JP7264429B2 - 飲料容器 - Google Patents

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本発明は、飲料容器、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法に関する。
外側容器、および、外側容器の内側に配置された内袋を有する二重容器が知られている。二重容器への飲料の充填は、折り畳まれた状態の内袋に飲料を供給することにより行われる。また、二重容器からの飲料の取り出しは、内袋と外側容器との間の空間にガスを供給し、当該ガスにより内袋を押圧することにより行われる。
関連する技術として、特許文献1には、流体用の容器が開示されている。特許文献1に記載の容器は、外側筐体と、内側筐体と、容器を流体で充填するための弁部と、少なくとも充填中は外側筐体の内部と外部とを連結する通気口と、内側筐体と外側筐体との間に配置されたスペーサとを有する。
特表2010-501418号公報
本発明の目的は、外側容器の内側に配置された内袋本体内に飲料を充填すること、および/または、外側容器の内側に配置された内袋本体から飲料を取り出すことが容易な飲料容器、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法を提供することである。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
いくつかの実施形態における飲料容器(1)は、外側容器(10)と、前記外側容器(10)の内側に配置される内袋本体(21)を有する内袋組立体(20)と、前記内袋組立体(20)に挿入されるダウンチューブ(31)を有するダウンチューブ組立体(30)とを具備する。前記飲料容器(1)は、前記内袋本体(21)内にガス(G)を供給することにより、前記ダウンチューブ(31)を介して、前記内袋本体(21)内の飲料(D)を前記内袋本体(21)外に取り出すように構成されている。
上記飲料容器(1)は、前記内袋本体(21)内に前記飲料が充填される前の状態において、前記内袋本体(21)内が、大気圧よりも高圧のガス(HG)で満たされていてもよい。
上記飲料容器(1)は、前記内袋本体(21)内に前記飲料が充填される前の状態において、前記内袋本体(21)の外表面(21c)が、前記外側容器(10)の内表面(10c)と接触していてもよい。
上記飲料容器(1)において、前記内袋組立体(20)と前記ダウンチューブ組立体(30)との間には、前記内袋本体(21)内にガスを供給するガス流路(GP)が形成されていてもよい。
上記飲料容器(1)において、前記内袋組立体(20)の筒状部(233)には、少なくとも1つの溝部(GV)が形成されていてもよい。また、当該少なくとも1つの溝部(GV)が、前記ガス流路(GP)として機能してもよい。
上記飲料容器(1)は、前記内袋本体(21)内の内圧を維持可能な第1状態(図2)と、前記内袋本体(21)内にガス(G)を供給可能な第2状態(図3)とを切り替えるガス供給弁(V1)を更に具備していてもよい。
上記飲料容器(1)において、前記ダウンチューブ組立体(30)の頂部(30u)は、フラットタイプの飲料取出部(T2)の少なくとも一部を構成していてもよい。前記ダウンチューブ組立体(30)は、前記ダウンチューブ(31)の上端部に連結された筒状部材(33)と、弁部材(35)とを具備していてもよい。前記弁部材(35)は、飲料取出弁(V2)の弁体(VB2)、および、前記ガス供給弁(V1)の弁体(VB1)を含んでいてもよい。
上記飲料容器(1)において、前記ダウンチューブ(31)の下端部(31c)には、側部切り欠き(311h)、または、側部貫通孔(312h)が形成されていてもよい。
上記飲料容器(1)は、前記外側容器(10)と前記内袋組立体(20)とを接続する接続部材(40)を更に具備していてもよい。
上記飲料容器(1)は、前記接続部材(40)が前記外側容器(10)から取り外される動作に応じて前記内袋本体(21)内のガスを前記内袋本体(21)外に排出するガス抜き機構(M)を更に具備していてもよい。
上記飲料容器(1)において、前記内袋組立体(20)は、前記内袋本体(21)を支持する内袋本体支持部材(23)を有していてもよい。また、前記内袋本体(21)の開口縁部(211)は、前記内袋本体支持部材(23)と前記接続部材(40)とによって挟まれていてもよい。
上記飲料容器(1)において、前記内袋組立体(20)は、前記内袋本体(21)を支持する内袋本体支持部材(23)を有していてもよい。また、前記内袋本体支持部材(23)の外周面には、前記内袋組立体(20)を支持する治具(500)の少なくとも一部を受容可能な凹部(29)が形成されていてもよい。
上記飲料容器(1)において、前記ダウンチューブ組立体(30)は、弁体(VB1;VB2)を付勢する付勢部材(K;K1;K2)を有していてもよい。また、前記付勢部材(K;K1;K2)は、樹脂製であってもよい。
いくつかの実施形態における飲料容器組立方法は、内袋組立体を組み立てる工程と、ダウンチューブ(31)を前記内袋組立体(20)の内部に挿入する工程と、前記内袋組立体(20)を、接続部材(40)を介して、外側容器(10)に連結する工程とを具備する。
いくつかの実施形態における飲料容器形成方法は、飲料が充填される前の飲料容器(1)を形成する方法である。前記飲料容器(1)は、外側容器(10)と、前記外側容器(10)の内側に配置された内袋本体(21)を有する内袋組立体(20)と、前記内袋組立体(20)に挿入されたダウンチューブ(31)を有するダウンチューブ組立体(30)とを具備する。前記飲料容器形成方法は、前記内袋本体(21)内の圧力が大気圧よりも高くなるように、前記内袋本体(21)内にガス(HG)を供給するガス供給工程と、前記内袋本体(21)内の圧力を大気圧よりも高い圧力に維持する圧力維持工程とを具備する。
いくつかの実施形態における飲料充填方法は、飲料容器(1)に飲料を充填する方法である。前記飲料容器(1)は、外側容器(10)と、内袋本体(21)を有する内袋組立体(20)と、前記内袋組立体(20)に挿入されたダウンチューブ(31)を有するダウンチューブ組立体(30)とを具備する。前記飲料充填方法は、前記内袋本体(21)が前記外側容器(10)の内側に配置され、かつ、前記内袋本体(21)内に大気圧よりも高圧のガス(HG)が満たされている状態の前記飲料容器(1)を準備する準備工程と、前記内袋本体(21)内に前記飲料(D)を充填する充填工程とを具備する。
いくつかの実施形態における飲料取出方法は、飲料容器(1)から飲料を取り出す方法である。前記飲料容器(1)は、外側容器(10)と、内袋本体(21)を有する内袋組立体(20)と、前記内袋組立体(20)に挿入されるダウンチューブ(31)を有するダウンチューブ組立体(30)とを具備する。前記飲料取出方法は、前記内袋本体(21)が前記外側容器(10)の内側に配置され、かつ、前記内袋本体(21)内に前記飲料(D)が充填された状態の前記飲料容器(1)を準備する準備工程と、前記内袋本体(21)内にガス(G)を供給することにより、前記ダウンチューブ(31)を介して、前記内袋本体(21)内の前記飲料(D)を前記内袋本体(21)外に取り出す飲料取出工程とを具備する。
本発明により、外側容器の内側に配置された内袋本体内に飲料を充填すること、および/または、外側容器の内側に配置された内袋本体から飲料を取り出すことが容易な飲料容器、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法を提供することができる。
図1は、第1の実施形態における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図2は、第1の実施形態における飲料容器に飲料取出器具が接続されている状態を模式的に示す概略断面図である。 図3は、第1の実施形態における飲料容器に飲料取出器具が接続されている状態を模式的に示す概略断面図である。 図4は、第1の実施形態または第6の実施形態における飲料取出方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図6は、外側容器の一例を模式的に示す概略断面図である。 図7は、内袋組立体の一例を模式的に示す概略2面図である。 図8は、接続部材の一例を模式的に示す概略断面図である。 図9は、ダウンチューブ組立体の一例を模式的に示す分解断面図である。 図10は、第1の実施形態または第6の実施形態における飲料容器組立方法の一例を示すフローチャートである。 図11は、第1の実施形態における飲料容器形成方法の一例を示すフローチャートである。 図12は、第1の実施形態における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図13は、第1の実施形態における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図14は、第1の実施形態における飲料充填方法の一例を示すフローチャートである。 図15は、第1の実施形態における飲料充填方法の一工程を模式的に示す図である。 図16は、第1の実施形態における飲料充填方法の一工程を模式的に示す図である。 図17は、第1の実施形態における飲料充填方法の一工程を模式的に示す図である。 図18は、第2の実施形態における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図19は、第2の実施形態における飲料容器の一部分の分解断面図である。 図20は、第3の実施形態における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図21は、第3の実施形態における飲料容器の一部分の分解断面図である。 図22は、第2の実施形態における飲料容器に飲料取出器具が接続されている状態を模式的に示す概略断面図である。 図23は、第2の実施形態における飲料容器に飲料取出器具が接続されている状態を模式的に示す概略断面図である。 図24は、第3の実施形態における飲料容器に飲料取出器具が接続されている状態を模式的に示す概略断面図である。 図25は、ダウンチューブ組立体の一例を模式的に示す分解断面図である。 図26は、筒状部材の一例を模式的に示す概略側面図である。 図27は、第4の実施形態における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図28は、第4の実施形態における飲料容器の一部の拡大断面図である。 図29は、ガス抜き溝M1および回転規制部402xについて説明するための図である。 図30は、第4の実施形態における飲料容器の一部の拡大断面図である。 図31は、第5の実施形態における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図32は、図32は、第5の実施形態の第1変形例における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図33は、第2変形例または第3変形例におけるダウンチューブの下端部を模式的に示す概略断面図である。 図34は、第5の実施形態の第4変形例における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図35は、ダウンチューブの第2部品の一例を模式的に示す概略2面図である。 図36は、第6の実施形態における飲料容器を模式的に示す概略断面図である。 図37は、第6の実施形態における飲料容器の一部分の分解断面図である。 図38は、内袋本体支持部材に、内袋組立体を支持する治具の少なくとも一部を受容可能な凹部が形成されている様子を模式的に示す図である。 図39は、第6の実施形態における飲料容器に飲料取出器具が接続されている状態を模式的に示す概略断面図である。 図40は、第6の実施形態における飲料容器に飲料取出器具が接続されている状態を模式的に示す概略断面図である。
本発明のいくつかの実施形態では、外側容器の内側に配置された内袋本体内への飲料の充填を、既存の充填装置をそのまま用いて行うことができる。また、外側容器の内側に配置された内袋本体からの飲料の取り出しを、既存の飲料取出器具(ディスペンスヘッド)をそのまま用いて行うことができる。換言すれば、既存の充填設備、または、既存の飲料取出器具に設計変更を加えることなく、本発明のいくつかの実施形態を実施することが可能である。
以下、実施形態における飲料容器1、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法に関して、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同じ機能を有する部材、部位については、同一の符号が付され、同一の符号が付されている部材、部位について、繰り返しとなる説明は省略される。
(第1の実施形態)
図1乃至図17を参照して、第1の実施形態における飲料容器1A、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法について説明する。図1は、第1の実施形態における飲料容器1Aを模式的に示す概略断面図である。図2および図3は、第1の実施形態における飲料容器1Aに飲料取出器具100が接続されている状態を模式的に示す概略断面図である。なお、図2には、ガス供給弁V1および飲料取出弁V2が閉状態である様子が示され、図3には、ガス供給弁V1および飲料取出弁V2が開状態である様子が示されている。図4は、第1の実施形態における飲料取出方法の一例を示すフローチャートである。図5は、第1の実施形態における飲料容器1Aを模式的に示す概略断面図である。図6は、外側容器10の一例を模式的に示す概略断面図である。図7は、内袋組立体20の一例を模式的に示す概略2面図である。図7の上側には、内袋組立体20の概略平面図が記載され、図7の下側には、内袋組立体の概略側面図が記載されている。なお、図7には、内袋本体21の内圧がガスHGの導入によって高められる前の状態が示されている。また、図7において、斜線が付与されている部分は、内袋本体21と内袋本体支持部材23とが溶着されている部分を示す。図8は、接続部材40の一例を模式的に示す概略断面図である。図9は、ダウンチューブ組立体30の一例を模式的に示す分解断面図である。図10は、第1の実施形態における飲料容器組立方法の一例を示すフローチャートである。図11は、第1の実施形態における飲料容器形成方法の一例を示すフローチャートである。図12および図13は、第1の実施形態における飲料容器1Aを模式的に示す概略断面図である。なお、図12には、内袋本体21の内圧がガスHGの導入によって高められる前の状態が示されている。また、図13には、内袋本体21の内圧がガスHGの導入によって高められ、かつ、飲料容器1Aの開口部にカバー部材48が取り付けられた後の状態が示されている。図14は、第1の実施形態における飲料充填方法の一例を示すフローチャートである。図15乃至図17の各々は、第1の実施形態における飲料充填方法の一工程を模式的に示す図である。
(飲料容器1A)
飲料容器1Aは、外側容器10と、内袋組立体20と、ダウンチューブ組立体30とを有する。
外側容器10は、内袋本体21よりも剛性の高い容器である。外側容器10は、剛性容器(換言すれば、飲料の取り出し時に形状が実質的に変化しない容器)である。外側容器10は、例えば、合成樹脂製の容器である。
内袋組立体20は、外側容器10の内側に配置される内袋本体21を有する。内袋本体21は、可撓性の袋である。内袋組立体20は、内袋本体21を支持する内袋本体支持部材23を有していてもよい。
内袋本体21内には、飲料が充填される。内袋本体21内に充填される飲料は、例えば、ビール、発泡酒等の炭酸入りアルコール飲料、日本酒等の非炭酸系アルコール飲料、または、ノンアルコールビール、ソーダ、ジュース等のノンアルコール飲料(炭酸入りまたは非炭酸系のノンアルコール飲料)である。
ダウンチューブ組立体30は、内袋組立体20内(より具体的には、内袋本体21内)に挿入されるダウンチューブ31を有する。ダウンチューブ31は、内袋本体21内の飲料を内袋本体21外に取り出すための飲料取出管として機能する。ダウンチューブ31の下端は、内袋本体21の底部近傍に配置される。
第1の実施形態における飲料容器1Aは、内袋本体21内にガス(例えば、炭酸ガス)を供給することにより、ダウンチューブ31を介して、内袋本体21内の飲料を内袋本体21外に取り出すように構成されている。換言すれば、第1の実施形態における飲料容器1Aでは、飲料容器1Aから飲料を取り出す際に、外側容器10と内袋本体21との間の空間に内袋本体21を押圧するガスを供給する専用の装置を用いる必要がない。図2および図3に示されるように、第1の実施形態における飲料容器1Aでは、既存の飲料取出器具100(例えば、ディスペンスヘッド)を用いて、飲料容器1A内の飲料Dを取り出すことが可能である。
従来、外側容器10の内側に内袋が配置された2重容器では、内袋を外側から押圧することにより、飲料を取り出すことが技術常識であった。これに対し、内袋本体21内にガスを供給することにより飲料が取り出されるように構成することは、当該技術常識を覆すものである。
(飲料取出方法)
続いて、図2乃至図4を参照して、飲料容器1Aから飲料を取り出す飲料取出方法の一例について説明する。
図2に示されるように、第1ステップST1において、飲料容器1Aが準備される。第1ステップST1で準備される飲料容器1Aは、内袋本体21が外側容器10の内側に配置され、かつ、内袋本体21内に飲料Dが充填された状態の飲料容器である。
次に、図3に示されるように、第2ステップST2において、内袋本体21内にガスGを供給することにより、ダウンチューブ31を介して、内袋本体21内の飲料Dが内袋本体21外に取り出される。なお、内袋本体21内に供給されるガスGは、例えば、炭酸ガスである。
第2ステップST2について、より詳細に説明する。まず、ステップST2-1において、飲料取出器具100(例えば、ディスペンスヘッド)が、飲料容器1A(より具体的には、飲料容器1Aの取付部41)に取り付けられる。図2には、ステップST2-1が実行された後の様子が示されている。
次に、ステップST2-2において、飲料容器1Aのガス供給弁V1、および、飲料取出弁V2が、閉状態から開状態に変更される。ステップST2-2は、例えば、飲料取出器具100のプランジャ部材PBが、ガス供給弁V1の弁体VB1、および、飲料取出弁V2の弁体VB2を押圧することにより実行される。図3には、ステップST2-2が実行された後の様子が示されている。
続いて、ステップST2-3において、内袋本体21内にガスGを供給することにより、内袋本体21内の飲料Dが内袋本体21外に取り出される。ステップST2-3は、例えば、飲料取出器具100のガス導入口100hからガス(例えば、炭酸ガス)を供給することにより行われる。ガス導入口100hから供給されるガスは、弁座部VA1と弁体VB1との間の空間、および、内袋組立体20とダウンチューブ組立体30との間のガス流路GPを通って、内袋本体21内に供給される。内袋本体21内に供給されたガスGは飲料Dを押圧し、押圧された飲料Dは、ダウンチューブ31内の空間、および、弁座部VA2と弁体VB2との間の空間を通って、飲料取出器具100の飲料流路DP2に取り出される。
第1の実施形態における飲料取出方法では、内袋本体21内にガス(例えば、炭酸ガス)を供給することにより、ダウンチューブ31を介して、内袋本体21内の飲料を内袋本体21外に取り出すように構成されている。このため、第1の実施形態における飲料取出方法では、既存の飲料取出器具100(例えば、ディスペンスヘッド)を用いて、飲料容器1A内の飲料Dを取り出すことが可能である。
続いて、第1の実施形態において採用可能な任意付加的な構成について説明する。なお、以下において記述する任意付加的な構成は、後述の第2の実施形態または第6の実施形態において採用されてもよいことは言うまでもない。
(内袋本体21内に予め充填されるガス)
図5に示されるように、内袋本体21内に飲料が充填される前の状態において、内袋本体21内は、大気圧よりも高圧のガスHGで満たされていることが好ましい。換言すれば、内袋本体21内に飲料が入っていない状態において、内袋本体21内には、大気圧よりも高圧のガスHGが入っていることが好ましい。
内袋本体21内に、大気圧よりも高圧のガスHGが入っている場合、内袋本体21は膨らんだ状態となる。この場合、内袋本体21には、予め飲料Dを受け入れる空間が確保されていることとなるため、内袋本体21内への飲料の充填が円滑に行われる。また、飲料がビール等の炭酸入り飲料である場合には、飲料の充填時に、飲料が泡立ちにくいとの効果も奏される。より具体的には、内袋本体21内が大気圧よりも高圧のガスHGで満たされている場合、充填中の飲料に当該高圧が作用することとなるため、飲料Dが泡立ちにくい。さらに、内袋本体21内に、大気圧よりも高圧のガスHGが入っている場合、内袋本体21内が、外部環境よりも陽圧の状態となる。この場合、内袋本体21内に、外気が進入することがない。よって、内袋本体21内に、大気圧よりも高圧のガスHGが入っている状態で、飲料容器1Aの保管または運送等を行えば、保管または運送中に内袋本体21内に外気が進入することがない。以上のことから、大気圧よりも高圧のガスHGが入っている内袋本体21を含む飲料容器1Aは、衛生管理上極めて安全な飲料容器であると言える。なお、内袋本体21内が大気圧よりも高圧のガスHGで満たされている状態にされるタイミングは、飲料容器1Aの組み立て完了後(例えば、後述の飲料容器組立方法の第3ステップST103の実行後)、飲料容器1Aへの飲料の充填が開始される前のどのタイミングでもよいが、飲料容器1Aの組み立て完了直後(例えば、飲料容器1Aの組み立て完了後、24時間以内)であることが好ましい。この場合、組み立てられた飲料容器1Aが、衛生管理上安全な状態に維持されることとなる。また、組み立てられた飲料容器1Aを保管または運送する際に、内袋本体21が損傷しにくくなる。
なお、内袋本体21内に飲料Dが充填される前の状態において、内袋本体21内の圧力(換言すれば、内袋本体21中のガスHGの圧力)は、例えば、1.5気圧以上5気圧以下、あるいは、1.8気圧以上3.2気圧以下である。また、内袋本体21内に飲料Dが充填される前の状態において、内袋本体21内に充填されているガスHGは、大気と比較して酸素の含有率が低いガスであることが好ましい。内袋本体21内に充填されているガスは、例えば、炭酸ガス(CO)である。
(内袋本体21の外表面21cと外側容器10の内表面10cとの関係)
図5に記載の例では、内袋本体21内に飲料Dが充填される前の状態において、内袋本体21の外表面21cは、外側容器10の内表面10cと接触している。換言すれば、図5に記載の例では、内袋本体21の外表面21cが、外側容器10の内表面10cによって直接的に支持されている。この場合、内袋本体21のみで、内袋本体21に作用する荷重(例えば、内袋本体21に作用する内圧)を支える必要がないため、内袋本体21の材質、厚さ、または、構造についての自由度が高まる。その結果、内袋本体21をより低コストで提供することが可能となる。これに対し、従来の方式に従って、内袋を外側から押圧することにより飲料を取り出す場合には、内袋と外側容器とが完全に離間することとなる。この場合、内袋自体に高い強度が求められることとなる。
なお、内袋本体21に皺等が存在する場合もあるため、内袋本体21の外表面21cの全てが、外側容器10の内表面10cと接触していることまでは要求されない。図5に記載の例では、内袋本体21の外表面21cの半分以上(例えば、外表面21cの50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、あるいは、90%以上)が外側容器10の内表面10cと接触している。
(ガス流路GP)
図3に記載の例では、内袋組立体20とダウンチューブ組立体30との間に、内袋本体21内にガスGを供給するガス流路GPが形成されている。ガス流路GPは、飲料容器1Aのガス供給弁V1が開状態であるときに、飲料取出器具100のガス導入口100hと連通する。そして、ガス導入口100hから供給されるガスGが、ガス流路GPを介して、内袋本体21内に供給される。内袋本体21内にガスGが供給されると、内袋本体21内の飲料Dは、当該ガスGによって内袋本体21外に押し出される。より具体的には、ガスGによって押圧された飲料Dは、ダウンチューブ31および飲料取出弁V2を介して、飲料取出器具100の飲料流路DP2に取り出される。
(ガス供給弁V1)
図2および図3に記載の例では、飲料容器1Aは、ガス供給弁V1を有する。ガス供給弁V1は、内袋本体21の内圧を維持可能な第1状態(図2を参照。)と、ガス流路GPを介して内袋本体21内にガスGを供給可能な第2状態(図3を参照。)とを切り替える弁である。
ガス供給弁V1は、弁座部VA1と、弁体VB1とを有する。図3に記載の例では、弁座部VA1は、後述の接続部材40に配置されており、弁体VB1は、ダウンチューブ組立体30に配置されている。飲料容器1Aは、弁体VB1を閉弁方向に付勢する第1付勢部材K1(例えば、第1ばね)を有していてもよい。図2および図3に記載の例では、第1付勢部材K1が、ダウンチューブ組立体30と内袋組立体20(より具体的には、内袋本体支持部材23)との間に配置されている。
(飲料取出弁V2)
図2および図3に記載の例では、飲料容器1Aは、飲料取出弁V2を有する。飲料取出弁V2は、内袋本体21から飲料が漏出するのを防ぐ第1状態(図2を参照。)と、飲料取出器具100の飲料流路DP2に向けて飲料を取り出し可能な第2状態(図3を参照。)とを切り替える弁である。
飲料取出弁V2は、弁座部VA2と、弁体VB2とを有する。図3に記載の例では、弁座部VA2および弁体VB2が、ダウンチューブ組立体30に配置されている。飲料容器1Aは、弁体VB2を閉弁方向に付勢する第2付勢部材K2(例えば、第2ばね)を有していてもよい。
図2および図3に記載の例では、飲料容器1Aが、ガス供給弁V1および飲料取出弁V2を含む。このため、ガス供給弁V1を介して、ガスGを供給することにより、飲料取出弁V2を介して、飲料Dを取り出すことができる。また、ガス供給弁V1および飲料取出弁V2を閉状態にすることにより、内袋本体21内を密閉状態に維持し、内袋本体21内の内圧を維持することが可能である。
(接続部材40)
第1の実施形態における飲料容器1Aは、外側容器10と内袋組立体20とを接続する接続部材40を備えていてもよい。
図2に記載の例では、接続部材40の外側部分が、外側容器10の首部11b(換言すれば、口金部)に接続され、接続部材40の内側部分が、内袋組立体20の内袋本体支持部材23に接続されている。図2に記載の例では、接続部材40と外側容器10との間の接続は、螺合による接続であるが、接続部材40と外側容器10との間の接続は、螺合による接続に限定されない。なお、図2に記載の例では、接続部材40の外周面と外側容器10の首部11bの内周面との間に、飲料容器1Aの外部と連通する空気抜き通路が形成されている。
図2に記載の例では、接続部材40と内袋組立体20との間の接続は、圧入による接続であるが、接続部材40と内袋組立体20との間の接続は、圧入による接続に限定されない。
図2に記載の例では、内袋組立体20が、接続部材40を介して、外側容器10に接続される。この場合、飲料容器1Aを組み立てること(特に、内袋組立体20を外側容器10に挿入すること)が容易となる。詳細については後述される。
図2に記載の例では、接続部材40は、飲料取出器具100を取り付けるための取付部41を備える。より具体的には、接続部材40には、飲料取出器具100の凸部101に係合可能な凹部411が形成されている。
接続部材40が、外側容器10に接続可能な外側部分、内袋組立体20に接続可能な内側部分、および、飲料取出器具100に接続可能な取付部41を備える場合、簡易な構成で、内袋組立体20と外側容器10とを接続部材40を介して接続でき、また、簡易な構成で、接続部材40と飲料取出器具100とを連結することができる。
接続部材40は、例えば、合成樹脂製である。接続部材40は、一体成形により形成された1つの部品であることが好ましい。ただし、実施形態において、接続部材40が、複数の部品からなるアセンブリであることは排除されない。
(内袋本体支持部材23)
内袋本体支持部材23は、内袋本体21を支持する部材である。図1に記載の例では、内袋本体支持部材23は、内袋本体21の開口縁部211に装着(より具体的には、溶着)されている。内袋本体支持部材23は、内袋本体21に溶着される環状の鍔部231を有する(必要であれば、図7の斜線部分を参照。)。また、内袋本体支持部材23は、筒状部233を有し、当該筒状部233は、内袋組立体20の首部(換言すれば、口金部)として機能する。
図1に記載の例では、内袋本体21の開口縁部211が、内袋本体支持部材23(より具体的には、鍔部231)と接続部材40(より具体的には、接続部材40の底部)とによって挟まれている。
開口縁部211が、内袋本体支持部材23と接続部材40とによって挟持されている場合、開口縁部211が、内袋本体支持部材23および接続部材40によって効果的に保護される。また、内袋本体支持部材23に溶着された開口縁部211が内袋本体支持部材23から外れにくい。
続いて、飲料容器1Aの構成部品の一例についてより詳細に説明する。
(外側容器10、および、プロテクタ部材12)
図6に記載の例において、外側容器10は、例えば、ペットボトル(ポリエチレンテレフタレート製の容器)である。外側容器10の容量に特に制限はないが、外側容器10の容量は、例えば、1L(リットル)以上50L(リットル)以下、2L(リットル)以上30L(リットル)以下、または、5L(リットル)以上30L(リットル)以下である。外側容器10は、例えば、透明容器(換言すれば、外側容器10の内側を視認可能な容器)である。
図6に記載の例では、外側容器10は、胴部11aと、首部11bとを備える。
胴部11aおよび首部11bは、例えば、一体成形により形成される。例えば、金型内に、溶融樹脂を注入して、有底管状のプリフォームを形成し、その後、プリフォームをブロー成形することにより、胴部11aおよび首部11bが一体成形される。図6に記載の例では、首部11bの内周面に雌ねじ部110sが形成されている。
図6に記載の例において、外側容器10の開口部の内径L1(換言すれば、首部11bの内径)は、例えば、40mm以上100mm以下である。内径L1が、40mm以上である場合には、内袋組立体20を外側容器10の内部に容易に挿入することができる。図1乃至図5に記載の例では、外側容器10の首部11bの内側に接続部材40が配置されている。このため、接続部材40の分だけ、首部11bの内径L1を大きくすることができる。その結果、内袋組立体20を、首部11bを介して、外側容器10内に挿入することが容易になる。
外側容器10には、外側容器10を保護するためのプロテクタ部材12が装着されてもよい。プロテクタ部材12は、例えば、上部プロテクタ部材12aと、下部プロテクタ部材12bとを有する。上部プロテクタ部材12aは、外側容器10の上部に接続され、外側容器10の上部を保護する。上部プロテクタ部材12aは、例えば、平面視で、リング形状を有する。下部プロテクタ部材12bは、外側容器10の下部に接続され、外側容器10の下部を保護する。下部プロテクタ部材12bは、例えば、底面視で、リング形状を有する。
(内袋組立体20)
図5に記載の例では、内袋組立体20は、内袋本体21と、内袋本体支持部材23とを備える。
内袋本体21は、外側容器10よりも剛性が低い可撓性の袋である。内袋本体21は、可撓性フィルムによって形成される。内袋本体21は、遮光層21bを備えていてもよい。図5に記載の例では、遮光層21b(例えば、アルミ箔)が、軟質の樹脂層21aの外側に配置されている。遮光層21bは、紫外線が内袋本体21内の飲料に到達することを抑制する。なお、外側容器10が遮光性を有する場合、あるいは、飲料が紫外線等により劣化しない飲料である場合等には、内袋本体21は、遮光層21bを備えていなくてもよい。
内袋本体支持部材23は、内袋本体21に装着(より具体的には、溶着)され、内袋本体21を支持する。内袋本体支持部材23は、例えば、合成樹脂(より具体的には、硬質の合成樹脂)によって形成される。
図7に記載の例では、内袋本体支持部材23は、内袋本体21に装着される鍔部231と、接続部材40に接続される筒状部233とを有する。
図7に記載の例では、筒状部233は、接続部材40の凹部に圧入される凸部233aを備える。筒状部233の外周面には、シール材233bが塗布されていることが好ましい。筒状部233にシール材233bが塗布されている場合には、筒状部233と接続部材40との間のシール特性が向上する。代替的に、筒状部233と接続部材40との間にシール部材が配置されてもよい。この場合も、筒状部233と接続部材40との間のシール特性が向上する。
筒状部233の内周面には、上述のガス流路GPを形成する溝部GVが形成されていることが好ましい。図7に記載の例では、溝部GVは、筒状部233の中心軸AX(換言すれば、内袋組立体20の長手方向軸)と平行な方向に延在する。図7に記載の例では、筒状部233には、中心軸AXまわりに、4個の溝部GVが形成されているが、溝部GVの数は、4個に限定されない。溝部GVの数は、1個、2個、3個、または、5個以上であってもよい。
既存の充填ノズルを用いて、飲料容器1Aに飲料を充填する場合、飲料を供給するための流路として、内袋組立体20とダウンチューブ組立体30との間の流路(すなわち、ガス流路GP)が利用されることが想定される。筒状部233が、溝部GVを備える場合には、当該飲料が溝部GVを通って流れるため、飲料の充填が円滑に行われる。また、飲料が炭酸飲料である場合には、溝部GVの存在により、飲料が泡立つことが抑制される。
図7に記載の例では、筒状部233には、隣接する2つの溝部GVの間に、凸部233cが形成されている。当該凸部233cは、ダウンチューブ組立体30の上下方向の移動を案内するガイド部として機能する。筒状部233の内周面に、ダウンチューブ組立体30の移動を案内する凸部233cが形成されている場合には、ダウンチューブ組立体30の移動が円滑に行われ、ダウンチューブ組立体30が、内袋組立体20に対して傾くことが抑制される。なお、凸部233cは、2個以上形成されていることが好ましい。凸部233cの数は、例えば、溝部GVの数と等しい。
(接続部材40)
図8に記載の例では、接続部材40は、外側容器10に接続される外側部分40aと、内袋組立体20に接続される内側部分40bを有する。
図8に記載の例では、接続部材40の外周面に、外側容器10の雌ねじ部110bと螺合する雄ねじ部400sが形成されている。
図8に記載の例では、接続部材40の内周面に、内袋組立体20の凸部233aが圧入される凹部403が形成されている。なお、図8に記載の例では、凹部403は環状の凹部である。
図8に記載の例では、接続部材40の内周面に、ガス供給弁V1の弁座部VA1として機能する環状の凸部404が設けられている。当該凸部404の下面404bが弁座面として機能する。また、当該凸部404の上面404uは、飲料取出器具100の環状のシール部材S1(必要であれば、図2を参照。)と接触するシール面として機能する。図8に記載の例では、凸部404よりも上方には、飲料取出器具100を取り付けるための取付部41が設けられている。
(ダウンチューブ組立体30)
続いて、図9を参照して、ダウンチューブ組立体30の一例について説明する。図9に記載の例では、ダウンチューブ組立体30は、ダウンチューブ31と、筒状部材33と、弁体VB2と、弁部材35とを備える。ダウンチューブ組立体30は、第1付勢部材K1、および/または、第2付勢部材K2を備えていてもよい。
ダウンチューブ31は、例えば、軟質の合成樹脂(換言すれば、可撓性の合成樹脂)によって形成される。代替的に、ダウンチューブ31は、硬質の合成樹脂(換言すれば、非可撓性の合成樹脂)によって形成されてもよい。図9に記載の例では、ダウンチューブ31の上端部が、筒状部材33の下端部に連結される。
筒状部材33は、弁体VB2が配置される弁室VSを規定する部材である。筒状部材33は、例えば、合成樹脂(より具体的に、硬質の合成樹脂)によって形成される。図9に記載の例では、筒状部材33は、1つの部品によって構成されているが、筒状部材33は、複数の部品のアセンブリによって構成されてもよい。
図9に記載の例では、筒状部材33は、下端側に小径部33aを備え、上端側に大径部33bを備える。小径部33aは、ダウンチューブ31内に挿入されて、ダウンチューブ31と接続される。図9に記載の例では、筒状部材33(より具体的には大径部33b)の上端部が、弁部材35に接続される。図9に記載の例では、筒状部材33は、大径部33bと小径部33aとの間に肩部33cを有する。肩部33cは、第2付勢部材K2の第1端部を支持する支持部として機能する。
図9に記載の例では、筒状部材33(より具体的には、大径部33b)の内部に、弁体VB2および第2付勢部材K2が配置される。
弁体VB2は、ダウンチューブ組立体30内の飲料流路DP1を開閉する弁体である。弁体VB2は、例えば、合成樹脂(より具体的に、硬質の合成樹脂)によって形成される。弁体VB2の上面Vuは、飲料取出器具100のプランジャ部材PBによって押圧される被押圧面として機能する。弁体VB2の上面Vuが押圧されることにより、ダウンチューブ組立体30内の飲料流路DP1が開状態となる。また、弁体VB2が、第2付勢部材K2による付勢力によって、上方に移動することにより、ダウンチューブ組立体30内の飲料流路DP1が閉状態となる。
図9に記載の例では、第2付勢部材K2は、弁体VB2と筒状部材33の肩部33cとの間に配置される。第2付勢部材K2は、例えば、金属製のばね、または、樹脂製のばねである。
図9に記載の例では、弁部材35は、筒状部材33の上端部に接続される。弁部材35は、ガス供給弁V1の弁体VB1として機能する。より具体的には、接続部材40の弁座部VA1と、弁部材35の上部外縁部35uとが接触することにより、接続部材40とダウンチューブ組立体30との間のガス流路が閉鎖される。他方、接続部材40の弁座部VA1と、弁部材35の上部外縁部35uとが離間することにより、接続部材40とダウンチューブ組立体30との間のガス流路が開放される。
弁部材35の上部内縁部35tは、飲料取出器具100のプランジャ部材PBに配置された環状のシール部材S2(必要であれば、図2を参照。)と接触するシール部として機能する。図9に記載の例では、上部内縁部35tには、環状の凹部350が形成されており、当該環状の凹部350に、上述のシール部材S2が受容される。なお、弁部材35の中央部分には、飲料取出器具100のプランジャ部材PBが通過可能な貫通孔35hが形成されている。
弁部材35の下端部35bは、飲料取出弁V2の弁座部VA2として機能する。より具体的には、弁座部VA2と、弁体VB2とが接触することにより、ダウンチューブ組立体30内の飲料流路DP1が閉鎖される。他方、弁座部VA2と、弁体VB2とが離間することにより、ダウンチューブ組立体30内の飲料流路DP1が開放される。
弁部材35の上部外縁部35u(より具体的には、接続部材40の弁座部VA1に接触する部分)は、軟質の合成樹脂(換言すれば、可撓性の合成樹脂)またはゴムによって形成されることが好ましい。また、弁部材35の下端部35b(より具体的には、弁体VB2に接触する部分)は、軟質の合成樹脂(換言すれば、可撓性の合成樹脂)またはゴムによって形成されることが好ましい。図9に記載の例では、弁部材35のうち、上部外縁部35uおよび下端部35b以外の部分は、硬質の合成樹脂(換言すれば、非可撓性の合成樹脂)によって形成されている。弁部材35が、軟質の合成樹脂によって形成された部分と、硬質の硬質樹脂によって形成された部分とを含む場合、弁部材35の過剰な変形が抑制されつつ、ガス供給弁V1および/または飲料取出弁V2のシール特性が向上する。
図9に記載の例では、ダウンチューブ組立体30は、ダウンチューブ組立体(より具体的には、弁部材35)を上方に向けて付勢する第1付勢部材K1を備える。第1付勢部材K1は、例えば、筒状部材33の上端部と、内袋組立体20の内袋本体支持部材23とのの間に配置される。第1付勢部材K1は、例えば、金属製のばね、または、樹脂製のばねである。なお、第1付勢部材K1および第2付勢部材K2が樹脂製である場合には、ダウンチューブ組立体30の分別廃棄が容易となる。
(飲料容器組立方法)
続いて、図5乃至図10を参照して、飲料容器1Aを組み立てる飲料容器組立方法の一例について説明する。
第1ステップST101において、内袋組立体20が組み立てられる。内袋組立体20は、例えば、内袋本体21と、内袋本体支持部材23とを溶着することにより組み立てられる。
第2ステップST102において、筒状部材33に接続されたダウンチューブ31が、内袋組立体20の内部に挿入される。第2ステップST102は、筒状部材33と内袋組立体20との間に、第1付勢部材K1が配置された状態で実行されることが好ましい。
第2ステップST102の実行前に、筒状部材33の内部に、弁体VB2および第2付勢部材K2が配置され、かつ、筒状部材33の上端部に、弁部材35が取り付けられてもよい。代替的に、第2ステップST102が実行された後に、筒状部材33の内部に、弁体VB2および第2付勢部材K2が配置され、かつ、筒状部材33の上端部に、弁部材35が取り付けられてもよい。
第3ステップST103において、内袋組立体20が、接続部材40を介して、外側容器10に連結される。第3ステップST103は、ダウンチューブ組立体30の上端部(より具体的には、弁部材35)が、接続部材40の弁座部VA1と、内袋組立体20の内袋本体支持部材23との間に配置された状態で実行されることが好ましい。
なお、第3ステップST103において、接続部材40と外側容器10との接続は、内袋本体21が、外側容器10内に挿入された後に実行される。また、接続部材40と内袋組立体20との接続は、内袋本体21が、外側容器10内に挿入された後に実行されてもよいし、内袋本体21が、外側容器10内に挿入される前に実行されてもよい。
(飲料が充填される前の飲料容器を形成する飲料容器形成方法)
続いて、図5、図11乃至図13を参照して、飲料Dが充填される前の飲料容器1Aを形成する飲料容器形成方法の一例について説明する。
第1ステップST201において、外側容器10と、内袋組立体20と、ダウンチューブ組立体30とを有する飲料容器1Aが準備される。飲料容器1Aは、上述の「飲料容器組立方法」を実行することにより準備されてもよい。代替的に、組み立てられた飲料容器1Aを購入等によって調達することにより、飲料容器1Aが準備されてもよい。図12には、第1ステップST201を実行することにより準備された飲料容器1Aの一例が示されている。なお、図12に記載の例において、内袋本体21内の圧力は大気圧であり、内袋本体21は、萎んだ状態または折り畳まれた状態である。また、図12に記載の例において、内袋本体21の外表面の全体または大半(内袋本体21の外表面の50%以上)は、外側容器10から離間している。
第2ステップST202において、内袋本体21内の圧力が大気圧よりも高くなるように、内袋本体21内にガスが供給される。第2ステップST102は、ガス供給工程である。第2ステップST202は、ガス供給弁V1を介して、内袋本体21内にガスHGを供給することにより実行されてもよいし、飲料取出弁V2を介して、内袋本体21内にガスHGを供給することにより実行されてもよい。なお、第2ステップST202において、内袋本体21内に供給されるガスHGは、大気と比較して酸素の含有率が低いガスであることが好ましい。内袋本体21内に供給されるガスは、例えば、炭酸ガス(CO)である。図5には、第2ステップST202が実行された後の飲料容器1Aの一例が示されている。図5に記載の例において、内袋本体21内の圧力は大気圧よりも高い圧力(例えば、1.5気圧以上、あるいは、1.8気圧以上)である。また、図5に記載の例において、内袋本体21の外表面21cの全体または大半(内袋本体21の外表面21cの50%以上)は、外側容器10に接触している。
第3ステップST203において、内袋本体21内の圧力が大気圧よりも高い圧力に維持される。第3ステップST203は、圧力維持工程である。第3ステップST203は、内袋本体21内にガスを供給するために使用された、ガス供給弁V1および/または飲料取出弁V2を閉鎖することにより実行される。飲料容器1Aが、ガス供給弁V1および飲料取出弁V2の両方を備える場合には、第3ステップST203において、ガス供給弁V1および飲料取出弁V2の両方が閉鎖される。
図13に示されるように、第4ステップST204において、飲料容器1Aの開口部(より具体的には、接続部材40の頂部には、カバー部材48が取り付けられてもよい。カバー部材48は、飲料容器1Aの内部に異物が混入することを防止する。
上述の飲料容器形成方法では、飲料が充填される前の内袋本体21内の圧力が、大気圧よりも高い圧力に維持される。内袋本体21内の圧力が、大気圧よりも高いと、内袋本体21は膨らんだ状態となる。この場合、内袋本体21には、予め飲料Dを受け入れる空間が確保されることとなるため、内袋本体21内への飲料の充填が円滑に行われる。また、飲料がビール等の炭酸入り飲料である場合には、飲料の充填時に、飲料が泡立ちにくいとの効果も奏される。
(飲料充填方法)
次に、図14乃至図17を参照して、飲料容器1Aに飲料Dを充填する飲料充填方法の一例について説明する。
第1ステップST301において、外側容器10と、内袋組立体20と、ダウンチューブ組立体30とを有する飲料容器1Aが準備される。第1ステップST301において準備される飲料容器1Aは、内袋本体21内に大気圧よりも高圧のガスが満たされている状態の飲料容器である。飲料容器1Aは、上述の「飲料容器形成方法」の第2ステップST202および第3ステップST203を実行することにより準備されてもよい。
第2ステップST302において、大気圧よりも高圧のガスが満たされている内袋本体21内に、飲料Dが充填される。第2ステップST302は、飲料充填工程である。
第2ステップST302(飲料充填工程)について、より詳細に説明する。まず、図15に示されるように、ステップST302-1において、飲料容器1Aが、充填ノズル200に対向配置される。ステップST302-1において、飲料容器1Aは、充填ノズル200と、飲料容器1Aの底部を押さえる押さえ部材300との間に配置されてもよい。
図15に記載の例では、充填ノズル200は、飲料供給流路201と、ガス取出流路202とを有する。図15に記載の例では、ガス取出流路202が、充填ノズル200の中心軸に沿って配置され、飲料供給流路201が、ガス取出流路202の周囲に配置されている。
次に、ステップST302-2において、充填ノズル200が、飲料容器1Aに接続される。図16に記載の例では、充填ノズル200を上方に移動させることにより、充填ノズル200の環状シール部203と、飲料容器1A(より具体的には、接続部材40)とが接触する。付加的に、ステップST302-2において、飲料容器1Aの底部(より具体的には、飲料容器1Aの下部プロテクタ部材12b)が、押さえ部材300によって押さえられてもよい。
続いて、ステップST302-3において、飲料容器1Aのガス供給弁V1、および、飲料取出弁V2が、閉状態から開状態に変更される。ステップST302-3は、例えば、充填ノズル200のプランジャ部材204が、ガス供給弁V1の弁体VB1、および、飲料取出弁V2の弁体VB2を押圧することにより実行される。図17には、ステップST302-3が実行された後の様子が示されている。
次に、ステップST302-4において、内袋本体21内に飲料Dが供給されるとともに、内袋本体21からガスHGが取り出される。
内袋本体21内への飲料Dの供給は、充填ノズル200の飲料供給流路201に飲料を供給することにより行われる(矢印Eを参照。)。飲料供給流路201に供給された飲料は、弁座部VA1と弁体VB1との間の空間(すなわち、ガス供給弁V1の弁座部VA1と弁体VB1との間の空間)、および、内袋組立体20とダウンチューブ組立体30との間の流路(すなわち、ガス流路GP)を通って、内袋本体21内に導入される。内袋本体21内に供給された飲料DはガスHGを押圧し、押圧されたガスHGは、ダウンチューブ31内の空間、および、弁座部VA2と弁体VB2との間の空間(すなわち、飲料取出弁V2の弁座部VA2と弁体VB2との間の空間)を通って、充填ノズル200のガス取出流路202に取り出される(矢印Fを参照。)。
次に、ステップST302-5において、飲料供給流路201への飲料の供給が停止される。
続いて、ステップST302-6において、飲料容器1Aのガス供給弁V1、および、飲料取出弁V2が、開状態から閉状態に変更される。ステップST302-6は、例えば、充填ノズル200のプランジャ部材204を、飲料容器1Aから離れる方向に退避されることにより実行される。
図16に記載の例では、飲料充填工程の前に、内袋本体21内に、大気圧よりも高圧のガスHGが満たされている。このため、飲料充填工程の前に、内袋本体21は膨らんだ状態である。この場合、内袋本体21には、予め飲料Dを受け入れる空間が確保されているため、内袋本体21内への飲料の充填が円滑に行われる。また、飲料がビール等の炭酸入り飲料である場合には、飲料の充填時に、飲料が泡立ちにくいとの効果も奏される。より具体的には、内袋本体21内が大気圧よりも高圧のガスで満たされている場合、充填中の飲料に当該高圧が作用することとなるため、飲料Dが泡立ちにくい。
また、図17に記載の例では、飲料Dが、内袋組立体20とダウンチューブ組立体30との間の流路を通って供給され、ガスHGが、当該流路の内側に位置するダウンチューブ組立体を介して取り出される。この場合、ガス取出流路202の周囲に飲料供給流路201が配置された既存の充填ノズル200を用いて、飲料容器1A内に飲料を充填することができる。また、図17に記載の例では、飲料容器1Aが、倒置された状態(換言すれば、飲料容器1Aの底部が飲料容器1Aの頂部よりも上方に配置された状態)で、飲料の充填が行われる。この場合、充填時における飲料の泡立ちが更に抑制される。
(第2の実施形態)
図18および図19を参照して、第2の実施形態における飲料容器1B、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法について説明する。図18は、第2の実施形態における飲料容器1Bを模式的に示す概略断面図である。図19は、第2の実施形態における飲料容器1Bの一部分の分解断面図である。
第2の実施形態において、接続部材40と外側容器10との間の接続構造、および、接続部材40と内袋組立体20との間の接続構造は、第1の実施形態における接続部材40と外側容器10との間の接続構造、および、接続部材40と内袋組立体20との間の接続構造と異なる。その他の点では、第2の実施形態における飲料容器1Bは、第1の実施形態における飲料容器1Aと同様である。
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態において説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。よって、第2の実施形態において明示的に説明されなかったとしても、第2の実施形態において、第1の実施形態で説明済みの事項を採用可能であることは言うまでもない。
図18に記載の例では、接続部材40と外側容器10との間の接続は、圧入による接続である。このため、図18に記載の例では、外側容器10の首部11bの内側に、雌ねじ部を形成する必要がない。この場合、外側容器10の製造が容易であり、また、外側容器10の製造コストが低減される。
図18に記載の例では、接続部材40と内袋組立体20との間の接続は、螺合による接続である。この場合、接続部材40と内袋組立体20とを接続するのが容易である。
なお、図18に記載の例では、接続部材40と外側容器10との間の接続構造、および、接続部材40と内袋組立体20との間の接続構造が、第1の実施形態における接続部材40と外側容器10との間の接続構造、および、接続部材40と内袋組立体20との間の接続構造と異なる。代替的に、接続部材40と外側容器10との間の接続構造、および、接続部材40と内袋組立体20との間の接続構造のうちの一方は、第1の実施形態における接続構造と同じであってもよい。
第2の実施形態における飲料容器1Bにおいて、接続部材40と内袋組立体20との間には、シール部材60が配置されていてもよい。図18に記載の例では、接続部材40の下面と、内袋組立体20(より具体的には、内袋本体支持部材23)の上面との間にシール部材60が配置されている。シール部材60は、飲料Dまたはガスが、接続部材40と内袋組立体20との間を通って飲料容器1B外に漏出することを抑制する。
また、第2の実施形態における飲料容器1Bにおいて、接続部材40と外側容器10との間には、スペーサ部材70が配置されていてもよい。図18に記載の例では、接続部材40の内側部分40bと、外側容器10の首部11bとの間にスペーサ部材70が配置されている。スペーサ部材70が配置されることにより、飲料容器1Bの口金部の強度が向上する。また、スペーサ部材70の存在により、接続部材40と外側容器10との間の係合が外れにくくなる。代替的に、あるいは、付加的に、スペーサ部材70は、内袋本体21の表面の一部を押さえる内袋本体押さえ部材として機能してもよい。図18に記載の例では、内袋本体支持部材23の下面と、外側容器10との間に隙間がある。スペーサ部材70は、当該隙間を埋める部材として機能する。内袋本体21内の圧力が大気圧よりも高くなり内袋本体21が膨らむと、内袋本体21の一部が、当該隙間を介して、上方に向けて突出するおそれがある。これに対して、接続部材40と外側容器10との間に、スペーサ部材70が配置されている場合には、内袋本体21の一部が、上述の隙間を介して、上方に向けて突出することが抑制される。スペーサ部材70が内袋本体押さえ部材として機能するためには、スペーサ部材70の外縁が、内袋本体支持部材23の下面の外縁よりも外側に位置していればよい。
なお、接続部材40には、接続部材40の内側の空間と、接続部材40の外側の空間とを連通する貫通孔40hが形成されていることが好ましい。当該貫通孔40hは、空気抜き孔として機能する。貫通孔40hは、内袋本体21が膨らむ際に、内袋本体21と外側容器10との間の空間内の空気を外部に逃がす孔として機能する。代替的に、接続部材40と外側容器10との間には、内袋本体21と外側容器10との間の空間内の空気を外部に逃がす隙間が形成されていてもよい。当該貫通孔40hまたは隙間の構成は、第1の実施形態または第3の実施形態乃至第6の実施形態のいずれかにおいて採用されてもよい。
図19に記載の例では、接続部材40は、内側部分40bと、外側部分40aとを含む。内側部分40bは、第1筒状部405を含み、外側部分40aは、第1筒状部405の外側に配置される第2筒状部406を含む。図19に記載の例では、第1筒状部405の中心軸と第2筒状部406の中心軸とが一致している。
図19に記載の例では、第1筒状部405の内周面に、雌ねじ部405sが形成されている。また、第2筒状部406の内周面に、係合部(より具体的には、環状の凹部406d)が形成されている。
第1筒状部405と第2筒状部406との間には、スペーサ部材70および外側容器10の首部11bが配置される。
図19に記載の例では、スペーサ部材70は、第1筒状部405の外径に略一致する内径を有する。
図19に記載の例では、外側容器10の首部11bの外周面に、係合部(より具体的には、凹部406dに係合する環状の凸部111p)が形成されている。接続部材40を外側容器10の首部11bに押し込むことにより、凹部406dと凸部111pとが係合する。なお、接続部材40の温度を、外側容器10の首部11bの温度よりも高くすれば、接続部材40を外側容器10の首部11bに押し込むことが容易である。
図19に記載の例では、シール部材60は環状のシール部材である。内袋組立体20の内袋本体支持部材23には、シール部材60が載置される肩部23tが形成されている。
図19に記載の例では、内袋組立体20の内袋本体支持部材23に、接続部材40の雌ねじ部405sと螺合する雄ねじ部23sが形成されている。
第2の実施形態における飲料容器組立方法は、接続部材40と外側容器10との間の接続が、圧入によって行われる点、および/または、接続部材40と内袋組立体20との間の接続が、螺合によって行われる点を除き、第1の実施形態における飲料容器組立方法と同様である。よって、飲料容器組立方法についての繰り返しとなる説明は省略する。
第2の実施形態における飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法は、第1の実施形態における飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法と同様である。よって、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法についての繰り返しとなる説明は省略する。
第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
(第3の実施形態)
図20および図21を参照して、第3の実施形態における飲料容器1C、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法について説明する。図20は、第3の実施形態における飲料容器1Cを模式的に示す概略断面図である。図21は、第3の実施形態における飲料容器1Cの一部分の分解断面図である。
第3の実施形態では、接続部材40と外側容器10との間の接続構造が、第2の実施形態における接続部材40と外側容器10との間の接続構造と異なる。その他の点では、第3の実施形態における飲料容器1Cは、第2の実施形態における飲料容器1Bと同様である。
第3の実施形態では、第1の実施形態および第2の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態または第2の実施形態において説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。よって、第3の実施形態において明示的に説明されなかったとしても、第3の実施形態において、第1の実施形態または第2の実施形態で説明済みの事項を採用可能であることは言うまでもない。
図20に記載の例では、接続部材40の雌ねじ部と、外側容器10の雄ねじ部との間の螺合により、接続部材40と外側容器10とが接続される。このため、図20に記載の例では、外側容器10の首部11bの内側に雌ねじ部を形成する必要がなく、首部11bの外側に雄ねじ部を形成すればよい。この場合、外側容器10の製造が容易であり、また、外側容器10の製造コストが低減される。
図20に記載の例では、接続部材40と内袋組立体20との間の接続は、螺合による接続である。代替的に、接続部材40と内袋組立体20との間の接続は、圧入による接続であってもよい。
図21に記載の例では、接続部材40は、内側部分40bと、外側部分40aとを含む。内側部分40bは、第1筒状部405を含み、外側部分40aは、第1筒状部405の外側に配置される第2筒状部406を含む。図21に記載の例では、第1筒状部405の中心軸と第2筒状部406の中心軸とが一致している。
図21に記載の例では、第2筒状部406の内周面に、雌ねじ部406sが形成されている。また、図21に記載の例では、外側容器10の首部11bの外周面に、雌ねじ部406sに螺合する雄ねじ部111sが形成されている。接続部材40を、外側容器10の首部11bにねじ込むことにより、接続部材40と外側容器10とが接続される。
第3の実施形態における飲料容器組立方法は、接続部材40と外側容器10との間の接続が、接続部材40の雌ねじ部406sと外側容器の雄ねじ部111sとの螺合によって行われる点、および/または、接続部材40と内袋組立体20との間の接続が、螺合によって行われる点を除き、第1の実施形態における飲料容器組立方法と同様である。よって、飲料容器組立方法についての繰り返しとなる説明は省略する。
第3の実施形態における飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法は、第1の実施形態における飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法と同様である。よって、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法についての繰り返しとなる説明は省略する。
第3の実施形態は、第1の実施形態または第2の実施形態と同様の効果を奏する。
図18に記載の例では、第1付勢部材K1および第2付勢部材K2は、金属製のばねである。代替的に、図22および図23に示されるように、第1付勢部材K1および第2付勢部材K2は樹脂製のばねであってもよい。第1付勢部材K1および第2付勢部材K2を含むダウンチューブ組立体30の全体が非金属製である場合、ダウンチューブ組立体30の分別廃棄が容易となる。また、第1付勢部材K1および第2付勢部材K2を含む飲料容器1の全体が非金属製である場合、当該飲料容器1の分別廃棄が容易となる。なお、図22には、第1付勢部材K1の付勢力によって、ガス供給弁V1が閉状態である様子が示されている。また、図22には、第2付勢部材K2の付勢力によって、飲料取出弁V2が閉状態である様子が示されている。他方、図23には、第1付勢部材K1の付勢力に抗してガス供給弁V1が開状態とされ、第2付勢部材K2の付勢力に抗して飲料取出弁V2が開状態とされた様子が示されている。
図22および図23に示されるように、第2の実施形態における飲料容器1Bにおいて、第1付勢部材K1および第2付勢部材K2として、樹脂製のばねが採用されてもよい。同様に、図24に示されるように、第3の実施形態における飲料容器1Cにおいて、第1付勢部材K1および第2付勢部材K2として、樹脂製のばねが採用されてもよい。もちろん、第1の実施形態における飲料容器1Aにおいて、第1付勢部材K1および第2付勢部材K2として、樹脂製のばねが採用されてもよい。
図25は、ダウンチューブ組立体30の一例を示す分解断面図である。図25に記載の例では、第1付勢部材K1が樹脂製のばねである。また、第1付勢部材K1と筒状部材33とが一体に成形された1つの部品である。代替的に、第1付勢部材K1と筒状部材33とが別体であってもよい。
図25に記載の例では、第2付勢部材K2が樹脂製のばねである。また、第2付勢部材K2と弁体VB2とが一体に成形された1つの部品である。代替的に、第2付勢部材K2と弁体VB2とが別体であってもよい。
図26は、筒状部材33の一例を模式的に示す概略側面図である。図26に記載の例では、筒状部材は、筒状部(より具体的には、筒状の大径部33b)の周囲に配置された複数の脚部を備える。複数の脚部の各々の上端部は、筒状部材33の上端部(より具体的には、リング形状を有する上端部)に接続されている。図26に記載の例では、筒状部の周囲に配置された複数の脚部が、第1付勢部材K1として機能する。図26に記載の例では、第1付勢部材K1を含む筒状部材33の全体が、樹脂製である。
(第4の実施形態)
図27乃至図30を参照して、第4の実施形態における飲料容器1D、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法について説明する。図27は、第4の実施形態における飲料容器1Dを模式的に示す概略断面図である。図28は、第4の実施形態における飲料容器1Dの一部の拡大断面図である。図29は、ガス抜き溝M1および回転規制部402xについて説明するための図である。図30は、第4の実施形態における飲料容器1Dの一部の拡大断面図である。
第4の実施形態では、第1の実施形態乃至第3の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態、第2の実施形態、または、第3の実施形態において説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。よって、第4の実施形態において明示的に説明されなかったとしても、第4の実施形態において、第1の実施形態、第2の実施形態、または、第3の実施形態で説明済みの事項を採用可能であることは言うまでもない。
第4の実施形態における飲料容器1Dは、接続部材40が外側容器10から取り外される動作に応じて内袋本体21内のガスを内袋本体21外に排出するガス抜き機構Mを具備する。
図27乃至図30を参照して、ガス抜き機構Mの一例についてより詳細に説明する。
図28に記載の例では、外側容器10と内袋組立体20とを接続する接続部材40が、第1部材401と、第2部材402とを含む。図28に記載の例では、第1部材401は、外側容器10に螺合されている。より具体的に、第1部材401は、雌ねじ部40sを有し、外側容器10の首部11bは、雌ねじ部40sに螺合する雄ねじ部110tを有する。
第2部材402は、内袋組立体20の内袋本体支持部材23に固定されている。より具体的には、第2部材402は、雌ねじ部402sを有し、内袋本体支持部材23は、雌ねじ部402sに螺合する雄ねじ部23sを有する。
図28に記載の例では、第2部材402は、第1部材401と別体である。また、第1部材401が、外側容器10に固定されると、内袋組立体20を支持する第2部材402も外側容器10に固定される。より具体的には、第1部材401を外側容器10にねじ込むと、第2部材402の突出部402cが、第1部材401と外側容器10の首部11bとによって挟持される。こうして、第2部材402が外側容器10に固定されることとなる。
図29に記載の例では、外側容器10の首部11bには、上下方向に沿って、ガス抜き溝M1が形成されている。代替的に、あるいは、付加的に、接続部材40(より具体的には、接続部材40の第1部材401)に、上下方向に沿って、ガス抜き溝が形成されていてもよい。当該ガス抜き溝は、ガス抜き機構Mの一部として機能する。
図30に例示されるように、接続部材40(より具体的には、接続部材40の第1部材401)を外側容器10から取り外す動作を実行すると、第1部材401と第2部材402との間に、ガス抜き隙間M2が形成される。当該ガス抜き隙間M2は、ガス抜き機構Mの一部として機能する。
図30に記載の例では、接続部材40(より具体的には、接続部材40の第1部材401)を外側容器10から取り外す動作を実行すると、内袋本体21内の空間SPと、外側容器10の外部の空間OSとが、ガス抜き機構M(より具体的には、ガス抜き隙間M2およびガス抜き溝M1)を介して連通する。こうして、接続部材40が外側容器10から取り外される動作に応じて内袋本体21内のガスが内袋本体21外に排出される(矢印Zを参照。)。
図1乃至図30に記載の実施形態では、接続部材40を外側容器10から取り外す前に、ガス供給弁V1または飲料取出弁V2を開放することにより、内袋本体21内のガスが、内袋本体21外に排出されることが好ましい。しかし、接続部材40を外側容器10から取り外す前に、作業者がガス供給弁V1または飲料取出弁V2を開放することを忘れることも想定される。
第4の実施形態における飲料容器1Dは、接続部材40が外側容器10から取り外される動作に応じて内袋本体21内のガスを内袋本体21外に排出するガス抜き機構Mを備える。このため、万が一、作業者がガス供給弁V1または飲料取出弁V2を開放することを忘れた場合であっても、接続部材40が外側容器10から外される時に、内袋本体21内のガスが内袋本体21外に排出される。よって、外側容器10から取り外された接続部材40が、内袋本体21内の内圧によって上方に向かって飛び出すことがない。このため、作業者の安全性が確保される。なお、ガス抜き機構Mを介してガスが排出されるときに、音が発生するようにしてもよい。この場合、当該音の発生によって、作業者は、ガス供給弁V1または飲料取出弁V2を開放し忘れたことに気付くことができる。
第1部材401と第2部材402との間にガス抜き隙間M2を確実に形成する観点から、第2部材402は、第2部材402が第1部材401とともに回転することを制限する回転規制部402xを備えることが好ましい。図29に記載の例では、回転規制部402xは、第2部材402に設けられた突起である。
図29に記載の例では、外側容器10の首部11bに、回転規制部402xと係合可能な係合凹部11xが形成されている。
図27に記載の例において、接続部材40を外側容器10から取り外すために、接続部材40の第1部材401が、外側容器10の中心軸まわりに回転されることを想定する。この場合、回転規制部402xと係合凹部11xとの間の係合により、第2部材402は、外側容器10の中心軸まわりに回転することが制限される。こうして、接続部材40の第1部材401が、外側容器10の中心軸まわりに回転されると、第1部材401と第2部材402とが分離され、第1部材401と第2部材402との間にガス抜き隙間M2が確実に形成される(図30を参照。)。
(第4の実施形態において採用可能な任意付加的な構成)
続いて、第4の実施形態において採用可能な任意付加的な構成について説明する。
図30に記載の例において、ダウンチューブ組立体30は、ダウンチューブ組立体(より具体的には、弁部材35または弁体VB1)を上方に向けて付勢する第1付勢部材K1を備える。第1付勢部材K1は、例えば、合成樹脂製である。また、飲料容器1Dは、弁体VB2を閉弁方向に付勢する第2付勢部材K2を備える。第2付勢部材K2は、例えば、合成樹脂製である。図30に記載の例では、弁体VB1と接続部材40に配置された弁座部VA1とによって、ガス供給弁が構成され、弁体VB2と、弁部材35に配置された弁座部VA2とによって、飲料取出弁が構成されている。そして、ガス供給弁および飲料取出弁は、第1付勢部材K1および第2付勢部材K2によって、閉弁状態に維持される。
図30に記載の例では、接続部材40の第1部材401と第2部材402との間に、シール部材S3が配置されている。より具体的には、シール部材S3は、環状のシール部材であり、シール部材S3は、第1部材401の下面と第2部材402の上面との間に配置される。シール部材S3は、第1部材401と第2部材402との間からガス等が漏出するのを防止する。
第1部材401と第2部材402との間にシール部材S3が配置されている状態で、第1部材401と第2部材402との間の接触状態が維持されると、第1部材401と第2部材402とがシール部材S3を介して固着する可能性がある。しかし、図30に記載の例では、第2部材402が、回転規制部402xを備える。このため、接続部材40を、外側容器10から取り外す動作を実行するとき、第1部材401と第2部材402とが分離され、第1部材401と第2部材402との間にガス抜き隙間M2が確実に形成される。
図30に記載の例では、接続部材40(より具体的には、接続部材40の第2部材402)と内袋本体支持部材23との間に、シール部材60が配置されている。より具体的には、シール部材60は、環状のシール部材であり、シール部材60は、第2部材402の下面と内袋本体支持部材23の上面との間に配置される。シール部材60は、第2部材402と内袋本体支持部材23との間からガス等が漏出するのを防止する。
図30に記載の例では、接続部材40(より具体的には、接続部材40の第2部材402)と外側容器10との間に、スペーサ部材70が配置されている。スペーサ部材70は、例えば、リング状の部材である。スペーサ部材70は、1つの部品によって構成されていてもよい。代替的に、複数の円弧状の部品を組み合わせることにより、リング状のスペーサ部材70が形成されてもよい。スペーサ部材70の機能については、説明済みであるため、スペーサ部材70の機能についての繰り返しとなる説明は省略する。
第4の実施形態における飲料容器組立方法は、接続部材40の第2部材402と内袋組立体20とが接続された後、接続部材40の第1部材401を外側容器10に固定することによって、接続部材40の第2部材402および内袋組立体20が、外側容器10に固定される点、および/または、接続部材40の第2部材402と内袋組立体20との間の接続が、螺合によって行われる点を除き、第1の実施形態における飲料容器組立方法と同様である。よって、飲料容器組立方法についての繰り返しとなる説明は省略する。
第4の実施形態における飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法は、第1の実施形態における飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法と同様である。よって、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法についての繰り返しとなる説明は省略する。
(第5の実施形態)
図31乃至図35を参照して、第5の実施形態における飲料容器1Eについて説明する。図31は、第5の実施形態における飲料容器1Eを模式的に示す概略断面図である。図32は、第5の実施形態の第1変形例における飲料容器1Eを模式的に示す概略断面図である。図33は、第2変形例または第3変形例におけるダウンチューブ31の下端部31cを模式的に示す概略断面図である。図34は、第5の実施形態の第4変形例における飲料容器1Eを模式的に示す概略断面図である。図35は、ダウンチューブ31の第2部品31bの一例を模式的に示す概略2面図である。なお、図35の上側には、第2部品31bの概略平面図が記載され、図35の下側には、第2部品31bの概略側面図が記載されている。
第5の実施形態は、ダウンチューブ31の下端部31cの形状または構造に関する実施形態である。第5の実施形態におけるダウンチューブ31の下端部31cの形状または構造は、上述の第1の実施形態乃至第4の実施形態または後述の第6の実施形態におけるダウンチューブ31の下端部の形状または構造として採用可能である。
図31に記載の例では、ダウンチューブ31の下端部31cには、ダウンチューブ31の下端開口に連なる側部切り欠き311hが形成されている。なお、下端部31cに形成される側部切り欠き311hの数は、1個、2個、3個、4個、あるいは、5個以上である。
第1の実施形態乃至第4の実施形態における飲料容器において、内袋本体21内が、大気圧よりも高圧のガスで満たされると、内袋本体21の大部分は、外側容器10の内面に密着する。しかし、内袋本体21内が、大気圧よりも高圧のガスで満たされた状態(または、内袋本体21内に、飲料が充填されている状態)において、内袋本体21に、内袋本体21の内側に向かって突出する皺部21wが形成されることも想定される。当該皺部21wが、ダウンチューブ31の下端に対向する位置に存在すると、飲料の取り出し時に、皺部21wが、ダウンチューブの下端開口を塞ぐおそれがある。これに対し、第5の実施形態では、万が一、皺部21wが、ダウンチューブの下端開口を塞いだ場合であっても、飲料は、側部切り欠き311hを介して、ダウンチューブ31内に入ることが可能である。
図31に記載の例では、ダウンチューブ31の下端開口と、側部切り欠き311hとが連なっている。このため、皺部21wの一部が側部切り欠き311hに入り込む可能性がある。皺部21wの一部が側部切り欠き311hに入り込むと、飲料の取り出しに悪影響が生じるおそれがある。
そこで、図32に記載の例では、ダウンチューブ31の下端部31cに側部貫通孔312hが形成されている。側部貫通孔312hは、ダウンチューブ31の下端開口に連なっていない。換言すれば、側部貫通孔312hと、ダウンチューブ31の下端開口とは、ダウンチューブ31の壁Wによって隔てられている。このため、皺部21wの一部が側部貫通孔312hに入り込むことがない。なお、下端部31cに形成される側部貫通孔312hの数は、1個、2個、3個、4個、あるいは、5個以上である。なお、側部貫通孔312hは、ダウンチューブ31の下端近傍(例えば、ダウンチューブ31の下端からの距離が1cm以下、より好ましくは、0.3cm以下の領域)に形成されていることが好ましい。側部貫通孔312hが、ダウンチューブ31の下端近傍に形成されることにより、内袋本体21からより多くの飲料を取り出すこと、換言すれば、内袋本体21に残存する飲料を少なくすることが可能となる。
また、図32に記載の例では、ダウンチューブ31の下端部31cに、ダウンチューブ31の他の部分よりも外径の大きな大径部310(換言すれば、膨出部)が形成されている。この場合、ダウンチューブ31の下端開口の全体が、皺部21wによって塞がれるリスクが低減される。図32に記載の例では、少なくとも1つの側部貫通孔312hが、大径部310に形成されている。
図32に記載の例では、大径部310における内径D1は、ダウンチューブ31の他の部分における内径D2よりも大きい。
図32に記載の例では、大径部310の外径(または、内径)は、大径部310の上下方向における位置に関わらず、概ね一定である。代替的に、図33(a)に記載の例(第2変形例)のように、大径部310の外径(または、内径)は、ダウンチューブ31の下端に向かうにつれて、徐々に大きくなるように設計されていてもよい。
図32または図33(a)に記載の例では、ダウンチューブ31の下端部31cに大径部310が形成されている。代替的に、図33(b)に記載の例(第3変形例)のように、ダウンチューブ31の下端部31cには、大径部310が形成されていなくてもよい。
図32に記載の例では、ダウンチューブ31が、一つの部品によって構成されている。代替的に、図34に例示されるように、ダウンチューブ31は、複数の部品の組み合わせによって構成されていてもよい。
図34に記載の例(第4変形例)では、ダウンチューブ31は、チューブ形状の第1部品31aと、第1部品31aに取り付け可能な第2部品31bとを含む。そして、第2部品31bを第1部品31aに取り付けることにより、ダウンチューブ31の下端部に、側部貫通孔312hが形成される(より具体的には、第1部品31aと第2部品31bとの間の隙間が、側部貫通孔312hとして機能する。)。
また、図34に記載の例では、第2部品31bの少なくとも一部が、ダウンチューブ31の他の部分よりも外径の大きな大径部310として機能する。図34に記載の例では、大径部310の下端(換言すれば、ダウンチューブ31の下端)に、下端開口が形成されていない。図34に記載の例では、大径部310の下端(より具体的には、板状の底部)は、皺部21wを下方に向けて押圧可能な押圧部として機能する。代替的に、あるいは、付加的に、大径部310の下端(換言すれば、第2部品31bの下端)に、下端開口が形成されていても構わない。
図34に記載の例では、側部貫通孔312hが、大径部310ではなく、大径部310よりも上方に設けられている。この場合、大径部310が、皺部21wのアプローチを防ぐ防壁として機能するため、側部貫通孔312hが、皺部21wによって塞がれるリスクが更に低減される。
図34に記載の例では、大径部310(換言すれば、第2部品31b)は、上方に向かって突出する突出部310aを備える。この場合、側部貫通孔312hが、皺部21wによって塞がれるリスクが更に低減される。ただし、突出部310aは、省略されてもよい。
図35に記載の例では、第2部品31bは、大径部310と、第1部品31aに装着される取付部315とを備える。取付部315は、大径部310よりも上方に延在する。図35に記載の例では、取付部315は、第1部品31aの下端に接触する肩部315sを備える。
図34および図35に記載の例では、取付部315が第1部品31aに挿入されることにより、第2部品31bが第1部品31aに取り付けられる。第2部品31bの肩部315sは、第2部品31bが第1部品31aに取り付けられた状態において、第1部品31aの下端に接触することとなる。
(第6の実施形態)
図36乃至図39を参照して、第6の実施形態における飲料容器1F、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法について説明する。図36は、第6の実施形態における飲料容器1Fを模式的に示す概略断面図である。図37は、第6の実施形態における飲料容器1Fの一部分の分解断面図である。図38は、内袋本体支持部材23に、内袋組立体20を支持する治具500の少なくとも一部を受容可能な凹部29が形成されている様子を模式的に示す図である。図39および図40は、第6の実施形態における飲料容器1Fに飲料取出器具100’が接続されている状態を模式的に示す概略断面図である。なお、図39には、ガス供給弁V1および飲料取出弁V2が閉状態である様子が示され、図40には、ガス供給弁V1および飲料取出弁V2が開状態である様子が示されている。
第6の実施形態では、第1の実施形態乃至第5の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態、または、第5の実施形態において説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。よって、第6の実施形態において明示的に説明されなかったとしても、第6の実施形態において、第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態、または、第5の実施形態で説明済みの事項を採用可能であることは言うまでもない。
第6の実施形態では、ダウンチューブ組立体30の頂部30uが、フラットタイプの飲料取出部T2の少なくとも一部を構成している点において、第1の実施形態乃至第4の実施形態とは異なる。なお、「フラットタイプの飲料取出部」とは、取付部41の高さとダウンチューブ組立体30の頂部30uの高さとが概ね等しい飲料取出部(換言すれば、飲料取出部の頂部が実質的なフラットな飲料取出部)を意味する。これに対し、図1に例示されるように、ウェルタイプの飲料取出部T1では、取付部41の高さが、ダウンチューブ組立体30の頂部30uの高さよりも高い(換言すれば、飲料取出部T1の頂部が凹部Tdを備える。)。
図36に記載の例では、ダウンチューブ組立体30は、ダウンチューブ31の上端部に連結された筒状部材33と、弁部材35とを備える。また、弁部材35は、飲料取出弁V2の弁体VB2、および、ガス供給弁V1の弁体VB1を含む。図36に記載の例では、弁体VB2は、弁部材35の内周部によって構成され、弁体VB1は、弁部材35の頂部によって構成されている。
第6の実施形態は、第1の実施形態乃至第5の実施形態と同様の効果を奏する。また、第6の実施形態では、ダウンチューブ組立体30の頂部30uが、フラットタイプの飲料取出部T2の少なくとも一部を構成している。このため、フラットタイプの飲料取出部を有する飲料容器に飲料を充填する既存の充填ノズルを用いて、第6の実施形態における飲料容器1Fに飲料を充填することが可能である。
(第6の実施形態において採用可能な任意付加的な構成)
続いて、第6の実施形態において採用可能な任意付加的な構成について説明する。
第6の実施形態において、外側容器10は、例えば、合成樹脂製の容器である。外側容器10は、ペットボトル(ポリエチレンテレフタレート製の容器)であってもよい。図36に記載の例では、外側容器10の首部11bと接続部材40とが、螺合により結合されている。より具体的に、首部11bは、雄ねじ部110tを有し、接続部材40が、雄ねじ部110tに螺合する雌ねじ部40sを有する。
図36に記載の例では、外側容器10と内袋組立体20とを接続する接続部材40が、第1部材401と、第2部材402とを含む。図36に記載の例では、第1部材401は、外側容器10に螺合されている。
図36に記載の例では、第1部材401と第2部材402とが別体であり、第1部材401が、第2部材402に固定されている。第1部材401は、例えば、圧入によって、第2部材402に固定される。図36に記載の例では、第1部材401と第2部材402との間には、ガス等の流体の漏出を防止するシール部材S3が配置されている。
第2部材402は、内袋組立体20の内袋本体支持部材23に固定されている。より具体的には、第2部材402は、内袋本体支持部材23に圧入されている。代替的に、第2部材402と内袋本体支持部材23とは、螺合により係合されてもよい。図36に記載の例では、第2部材402と内袋本体支持部材23との間には、ガス等の流体の漏出を防止するシール部材60が配置されている。
図36に例示されるように、接続部材40(より具体的には、第2部材402)と内袋組立体20との間には、スペーサ部材70が配置されていてもよい。スペーサ部材70は、例えば、リング状の部材である。スペーサ部材70は、1つの部品によって構成されていてもよい。代替的に、複数の円弧状の部品を組み合わせることにより、リング状のスペーサ部材70が形成されてもよい。スペーサ部材70の機能については、説明済みであるため、スペーサ部材70の機能についての繰り返しとなる説明は省略する。
図36に記載の例では、接続部材40は、後述の飲料取出器具100’を取り付けるための取付部41を有する。図36に記載の例では、取付部41は、接続部材40の頂部401uの外周縁部に設けられた鍔部である。
図36に記載の例では、接続部材40の頂部401uの内周縁部は、ガス供給弁V1の弁座部VA1を含む。弁座部VA1と弁部材35(より具体的には、弁体VB1)とが接することにより、ガス供給弁V1は閉弁状態となり、弁座部VA1と弁部材35(より具体的には、弁体VB1)とが離間することにより、ガス供給弁V1は開弁状態となる。
図36に記載の例では、筒状部材33の頂部の外周縁部は、飲料取出弁V2の弁座部VA2を含む。弁座部VA2と弁部材35(より具体的には、弁体VB2)とが接することにより、飲料取出弁V2は閉弁状態となり、弁座部VA2と弁部材35(より具体的には、弁体VB2)とが離間することにより、飲料取出弁V2は開弁状態となる。
図36に記載の例では、飲料容器1Fは、弁部材35(換言すれば、弁体VB1および弁体VB2)を閉弁方向に付勢する付勢部材Kを有する。図36に記載の例では、弁体VB1および弁体VB2の両方が弁部材35に設けられており、付勢部材Kは、弁体VB1および弁体VB2の両方を、閉弁方向に付勢する。付勢部材Kは合成樹脂製であることが好ましいが、付勢部材Kは、金属製であっても構わない。図36に記載の例では、付勢部材Kは、弁部材35と、接続部材40(より具体的には、第2部材402)の内向き突出部402pとの間に配置されている。
図37に記載の例では、ダウンチューブ31に接続される筒状部材33は、ダウンチューブ31に下端が接続される第2筒体33nと、第2筒体33nに下端が接続される第1筒体33kとを含む。第2筒体33nは、例えば、圧入によって、ダウンチューブ31に固定される。また、第1筒体33kは、例えば、圧入によって、第2筒体33nに固定される。第1筒体33kが第2筒体33nに固定されている状態において、第1筒体33kと第2筒体33nとの間には、シール部材S4が配置されていることが好ましい。
図37に記載の例では、筒状部材33(より具体的には、第1筒体33k)は、頂壁33u(より具体的には、円板状の頂壁)を備える。また、図37に記載の例では、筒状部材33(より具体的には、第1筒体33k)は、側部貫通孔33hを備える。飲料Dは、側部貫通孔33hを通って、筒状部材33の内部から筒状部材33の外部に流出することができる。筒状部材33に設けられる側部貫通孔33hの数は、1個、2個、3個、4個、あるいは、5個以上である。
図37に記載の例では、ダウンチューブ組立体30は、ダウンチューブ31と、筒状部材33(より具体的には、第1筒体33k、および、第2筒体33n)と、弁部材35と、付勢部材Kとを含む。ダウンチューブ組立体30は、シール部材S3、シール部材S4、または、シール部材60を含んでいてもよい。
図37に記載の例では、第2部材402の外側筒体402mが接続部材40の一部として機能し、第2部材402の内側筒体402nが第2筒体33n(換言すれば、ダウンチューブ組立体30の一部)として機能する。
図37に記載の例では、弁部材35は、ベース部35gとベース部35gよりも軟らかい軟質部35nとを有する。ベース部35gは、例えば、硬質樹脂によって形成され、軟質部35nは、例えば、軟質樹脂またはゴムによって形成される。図37に記載の例では、軟質部35nがベース部35gの上面の少なくとも一部を覆っている。また、軟質部35nが、ベース部35gの内周面の少なくとも一部を覆っている。軟質部35nの内縁部が飲料取出弁の弁体VB2として機能し、軟質部35nの外縁部がガス供給弁の弁体VB1として機能する。
図37に記載の例では、接続部材40(より具体的には、第1部材401)は、頂部401uと、スカート部401sとを備え、スカート部401sの下端部に雌ねじ部40sが形成されている。また、スカート部401sの上端部は、第2部材402に固定される。図37に記載の例では、スカート部401sの下端部の内径は、スカート部401sの上端部の内径よりも大きい。
(飲料容器組立方法)
続いて、図10、図36乃至図38を参照して、飲料容器1Fを組み立てる飲料容器組立方法の一例について説明する。
第1ステップST101において、内袋組立体20が組み立てられる。内袋組立体20は、例えば、内袋本体21と、内袋本体支持部材23とを溶着することにより組み立てられる。
第2ステップST102において、筒状部材33に接続されたダウンチューブ31が、内袋組立体20の内部に挿入される。
第2ステップST102の実行前に、ダウンチューブ31は、筒状部材33の第2筒体33nに接続されている。第2ステップST102の実行前に、第2部材402が、内袋組立体20に固定されることが好ましい。また、第2ステップST102の実行前に、付勢部材Kおよび弁部材35が第2部材402の内部に配置された状態で、筒状部材33の第1筒体33kが、第2筒体33nに固定されることが好ましい。
第2ステップST102は、内袋組立体20の内袋本体支持部材23の周囲にスペーサ部材70を配置することを含んでいてもよい。内袋本体支持部材23の周囲にスペーサ部材70を配置することは、スペーサ部材70を構成する複数の円弧状の部品を内袋本体支持部材23の周囲に配置することを含んでいてもよい。換言すれば、複数の円弧状の部品を内袋本体支持部材23の周囲で組み合わせることにより、全体としてリング形状を有するスペーサ部材70が内袋本体支持部材23の周囲に配置されてもよい。
第3ステップST103において、内袋組立体20が、接続部材40を介して、外側容器10に連結される。第3ステップST103は、第1部材401と第2部材402とを連結することを含んでいてもよい。第1部材401と第2部材402との間の連結は、例えば、圧入による連結である。また、第3ステップST103は、接続部材40(より具体的には、接続部材40の第1部材401)を、外側容器10に固定することを含んでいてもよい。接続部材40を外側容器10に固定することは、例えば、接続部材40を外側容器10に螺合することによって行われる。
なお、接続部材40(より具体的には、第2部材402)を内袋組立体20に固定する工程において、内袋組立体20は、治具500によって支持されていることが好ましい。
図38に記載の例では、内袋本体支持部材23に、内袋組立体20を支持する治具500の少なくとも一部を受容可能な凹部29が形成されている。凹部29に治具が当接することにより、内袋組立体20が治具500によって支持される。図38に記載の例では、凹部29は、内袋本体支持部材23の外周面に形成されている。凹部29は、環状の凹部であることが好ましい。
(飲料容器形成方法、飲料充填方法)
第6の実施形態における飲料容器形成方法、飲料充填方法は、第1の実施形態における飲料容器形成方法、飲料充填方法と同様である。よって、飲料容器形成方法、飲料充填方法についての繰り返しとなる説明は省略する。
(飲料取出方法)
続いて、図4、図39、および、図40を参照して、飲料容器1Fから飲料を取り出す飲料取出方法の一例について説明する。
第1ステップST1において、飲料容器1Fが準備される。第1ステップST1で準備される飲料容器1Fは、内袋本体21が外側容器10の内側に配置され、かつ、内袋本体21内に飲料Dが充填された状態の飲料容器である。
次に、図40に示されるように、第2ステップST2において、内袋本体21内にガスGを供給することにより、ダウンチューブ31を介して、内袋本体21内の飲料Dが内袋本体21外に取り出される。なお、内袋本体21内に供給されるガスGは、例えば、炭酸ガスである。
第2ステップST2について、より詳細に説明する。まず、ステップST2-1において、飲料取出器具100’(例えば、ディスペンスヘッド)が、飲料容器1F(より具体的には、飲料容器1Fの取付部41)に取り付けられる。図39には、ステップST2-1が実行された後の様子が示されている。図39に記載の例では、飲料取出器具100’の鍔部受容部102に、接続部材40の鍔部(取付部41)が受容されることにより、飲料取出器具100’が、飲料容器1Fに取り付けられる。また、図39に記載の例では、飲料取出器具100’のリング状のシール部材S5が、接続部材40の頂部401uに接触配置されている。
次に、ステップST2-2において、飲料容器1Fのガス供給弁V1、および、飲料取出弁V2が、閉状態から開状態に変更される。ステップST2-2は、例えば、飲料取出器具100’のプランジャ部材PBが、弁部材35(換言すれば、弁体VB1および弁体VB2)を押圧することにより実行される。
続いて、ステップST2-3において、内袋本体21内にガスGを供給することにより、内袋本体21内の飲料Dが内袋本体21外に取り出される。ステップST2-3は、例えば、飲料取出器具100’のガス導入口100hからガス(例えば、炭酸ガス)を供給することにより行われる。図40に示されるように、ガス導入口100hから供給されるガスは、弁座部VA1と弁体VB1との間の空間、および、接続部材40(より具体的には、外側筒体402m)と筒状部材33との間のガス流路を通って、内袋本体21内に供給される。
内袋本体21内に供給されたガスGは飲料Dを押圧し、押圧された飲料Dは、ダウンチューブ31内の空間、筒状部材33内の空間、側部貫通孔33h、および、弁座部VA2と弁体VB2との間の空間を通って、飲料取出器具100’の飲料流路DP2に取り出される。
本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態にも適用可能である。さらに、各実施形態における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F:飲料容器
10 :外側容器
10c :内表面
11a :胴部
11b :首部
11x :係合凹部
12 :プロテクタ部材
12a :上部プロテクタ部材
12b :下部プロテクタ部材
20 :内袋組立体
21 :内袋本体
21a :樹脂層
21b :遮光層
21c :外表面
21w :皺部
23 :内袋本体支持部材
23s :雄ねじ部
23t :肩部
29 :凹部
30 :ダウンチューブ組立体
30u :頂部
31 :ダウンチューブ
31a :第1部品
31b :第2部品
31c :下端部
33 :筒状部材
33a :小径部
33b :大径部
33c :肩部
33h :側部貫通孔
33k :第1筒体
33n :第2筒体
33u :頂壁
35 :弁部材
35b :下端部
35g :ベース部
35h :貫通孔
35n :軟質部
35t :上部内縁部
35u :上部外縁部
40 :接続部材
40a :外側部分
40b :内側部分
40h :貫通孔
40s :雌ねじ部
41 :取付部
48 :カバー部材
60 :シール部材
70 :スペーサ部材
100、100’:飲料取出器具
100h :ガス導入口
101 :凸部
102 :鍔部受容部
110b :雌ねじ部
110s :雌ねじ部
110t :雄ねじ部
111p :凸部
111s :雄ねじ部
200 :充填ノズル
201 :飲料供給流路
202 :ガス取出流路
203 :環状シール部
204 :プランジャ部材
211 :開口縁部
231 :鍔部
233 :筒状部
233a :凸部
233b :シール材
233c :凸部
300 :押さえ部材
310 :大径部
310a :突出部
311h :側部切り欠き
312h :側部貫通孔
315 :取付部
315s :肩部
350 :凹部
400s :雄ねじ部
401 :第1部材
401s :スカート部
401u :頂部
402 :第2部材
402c :突出部
402m :外側筒体
402n :内側筒体
402p :内向き突出部
402s :雌ねじ部
402x :回転規制部
403 :凹部
404 :凸部
404b :下面
404u :上面
405 :第1筒状部
405s :雌ねじ部
406 :第2筒状部
406d :凹部
406s :雌ねじ部
411 :凹部
500 :治具
D :飲料
DP1 :飲料流路
DP2 :飲料流路
G :ガス
GP :ガス流路
GV :溝部
HG :ガス
K :付勢部材
K1 :第1付勢部材
K2 :第2付勢部材
M :ガス抜き機構
M1 :ガス抜き溝
M2 :ガス抜き隙間
PB :プランジャ部材
OS :空間
S1、S2、S3、S4、S5:シール部材
SP :空間
T1、T2 :飲料取出部
Td :凹部
V1 :ガス供給弁
V2 :飲料取出弁
VA1 :弁座部
VA2 :弁座部
VB1 :弁体
VB2 :弁体
VS :弁室
Vu :上面
W :壁




Claims (4)

  1. 外側容器と、
    前記外側容器の内側に配置される内袋本体を有する内袋組立体と、
    前記内袋組立体に挿入されるダウンチューブを有するダウンチューブ組立体と
    を具備し、
    前記内袋本体内にガスを供給することにより、前記ダウンチューブを介して、前記内袋本体内の飲料を前記内袋本体外に取り出すように構成されており、
    前記内袋組立体と前記ダウンチューブ組立体との間には、前記内袋本体内にガスを供給するガス流路が形成されている
    飲料容器。
  2. 前記内袋本体内に前記飲料が充填される前の状態において、前記内袋本体内は、大気圧よりも高圧のガスで満たされている
    請求項1に記載の飲料容器。
  3. 外側容器と、
    前記外側容器の内側に配置される内袋本体を有する内袋組立体と、
    前記内袋組立体に挿入されるダウンチューブを有するダウンチューブ組立体と
    を具備し、
    前記内袋本体内にガスを供給することにより、前記ダウンチューブを介して、前記内袋本体内の飲料を前記内袋本体外に取り出すように構成されており、
    前記内袋本体内の内圧を維持可能な第1状態と、前記内袋本体内にガスを供給可能な第2状態とを切り替えるガス供給弁を更に具備する
    料容器。
  4. 外側容器と、
    前記外側容器の内側に配置される内袋本体を有する内袋組立体と、
    前記内袋組立体に挿入されるダウンチューブを有するダウンチューブ組立体と、
    前記外側容器と前記内袋組立体とを接続する接続部材と
    を具備し、
    前記内袋本体内にガスを供給することにより、前記ダウンチューブを介して、前記内袋本体内の飲料を前記内袋本体外に取り出すように構成されており、
    前記接続部材が前記外側容器から取り外される動作に応じて前記内袋本体内のガスを前記内袋本体外に排出するガス抜き機構を更に具備する
    料容器。
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