JPH0633118B2 - ビ−ルの充填方法 - Google Patents
ビ−ルの充填方法Info
- Publication number
- JPH0633118B2 JPH0633118B2 JP60076778A JP7677885A JPH0633118B2 JP H0633118 B2 JPH0633118 B2 JP H0633118B2 JP 60076778 A JP60076778 A JP 60076778A JP 7677885 A JP7677885 A JP 7677885A JP H0633118 B2 JPH0633118 B2 JP H0633118B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- beer
- container
- filling
- liquid nitrogen
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明はビールの充填方法の改良に関する。
一般に、ビール充填ラインにおいては第１図に示される
ように、ビールが充填されるべき容器１はリンザー２で
洗浄された後、フィラー（充填機）３へ送られ、そこで
ビールが充填される。そしてビール充填後の容器１はフ
ィラー３の直後に配置されている高圧水注入機４にて通
常10kg／cm2、15kg／cm2の高圧水を注入され、泡立てが
行われる。この泡立てによりビールが充填された容器内
上部の空寸部に存在する空気、特に酸素を減少せしめる
ものである。その後、容器１はキャッパーもしくはシー
マー５へ送られ、そこで、キャップが被冠され、もしく
は缶蓋が巻締められる。このようなビールの充填ライン
におて、図示の如きロータリー式充填では、まず容器が
充填位置におかれ、容器内とビールタンク内空隙部との
連絡管が開いて、容器内圧力とビールタンク内圧とが平
衡し、次いでビールタンク中にビールが落差によって容
器中に充填されるものである。この時、容器内の空気は
ビールで置換され、ビールタンク内に還流し、ビールに
接触する。この接触によりビールは空気中の酸素により
酸化されることになり、ビール本来の味覚、芳香が失わ
れてしまう。また、容器内空気をビールで置換しても容
器上部の空寸部には空気が残存し、この空気中の酸素に
より容器内ビールが酸化されてしまうことが避けられな
い。そのため、第１図のビール充填ラインにはフィラー
直後に高圧水注入機４が設けられ、この容器空寸部内に
酸素を除去するようにしているが、高圧水注入によるい
まだ充分な空気の除去は行われていないのが現状であ
る。そのため、容器１内にビールを充填する前に、一旦
容器内を真空にして空気を抜き、しかる後に炭酸ガスお
よび／または窒素ガスを送入してからビールを充填する
方法が提案されている。しかしながら、このような方法
は容器内を真空に引く装置を必要とし、さらに炭酸ガス
および／または窒素ガスの制御がむずかしく、容器１内
の空気をこれらガスで完全に置換することは困難であっ
た。
ように、ビールが充填されるべき容器１はリンザー２で
洗浄された後、フィラー（充填機）３へ送られ、そこで
ビールが充填される。そしてビール充填後の容器１はフ
ィラー３の直後に配置されている高圧水注入機４にて通
常10kg／cm2、15kg／cm2の高圧水を注入され、泡立てが
行われる。この泡立てによりビールが充填された容器内
上部の空寸部に存在する空気、特に酸素を減少せしめる
ものである。その後、容器１はキャッパーもしくはシー
マー５へ送られ、そこで、キャップが被冠され、もしく
は缶蓋が巻締められる。このようなビールの充填ライン
におて、図示の如きロータリー式充填では、まず容器が
充填位置におかれ、容器内とビールタンク内空隙部との
連絡管が開いて、容器内圧力とビールタンク内圧とが平
衡し、次いでビールタンク中にビールが落差によって容
器中に充填されるものである。この時、容器内の空気は
ビールで置換され、ビールタンク内に還流し、ビールに
接触する。この接触によりビールは空気中の酸素により
酸化されることになり、ビール本来の味覚、芳香が失わ
れてしまう。また、容器内空気をビールで置換しても容
器上部の空寸部には空気が残存し、この空気中の酸素に
より容器内ビールが酸化されてしまうことが避けられな
い。そのため、第１図のビール充填ラインにはフィラー
直後に高圧水注入機４が設けられ、この容器空寸部内に
酸素を除去するようにしているが、高圧水注入によるい
まだ充分な空気の除去は行われていないのが現状であ
る。そのため、容器１内にビールを充填する前に、一旦
容器内を真空にして空気を抜き、しかる後に炭酸ガスお
よび／または窒素ガスを送入してからビールを充填する
方法が提案されている。しかしながら、このような方法
は容器内を真空に引く装置を必要とし、さらに炭酸ガス
および／または窒素ガスの制御がむずかしく、容器１内
の空気をこれらガスで完全に置換することは困難であっ
た。
本発明は極めて簡単に容器内空気を窒素ガスに置換し
得、酸素によるビールの酸化を防止し得るビールの充填
方法を提供することを目的とするものである。
得、酸素によるビールの酸化を防止し得るビールの充填
方法を提供することを目的とするものである。
すなわち本発明のビールの充填方法はビール充填ライン
の充填機より前に液体窒素滴下手段を設け、容器内に液
体窒素を滴下後、ビールを充填するものである。
の充填機より前に液体窒素滴下手段を設け、容器内に液
体窒素を滴下後、ビールを充填するものである。
このように本発明ではビールを充填されるべき空容器に
液体窒素を滴下し、しかる後にビールを充填するもので
あり、液体窒素が気化時に約700倍に膨脹する性質を利
用するものである。
液体窒素を滴下し、しかる後にビールを充填するもので
あり、液体窒素が気化時に約700倍に膨脹する性質を利
用するものである。
第２図は本発明方法を実施する場合のビール充填ライン
を示すものであり、従前のビール充填ラインから高圧水
注入機を除去したライン利用し、フィラー３の前に液体
窒素滴下装置６を配置したものである。この液体窒素滴
下装置６はリンザー２にて洗浄された空容器１内に所定
量の液体窒素を滴下し得る装置であれば、間欠式あるい
は流下式とを問わず、いずれの装置をも採用し得るもの
である。例えば特願昭59-132951号に示されるような装
置が好ましく使用できる。
を示すものであり、従前のビール充填ラインから高圧水
注入機を除去したライン利用し、フィラー３の前に液体
窒素滴下装置６を配置したものである。この液体窒素滴
下装置６はリンザー２にて洗浄された空容器１内に所定
量の液体窒素を滴下し得る装置であれば、間欠式あるい
は流下式とを問わず、いずれの装置をも採用し得るもの
である。例えば特願昭59-132951号に示されるような装
置が好ましく使用できる。
本発明でいう容器とは缶、ＰＥＴ容器、ビン、タル等の
ビールが充填されるあらゆる容器に適用でき、これら容
器の内容積に見合う気化量となる液体窒素を滴下すれば
よい。
ビールが充填されるあらゆる容器に適用でき、これら容
器の内容積に見合う気化量となる液体窒素を滴下すれば
よい。
なお、本発明では容器内の空気が窒素ガスに置換され、
残存する空気、特に酸素が可及的に減少せしめられるこ
とから、ビールと同様に残存酸素による酸化を防止しな
けれならない充填飲料、例えば果汁等の充填にも好まし
く適用できる。
残存する空気、特に酸素が可及的に減少せしめられるこ
とから、ビールと同様に残存酸素による酸化を防止しな
けれならない充填飲料、例えば果汁等の充填にも好まし
く適用できる。
本発明により空容器内の空気は窒素ガスにより置換され
るため、フィラー３における容器１内にビールの充填す
る際、ビールはこの窒素ガスと置換され、容器内ビール
上の空寸部は空気が減って窒素ガスが主体となるととも
にビールタンク内に還流してビールと接触するガスも窒
素ガスとなりビールタンク中のビールの酸化が防止され
る。それとともにビールタンクのビール液面上に窒素ガ
スが溜り、容器へのビールの充填回数が増大する程窒素
濃度が増し溶存酸素濃度が減少して、窒素の容器中への
歩留りが増大するようになる。
るため、フィラー３における容器１内にビールの充填す
る際、ビールはこの窒素ガスと置換され、容器内ビール
上の空寸部は空気が減って窒素ガスが主体となるととも
にビールタンク内に還流してビールと接触するガスも窒
素ガスとなりビールタンク中のビールの酸化が防止され
る。それとともにビールタンクのビール液面上に窒素ガ
スが溜り、容器へのビールの充填回数が増大する程窒素
濃度が増し溶存酸素濃度が減少して、窒素の容器中への
歩留りが増大するようになる。
以上のような本発明によれば、比較的簡単な設備によ
り、あらゆるビール充填容器中の残存酸素が可及的に減
少でき、従ってビールの酸化が防止され、ビール本来の
味覚および芳香が長期間に亘って保持されることにな
る。
り、あらゆるビール充填容器中の残存酸素が可及的に減
少でき、従ってビールの酸化が防止され、ビール本来の
味覚および芳香が長期間に亘って保持されることにな
る。
以下に実施例を示す。
実施例１ ２入りＰＥＴ容器に、２〜５ｇの液体窒素を滴下し
た、滴下した液体窒素（気化温度−196℃、比重0.806）
は約30秒間で気化したが、気化した時点で容器内の酸素
濃度を測定した。酸素濃度の測定はジルコニア式酸素計
を用いた。それらの結果を第１表に示す。
た、滴下した液体窒素（気化温度−196℃、比重0.806）
は約30秒間で気化したが、気化した時点で容器内の酸素
濃度を測定した。酸素濃度の測定はジルコニア式酸素計
を用いた。それらの結果を第１表に示す。
第１表より、液体窒素の添加に伴って容器中の酸素濃度
は著しく減少することが確認された。
は著しく減少することが確認された。
実施例２ 第２図に示すようなビール充填ラインを用いて３入り
ＰＥＴ容器にビール充填を行った。この充填ラインのリ
ンザー２とフィラー３間に前述の液体窒素充填装置６
（特願昭59−132951号）を取り付け、ＰＥＴ容器１内に
液体窒素を滴下した。なお、液体窒素充填装置６のノズ
ル径は５φ、液体窒素滴下量は3.4g（気化後約３な
る）で１回滴下、２回滴下した。これらの条件にてビー
ルを充填し、ビール中の溶存酸素濃度（オービスフェア
酸素計にて測定）および空寸部の酸素濃度（ジルコニア
式酸素計にて測定）を計測した。なお比較のため液体窒
素を滴下しないほかは同様に試験した比較例の結果をも
示す。それらの結果は第２表のようであった。
ＰＥＴ容器にビール充填を行った。この充填ラインのリ
ンザー２とフィラー３間に前述の液体窒素充填装置６
（特願昭59−132951号）を取り付け、ＰＥＴ容器１内に
液体窒素を滴下した。なお、液体窒素充填装置６のノズ
ル径は５φ、液体窒素滴下量は3.4g（気化後約３な
る）で１回滴下、２回滴下した。これらの条件にてビー
ルを充填し、ビール中の溶存酸素濃度（オービスフェア
酸素計にて測定）および空寸部の酸素濃度（ジルコニア
式酸素計にて測定）を計測した。なお比較のため液体窒
素を滴下しないほかは同様に試験した比較例の結果をも
示す。それらの結果は第２表のようであった。
第２表より、ビールは何ら発泡現像や量小等の異常を示
さず、順調に充填され、溶解酸素および空寸部の空気量
（酸素量）の大幅な減少をきたしたのであって、空寸部
が大きくなるとっくり型容器等に特に好ましいことを示
した。
さず、順調に充填され、溶解酸素および空寸部の空気量
（酸素量）の大幅な減少をきたしたのであって、空寸部
が大きくなるとっくり型容器等に特に好ましいことを示
した。
第１図は従来のビール充填ラインを示す概略説明図であ
る。 第２図は本発明の一実施例を示すビール充填ラインを示
す概略説明図である。 １……容器、２……リンザー ３……フィラー、４……高気水注入機 ５……キャッパー，シーマー ６……液体窒素滴下装置
る。 第２図は本発明の一実施例を示すビール充填ラインを示
す概略説明図である。 １……容器、２……リンザー ３……フィラー、４……高気水注入機 ５……キャッパー，シーマー ６……液体窒素滴下装置
Claims (1)
- 【請求項１】ビール充填ラインの充填機より前に液体窒
素滴下手段を設け、容器内に液体窒素を滴下後、ビール
を充填することを特徴とするビールの充填方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60076778A JPH0633118B2 (ja) | 1985-04-12 | 1985-04-12 | ビ−ルの充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60076778A JPH0633118B2 (ja) | 1985-04-12 | 1985-04-12 | ビ−ルの充填方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61244791A JPS61244791A (ja) | 1986-10-31 |
| JPH0633118B2 true JPH0633118B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=13615052
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60076778A Expired - Lifetime JPH0633118B2 (ja) | 1985-04-12 | 1985-04-12 | ビ−ルの充填方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633118B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020100423A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | テクノアート有限会社 | 飲料容器、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2561514B2 (ja) * | 1988-07-26 | 1996-12-11 | ゼネラルパッカー 株式会社 | 不活性ガス注入包装方法 |
| JP5056000B2 (ja) * | 2006-12-22 | 2012-10-24 | 大日本印刷株式会社 | 流動体の充填方法及び装置 |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2203075A1 (de) * | 1972-01-22 | 1973-07-26 | Holstein & Kappert Maschf | Verfahren und vorrichtung zum abfuellen luftempfindlicher getraenke |
| JPS51146979A (en) * | 1975-06-11 | 1976-12-16 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Method of bottling for beer |
| DE2548745A1 (de) * | 1975-10-31 | 1977-05-12 | Messer Griesheim Gmbh | Verfahren zum dosieren geringer mengen tiefkalter, verfluessigter gase |
| JPS5668375A (en) * | 1979-11-06 | 1981-06-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | Preparation of canned drink containing juice sac |
| JPS56161915A (en) * | 1980-05-16 | 1981-12-12 | Suntory Ltd | Manufacture of canned product into which nitrogen is enclosed |
| JPS57125118A (en) * | 1981-01-13 | 1982-08-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Method of discharging air in head space of vessel into which liquid is filled |
| JPS58183418A (ja) * | 1982-04-22 | 1983-10-26 | 大和製罐株式会社 | ガス封入缶詰の製法 |
| JPS58183419A (ja) * | 1982-04-22 | 1983-10-26 | 大和製罐株式会社 | 低温液化ガスの添加方法 |
-
1985
- 1985-04-12 JP JP60076778A patent/JPH0633118B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020100423A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | テクノアート有限会社 | 飲料容器、飲料容器組立方法、飲料容器形成方法、飲料充填方法、および、飲料取出方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61244791A (ja) | 1986-10-31 |
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