JP6446179B2 - 多層吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、多層吐出容器に関する。
一般的に、外部容器と、その外部容器に収容される内部容器と、外部容器および内部容器を閉じるバルブアッセンブリと、内部容器に充填される原液と、外部容器と内部容器との間の空間に充填される加圧剤とを備えた二重エアゾール容器が知られている。
一方、本出願人は、特許文献1に示すように、外ボトル(外部容器)と、内ボトル(内部容器)と、外ボトルの口部および内ボトルの口部を閉じる蓋体(バルブアッセンブリ)と、外ボトルと内ボトルの間の空間に充填される内容物と、内ボトル内に充填される加圧剤とを備えた多層ボトル製品を提案している。このような多層ボトル製品への加圧剤の充填方法としては、特許文献1の図4で示すように、外ボトルと内ボトルの間の空間と蓋体とを連通する通路を遮断しながら内ボトル内に加圧剤を充填し、その後、蓋体を固定すると同時に、前記通路を開放することを提案している。
さらに、本出願人は、特許文献2に示すように、耐圧容器(外部容器)と、耐圧容器内に収容される中容器(内部容器)と、中容器内に収容されるパウチ(最内容器)と、耐圧容器、中容器およびパウチを閉じるバルブアッセンブリと、パウチ内に充填される第1内容物と、耐圧容器と中容器の間に充填される第2内容物と、中容器とパウチとの間に充填される加圧剤とを備えた2液吐出製品を提案している。また、このバルブアッセンブリは、内容物を充填する2つの空間と外部とをそれぞれ独立して連通する通路を備えている。
特開2011−251710号公報 WO2013/084996
しかし、いずれの製品も加圧剤の充填が煩雑になる。例えば、特許文献1のように、蓋体の外周壁で通路を塞ぎながら加圧剤を充填する場合、蓋体を正確に操作しないと通路のシール性が低下してしまう、あるいは、通路を塞げない。このように、その操作は非常に煩雑である。
本発明は、原液および加圧剤の充填が簡易にでき、生産性の高い多層吐出容器を提供することを目的としている。
本発明の多層吐出容器は、外部容器と、その外部容器に収容される内部容器と、外部容器および内部容器を閉じるバルブアッセンブリとを備えており、前記バルブアッセンブリが、外部容器と内部容器の間の原液収容部と外部とを連通する原液通路と、内部容器内と外部とを連通するガス通路とを有しており、外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して原液通路を連通する原液用逆止弁が設けられていることを特徴としている。このような原液用逆止弁は、原液通路内に設けるのが好ましい。
本発明の多層吐出容器であって、内部容器内のガス収容部から外部へ向かう流体に対してガス通路を遮断し、外部からガス収容部へ向かう流体に対してガス通路を連通するガス用逆止弁が設けられているものが好ましい。このようなガス用逆止弁はガス通路内に設け
るのが好ましい。
本発明の多層吐出容器であって、原液用逆止弁が原液通路と、その原液通路から延びる退避通路と、その退避通路と原液通路との間を移動する移動弁とを有しており、移動弁は外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路側に移動して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して退避通路側に移動して原液通路を連通するものが好ましい。
本発明の多層吐出容器であって、内部容器に収容されバルブアッセンブリに連結される最内容器を備えており、バルブアッセンブリが最内容器内と外部とを連通する第2原液通路を備えており、外部から第2原液収容部へ向かう流体に対して第2原液通路を遮断し、第2原液収容部から外部へ向かう流体に対して第2原液通路を連通する第2原液用逆止弁が設けられていてもよい。第2原液用逆止弁は、第2原液通路内の設けてもよい。
本発明の多層吐出容器は、外部容器と、その外部容器に収容される内部容器と、外部容器および内部容器を閉じるバルブアッセンブリとを備えており、前記バルブアッセンブリが、外部容器と内部容器の間の原液収容部と外部とを連通する原液通路と、内部容器内と外部とを連通するガス通路とを有しており、外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して原液通路を連通する原液用逆止弁が設けられているため、バルブアッセンブリを介して加圧剤を充填するとき、原液用逆止弁によって原液通路を遮断することができ、原液収容部に加圧剤が侵入することがない。そのため、原液を原液収容部に充填し、バルブアッセンブリを取り付けて吐出容器を密封してから加圧剤を充填することができ、原液および加圧剤の充填工程を簡略化でき、加圧剤の充填精度が高く、生産性が高い。なお、原液用逆止弁は、原液収容部から外部へ向かう流体に対しては原液通路を連通するため、原液の吐出には影響がない。
本発明の多層吐出容器であって、内部容器内のガス収容部から外部へ向かう流体に対してガス通路を遮断し、外部からガス収容部へ向かう流体に対してガス通路を連通するガス用逆止弁が設けられている場合、バルブアッセンブリを介して加圧剤を充填した後、加圧剤が逆流することを防止できる。また、原液の吐出時に、加圧剤が外部に漏れることがない。
本発明の多層吐出容器であって、原液用逆止弁が原液通路と、その原液通路から延びる退避通路と、その退避通路と原液通路との間を移動する移動弁とを有しており、移動弁は外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路側に移動して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して退避通路側に移動して原液通路を連通する場合、製造が容易であり、生産性が高い。
本発明の多層吐出容器であって、内部容器に収容されバルブアッセンブリに連結される最内容器を備えており、バルブアッセンブリが最内容器内と外部とを連通する第2原液通路を備えており、外部から第2原液収容部へ向かう流体に対して第2原液通路を遮断し、第2原液収容部から外部へ向かう流体に対して第2原液通路を連通する第2原液用逆止弁が設けられている場合、原液収容部および第2原液収容部にそれぞれ原液を充填し、その後、バルブアッセンブリを介して加圧剤を充填することができ、生産性が高い。
本発明の多層(2層)吐出容器の一実施形態を示す側面断面図である。 図2aは図1の外部容器および内部容器を示す側面断面図であり、図2bはその平面図である。 図3aは図1の多層吐出容器のバルブアッセンブリを示す側面断面図であり、図3bはバルブホルダーを示す側面断面図であり、図3cは移動弁を示す側面断面図であり、図3dは弾力弁を示す側面断面図である。 図4a、bは、それぞれ図1の多層吐出容器の原液通路およびガス通路を示す概略図である。 図5a、bは、それぞれ図1の多層吐出容器の充填工程を示す概略図である。 図6a、bは、それぞれ図1の多層吐出容器の使用状態を示す概略図である。 本発明の多層(3層)吐出容器の他の実施形態を示す側面断面図である。 図8aは図7の多層吐出容器の最内容器を示す一部拡大図であり、図8bはその第2原液用逆止弁を示す一部拡大図である。 図9aは図7の多層吐出容器のバルブアッセンブリを示す側面断面図であり、図9bはバルブホルダーを示す側面断面図であり、図9cは弾力弁を示す側面断面図である。 図10a、b、cは、それぞれ図7の多層吐出容器の第1原液通路、第2原液通路およびガス通路を示す概略図である。 図11aは図7の多層吐出容器の充填工程を示す概略図であり、図11bはその使用状態を示す概略図である。
図1の2層吐出装置10は、外部容器11と、その外部容器11に収容される内部容器12と、外部容器11および内部容器12を閉じるバルブアッセンブリ13とを備えている。この2層吐出装置10は、外部容器11と内部容器12の間の空間が原液Cを収容する原液収容部S1となり、内部容器内12が加圧剤Pを充填するガス収容部S2となる。
バルブアッセンブリ13は、原液収容部S1と外部とを連通する原液通路A1(図4a参照)と、ガス収容部S2と外部とを連通するガス通路A2(図4b参照)とを有している。そして、原液通路A1には、外部から原液収容部S1への流体を遮断し、原液収容部S1から外部への流体を通す原液用逆止弁15が設けられている。ガス通路A2には、ガス収容部S2から外部への流体を遮断し、外部からガス収容部S2への流体を通すガス用逆止弁16が設けられている。
外部容器11は、図2a、bに示すように、円筒状の胴部、テーパー状の肩部および円筒状の首部を備えた有底筒状の耐圧容器である。首部の外周に雄ネジ11aが形成されている。外部容器11の雄ネジ11aの下方には、環状のシール保持部11bが形成されており、断面が円形である環状のガスケット(Oリング)20(想像線)が保持される。外部容器11は、透明または半透明で、内部が視認できるようになっている。
内部容器12は、実質的に外部容器11の内面と同一の形状を有し、円筒状の胴部、テーパー状の肩部12aおよび円筒状の首部12bを備えた可撓性を有する有底筒状の容器である。首部12bの上端に、外方に突出したフランジ部12cが形成されている。フランジ部12cは、外部容器11の首部上端に配置される。さらに、フランジ部12cの上面には、内部容器12内と外部との間をシールするシール材29(想像線)を係止するための環状の係止突起12dが上方に突出して形成されている。また、内部容器12は、フランジ部12cの下面から首部12bの外面、肩部12aの外面に向かって連続して形成された上下に延びる縦通路溝17が複数本等間隔で環状に配列されている。この実施形態では、例えば、縦通路溝17を4本設けている(図2b参照)。しかし、その本数は特に限定されるものではなく、2〜8本が好ましい。この縦通路溝17は、前述した原液通路A1の一部を構成する。内部容器12は、透明または半透明で、内部が視認できるようになっている。なお、縦通路溝は、外部容器11の首部上面、首部および肩部の内面に設けるようにしてもよい。
このような外部容器11および内部容器12は、特許文献1に記載されているように、首部に雄ネジ11aが形成された外部容器用のプリフォームおよび首部に縦通路溝17お
よびフランジ部12cが形成された内部容器用のプリフォームを射出成型などにより個別に成型し、内部容器用のプリフォームを外部容器用のプリフォームに挿入し、二層プリフォームを準備する。次に、この二層プリフォームを2軸延伸ブローなどで外部容器11および内部容器12の肩部以下の部位を同時に成型する。これにより、内部容器12の外形が、外部容器11の内面と当接する形状、つまり、外部容器の内面と実質的に同一形状となる。
外部容器11としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の合成樹脂を用いるのが好ましい。また、内部容器12としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いるのが好ましい。なお、外部容器と内部容器とで同じ材質の合成樹脂を用いてもよく、異なる材質の合成樹脂を用いてもよい。また、内部容器は伸縮しやすくするために、外部容器よりも薄肉にすることが好ましい。
バルブアッセンブリ13は、図3aに示すように、外部容器11および内部容器12の開口部を閉じるように配置され、外部と原液収容部S1とを連通する第1連通孔21a(原液通路A1)および外部とガス収容部S2とを連通する第2連通孔21b(ガス通路A2)を有するバルブホルダー21と、そのバルブホルダー21に収容されるバルブ機構22と、原液通路A1を開閉する環状の移動弁23(原液用逆止弁15)と、ガス通路A2(第2連通孔21b)を開閉する弾力弁24(ガス用逆止弁16)と、そのバルブ機構22をバルブホルダー21内に保持し、バルブホルダー21を外部容器11に固定するカバーキャップ25とを有している。
バルブホルダー21は、図3bに示すように、側面に第1連通孔21aが形成され、第1連通孔21aより下方の側面に第2連通孔21bが形成された筒状のバルブハウジング26と、そのバルブハウジング26の外周に、半径方向外方に突出するように設けられた環状の支持フランジ27とを備えている。
バルブホルダー21は、例えば、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂を射出成形する等によって成形される。
バルブハウジング26は、バルブ機構22が収容される筒状のバルブ保持部31と、そのバルブ保持部31と連通するように下方に突出した筒状のガス供給部32とからなる。
バルブ保持部31は、上端に設けられたバルブ機構22のステムラバー22bを支持するラバー支持部31aと、側面に等間隔で放射状に設けられた複数の第1連通孔21aと、第1連通孔21aの下方に設けられた環状の底部31bとを有している。また、第1連通孔21aより間隔を空けた上方の上部外周に、カバーキャップ25と係合する環状の係合溝31cが形成されている。第1連通孔21aは、2本以上、例えば、2〜8本設けられている。
ガス供給部32は、第2連通孔21bが設けられた筒状体であり、弾力弁24が取り付けられる部位であり、バルブ保持部31の環状の底部31bと連通している。詳しくは、外形が、大径部32a、中径部32b、小径部32cを同軸上に上から順番に設けたものであり、小径部32cは下端が閉じられており、その側面に第2連通孔21bが形成されている。大径部32a、中径部32b、小径部32cと外形を複数の段部から構成することにより、弾力弁24が抜け落ちることを防止している。ガス供給部32からガス収容部S2に向かう流体に対して第2連通孔21bが開くように、ガス供給部32の外面(例えば、中径部32bの外面と大径部32aの下面)と、弾力弁24の内面(例えば、中径部24bおよびフランジ部24c)を接着剤等で貼り合わせてもよい。
支持フランジ27は、バルブハウジングの第1連通孔21aから下方に延びる筒状の弁ガイド部27aと、その下端から半径方向外方に延びる環状のフランジ部27bと、そのフランジ部27bの下面中央から下方に延びる筒状のシール材支持部27cとを備えている。
弁ガイド部27aの外周に移動弁23が配置される。移動弁23は、この弁ガイド部27aの外周を上下に移動する。また、ガイド部27aの下端内面には、後述する弾性弁24のフランジ部24cの先端と係合する環状の係合突起26aが設けられている。
フランジ部27bの上面には、横通路溝28が複数等間隔で放射状に設けられている。この横通路溝28は、内部容器12の縦通路溝17と同数とし、その配置を平面視で同じ角度位置としている。これにより横通路溝28およびフランジ部27bの外端側は、前述した原液通路A1の一部を構成し、前述した縦通路溝17と連通する(図4参照)。
またフランジ部27bは、外径が内部容器12のフランジ部12cの外径より若干小さくなるように構成されている(図1参照)。これにより、フランジ部27bの外周に隙間を形成させ、横通路溝28と連通させやすい。しかし、内部容器12のフランジ部12cの外径と実質的に同じにしてもよい。その場合、カバーキャップ25の内面径を調整して、フランジ部27bの外周に隙間が形成されるようにする。
そして、フランジ部27bの下面であって、シール材支持部27cの外側に、下方に向かって突出するシール係止部27dが形成されている。
シール材支持部27cの外周にリング状のシール材29が配置される(図1、3参照)。このシール材29は、上下方向に圧縮されて内部容器12と外部との間をシールする部材である。
この実施形態では、弁ガイド部27aの外面とバルブハウジング26(ガス供給部32)の外面とを同心状に設けた内外面としているが、例えば、図7のように同一面としてもよい。この実施形態のように、バルブハウジング26のガス供給部32を、弁ガイド部27aより縮径して内部に設けることにより、バルブホルダー21全体の縮小化が可能となる。
バルブ機構22は、図3aに示すように、バルブ保持部31に移動自在に収容されるステム22aと、そのステム孔を閉じ、ラバー支持部31aに配置されるステムラバー22bと、ステム22aの下端と底部31bとの間に配置され、ステム22aを常時上方に付勢するバネ22cとを備えている。バルブ機構22のステムラバー22bは、バルブホルダー21をカバーキャップ25に係合させることによりバルブ保持部31内に固定される。
移動弁23は、図3cに示すように、リング状の筒体である。上部内外面には、上方に向かって拡径するようにテーパー状に形成された環状のスカート部23aが形成されており、断面が略Y字状を呈している。また、下端内面に、上方に向かって縮径するようにテーパー状に形成された環状の切欠き部23bが形成されている。さらに、上端面中央には、環状溝23cが形成されている。
移動弁23は、下方から流れる流体に対しては環状溝23cを閉じるようにスカート部23aが僅かに撓み、上方から流れる流体に対しては環状溝23cを開くようにスカート部23aが僅かに撓む。このように構成されているため、上方からの流体を止め、下方からの流体を通す。
このような移動弁23は、例えば、低分子量ポリエチレン等の合成樹脂やシリコーンゴムなどによって成形される。
弾力弁24は、前述のガス供給部32の外周を覆うものである。詳しくは、図3dに示すように、ガス供給部32の小径部32cを覆う小径部24aと、その小径部24aと連続し、ガス供給部32の中径部32bを覆う中径部24bと、ガス供給部32の大径部32aの下面に沿って配置されるフランジ部24cとを備えている。フランジ部24cの先端は、バルブホルダー21の支持フランジ27の係合突起26aと係合する。なお、弾力弁24の形状は、ガス供給部32との装着状態を考慮しながらガス供給部32の形状に応じて選択すればよい。
このように構成されているため、ガス供給部32の第2連通孔21bからガス供給部3
2の外部(内部容器12内)に向かう流体に対しては、小径部24aが拡がるように変形し、流体をガス供給部32の外部に通し、ガス供給部32の外部から第2連通孔21bに向かう流体に対しては、ガス供給部32が弾力弁24の変形を妨げ、流体を止める。
弾力弁24は、例えば、ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム等のゴムによって成形される。
カバーキャップ25は、図3aに示すように、バルブホルダー21を覆う筒状のカバー部36と、外部容器11に装着される固着部37とからなる。カバーキャップ25は、その内面とバルブホルダーの外面とによって、筒状の空間(隙間)40を形成する。
カバーキャップ25は、例えば、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂を射出成形する等によって成形される。
カバー部36は、円板状の天面41と、その縁部から下方に向かって延びる筒状のバルブ嵌合部42と、そのバルブ嵌合部42より拡径して下方に向かって延びる筒状の拡径部43とからなる。
天面41には、ステム22aを通す中心孔41aが形成されている。
バルブ嵌合部42の下部には、半径方向内側に突出する環状の係合突起42aが形成されている。この係合突起42aは、前述したようにバルブホルダーの環状の係合溝31cと係合する。これにより、カバーキャップ25にバルブホルダー21が固着される。
拡径部43は、内面がバルブ嵌合部42の内面より拡径した部位である。つまり、拡径部43の内面と、バルブホルダー21の弁ガイド部27a(バルブハウジング26の外周)との間に上下に延びる筒状の空間40が形成される。また、バルブ嵌合部42と拡径部43との間の第1段部43aは、第1連通孔21aより間隔を開けて上方となる。空間40は、第1連通孔21aより上側の退避通路空間40aと、第1連通孔21aより下側の通路空間40bとからなる。そして、退避通路空間40aが退避通路となり、通路空間40bが原液通路A1の一部となる(図4a、b参照)。
固着部37は、図3aに示すように、そのカバー部36から拡径した形状を呈している。詳しくは、拡径部43の基部から半径方向外側に延びるリング状の天底46と、その縁部から下方に延びる筒状の係止筒部47とからなる。係止筒部47の内面の径は、バルブホルダー21のフランジ部27bの外端の径より大きくなっている。天底46の下面は、バルブホルダー21のフランジ部27bの上面と当接するように配置される。しかし、前述したようにフランジ部27bに形成された横通路溝28によって通路が複数本等間隔で放射状に形成される。なお、天底46の下面に横通路溝を形成してもよい。この横通路溝28は前述したように縦通路溝17と連通するように配置されている。また、係止筒部47の内面には、外部容器11の雄ネジ11aと螺合する雌ネジ47aが形成されている。雌ネジ47aは雄ネジ11aと係合する螺旋突条で構成してもよい。さらに、雌ネジ47aの下方に、シール保持部11bを覆うように拡内径部47bが形成されており、外部容器の首部の外面と拡内径部47bとの間で外部容器11のシール保持部11bで保持されたガスケット(Oリング)20を半径方向に圧縮し、外部容器11と外部との間をシールしている(図1参照)。
バルブアッセンブリ12の原液通路A1は、図4aで示すように、外部と連通するステム22aからバルブ保持部31内を通り、第1連通孔21aよりバルブハウジング26の外部に出て、通路空間40b(バルブホルダー21とカバーキャップ25との間の第1連通孔21aより下側)、横通路溝28、バルブホルダーのフランジ部27bの外側に至る。
つまり、原液通路A1は、バルブ機構のステム22a、バルブホルダー21のバルブハウジング26の内部、第1連通孔21a、バルブハウジング26の外周とカバーキャップ25との間の通路空間40bおよびバルブホルダーの支持フランジ27とカバーキャップとの間の通路(横通路溝28および支持フランジの外側)から構成される。
そして、この原液通路A1は、縦通路溝17を介して外部容器11と内部容器12との間の原液収容部S1と連通する。
原液通路A1の原液用逆止弁15は、原液通路A1の一部である通路空間40b(バルブホルダー21とカバーキャップ25との間の第1連通孔21aより下側)と、退避通路である退避通路空間40a(バルブホルダー21とカバーキャップ25との間の第1連通孔21aより上側)と、空間40内に収容される移動弁23によって構成される。つまり、外部から原液収容部S1に向かう流体が原液通路A1に供給されると、移動弁23のスカート部23aは空間40内を摺動し、通路空間40b側に移動する(図4b参照)。その後、フランジ部27bに支持された移動弁23の環状溝23cを流体が押圧し、スカート部23aは環状溝23cが開くように僅かに撓み、原液通路A1をシールする。一方、原液収容部S1から外部に向かう流体が原液通路A1に供給されると、スカート部23aは下方から圧力を受けるため、環状溝23cが閉じるように僅かに撓み、空間40との間のシールが解除され、あるいは、摺動できるようになり、空間40内を摺動し、退避通路空間40a側に移動する(図4a参照)。これにより、原液通路A1は連通される。
一方、バルブアッセンブリ12のガス通路A2は、図4bで示すように、外部と連通するステム22aからバルブ保持部31内を通り、ガス供給部32から第2連通孔21bに至る。
つまり、ガス通路A2は、ステム22a、バルブアッセンブリ13のバルブホルダー21のバルブハウジング26の内部および第2連通孔21bから構成される。
そして、このガス通路A2は、直接ガス収容部S2と連通する。
ガス通路A2のガス用逆止弁16は、ガス供給部32と、その第2連通孔21bと、弾力弁24によって構成される。つまり、外部からガス収容部S2に向かう流体がガス通路A2に供給されると、弾力弁24の小径部24aが変形し、第2連通孔21bが開放される。一方、ガス収容部S2から外部に向かう流体がガス通路A2に供給されると、ガス供給部32の外周面が弾力弁24の変形を妨げ、第2連通孔21bは弾力弁24によって閉じられた状態で維持される。
次に、図5に2層吐出容器10への原液および加圧剤の充填工程を示す。
図5aに示すように、外部容器11および内部容器12を成形し、縦通路溝17から外部容器11と内部容器12の間(原液収容部S1)に原液Cを充填する。これにより、内部容器12は潰れる(図5b参照)。
次に、バルブアッセンブリ13を外部容器11および内部容器12に固定する。
その後、図5bに示すように、ステム22aを押し下げると同時に、ステム22aから加圧剤Pを、ガス通路A2を通してガス収容部S2内に充填して製造される。このとき加圧剤Pは第1連通孔21aにも供給されるが、上述したように原液用逆止弁15の移動弁23が原液通路A1を遮断するため、加圧剤Pは原液収容部S1には充填されない(図4bのA2’参照)。一度、加圧剤Pがガス収容部S2に充填されると、ガス収容部S2内は、外部より高圧となる。そのため、加圧剤Pは、ガス収容部S2から外部へ向かおうとする。しかし、ガス用逆止弁16がガス用通路A2(第2連通孔21b)を遮断し、加圧剤Pの逆流は防止される。
この2層吐出容器10の使用状態を図6a、bに示す。
図6aに示すように、ステム22aを押し下げる操作により、原液Cが原液通路A1を通ってステム22aから外部に吐出される。つまり、押し操作によりステム22aを開放すると、高圧となったガス収容部S2は内部容器12を介して原液収容部S1を押圧する。これにより、原液Cは原液通路A1に供給され、上述したように原液用逆止弁15の移動弁23が原液通路A1を開放し、第1連通孔21a、ステム22aを介して外部に吐出される。
そして、原液収容部S1の原液Cが全て外部に吐出されると、図6bに示すように、内
部容器12は膨らみ、外部容器11の内面に密着する。特に、この2層吐出容器10は、外部容器11および内部容器12が透明または半透明であり、かつ、内部容器12が実質的に外部容器11の内面と同一の形状を有しており、外部容器11と内部容器12との間の空間が原液収容部S1となっているため、原液Cとして不透明なもの、特に、クリームを用いる場合、原液Cが残っている状態と原液Cが残っていない状態とでその外部容器の様相が突然変化する。つまり、原液収容部S1内に原液Cが残っているときは、外部容器11は原液Cが確認でき、原液収容部S1内に原液Cが無くなったときは外部容器11が突然透明となる。そのため、目視で使い終わったことを確認することができる。
また、原液Cを吐出し終わった後は、カバーキャップ25を回転することにより、それぞれの部品に分離することができる。特に、内部容器12とバルブアッセンブリ13との間を上下(鉛直)方向に圧縮してシールするシール材29と、外部容器とバルブアッセンブリとの間を左右(水平)方向に圧縮してシールするガスケット(Oリング20)とを備え、カバーキャップ25をネジ式としているため、カバーキャップ25を開封方向に回して緩めると、ガスケット20のシールを維持したままシール材29のシールを解除することができる。つまり、内部容器12内の加圧剤Pが原液通路A1の一部(バルブホルダー21のフランジ部27bの外周、横通路溝28、空間40の符号A3)を通って原液用逆止弁15を開き、バルブアッセンブリ13を操作することで加圧剤Pをステム22aから外部に排出することができる。また、消費者が誤って原液Cが原液収容部S1に残っている状態でカバーキャップ25を緩めた場合でも、外部容器11とカバーキャップ25との間のシールはガスケット20によって維持されているため、原液Cがカバーキャップ25の下端から噴出しない。
図7の3層吐出容器50は、内部容器12に収容される最内容器51を備えたものである。
詳しくは、3層吐出容器50は、外部容器11と、その外部容器11に収容される内部容器12と、その内部容器12に収容される最内容器51と、外部容器11、内部容器12および最内容器51を閉じるバルブアッセンブリ52とを備えている。この3層吐出装置50は、外部容器11と内部容器12の間の空間が第1原液C1を収容する第1原液収容部S1となり、最内容器51内が第2原液C2を収容する第2原液収容部S3となり、内部容器12内が加圧剤Pを充填するガス収容部S2となる。
バルブアッセンブリ52は、第1原液収容部S1と外部とを連通する第1原液通路A1(図10a参照)と、ガス収容部S2と外部とを連通するガス通路A2(図10b参照)と、第2原液収容部S3と外部とを連通する第2原液通路A3(図10c参照)とを有している。そして、第1原液通路A1には外部から第1原液収容部S1への流体を遮断し、第1原液収容部S1から外部への流体を通す第1原液用逆止弁53が設けられており、ガス通路A2には外部からガス収容部S2への流体を通し、ガス収容部S2から外部への流体を遮断するガス用逆止弁54が設けられている。また、最内容器51には外部から第2原液収容部S3への流体を遮断し、第2原液収容部S3から外部への流体を通す第2原液用逆止弁55が設けられている。
外部容器11および内部容器12は、図1の2層吐出容器10と実質的に同じものである。
最内容器51は、図7に示すように、下端が閉じられたチューブ56と、その開口部に設けられる蓋体57とを備えている。
チューブ56は、図8aに示すように、下端が閉じられた本体56aと、その上端に設けられた連結部56bとを備えている。
連結部56bは、後述するバルブホルダー60と連結される筒体であり、内部に第2原液用逆止弁55を収容している。詳しくは、連結部56bの中部内面に、下方に向かって縮径する第1段部58aが形成されており、さらに下部内面に下方に向かって縮径する第2段部58bが形成されている。特に、第2段部58bは、円錐台状の段部となっている

このチューブ56は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を押出成形し、下端を溶着することにより成形される。また、最内容器としては、複数のシートを重ねてその周囲を溶着したパウチタイプの容器を用いてもよい。その場合、前述の合成樹脂とアルミ箔などの金属シートをラミネートしたシートから形成してもよい。なお、パウチタイプの場合、本体(シート体)56aと、連結部56bとは別部材とし、貼り合わせて成形する。
蓋体57は、図8bに示すように、筒状のものであり、下部外周に半径方向に縮径するように外段部57aが形成されており、下部内周に半径方向に拡径するように内段部57bが形成されている。外段部57aは、連結部56bの第1段部58aと係合するように構成されている。この蓋体57は、第2原液逆止弁を連結部56b内に固定する。詳しくは、第2原液用逆止弁55は、連結部56b内の通路を塞ぐボール55aと、そのボール55aを第2原液収容部S3側に付勢するバネ55bと、ボール55aによって開閉される連結部56bの中心孔(環状の第2段部58b)とからなる。バネ55bの上端は、蓋体57の内段部57bに支持される。このように蓋体57を設けることにより、最内容器51をバルブアッセンブリ52に装着する前の状態で、第2原液用逆止弁55を最内容器51内に保持することができる。つまり、最内容器51は、バルブアッセンブリ52に装着する前の状態でもボール55aによって閉じられる。そのため、第2原液C2を充填した最内容器51の取り扱いが容易である。なお、蓋体57を設けず、バルブアッセンブリ52の連結部によってバネ55bの上端を支持させてもよい。上述したように、第2原液用逆止弁55は、最内容器51に取り付けられている。
バルブアッセンブリ52は、図9aに示すように、外部容器11、内部容器12および最内容器51の開口部を閉じるように配置され、外部と第1原液収容部S1とを連通する第1連通孔21a、外部とガス収容部S2とを連通する第2連通孔21bおよび外部と第2原液収容部S3とを連通する第3連通孔21cを有するバルブホルダー60と、そのバルブホルダー60に収容されるバルブ機構61と、第1連通孔21aを開閉する環状の移動弁23(第1原液用逆止弁53)と、第2連通孔21bを開閉する弾力弁62(ガス用逆止弁54)と、バルブ機構61をバルブホルダー60内に保持し、バルブホルダー60を外部容器11に固定するカバーキャップ25とを有している。
移動弁23、カバーキャップ25は、図1の2層吐出容器10と実質的に同じものである。
バルブホルダー60は、図9bに示すように、バルブハウジング64と、その側面から半径方向外側に突出した支持フランジ65とを備えている。移動弁23は、図1の2層吐出容器10と異なり、バルブホルダー60のバルブハウジング64の外周を上下に摺動する。
バルブハウジング64は、バルブ機構61が収容される筒状のバルブ保持部66と、そのバルブ保持部66と連通するように下方に突出した筒状のガス供給部67と、その下端に設けられたチューブ連結部68(第3連通孔21c)とからなる。
バルブ保持部66は、上端に設けられたバルブ機構61の第1ステムラバー61bを支持する第1ラバー支持部66aと、側面に等間隔で放射状に設けられた複数の第1連通孔21aと、その第1連通孔21aの下方に設けられ、バルブ機構61の第2ステムラバー61cを支持する第2ラバー支持部66bと、その第2ラバー支持部66bの下方に設けられた環状の底部66cとを有している。また、上部外周に、図3bのバルブホルダー21と同様に、カバーキャップ25と係合する環状の係合溝66dが形成されている。さらに、下端外周には、下方に突出し、かつ、半径方向内側に突出した係合突起66eが形成されている。この環状の係合突起66eは、後述する弾力弁62のフランジ部62bと係合し、弾力弁62が落下しないように支持する(図9a参照)。
ガス供給部67は、バルブ保持部66の環状の底部66cと連通し、第2連通孔21b
が設けられた筒状体である。その外周には、弾力弁62が取り付けられる(図9a参照)。
チューブ連結部68は、ガス供給部67の下端から下方に同軸上に突出し、内外周面が縮径した筒体であり、最内容器51の連結部56bの開口部に挿入される。なお、最内容器51の連結部56bの上端は、弾力弁62の下端を支持する(図9a参照)。
支持フランジ65は、第1連通孔21aの下方であって、バルブハウジング64の側面から外方に突出している。支持フランジ65の上面には、横通路溝65aが複数等間隔で放射状に設けられている。支持フランジ65の下面には、環状のシール材係止部65bが形成されている。この横通路溝65aは、内部容器12の縦通路溝17と同数とし、その配置を平面視で同じ角度位置となっている。これにより横通路溝65aおよび支持フランジ65の外端側は、原液通路A1の一部を構成し、前述した縦通路溝17と連通する(図4参照)。また支持フランジ65の外径は、内部容器12のフランジ部12cの外径より若干小さくなるように構成されている(図7参照)。
このように構成されているため、図9bに示すように、バルブホルダー60のバルブハウジング64とカバーキャップ25の拡径部43との間が、移動弁23が上下動する空間40となる。そして、空間40は、第1連通孔21aより上方の退避通路空間40aと、第1連通孔21aより下方の通路空間40bとに分けることができる。これにより逆止弁53は、実質的に図1の逆止弁15と同じ構成となる。
バルブ機構61は、第1原液を吐出する第1ステム孔と第2原液を吐出する第2ステム孔を備えているステム61aと、第1ステム孔を閉じる第1ステムラバー61bと、第2ステム孔を閉じる第2ステムラバー61cと、第1ステムラバー61bと第2ステムラバー61cを支持する筒状のステムラバー支持部材61dと、ステムを上方に付勢するバネ61eを備えている。ステムラバー支持部材61dの下部側面には、第1連通孔21aと連通する側孔61fが形成されている。バルブ機構61は、バルブホルダー60をカバーキャップ25に係合させることによりバルブ保持部66内に固定される。このバルブ機構61は、2つのバルブ機構が一体となったもの、つまり、2つの流体(第1原液C1、第2原液C2)を独立して流す2つの通路を有し、それら2つの通路を開閉するものである。しかし、バルブ機構61は、2つの流体を流す通路を有し、その通路を開閉するものであればよい。
弾力弁62は、ガス供給部67の外周を覆うものであり、その外形に沿った形状を有している。詳しくは、図9cに示すように、ガス供給部67を覆う筒体62aと、バルブ保持部66の下面に沿って配置されるフランジ部62bとを備えている。弾力弁62は、バルブ保持部66の下面と最内容器51の連結部56bとの間に挟まれ、かつ、フランジ部62bがバルブ保持部66の係合突起66eと係合され、ガス充填時に落下しないように保持されている。
バルブアッセンブリ52の第1原液通路(原液通路)A1は、図10aに示すように、ステム61aからバルブ保持部66内を通り、第1連通孔21aよりバルブハウジング64の外部に出て、通路空間40b(バルブホルダー60のバルブハウジング64とカバーキャップ25との間の第1連通孔21aより下側)、横通路溝65a、バルブホルダー60の支持フランジ65の外側に至る。
つまり、図1の原液通路A1と同様に、バルブアッセンブリ52のステム61a、バルブホルダー60のバルブハウジング64の内部、第1連通孔21a、バルブハウジング64の外周とカバーキャップ25との間の通路空間40bおよびバルブホルダーの支持フランジ65とカバーキャップ25との間の通路(横通路溝65aおよび支持フランジの外側)から構成される。
そして、この第1原液通路A1は、縦通路溝17を介して第1原液収容部S1と連通す
る。
ガス通路A2は、図10bに示すように、外部と連通するステム61aからバルブ保持部66内を通り、ガス供給部67から第2連通孔21bに至る。
つまり、ガス通路A2は、バルブアッセンブリ52のステム61a、バルブホルダー60のバルブハウジング64の内部および第2連通孔21bより構成される。
ガス通路A2は、直接ガス収容部S2と連通する。
第2原液通路A3は、外部と連通するステム61aからバルブ保持部66内を通り、ガス供給部67、チューブ連結部68(第3連通孔)に至る。
つまり、第2原液通路A3は、バルブアッセンブリ52のバルブホルダー60のバルブハウジング64の内部、チューブ連結部(第3連通孔)68から構成される。
そして、第2原液通路A3は、連結部56bを介して第2原液収容部S3と連通する。
第2原液逆止弁55は、外部から第2原液収容部S3に向かう流体が連結部56bに供給されると、ボール55aが連結部57内の通路を閉じる。一方、第2原液収容部S3から外部に向かう流体が連結部57(第2原液通路A3)に供給されると、流体によりボール55aを付勢するバネ55bを変形させ、連結部57の通路が開放される。第2原液逆止弁55は、第2原液通路A3には直接設けられておらず、それに連通する連結部56b(最内容器51)に設けられている。しかし、第2原液逆止弁55を、例えば、チューブ連結部68内にボールおよびバネを収容させて、直接第2原液通路A3内に設けてもよい。
3層吐出容器50への原液および加圧剤の充填工程は、図1の2層吐出容器10と実質的に同じである。
最初に、図5aに示すように、外部容器11および内部容器12を成形し、縦通路溝17から原液収容部S1内に第1原液C1を充填する。また、別の工程で、最内容器51(第2原液収容部S3)内に第2原液C2を充填し、バルブアッセンブリ52のバルブホルダー60に装着する。その後、最内容器51を装着したバルブアッセンブリ52を外部容器11に固定する。
その後、図11aに示すように、ステム61aを押し下げると同時に、ステム61aから加圧剤Pをガス通路A2を通してガス収容部S2内に充填する。このとき、加圧剤Pは、第1連通孔21aにも、そして、ガス供給部からチューブ連結部68にも供給されるが、第1原液用逆止弁53および第2原液用逆止弁55によって阻止される。
この3層吐出容器50は、ステム61aを押し下げることにより、第1原液C1および第2原液C2がステム61aから吐出される。つまり、ステム61aを開放すると、ガス用通路A2が閉じられ、高圧となったガス収容部S2は、内部容器12を介して第1原液収容部S1を押圧し、そして、収容された最内容器51を押圧する。これにより、第1原液C1は第1原液通路A1に供給され、第2原液C2は第2原液通路A3に供給される。このとき、上述したように第1原液用逆止弁53および第2原液用逆止弁55が開放し、それぞれの原液が第1ステム孔および第2ステム孔を通り外部に吐出される。
なお、この3層吐出容器50も、外部容器11および内部容器12を透明または半透明にし、かつ、内部容器12を実質的に外部容器11の内面と同一の形状とすることにより、第1原液C1および第2原液C2を吐出し終わったら、内部容器12が外部容器11と密着し、最内容器51が収縮した状態が目視できる。特に、第1原液C1および第2原液C2が残っている状態から無くなった状態となるとき、その全体の景色が突然変化するため、使用者はその状態を簡単に認識できる。図11bは、第1原液C1および第2原液C2が吐出しきったとき状態を示す。このように3層吐出容器50の場合、第1原液C1が吐出しきると内部が視認できるようになり、最内容器51が潰れた状態が確認できる。
上述の実施形態では、内部容器として透明のものを開示してきたが、不透明であってもよい。その場合、原液Cあるいは第1原液C1と異なる色とするのが好ましい。
内部容器として可撓性を有するものを開示してきたが、弾力性のあるものであってもよい。この場合、加圧剤が外部容器の内面と密着するように内部容器を膨らます。
原液用逆止弁として、移動弁23を開示してきたが、第2原液用逆止弁55のようなボール弁を用いてもよい。例えば、第1連通孔21aにボール弁とバネからなる逆止弁を設けてもよい。この多層吐出容器では、第1原液通路A1がバルブホルダーのバルブハウジングの外部を通っているため、環状の移動弁23が好ましく用いられる。
C 原液
C1 第1原液
C2 第2原液
P 加圧剤
A1 原液通路(第1原液通路)
A2 ガス通路
A3 第2原液通路
S1 原液収容部(第1原液収容部)
S2 ガス収容部
S3 第2原液収容部
10 2層吐出容器
11 外部容器
11a 雄ネジ
12 内部容器
12a 肩部
12b 首部
12c フランジ部
12d 係止突起
13 バルブアッセンブリ
15 原液用逆止弁(第1原液用逆止弁)
16 ガス用逆止弁
17 縦通路溝
20 ガスケット
21 バルブホルダー
21a 第1連通孔
21b 第2連通孔
21c 第3連通孔
22 バルブ機構
22a ステム
22b ステムラバー
22c バネ
23 移動弁
23a スカート部
23b 切欠き部
23c 環状溝
24 弾力弁
24a 小径部
24b 中径部
24c フランジ部
25 カバーキャップ
26 バルブハウジング
26a 係合突起
27 支持フランジ
27a 弁ガイド部
27b フランジ部
27c シール材支持部
27d シール係止部
28 横通路溝
29 シール材
31 バルブ保持部
31a ラバー支持部
31b 底部
31c 係合溝
32 ガス供給部
32a 大径部
32b 中径部
32c 小径部
36 カバー部
37 固着部
40 空間
40a 退避通路空間
40b 通路空間
41 天面
41a 中心孔
42 バルブ嵌合部
42a 係合突起
43 拡径部
43a 第1段部
46 天底
47 係止筒部
47a 雌ネジ
47b 拡内径部
50 3層吐出容器
51 最内容器
52 バルブアッセンブリ
53 第1原液用逆止弁
54 ガス用逆止弁
55 第2原液用逆止弁
55a ボール
55b バネ
56 チューブ
56a 本体
56b 連結部
57 蓋体
57a 外段部
57b 内段部
58a 第1段部
58b 第2段部
60 バルブホルダー
61 バルブ機構
61a ステム
61b 第1ステムラバー
61c 第2ステムラバー
61d ステムラバー支持部材
61e バネ
61f 側孔
62 弾力弁
62a 筒体
62b フランジ部
64 バルブハウジング
65 支持フランジ
65a 横通路溝
65b シール係止部
66 バルブ保持部
66a 第1ラバー支持部
66b 第2ラバー支持部
66c 底部
66d 係合溝
66e 係合突起
67 ガス供給部
68 チューブ連結部

Claims (3)

  1. 外部容器と、
    その外部容器に収容される内部容器と、
    外部容器および内部容器を閉じるバルブアッセンブリとを備えており、
    前記バルブアッセンブリが、外部容器と内部容器の間の原液収容部と外部とを連通する原液通路と、内部容器内と外部とを連通するガス通路とを有しており、
    外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して原液通路を連通する原液用逆止弁が設けられており、
    前記原液用逆止弁が、前記原液通路と、原液通路から分岐する退避通路と、その退避通路と原液通路との間を移動する移動弁とを有しており、
    前記移動弁は、外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路側に移動して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して退避通路に移動して原液通路を連通する、
    多層吐出容器。
  2. 内部容器内のガス収容部から外部へ向かう流体に対してガス通路を遮断し、外部からガス収容部へ向かう流体に対してガス通路を連通するガス用逆止弁が設けられている、請求項1記載の多層吐出容器。
  3. 前記内部容器に収容され、バルブアッセンブリに連結される最内容器を備えており、
    前記バルブアッセンブリが、最内容器内と外部とを連通する第2原液通路を備えており、外部から第2原液収容部へ向かう流体に対して第2原液通路を遮断し、第2原液収容部から外部へ向かう流体に対して第2原液通路を連通する第2原液用逆止弁が設けられている、
    請求項1または2記載の多層吐出容器。
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