JP2014040270A - 二重エアゾール容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂製の容器本体を用いた二重エアゾール容器であって、新しい固定構造及びシール構造を備えた二重エアゾール容器を提供する。
【解決手段】 合成樹脂製の容器本体11と、その内部に収容され、上下に区画された可撓性の内袋12と、容器本体11及び内袋12を閉じ、内袋12と外気とを連通するバルブアッセンブリ13とを備えた二重エアゾール容器10。この二重エアゾール容器10では、容器本体11の開口部と内袋12の首部の間をOリング14によってシールしている。そして、その内袋12の首部の外周に配置されるOリング14は、内袋12の首部に設けられた外方に突出した保持部15によって支持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、二重エアゾール容器に関する。詳しくは、合成樹脂製の容器本体を用いた二重エアゾール容器に関する。
容器本体と、その内部に収容される内袋と、容器本体と内袋とを閉じ、内袋と外気とを連通するエアゾールバルブとを備えた二重エアゾール容器が知られている。この二重エアゾール容器は、容器本体と内袋との間に加圧剤を充填し、内袋内に内容物を充填し、加圧剤の圧力で内袋を押し潰しながら内容物を外部に吐出するものである。そのため、強度の観点から容器本体としては、アルミニウム合金等の金属材料が一般的に用いられている。
しかし、近年、内容物の残量や状態を確認できる二重エアゾール容器が求められている中、合成樹脂製の容器本体が提案されている。
例えば、特許文献1には、容器本体を透明または半透明にした二重エアゾール容器が提案されている。また、特許文献2の図23には、複数の内容物を吐出できる合成樹脂製の容器本体を備えた二重エアゾール容器が提案されている。
特開2000−327053号公報 国際公開WO2003/091128号
しかし、合成樹脂製の容器本体と金属製の容器本体とは、その強度あるいは特性が異なるため、容器本体とエアゾールバルブ及び容器本体と内袋の固定構造及びそのシール方法が問題となっている。
本発明は、合成樹脂製の容器本体を用いた二重エアゾール容器であって、新しい固定構造及びシール構造を備えた二重エアゾール容器を提供することを目的としている。
本発明の二重エアゾール容器は、円筒状の首部およびその上端に連続する首部より肉厚の口部を有する開口部を備え、前記首部の内面と口部の内面が連続した合成樹脂製の容器本体と、円筒状の首部を有する開口部を備え、容器本体の内部に収容される可撓性の内袋と、前記容器本体の開口部及び内袋の開口部に装着されるバルブホルダーおよびそのバルブホルダーに連結され、内袋と外部を連通するバルブ機構を有するバルブアッセンブリとからなる二重エアゾール容器であって、前記バルブホルダーは、容器本体の円筒状の開口部内面と同心円上にあり、内袋の首部に嵌入される環状壁を備えており、前記内袋の首部の外面と容器本体の開口部内面との間にOリングが配置され、前記Oリングは容器本体の開口部内面と環状壁により圧縮され、容器本体の開口部内面と内袋の首部の間をシールすることを特徴としている。
このような二重エアゾール容器であって、前記内袋が開口部の上端からの距離がOリングの外径より大きく、外方に突出した保持部を首部に有しているものが好ましい。
また、内袋が容器本体の口部の上に配置され、その上端から外方に突出したフランジ部を備えているものが好ましい。
さらに、保持部が複数個環状に配置されていてもよい。
そして、保持部の先端の径が、容器本体の口部の内径より大きくてもよい。
本発明の二重エアゾール容器の第2の態様は、円筒状の首部およびその上端に連続する首部より肉厚の口部を有する開口部を備え、首部の内面と口部の内面が連続した合成樹脂製の容器本体と、円筒状の首部を有する開口部を備え、容器本体の内部に収容される可撓性の内袋と、前記容器本体の開口部及び内袋の開口部に装着されるバルブホルダーおよびそのバルブホルダーに連結され、内袋と外部を連通するバルブ機構を有するバルブアッセンブリとからなる二重エアゾール容器であって、前記バルブホルダーは、Oリングを保持し、容器本体の円筒状の開口部内面と同心円上にある環状壁と、前記内袋の首部に嵌入される環状の挿入壁を備えており、前記Oリングは容器本体の開口部内面と環状壁により圧縮され、容器本体の開口部内面とバルブホルダーの間をシールすることを特徴としている。
このような第2の態様の二重エアゾール容器であって、内袋が前記首部の上端から外方に突出したフランジ部を備え、そのフランジ部の先端の径が容器本体の口部の内径より小さいものが好ましい。
本発明の二重エアゾール容器の第3の態様は、円筒状の首部およびその上端に連続する首部より肉厚の口部を有する開口部を備え、首部の内面と口部の内面が連続した合成樹脂製の容器本体と、円筒状の首部を有する開口部を備え、容器本体の内部に収容される可撓性の内袋と、前記容器本体の開口部及び内袋の開口部に装着されるバルブホルダーおよびそのバルブホルダーに連結され、内袋と外部を連通するバルブ機構を有するバルブアッセンブリとからなる二重エアゾール容器であって、前記バルブホルダーは、内袋の首部に嵌入される環状壁と、容器本体の口部の上に配置され、環状壁の端から外方に突出した支持部とを備え、前記容器本体の口部の上面に上方に突出した環状の第1シール突起が形成されており、口部の外面に半径方向外方に突出した環状の第2シール突起が形成されており、前記内袋が、容器本体の口部の上に配置され、首部の上端から外方に突出したフランジ部を備えており、フランジ部が、容器本体の口部を覆うように、口部の上面及び外面と当接し、第1シール突起とフランジ部及び第2シール突起とフランジ部とで容器本体と内袋の間がシールされることを特徴としている。
このような第3の態様の二重エアゾール容器であって、内袋の首部が容器本体の開口部内面とバルブホルダーの環状壁との間で圧縮されるものが好ましい。
本発明の二重エアゾール容器の第4の態様は、円筒状の首部およびその上端に連続する首部より肉厚の口部を有する開口部を備え、首部の内面と口部の内面が連続した合成樹脂製の容器本体と、円筒状の首部を有する開口部を備え、容器本体の内部に収容される可撓性の内袋と、前記容器本体の開口部及び内袋の開口部に装着されるバルブホルダーおよびそのバルブホルダーに連結され、内袋と外部を連通するバルブ機構を有するバルブアッセンブリとからなる二重エアゾール容器であって、前記バルブホルダーは、内袋の首部に嵌入される環状壁と、容器本体の口部の上に配置され、環状壁の端から外方に突出した支持部とを備え、前記内袋の首部が、容器本体の開口部内面とバルブホルダーの環状壁との間で圧縮され、前記容器本体の口部とバルブホルダーの支持部との間に環状のシール部材が設けられたことを特徴としている。
このような第4の態様の二重エアゾール容器であって、容器本体の首部の下端内面に半径方向内側に突出した環状突起を有し、前記バルブホルダーの環状壁の下端と環状突起とが、内袋の首部を介して係合するものが好ましい。
本発明の二重エアゾール容器は、内袋の首部にバルブホルダーの環状壁が嵌入され、首部の外周にOリングが配置されているため、内袋とバルブホルダーの環状壁との間は、環状壁の嵌め込みによるシールだけでなく、Oリングが内袋の首部を収縮することによる収縮力も内袋の首部とバルブホルダーの環状壁の間には働き、シール性が一層高くなる。そ
のため、加圧剤をアンダーカップ充填する際に、加圧剤が内袋内に入らない。
さらに、Oリングは、内袋の首部の外面と容器本体の開口部内面との間に配置されるため、バルブアッセンブリを固着すると、Oリングは容器本体の円筒状の開口部内面と、それと平行する環状壁により半径方向に圧縮され、容器本体と内袋との間をシールすることができる。特に、内袋の首部の表面(外周面)が滑らかでなくても強固なシールが得られる。
本発明の二重エアゾール容器であって、前記内袋は開口部の上端からの距離がOリングの外径より大きい、外方に突出した保持部を首部に有している場合、二重エアゾール容器に加圧剤をアンダーカップ充填する際、Oリングの位置を容器本体の開口部よりも上部に維持でき、充填圧力によるOリングのずれや落下を防止できる。また、バルブアッセンブリを固着する際、Oリングが半径方向に圧縮されたときに上下方向に変形できるスペースを有するため、Oリングは半径方向に均等に圧縮されて、その弾発力による均等なシール性が得られる。
また、内袋が容器本体の口部の上に配置され、首部の上端から外方に突出したフランジ部を備えている場合、加圧剤を充填する際、充填圧力によりフランジ部が押し付けられ、加圧剤が内袋内に入るのを防止できる。そして、容器本体の開口部とバルブアッセンブリとの間で圧縮され、シール効果が得られる。
さらに、保持部が複数個環状に配置されている場合、加圧剤の充填通路を保持部同士の間に確保できる。
そして、保持部の先端の径が容器本体の口部の内径より大きい場合、保持部を容器本体の口部に当接できるため、内袋に環状壁を挿入しやすく、加圧剤も充填しやすい。
本発明の二重エアゾール容器の第2の態様は、容器本体とバルブホルダーとの間をOリングでシールし、内袋とバルブホルダーは内袋をバルブホルダーの挿入壁に嵌入させることによりシールするため、容器本体とバルブホルダーとの間は内袋の影響を受けずにシールできる。
このような第2の態様の二重エアゾール容器であって、前記バルブホルダーが、容器本体に保持される外周部材と、前記バルブ機構を保持し、前記挿入壁を有する内周部材とを備え、外周部材と内周部材とを連結させたものであり、前記内袋の開口部を外周部材と内周部材との間に狭んで保持する場合、内袋とバルブホルダーとの間のシール性が一層強固になる。
また内袋が前記首部の上端から外方に突出したフランジ部を備え、そのフランジ部の先端の径が容器本体の口部の内径より小さい場合、内袋のフランジ部を折り曲げることなく容器本体内まで押し下げることができ、内容物充填後に内袋の上部に溜まっている空気を排出しやすい。
本発明の二重エアゾール容器の第3の態様は、シール材を用いないため、加圧剤をアンダーカップ充填する際、通路がシール材等によって阻害されず、充填工程が容易である。また、バルブアッセンブリを容器本体に固定する際、バルブアッセンブリの外径を制御することで第2シールのシール性の強弱を調整できる。
このような第3の態様の二重エアゾール容器であって、内袋の首部が容器本体の開口部内面とバルブホルダーの環状壁との間で圧縮される場合、容器本体の開口部の三面(口部の外面、口部の上面、口部及び首部の内面)でシールできる。また、内袋の首部を広い面で圧縮するためシール性が高い。
本発明の二重エアゾール容器の第4の態様は、容器本体の口部の上面とバルブホルダーの環状フランジの間を環状のシール部材でシールし、さらに内袋の首部にバルブホルダーの環状壁を嵌入して、内袋の首部を容器本体の開口部内面と環状壁との間で圧縮してシールするため、容器本体と内袋との間、内袋とバルブホルダーの間のシール性が高い。また
、内袋の首部を広い面で圧縮することができてシール性が高い。
このような第4の態様の二重エアゾール容器であって、容器本体の首部の下端内面に半径方向内側に突出した環状突起を有し、バルブホルダーの環状壁の下端と環状突起とが内袋の首部を介して係合する場合、容器本体と内袋の間のシール性を高くすることができる。
本発明の二重エアゾール容器の一実施形態を示す断面図である。 図2a、bは、それぞれ図1の二重エアゾール容器に内容物を充填する方法を示す工程図であり、図2cはその拡大図であり、図2dは他の実施形態の拡大図である。 図3a、bは、それぞれ本発明の二重エアゾール容器に用いることができる内袋の他の実施形態を示す断面図、側面図である。 図4a、bは、それぞれ本発明の二重エアゾール容器に用いることができる内袋のさらに他の実施形態を用いた内容物を充填する方法を示す工程図である。 本発明の二重エアゾール容器の他の実施形態を示す断面図である。 図6aは、本発明の二重エアゾール容器の第2の態様の一実施形態を示す断面図であり、図6bは、その二重エアゾール容器に内容物を充填する方法を示す工程図である。 図7aは、本発明の二重エアゾール容器の第2の態様の他の実施形態を示す断面図であり、図7bは、その二重エアゾール容器に内容物を充填する方法を示す工程図である。 図8aは、本発明の二重エアゾール容器の第3の態様の一実施形態を示す断面図であり、図8bはその拡大図であり、図8cは、その二重エアゾール容器に内容物を充填する方法を示す工程図であり、図8dは、他の内袋を用いた二重エアゾール容器に内容物を充填する方法を示す工程図である。 図9a、bは、それぞれ本発明の二重エアゾール容器の第4の態様の一実施形態を示す断面図であり、図9c、dは、それぞれ二重エアゾール容器の第4の態様の他の実施形態を示す拡大断面図、充填工程図である。
図1の二重エアゾール容器10は、合成樹脂製の容器本体11と、その内部に収容され、上下に区画された可撓性の内袋12と、容器本体11及び内袋12を閉じ、内袋12と外気とを連通するバルブアッセンブリ13とを備えている。この二重エアゾール容器10では、容器本体11の首部と内袋12の首部の間をOリング14によってシールしている。そして、その内袋12の首部の外周に配置されるOリング14は、内袋12の首部に設けられた外方に突出した保持部15によって支持されている。
このような二重エアゾール容器10は、容器本体11と内袋12の間の空間に加圧剤を充填し、区画された内袋12内に2種類の内容物を充填することにより二重エアゾール製品となる。
容器本体11は、底部を備えた円筒状の胴部11aと、その胴部11aの上端に形成されたテーパー状の肩部11bと、その肩部11bの上端に形成された円筒状の首部11cと、その首部11cの上端に形成された肉厚の口部11dとを備えた合成樹脂製の耐圧容器である。首部11cの内面と口部11dの内面は、連続しており垂直面からなる円筒を構成している。また、口部11dの上面には、環状突起11eが2本形成されている(図2c参照)。
この容器本体11は、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリアリレート、ナイロンなどの合成樹脂製で有底筒状のパリソンを軸方向に伸ばしながら内部に空気を吹き込んで膨らます2軸延伸ブロー成形によって成形され
ている。また、透光性を有する合成樹脂材料を用いて容器本体11に透光性を付与するのが好ましい。これにより、内容物の残量、状態等を目視することができる。また、内容物を紫外線から保護するために紫外線吸収剤を混合しても良い。さらに、加圧剤の透過を防止するために、容器本体の内面および/または外面に炭素、アルミナ、シリカなどのコートを設けても良い。
内袋12は、内容器16と、その内部に挿入され、内容器内を上下に区画する隔壁部材17とからなる。
内容器16は、底部を備えた円筒状の胴部16aと、その胴部16aの上端に形成されたテーパー状の肩部16bと、その肩部16bの上端に形成された円筒状の蛇腹部16cと、その蛇腹部16cの上端に形成された円筒状の首部16dと、その首部16dの上端に形成されたフランジ部16eとを備えた合成樹脂製の可撓性の容器である。なお、胴部16aの略中央部には、半径方向内側に凹んだ環状凹部16fが形成されている。そして、環状凹部16fに次に示す隔壁部材17が挿入され、環状凹部16fを境に上下2つの収容部(下側の第1収容部12a、上側の第2収容部12b)に分けられる。
また、この内容器16の首部16dの外周には、容器本体11の首部11cと内容器(内袋)の首部16dの間をシールするOリング14が設けられる。そして、首部16dには、そのOリング14を支持し、半径方向外側に向けて突出した保持部15が形成されている。なお、この保持部15は、図2cに示すように、フランジ部16eの下面との距離がOリング14の外径より大きくなる部位に形成されている。つまり、Oリング14を保持部15に支持させて配置させたとき、Oリング14とフランジ部16eの下面との間に隙間が形成されるように構成されている。これにより、Oリング14が半径方向に圧縮されたときに上下に延びて長円を形成するように弾性変形させることができ、容器本体11の首部11cと内袋12の首部16dとの間のシールを確実にする。この実施形態では、首部16dの一部を折り曲げて保持部15が形成されている。しかし、首部16dの一部を肉厚にして保持部15を形成してもよい。また、Oリング14の内径は、首部16dの外径より若干小さくなっていることが好ましい。
隔壁部材17は、円板状の隔壁17aと、その縁部から下方に延びる脚部17bとからなる。隔壁17aは、環状凹部16fの上部を閉じ、脚部17bは環状凹部16fの内面と当接し、脚部の先端が係合するように構成されている。また、隔壁17aの中央には、第1収容部12aと後述するバルブ機構を連通するディップチューブ18を通す筒状の貫通孔17cが形成されている。
次に、図2aのように、組み付ける前の内容器16について説明する。組み付ける前の内容器16は、蛇腹部16cが上下に延びた状態になっており、内容器16を容器本体11の底部に載置させたとき、首部16dの一部(保持部15)及びフランジ部16eが、容器本体11の口部11dより上方に位置するように構成されている。これにより、後述する二重エアゾール製品の製造(加圧剤の充填及び内容物の充填)が容易になる。蛇腹部16cは設けなくてもよい。この場合、内容器16は、胴部16a、肩部16b等を撓ませて容器本体11内に挿入する。
図1に戻って、バルブアッセンブリ13は、容器本体11の開口部及び内袋12の開口部に装着されるバルブホルダー21と、そのバルブホルダー21に連結され、内袋12(第1収容部12a及び第2収容部12b)と外部を連通するバルブ機構22と、バルブホルダー21を容器本体に固定するためのマウントカバー23とを備えている。
バルブホルダー21は、内袋12の首部16dに挿入して保持する外筒部(環状壁)26と、容器本体11の口部11dの上に配置され、外筒部の上端から外方に突出した環状フランジ27と、バルブ機構22(ハウジング22a)を挿入して保持する内筒部(ホル
ダ部)28と、外筒部26と内筒部28の下端を連結する環状の連結部29とを備えている。内筒部28の上端には、バルブ機構22が抜け飛ばないように上方から支持する支持板28aが設けられており、内筒部28の下端にはバルブ機構22が内袋12内に落ち込まないように支持する支持爪28bが形成されている。
バルブホルダー21の外筒部26と内袋12の首部16dとの間は、内袋12の首部16dに嵌めるOリング14の収縮によってシールが形成される。なお、内袋12の首部16dの内径を外筒部26の外径より小さくすることにより、内袋12の首部16dを外筒部26に嵌合させて、バルブホルダー21と内袋12との間のシール性を強くしてもよい。
バルブ機構22は、第1収容部12a及び第2収容部12bとそれぞれ連通するハウジング22aと、その内部に収容され、スプリングにより常時上方に付勢されたステム22bとを備えている。そして、ステム22bを下方に押し下げることによりハウジング22a内と外気とを連通させるものである。つまり、バルブ機構を操作することにより(ステム22bを下方に押し下げることにより)、内袋の第1収容部12aと外気、内袋の第2収容部12bと外気とを同時に連通させることができるものである。詳しくは、ハウジング22aには、第1収容部12aと連通したディップチューブ18と連結する連結部22cと、第2収容部12bと連通した連通孔22dが形成されている。また、ハウジング22a内は、それぞれ第1収容部12a及び第2収容部12bから供給される2種類の内容物を独立にして外気に吐出するようにしている。しかし、2種類の内容物をハウジング内またはステム内で混合するようにしてもよい。
マウントカバー23は、バルブホルダー21を覆い、かつ、容器本体に押し付けながらその端部を折り曲げて容器本体11の口部11dの外周下端にカシメ付けたものである。つまり、マウントカバー23によって容器本体11の口部11dを上下から挟むようにして固着している。なお、中央には、バルブ機構のステム22aを通す中心孔が形成されている。
この二重エアゾール容器10への内容物及び加圧剤の充填方法(二重エアゾール製品の製法)を次に示す。図2aの組み付け前の内容器16の第1収容部12aに第1内容物を充填する。次いで、ディップチューブ18が取り付けられた隔壁部材17を内容器16の環状凹部16fに取り付け、第2内容物を第2収容部12bに充填する。さらに、この状態でバルブアッセンブリ13を内袋12に装着する。つまり、容器本体11の口部11dより内袋12のフランジ部16e及び首部16dの保持部15が上方にある状態で、外筒部26を内袋12の首部16dに挿入し、ディップチューブ18をバルブ機構の連結部22cに連結する(図2b参照)。このようにしてバルブアッセンブリ13と内袋12とを装着することにより、図2cに示すように、保持部15に保持されたOリング14は、容器本体11の口部11dより上方に位置し、容器本体11の開口部(口部及び首部)の内面と、内袋12の首部16dの外面との間にわずかな隙間が形成される。また、内袋12のフランジ部16eが容器本体11の口部11dよりも上方にあるため、口部11dとフランジ部16eとの間にも加圧剤を充填する通路が形成される。
この隙間より加圧剤を充填(図2bの矢印)し、それと同時に、バルブアッセンブリ13を下方に押圧して内容器16の蛇腹部16cを収縮させ、Oリング14を容器本体11の首部11cと内袋12の首部16dとの間に位置させて半径方向に圧縮し、マウントカバー23をカシメ付けて二重エアゾール製品が製造される。
このときOリング14は、保持部15によって下方への移動が抑制されているため、加圧剤を充填する勢いによってOリング14が保持部15を乗り越えて外れたり、位置がずれることがない。また、内容器16の保持部15とフランジ部16eの下面の距離がOリング14の外径より大きいため、Oリング14が上下方向に弾性変形することができる。
そのため、ガス充填後、バルブアッセンブリ13を押し下げて固定することにより、Oリング14は容器本体11の首部11cの内面と内袋12の首部16dの外面(バルブアッセンブリの外筒部26)の間で挟まれて半径方向に圧縮される。つまり、容器本体11と内袋12との間がOリング14の弾性力でシールされる。
一方、ガス充填前あるいはガス充填時は、内袋12の首部16dとバルブホルダーの外筒部26の嵌合だけでなく、内袋12の首部16dの外周に嵌合されたOリング14の収縮力によって、内袋12と外筒部26との間がシールされているため、加圧剤を充填するとき、加圧剤が内袋12内へ侵入することがない。
Oリング14は、図2aの組み付け前の内容器16の状態で内容器16に取り付けてもよく、内容物を充填してから取り付けてもよい。
なお、隔壁部材17はハウジングに連結したディップチューブ18に装着してバルブアッセンブリ13と一体化して用いてもよい。その場合、第1収容部12aに第1内容物を充填した後でバルブアッセンブリを内袋に装着しつつ隔壁部材を環状凹部に装着し、加圧剤を充填してマウントカバー23を容器本体の口部にカシメ付け、最後にステムから第2内容物を第2収容部に充填することができる。
次に示す内容器31、32、33は、図1の内容器16の代わりに用いることができるものである。
図2dの内容器31は、フランジ部31aの先端の外径が容器本体11の環状突起11eの若干内側に位置するようになっている。他の構成は、図1の内袋12と実質的に同じものである。このようにフランジ部31aを短くすることにより、Oリング14の内袋31への装着が容易になる。
図3の内容器32は、保持部32aが複数個環状に配置されており、かつ、保持部32aの先端の径が容器本体11の口部11dの内径より大きいものである。この保持部32aにより、加圧剤を充填する前(組み付け前の内容器)において、Oリング14を確実に容器本体11の口部11dより上方に位置させることができる。また、保持部32aを連続した環状のものにしないことにより、加圧剤を充填するときの加圧剤の通路となる。
図4の内容器33は、組み付け前において、肩部33aが容器本体11の肩部11b上端または首部11c下端と環状に当接し、図4bのように、バルブアッセンブリ13を装着することによりバルブアッセンブリ13の重みでその当接が解除するものである。これにより、組み付け前における内容器33の姿勢を安定に支持することができる。そのため、内容物充填時の内容器33のぐらつきの防止ができ、内容器33とバルブアッセンブリ13の装着を容易にできる。そして、バルブアッセンブリ13を装着した後、内容器33の肩部33aと容器本体11との当接が解除され、隙間が形成されるため、加圧剤の充填の邪魔にならない。
図5の二重エアゾール容器35は、内袋36が区画されていないものであり、一種類の内容物を収容するものである。
二重エアゾール容器35は、合成樹脂製の容器本体11と、その内部に収容される可撓性の内袋36と、容器本体11及び内袋36を閉じ、内袋36内の収容部と外気とを連通するバルブアッセンブリ37とを備えている。この二重エアゾール容器35も、容器本体11の首部と内袋36の首部の間にOリング14が設けられており、内袋の首部の外周に配置されるOリングは、内袋36の首部に設けられた外方に突出した保持部15に支持されている。なお、容器本体11は、図1の容器本体11と実質的に同じものである。
内袋36は、胴部36a、肩部16b、蛇腹部16c、首部16d、フランジ部16eを備えた合成樹脂製の可撓性の容器である。内袋36は、胴部36aが真っ直ぐ延びた円筒状となっており、環状凹部を備えていない。他の構成である肩部16b〜フランジ部1
6eは、図1の内袋12と実質的に同じ構成となっており、首部16dの外周には保持部15が形成されている。そのため、内袋36内には、1つの内容物が充填される。
バルブアッセンブリ37は、容器本体11の開口部及び内袋36の開口部に装着されるバルブホルダー21と、そのバルブホルダー21に連結され、内袋36内の収容部と外部を連通するバルブ機構38と、バルブホルダー21を容器本体に固定するためのマウントカバー23とを備えている。バルブ機構38は、内袋36と連通するハウジング38aと、その内部に収容され、スプリングにより常時上方に付勢されたステム38bとを備えている。このステム38bを下方に押し下げることにより内袋36内の収容部と外気とを連通させるものである。バルブホルダー21及びマウントカバー23は、図1のバルブアッセンブリ13と実質的に同じものである。
この二重エアゾール容器35への内容物及び加圧剤の充填方法は、フランジ部16eが容器本体11の口部より上方に突出した組み付け前の内袋36に内容物を充填する。ついでこの状態でバルブアッセンブリ37を内袋36に装着させる。そして、容器本体11と内袋36の隙間より加圧剤を充填し、それと同時に、バルブアッセンブリ37を下方に押圧して内袋36の蛇腹部16cを収縮させ、Oリング14を容器本体11の首部11cと内袋36の首部16dとの間に位置させ、マウントカバー23の下端を容器本体の口部にカシメ付けて製造する。
図6の二重エアゾール容器40は、合成樹脂製の容器本体11と、その内部に収容され、上下に区画された可撓性の内袋41と、容器本体11及び内袋41を閉じ、内袋41と外気とを連通するバルブアッセンブリ42とを備えている。この二重エアゾール容器40では、容器本体11の首部とバルブアッセンブリ42との間をOリング14によってシールしている。容器本体11は、図1の容器本体11と実質的に同じものである。
このような二重エアゾール容器40も、容器本体11と内袋41の間の空間に加圧剤を充填し、区画された内袋41内に2種類の内容物を充填することにより二重エアゾール製品となる。
内袋41は、内容器45と、その内部に挿入され、内容器内を上下に区画する隔壁部材17とからなる。隔壁部材17は、図1の隔壁部材と実質的に同じものである。
内容器45は、蛇腹部45c及び首部45dの径が若干図1の内容器16の蛇腹部16c及び首部16dより小さくなっており、首部45dの上端のフランジ部45eの先端径が容器本体11の口部11dの内径より小さくなっている。他の構成の胴部16a、肩部16bは図1の内容器16と実質的に同じであり、胴部16aには環状凹部16fが形成されている。
バルブアッセンブリ42は、容器本体11の開口部及び内袋41の開口部に装着されるバルブホルダー43と、そのバルブホルダー43に連結され、内袋41(第1収容部41a及び第2収容部41b)と外部を連通するバルブ機構22と、バルブホルダー43を容器本体に固定するためのマウントカバー23とを備えている。バルブ機構22及びマウントカバー23は、図1のバルブ機構22及びマウントカバー23と実質的に同じものである。
バルブホルダー43は、Oリング14を保持する外筒部(環状壁)46と、容器本体11の口部11dの上に配置され、外筒部の上端から外方に突出した環状フランジ27と、バルブ機構22を挿入して保持する内筒部(ホルダ部)28と、外筒部46と内筒部28を連結する環状の連結部29と、内袋41の首部45dに嵌入される挿入壁47とを備えている。環状フランジ27、内筒部28及び連結部29は、図1の環状フランジ27、内筒部28及び連結部29と実質的に同じものである。
外筒部46には、Oリング14を保持する環状凹部46aが形成されている。
挿入壁47の外径は、内袋41の首部45dの内径より大きくなっている。これにより、内袋41の首部45dを挿入壁47に嵌合させて、バルブホルダー43と内袋41との間をシールしている。
この二重エアゾール容器40の製造方法も図1の二重エアゾール容器10と同様に、組み付け前の内容器45(図6b参照)に第1内容物を第1収容部41aに充填する。次いで、ディップチューブ18が取り付けられた隔壁部材17を内容器45に取り付け、第2内容物を第2収容部41bに充填する。ついで、この状態でバルブアッセンブリ42を内袋41の開口部に装着させる。そして、容器本体11とバルブアッセンブリ42の隙間より加圧剤を充填し、それと同時に、バルブアッセンブリ42を下方に押圧して内容器45の蛇腹部45cを収縮させ、Oリング14を容器本体11の首部11cとバルブアッセンブリ42の外筒部46との間に位置させ、マウントカバー23の下端を折り曲げてカシメて付け二重エアゾール製品が製造される。
図6の二重エアゾール容器40は、容器本体11の首部11cの内面とバルブホルダー43の外筒部46の間にOリング14を設けてシールし、内袋41の首部45dとバルブホルダー43の挿入壁47を嵌合させてシールしている。また、内袋41のフランジ部45eの先端径が容器本体11の口部11dの内径より小さいため、フランジ部45eはOリング14のシール位置に干渉せず、シール性を阻害しない。
図7の二重エアゾール容器50は、バルブホルダー51が、外周部材51aと内周部材51bの2部品から構成されている。詳しくは、外周部材51aは、Oリング14を保持する外筒部(環状壁)46と、容器本体11の口部11dの上に配置され、外筒部の上端から外方に突出した環状フランジ27とを備えている。内周部材51bは、バルブ機構22を挿入して保持する内筒部(ホルダ部)28と、外筒部46と内筒部28を連結する環状の連結部29とを備えている。また外周部材51aには、下方に向かって縮径する第1係合段部52aが形成されており、内周部材51bには、上方に向かって縮径する第2係合段部52bと、第2係合段部52bの下部に内袋の開口部に嵌入する挿入壁が形成されている。外周部材51a及び内周部材51bとは、この第1係合段部52a及び第2係合段部52bとが内袋53を挟んで係合して、連結する。特に、内袋のフランジ45eを第1係合段部52aに引っ掛けることにより、内袋53と外周部材51aとを簡単に係合できる。それぞれ、外筒部46、環状フランジ27、内筒部28、連結部29は、図6のバルブホルダー43と実質的に同じものである。
また二重エアゾール容器50の他の構成である容器本体、バルブ機構及びマウンテンキャップは、図6の二重エアゾール容器40と実質的に同じものである。
二重エアゾール容器50は、内袋53をバルブホルダー51の外周部材51aと内周部材51bの間に嵌合させているため、内袋53を確実にシールできる。また、図7bに示すように、バルブホルダー51の外周部材51aに組み付け前の内容器45を保持させることができるため、安定して内容物を充填することができる。そして、バルブホルダーの外周部材51aに内周部材51bを連結させるだけで内袋53を固定できるため、その工程が容易である。
図8の二重エアゾール容器60は、容器本体と内袋及び内袋とバルブアッセンブリとの間にOリング等のシール材を用いないものである。
二重エアゾール容器60は、合成樹脂製の容器本体61と、その内部に収容され、上下に区画された可撓性の内袋62と、容器本体61及び内袋62を閉じ、内袋62と外気とを連通するバルブアッセンブリ64とを備えている。この二重エアゾール容器60では、容器本体61の口部61dを覆うように内袋62のフランジ部63eを配置させ、口部6
1dの上面及び外面に形成されたシール突起61g、h(図8b参照)と係合させることにより、容器本体61と内袋62との間をシールしている。
このような二重エアゾール容器60も、容器本体61と内袋62の間の空間に加圧剤を充填し、区画された内袋62内に2種類の内容物を充填することにより二重エアゾール製品となる。
容器本体61は、図8bに示すように、口部61dの上面に上方に突出した環状の第1シール突起61gが形成されており、口部の外面に半径方向外方に突出した環状の第2シール突起61hが形成されている。他の構成は、図1の容器本体11と同じであり、胴部11a、肩部11b、首部11cを有する。
内袋61は、内容器63と、隔壁部材17とからなる。隔壁部材17は、図1の隔壁部材17と実質的に同じものである。
内容器63は、フランジ部63eが容器本体61の口部61dを覆うことができるように大きく構成されている。また、この内容器63は蛇腹部を有しない。他の構成は、図1の内容器16と実質的に同じであり、胴部16a、肩部16b、首部16dを有している。内容器63のフランジ部63eが、容器本体61の口部61dを覆い、第1シール突起61gとフランジ部63e及び第2シール突起61hとフランジ部63eとで容器本体61と内袋62の間をシールする。
バルブアッセンブリ64は、容器本体61の開口部及び内袋63の開口部に装着されるバルブホルダー66と、そのバルブホルダー66に連結され、内袋63(第1収容部63a及び第2収容部63b)と外部を連通するバルブ機構22と、バルブホルダー66を容器本体に固定するためのマウントカバー23とを備えている。バルブ機構22及びマウントカバー23は、図1のバルブ機構22及びマウントカバー23と実質的に同じものである。
バルブホルダー66は、内袋62の首部16dに挿入して保持する外筒部(環状壁)67と、容器本体61の口部61dの上に配置され、外筒部の上端から外方に突出した環状フランジ27と、バルブ機構22(ハウジング22a)を挿入して保持する内筒部(ホルダ部)28と、外筒部67と内筒部28の上端を連結する環状の連結部29とを備えている。
外筒部67は、図8bに示すように、その外面と容器本体61の首部11cとで内袋62の首部16dを挟んでシールできるような構成となっている。つまり、外筒部67、内袋62の首部16d、容器本体61の首部11cの間には、隙間が形成されないように構成されている。しかし、図8dのように容器本体61の首部11cと内袋62の首部16dの間に隙間が空くようにしてもよい。
図8cに、加圧剤の充填時の状態を示す。加圧剤を充填する前に、バルブホルダーの外筒部67が容器本体61の口部よりも上方に位置するように保持して加圧剤を充填できる通路を確保する。加圧剤を充填するとき、フランジ63eは、加圧剤の充填圧力により環状フランジ27の下面と当接する。そのため、フランジ63eが加圧剤の充填の邪魔にならない。加圧剤を充填した後は、バルブアッセンブリを押し下げて、バルブホルダーの外筒部67と容器本体の首部11cとの間で内袋の首部16dを圧縮してシールする。また、バルブアッセンブリを容器本体に押し付け、さらにマウントカバーの外周を半径方向内側に押し付けながら下端を折り曲げることにより、バルブアッセンブリは容器本体に固着され、内袋のフランジ部が口部61dの第1シール突起61gと第2シール突起61hにより強く圧縮されてシールする。
図9の二重エアゾール容器70は、容器本体11の口部11dの上面と、内袋36のフランジ部16eの下面との間に環状のシール材71を設けたものである。
二重エアゾール容器70は、合成樹脂製の容器本体11と、その内部に収容された可撓性の内袋36と、容器本体11及び内袋36を閉じ、内袋12と外気とを連通するバルブアッセンブリ72とを備えている。容器本体11及び内袋36は、図5の容器本体11及び内袋36と実質的に同じものである。なお、内袋36は図1の内袋12のように上下に区画したものを用い、バルブ機構38は図1のバルブ機構22のように第1収容部と第2収容部と連通するものを用い、2種類の内容物を収容し吐出できる二重エアゾール容器と
することができる。
バルブアッセンブリ72は、容器本体11の開口部及び内袋の開口部に装着され、バルブアッセンブリを容器本体に固定するためのマウンティングカップ76と、そのマウンティングカップ76に保持され、内袋36と外部を連通するバルブ機構38とを備えている。バルブ機構38は、図5のバルブ機構38と実質的に同じものである。
マウンティングカップ76は、内袋36の首部16dに嵌入して保持する外筒部(環状壁)81と、容器本体11の口部11dに固定され、外筒部の上端から外方に突出した環状フランジ82と、バルブ機構38(ハウジング38a)を挿入して保持する内筒部(ホルダ部)83と、外筒部81と内筒部83の下端を連結する環状の連結部84とを備えている。
環状フランジ82は、容器本体の口部11dを覆い、かつ、口部11dを上下からカシメ付けたものである。
内筒部83の上端には、バルブ機構38が抜け飛ばないように上方から支持する支持部83aが設けられており、内筒部83の下端にはバルブ機構38が内袋12内に落ち込まないように支持する支持突起83bが形成されている。マウンティングカップ76はバルブホルダーとマウントカバーの両方の作用をする。
二重エアゾール容器70は、シール材71が容器本体の口部11dの上面と内袋36のフランジ部16eの間に設けられており、シール材71は口部11dと環状フランジ82の間で、口部のシール突起61gにより直接圧縮されるため、容器本体11と内袋36の間のシール性が高い。また、容器本体11の首部11dとマウンティングカップ76の外筒部81で内袋36の首部16dを挟み圧縮するため、容器本体の首部と内袋の首部、および内袋の首部とマウンティングカップ76の外筒部との間を広範囲にシールすることができる。なお、シール材71をマウンティングカップ76の環状フランジ82に保持して、環状フランジ82と内袋のフランジ部16eの間に設けてもよい。この場合、シール材71の装着が容易になり、加圧剤を充填するときにシール材71が阻害しない。また、内袋はフランジ部16eを設けず開口部を円筒状にして、口部11dと環状フランジ82の間を直接シール材71でシールしてもよい。
図9bの二重エアゾール容器90は、容器本体11がその首部の下端内面に、半径方向内側に突出した環状突起91を有しており、マウンティングカップ76の外筒部81の下端と環状突起とが、内袋36の首部16dを介して係合し、シール構造を形成している。他の構成は、図9aの二重エアゾール容器70と実質的に同じである。
なお、図9c、dのように容器本体11の口部11dの上面を湾曲にしてもよい。これにより、マウンティングカップ76の湾曲した環状フランジで内袋36のフランジ部16eの端部を圧縮でき、シール強度が高くなる。
10 二重エアゾール容器
11 容器本体
11a 胴部
11b 肩部
11c 首部
11d 口部
11e 環状突起
12 内袋
12a 第1収容部
12b 第2収容部
13 バルブアッセンブリ
14 Oリング
15 保持部
16 内容器
16a 胴部
16b 肩部
16c 蛇腹部
16d 首部
16e フランジ部
16f 環状凹部
17 隔壁部材
17a 隔壁
17b 脚部
17c 貫通孔
21 バルブホルダー
22 バルブ機構
22a ハウジング
22b ステム
22c 連結部
22d 連通孔
23 マウントカバー
26 外筒部(環状壁)
27 環状フランジ
28 内筒部(ホルダ部)
28a 支持板
28b 支持爪
29 連結部
31 内容器
31a フランジ部
32 内容器
32a 保持部
33 内容器
33a 肩部
35 二重エアゾール容器
36 内袋
36a 胴部
38 バルブ機構
38a ハウジング
38b ステム
40 二重エアゾール容器
41 内袋
41a 第1収容部
41b 第2収容部
42 バルブアッセンブリ
43 バルブホルダー
45 内容器
45c 蛇腹部
45d 首部
45e フランジ部
46 外筒部(環状壁)
46a 環状凹部
47 挿入壁
50 二重エアゾール容器
51 バルブホルダー
51a 外周部材
51b 内周部材
52a 第1係合段部
52b 第2係合段部
53 内袋
60 二重エアゾール容器
61 容器本体
61g 第1シール突起
61h 第2シール突起
62 内袋
63 内容器
63eフランジ部
64 バルブアッセンブリ
66 バルブホルダー
67 外筒部(環状壁)
70 二重エアゾール容器
71 シール材
72 バルブアッセンブリ
76 マウンティングカップ
81 環状壁
82 環状フランジ
83 内筒部
83a 支持部
83b 支持突起
84 連結部
90 二重エアゾール容器
91 環状突起

Claims (12)

  1. 円筒状の首部およびその上端に連続する首部より肉厚の口部を有する開口部を備え、前記首部の内面と口部の内面が連続した合成樹脂製の容器本体と、
    円筒状の首部を有する開口部を備え、容器本体の内部に収容される可撓性の内袋と、
    前記容器本体の開口部及び内袋の開口部に装着されるバルブホルダーおよびそのバルブホルダーに連結され、内袋と外部を連通するバルブ機構を有するバルブアッセンブリとからなる二重エアゾール容器であって、
    前記バルブホルダーは、容器本体の円筒状の開口部内面と同心円上にあり、内袋の首部に嵌入される環状壁を備えており、
    前記内袋の首部の外面と容器本体の開口部内面との間にOリングが配置され、
    前記Oリングは容器本体の開口部内面と環状壁により圧縮され、容器本体の開口部内面と内袋の首部の間をシールする、
    二重エアゾール容器。
  2. 前記内袋は、開口部の上端からの距離がOリングの外径より大きい、外方に突出した保持部を首部に有している、
    請求項1記載の二重エアゾール容器。
  3. 前記内袋が、容器本体の口部の上に配置され、首部の上端から外方に突出したフランジ部を備えている、
    請求項1記載の二重エアゾール容器。
  4. 前記保持部が複数個環状に配置されている、
    請求項2記載の二重エアゾール容器。
  5. 前記保持部の先端の径が、容器本体の口部の内径より大きい、
    請求項2記載の二重エアゾール容器。
  6. 円筒状の首部およびその上端に連続する首部より肉厚の口部を有する開口部を備え、首部の内面と口部の内面が連続した合成樹脂製の容器本体と、
    円筒状の首部を有する開口部を備え、容器本体の内部に収容される可撓性の内袋と、
    前記容器本体の開口部及び内袋の開口部に装着されるバルブホルダーおよびそのバルブホルダーに連結され、内袋と外部を連通するバルブ機構を有するバルブアッセンブリとからなる二重エアゾール容器であって、
    前記バルブホルダーは、Oリングを保持し、容器本体の円筒状の開口部内面と同心円上にある環状壁と、前記内袋の首部に嵌入される環状の挿入壁を備えており、
    前記Oリングは容器本体の開口部内面と環状壁により圧縮され、容器本体の開口部内面とバルブホルダーの間をシールする、
    二重エアゾール容器。
  7. 前記バルブホルダーが、容器本体に保持される外周部材と、前記バルブ機構を保持し、前記挿入壁を有する内周部材とを備え、外周部材と内周部材とを連結させたものであり、
    前記内袋の開口部を外周部材と内周部材との間に狭んで保持する、
    請求項6記載の二重エアゾール容器。
  8. 前記内袋が、前記首部の上端から外方に突出したフランジ部を備え、そのフランジ部の先端の径が容器本体の口部の内径より小さい、
    請求項6または7記載の二重エアゾール容器。
  9. 円筒状の首部およびその上端に連続する首部より肉厚の口部を有する開口部を備え、首部の内面と口部の内面が連続した合成樹脂製の容器本体と、
    円筒状の首部を有する開口部を備え、容器本体の内部に収容される可撓性の内袋と、
    前記容器本体の開口部及び内袋の開口部に装着されるバルブホルダーおよびそのバルブホルダーに連結され、内袋と外部を連通するバルブ機構を有するバルブアッセンブリとからなる二重エアゾール容器であって、
    前記バルブホルダーは、内袋の首部に嵌入される環状壁と、容器本体の口部の上に配置され、環状壁の端から外方に突出した支持部とを備え、
    前記容器本体の口部の上面に上方に突出した環状の第1シール突起が形成されており、口部の外面に半径方向外方に突出した環状の第2シール突起が形成されており、
    前記内袋が、容器本体の口部の上に配置され、首部の上端から外方に突出したフランジ部を備えており、フランジ部が、容器本体の口部を覆うように、口部の上面及び外面と当接し、第1シール突起とフランジ部及び第2シール突起とフランジ部とで容器本体と内袋の間がシールされる、
    二重エアゾール容器。
  10. 前記内袋の首部が、容器本体の開口部内面とバルブホルダーの環状壁との間で圧縮される、
    請求項9記載の二重エアゾール装置。
  11. 円筒状の首部およびその上端に連続する首部より肉厚の口部を有する開口部を備え、首部の内面と口部の内面が連続した合成樹脂製の容器本体と、
    円筒状の首部を有する開口部を備え、容器本体の内部に収容される可撓性の内袋と、
    前記容器本体の開口部及び内袋の開口部に装着されるバルブホルダーおよびそのバルブホルダーに連結され、内袋と外部を連通するバルブ機構を有するバルブアッセンブリとからなる二重エアゾール容器であって、
    前記バルブホルダーは、内袋の首部に嵌入される環状壁と、容器本体の口部の上に配置され、環状壁の端から外方に突出した支持部とを備え、
    前記内袋の首部が、容器本体の開口部内面とバルブホルダーの環状壁との間で圧縮され、前記容器本体の口部とバルブホルダーの支持部との間に環状のシール部材が設けられた、二重エアゾール容器。
  12. 前記容器本体の首部の下端内面に、半径方向内側に突出した環状突起を有し、
    前記バルブホルダーの環状壁の下端と環状突起とが、内袋の首部を介して係合する、
    請求項11記載の二重エアゾール容器。
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