがピストン部材の断面図、図8Bが容器本体の断面図である。 連結部材の断面図である。 移充填前の状態を示す断面図である。 移充填後の2液移充填容器の断面図である。
次に、本発明の2液移充填容器10と移充填システムについて図面に基づいて詳細に説明する。2液移充填容器10は、図1に示すように、加圧製品70のステム71a、72aに接続し、内容物C1、C2を移充填するために使用するものである。この2液移充填容器10は、容器部材20と、容器部材20に収容される区画部材30と、同じく容器部材20に収容されるピストン部材50と、容器部材20に着脱自在に取り付けられる計量キャップ60とを備えている。なお、計量キャップ60については必ずしも設ける必要は無い。以下、各部材について詳細に説明する。
容器部材20は、図2Dに示すように、下底部21と、下底部21の外周から上方に延出された側壁部22とを備えている。下底部21は平面視略円板状であり、側壁部22は略円筒状である。従って、容器部材20は全体として略有底筒状とされている。
下底部21には、下方に向かって突出する第1ノズル23と第2ノズル24とが設けられている。第1ノズル23は加圧製品70に充填されている第1内容物C1の充填/吐出に供される部位であり、第2ノズル24は加圧製品70に充填されている第2内容物C2の充填/吐出に供される部位である。
第1ノズル23は、加圧製品70の第1ステム71aと接続するための第1接続部25を有している。この第1接続部25は、第1ステム71aに外嵌できるよう、第1ノズル23の先端の内径を第1ステム71aの外径と略等しくすることで構成されている。第1ノズル23はノズル内通路23aを有しており、このノズル内通路23aを通じて第1内容物C1は容器部材20内に充填される。第2ノズル24も第2接続部26とノズル内通路24aとを有している。なお、第2接続部26とノズル内通路24aの構成は第1ノズル23と同様であることから説明を省略する。
第1接続部25と第2接続部26とは互いに同じ高さ位置(上下方向位置)に設けられている。第1ステム71aと第2ステム72aも互いに同じ高さ位置(上下方向位置)に設けられている。従って、第1接続部25と第1ステム71aとの接続と、第2接続部26と第2ステム72aとの接続は同時に行われるようになっている。また、第1接続部25と第2接続部26とは相互の位置関係が変わることはない。換言すれば、第1接続部25と第2接続部26とは連動可能に連結されている。従って、第1ステム71aと第2ステム72aとを同時に押し下げることができる。
下底部21には、区画部材30を固定するための固定孔27が2つ設けられている。固定孔27は、平面視、第1ノズル23や第2ノズル24と同じ位置に設けられている。ただ、必ずしも固定孔27と第1ノズル23や第2ノズル24の平面位置を合わせる必要は無く、ずれた位置に設けられていてもよい。2つの固定孔27のうち、第1ノズル23のノズル内通路23aと連通する固定孔27については、下底部21の中心方向に向かう切欠28によって一部拡大されており、第1ノズル23のノズル内通路23aと後述する区画部材30の第1通路32aとが連通可能となっている。
側壁部22の外周面には雄ネジ22aが設けられている。この雄ネジ22aは、計量キャップ60の内周面に設けられた雌ネジ61aと螺合するためのものである。
区画部材30は、図2Cに示すように、土台部31と、土台部31から上方に延出された凸部32と、土台部31から下方に延出された2つの固定部33とを備えている。
土台部31は平面視略円板状であり、その外径は、容器部材20の側壁部22の内径と略等しくされている。
凸部32は、ピストン部材50の内部形状と略等しい形状であることが好ましい。凸部32をピストン部材50に挿入することでピストン部材50内に形成される空間が、第1内容物C1を貯留する第1貯留室S1となるためである。この実施形態では略円柱状とされている。凸部32の内部には上記第1通路32aが上下方向に設けられている。この第1通路32aは凸部32の中心軸(すなわち、区画部材30の中心軸)を通っている。凸部32の上端近傍の外周面には、内側摺動部34が設けられている。具体的には、周方向に連続するシール溝32bと、シール溝32bに取り付けられた環状のシール部材35とで、ピストン部材50の内面を液密に摺動する内側摺動部34が形成されている。シール部材35は、区画部材30やピストン部材50より軟質であることが好ましい。
固定部33は、平面視、容器部材20の固定孔27と同じ位置に設けられている。2つの固定孔27に2つの固定部33を挿入することで、容器部材20と区画部材30の中心軸回りの回転が拘束されている。また、2つの固定孔27のうち、第2ノズル24のノズル内通路24aと連通する固定孔27に挿入される固定部33には、このノズル内通路24aと連通するための第2通路33aが設けられている。他方の固定部33には、第1ノズル23のノズル内通路23aと第1通路32aとの連通を阻害しないよう切欠33bが設けられている。
上記構成の容器部材20と区画部材30とを組み合わせることで、容器本体40が構成されている。なお、容器部材20の側壁部22の内周面と、区画部材30の凸部32の外周面との間に第2内容物C2を貯留する第2貯留室S2が設けられる(図1参照)。従って、区画部材30が、第1貯留室S1と第2貯留室S2とを区画していると言える。また、区画部材30によって区画された略円柱状の第1貯留室S1と略円筒状の第2貯留室S2は、同心状に位置している。なお、区画部材30には、第2貯留室S2と連通するために第2通路33aが設けられているが、第2通路33aは必ずしも区画部材30に設ける必要は無く、容器部材20に設けてもよい。例えば、ノズル内通路24aと連通する通路や溝を側壁部22に設けることで、第2貯留室S2と連通する通路を確保することができる。
ピストン部材50は、区画部材30の凸部32に外嵌する嵌合筒部51と、嵌合筒部51の上端を閉塞する閉塞部52とを備えている。従って、ピストン部材50は、図2Bに示すように全体として略有底筒状である。
嵌合筒部51は略円筒状であって、その下端には、径外方向に延出されたフランジ部53が設けられている。フランジ部53の外径は、容器部材20の側壁部22の内径と略等しい。そしてフランジ部53の外周面に、外側摺動部54が設けられている。具体的には、周方向に連続するシール溝53aと、シール溝53aに取り付けられた環状のシール部材55とで、容器部材20の内面を液密に摺動する外側摺動部54が形成されている。シール部材55は、区画部材30やピストン部材50より軟質であることが好ましい。
閉塞部52は平面視略円板状であって、その外径は、後述する計量キャップ60のカバー部61の内径と略同径とされている。これにより、ピストン部材50の上下方向の摺動が安定する。ただし、嵌合筒部51の外径と略同径としてもよい。閉塞部52は、嵌合筒部51の上端を完全に閉塞している。従って、第1貯留室S1は第1通路32aと、第1ノズル23のノズル内通路23aとを介してのみ、外部と連通することができる。ピストン部材50の下方であって区画部材30の凸部32の外周に位置する第2貯留室S2についても、外側摺動部54によって上側が閉塞されているため、第2通路33aと、第2ノズル24のノズル内通路24aとを介してのみ、外部と連通することができる。
容器部材20と、区画部材30と、ピストン部材50は同心上に位置している。具体的には、容器部材20の側壁部22の中心軸と、区画部材30の凸部32の中心軸と、ピストン部材50の嵌合筒部51の中心軸は同じ位置にある。そして、ピストン部材50は、容器部材20内において軸方向(上下方向)に摺動し、第1貯留室S1と第2貯留室S2とを同時に拡縮する。従って、ピストン部材50は、第1貯留室S1を拡縮するための第1拡縮部56と、第2貯留室S2を拡縮するための第2拡縮部57とを備えているといえる。なお、第1拡縮部56としては、例えば閉塞部52の下面である。また、第2拡縮部57としては、例えば嵌合筒部51の下面である。閉塞部52の下面と嵌合筒部51の下面とは、一体成型されたピストン部材50の部位同士であって、相互の位置関係が変わることは無い。ただ、第1拡縮部56と第2拡縮部57とは必ずしも一体成型されている必要は無く、連動可能に連結されていればよい。
計量キャップ60は、図2Aに示すように、上底部62と、上底部62の外周から下方に延出されたカバー部61とを備えている。上底部62は平面視略円板状であって、カバー部61は略円筒状である。従って、計量キャップ60は、全体として略有底筒状である。
上底部62には、計量キャップ60の内外を連通するための空気孔62aが設けられている。これは、計量キャップ60内の空気がピストン部材50の摺動を妨げるのを防止するための措置である。従って、別途、計量キャップ60内の空気を出し入れできる機構を備える場合、空気孔62aは必要ない。
カバー部61の内周面には、容器部材20の雄ネジ22aと螺合する雌ネジ61aが設けられている。また、カバー部61には目盛61bが設けられている。この目盛61bは、第1内容物C1及び/又は第2内容物C2を2液移充填容器10にどの程度、移充填させるかの目安となる。例えば、移充填前に、10mlの目盛61bとピストン部材50の上面とを合わせておくことで、ピストン部材50の上面が計量キャップ60の上底部62に当接するまで移充填すれば、2液移充填容器10に10mlの第1内容物C1及び第2内容物C2を充填することができる。すなわち、ピストン部材50の摺動範囲を制限することで、第1内容物C1と第2内容物C2の充填量を所定容量に制限している。目盛61bは第1内容物C1と第2内容物C2の合計量を表示してもよく、片方の内容物の充填量を表示してもよい。
2液移充填容器10は第1拡縮部56と第2拡縮部57が連動し、第1貯留室S1と第2貯留室S2とが同時に拡縮されるため、第2内容物C2の充填量は第1拡縮部56の断面積(平面視円形の面積)と第2拡縮部57の断面積(平面視円環状(ドーナッツ状)の面積)の比率により調整することができる。たとえば、第2内容物C2の充填量を第1内容物C1と同容量にする場合は、第2拡縮部57の断面積を第1拡縮部56の断面積と同じにすればよく、第2内容物C2の充填量を第1内容物C1の半分にする場合は、第2拡縮部57の断面積を第1拡縮部56の断面積の半分にすればよい。また、第1内容物C1と第2内容物C2に粘度差があっても、さらに、加圧製品70に圧力差があっても、第1内容物C1と第2内容物C2を設定どおりの容量比率で移充填することができる。なお、目盛61bと容器部材20の側壁部22の上端とを合わせるようにしてもよい。この場合でも、同様の効果を得られる。また、容器部材20の側壁部22に目盛を設け、この目盛と計量キャップ60の下端とを合わせるようにしてもよい。
計量キャップ60は、ピストン部材50を覆った状態において、ピストン部材50の位置を外部から確認できるよう、少なくともカバー部61が透明又は透光性を有する素材からなることが好ましい。なお、スリットや貫通孔を設けることで、計量キャップ60内の状況(例えばピストン部材50の位置)を外部から確認できるようにすれば、必ずしも透明又は透光性を有する素材で製造する必要はない。
容器部材20、区画部材30、ピストン部材50、計量キャップ60は、いずれも合成樹脂製である。第1内容物C1や第2内容物C2に直接触れる容器部材20、区画部材30、ピストン部材50については、耐食性に優れた樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂から製造されることが好ましい。また、内容物を紫外線から保護するために、紫外線吸収材を添加してもよい。また、金属製であってもよい。シール部材35、55は合成ゴム製である。ただ、エラストマー、シリコーンゴム、シリコーン樹脂製であってもよい。
次に加圧製品70について説明する。加圧製品70は、図1に示すように、第1ステム71aを備える第1バルブ71と、第2ステム72aを備える第2バルブ72と、第1バルブ71に接続された第1内容器73と、第2バルブ72に接続された第2内容器74と、第1内容器73と第2内容器74とを収容する外容器75と、第1内容器73に収容された第1内容物C1と、第2内容器74に収容された第2内容物C2と、外容器75に収容された加圧剤Pとを備えている。
第1バルブ71は、有底筒状のハウジングと、そのハウジングの内部に上下移動自在に収容された第1ステム71aと、第1ステム71aのステム孔をシールするステムラバーと、第1ステム71aを上向きに付勢するバネと、第1ステム71a及びバネをハウジングに固定するカバー部材とからなり、第1ステム71aを押し下げることで開放する従来公知のものである。なお、第2バルブ72についても同様の構成であることから説明を省略する。
第1内容器73と第2内容器74とは共に可撓性を有するパウチであり、加圧剤Pの圧力を受けて収縮する。パウチは、ハウジングに連結される連結部と、連結部の下部に設けられる固定部と、固定部に溶着固定される複数のシートの周囲を溶着あるいは貼り合わせた袋体とからなり、袋体は少なくとも2つの面を有する。シートとしては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エバールなどの合成樹脂シート、合成樹脂シートにシリカやアルミナなどを蒸着した蒸着樹脂シート、アルミニウム箔などの金属箔シートに合成樹脂シートや蒸着樹脂シートを積層したものなどが用いられる。
外容器75は加圧剤Pの圧力に対して変形しない、又はほとんど変形しない耐圧性を備えている。素材については合成樹脂でも良いし、ガラス、アルミニウムなどの金属でも良い。なお、図1では、第1内容器73、第2内容器74、外容器75の下方が省略されているが、これらの容器は底部を有し、底は閉じられている。
第1内容物C1と第2内容物C2とは、互いに分離した状態で保管しておき、使用時に混合するものであることが好ましい。具体的には、酸化により発色する染料(パラフェニレンジアミンなど)を含有する第1剤と、染料を酸化させる酸化剤(過酸化水素)を含有する第2剤とからなる2液式染毛剤、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩を含有する第1剤と、クエン酸などの酸を含有する第2剤とからなる炭酸ガス発生製剤、塩化マグネシウムやゼオライトなどの発熱成分を含有する無水の第1剤と、水を含有する第2剤とからなる発熱製剤、カルボキシビニルポリマーなどの会合型増粘剤を含有する酸性の第1剤と、トリエタノールアミンなどアルカリ剤を含有するアルカリ性の第2剤とからなるゲル剤などが挙げられる。本発明の2液移充填容器は、第1内容物と第2内容物に粘度差があっても所定の比率で加圧製品から移充填することができ、また吐出することができるが、前記効果が得られやすい点から第1内容物および第2内容物の粘度は1~100,000mPa・sであることが好ましく、1~50,000mPa・sであることがより好ましい。
加圧剤Pは、窒素、二酸化炭素、空気などの圧縮ガス、液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィンなどの液化ガスが挙げられる。ただ、圧縮ガスとするのが好ましい。特に窒素を用いることが好ましい。未使用時における圧力は25℃において0.5~1.0MPaであるが、第1内容物C1や第2内容物C2を吐出できれば、上記圧力に限られない。
次に上記構成の2液移充填容器10と加圧製品70とを用いた移充填システム1について説明する。
第1内容物C1と第2内容物C2とを加圧製品70から2液移充填容器10に移充填するにあたっては、まず、図3に示すように、2液移充填容器10の第1接続部25を加圧製品70の第1ステム71aに接続し、第2接続部26を第2ステム72aに接続する。なお、第1内容物C1や第2内容物C2の移充填量を予め設定しておく場合には、計量キャップ60を周方向に回転させ、ピストン部材50の上面と目盛61bの位置とを合わせておく。
次に、2液移充填容器10を押し下げることで第1ステム71aと第2ステム72aとを押し下げ、第1バルブ71と第2バルブ72とを開状態にし、第1内容物C1と第2内容物C2とを吐出させる。吐出した第1内容物C1は、第1ノズル23のノズル内通路23a、第1通路32aを通って第1貯留室S1に流れ込む。また、第2内容物C2は、第2ノズル24のノズル内通路24a、第2通路33aを通って第2貯留室S2に流れ込む。第1内容物C1や第2内容物C2の吐出圧力によって第1貯留室S1や第2貯留室S2は拡大し、その拡大に伴ってピストン部材50が上方向に移動しようとする。ただ、いずれか一方の貯留室が陰圧となっていれば、すなわち、いずれか一方の内容物の供給が追い付いていない場合は、ピストン部材50は上方向に移動しない。第1内容物C1と第2内容物C2の移充填量が所定の比率となった場合にのみピストン部材50が移動するため、第1内容物C1と第2内容物C2とを常に所定の比率で移充填することができる。また、ピストン部材50は移充填時に計量キャップ60内を移動するため、消費者が移充填操作する際の邪魔にならない。
図1に示すように、計量キャップ60の上底部62の下面にピストン部材50の上面が当接すれば、移充填は完了する。ただ、当接前に移充填を止めてもよいし、計量キャップ60を使用することなく移充填してもよい。なお、計量キャップ60は、移充填中におけるピストン部材50の容器部材20からの抜け防止機能や、移充填中や移充填後における意図しないピストン部材50への接触や押し込みを防止する保護機能もある。
移充填完了後、図4Aに示すように、加圧製品70から2液移充填容器10を取り外し、さらに計量キャップ60を取り外した上で、適宜、ピストン部材50を押し込み、2液移充填容器10の第1ノズル23と第2ノズル24からそれぞれ内容物を吐出させる。この場合も、第1内容物C1と第2内容物C2とは常に同じ比率で吐出される。なお、容器部材20の外面に、図4Aの一点鎖線で示すような指掛かりを設ければ、ピストン部材50を押し込みやすい。
このように、上記構成の2液移充填容器10は、第1内容物C1と加圧剤Pとを収容する加圧製品70の吐出圧力を利用して、加圧製品70に分離収容されている第1内容物C1と第2内容物C2とを分離した状態のまま所定の比率で移充填し、さらに所定の比率で吐出することができるため、混合比率が規定されている内容物同士を移充填し、少量吐出させて効能を確かめるといった用途に好適である。また、容器部材20と区画部材30が別体とされているため、使用後の分解、洗浄を簡単に行うことができる。
なお、図4Aに示すように、第1ノズル23と第2ノズル24に弁V1を設けてもよい。弁V1を設けることで、移充填された内容物C1、C2の外気との接触を抑制することができる。弁V1としては、所定の圧力未満であれば閉状態を維持し、所定の圧力以上で開状態となる圧力弁を用いることが好ましい。この場合、弁V1自体の開閉操作が不要になる。弁V1は、合成ゴム等の可撓性を有する素材からなるチューブ材の先端(下端)を窄ませるようにして閉じることで構成されている。弁V1の下端には切り口が設けられており、ピストン部材50を押し込み、第1貯留室S1(第2貯留室S2)内の圧力が所定の圧力以上となると、図4Bに示すように、弁V1の先端が弾性変形し、切り口が開いて第1内容物C1(第2内容物C2)が吐出される。ピストン部材50の押し込みを止める、または押し込み力を小さくして、第1貯留室S1(第2貯留室S2)内の圧力が所定の圧力未満となると、弁V1の先端が元の状態(形状)に戻り、切り口は閉じられ、第1内容物C1(第2内容物C2)の吐出は止まる。また、第1ステム71a(第2ステム72a)を弁V1の先端に押しつけると、図4Cに示すように、先端が内側に巻き込まれるようにして変形し、第1ステム71a(第2ステム72a)を第1ノズル23(第2ノズル24)に接続することができる。接続を解除すれば、弁V1は元の形状に戻り、閉状態となる。なお、弁V1は、第1ノズル23と第2ノズル24のいずれか一方に設けるだけでも良い。
図5は、ピストン部材50と計量キャップ60の変形例を示している。図に示すように、ピストン部材50の閉塞部52から上方に突出する操作部52aが設けられている。そして、この操作部52aを計量キャップ60の外から直接操作できるよう、計量キャップ60の上底部62に開口部62bが設けられている。このような構成とすることで、計量キャップ60を取り外さなくても、吐出操作をすることができる。すなわち、ピストン部材50を押し込み、内容物C1、C2を吐出させることができる。上記構成のピストン部材50や計量キャップ60であっても、ピストン部材50の閉塞部52の上面が計量キャップ60の上底部62の下面に当接することになるため、移充填中におけるピストン部材50の容器部材20からの抜け防止機能を備えていると言える。
図6は、別の移充填システム1Aを示している。図に示すように、この移充填システム1Aは、2液移充填容器10Aが、移充填された第1内容物C1と第2内容物C2を吐出するための付勢手段63を備えている点、2液移充填容器10Aが、充填と非充填、吐出と非吐出とを切り替える弁V2を備えている点、加圧製品70Aが、第1製品76と第2製品77と連結部材80Aを備えている点で、図1の移充填システム1とは相違している。
付勢手段63は、ピストン部材50Aの上面と計量キャップ60との間に介在し、ピストン部材50A(第1拡縮部56、第2拡縮部57)を押し下げ、第1貯留室S1と第2貯留室S2とを縮小させる方向に付勢するスプリングである。このスプリングは、ピストン部材50Aの閉塞部52から上方に向かって延出された平面視略円環状のスプリングガイド52aに支持されている。付勢手段63の付勢力は、加圧製品70Aの吐出圧力よりも小である。なお、付勢手段63としては、スプリングに限らず、ゴムや圧縮ガスでも良い。
弁V2は、第1ノズル23のノズル内通路23aに介在し、ノズル内通路23aの開状態、閉状態を切替可能とする回動弁である。回動弁の開閉操作を行えるよう、回動弁の一部は第1ノズル23から外部に露出していることが好ましい。なお、弁V2を備えるノズル(第1ノズル23)は、加圧剤Pを収容した第1製品76に接続される。ただ、第2製品77に接続してもよい。この場合、弁を備えない第2ノズル24が第1製品76に接続される。
加圧製品70Aの第1製品76は、有底筒状の外容器75に、可撓性を有する合成樹脂製の第1内容器73が収容されており、外容器75と第1内容器73の開口部に第1バルブ71が固着されて密封している。第1内容器73に第1内容物C1が充填され、外容器75と第1内容器73の間の空間に加圧剤Pが充填されている。第1内容器73は、ポリエチレン、エバール、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂からブロー成形などにより成形される。第2製品77は、第1製品76から加圧剤Pを省略し、第1内容器73の代わりに第2内容物C2を吸い上げるためのディップチューブ78が第2バルブ72に装着されている。加圧剤Pを収容しない非加圧製品(吐出圧力を有しない非加圧製品)の場合は、蓋(カバー部材)としてネジキャップを採用するなどして第2バルブ72を開封自在とすることができる。この場合、使用後に内部を洗浄することができる。また、非加圧製品の場合、内部が陰圧となって第2内容物C2の吸出しが阻害されないよう、外容器75内に外気を供給するための給気路を設けることが好ましい。
他の構成については、図1の加圧製品70と同様の構成であることから、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
連結部材80Aは、第1製品76や第2製品77を保持するための保持手段を備えている。具体的には、図6に示すように、第1製品76の上部に外嵌する第1保持筒81と、第2製品77の上部に外嵌する第2保持筒82を備えている。各保持筒81、82は一体化されており、各部位は相互の位置関係を維持し続ける。
第1保持筒81の内周面と第2保持筒82の内周面とにはそれぞれ係合突起81a、82aが設けられており、連結部材80Aからの第1製品76や第2製品77の脱落や上下方向のズレが規制されている。第1製品76や第2製品77を第1保持筒81や第2保持筒82に保持させると、第1ステム71aと第2ステム72aの高さ位置が揃い、且つこの状態が維持される。また、当然、第1ステム71aと第2ステム72aの横方向の位置も固定される。言わば、第1製品76と第2製品77とが所定の間隔で保持され、第1ステム71aと第2ステム72aの位置決めがなされる。なお、第1ステム71aと第2ステム72aの位置関係(間隔や高さ位置)は、2液移充填容器の第1接続部25と第2接続部26の位置関係と同じにしてある。
上記構成の2液移充填容器10Aと加圧製品70Aを用いた移充填システム1Aにおいても、2液移充填容器10Aを第1ステム71aと第2ステム72aとに接続し、次に2液移充填容器10Aを下に押し込んで第1バルブ71と第2バルブ72を開状態することで、第1内容物C1を第1製品76から第1貯留室S1に、第2内容物C2を第2製品77から第2貯留室S2にそれぞれ移充填させることができる。この際、第1拡縮部56と第2拡縮部57とが連動可能に連結されているから、第1内容物C1と第2内容物C2とを常に所定の比率で移充填させることができる。第2製品77が非加圧製品であっても、第1貯留室S1への第1内容物C1の充填によって生じる第2貯留室S2内の陰圧を利用する、換言すれば、第1製品76の吐出圧力を利用してピストン部材50Aを摺動させ、第2貯留室S2を陰圧とすることにより、第2内容物C2を移充填させることができるから、充填比率は常に同じになる。なお、移充填時には、弁V2は開状態とし、また、弁V2が設けられている第1ノズル23を、加圧剤Pを収容している第1製品76に接続する。移充填後は、弁V2を回動させて閉状態とする。
移充填後、弁V2を回動させて開状態とすれば、付勢手段63によってピストン50Aが押し込まれ、第1内容物C1と第2内容物C2とが吐出される。この際も、第1拡縮部56と第2拡縮部57とが連動可能に連結されているから、第1内容物C1と第2内容物C2とを常に所定の比率で吐出させることができる。なお、第2ノズル24には弁が設けられていないが、第1貯留室S1が収縮しない限り、ピストン部材50Aが摺動することは無く、従って、弁を設けなくても、第2ノズル24からの第2内容物C2の意図しない吐出は防止される。なお、第2製品77は、第1製品76と同じように、第2内容器74に第2内容物C2を充填し、外容器75と第2内容器74の間の空間に加圧剤Pを充填した加圧製品としてもよい(図7参照)。
図7は、さらに別の移充填システム1Bを示している。図に示すように、この2液移充填容器10Bでは、第1貯留室S1と第2貯留室S2とが横方向に並設されている点で、図6の移充填システム1Aとは相違している。
具体的に説明すると、第1貯留室S1と第2貯留室S2とを横方向に並設したことにより、区画部材30が省略されている(図8B参照)。この状態は区画部材30と容器部材20とが一体化されて容器本体40Bを構成しているとも言える。第1貯留室S1と第2貯留室S2は略円柱状の空間であって、その下端は第1ノズル23や第2ノズル24のノズル内通路23a、24aと連通している。容器本体40Bの外形は、2つの円筒を並設したような形状、あるいは陸上競技のトラック状をなしているが、第1ノズル23の第1接続部25と第2ノズル24の第2接続部26とが連動可能に連結されていれば、特に形状は問わない。なお、第1接続部25と第2接続部26は同じ高さ位置に設けられている。
ピストン部材50Bは、第1貯留室S1の平面形状(円形)と等しい形状を持つ第1拡縮部56と、第2貯留室S2の平面形状(円形)と等しい形状を持つ第2拡縮部57とを備えている。この第1拡縮部56と第2拡縮部57は連動可能に連結されている。具体的には、図8Aに示すように、第1拡縮部56と第2拡縮部57から上方に延出された軸部58と、軸部58の上端同士を連結する基部59とによって連結されている。
他の構成については、図1の2液移充填容器10と同様の構成であることから、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
加圧製品70Bの第1製品76と第2製品77は、第1製品76と第2製品77の両方に加圧剤Pを収容している。ただ、図6の加圧製品70Aと同様に、第1製品76に加圧剤Pを収容し、第2製品77に加圧剤Pを収容しなくてもよい。
連結部材80Bは、第1製品76や第2製品77を保持するための保持手段に加えて、第1製品76や第2製品77と2液移充填容器10Bとの接続を補助する接続補助手段を備えている。具体的には、第1保持筒81と、第2保持筒82と、2液移充填容器の横方向の位置決めを行う案内筒部83とを備えている。各保持筒81、82と案内筒部83とは一体化されており、各部位は相互の位置関係を維持し続ける。
案内筒部83は、その平面形状が、容器本体40Bの下部の平面形状と略等しくされている。そのため、容器本体40Bの下部を案内筒部83に挿入することで、自ずと2液移充填容器10Bの横方向の位置が定まる。その結果、2液移充填容器10Bの第1接続部25と第1ステム71aとの接続、第2接続部26と第2ステム72aとの接続が容易となる。すなわち、案内筒部83が接続補助手段を構成している。また、案内筒部83の下方には、容器本体40Bの下面と当接する当接部84が設けられている。この当接部84は、移充填時における2液移充填容器10Bの上下方向の位置を規定するものである。具体的には、第1ステム71aと第2ステム72aとを押し下げ、第1バルブ71や第2バルブ72が開状態となった段階で、容器本体40Bの下面と当接するよう、当接部84の高さ位置が調整されている(図10参照)。
上記構成の2液移充填容器10Bと加圧製品70Bを用いた移充填システム1Bにおいても、図10に示すように、2液移充填容器10Bを第1ステム71aと第2ステム72aとに接続し、次に2液移充填容器10Bを下に押し込んで第1バルブ71と第2バルブ72を開状態することで、第1内容物C1を第1製品76から第1貯留室S1に、第2内容物C2を第2製品77から第2貯留室S2にそれぞれ移充填させることができる。この際、第1拡縮部56と第2拡縮部57とが連動可能に連結されているから、第1内容物C1と第2内容物C2とを常に所定の比率で移充填させることができる。第2製品77が非加圧製品であっても、第1製品76の吐出圧力を利用してピストン部材50Bを摺動させ、第2貯留室S2を陰圧とすることにより、第2内容物C2を移充填させることができるから、充填比率は常に同じになる。なお、移充填時に、容器本体40Bの下面の全周を当接部84に当接させれば、吐出量が安定し、スムーズに移充填が行える。
移充填後、図11に示すように、加圧製品70Bから2液移充填容器10Bを取り外し、適宜、ピストン部材50Bを押し込むことで第1内容物C1と第2内容物C2とを吐出する。この際も、第1拡縮部56と第2拡縮部57とが連動可能に連結されているから、第1内容物C1と第2内容物C2とを常に所定の比率で吐出させることができる。
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、図1の2液移充填容器10と、図6の加圧製品70Aや図7の加圧製品70Bとを組み合わせて移充填システムを構成してもよい。反対に、図6の2液移充填容器10Aや図7の2液移充填容器10Bと、図1の加圧製品70とを組み合わせて移充填システムを構成してもよい。図7の2液移充填容器10Bに計量キャップ60を取り付けてもよい。
1 移充填システム
10 2液移充填容器
20 容器部材
21 下底部
22 側壁部
22a 雄ネジ
23 第1ノズル
23a ノズル内通路
24 第2ノズル
24a ノズル内通路
25 第1接続部
26 第2接続部
27 固定孔
28 切欠
30 区画部材
31 土台部
32 凸部
32a 第1通路
32b シール溝
33 固定部
33a 第2通路
33b 切欠
34 内側摺動部
35 シール部材
40 容器本体
50 ピストン部材
51 嵌合筒部
52 閉塞部
52a 操作部
53 フランジ部
53a シール溝
54 外側摺動部
55 シール部材
56 第1拡縮部
57 第2拡縮部
60 計量キャップ
61 カバー部
61a 雌ネジ
61b 目盛
62 上底部
62a 空気孔
62b 開口部
70 加圧製品
71 第1バルブ
71a 第1ステム
72 第2バルブ
72a 第2ステム
73 第1内容器
74 第2内容器
75 外容器
S1 第1貯留室
S2 第2貯留室
C1 第1内容物
C2 第2内容物
P 加圧剤
F1 指掛かり
V1 弁(圧力弁)
1A 移充填システム
10A 2液移充填容器
V2 弁(回動弁)
50A ピストン部材
52a スプリングガイド
63 スプリング(弾性体)
70A 加圧製品
76 第1製品
77 第2製品
78 ディップチューブ
80A 連結部材
81 第1保持筒
81a 係合突起
82 第2保持筒
82a 係合突起
1B 移充填システム
10B 2液移充填容器
40B 容器本体
50B ピストン部材
58 軸部
59 基部
70B 加圧製品
80B 連結部材
83 案内筒部(接続補助手段)
84 当接部

Claims (11)

  1. 第1内容物と加圧剤とを収容する加圧製品の吐出圧力を利用して、加圧製品に分離収容されている第1内容物と第2内容物とを分離した状態のまま移充填するための2液移充填容器であって、
    第1内容物を充填/吐出するための第1ノズルと、
    第1ノズルと連通し第1内容物を貯留する第1貯留室と、
    第1貯留室を拡縮するための第1拡縮部と、
    第2内容物を充填/吐出するための第2ノズルと、
    第2ノズルと連通し第2内容物を貯留する第2貯留室と、
    第2貯留室を拡縮するための第2拡縮部と、
    を備え、
    第1拡縮部と第2拡縮部とが連動可能に連結され、第1貯留室と第2貯留室とを同時に拡縮可能とされている、2液移充填容器。
  2. 第1内容物を吐出する第1ステムに接続される第1接続部と、第2内容物を吐出する第2ステムに接続される第2接続部とを備え、
    第1接続部と第2接続部とが連動可能に連結され、第1ステムと第2ステムとを同時に押し下げ可能とされている、請求項1記載の2液移充填容器。
  3. 第1ノズルと第2ノズルとを備える容器部材と、
    容器部材内を摺動し、第1貯留室と第2貯留室とを同時に拡縮するピストン部材と、
    第1ノズルと第1貯留室とを連通する第1通路を備えた区画部材と、
    を備え、
    区画部材が、容器部材内に収容され、第1貯留室と第2貯留室とを区画している、請求項1又は2記載の2液移充填容器。
  4. 有底筒状のピストン部材内に区画部材を挿入することで、ピストン部材内に第1貯留室が形成され、ピストン部材の下方であって区画部材の外周に第2貯留室が形成されている、請求項3記載の2液移充填容器。
  5. ピストン部材の外周に、容器部材の内面を液密に摺動する外側摺動部が設けられ、
    区画部材の外周に、ピストン部材の内面を液密に摺動する内側摺動部が設けられている、請求項4記載の2液移充填容器。
  6. ピストン部材の摺動範囲を制限する計量キャップを備える、請求項3から5のいずれかに記載の2液移充填容器。
  7. 第1ノズルおよび/または第2ノズルに弁を備える、請求項1から6のいずれかに記載の2液移充填容器。
  8. 第1拡縮部を第1貯留室の縮小方向に付勢する付勢手段を備える、請求項7に記載の2液移充填容器。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の2液移充填容器と、
    第1内容物と第2内容物と加圧剤とを収容した加圧製品とを備えた移充填システム。
  10. 請求項1又は2記載の2液移充填容器に、加圧製品から第1内容物と第2内容物を移充填するための移充填システムであって、
    加圧製品が、第1内容物と加圧剤とを収容した第1製品と、第2内容物を収容した第2製品と、第1製品と第2製品とを連結する連結部材とを備え、
    連結部材が、第1製品や第2製品への2液移充填容器の接続を補助する接続補助手段を備える、移充填システム。
  11. 第1内容物と加圧剤とを収容する第1製品と、第2内容物を収容する第2製品とから、請求項1から8のいずれかに記載の2液移充填容器へ第1内容物と第2内容物を移充填する移充填方法であって、
    第1貯留室への第1内容物の充填によって生じる第2貯留室内の陰圧を利用して、第2内容物を第2貯留室へ充填させる、移充填方法。
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JP6250474B2 (ja) 2014-05-13 2017-12-20 株式会社ダイゾー 発光性液体収容容器および該発光性液体収容容器を備えた発光システム
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