JP6691728B2 - 吐出製品の製造方法 - Google Patents
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Description
二重エアゾール製品の製造方法としては、特許文献1に示すように、内部容器の開口部が外部容器の開口部の上方となるように保持し、容器本体の上端と内部容器の上端との間に形成される隙間から加圧剤を充填し、その後、バルブアッセンブリを容器本体に対して固定する方法(アンダーカップ充填法)を提案している。内容物は、加圧剤を充填する前に充填してもよく、加圧剤を充填した後、バルブアッセンブリの吐出通路から充填してもよい。また、容器本体の下端等に設けられた充填用バルブから加圧剤を充填する方法も知られている。
2層ボトル製品の製造方法としては、特許文献2の図4に示すように、外部容器と内部容器との間の空間と外部とを連通する通路を遮断しながら内部容器内に加圧剤を充填し、その後、バルブアッセンブリ(蓋体)を外部容器に固定すると同時に、前記通路を開放し、内容物を充填する方法を提案している。
2液吐出製品の製造方法としては、特許文献3に示すように、耐圧容器(外部容器)と中容器の間の空間に第1内容物を充填し、パウチを取り付けたバルブアッセンブリを挿入し、中容器とパウチの間の空間に加圧剤を充填し、その後、バルブアッセンブリを外部容器に固定し、パウチ内に第2内容物を充填する方法を提案している。
本発明は、加圧剤の新しい充填方法を採用した吐出製品の製造方法を提供することを目的としている。
吐出容器であって、前記キャップの内面に、前記固定の状態におけるキャップに対するバルブユニットの位置より下方でバルブユニットのフランジ部を支持する仮支持部を備えているものが好ましい。
吐出容器であって、容器本体内に収容され、その開口部が前記バルブアッセンブリによって閉じられ、可撓性を有する内部容器を備えており、前記通路が、連通孔と、容器本体と内部容器の間の空間とを連通しているものが好ましい。また、前記バルブホルダーの第1フランジ部の下方には、バルブホルダーの内外を連通し、内部容器内と連通する第2連通孔が形成されているものが好ましい。さらに、前記内部容器に収容され、前記バルブアッセンブリによって閉じられ、可撓性を有する最内容器を備えており、前記第2連通孔が、バルブホルダー内と最内容器内とを連通しているものが好ましい。
さらに、前記バルブユニットのバルブカバーが、前記ハウジングの開口部に設けられ、前記バルブ機構のステムを通す孔が形成された天蓋部と、前記ハウジングの外周に配置される筒部と、その筒部側面から半径方向外側に突出する前記フランジ部とを備えており、前記キャップの上端開口が前記筒部の外周に配置されており、前記バルブカバーとキャップの間の隙間が上方に向かって開口している吐出容器に好ましく用いられる。
さらに、前記内部容器に収容され、前記バルブアッセンブリによって閉じられ、可撓性を有する最内容器を備えており、前記加圧剤を前記内部容器と最内容器の間の空間に充填するのが好ましい。
なお、前記通路を放射状に複数本設ける場合、前記フランジ部と容器本体との間の通路との位置合わせが容易になる。特に、通路が原液を通す原液通路である場合に好ましい。さらに、キャップを容器本体にネジ螺合により固定する際、キャップの回転と共にバルブユニットが一緒に回転し、前記通路とフランジ部と容器本体との間の通路とが当初の設定よりずれても、噴射量に影響することなく連通させることができるため好ましい。
吐出容器であって、前記キャップの内面に、前記固定の状態におけるキャップに対するバルブユニットの位置より下方でバルブユニットのフランジ部を支持する仮支持部を備えている場合は、製造時においてキャップの仮支持部でバルブユニットを支持させることにより、バルブアッセンブリを一体物として取り扱うことができる。キャップに対してバルブユニットが若干上下動できるようにしているため、バルブユニットのフランジと容器本体の上端との間のシールの微調整をキャップの押し込み量で調整することができる。特に、キャップと容器本体とがネジ螺合する場合、キャップを回転させたとき、キャップをバルブユニットに対して空回りさせることができるため、バルブユニットと容器本体の間、さらにはバルブユニットと内部容器の間をシールするシール材が捻じれたり切れるなどの問題がなく、安定したシール性が得られ好ましい。
吐出容器であって、前記バルブホルダーの第1フランジ部の下方に、バルブホルダーの内外を連通し、内部容器内と連通する第2連通孔が形成されている場合は、容器本体と内部容器との間に第1原液を充填し、さらに内部容器内に加圧剤と第2原液を充填することにより、2液吐出製品とすることができる。
吐出容器であって、内部容器に収容され、前記バルブアッセンブリによって閉じられ、可撓性を有する最内容器を備えており、第2連通孔がバルブホルダー内と最内容器内とを連通する場合、容器本体内に3つの独立した空間(容器本体と内部空間との間、内部空間と最内空間との間、最内空間内)を形成することができ、それぞれの空間に、2種類の原液と、2種類の原液を同時に加圧する加圧剤を充填することができ、2液吐出製品とすることができる。
本発明の吐出製品の製造方法であって、前記吐出容器のバルブユニットのバルブカバーが、前記ハウジングの開口部に設けられ、前記バルブ機構のステムを通す孔が形成された天蓋部と、前記ハウジングの外周に配置される筒部と、その筒部側面から半径方向外側に突出する前記フランジ部とを備えており、前記キャップの上端開口が前記筒部の外周に配置されており、前記バルブカバーとキャップの間の隙間が上方に向かって開口している場合、加圧剤を充填するバルブカバーとキャップとの間の隙間が上方に向かって開口しているため、吐出容器の上方に加圧剤充填装置を取り付けて加圧剤を充填するとき、複雑な構造にすることなく加圧剤を充填することができる。
さらに、前記内部容器に収容され、前記バルブアッセンブリによって閉じられ、可撓性を有する最内容器を備えており、前記加圧剤を前記内部容器と最内容器の間の空間への充填も簡単にできる。
この吐出容器10の容器本体11と内部容器12の間の空間(原液収容部S1)に原液Cを収容し、内部容器内(ガス収容部PS)12に加圧剤Pを充填して吐出製品となる。
容器本体11とバルブアッセンブリ13のバルブユニット15との間には、内部容器12のフランジ部12dを介して、フランジ部12dの上側に鉛直(容器本体の軸)方向に圧縮される第2シール材19が設けられている。第2シール材19としては、断面が扁平な長方形または正方形であるリング状のシール材が好ましい。
バルブアッセンブリ13のバルブユニット15と内部容器12との間には、半径(容器本体11(内部容器12)の軸に対して垂直)方向に圧縮される第3シール材20が設けられている。第3シール材20としては、断面が円形であるリング状のガスケット(Oリング)が好ましい。
バルブ機構14は、ステム14aと、その周囲にステム孔を塞ぐように設けられるステムラバー14bと、ステム14aを常時上方に付勢するバネ14cとからなる。
ハウジング26の側面には、原液Cを外部からハウジング26内に導く第1連通孔26aが形成されている。ハウジング26の上端には、ステムラバー14bを支持するラバー支持部26bが形成されている。ハウジング26の第1連通孔26aより上方の上部26cは拡径している。さらに、ハウジング26の底部には、上方に突出するように板バネが設けられている。この板バネがバルブ機構14のバネ14cを構成する。なお、独立したバネをハウジング26の底部とステム14aとの間に配置してもよい。
しかし、第2シール材19および第3シール材20は、いずれか一方としてもよい。
天蓋部28の中央には、バルブ機構14のステム14aを通す中心孔28aが形成されている。
筒部29の内面には、ハウジング26の上部26cの下端と係合する係合突起29aが形成されている。そして、天蓋部28と係合突起29aとでバルブホルダー21の上部26cを挟むことにより、バルブ機構14をバルブホルダー21(ハウジング26)に固定し、かつ、バルブホルダー21を保持する。つまり、このバルブカバー22の係合突起29aとバルブホルダー21のハウジング26の上部26cとで、バルブユニットを一体化させる。なお、筒部29の下部内面(係合突起29aより下方内面)は、ハウジング26の外周面と環状の隙間25を形成し、横通路溝27aと連通している。(図3a参照)。
フランジ部30は、バルブホルダー21の支持フランジ27を覆うようにその上に配置される。つまり、フランジ部30は、支持フランジ27を介して、容器本体11の上端に配置される。そして、バルブカバー22で容器本体11を閉じている。
このようなバルブカバー22を設けているため、バルブカバー22のフランジ部30と、バルブホルダー21の支持フランジ27との間の通路を、キャップ16の装着状態に関わらず確実に形成することができる。
上筒部32の上端は、バルブカバー22の筒部29の上端と同じ高さとなっている。そのため、キャップ16とバルブカバー22の間の隙間が上方を向いて開口している。
また、雌ネジ34aの上方に、バルブカバー22のフランジ部30の下面と係合する支持突起(仮支持部)34bが複数環状に形成されている。平面視で内部容器12の縦通路溝12gの配置位置は、支持突起34b同士の間の隙間となるようにするのが好ましい。
この支持突起34bは、バルブカバー22のフランジ部30の下面と係合するとき、バルブカバー22のフランジ部30の上面と連結部(押圧部)33の下面との間に隙間が形成される位置に形成される。この支持突起34bは、吐出容器10を組み立てた後(キャップ16を容器本体11と固定した後)は、フランジ部30の下面と当接しない。支持突起34bを設けることにより、バルブアッセンブリ13を容器本体11に取り付ける前において、バルブユニット15をキャップ16で保持させることができ、バルブアッセンブリ13(バルブユニット15とキャップ16)を一体にして取り扱うことができる。さらに、支持突起34bを設けることにより、後述するように加圧剤充填時(固定位置より上方での保持状態)において、加圧剤の充填圧力によりキャップ16に対して下方に移動するバルブユニット15を支持することができ、後述する加圧剤充填通路が確保でき、かつ、バルブユニット15が落下して容器本体11の開口部が閉じることを防止できる。
初めに、容器本体用のアウタープリフォームおよび内部容器用のインナープリフォームを射出成型などにより個別に成形し、インナープリフォームをアウタープリフォームに挿入して二層プリフォームを準備し、その二層プリフォームから2軸延伸ブローなどで容器本体11および内部容器12を同時に成形する(図2a参照)。なお、容器本体11と内部容器12とを別々に成形し、内部容器12を潰しながら容器本体11内に挿入してもよい。
そして、加圧剤充填時において、第1シール材18がキャップ16の下部と容器本体11との間をシールしているため、加圧剤Pはキャップ16の下端から外部に漏れない。
なお、加圧剤充填機37でキャップ16の全部を覆い、キャップ16の全体を密閉空間Sに収容(例えば、想像線のように、加圧剤充填機37の下端を容器本体11の肩部11bとシールさせる)させてもよい。この場合、第1シール材18を省いた状態、または第1シール材18がキャップ16の下部と容器本体11との間をシールしていない状態でも加圧剤Pを充填することができる。
加圧剤Pを充填後、加圧充填ノズル37aからの加圧剤Pの供給を停止させると、内部容器12内と空間Sとの圧力が実質的に平衡となる。そのため、容器本体11を回転させてキャップ16を容器本体11に対して下降させるとき、バルブユニット15と容器本体11(内部容器12)とが第3シール材20によって一体化させられ、バルブユニット15がキャップ16に対して摺動する。それにより、バルブユニット15の横通路溝27aと、容器本体11および内部容器12の間の縦通路溝12gの位置がずれにくい。さらに、容器本体11とバルブユニット15との間にある第2シール材19のずれ、ねじれ、切断を防止できる。
なお、第2シール材19を設けずに、内部容器12のフランジ部12dを圧縮させ、フランジ部12dをシール材の代わりにしてもよい。
最後に、ステム14aから原液Cを内部容器12を収縮させながら原液収容部S1内に充填し、図1の吐出製品となる。
ここでは、容器本体11を回転させてバルブアッセンブリ13と螺合させているが、キャップ16を回転してバルブアッセンブリ13を固定してもよい。しかし、バルブアッセンブリ13は加圧剤充填機37と連結させているため、容器本体11を回転させる方が、装置が煩雑とならない。
この充填方法の場合は、加圧剤の充填圧力でバルブユニット15(バルブカバー22)が上方に移動してフランジ部30がカバーキャップ16の連結部32の内面に当接するため、容器本体11とバルブユニット15の間に加圧剤充填通路を形成でき、安定に加圧剤を充填できる。そのため、キャップ16の係止突起29aを省略してもよい。また、キャップ16を容器本体11に固定するために回転させても、第3シール材20によってバルブユニット15と容器本体11(内部容器12)とは一体化されているため、バルブユニット15はキャップ16と摺動して容器本体11に対して回転しないため、バルブユニット15の横通路溝27aと、容器本体11および内部容器12の間の縦通路溝12gの位置がずれにくく、かつ、容器本体11とバルブユニット15との間にある第2シール材19のずれ、ねじれ、切断を防止できる。
この充填方法を採用する場合も、キャップ16を固定し、容器本体11を回転させてキャップ16を容器本体11に固定させてもよい。また、バルブカバー22の筒部29とキャップ16の上部筒部32の間(上方からの充填)およびキャップ16の下端(下方からの充填)の両方から充填してもよい。
吐出容器40は、有底筒状の容器本体41と、その容器本体内に収容される内部容器12と、その内部容器12内に収容される最内容器42と、容器本体41、内部容器12および最内容器42を閉じるバルブアッセンブリ43とを備えている。バルブアッセンブリ43は、容器本体41、内部容器12および最内容器42を閉じ、バルブ機構14が固定されたバルブユニット45と、バルブユニット45を容器本体41に固定する筒状のキャップ46とを有する。そして、この吐出容器40の容器本体41と内部容器12の空間(第1原液収容部S1)に第1原液C1を収容し、最内容器42内(第2原液収容部S2)内に第2原液C2を収容し、内部容器12内(ガス収容部PS)に加圧剤Pを充填して2液吐出型の吐出製品となる。
内部容器12は、図1の吐出容器10の内部容器12と実質的に同じものである。
容器本体41とバルブアッセンブリ43のバルブホルダー52との間には、内部容器12のフランジ部12dを介して鉛直(容器本体の軸)方向に圧縮される第2シール材19が設けられており、内部容器12の首部12cとバルブホルダー52との間には半径方向に圧縮される第3シール材20が設けられている。
第1シール材18、第2シール材19、第3シール材20は、図1の吐出容器10のものと実質的に同じである。
パウチ47は、複数のシートを溶着あるいは貼り合わせたものである。シートとしては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エバールなどの合成樹脂シート、前記合成樹脂シートにシリカやアルミナなどを蒸着した蒸着樹脂シート、アルミニウム箔などの金属箔シートに合成樹脂シートを積層したものなどが用いられる。
連結部材48は、パウチ47の開口部に貼着され、後述するバルブアッセンブリ43に連結される筒状のものである。連結部材48はポリエチレンなどの合成樹脂を射出成型したものなどが用いられる。
ハウジング61は、側面に第1原液C1をハウジング61の外に導く第1連通孔61aを有しており、下端(支持フランジ27の下方)に第2原液C2をハウジング61の外に導く第2連通孔61bを有している。また、ハウジング61の上端には、第1ステムラバー57を支持する第1ラバー支持部61cが形成されており、側面であって第1連通孔61aの下方に、第2ステムラバー58を支持する第2ラバー支持部61dが形成されている。さらに、ハウジング61の第1連通孔61aより上方の上部61eは拡径している。そして、ハウジング61の底部には、上方に突出するように板バネが設けられている。この板バネがバルブ機構51のバネ59を構成する。なお、独立したバネをハウジング61の底部とステム56との間に配置させてもよい。そして、ハウジング61の底部の下面中央には、第2連通孔61bと連通し、下方に突出する筒状の最内容器連結部61fが形成されている。
ハウジング61内は、バルブ機構51の第2ステムラバー58によって2つの空間に分けられる。つまり、ハウジング61内は、第1ステムラバー57と第2ステムラバー58の間の空間と、第2ステムラバー58より下方の空間とに分けられる。第2ステムラバー58は、第1連通孔61aと第2連通孔61bの間に設けられる(図7a、参照)。
初めに、図1の吐出容器10と同様に、容器本体41および内部容器12を成形する。
次いで、第2原液C2を充填した最内容器42をバルブアッセンブリ43のハウジング61の最内容器連結部61fに連結させる。その最内容器42を連結したバルブアッセンブリ43のキャップ46を、加圧剤充填ノズル37aを備えた加圧剤充填機37(図8b参照)に取り付け、バルブアッセンブリ43を容器本体41の上方に配置させる。
その後、バルブアッセンブリ43を容器本体41に対して下降させ、図8bに示すように容器本体41の第1環状突起41aのテーパ状の上面41bと、第2環状突起46aのテーパ状の下面46bとを当接させて、キャップ46を容器本体41との固定位置より上方で保持する。この保持状態において、図1の吐出容器10と同様に、加圧剤Pをバルブカバー16とキャップ46の間(加圧剤充填通路PP)から充填する。このとき、第1シール材18がキャップ46の下部と容器本体41との間をシールしているため、加圧剤Pはキャップ46の下端から外部に漏れない。そして、バルブユニット45は支持突起34bにより保持されているため、加圧剤Pの充填圧力が加わってもバルブユニット45が容器本体41の開口部を閉じることがなく加圧剤充填通路PPは確保される。
容器本体41とバルブアッセンブリ43とを固定後、第1原液収容部S1内を脱気し、ステム56から第1原液通路A1を介して第1原液C1を充填する。なお、空の最内容器42をバルブアッセンブリ43に連結させ、先に内部容器12と最内容器42との間(ガス収容部)に加圧剤を充填したのち、ステム56から第1原液と第2原液を別々に充填してもよい。
なお、この吐出容器40も、他の加圧剤の充填方法として、図1の吐出容器10と同様に、図5bのように、保持状態のときに第1シール材18がシールを形成しないように構成することにより、キャップ46の下端から加圧剤Pを充填させてもよい。
この吐出容器65は、容器本体11内に原液および加圧剤Pを充填して吐出製品となる。
この吐出容器65の原液および加圧剤の充填方法は、容器本体11内に原液を充填し、その上に図5のような加圧充填機37を取り付けたバルブアッセンブリ13を固定位置より上方に保持させる。この保持状態において、加圧充填ノズル37aから加圧剤Pを供給する。これにより、加圧剤Pは、バルブカバー22とキャップ16の間から図5の吐出容器10と同じ加圧剤充填通路PPを通って容器本体11内に充填される。なお、他の充填方法として図1の吐出容器10と同様に、図5bのように、保持状態のときに第1シール材18がシールを形成しないように構成することにより、キャップ16の下端から加圧剤Pを充填させてもよい。さらに、吐出容器65を組み立ててからステム14aより加圧剤Pを充填させてもよい。
図10の吐出容器70は、内部容器(原液収容部S1)内に原液を収容し、容器本体と内部容器との間の空間(ガス収容部PS)に加圧剤を充填するタイプのものである。詳しくは、有底筒状の容器本体11と、その容器本体に収容される内部容器71と、容器本体11および内部容器71を閉じるバルブアッセンブリ72とを備えている。バルブアッセンブリ72は、容器本体11および内部容器71を閉じ、バルブ機構14が固定されたバルブユニット75と、バルブユニット75を容器本体11に固定する筒状のキャップ76とを有する。そして、この吐出容器70の内部容器(原液収容部S1)内に原液を収容し、容器本体11と内部容器71との間の空間(ガス収容部PS)に加圧剤Pを充填して吐出製品となる。
容器本体11は、図1の吐出容器10の容器本体11と実質的に同じものである。
容器本体11および内部容器71とバルブアッセンブリ72のバルブユニット75との間には鉛直(容器本体の軸)方向に圧縮される第2シール材19が設けられている。
第1シール材18および第2シール材19は、図1の吐出容器10の第1シール材18および第2シール材19と実質的に同じものである。
なお、図1の吐出容器10と同様に、第3シール材20を設けてもよい。
バルブカバー79は、図10dに示すように、ハウジング78の開口部を閉じる天蓋部81と、その天蓋部81の内縁から上方に延びる立上筒部82と、天蓋部81の下面中央に形成された筒状のハウジング保持部83と、そのハウジング保持部83の外側に設けられた内筒部84とからなる。天蓋部81の外端部(フランジ部)81aが容器本体11の上端に配置される。
立上筒部82は、バルブ機構14のステム14aを通す。
ハウジング保持部83は、ハウジング78の上部78cと係合する係合爪83aを備えている。この係合爪83aがバルブユニットを一体化させる。
内筒部84は、内部容器61の開口部とシール嵌合するように設計されている。
なお、内部容器71とバルブアッセンブリ72の内筒部84とをシール嵌合せず、固定した後、ステム14aを押し下げて、内部容器71(原液収容部S1)内に侵入した加圧剤Pを排出し、その後、再度、ステム14aを押し下げて原液Cを充填するようにしてもよい。また、図12a、bのように第2シール材19を、内部容器71のフランジ部71aと容器本体11の上端の間に設けてもよい。この場合も、図10の吐出容器70と同様の効果を奏する。
C1 第1原液
C2 第2原液
P 加圧剤
A1 原液通路、第1原液通路
A2 第原液通路
PP 加圧剤充填通路
S1 原液収納部、第1原液収納部
S2 第2原液収納部
PS ガス収納部
10 吐出容器
11 容器本体
11a 胴部
11b 肩部
11c 首部
11d 雄ネジ
11e 段部
11f 外円筒部
12 内部容器
12a 胴部
12b 肩部
12c 首部
12d フランジ部
12g 縦通路溝
13 バルブアッセンブリ
14 バルブ機構
14a ステム
14b ステムラバー
14c バネ
15 バルブユニット
16 キャップ
18 第1シール材
19 第2シール材
20 第3シール材
21 バルブホルダー
22 バルブカバー
25 隙間
26 ハウジング
26a 第1連通孔
26b ラバー支持部
26c 上部
27 支持フランジ(第1フランジ部)
27a 横通路溝
27b 内筒部
27c 溝
28 天蓋部
28a 中心孔
29 筒部
29a 係合突起
30 フランジ部(第2フランジ部)
32 上筒部
33 連結部(押圧部)
34 下筒部
34a 雌ネジ
34b 支持突起(仮支持部)
34c 内筒部
36a 回転台
37 加圧剤充填機
37a 加圧剤充填ノズル
37b シール材
40 吐出容器
41 容器本体
41a 第1環状突起
41b 上面
41c 下面
42 最内容器
43 バルブアッセンブリ
45 バルブユニット
46 キャップ
46a 第2環状突起
46b 下面
46c 上面
47 パウチ
48 連結部材
51 バルブ機構
52 バルブホルダー
56 ステム
56a 第1ステム孔
56b 第2ステム孔
57 第1ステムラバー
58 第2ステムラバー
59 バネ
60 支持部材
61 ハウジング
61a 第1連通孔
61b 第2連通孔
61c 第1ラバー支持部
61d 第2ラバー支持部
61e 上部
61f 最内容器連結部
65 吐出容器
66 第2横通路溝
70 吐出容器
70a 吐出容器
71 内部容器
71a フランジ部
72 バルブアッセンブリ
75 バルブユニット
76 キャップ
76a 保持突起
78 ハウジング
78a 連通孔
78b ラバー支持部
78c 上部
79 バルブカバー
81 天蓋部
81a 外端部(フランジ部)
81b 中心孔
82 立上筒部
83 ハウジング保持部
83a 係合爪
84 内筒部
Claims (6)
- 容器本体と、前記容器本体を閉じるバルブアッセンブリとを有し、前記バルブアッセンブリが、前記容器本体の上端に配置されるフランジ部を備えたバルブユニットと、そのバルブユニットを容器本体に固定する筒状のキャップとを有する吐出容器に内容物および加圧剤を充填する吐出製品の製造方法であって、
加圧剤充填通路を確保するために前記キャップを固定位置より上方で保持し、
前記キャップの上端開口から、キャップとバルブユニットの間および前記フランジ部と容器本体の上端の間を介して容器本体内に加圧剤を充填し、
前記キャップを固定位置で固定する、
吐出製品の製造方法。 - 容器本体と、前記容器本体を閉じるバルブアッセンブリとを有し、
前記バルブアッセンブリが、前記容器本体の上端に配置されるフランジ部を備えたバルブユニットと、そのバルブユニットを容器本体に固定する筒状のキャップとを有し、
前記バルブユニットが、バルブ機構と、そのバルブ機構を収容する筒状のハウジングを有するバルブホルダーと、そのハウジングの開口部を覆い、バルブ機構をハウジングに固定し、前記フランジ部が形成されたバルブカバーとを備えており、
前記バルブホルダーとバルブカバーとがバルブ機構を収容した状態で一体化されている吐出容器に内容物および加圧剤を充填する吐出製品の製造方法であって、
前記キャップを固定位置より上方で保持し、
前記キャップの上端開口から、キャップとバルブユニットの間および前記フランジ部と容器本体の上端の間を介して容器本体内に加圧剤を充填し、
前記キャップを固定位置で固定する、
吐出製品の製造方法。 - 前記バルブカバーが、前記ハウジングの開口部に設けられ、前記バルブ機構のステムを通す孔が形成された天蓋部と、前記ハウジングの外周に配置される筒部と、その筒部側面から半径方向外側に突出する前記フランジ部とを備えており、
前記キャップの上端開口が前記筒部の外周に配置されており、
前記バルブカバーとキャップの間の隙間が上方に向かって開口している、
請求項2記載の吐出製品の製造方法。 - 容器本体と、前記容器本体を閉じるバルブアッセンブリとを有し、前記バルブアッセンブリが、前記容器本体の上端に配置されるフランジ部を備えたバルブユニットと、そのバルブユニットを容器本体に固定する筒状のキャップとを有する吐出容器に内容物および加圧剤を充填する吐出製品の製造方法であって、
前記キャップの内面に、前記固定の状態におけるキャップに対するバルブユニットの位置より下方でバルブユニットを支持する仮支持部を備えており、
前記仮支持部にバルブユニットを支持させて、
前記キャップを固定位置より上方で保持し、
前記キャップの上端開口から、キャップとバルブユニットの間および前記フランジ部と容器本体の上端の間を介して容器本体内に加圧剤を充填し、
前記キャップを固定位置で固定する、
吐出製品の製造方法。 - 容器本体と、前記容器本体を閉じるバルブアッセンブリとを有し、前記バルブアッセンブリが、前記容器本体の上端に配置されるフランジ部を備えたバルブユニットと、そのバルブユニットを容器本体に固定する筒状のキャップとを有する吐出容器に内容物および加圧剤を充填する吐出製品の製造方法であって、
前記吐出容器が、容器本体内に収容され、前記バルブアッセンブリによって閉じられ、可撓性を有する内部容器を備えており、
前記キャップを固定位置より上方で保持し、
前記キャップの上端開口から、キャップとバルブユニットの間および前記フランジ部と容器本体の上端の間を介して内部容器内または前記容器本体と内部容器の間の空間に加圧剤を充填し、
前記キャップを固定位置で固定する、
吐出製品の製造方法。 - 前記吐出容器が、前記内部容器に収容され、前記バルブアッセンブリによって閉じられ、可撓性を有する最内容器を備えており、
前記加圧剤を前記内部容器と最内容器の間の空間に充填する、
請求項5記載の吐出製品の製造方法。
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