JP5938225B2 - エアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器 - Google Patents

エアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器 Download PDF

Info

Publication number
JP5938225B2
JP5938225B2 JP2012030850A JP2012030850A JP5938225B2 JP 5938225 B2 JP5938225 B2 JP 5938225B2 JP 2012030850 A JP2012030850 A JP 2012030850A JP 2012030850 A JP2012030850 A JP 2012030850A JP 5938225 B2 JP5938225 B2 JP 5938225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operation button
actuator
aerosol container
cover
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012030850A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013166572A (ja
Inventor
広和 清水
広和 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Aerosol Industry Co Ltd filed Critical Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Priority to JP2012030850A priority Critical patent/JP5938225B2/ja
Publication of JP2013166572A publication Critical patent/JP2013166572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5938225B2 publication Critical patent/JP5938225B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、エアゾール容器の容器口部の上部に設けられたステムを囲んで取付けられるカバーと、ステムに接続し内容物を外部に噴射するノズルと、ノズルを下方に押圧可能な操作ボタンとを有するエアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器に関し、特に、操作ボタンの簡単な操作で通常噴射、誤噴射防止(ロック)、及び噴射状態維持(ガス抜き)のそれぞれの状態に切り替え可能なエアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器に関するものである。
なお、この明細書および特許請求の範囲に記載された「上」、「下」、「前」および「後」は、操作者が一般的に認識する方向であり、「上下方向」はエアゾール容器のステム側を「上」とする方向であり、「前後方向」は「上下方向」と直交する方向で、「前」はステムにノズルを嵌合した際の内容物の噴射方向である。
一般的に、使用済みのエアゾール容器をゴミとして廃棄する際、容器内部に残存するガスを脱気しなければならず、そのため、種々のエアゾール容器用ガス抜き機構が提案されている。
例えば、エアゾール容器用アクチュエータにおいて、容器のステムに接続されるノズル付きの操作ボタンの上面にストッパが設けられ、操作ボタンを押し下げながらストッパを移動させることによりストッパがカバーと係合して、操作ボタンから指を離しても操作ボタンの押し下げ状態が維持されてガスが噴出し続け、容器内部の残存ガスを脱気するものが知られている(特許文献1等参照。)。
また、エアゾール容器用アクチュエータとは別に、ガス抜き用キャップが容器底部に着脱可能に取付けられ、アクチュエータを容器のマウンティングカップから取り外し、ガス抜き用キャップを容器底部から取り外してマウンティングカップに嵌合させることにより、ステムの押し下げ状態が維持されてガスが噴出し続け、容器内部の残存ガスを脱気するものが知られている(特許文献2等参照。)。
また、エアゾール容器用アクチュエータにおいて、係合片がカバーの側方に格納され、ガス抜きの際、この係合片がカバーから取り外されて操作ボタンのノズルと反対側の端部に嵌め込まれ、ユーザーが操作ボタンを押し下げることにより、係合片がカバーのフック部に係合して、操作ボタンの押し下げ状態が維持されてガスが噴出し続け、容器内部の残存ガスを脱気するものが知られている(特許文献3等参照。)。
一方、上記のようなガス抜きのための構成の他に、エアゾール容器用アクチュエータにおいて、使用者が誤って操作ボタンを押した場合のステムの押し下げを制限する誤噴射防止機構を備えたものが公知である。
特開2007−297101号公報 特開2005−350131号公報 特開2006−27719号公報
上記のように、ガス抜き機構および誤噴射防止機構は、それぞれ様々な構成のものが公知であるが、両方の機構を備えると部品点数が増加し、また、アクチュエータに両方の機構を備えた場合、アクチュエータの部品点数が増加し、構造も複雑となるため、製造工数や製造コストも増加するという問題があった。
また、ガス抜き機構および誤噴射防止機構のそれぞれが異なる機構で実現されるため、操作者による操作や作業が煩雑となり、誤操作も生じやすく利便性が低下するという問題があった。
そこで本発明は、前述したような問題を解決するものであって、簡単な構成、少ない部品点数で、製造工数や製造コストを抑制してガス抜き機構および誤噴射防止機構を実現でき、かつ、簡単な操作で通常噴射、誤噴射防止、及び噴射状態維持のそれぞれの状態に切り替え可能として誤操作を抑制し、利便性の高いエアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器を提供することを目的とする。
本発明は、エアゾール容器の容器口部の上部に設けられたステムを囲んで取付けられるカバーと、前記ステムに接続し内容物を外部に噴射するノズルと、前記ノズルを下方に押圧可能な操作ボタンとを有するエアゾール容器用アクチュエータであって、前記操作ボタンと前記カバーには、前記操作ボタンがノズルを下方に押し下げていない位置においてカバーに対する前後方向のスライドによって係合する上部係合機構と、前記操作ボタンがノズルを下方に押し下げた位置においてカバーに対する前後方向のスライドによって係合する下部係合機構が設けられ、前記上部係合機構が、前記操作ボタンがスライドした時に前記操作ボタンの下方への移動を抑止するように形成され、前記下部係合機構が、前記操作ボタンがスライドした時に前記操作ボタンの上方への移動を抑止するように形成され、前記上部係合機構が前記操作ボタンの下方への移動を抑止するスライド方向と、前記下部係合機構が前記操作ボタンの上方への移動を抑止するスライド方向とが、前後逆方向となるように形成され、前記ノズルと前記操作ボタンには、前記操作ボタンの前後方向移動をガイドする操作ボタン前後ガイド機構が設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明のエアゾール容器用アクチュエータ、および、本請求項13に係る発明のエアゾール容器によれば、操作ボタンとカバーに上部係合機構と下部係合機構を設けるだけで、従来のこれらの機構のないアクチュエータに対して部品点数を増加させることなく、簡単な形状の構成を付加するだけでガス抜き機構および誤噴射防止機構の両方が実現できるため、製造工数や製造コストを抑制することができる。
また、操作ボタンを前後方向にスライドさせるだけで通常噴射、誤噴射防止、及び噴射状態維持(ガス抜き)のそれぞれの状態に切り替え可能なため操作者による操作が容易であり、誤噴射防止と噴射状態維持のスライド方向が前後逆方向となるように形成されていることで誤操作を抑制することができ、利便性が向上する。
また、ノズルと操作ボタンには、操作ボタンの前後方向移動をガイドする操作ボタン前後ガイド機構が設けられていることにより、操作ボタンのスライドをさらに円滑とするとともに、操作ボタンのノズルに対する位置関係が安定してノズルの下方に押し下げを確実に行うことができ、操作者による操作がより容易となり、利便性がさらに向上する。
本請求項2に記載の構成によれば、操作ボタンとノズルとの左右方向の位置関係の変化を抑制することができ、操作ボタンの上下方向および前後方向のスライド操作をより安定して行うことが可能となり、操作者による操作がより容易となり、利便性がさらに向上する。
本請求項3に記載の構成によれば、通常噴射、誤噴射防止、及び噴射状態維持(ガス抜き)のそれぞれの状態で操作ボタンの前後方向へのスライドを抑制することができるため、通常噴射の状態での上下方向のスライドを安定させるとともに、誤噴射防止の状態および噴射状態維持(ガス抜き)の状態で誤操作を防止でき、利便性がさらに向上する。
本請求項4に記載の構成によれば、誤噴射防止機構のための上部係合機構の構成がより簡単なものとなり、製造工数や製造コストをさらに抑制することができる。
本請求項5に記載の構成によれば、ガス抜き機構のための下部係合機構の構成がより簡単なものとなり、製造工数や製造コストをさらに抑制することができる。
本請求項6に記載の構成によれば、操作ボタンの構成がより簡単なものとなり、製造工数や製造コストをさらに抑制することができる。
本請求項7に記載の構成によれば、誤噴射防止の状態あるいは噴射状態維持(ガス抜き)の状態をより確実に保持することができ、誤操作を抑制することができ、あるいは、確実にガス抜きを行うことができる。
本請求項8に記載の構成によれば、操作ボタン上下ガイド機構により通常噴射の状態で操作ボタンの動作を上下方向に限定することができ、操作者が通常の押し下げ操作を安定して行うことが可能となり、利便性がさらに向上する。
本請求項9に記載の構成によれば、操作ボタン上下ガイド機構の構成が簡単なものとなり、製造工数や製造コストを抑制することができる。
本請求項10に記載の構成によれば、側方ガイド片と、側方スライド片および側方ロック片の少なくとも1つとを共用することで、操作ボタンの構成がより簡単なものとなり、製造工数や製造コストをさらに抑制することができる。
本請求項11に記載の構成によれば、通常噴射、誤噴射防止、及び噴射状態維持(ガス抜き)のそれぞれの状態で操作ボタンの前後方向へのスライドを抑制することができるため、通常噴射の状態での上下方向のスライドを安定させるとともに、誤噴射防止の状態および噴射状態維持(ガス抜き)の状態で誤操作を防止でき、利便性がさらに向上する。
本請求項12に記載の構成によれば、操作者による操作ボタンの前後方向へのスライド操作がより容易となり、利便性がさらに向上する。
本発明の1実施形態であるエアゾール容器用アクチュエータの(a)斜視図、(b)背面図、(c)正面図、(d)側面図。 本発明の1実施形態であるエアゾール容器用アクチュエータの(a)平面図、(b)A−A断面図。 カバーの(a)斜視図、(b)背面図、(c)正面図、(d)側面図。 カバーの(a)平面図、(b)A−A断面図、(c)底面図。 ノズルの(a)斜視図、(b)平面図、(c)A−A断面図、(d)背面図、(e)側面図、(f)正面図、(g)底面図。 操作ボタンの(a)斜視図、(b)平面図、(c)A−A断面図、(d)背面図、(e)側面図、(f)正面図、(g)底面図。 カバーと操作ボタンの位置関係の(a)通常噴射状態の噴射時の平面図、(b)通常噴射状態の噴射時のB−B断面図、(c)通常噴射状態の噴射停止時の平面図、(d)通常噴射状態の噴射停止時のB−B断面図、(e)誤噴射防止(ロック)時の平面図、(f)誤噴射防止(ロック)時のB−B断面図、(g)噴射状態維持(ガス抜き)時の平面図、(h)噴射状態維持(ガス抜き)時のC−C断面図。 ノズルと操作ボタンの位置関係の、(a)通常噴射状態のA−A断面図、(b)通常噴射状態の底面図、(c)誤噴射防止(ロック)時のA−A断面図、(d)誤噴射防止(ロック)時の底面図、(e)噴射状態維持(ガス抜き)時のA−A断面図、(f)噴射状態維持(ガス抜き)時の底面図。
本発明のエアゾール容器用アクチュエータ100は、図1および図2に示すように、エアゾール容器101の上部のマウンティングカップ103に、その中心部に設けられたステム102を囲んで取付けられるカバー130と、該ステム102に接続され下方に押圧されることで内容物を外部に噴射するノズル110と、カバー130に対してスライドしてノズル110を下方に押圧可能な操作ボタン150とを有する。
操作ボタン150は、ノズル110を下方に押し下げ可能で、かつ、所定の位置でカバー130およびノズル110に対し前後方向にスライド可能に構成されている。
ノズル110は、ステム102に接続されてステム102と一体に上下方向のみに移動可能に構成されている。
操作ボタン150がカバー130に対して上下方向にスライド可能な位置が通常噴射状態であり、操作ボタン150の上面に設けられた操作面151を下方に押圧することでノズル110とともにステム102が下方に押し下げられ、エアゾール容器101の内容物がステム102からノズル110内を通過して外部に噴射され、操作ボタン150の押圧を解除すると、ステム102が上方に復帰してノズル110を介して操作ボタン150が上方にスライドし、内容物の噴射が停止する。
通常噴射状態で、操作ボタン150が上方に位置する(ノズル110が押圧されず内容物の噴射が停止している)状態において、操作ボタン150はカバー130に対して前方向にスライド可能であり、前方向にスライドさせた位置で操作ボタン150のカバー130に対して下方へのスライドが規制され、ノズル110の押圧が阻止される誤噴射防止(ロック)状態となる。
通常噴射状態で、操作ボタン150が下方に位置する(ノズル110を下方に押圧し内容物が噴射している)状態において、操作ボタン150はカバー130に対して後方向にスライド可能であり、後方向にスライドさせた位置で操作ボタン150のカバー130に対して上方へのスライドが規制され、ノズル110が押圧されたままの噴射状態維持(ガス抜き)状態となる。
このように構成されることで、部品点数を増加させることなくガス抜き機構および誤噴射防止機構の両方が実現できるため、製造工数や製造コストを抑制することができるとともに、操作ボタン150を前後方向にスライドさせるだけで通常噴射、誤噴射防止、及び噴射状態維持(ガス抜き)のそれぞれの状態に切り替え可能なため、操作者による操作が容易であり、誤噴射防止と噴射状態維持のスライド方向が前後逆方向となるように形成されていることで誤操作を抑制することができる。
以下に、本発明の1実施形態であるエアゾール容器用アクチュエータ100の詳細な構成および動作について、図面に基づいて説明する。
本発明の1実施形態であるエアゾール容器用アクチュエータ100は、図1、図2に示すように、エアゾール容器101の上方で容器のマウンティングカップ103の上部に設けられたステム102を囲んで取付けられるカバー130と、ステム102に嵌合する嵌合部111と該嵌合部111から側方に延びる吐出部112を有するノズル110と、ノズル110の上方にカバー130に対してスライド可能に設けられノズル110を下方に押圧可能な操作ボタン150とから成る。
カバー130は、図3、図4に示すように、天板部131と、該天板部131部の下方に延びマウンティングカップ103に嵌合する嵌合筒部133と、天板部131部の上方に延び中央に操作ボタン150を収容可能な凹溝部134を形成する2つの突出部132とを備えている。
天板部131には、中央にステム102が露出するステム孔135が設けられ、該ステム孔135の周縁から上方に延びるようにノズル案内筒部136が設けられている。
2つの突出部132は凹溝部134を挟んで対称に形成されており、凹溝部134側の前方に前方内壁137、後方に後方内壁138が形成されている。
前方内壁137は後方内壁138に対して凹溝部134側に突出して設けられており、その段差部分に上部係合機構を構成する水平方向の上部係合段部141および上下ガイド機構を構成する垂直方向の上下スライド部143が形成されている。
後方内壁138には後方内壁開口部139が設けられ、該後方内壁開口部139の後方側に下部係合機構を構成する水平方向の下部係合段部142が形成されている。
ノズル110は、図5に示すように、ステム102に嵌合する外形円筒状の嵌合部111と、該嵌合部111から前方に延びる吐出部112と、嵌合部111の上方に設けられた水平平板状の押圧受板113と、嵌合部111から後方に垂直面状に延びるガイド板121とを有している。
吐出部112の先端には噴射口115が設けられ、嵌合部111と吐出部112の内部には、ステム102の先端から噴出する内容物を噴射口115まで導く導通孔114が形成されている。
ガイド板121は操作ボタン前後ガイド機構を構成するものであり、後方に向けて厚みが変化する凹凸部を構成する中央凸部122および端部凸部123が形成され、該中央凸部122と端部凸部123の間が端部凹部124を形成している。
嵌合部111は、カバー130のノズル案内筒部136と嵌合して上下褶動可能に前後左右にはガタつきなく案内される形状(本実施例では円筒形状)に形成されている。
操作ボタン150は、図6に示すように、ノズル110の上方および前後左右を包むような形態で、上面が操作面151である操作部152と、左右に設けられた側壁153と、前壁154と、後壁155とを備えている。
操作部152の操作面151は、操作者の指による前後へのスライド操作が容易となる前後に湾曲した形状をしており、操作部152の裏側には、ノズル110の押圧受板113を均等に押圧かつ自由に前後スライド可能とするため、前後に延びる押圧桁部157が設けられている。
前壁154には、ノズル110の噴射口115から噴射される内容物が衝突しないように切り欠かれた開口溝部158が形成されている。
左右の側壁153は対称に形成され、左右の側壁153の外側寸法は、カバー130の凹溝部134の左右の前方内壁137の間隔とほぼ同一で、円滑にスライド可能に形成されている。
側壁153の後部下方には外方に突出するように後方凸壁156が設けられ、左右の後方凸壁156の外側寸法は、カバー130の凹溝部134の左右の後方内壁138の間隔とほぼ同一で、円滑にスライド可能に形成されている。
側壁153には、水平方向に延びるように突出し上部係合機構を構成する側方スライド片161が形成され、後方凸壁156には、水平方向に延びるように突出し下部係合機構を構成する側方ロック片162が形成されている。
本実施例では、後方凸壁156の最前方の上端から前方に突出するように側方スライド片161、側方に突出するように側方ロック片162が、ともに後方内壁138と連続して一体に形成されている。
後壁155には、操作ボタン前後ガイド機構を構成する左右2枚の挟持板163が、垂直面状に平行に前方に延びるよう設けられている。
挟持板163の前方先端部には、それぞれ対向する側に突出する端部凸部164が設けられており、2枚の挟持板163の間隔は、ノズル110のガイド板121の板厚とほぼ同じに形成されている。
本実施例では、挟持板163の上部は操作部152の下面と連続して形成されている。
以上のように構成された本発明の1実施形態であるエアゾール容器用アクチュエータ100の動作および作用について説明する。
エアゾール容器用アクチュエータ100は、図1および図2に示すように、カバー130がエアゾール容器101の上部のマウンティングカップ103に取付けられ、ノズル110がカバー130の天板部131のステム孔135から露出するステム102に接続され、操作ボタン150がカバー130の凹溝部134にノズル110を囲むように挿入されることで使用可能状態に構成される。
この時、操作ボタン150の側方ロック片162はカバー130の後方内壁開口部139内に突出し、ノズル110のガイド板121は操作ボタン150の2枚の挟持板163の間に挟まれた状態となる。
[通常噴射状態]
操作者がエアゾール容器101の内容物を通常の使用で噴射、噴射停止を行う際は、操作ボタン150とカバー130の前後位置関係を、図7(a)乃至(d)に示す通常噴射状態として使用される。
図7(a)、(b)は操作ボタン150が下方に押圧された噴射時の状態を示し、図7(c)、(d)は操作ボタン150が上方に復帰した噴射停止時の状態を示す。
この通常噴射状態の前後位置関係において、操作ボタン150の上部係合機構を構成する側方スライド片161は、下方に移動してもカバー130の上部係合段部141と係合しない位置にあり、操作ボタン150の上下方向への移動が阻止されないようになっている。
また、この通常噴射状態の前後位置関係において、操作ボタン150の下部係合機構を構成する側方ロック片162も、上方に移動してもカバー130の後方内壁開口部139内においてカバー130の下部係合段部142と係合しない位置にあり、操作ボタン150の上下方向への移動が阻止されないようになっている。
なお、図示では、側方スライド片161の前方先端と、カバー130の上下スライド部143との間にわずかな間隔が開いているが、接触しながら上下動するようにして前方の上下ガイド機構を構成しても良い。
また、図7においては図示されていないが、側方ロック片162の後方先端と、カバー130の後方内壁開口部139の後方端縁部を接触しながら上下動するようにして後方の上下ガイド機構を構成しても良い。
この通常噴射状態における操作ボタン150とノズル110の前後位置関係を、図8(a)、(b)に示す。
この通常噴射状態の前後位置関係において、操作ボタン前後ガイド機構を構成する操作ボタン150の挟持板163とノズル110のガイド板121の前後方向の位置関係は、挟持板163の先端に形成された端部凸部164がガイド板121の中央凸部122を挟む状態となっている。
中央凸部122は前後方向にガイド板121の厚みを一様に増すように形成されているため、この状態から前後いずれの方向であっても操作ボタン150とノズル110の前後位置関係を円滑に変更する、すなわち操作ボタン150を前後いずれにも円滑に移動させることが可能である。
[誤噴射防止(ロック)状態]
操作者が、誤操作等でエアゾール容器101の内容物が噴射することを防止する際は、操作ボタン150とカバー130の前後位置関係を、図7(g)、(h)に示す誤噴射防止(ロック)状態として使用される。
この誤噴射防止(ロック)状態は、前述した図7(c)、(d)に示す操作ボタン150が上方に復帰した噴射停止時の状態から操作ボタン150を前方にスライドさせることで移行でき、この前後位置関係において、操作ボタン150の上部係合機構を構成する側方スライド片161がカバー130の上部係合段部141と係合し、操作ボタン150が下方に移動することが阻止される。
このことで、誤って操作ボタン150を押圧しても下方に移動することはなく、内容物が予期せずに噴出することが防止される。
この誤噴射防止(ロック)状態における操作ボタン150とノズル110の前後位置関係を、図8(c)、(d)に示す。
この誤噴射防止(ロック)状態の前後位置関係において、操作ボタン前後ガイド機構を構成する操作ボタン150の挟持板163とノズル110のガイド板121の前後方向の位置関係は、挟持板163の先端に形成された端部凸部164がガイド板121の中央凸部122より前方の厚みの小さい部分を挟む状態となっている。
この厚みの小さい部分と中央凸部122との間には段差が形成されており、挟持板163の先端に形成された端部凸部164が中央凸部122では弾性により挟み込むように形成されているため、操作ボタン150が後方スライドする際に当該段差が抵抗となる。
このことで、操作者の意図に反して誤噴射防止(ロック)状態から前述の通常噴射状態にスライドすることが防止され、確実に誤噴射防止(ロック)状態を維持することが可能となる。
[噴射状態維持(ガス抜き)状態]
操作者が、使用済みのエアゾール容器101の内部に残存するガスを脱気する際は、操作ボタン150とカバー130の前後位置関係を、図7(e)、(f)に示す噴射状態維持(ガス抜き)状態として使用される。
この噴射状態維持(ガス抜き)状態は、前述した図7(a)、(b)に示す操作ボタン150が下方に押圧した噴射時の状態から操作ボタン150を後方にスライドさせることで移行でき、この前後位置関係において、操作ボタン150の下部係合機構を構成する側方ロック片162がカバー130の後方内壁開口部139の下部係合段部142と係合し、操作ボタン150が上方に移動することが阻止される。
このことで、操作者が手を離しても、操作ボタン150が下方に押圧されて内容物(残存ガス)が噴出する状態を持続できるため、容易にエアゾール容器101の内部の残存ガスを脱気することができる。
この噴射状態維持(ガス抜き)状態における操作ボタン150とノズル110の前後位置関係を、図8(e)、(f)に示す。
この噴射状態維持(ガス抜き)状態の前後位置関係において、操作ボタン前後ガイド機構を構成する操作ボタン150の挟持板163とノズル110のガイド板121の前後方向の位置関係は、挟持板163の先端に形成された端部凸部164がガイド板121の中央凸部122と後方の端部凸部123との間に形成された端部凹部124に嵌り込んで挟む状態となっている。
このことで挟持板163の先端に形成された端部凸部164が端部凹部124の位置で確実で固定され、確実に噴射状態維持(ガス抜き)状態を維持することが可能となる。
本発明のエアゾール容器用アクチュエータは、上記実施形態の図示したような形状以外の様々な変形が可能であり、様々な用途のエアゾール容器に適用可能である。
また、上記実施形態では操作ボタン150の挟持板163とノズル110のガイド板121で操作ボタン前後ガイド機構を構成し、その凹凸形状で前後方向の褶動を抑制することとしたが、上部係合機構あるいは下部係合機構にスライド方向に抵抗を与える段差や凹凸等を設けて前後方向の褶動を抑制してもよい。
100 ・・・エアゾール容器用アクチュエータ
101 ・・・エアゾール容器
102 ・・・ステム
103 ・・・マウンティングカップ
110 ・・・ノズル
111 ・・・嵌合部
112 ・・・吐出部
113 ・・・押圧受板
114 ・・・導通孔
115 ・・・噴射口
121 ・・・ガイド板(操作ボタン前後ガイド機構)
122 ・・・中央凸部
123 ・・・端部凸部
124 ・・・端部凹部
130 ・・・カバー
131 ・・・天板部
132 ・・・突出部
133 ・・・嵌合筒部
134 ・・・凹溝部
135 ・・・ステム孔
136 ・・・ノズル案内筒部
137 ・・・前方内壁
138 ・・・後方内壁
139 ・・・後方内壁開口部
141 ・・・上部係合段部(上部係合機構)
142 ・・・下部係合段部(下部係合機構)
143 ・・・上下スライド部(上下ガイド機構)
150 ・・・操作ボタン
151 ・・・操作面(上面)
152 ・・・操作部
153 ・・・側壁
154 ・・・前壁
155 ・・・後壁
156 ・・・後方凸壁
157 ・・・押圧桁部
158 ・・・開放溝部
161 ・・・側方スライド片(上部係合機構)
162 ・・・側方ロック片(下部係合機構)
163 ・・・挟持板(操作ボタン前後ガイド機構)
164 ・・・端部凸部

Claims (13)

  1. エアゾール容器の容器口部の上部に設けられたステムを囲んで取付けられるカバーと、前記ステムに接続し内容物を外部に噴射するノズルと、前記ノズルを下方に押圧可能な操作ボタンとを有するエアゾール容器用アクチュエータであって、
    前記操作ボタンと前記カバーには、前記操作ボタンがノズルを下方に押し下げていない位置においてカバーに対する前後方向のスライドによって係合する上部係合機構と、前記操作ボタンがノズルを下方に押し下げた位置においてカバーに対する前後方向のスライドによって係合する下部係合機構が設けられ、
    前記上部係合機構が、前記操作ボタンがスライドした時に前記操作ボタンの下方への移動を抑止するように形成され、
    前記下部係合機構が、前記操作ボタンがスライドした時に前記操作ボタンの上方への移動を抑止するように形成され、
    前記上部係合機構が前記操作ボタンの下方への移動を抑止するスライド方向と、前記下部係合機構が前記操作ボタンの上方への移動を抑止するスライド方向とが、前後逆方向となるように形成され、
    前記ノズルと前記操作ボタンには、前記操作ボタンの前後方向移動をガイドする操作ボタン前後ガイド機構が設けられていることを特徴とするエアゾール容器用アクチュエータ。
  2. 前記操作ボタン前後ガイド機構が、前記ノズルの背面側に設けられたガイド板と、前記操作ボタンに設けられ前記ガイド板をスライド可能に挟持する一対の挟持板とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  3. 前記ガイド板および挟持板のそれぞれの褶動面に凹凸部が設けられ、
    該凹凸部が、前記ガイド板および挟持板の相対的な位置に応じて、少なくとも前後方向の褶動を抑制する形状に構成されていること特徴とする請求項2に記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  4. 前記上部係合機構が、前記操作ボタンの左右に突出するように設けられた側方スライド片と、前記カバーに設けられ前記側方スライド片の下面が褶接する上部係合段部とで構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  5. 前記下部係合機構が、前記操作ボタンの左右に突出するように設けられた側方ロック片と、前記カバーに設けられ前記側方ロック片の上面が褶接する下部係合段部とで構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  6. 前記上部係合機構が、前記操作ボタンの左右に突出するように設けられた側方スライド片と、前記カバーに設けられ前記側方スライド片の下面が褶接する上部係合段部とで構成され、
    前記下部係合機構が、前記操作ボタンの左右に突出するように設けられた側方ロック片と、前記カバーに設けられ前記側方ロック片の上面が褶接する下部係合段部とで構成され、
    前記側方スライド片と前記側方ロック片が一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  7. 前記上部係合機構および下部係合機構の少なくとも一方の係合の解除を抑止する係合解除抑止手段を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  8. 前記操作ボタンと前記カバーには、前記操作ボタンの上下方向移動をガイドする操作ボタン上下ガイド機構が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  9. 前記操作ボタン上下ガイド機構が、前記操作ボタンの左右に突出するように設けられた側方ガイド片と、前記カバーに設けられ前記側方ガイド片の前後いずれかの側面が褶接する上下スライド部とで構成されていることを特徴とする請求項8に記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  10. 前記上部係合機構が、前記操作ボタンの左右に突出するように設けられた側方スライド片と、前記カバーに設けられ前記側方スライド片の下面が褶接する上部係合段部とで構成され、
    前記下部係合機構が、前記操作ボタンの左右に突出するように設けられた側方ロック片と、前記カバーに設けられ前記側方ロック片の上面が褶接する下部係合段部とで構成され、
    前記側方ガイド片が、前記側方スライド片および側方ロック片の少なくとも1つと共用されて該側方スライド片および側方ロック片の前後いずれかの側面が前記上下スライド部と褶接するように形成されていることを特徴とする請求項9に記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  11. 前記操作ボタン前後ガイド機構が、前記ノズルの背面側に設けられたガイド板と、前記操作ボタンに設けられ前記ガイド板をスライド可能に挟持する一対の挟持板とで構成され、
    前記ガイド板および挟持板のそれぞれの褶動面に凹凸部が設けられ、
    該凹凸部が、前記ガイド板および挟持板の相対的な位置に応じて、少なくとも前後方向の褶動を抑制する形状に構成されていること特徴とする請求項10に記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  12. 前記操作ボタンの上面が、前後方向で高さが変化するように湾曲した形状の操作面を形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータを備えていることを特徴とするエアゾール容器。
JP2012030850A 2012-02-15 2012-02-15 エアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器 Active JP5938225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012030850A JP5938225B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 エアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012030850A JP5938225B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 エアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013166572A JP2013166572A (ja) 2013-08-29
JP5938225B2 true JP5938225B2 (ja) 2016-06-22

Family

ID=49177340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012030850A Active JP5938225B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 エアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5938225B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6210605B2 (ja) * 2014-02-12 2017-10-11 株式会社三谷バルブ 内容物放出操作ロック機構ならびに内容物放出操作ロック機構を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品
WO2016038663A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 株式会社三谷バルブ エアゾール噴射操作機構およびこのエアゾール噴射操作機構を備えたエアゾール式製品

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3734353A (en) * 1971-07-13 1973-05-22 Clairol Inc Actuator overcap
JPS5611968Y2 (ja) * 1977-11-21 1981-03-18
JP4726597B2 (ja) * 2005-09-30 2011-07-20 株式会社丸一 キャップ及びそれを備えたエアゾール装置
JP4757141B2 (ja) * 2006-08-10 2011-08-24 花王株式会社 エアゾール容器用キャップ
JP5297824B2 (ja) * 2008-07-18 2013-09-25 ライオン株式会社 エアゾール装置
EP2228319B1 (en) * 2009-03-13 2013-05-29 Coster Tecnologie Speciali S.P.A. Aerosol cap with lock

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013166572A (ja) 2013-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4863175B2 (ja) エアゾール式噴霧器のヘッドキャップ
US20100207414A1 (en) Console box
JP5938225B2 (ja) エアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール容器
JP4798616B2 (ja) ガス抜き可能なエアゾール容器
JP4671229B2 (ja) エアゾール罐の噴射装置
JP5658999B2 (ja) 噴射装置
JP2009154080A (ja) トリガーポンプ付き容器
JP5787308B2 (ja) エアゾール容器及びそのアクチュエータ
JP2007151646A (ja) 薬液容器の噴射アダプタ
JP2013525224A (ja) エアゾール容器用のアクチュエータ
JP2012062090A (ja) スプレー容器のノズル安全装置
JP5608549B2 (ja) エアゾール容器及びそのアクチュエータ
JP6584235B2 (ja) エアゾール容器用吐出具
JP7252719B2 (ja) エアゾール容器用アクチュエータ
JP2013220711A (ja) 両開き収納ボックス
JP4707429B2 (ja) スライド式コンパクト容器
JP4883714B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
CN108622683B (zh) 罩体、介质收容盒
JP2011213382A (ja) オーバーキャップ付きポンプ容器
JP2007001583A (ja) エアゾール容器用噴射機構及びエアゾール噴射装置
JP6341412B2 (ja) 吐出ヘッド
JP2016130142A (ja) 噴射装置
JP2023176400A (ja) トリガー式液体噴出器
JP2017171366A (ja) 操作ボタン付き容器
JP2008037455A (ja) エアゾール容器用噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5938225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250