JP6914195B2 - 吐出容器及び吐出容器の再利用方法 - Google Patents

吐出容器及び吐出容器の再利用方法 Download PDF

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Description

本発明は吐出容器及び吐出容器の再利用方法に関する。
特許文献1には、内容物を吐出する流体小出し容器の底部に高圧容器が取り付けられたものであって、内容物を吐出して流体小出し容器の内圧が低下したときに高圧容器から加圧剤を補給する圧力制御デバイスが開示されている。
特許文献2には、加圧吐出容器の内部に収容され、加圧吐出容器の内圧を調整するための圧力調整装置が開示されている。
特許第4364907号 特許第4050703号
特許文献1の圧力制御デバイスは、流体小出し容器の底部に圧力制御デバイスを連結させているため、流体小出し容器の上端開口部および下端開口部にそれぞれエアゾールバルブおよび圧力制御デバイスを連結しなければならず、組み立てが煩雑である。
特許文献2の圧力調整装置は、加圧容器内にリブを設け、そのリブに加圧剤を充填した高圧のカートリッジを固定し、その後、加圧容器内にバルブを固着しているため、やはり組み立てが煩雑である。
本発明は、製造が容易であり、使用開始から終了直前まで内容物の吐出量を一定にして吐出できる吐出容器を提供することを目的としている。また、吐出容器の再利用方法の提供を目的としている。
本発明の吐出容器は、容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、前記ピストンが容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、前記ピストンが容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じることを特徴としている。
本発明の吐出容器であって、前記容器とバルブアッセンブリとが着脱自在であるものが好ましい。
本発明の吐出容器であって、前記バルブアッセンブリの下部に前記シリンダ部が取り付けられるものが好ましい。
本発明の吐出容器であって、前記ガス容器が容器内で支持されているものが好ましい。特に容器の開口部と同軸に支持されているものが好ましい。このようにガス容器が支持されている吐出容器であって、前記ガス容器が容器の底部に支持されているもの、あるいは、前記圧力調整機構が、前記容器の開口部から吊り下げられるようにして容器内に収容された容器ホルダーを備えており、前記容器ホルダーに、容器ホルダーの内部と容器内とを連通する連通孔が形成されており、前記ガス容器が容器ホルダーに支持されているものが好ましい。
本発明の吐出容器であって、前記シリンダ部内で前記ガス容器が上下動可能となっているものが好ましい。
本発明の吐出容器であって、前記シリンダ部が前記ガス容器を保持する保持手段を備えているものが好ましい。
本発明の吐出容器であって、前記容器ホルダーがシリンダ部を兼ねていることが好ましい。
本発明の吐出容器であって、前記容器ホルダーが有底筒状のシリンダ部を備えており、シリンダ部の底部とピストンの間で圧力調整室を構成し、その上部にガス容器が収容されているものが好ましい。
本発明の上記いずれかに記載の吐出容器の再利用方法であって、前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離する工程と、内容物が充填された容器に前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を取り付ける工程と、前記圧力調整機構を作動させ、前記容器内に加圧剤を充填する工程とを備えることを特徴としている。
本発明の吐出容器の再利用方法であって、前記圧力調整室内を減圧してから、前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離することが好ましい。
本発明の吐出容器の再利用方法であって、ガス容器を交換してから、内容物が充填された容器に前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を取り付けることが好ましい。
本発明の吐出容器の再利用方法であって、前記圧力調整機構を、バルブアッセンブリのキャップによる押し込みによって作動させることが好ましい。
本発明の吐出容器は、容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、前記ピストンが容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じるため、組み立てるだけでガス容器内の加圧剤が容器内に自動的に充填され、噴射できる状態になる。また、圧力調整機構がバルブアッセンブリの下部に取り付けられているため、その組み立てが容易である。そして、特に容器に加圧剤を直接充填しなくてもよい。また、圧力調整室を圧縮するピストンによって圧力調整機構を構築しているため、例えば、圧力調整機構が作動するときの内圧を圧力調整室の容積やピストンの断面積などでコントロールしやすい。たとえば吐出容器の内圧を0.1〜0.3MPa(ゲージ圧)の範囲でコントロールすることにより、容器11への負荷を小さくすることができる。そのため、容器11を薄くして原料の使用量を減らすことができ、環境への負荷が小さい製品とすることができる。その場合、容器をリサイクルする際には容器を手で潰すことができ、容器を減容化して回収効率を高くすることができる。
本発明の吐出容器であって、容器とバルブアッセンブリとがネジ等によって着脱自在である場合、使用者でも組み立てることができる。すなわち、原液がなくなった際には使用者がバルブアッセンブリと圧力調整機構を取り外し、原液が充填されている新しい容器に取り付けることで噴射できる状態になる。そのため、バルブアッセンブリ、圧力調整機構、さらには吐出部材などの部品の再利用が可能である。
本発明の吐出容器であって、前記バルブアッセンブリの下部にシリンダ部が取り付けられている場合、前記圧力調整機構を容器内に挿入しやすく、一層組み立てが容易である。
本発明の吐出容器であって、前記ガス容器が容器内に支持されている場合、圧力調整機構が取り付けられたバルブアッセンブリを取り付けるとき、容器を介してピストンを支持することができるため、所定の内圧とした圧力調整室を安定して確実に形成することができる。また製造後、ガス容器が容器内で動くおそれも少ない。特に、ガス容器を容器の開口部とを同軸上に配置することにより、組み立て工程(作業)が非常に簡単になる。
前記ガス容器を容器の底部に支持させた場合、簡易な構造とすることができ、生産性が高く、安価に製造できる。
前記圧力調整機構が、前記容器の開口部から吊り下げられるようにして容器内に収容された容器ホルダーを備えており、前記容器ホルダーに、容器ホルダーの内部と容器内とを連通する連通孔が形成されており、前記ガス容器が容器ホルダーに支持されている場合、ガス容器をより一層確実に支持させることができる。
本発明の吐出容器であって、前記シリンダ部内で前記ガス容器が上下動可能となっている場合、製造工程時、あるいは、分解時に、ガス容器を作動させることなく取り付け、あるいは、取り出しができる。
本発明の吐出容器であって、前記シリンダ部が前記ガス容器を保持する保持手段を備えている場合、前記シリンダ部とガス容器とを一体化させて吐出容器を組み立てることができ、かつ、前記シリンダ部を取り出すことによりガス容器を取り出すことができる。そのため、製造および分解が容易である。
本発明の吐出容器であって、前記容器ホルダーがシリンダ部を兼ねていれば、製造および分解が一層簡単になる。
本発明の吐出容器であって、前記容器ホルダーが有底筒状のシリンダ部を備えており、シリンダ部の底部とピストンの間で圧力調整室を構成し、その上部にガス容器が収容されている場合、ガス容器と内容物とが接触しにくくなり、内容物およびガス容器が相互に影響を受けにくく安定する。さらに、容器ホルダーをバルブアッセンブリから外した際に圧力調整室の圧力によりガス容器が押し上げられ、交換が容易になる。
本発明の上記いずれかに記載の吐出容器の再利用方法は、前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離する工程と、内容物が充填された容器に前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を取り付ける工程と、前記圧力調整機構を作動させ、前記容器内に加圧剤を充填する工程とを備えており、吐出容器の大部分を再利用することができる。
本発明の吐出容器の再利用方法であって、前記圧力調整室内を減圧してから、前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離すれば、ガス容器を全量噴射させることなく取り出すことができるため、ガス容器を再利用することができる。
本発明の吐出容器の再利用方法であって、ガス容器を交換してから、内容物が充填された容器に前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を取り付ければ、再利用後も内容物を安定して吐出させることができる。
本発明の吐出容器の再利用方法であって、前記圧力調整機構を、バルブアッセンブリのキャップによる押し込みによって作動させれば、使用者でも簡単に加圧剤を充填することができる。
本発明の吐出容器の一実施形態を示す断面図である。 図2a〜図2cは、それぞれ図1の吐出容器のバルブアッセンブリ、バルブホルダーおよびキャップを示す断面図である。 図3aおよび図3bは、それぞれ図1の吐出容器の圧力調整機構の作動前状態および作動状態を示す断面図である。 図4aおよび図4bは、図1の吐出容器の組み立て工程を示す概略図である。 図5aおよび図5bは、それぞれ図1の吐出容器の使用状態を示す概略図である。 本発明の吐出容器の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 図12に示す吐出容器の再利用の工程を示す図である。
図1の吐出容器10は、ボトル(容器)11と、そのボトル11の開口部を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリ12と、ボトル11内に収容され、ボトル11の内圧を調整する圧力調整機構13とを備えている。圧力調整機構13は、バルブアッセンブリ12の下部に取り付けられている。
吐出容器10のボトル11内に内容物Cおよび加圧剤Pを充填して吐出製品となる。
ボトル11は、円筒状の胴部、テーパー状の肩部および円筒状の首部を備えた有底筒状の合成樹脂製のボトルである。
首部の外周には、バルブアッセンブリ12のキャップ23と螺合するネジ11aが形成されている。しかし、ネジに限定されるものではなく、キャップ23と係合する係合手段が設けられていればよい。ネジ11a(係合手段)の下方には、外円筒部11b1と、その下端の環状突起11b2とからなる筒状のシール保持部11bが形成されている。このシール保持部11bには断面が円形である環状のシール材16が保持される。このシール材16は、ボトル11とバルブアッセンブリ12のキャップ23との間をシールする。外円筒部11b1は、シール材16の内面と密接する部位であり、環状段部11b2はシール材16が外円筒部11b1から抜けないようにする部位である。さらに、シール保持部11bの下方には、吐出容器10の組み立て時にボトル11を保持したり、内容物Cの充填時にボトル11を吊り下げるための環状段部11cが形成されている。なお、環状段部11cの外形は、円状とするだけでなく、吐出容器10の回転を防止するために一部に平面を設けたり、矩形状や多角形状にしてもよい。
ボトル11の材質としては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)、ポリエチレン(以下、PE)、ポリプロピレン(以下、PP)、ポリアミド(以下、PA)等が用いられる。特に、ブロー成型しやすく、耐熱性に優れている点からPETが、また耐アルカリ性の点からPAが好ましい。
ボトル11は、使用後、何も充填していない状態(ゲージ圧0の状態)において、一般使用者が手で潰せるものが好ましい。例えば、ボトル11の最も薄い部位(この実施形態では胴部)の厚さが0.1〜0.5mm、好ましくは0.15〜0.4mmである。0.5mmより大きいと強度が高くなり、手で潰すことができない。また、合成樹脂に使用量が多くなり、環境への負荷が大きくなりやすく、コスト高となる。0.1mmより小さいと強度が弱すぎ、落下などによりボトルが破裂する恐れがある。
またボトル11の内面には蒸着膜を設けることができる。蒸着膜としては、たとえば、減圧下で炭素、酸化アルミ、シリカなどをガス状にして表面(内面)を被覆して膜を形成したものであり、窒素や炭酸ガスなどの加圧剤の透過防止効果が高く、内容物を安定的に保管できる点から炭素皮膜(DLC膜)が好ましい。
またボトル11を透明または半透明とし、内部が視認できるようにしてもよい。
バルブアッセンブリ12は、図2aに示すように、ボトル11を閉じるバルブホルダー21と、そのバルブホルダー21に収容され、ボトル11と外気とを連通/遮断するバルブ機構22と、バルブホルダー21を覆うようにしてボトル11に固定するキャップ23とを備えている。
バルブホルダー21は、図2bに示すように、筒状のハウジング26と、そのハウジングの側面から外方に延びるフランジ部27とを備えている。
ハウジング26は、上端が開口した筒体であり、下端にハウジング内とボトル内とを連通する連通孔26aが形成されている。この実施形態では、ハウジング26の下端に、後述する圧力調整機構と連結する下方に突出した連結筒26bが設けられている。ハウジング26の上端には、バルブ機構22のステムラバー32を支持するラバー支持部26cが形成されている。またハウジング26の上部外周面には環状の凹部26dが形成されている。
フランジ部27は、ボトル11の上方に配置されている(図1参照)。フランジ部27とボトル11の上端との間には、環状のガスケット17が設けられている。そして、フランジ部27の下面には、ボトル11内に挿入され、ガスケット17を支持する筒状のシール保持壁27aがハウジング26と同軸に形成されている。
バルブ機構22は、図2aに戻って、円筒状のステム31と、そのステム31のステム孔31aを閉じるステムラバー32と、ステム31を常時上方に付勢するバネ33とからなるエアゾール式のバルブである。ステム31を下げることにより、ハウジング26内と外気とが連通する。
キャップ23は、図2cに示すように、バルブ機構22をバルブホルダー21のハウジング26に固定し、かつ、バルブホルダー21を覆うようにしてバルブホルダー21をボトル11に着脱自在に固定するものである。詳しくは、バルブホルダー21のハウジング31の開口部を閉じる円板状のカバー部36と、その縁部から下方に延び、ハウジング31の外周に配置される上筒部37と、その下端から半径方向外側に延びる環状のリング部38と、その外端から下方に延びる下筒部39とを有する。
カバー部36は、ステムラバー32の上方への飛び出しを防止するものである。カバー部36の中央には、ステム31を通す中心孔36aが形成されている。
上筒部37は、バルブホルダー21のハウジング26を保持する部位である。上筒部37の内面には、ハウジング31の環状の凹部26dと係合する係合突起37aが形成されている。カバー部36と係合突起37aとでバルブホルダー21(ハウジング26)を挟むことにより、バルブ機構22をバルブホルダー21(ハウジング26)に固定し、かつ、バルブホルダー21を保持する(図2a参照)。つまり、キャップ23とバルブホルダー21とを一体化できる。
リング部38は、バルブホルダー21がボトル11から抜け飛ばないようにバルブホルダー21のフランジ部27の上面を覆う部位である(図2a参照)。
下筒部39は、ボトル11と係合する部位である。下筒部39の内面にボトル11のネジ11aと係合するネジ39aが形成されている。そして、下筒部39のネジ39aの下方の下部内面であって、ボトル11のシール保持部11bの位置に、環状段部11b2より若干拡径した内円筒部39bが形成されている。この内円筒部39bは、ボトル11の外円筒部11b1との間でシール材16を半径方向に圧縮する部位である(図1参照)。なお、この実施形態では、ボトルとバルブアッセンブリとの固定手段として、ネジを用いているが、着脱自在に固定できればその構造は特に限定されない。また、着脱自在としなくてもよい。
圧力調整機構13は、図3aに示すように、ハウジング26の連結筒26bと係合するシリンダ部材40と、そのシリンダ部材40内に収容されるピストン41と、シリンダ部材40の下端に挿入される加圧剤が充填されたエアゾール容器(ガス容器)42とを備えている。
シリンダ部材40は、下端が開口したシリンダ部46と、その上端に設けられる連結部47と、連結部47に取り付けられる原液導入部材48とを備えている。
シリンダ部46は、連結部47を介してバルブアッセンブリ12の下方に設けられる。シリンダ部46内にピストン41を上下摺動自在に挿入する。シリンダ部46の下部には、下端から上方に向かうスリット46aが形成されている。さらに、シリンダ部46の下端には、半径方向内側に突出した保持爪46bが形成されている。この保持爪46bは、ピストン41をシリンダ部46内に収容したときに落下しないように保持すると共に、後述するガス容器42が左右方向に動かないように保持する。つまり、保持爪46bは、シリンダ部の保持手段として作用する。保持手段としては、シリンダ部の一部とガス容器42の一部とが係合し、ガス容器を保持できればその形状は特に限定されない。
連結部47は、ハウジング26の連結筒26bを導入する第1連結孔47aと、後述する原液導入部材48と連結する第2連結孔47bと、ハウジング26の連通孔26a(第1連結孔47a)と原液導入部材48(第2連結孔47b)とを連通する連通路47cとを有する。
原液導入部材48は、連結部47の第2連結孔47bに取り付けられるアダプタ48aと、アダプタ48aに取り付けられるチューブ48bとからなり、連通路47cとボトル11の下端近辺(原液相)とを連通する。しかし、チューブ48bの下端は原液相に漬かっていればよい。なお、倒立して使用する場合は、原液導入部材48は不要である。
ピストン41は、シリンダ部46の内面と密に接しながら上下する。つまり、ピストン41は、シリンダ部46内を、密閉された上方空間S1(圧力調整室)とボトル内と開放された下方空間S2(開放室)とに分ける。そのため、ピストン41がシリンダ部46内を上下することにより上方空間(圧力調整室)を圧縮・拡張する。なお、圧力調整室S1内は圧縮することにより、内部の空気が圧縮され、ピストン41は反作用の力を受ける。しかし、上方空間S1にバネ等の弾性体を挿入してもよい。その場合、上方空間S1は密閉しなくてもよい。また、ピストンに代えてダイヤフラムなどの圧力位置変換装置を用いてもよい。
エアゾール容器42は、シリンダ部材40のシリンダ部46内を上下動自在に構成されており、エアゾール容器42がシリンダ部46から抜けないように保持爪46bと係合するシリンダ係合部を備えている。詳しくは、耐圧容器42aと、その開口部を閉じるエアゾールバルブ42bと、そのエアゾールバルブ42bのステム42b1に取り付けられる押ボタン42cとからなる。耐圧容器42aは、胴部と、テーパー状の肩部と、胴部より縮径した首部42a1とを有し、首部の上部に設けられ首部より拡径した開口部にエアゾールバルブ42bが取り付けられる。そして、エアゾール容器42が上下するとき、保持爪46bは首部の間に配置される。しかし、胴部を細くすることにより、肩部および首部を省略してもよい。
エアゾール容器42は、エアゾールバルブ42bの下端(シリンダ係合部)42dにシリンダ部46の保持爪46bを係合させてシリンダ部46に固定される。エアゾールバルブ42bは、首部42a1より拡径している。そして、保持爪46bは、エアゾールバルブ42bの下部と肩部の上部との間を行き来できるようになっている。そのため、エアゾール容器42は、シリンダ部内で上下動可能に保持されている。しかし、保持爪46bを設けず、シリンダ部46の内面でエアゾール容器42を支持するようにしてもよい。
耐圧容器42a内に充填される加圧剤Pとしては、たとえば、窒素、炭酸ガス、圧縮空気などの圧縮ガスが挙げられる。エアゾール容器42の内圧は、0.5〜7MPa(ゲージ圧)、特に0.6〜1MPa(ゲージ圧)に加圧するのが好ましい。そして、その内容量は5〜50ml、特に10〜30mlとするのが好ましい。押ボタン42cの上にピストン41が配置されており、ピストン41が押ボタン42cを押圧してステム42b1を下降させることにより、エアゾールバルブ42bが開放され、耐圧容器42a内の加圧剤Pが押ボタン42cの吐出口42c1より噴出される。なお、エアゾールバルブ42bのステム42b1とピストン41とが連動するように構成すれば、特に押ボタン42cは設けなくもよい。
エアゾール容器42は、ボトル11の底部の中央に、ボトルの開口部と同軸に載置されるように構成されている(図1参照)。そのとき、シリンダ部46の保持爪46bは耐圧容器42aの首部42a1に位置している。ボトル11の底部にエアゾール容器42をボトルの開口部と同軸に支持させることにより、ボトル11、バルブアッセンブリ12および圧力調整機構13を全て同軸に配置させることができ、エアゾール容器42をボトル11の底部に支持させながら加圧調整室S1を形成することができる。そのため、後述するようにバルブアッセンブリ12をボトル11に固定するだけで、吐出容器10を組み立てることができ、使用者でも簡単にできる。
このように構成されている圧力調整機構13は、上方空間(圧力調整室)S1の圧力と、ボトル11の内圧との差によって作動する。詳しくは、図3bに示すように、上方空間S1の圧力がボトル11(下方空間S2)の圧力より大きくなった際に、ピストン41は上方空間S1が拡張するように移動、つまり、ピストン41は下降する。このとき、上方空間S1の内圧は低下する。そのため、エアゾール容器42の押ボタン42cが押され、加圧剤Pがエアゾール容器42からボトル11内に供給される。そして、ボトル11内に充分加圧剤Pが供給され、上方空間S1の圧力とボトル11の圧力とが実質的に同じになると、エアゾールバルブ42bのバネ力(復帰力)によりピストン41は上方空間S1が収縮するように元の位置に移動、つまり、ピストン41は上昇する。そのため、エアゾール容器42の押ボタン42cが復帰し、エアゾールバルブ42bも遮断される。
圧力調整機構が作動する圧力は、圧力調整室S1内の圧力や容積、ピストンの断面積、エアゾールバルブ内のスプリング、前述のバネなどにより調整することができる。たとえば吐出容器10のゲージ圧が0.1〜0.3MPa、特に0.12〜0.25MPaとなるように調整するのが好ましい。つまり、原液を吐出した後のボトル11の内圧がそれより小さい圧力となったときに圧力調整機構が作動するようにするのが好ましい。
次に吐出容器10の組み立て方法を示す。
初めに、図2aに示すように、バルブ機構22を収容したバルブホルダー21にキャップ23を固定しバルブアッセンブリ12を形成する。一方で、図3に示すように、加圧剤を充填したガス容器に、ピストン41を収容したシリンダ部材40を取り付け、圧力調整機構13を形成する。そしてバルブホルダー21の連結筒26bにシリンダ部材40を連結してバルブアッセンブリ12と圧力調整機構13を一体化した蓋材を準備する(図4a参照)。このときシリンダ部46のスリット46aの上端はピストン41より上方にあるため、上方空間S1は密閉されていない。
この蓋材を内容物Cが充填されているボトル11に固定する。このとき、エアゾール容器42の底部がボトル11の底部に載置され、次いで、シリンダ部46内でエアゾール容器42が上方に移動し、次いで、押ボタン42cがピストン41を押し上げて圧力調整室S1が密閉され、かつ、圧縮される。そして、圧力調整室S1内の圧力がエアゾールバルブのバネの弾発力よりも大きくなると、図4bに示すように、押ボタン42cが押し下げられて、エアゾールバルブ42bは開いた状態となり、加圧剤Pがエアゾール容器42の押ボタン42cから噴射され、シリンダ部46のスリット46aを介してボトル11内に供給される。ボトル11内が所定の圧力に達すると、ピストン41はエアゾールバルブ42bが閉じる高さまで押し上げられ、上方空間(圧力調整室)S1の圧力と、ボトル11内の圧力とが実質的に釣り合いエアゾール容器42の噴射が止まる(図1参照)。
このように吐出容器10は、組み立てるだけで加圧剤Pをボトル11内に充填することができ、特別な加圧剤の充填設備を必要としない。また、吐出容器10を組み立てた後、後述するように、ボトル11の内圧を一定にコントロールすることができる。従来の吐出製品(エアゾール製品)より低圧とすることができ、ボトルを薄くすることができる。
なお、吐出容器10はバルブアッセンブリ12と圧力調整機構13を一体化した蓋材を用いることにより使用者自身で組み立てることができるため、内容物Cを充填したボトル11に蓋カバー等で密封した付け替え用製品と組み合わせてもよい。これによりバルブアッセンブリ13などは再利用できる。また、エアゾール容器42のみの交換も可能である。
次に吐出製品の使用方法を示す。使用方法は、図5aに示すように押ボタン(図示せず)等によってステム31を押し下げ、バルブ機構22を開放する。それにより、ボトル11内の加圧剤Pの圧力により内容物Cを吐出することができる。内容物Cを吐出させることにより、気相の体積が大きくなり、ボトル11の内圧が下がると、図5bに示すように圧力調整機構13が自動的に作動し、エアゾール容器42から加圧剤Pがボトル11内に供給され、ボトル11内の圧力が圧力調整室S1と釣り合うと加圧剤Pの供給が自動的に停止する。内容物Cを吐出するたびに、この加圧剤Pの供給工程および供給停止工程が自動的に行われるため、内容物Cを最後まで同じ勢いで吐出させることができる。
内容物Cを全量吐出させた後、キャップ23を回してボトル11と蓋材(バルブアッセンブリ12と圧力調整機構13)を分離することができる。
このとき、バルブアッセンブリ12およびシリンダ部材40は、ピストン41およびエアゾール容器42を残して先に上昇する。そして、エアゾール容器42のエアゾールバルブ42bの下端(シリンダ係合部)がシリンダ部46の保持爪46bと係合すると、ピストン41およびエアゾール容器42もバルブアッセンブリ12等と一緒に上昇する。すなわち、図4aに示すように、エアゾール容器42をシリンダ部46に取り付けた状態、すなわち保持爪46bがエアゾールバルブの下部42dと係合し、ピストン41はシリンダ部46のスリット46aの上端より下方にある。このように構成しているため、上方空間S1をスリット46aを介してボトル11(外気)に開放することができる。そのため、エアゾール容器42内の加圧剤を全量噴射させることなく分解することができる。そして、保持爪46bに保持されたエアゾール容器42をボトル11から取り出すことができる。この場合、エアゾール容器42を全量噴射させることなく取り出すことができるため、エアゾール容器42の再利用ができる。なお保持爪46bをシリンダ部46に設けない場合も、エアゾール容器42の再利用が可能となる。保持爪46bを設けない場合、エアゾール容器42をボトル11内に挿入して、蓋材(エアゾール容器42を除く)をボトル11に取り付けて組み立てる。
図6の吐出容器10aは、バルブアッセンブリ12のハウジング26とシリンダ部材40とを一体に成形したものである。詳しくは、ハウジング26と、フランジ部27と、シリンダ部46と、導入部材連結部49とを備えたバルブホルダー45を備えている。導入部材連結部49は、原液導入部材48を受け入れる連結孔である。ハウジング26、フランジ部27、シリンダ部46は、図1の吐出容器10と実質的に同じである。また他の構成も図1の吐出容器10と実質的に同じである。
図7の吐出容器50は、ボトルの開口部から吊り下げられる容器ホルダー55を設け、エアゾール容器42を容器ホルダー55に支持させたものである。詳しくは、ボトル11と、そのボトル11を閉じるバルブアッセンブリ12と、ボトル11内に収容され、ボトル11の内圧を調整する圧力調整機構51とを備えている。圧力調整機構51は、バルブアッセンブリ12の下端に取り付けられている。ボトル11、バルブアッセンブリ12は、図1の吐出容器10と実質的に同じものである。
圧力調整機構51は、シリンダ部材40と、そのシリンダ部材40内に収容されるピストン41と、シリンダ部46の下端に挿入される加圧剤が充填されたエアゾール容器(ガス容器)42と、ボトルの開口部から吊り下げられる容器ホルダー55とを備えている。シリンダ部材40およびピストン41は、図1の吐出容器と実質的に同じである。エアゾール容器42も、図1の吐出容器10のエアゾール容器42より短いこと以外は実質的に同じものである。
容器ホルダー55は、バルブアッセンブリ13をボトル11に取り付ける際にエアゾール容器42の位置を安定化させてシリンダ部46に係合しやすくし、かつ、バルブアッセンブリ13を取り付けた後もエアゾール容器42を保持してピストン41や押ボタンを作動しやすくする。詳しくは、筒状のホルダー本体55aと、その上端に形成されるフランジ部55bと、その下端を閉じる底部55cとからなる。ホルダー本体55aの下部には、ホルダー本体55aとボトル11との間を連通するスリット55dが形成されている。ホルダー本体55aの下部内面には、エアゾール容器42の位置決めするための位置決めリブ55eが放射状に並んで形成されている。さらに、ホルダー本体55aの上部には、原液導入部材48を通す挿入孔55fが形成されている。容器ホルダー55は、フランジ部55bがボトル11の上端とバルブアッセンブリ13のバルブホルダー21のフランジ部27の間に挟圧されて保持される。また、フランジ部55bの下面は、環状の板シール材18を下方に圧縮する部位である。
この圧力調整機構51も、図1の吐出容器の圧力調整機構13同様に、上方空間(圧力調整室)S1の圧力と、ボトル11の圧力差によって作動する。エアゾール容器42を容器ホルダー55に載置させるため、エアゾール容器42を確実に支持することができ、製造時、および、製造後、ずれるおそれがない。
この吐出容器50の組み立て方法を次に示す。
初めに内容物Cを充填したボトル11に、エアゾール容器42を収容した容器ホルダー55を収納する。一方、バルブ機構22を収容したバルブホルダー21にキャップ23を固定してバルブアッセンブリ12を組み立て、かつ、バルブホルダーの連結筒26bにピストン41を挿入したシリンダ部材40を取り付けた蓋材を準備する。そして、この蓋材をボトル11に固定することによりシリンダ部内にエアゾール容器が保持され、圧力調整機構51が作動してエアゾール容器から加圧剤が噴射されてボトル内を所定の圧力に加圧し、吐出容器50を組み立てることができる。この場合、蓋材にボトルを取り付ける直前に、エアゾール容器42の押ボタン42cとピストン41とが接触するため、エアゾール容器42をシリンダ部46内で上下動自在にする必要がない。一方、エアゾール容器42を容器ホルダー55で支持しているため、保持爪46bとの係合、および、圧縮調整室S1の形成が安定にできる。しかし、この場合も、保持爪46bを設けなくてもよい。
図8の吐出容器60では、容器61とキャップ62が金属製、具体的にはアルミ製とされており、開口部に巻き締め部61aを設けてキャップ62を螺合する際にガスケット17の傷付きを防止している。金属製の容器61を使用することにより、酸素の透過と光を遮断して内容物を安定して保管することができる。また、バルブホルダー63が、バルブ機構を収容するハウジング部64と、圧力調整機構13を形成するシリンダ部65と、容器61の巻き締め部61aの上端との間でガスケット17を挟持するフランジ部66と、チューブ48bを接続する導入部材連結部(チューブ挿入部)67とを一体に備えている。
チューブ挿入部67の上端には、バルブホルダー63を上下方向に貫通する貫通孔66aが設けられており、チューブ挿入部67に挿入されたチューブ48bは貫通孔66aと連通している。貫通孔66aの上方には、キャップ62の上筒部62aの内周面とハウジング部64の外周面との間に設けられた円筒状の空間68が位置している。またハウジング部64の側壁には、ハウジング部64の内部と連通する横孔64aが形成されている。そのため、容器61内に充填された内容物Cはチューブ48b、貫通孔66a、円筒状の空間68、横孔64aを通ってハウジング部64の内部に入り、ステム孔31aから外部(吐出部材)に吐出されることになる。
圧力調整機構13を備える点については、先の吐出容器10、10aと同様であるため、容器内の圧力を0.1〜0.3MPa(ゲージ圧)の範囲に調整することができる。したがって、容器61の厚みを例えば0.05〜0.3mm、好ましくは0.1〜0.25mm(通常の厚みの1/3〜2/3程度)に抑えることができ、バルブアッセンブリを取り外した後で、手で簡単に潰すことができる。
図9の吐出容器70では、バルブホルダー63の環状壁71の外周面側であって、フランジ部66から下方に離れた位置に凹溝71aが形成され、その凹溝71aに断面円形のOリング72が保持されている。そしてシールポイントが、容器61の首部の内周面とバルブホルダー63の環状壁71との間に形成されている。具体的には、上下方向に真っ直ぐで平らな面とされた容器61の首部(円筒部)61bの内周面と、バルブホルダー63の凹溝71aの底部との間で、Oリング72を水平方向に圧縮することで、容器61とバルブホルダー63との間をシールしている。
このようなシールであれば、ガス容器42が容器61の底に押し付けられる前やピストン41によってガス容器42の押ボタン42cが押し込まれる前(圧力調整機構13が作動する前)に、Oリング72が円筒部61bの内周面に当接しシールが形成されるため、加圧剤Pの漏れを抑制することができる。また、Oリング72からフランジ部66の下面までの距離がネジ長さよりも短い場合、キャップ62を外す方向に回して緩めていけば、ネジ61cの螺合が外れる前にシールが解除されるため、容器61内に残っている加圧剤Pを排出することができ、バルブアッセンブリ12の抜け飛びを予防することができる。他の構成については、図8の吐出容器と同様である。
図10の吐出容器80は、図8、図9のバルブホルダー81を、ハウジング82とその他の部分(容器ホルダー)83とで分離している。
容器ホルダー83は、圧力調整機構51を形成するシリンダ部84と、容器85の首部の上端に位置するフランジ部66と、環状壁71の外周面側にフランジ部66から下方に離れた位置に断面円形のOリング72を保持する凹溝71aと、チューブ48bを接続するチューブ挿入部67とを備えている。シリンダ部84は、図8や図9の吐出容器60、70と異なり、下端が塞がれた有底筒状である。そのため、ガス容器42を容器85の開口部から吊り下げるようにして支持することができる。この状態は、シリンダ部84が容器ホルダーを兼ねているともいえる。
このような吐出容器80は、以下のようにして組み立てられる。まず、容器ホルダー83内にガス容器42を収容する。次に容器ホルダー83内にピストン41を入れ、ピストン41とシリンダ部84の底部との間に開放室S2を形成する。この開放室S2はシリンダ部84の側壁に設けられた連通孔84aを介して容器85内と連通している。その後、容器ホルダー83の環状壁71を容器85の開口部に挿入してOリング72でシールする。続いてハウジング82の下部を容器ホルダー83のシリンダ部84の上端開口に取り付ける。そして、キャップ88を容器85に螺合する。これにより、ハウジング82が下方に押し込まれ、ハウジング82の外周面とシリンダ部84の内周面との間にシールが形成されて、ハウジング82の下面とピストン41の上面との間に圧力調整室S1が形成される。これによりガス容器内の加圧剤が開放室S2から容器内に供給され、組み立てを完了する。
上記構成の吐出容器80では、ハウジング82と容器ホルダー83とが別体とされているため、使用後にキャップ88を取外し、容器ホルダー83からハウジング82を取り外すだけでガス容器42にアクセスすることができ、ガス容器42を簡単に取り外すことができる。キャップ88を緩めれば、容器85内の圧力が下がるが、同時に圧力調整室S1が開放されるため、ガス容器42に加圧剤Pが残っている場合であっても、加圧剤Pの追加的な噴射を抑制することができ、加圧剤Pを残したままガス容器42を取り外すことができる。ガス容器42はシリンダ部84に覆われており、内容物Cに曝されていないため、取り外しに際して手を汚すこともない。また、ガス容器42の表面に防食用のコートを施す必要もない。なお、シリンダ部84内への内容物Cの浸入を抑制するために、容器62内と唯一連通する連通孔84aを、通気性を備えつつも通液性に劣る材質(不織布や連続気泡スポンジ等)によって塞いだり、逆止弁を取り付けたりしても良い。他の構成については、図9の吐出容器70と同様である。
図11の吐出容器90は、ガス容器42が倒立状態でシリンダ部84に収容されているとともに、ピストン41がガス容器42の下方に位置し、圧力調整室S1がシリンダ部84の底部側に設けられている。このような形態であれば、ガス容器42を交換する際にキャップを緩めると圧力調整室S1の圧力によりガス容器42が持ち上げられ取り外しやすくなり、さらに、ピストン41を取り外す必要がないため、交換作業がより簡単になる。なお、この吐出容器90では、合成樹脂製のボトル91とキャップ23を用いている。そのため、キャップ23のリング部38の下面と、容器ホルダー83のフランジ部66の上面との間にシール材92を設けて、円筒状の空間68からの内容物Cの漏れを抑制している。ただ、金属製の容器とキャップを用いても良い。また、ガス容器42が正立状態でシリンダ部84に収容されていても良い。他の構成については、図10の吐出容器80と同様である。
図12の吐出容器100は、ハウジング84が、外方に延出されたフランジ部101を備えている。このような吐出容器100では、フランジ部101によってハウジング84のシリンダ部84内への過度の押し込みが規制されることとなり、圧力調整の精度が向上する。
なお、チューブ48bと連通する貫通孔66aの上部にフランジ部101が位置するため、フランジ部101の上下面にそれぞれ溝部101a、101bが形成されている。そして内容物Cは、チューブ48b、貫通孔66a、容器ホルダー83のフランジ部66の上面とハウジング84のフランジ部101の下面側の溝部101aとで形成された横通路、フランジ部101の上面側の溝部101bとキャップ23のリング部38の下面とで形成された横通路、円筒状の空間68、横孔64aを通ってハウジング84の内部に入り、ステム孔31aから外部(吐出部材)に吐出できるようになっている。
この形態では、容器ホルダー83の側面に凹溝102を設け、そこにOリング103を設けることで、キャップ23の下筒部37の内面と、容器ホルダー83の凹溝102の底面との間にシールを形成している。他の構成については図11の吐出容器と同様である。
図13の吐出容器110は二重容器であって、外容器111と、外容器111に収容された内容器112とを備えている。この吐出容器110では、外容器111と内容器112との間に内容物Cが充填され、内容器112に加圧剤Pが充填される。
外容器111は、上記の吐出容器と同様、0.1〜0.3MPaの圧力に耐え得る耐圧性を有するものである。材質としてはPET、PE、PP等の合成樹脂の他、金属を用いても良い。内容器112は、加圧剤Pの圧力によって膨らむようにして形状を変える可撓性を有するものである。材質としては、PET、PE、PP等の熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。外容器111の首部の内径と内容器112の首部の外径とは略等しくされており、両者はほぼ密着状態にある。そのため、外容器111と内容器112との間の空間(内容物収容室)と外部とを連通する通路を確保するために、内容器112の首部の外周面側に縦溝112aが設けられており、外容器111と内容器112との間に縦通路が形成されている。また、内容器112の首部の上端には、外容器111への過度の入り込みを防止するためのフランジ部112bが設けられている。縦溝112aはこのフランジ部112bの下面にまで及んでいる。
内容器112の開口部には、容器ホルダー113が取り付けられている。容器ホルダー113は有底筒状であって、ガス容器42を収容する収容部113aと、ピストンを収容するシリンダ部113bとに分かれている。シリンダ部113bは収容部113aやガス容器42の容器本体42aに比べて小径であり、容器本体42aはシリンダ部113bと収容部113aとの間に設けられた段差113cに当接し、下方への移動が規制されている。そのため、ガス容器42の押し込み量が常に安定することとなり、圧力調整の精度の向上を図ることができる。また、バルブホルダー114の下筒115の外周面に凹溝115aが形成され、この凹溝115aにOリング116が設けられていることから、バルブホルダー114によってガス容器42を下方に押し込む段階で、バルブホルダー114の下筒115の外周面と容器ホルダー113の内周面との間をシールすることができ、加圧剤Pの漏れを抑制することができる。なお、内容器112と容器ホルダー113とのシールは、内容器112のフランジ部112bの上面と、容器ホルダー113のフランジ部113dの下面との間に設けられたガスケット117によって形成される。
上記構成の吐出容器110に内容物Cを充填してなる吐出製品では、内容物Cは、膨らんでくる内容器112に追いやられるようにして外部に吐出される。内容物Cは、外容器111の首部の内面と内容器112の首部の外面との間の縦通路、内容器112のフランジ部112bの下面と外容器111の首部の上面との間、キャップ23の下筒部39の内周面と内容器112のフランジ部112bの外側面の間、キャップ23の下筒部39の内周面とガスケット117の外側面との間、キャップ23の下筒部39の内周面とバルブホルダー114のフランジ部114aの外側面との間、バルブホルダー114のフランジ部114aの上面に設けられた凹溝114bとキャップ23のリング部38の下面との間に形成された横通路、キャップ23の上筒部37の内周面とバルブホルダー114のハウジング部64の外周面との間に形成された円筒状の空間68、横孔64aを介してハウジング部64の内部に入り、ステム孔31aから外部(吐出部材)に吐出される。
通常、内容器112が膨らんでいくとそれに伴い圧力が低下するが、本吐出容器110では、内容器112内に圧力調整機構51を備えているため、内容器112内の圧力を一定に保つことができる。そのため、吐出の途中で勢いが衰えることは無く、最後まで安定して内容物を吐出させることができる。
上記に本発明の種々の吐出容器について説明したが、これら吐出容器は、圧力調整機構13、51を備えているため、容器11、61、85,91内の圧力を低圧(例えば0.1〜0.3MPa)に抑えることができる。また、内容物Cを吐出してもこの圧力を維持し続けることができる。そのため、容器を従来よりも薄肉のもの(耐圧性の低いもの)を使用することができる。
また、キャップ23、62、88を回すことで簡単にバルブアッセンブリ12を取り外すことができる。そのため、加圧剤P、内容物Cのいずれか一方(もしくは双方)を吐出し終えた場合、バルブアッセンブリ12と圧力調整機構13、51を取り外し、ガス容器42を交換したり、容器内に内容物を充填して再利用することができる。
図14は、図12に示す吐出容器100の再利用の工程を示したものである。再利用に際しては、まず容器91からバルブアッセンブリ12を取り外す必要があるが、その際、容器内に加圧剤Pが残っていれば、その圧力によってバルブアッセンブリ全体が持ち上がって容器との間に隙間が自ずと形成され、その隙間から容器内に残る加圧剤Pが外部に排出される(図14のS1:加圧剤排出工程)。この際、キャップ23のネジが、容器91のネジと螺合した状態を維持するため、バルブアッセンブリ12が加圧剤Pの圧力を受けて抜け飛ぶことはない。ガス容器42に加圧剤Pが残っている場合、加圧剤Pが排出されて容器91内の圧力が低下すると、通常であれば、圧力調整機構13、51が作動し、ガス容器42から容器内に加圧剤Pが供給されるが、キャップ23を緩めれば、ピストン41への押し付けが弱まって圧力調整室S1の圧力も下がる(圧力調整機構が解除される)ことから、ガス容器42に加圧剤Pを残したまま、バルブアッセンブリ12や圧力調整機構51を容器から取り外すことができる(図14のS2:取外し工程)。
ガス容器42に十分な量が残っていない場合には、ガス容器42を交換する(図14のS3:ガス容器交換工程)。この際、図11や図12の吐出容器のように、ガス容器42がピストン41の上部に位置していれば、圧力調整室S1の圧力によって持ち上げられるため、交換しやすい。
ガス容器42に加圧剤が十分に残っている場合には、S3の工程を省略することができる。
S4は、内容物が充填された容器を準備する工程である。容器91への内容物Cの充填は、使用者が、パウチなどに内容物が充填されている詰め替え容器を別途購入し、空になった容器に充填する。ただ、製造者が空の容器を回収し、内容物を充填しても良い(図において蓋付きのもの)。また、使用者が容器を資源ごみとしてリサイクルする場合は、容器を潰して減容化することができるため、家庭内での保管に嵩張らず、また、回収効率がよい。
容器にバルブアッセンブリ12を取り付けると、ピストン41がシリンダ部84内に押し込まれて、圧力調整室S1内の圧力が上昇する。そして、ガス容器42から加圧剤Pが容器91内に供給され、内容物Cを吐出できる状態となる(図14のS5:加圧剤充填工程)。この際、図9から図13に示す吐出容器のように、バルブホルダー(又は容器ホルダー)の外周面にOリングを配置していれば、キャップ23によるガス容器42の押し込みに先行して容器が塞がれることになるため、加圧剤Pが外部に漏れない。なお、上記再利用方法は、図12の吐出容器に限らず、他の吐出容器にも同様に適用することができる。
C 内容物、 P 加圧剤
S1 上方空間(圧力調整室)、 S2 下方空間(開放室)
10、10a 吐出容器
11 ボトル(容器)、 11a ネジ、 11b シール保持部、 11b1 外円筒部、 11b2 環状突起、 11c 環状段部
12 バルブアッセンブリ
13 圧力調整機構
16 シール材
17 ガスケット
21 バルブホルダー
22 バルブ機構
23 キャップ
26 ハウジング、 26a 連通孔、 26b 連結筒、 26c ラバー支持部、 26d 凹部
27 フランジ部、 27a シール保持壁
31 ステム、 31a ステム孔
32 ステムラバー
33 バネ
36 カバー部、 36a 中心孔
37 上筒部、 37a 係合突起
38 リング部
39 下筒部、 39a ネジ、 39b 内円筒部
40 シリンダ部材
41 ピストン
42 エアゾール容器(ガス容器)、 42a 耐圧容器、 42a1 首部、 42b エアゾールバルブ、 42b1 ステム、 42c 押ボタン、 42c1 吐出口、 42d シリンダ係合部
45 バルブホルダー
46 シリンダ部、 46a スリット、 46b 保持爪
47 連結部、 47a 第1連結孔(連結溝)、 47b 第2連結孔(連通路)、 47c 連通路
48 原液導入部材、 48a アダプタ、 48b チューブ
49 導入部材連結部
50 吐出容器
51 圧力調整機構
55 容器ホルダー、 55a ホルダー本体、 55b フランジ部、 55c 底部、 55d スリット、 55e 位置決めリブ、 55f 挿入孔
60 吐出容器
61 容器、 61a 巻き締め部、 61b 円筒部、 61c ネジ
62 キャップ、 62a 上筒部
63 バルブホルダー
64 ハウジング部、 64a 横孔
65 シリンダ部
66 フランジ部、 66a 貫通孔
67 導入部材連結部
68 円筒状の空間
70 吐出容器
71 環状壁、 71a 凹溝
72 Oリング
80 吐出容器
81 バルブホルダー
82 ハウジング
83 容器ホルダー
84 シリンダ部、 84a 連通孔
85 容器
88 キャップ
90 吐出容器
91 ボトル
92 シール材
100 吐出容器
101 フランジ部、 101a、 101b 溝部
102 凹溝
103 Oリング
110 吐出容器
111 外容器
112 内容器、 112a 縦溝、 112b フランジ部
113 容器ホルダー、 113a 収容部、 113b シリンダ部、 113c 段差、 113d フランジ部
114 バルブホルダー、 114a フランジ部、 114b 凹溝
115 下筒、 115a 凹溝
116 Oリング
117 ガスケット

Claims (12)

  1. 容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じ、
    前記圧力調整機構が、前記容器の開口部から吊り下げられるようにして容器内に収容された容器ホルダーを備えており、
    前記容器ホルダーに、容器ホルダーの内部と容器内とを連通する連通孔が形成されており、
    前記ガス容器が容器ホルダーに収容されており、
    前記シリンダ部内で前記ガス容器が上下動可能となっている、
    吐出容器。
  2. 容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じ、
    前記圧力調整機構が、前記容器の開口部から吊り下げられるようにして容器内に収容された容器ホルダーを備えており、
    前記容器ホルダーに、容器ホルダーの内部と容器内とを連通する連通孔が形成されており、
    前記ガス容器が容器ホルダーに収容されており、
    前記シリンダ部が前記ガス容器を保持する保持手段を備えている、
    吐出容器。
  3. 容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じ、
    前記圧力調整機構が、前記容器の開口部から吊り下げられるようにして容器内に収容された容器ホルダーを備えており、
    前記容器ホルダーに、容器ホルダーの内部と容器内とを連通する連通孔が形成されており、
    前記ガス容器が容器ホルダーに収容されており、
    前記容器ホルダーがシリンダ部を兼ねている、
    吐出容器。
  4. 容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じ、
    前記圧力調整機構が、前記容器の開口部から吊り下げられるようにして容器内に収容された容器ホルダーを備えており、
    前記容器ホルダーに、容器ホルダーの内部と容器内とを連通する連通孔が形成されており、
    前記ガス容器が容器ホルダーに収容されており、
    前記容器ホルダーが有底筒状のシリンダ部を備えており、シリンダ部の底部とピストンの間で圧力調整室を構成し、その上部にガス容器が収容されている
    吐出容器。
  5. 容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、
    前記ガス容器が容器内で支持されており、
    前記ガス容器が容器の底部に支持されており、
    前記シリンダ部が前記ガス容器を保持する保持手段を備えており、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じる、吐出容器。
  6. 前記容器とバルブアッセンブリとが着脱自在である、
    請求項1から5いずれか記載の吐出容器。
  7. 前記バルブアッセンブリの下部にシリンダ部が取り付けられる、
    求項1からいずれか記載の吐出容器。
  8. 容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じ、
    前記圧力調整機構が、前記容器の開口部から吊り下げられるようにして容器内に収容された容器ホルダーを備えており、
    前記容器ホルダーに、容器ホルダーの内部と容器内とを連通する連通孔が形成されており、
    前記ガス容器が容器ホルダーに収容されている、吐出容器の再利用方法であって、
    前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離する工程と、
    内容物が充填された容器に前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を取り付ける工程と、
    前記圧力調整機構を作動させ、前記容器内に加圧剤を充填する工程とを備え、
    前記圧力調整室内を減圧してから、前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離する、
    吐出容器の再利用方法。
  9. 容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じ、
    前記圧力調整機構が、前記容器の開口部から吊り下げられるようにして容器内に収容された容器ホルダーを備えており、
    前記容器ホルダーに、容器ホルダーの内部と容器内とを連通する連通孔が形成されており、
    前記ガス容器が容器ホルダーに収容されている、吐出容器の再利用方法であって、
    前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離する工程と、
    内容物が充填された容器に前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を取り付ける工程と、
    前記圧力調整機構を作動させ、前記容器内に加圧剤を充填する工程とを備え、
    前記圧力調整機構を、バルブアッセンブリのキャップによる押し込みによって作動させる、
    吐出容器の再利用方法。
  10. 容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、
    前記ガス容器が容器内で支持されており、
    前記ガス容器が容器の底部に支持されており、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じる、吐出容器の再利用方法であって、
    前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離する工程と、
    内容物が充填された容器に前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を取り付ける工程と、
    前記圧力調整機構を作動させ、前記容器内に加圧剤を充填する工程とを備え、
    前記圧力調整室内を減圧してから、前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離する、
    吐出容器の再利用方法。
  11. 容器と、その容器を閉じ、バルブ機構を有するバルブアッセンブリと、そのバルブアッセンブリの下部に取り付けられ、前記容器の内圧が減少したとき所定の圧力まで上昇させる圧力調整機構とを有し、
    前記圧力調整機構は、バルブアッセンブリの下方に設けられるシリンダ部と、そのシリンダ部に上下摺動自在に挿入され、シリンダ部を圧力調整室と容器内に開放された開放室とに分けるピストンと、加圧剤が充填され、かつ前記ピストンの上下動と連動して容器内と連通するガス容器とを備えたものであり、
    前記ガス容器が容器内で支持されており、
    前記ガス容器が容器の底部に支持されており、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力よりも小さいとき、圧力調整室が所定容量より大きくなるようにピストンが移動してガス容器を開放し、加圧剤を容器内に供給し、
    前記ピストンが、容器の内圧により受ける力が圧力調整室より受ける力と同じあるいは大きいとき、圧力調整室が所定容量以下となるようにピストンが移動してガス容器を閉じる、吐出容器の再利用方法であって、
    前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を容器から分離する工程と、
    内容物が充填された容器に前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を取り付ける工程と、
    前記圧力調整機構を作動させ、前記容器内に加圧剤を充填する工程とを備え、
    前記圧力調整機構を、バルブアッセンブリのキャップによる押し込みによって作動させる、
    吐出容器の再利用方法。
  12. ガス容器を交換してから、内容物が充填された容器に前記バルブアッセンブリ及び圧力調整機構を取り付ける、
    請求項8から11いずれか記載の吐出容器の再利用方法。
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