JP6446179B2 - 多層吐出容器 - Google Patents
多層吐出容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6446179B2 JP6446179B2 JP2014077612A JP2014077612A JP6446179B2 JP 6446179 B2 JP6446179 B2 JP 6446179B2 JP 2014077612 A JP2014077612 A JP 2014077612A JP 2014077612 A JP2014077612 A JP 2014077612A JP 6446179 B2 JP6446179 B2 JP 6446179B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stock solution
- passage
- valve
- container
- outside
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Description
一方、本出願人は、特許文献1に示すように、外ボトル(外部容器)と、内ボトル(内部容器)と、外ボトルの口部および内ボトルの口部を閉じる蓋体(バルブアッセンブリ)と、外ボトルと内ボトルの間の空間に充填される内容物と、内ボトル内に充填される加圧剤とを備えた多層ボトル製品を提案している。このような多層ボトル製品への加圧剤の充填方法としては、特許文献1の図4で示すように、外ボトルと内ボトルの間の空間と蓋体とを連通する通路を遮断しながら内ボトル内に加圧剤を充填し、その後、蓋体を固定すると同時に、前記通路を開放することを提案している。
さらに、本出願人は、特許文献2に示すように、耐圧容器(外部容器)と、耐圧容器内に収容される中容器(内部容器)と、中容器内に収容されるパウチ(最内容器)と、耐圧容器、中容器およびパウチを閉じるバルブアッセンブリと、パウチ内に充填される第1内容物と、耐圧容器と中容器の間に充填される第2内容物と、中容器とパウチとの間に充填される加圧剤とを備えた2液吐出製品を提案している。また、このバルブアッセンブリは、内容物を充填する2つの空間と外部とをそれぞれ独立して連通する通路を備えている。
本発明は、原液および加圧剤の充填が簡易にでき、生産性の高い多層吐出容器を提供することを目的としている。
るのが好ましい。
本発明の多層吐出容器であって、原液用逆止弁が原液通路と、その原液通路から延びる退避通路と、その退避通路と原液通路との間を移動する移動弁とを有しており、移動弁は外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路側に移動して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して退避通路側に移動して原液通路を連通するものが好ましい。
本発明の多層吐出容器であって、内部容器に収容されバルブアッセンブリに連結される最内容器を備えており、バルブアッセンブリが最内容器内と外部とを連通する第2原液通路を備えており、外部から第2原液収容部へ向かう流体に対して第2原液通路を遮断し、第2原液収容部から外部へ向かう流体に対して第2原液通路を連通する第2原液用逆止弁が設けられていてもよい。第2原液用逆止弁は、第2原液通路内の設けてもよい。
本発明の多層吐出容器であって、原液用逆止弁が原液通路と、その原液通路から延びる退避通路と、その退避通路と原液通路との間を移動する移動弁とを有しており、移動弁は外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路側に移動して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して退避通路側に移動して原液通路を連通する場合、製造が容易であり、生産性が高い。
本発明の多層吐出容器であって、内部容器に収容されバルブアッセンブリに連結される最内容器を備えており、バルブアッセンブリが最内容器内と外部とを連通する第2原液通路を備えており、外部から第2原液収容部へ向かう流体に対して第2原液通路を遮断し、第2原液収容部から外部へ向かう流体に対して第2原液通路を連通する第2原液用逆止弁が設けられている場合、原液収容部および第2原液収容部にそれぞれ原液を充填し、その後、バルブアッセンブリを介して加圧剤を充填することができ、生産性が高い。
バルブアッセンブリ13は、原液収容部S1と外部とを連通する原液通路A1(図4a参照)と、ガス収容部S2と外部とを連通するガス通路A2(図4b参照)とを有している。そして、原液通路A1には、外部から原液収容部S1への流体を遮断し、原液収容部S1から外部への流体を通す原液用逆止弁15が設けられている。ガス通路A2には、ガス収容部S2から外部への流体を遮断し、外部からガス収容部S2への流体を通すガス用逆止弁16が設けられている。
よびフランジ部12cが形成された内部容器用のプリフォームを射出成型などにより個別に成型し、内部容器用のプリフォームを外部容器用のプリフォームに挿入し、二層プリフォームを準備する。次に、この二層プリフォームを2軸延伸ブローなどで外部容器11および内部容器12の肩部以下の部位を同時に成型する。これにより、内部容器12の外形が、外部容器11の内面と当接する形状、つまり、外部容器の内面と実質的に同一形状となる。
外部容器11としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の合成樹脂を用いるのが好ましい。また、内部容器12としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いるのが好ましい。なお、外部容器と内部容器とで同じ材質の合成樹脂を用いてもよく、異なる材質の合成樹脂を用いてもよい。また、内部容器は伸縮しやすくするために、外部容器よりも薄肉にすることが好ましい。
バルブホルダー21は、例えば、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂を射出成形する等によって成形される。
バルブ保持部31は、上端に設けられたバルブ機構22のステムラバー22bを支持するラバー支持部31aと、側面に等間隔で放射状に設けられた複数の第1連通孔21aと、第1連通孔21aの下方に設けられた環状の底部31bとを有している。また、第1連通孔21aより間隔を空けた上方の上部外周に、カバーキャップ25と係合する環状の係合溝31cが形成されている。第1連通孔21aは、2本以上、例えば、2〜8本設けられている。
ガス供給部32は、第2連通孔21bが設けられた筒状体であり、弾力弁24が取り付けられる部位であり、バルブ保持部31の環状の底部31bと連通している。詳しくは、外形が、大径部32a、中径部32b、小径部32cを同軸上に上から順番に設けたものであり、小径部32cは下端が閉じられており、その側面に第2連通孔21bが形成されている。大径部32a、中径部32b、小径部32cと外形を複数の段部から構成することにより、弾力弁24が抜け落ちることを防止している。ガス供給部32からガス収容部S2に向かう流体に対して第2連通孔21bが開くように、ガス供給部32の外面(例えば、中径部32bの外面と大径部32aの下面)と、弾力弁24の内面(例えば、中径部24bおよびフランジ部24c)を接着剤等で貼り合わせてもよい。
弁ガイド部27aの外周に移動弁23が配置される。移動弁23は、この弁ガイド部27aの外周を上下に移動する。また、ガイド部27aの下端内面には、後述する弾性弁24のフランジ部24cの先端と係合する環状の係合突起26aが設けられている。
フランジ部27bの上面には、横通路溝28が複数等間隔で放射状に設けられている。この横通路溝28は、内部容器12の縦通路溝17と同数とし、その配置を平面視で同じ角度位置としている。これにより横通路溝28およびフランジ部27bの外端側は、前述した原液通路A1の一部を構成し、前述した縦通路溝17と連通する(図4参照)。
またフランジ部27bは、外径が内部容器12のフランジ部12cの外径より若干小さくなるように構成されている(図1参照)。これにより、フランジ部27bの外周に隙間を形成させ、横通路溝28と連通させやすい。しかし、内部容器12のフランジ部12cの外径と実質的に同じにしてもよい。その場合、カバーキャップ25の内面径を調整して、フランジ部27bの外周に隙間が形成されるようにする。
そして、フランジ部27bの下面であって、シール材支持部27cの外側に、下方に向かって突出するシール係止部27dが形成されている。
シール材支持部27cの外周にリング状のシール材29が配置される(図1、3参照)。このシール材29は、上下方向に圧縮されて内部容器12と外部との間をシールする部材である。
この実施形態では、弁ガイド部27aの外面とバルブハウジング26(ガス供給部32)の外面とを同心状に設けた内外面としているが、例えば、図7のように同一面としてもよい。この実施形態のように、バルブハウジング26のガス供給部32を、弁ガイド部27aより縮径して内部に設けることにより、バルブホルダー21全体の縮小化が可能となる。
移動弁23は、下方から流れる流体に対しては環状溝23cを閉じるようにスカート部23aが僅かに撓み、上方から流れる流体に対しては環状溝23cを開くようにスカート部23aが僅かに撓む。このように構成されているため、上方からの流体を止め、下方からの流体を通す。
このような移動弁23は、例えば、低分子量ポリエチレン等の合成樹脂やシリコーンゴムなどによって成形される。
このように構成されているため、ガス供給部32の第2連通孔21bからガス供給部3
2の外部(内部容器12内)に向かう流体に対しては、小径部24aが拡がるように変形し、流体をガス供給部32の外部に通し、ガス供給部32の外部から第2連通孔21bに向かう流体に対しては、ガス供給部32が弾力弁24の変形を妨げ、流体を止める。
弾力弁24は、例えば、ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム等のゴムによって成形される。
カバーキャップ25は、例えば、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂を射出成形する等によって成形される。
カバー部36は、円板状の天面41と、その縁部から下方に向かって延びる筒状のバルブ嵌合部42と、そのバルブ嵌合部42より拡径して下方に向かって延びる筒状の拡径部43とからなる。
天面41には、ステム22aを通す中心孔41aが形成されている。
バルブ嵌合部42の下部には、半径方向内側に突出する環状の係合突起42aが形成されている。この係合突起42aは、前述したようにバルブホルダーの環状の係合溝31cと係合する。これにより、カバーキャップ25にバルブホルダー21が固着される。
拡径部43は、内面がバルブ嵌合部42の内面より拡径した部位である。つまり、拡径部43の内面と、バルブホルダー21の弁ガイド部27a(バルブハウジング26の外周)との間に上下に延びる筒状の空間40が形成される。また、バルブ嵌合部42と拡径部43との間の第1段部43aは、第1連通孔21aより間隔を開けて上方となる。空間40は、第1連通孔21aより上側の退避通路空間40aと、第1連通孔21aより下側の通路空間40bとからなる。そして、退避通路空間40aが退避通路となり、通路空間40bが原液通路A1の一部となる(図4a、b参照)。
つまり、原液通路A1は、バルブ機構のステム22a、バルブホルダー21のバルブハウジング26の内部、第1連通孔21a、バルブハウジング26の外周とカバーキャップ25との間の通路空間40bおよびバルブホルダーの支持フランジ27とカバーキャップとの間の通路(横通路溝28および支持フランジの外側)から構成される。
そして、この原液通路A1は、縦通路溝17を介して外部容器11と内部容器12との間の原液収容部S1と連通する。
原液通路A1の原液用逆止弁15は、原液通路A1の一部である通路空間40b(バルブホルダー21とカバーキャップ25との間の第1連通孔21aより下側)と、退避通路である退避通路空間40a(バルブホルダー21とカバーキャップ25との間の第1連通孔21aより上側)と、空間40内に収容される移動弁23によって構成される。つまり、外部から原液収容部S1に向かう流体が原液通路A1に供給されると、移動弁23のスカート部23aは空間40内を摺動し、通路空間40b側に移動する(図4b参照)。その後、フランジ部27bに支持された移動弁23の環状溝23cを流体が押圧し、スカート部23aは環状溝23cが開くように僅かに撓み、原液通路A1をシールする。一方、原液収容部S1から外部に向かう流体が原液通路A1に供給されると、スカート部23aは下方から圧力を受けるため、環状溝23cが閉じるように僅かに撓み、空間40との間のシールが解除され、あるいは、摺動できるようになり、空間40内を摺動し、退避通路空間40a側に移動する(図4a参照)。これにより、原液通路A1は連通される。
つまり、ガス通路A2は、ステム22a、バルブアッセンブリ13のバルブホルダー21のバルブハウジング26の内部および第2連通孔21bから構成される。
そして、このガス通路A2は、直接ガス収容部S2と連通する。
ガス通路A2のガス用逆止弁16は、ガス供給部32と、その第2連通孔21bと、弾力弁24によって構成される。つまり、外部からガス収容部S2に向かう流体がガス通路A2に供給されると、弾力弁24の小径部24aが変形し、第2連通孔21bが開放される。一方、ガス収容部S2から外部に向かう流体がガス通路A2に供給されると、ガス供給部32の外周面が弾力弁24の変形を妨げ、第2連通孔21bは弾力弁24によって閉じられた状態で維持される。
図5aに示すように、外部容器11および内部容器12を成形し、縦通路溝17から外部容器11と内部容器12の間(原液収容部S1)に原液Cを充填する。これにより、内部容器12は潰れる(図5b参照)。
次に、バルブアッセンブリ13を外部容器11および内部容器12に固定する。
その後、図5bに示すように、ステム22aを押し下げると同時に、ステム22aから加圧剤Pを、ガス通路A2を通してガス収容部S2内に充填して製造される。このとき加圧剤Pは第1連通孔21aにも供給されるが、上述したように原液用逆止弁15の移動弁23が原液通路A1を遮断するため、加圧剤Pは原液収容部S1には充填されない(図4bのA2’参照)。一度、加圧剤Pがガス収容部S2に充填されると、ガス収容部S2内は、外部より高圧となる。そのため、加圧剤Pは、ガス収容部S2から外部へ向かおうとする。しかし、ガス用逆止弁16がガス用通路A2(第2連通孔21b)を遮断し、加圧剤Pの逆流は防止される。
図6aに示すように、ステム22aを押し下げる操作により、原液Cが原液通路A1を通ってステム22aから外部に吐出される。つまり、押し操作によりステム22aを開放すると、高圧となったガス収容部S2は内部容器12を介して原液収容部S1を押圧する。これにより、原液Cは原液通路A1に供給され、上述したように原液用逆止弁15の移動弁23が原液通路A1を開放し、第1連通孔21a、ステム22aを介して外部に吐出される。
そして、原液収容部S1の原液Cが全て外部に吐出されると、図6bに示すように、内
部容器12は膨らみ、外部容器11の内面に密着する。特に、この2層吐出容器10は、外部容器11および内部容器12が透明または半透明であり、かつ、内部容器12が実質的に外部容器11の内面と同一の形状を有しており、外部容器11と内部容器12との間の空間が原液収容部S1となっているため、原液Cとして不透明なもの、特に、クリームを用いる場合、原液Cが残っている状態と原液Cが残っていない状態とでその外部容器の様相が突然変化する。つまり、原液収容部S1内に原液Cが残っているときは、外部容器11は原液Cが確認でき、原液収容部S1内に原液Cが無くなったときは外部容器11が突然透明となる。そのため、目視で使い終わったことを確認することができる。
また、原液Cを吐出し終わった後は、カバーキャップ25を回転することにより、それぞれの部品に分離することができる。特に、内部容器12とバルブアッセンブリ13との間を上下(鉛直)方向に圧縮してシールするシール材29と、外部容器とバルブアッセンブリとの間を左右(水平)方向に圧縮してシールするガスケット(Oリング20)とを備え、カバーキャップ25をネジ式としているため、カバーキャップ25を開封方向に回して緩めると、ガスケット20のシールを維持したままシール材29のシールを解除することができる。つまり、内部容器12内の加圧剤Pが原液通路A1の一部(バルブホルダー21のフランジ部27bの外周、横通路溝28、空間40の符号A3)を通って原液用逆止弁15を開き、バルブアッセンブリ13を操作することで加圧剤Pをステム22aから外部に排出することができる。また、消費者が誤って原液Cが原液収容部S1に残っている状態でカバーキャップ25を緩めた場合でも、外部容器11とカバーキャップ25との間のシールはガスケット20によって維持されているため、原液Cがカバーキャップ25の下端から噴出しない。
詳しくは、3層吐出容器50は、外部容器11と、その外部容器11に収容される内部容器12と、その内部容器12に収容される最内容器51と、外部容器11、内部容器12および最内容器51を閉じるバルブアッセンブリ52とを備えている。この3層吐出装置50は、外部容器11と内部容器12の間の空間が第1原液C1を収容する第1原液収容部S1となり、最内容器51内が第2原液C2を収容する第2原液収容部S3となり、内部容器12内が加圧剤Pを充填するガス収容部S2となる。
バルブアッセンブリ52は、第1原液収容部S1と外部とを連通する第1原液通路A1(図10a参照)と、ガス収容部S2と外部とを連通するガス通路A2(図10b参照)と、第2原液収容部S3と外部とを連通する第2原液通路A3(図10c参照)とを有している。そして、第1原液通路A1には外部から第1原液収容部S1への流体を遮断し、第1原液収容部S1から外部への流体を通す第1原液用逆止弁53が設けられており、ガス通路A2には外部からガス収容部S2への流体を通し、ガス収容部S2から外部への流体を遮断するガス用逆止弁54が設けられている。また、最内容器51には外部から第2原液収容部S3への流体を遮断し、第2原液収容部S3から外部への流体を通す第2原液用逆止弁55が設けられている。
外部容器11および内部容器12は、図1の2層吐出容器10と実質的に同じものである。
チューブ56は、図8aに示すように、下端が閉じられた本体56aと、その上端に設けられた連結部56bとを備えている。
連結部56bは、後述するバルブホルダー60と連結される筒体であり、内部に第2原液用逆止弁55を収容している。詳しくは、連結部56bの中部内面に、下方に向かって縮径する第1段部58aが形成されており、さらに下部内面に下方に向かって縮径する第2段部58bが形成されている。特に、第2段部58bは、円錐台状の段部となっている
。
このチューブ56は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を押出成形し、下端を溶着することにより成形される。また、最内容器としては、複数のシートを重ねてその周囲を溶着したパウチタイプの容器を用いてもよい。その場合、前述の合成樹脂とアルミ箔などの金属シートをラミネートしたシートから形成してもよい。なお、パウチタイプの場合、本体(シート体)56aと、連結部56bとは別部材とし、貼り合わせて成形する。
蓋体57は、図8bに示すように、筒状のものであり、下部外周に半径方向に縮径するように外段部57aが形成されており、下部内周に半径方向に拡径するように内段部57bが形成されている。外段部57aは、連結部56bの第1段部58aと係合するように構成されている。この蓋体57は、第2原液逆止弁を連結部56b内に固定する。詳しくは、第2原液用逆止弁55は、連結部56b内の通路を塞ぐボール55aと、そのボール55aを第2原液収容部S3側に付勢するバネ55bと、ボール55aによって開閉される連結部56bの中心孔(環状の第2段部58b)とからなる。バネ55bの上端は、蓋体57の内段部57bに支持される。このように蓋体57を設けることにより、最内容器51をバルブアッセンブリ52に装着する前の状態で、第2原液用逆止弁55を最内容器51内に保持することができる。つまり、最内容器51は、バルブアッセンブリ52に装着する前の状態でもボール55aによって閉じられる。そのため、第2原液C2を充填した最内容器51の取り扱いが容易である。なお、蓋体57を設けず、バルブアッセンブリ52の連結部によってバネ55bの上端を支持させてもよい。上述したように、第2原液用逆止弁55は、最内容器51に取り付けられている。
移動弁23、カバーキャップ25は、図1の2層吐出容器10と実質的に同じものである。
バルブハウジング64は、バルブ機構61が収容される筒状のバルブ保持部66と、そのバルブ保持部66と連通するように下方に突出した筒状のガス供給部67と、その下端に設けられたチューブ連結部68(第3連通孔21c)とからなる。
バルブ保持部66は、上端に設けられたバルブ機構61の第1ステムラバー61bを支持する第1ラバー支持部66aと、側面に等間隔で放射状に設けられた複数の第1連通孔21aと、その第1連通孔21aの下方に設けられ、バルブ機構61の第2ステムラバー61cを支持する第2ラバー支持部66bと、その第2ラバー支持部66bの下方に設けられた環状の底部66cとを有している。また、上部外周に、図3bのバルブホルダー21と同様に、カバーキャップ25と係合する環状の係合溝66dが形成されている。さらに、下端外周には、下方に突出し、かつ、半径方向内側に突出した係合突起66eが形成されている。この環状の係合突起66eは、後述する弾力弁62のフランジ部62bと係合し、弾力弁62が落下しないように支持する(図9a参照)。
ガス供給部67は、バルブ保持部66の環状の底部66cと連通し、第2連通孔21b
が設けられた筒状体である。その外周には、弾力弁62が取り付けられる(図9a参照)。
チューブ連結部68は、ガス供給部67の下端から下方に同軸上に突出し、内外周面が縮径した筒体であり、最内容器51の連結部56bの開口部に挿入される。なお、最内容器51の連結部56bの上端は、弾力弁62の下端を支持する(図9a参照)。
このように構成されているため、図9bに示すように、バルブホルダー60のバルブハウジング64とカバーキャップ25の拡径部43との間が、移動弁23が上下動する空間40となる。そして、空間40は、第1連通孔21aより上方の退避通路空間40aと、第1連通孔21aより下方の通路空間40bとに分けることができる。これにより逆止弁53は、実質的に図1の逆止弁15と同じ構成となる。
つまり、図1の原液通路A1と同様に、バルブアッセンブリ52のステム61a、バルブホルダー60のバルブハウジング64の内部、第1連通孔21a、バルブハウジング64の外周とカバーキャップ25との間の通路空間40bおよびバルブホルダーの支持フランジ65とカバーキャップ25との間の通路(横通路溝65aおよび支持フランジの外側)から構成される。
そして、この第1原液通路A1は、縦通路溝17を介して第1原液収容部S1と連通す
る。
つまり、ガス通路A2は、バルブアッセンブリ52のステム61a、バルブホルダー60のバルブハウジング64の内部および第2連通孔21bより構成される。
ガス通路A2は、直接ガス収容部S2と連通する。
つまり、第2原液通路A3は、バルブアッセンブリ52のバルブホルダー60のバルブハウジング64の内部、チューブ連結部(第3連通孔)68から構成される。
そして、第2原液通路A3は、連結部56bを介して第2原液収容部S3と連通する。
第2原液逆止弁55は、外部から第2原液収容部S3に向かう流体が連結部56bに供給されると、ボール55aが連結部57内の通路を閉じる。一方、第2原液収容部S3から外部に向かう流体が連結部57(第2原液通路A3)に供給されると、流体によりボール55aを付勢するバネ55bを変形させ、連結部57の通路が開放される。第2原液逆止弁55は、第2原液通路A3には直接設けられておらず、それに連通する連結部56b(最内容器51)に設けられている。しかし、第2原液逆止弁55を、例えば、チューブ連結部68内にボールおよびバネを収容させて、直接第2原液通路A3内に設けてもよい。
最初に、図5aに示すように、外部容器11および内部容器12を成形し、縦通路溝17から原液収容部S1内に第1原液C1を充填する。また、別の工程で、最内容器51(第2原液収容部S3)内に第2原液C2を充填し、バルブアッセンブリ52のバルブホルダー60に装着する。その後、最内容器51を装着したバルブアッセンブリ52を外部容器11に固定する。
その後、図11aに示すように、ステム61aを押し下げると同時に、ステム61aから加圧剤Pをガス通路A2を通してガス収容部S2内に充填する。このとき、加圧剤Pは、第1連通孔21aにも、そして、ガス供給部からチューブ連結部68にも供給されるが、第1原液用逆止弁53および第2原液用逆止弁55によって阻止される。
内部容器として可撓性を有するものを開示してきたが、弾力性のあるものであってもよい。この場合、加圧剤が外部容器の内面と密着するように内部容器を膨らます。
原液用逆止弁として、移動弁23を開示してきたが、第2原液用逆止弁55のようなボール弁を用いてもよい。例えば、第1連通孔21aにボール弁とバネからなる逆止弁を設けてもよい。この多層吐出容器では、第1原液通路A1がバルブホルダーのバルブハウジングの外部を通っているため、環状の移動弁23が好ましく用いられる。
C1 第1原液
C2 第2原液
P 加圧剤
A1 原液通路(第1原液通路)
A2 ガス通路
A3 第2原液通路
S1 原液収容部(第1原液収容部)
S2 ガス収容部
S3 第2原液収容部
10 2層吐出容器
11 外部容器
11a 雄ネジ
12 内部容器
12a 肩部
12b 首部
12c フランジ部
12d 係止突起
13 バルブアッセンブリ
15 原液用逆止弁(第1原液用逆止弁)
16 ガス用逆止弁
17 縦通路溝
20 ガスケット
21 バルブホルダー
21a 第1連通孔
21b 第2連通孔
21c 第3連通孔
22 バルブ機構
22a ステム
22b ステムラバー
22c バネ
23 移動弁
23a スカート部
23b 切欠き部
23c 環状溝
24 弾力弁
24a 小径部
24b 中径部
24c フランジ部
25 カバーキャップ
26 バルブハウジング
26a 係合突起
27 支持フランジ
27a 弁ガイド部
27b フランジ部
27c シール材支持部
27d シール係止部
28 横通路溝
29 シール材
31 バルブ保持部
31a ラバー支持部
31b 底部
31c 係合溝
32 ガス供給部
32a 大径部
32b 中径部
32c 小径部
36 カバー部
37 固着部
40 空間
40a 退避通路空間
40b 通路空間
41 天面
41a 中心孔
42 バルブ嵌合部
42a 係合突起
43 拡径部
43a 第1段部
46 天底
47 係止筒部
47a 雌ネジ
47b 拡内径部
50 3層吐出容器
51 最内容器
52 バルブアッセンブリ
53 第1原液用逆止弁
54 ガス用逆止弁
55 第2原液用逆止弁
55a ボール
55b バネ
56 チューブ
56a 本体
56b 連結部
57 蓋体
57a 外段部
57b 内段部
58a 第1段部
58b 第2段部
60 バルブホルダー
61 バルブ機構
61a ステム
61b 第1ステムラバー
61c 第2ステムラバー
61d ステムラバー支持部材
61e バネ
61f 側孔
62 弾力弁
62a 筒体
62b フランジ部
64 バルブハウジング
65 支持フランジ
65a 横通路溝
65b シール係止部
66 バルブ保持部
66a 第1ラバー支持部
66b 第2ラバー支持部
66c 底部
66d 係合溝
66e 係合突起
67 ガス供給部
68 チューブ連結部
Claims (3)
- 外部容器と、
その外部容器に収容される内部容器と、
外部容器および内部容器を閉じるバルブアッセンブリとを備えており、
前記バルブアッセンブリが、外部容器と内部容器の間の原液収容部と外部とを連通する原液通路と、内部容器内と外部とを連通するガス通路とを有しており、
外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して原液通路を連通する原液用逆止弁が設けられており、
前記原液用逆止弁が、前記原液通路と、原液通路から分岐する退避通路と、その退避通路と原液通路との間を移動する移動弁とを有しており、
前記移動弁は、外部から原液収容部へ向かう流体に対して原液通路側に移動して原液通路を遮断し、原液収容部から外部へ向かう流体に対して退避通路に移動して原液通路を連通する、
多層吐出容器。 - 内部容器内のガス収容部から外部へ向かう流体に対してガス通路を遮断し、外部からガス収容部へ向かう流体に対してガス通路を連通するガス用逆止弁が設けられている、請求項1記載の多層吐出容器。
- 前記内部容器に収容され、バルブアッセンブリに連結される最内容器を備えており、
前記バルブアッセンブリが、最内容器内と外部とを連通する第2原液通路を備えており、外部から第2原液収容部へ向かう流体に対して第2原液通路を遮断し、第2原液収容部から外部へ向かう流体に対して第2原液通路を連通する第2原液用逆止弁が設けられている、
請求項1または2記載の多層吐出容器。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014077612A JP6446179B2 (ja) | 2014-04-04 | 2014-04-04 | 多層吐出容器 |
US15/300,530 US10071850B2 (en) | 2014-04-04 | 2015-04-03 | Discharge container |
JP2016511653A JP6603653B2 (ja) | 2014-04-04 | 2015-04-03 | 吐出容器 |
EP15774311.3A EP3127836B1 (en) | 2014-04-04 | 2015-04-03 | Discharge container |
PCT/JP2015/060673 WO2015152415A1 (ja) | 2014-04-04 | 2015-04-03 | 吐出容器 |
CN201580016928.1A CN106163946B (zh) | 2014-04-04 | 2015-04-03 | 排出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014077612A JP6446179B2 (ja) | 2014-04-04 | 2014-04-04 | 多層吐出容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015199498A JP2015199498A (ja) | 2015-11-12 |
JP6446179B2 true JP6446179B2 (ja) | 2018-12-26 |
Family
ID=54551178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014077612A Active JP6446179B2 (ja) | 2014-04-04 | 2014-04-04 | 多層吐出容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6446179B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7299831B2 (ja) * | 2019-10-18 | 2023-06-28 | 株式会社ダイゾー | 吐出装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS644447Y2 (ja) * | 1986-12-18 | 1989-02-06 | ||
JPH0450683U (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-28 | ||
JPH11100083A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Osaka Ship Building Co Ltd | 密封容器 |
JP6001824B2 (ja) * | 2011-04-20 | 2016-10-05 | 株式会社ダイゾー | 発泡性エアゾール製品およびそれを用いた2連式発泡性エアゾール製品 |
JP5830374B2 (ja) * | 2011-12-22 | 2015-12-09 | 株式会社ダイゾー | 多重エアゾール容器および該多重エアゾール容器を用いた多重エアゾール製品 |
-
2014
- 2014-04-04 JP JP2014077612A patent/JP6446179B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015199498A (ja) | 2015-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6480115B2 (ja) | 多層吐出容器 | |
JP6480121B2 (ja) | 吐出容器および吐出製品の製造方法 | |
WO2013168244A1 (ja) | 液体容器の口栓 | |
WO2018062436A1 (ja) | 吐出容器 | |
JP6427410B2 (ja) | スリット弁付きスクイズ容器 | |
JP6689662B2 (ja) | 二重容器 | |
JP2017100749A (ja) | 容器 | |
JP2015127236A (ja) | 二重容器 | |
JP5830374B2 (ja) | 多重エアゾール容器および該多重エアゾール容器を用いた多重エアゾール製品 | |
JP6775370B2 (ja) | 二重容器 | |
JP6446179B2 (ja) | 多層吐出容器 | |
JP5936933B2 (ja) | 液体容器の口栓 | |
JP2018108832A (ja) | 吐出容器 | |
TW202002844A (zh) | 多重容器及內容器 | |
WO2018042827A1 (ja) | 吐出容器 | |
JP6691728B2 (ja) | 吐出製品の製造方法 | |
JP5066297B1 (ja) | 液体容器の口栓 | |
JP7031993B2 (ja) | 二重容器用キャップ | |
JP6887266B2 (ja) | 吐出容器 | |
JP2016193743A (ja) | 二重容器 | |
JP6839988B2 (ja) | 二重容器 | |
JP6108672B2 (ja) | バルブアッセンブリおよびそれを用いた吐出容器 | |
JP6821240B2 (ja) | 容器 | |
JP7031992B2 (ja) | 二重容器用キャップ | |
JP7264429B2 (ja) | 飲料容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6446179 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |