JP6109853B2 - トリメチルアミンおよびエチレンオキシドからの水酸化コリンの製造方法 - Google Patents

トリメチルアミンおよびエチレンオキシドからの水酸化コリンの製造方法 Download PDF

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Description

本出願は、2012年1月19日に出願された米国特許仮出願第61/588,234号、および2012年10月31日に出願された米国特許仮出願第61/720,711号の利益を主張する。
水酸化コリンは、トリメチルアミン(TMA)、エチレンオキシド(EO)、および水を反応させることにより生成することができる。この反応では、モノエトキシル化コリン、ジエトキシル化コリン、およびエチレングリコールなどの不純物が形成される場合があり、市販される水酸化コリンには、このような不純物がしばしば存在する。
水酸化コリンを製造するための改善された方法、およびこれらの方法により生成される水酸化コリンについて記載する。本方法は、エチレンオキシド、トリメチルアミン、および水を第1反応器にフィードして、第1反応器生成物を生成するステップを伴う。第1反応器の温度は、5℃〜35℃の間に維持され、第1反応器にフィードされるエチレンオキシドのトリメチルアミンに対するモル比は、1以下である。次いで、第1反応器生成物を第2反応器にフィードして、第2反応器生成物を形成する。第2反応器は、断熱されている、すなわち、第2反応器の断熱昇温を可能とするように断熱されている。最後に、未反応トリメチルアミンを第2反応器生成物から除去して、水酸化コリンを含む最終生成物を形成する。第2反応器生成物から除去される未反応TMAは、再循環(リサイクル)させ、第1反応器にフィードすることができる。
また、少なくとも1つのさらなる反応器を用いて水酸化コリンを製造するための、さらなる方法についても記載される。これらの方法は、トリメチルアミン、水、およびエチレンオキシドを第1反応器にフィードして、第1反応器生成物を生成するステップを伴う。第1反応器の温度は、5℃〜35℃の間に維持される。次に、第1反応器生成物および第2の量のエチレンオキシドを第2反応器にフィードして、第2反応器生成物を形成する。第1反応器と同様に、第2反応器の温度は、5℃〜35℃の間に維持される。次いで、第2反応器生成物を第3反応器にフィードして、第3反応器生成物を形成する。第3反応器は、断熱されている、すなわち、第3反応器の断熱昇温を可能とするように断熱されている。最後に、未反応トリメチルアミンを第3反応器生成物から除去して、水酸化コリンを含む最終生成物を形成する。第3反応器生成物から除去される未反応TMAは、再循環(リサイクル)させ、第1反応器にフィードすることができる。
2つの反応器およびTMA除去カラムを用いた、水酸化コリンの製造方法を示す図である。 3つの反応器およびTMA除去カラムを用いた、水酸化コリンの製造方法を示す図である。 エチレンオキシド(EO1273)の、トリメチルアミン(TMA)を含有する反応器へのバッチ添加、および水酸化コリン(コリンOH)の生成を示すラマンデータプロットである。
本明細書では、水酸化N,N,N−トリメチルエタノールアンモニウム(水酸化コリン)を製造するための新規の方法について記載する。これらの新規の方法は、生成物である水酸化コリン中の、副生成物であるモノエトキシル化コリンおよびジエトキシル化コリンの生成を最小限にする。本方法は一般に、エチレンオキシド、トリメチルアミン、および水を第1反応器にフィードして、第1反応器生成物を生成するステップを包含する。第1反応器の温度は、5℃〜35℃の間に維持され、第1反応器にフィードされるエチレンオキシドのトリメチルアミンに対するモル比は、1:1以下とする(すなわち、モル基準で、トリメチルアミンよりエチレンオキシドのほうが少ない)。第1反応器の生成物を第2反応器にフィードして、第2反応器生成物を形成する。第2反応器は、断熱(insulated)されており、断熱昇温を可能とする。最後に、第2反応器生成物中の未反応トリメチルアミンを除去して、水酸化コリンを含む最終生成物を形成する。エチレンオキシドとトリメチルアミンとの反応のために、さらなる反応器を用いることができる。
本明細書で記載される方法の反応化学は、以下:
の通りである。具体的には、トリメチルアミン(TMA)、エチレンオキシド(EO)、および水が反応して、N,N,N−トリメチルエタノールアンモニウムヒドロキシド(水酸化コリン)を形成する(反応スキームIを参照されたい)。しかし、系内で利用可能な反応物を使用する追加の反応が可能であり、モノエトキシル化コリン(反応スキームIIを参照されたい)、ジエトキシル化コリン(反応スキームIIIを参照されたい)、およびエチレングリコール(反応スキームIVを参照されたい)などの副生成物を生成する。
本明細書で記載される方法は、反応スキームII、III、およびIVにより示される副生成物の生成を最小限にするようにデザインされる。
理論により束縛されないが、これらの副生成物は、過剰なエチレンオキシドが利用可能である場合に、反応系内で発生すると考えられる。具体的には、トリメチルアミンと反応しない任意のエチレンオキシドが、水酸化コリン生成物と接触すると、反応して、望ましくない副生成物であるモノエトキシル化コリンおよびジエトキシル化コリンを形成しうる。本明細書で記載される方法は、反応器に存在するエチレンオキシドの量を、利用可能なトリメチルアミンと迅速に反応する量にまで最小限にするようにデザインされ、過剰なエチレンオキシドが水酸化コリンとの反応に利用可能とならないようにする。本明細書で記載される方法は、10重量パーセント未満のモノエトキシル化コリンおよび/またはジエトキシル化コリンを含む最終生成物としての水酸化コリンをもたらすことが可能である。加えて、本明細書で記載される方法を用いて、9重量パーセント未満、8重量パーセント未満、7重量パーセント未満、6重量パーセント未満、5重量パーセント未満、または4重量パーセント未満のモノエトキシル化コリンおよび/またはジエトキシル化コリンを含む最終の水酸化コリン生成物を生成することができる。
本明細書で記載される、水酸化コリンの製造方法を図1に示す。本方法は、エチレンオキシド(EO)、トリメチルアミン(TMA)、および水(HO)を第1反応器100にフィードして、第1反応器生成物を生成するステップを包含する。第1反応器の温度は、5℃〜35℃の間に(例えば、温度制御装置110により20℃に)維持され、第1反応器にフィードされるエチレンオキシドのトリメチルアミンに対するモル比は、1以下とする。次に、第1反応器生成物を第2反応器120にフィードして、第2反応器生成物を形成する。第2反応器120は、断熱されており(例えば、断熱材料130により)、これは、第2反応器120が、断熱昇温効果を保持することを可能とする。最後に、未反応トリメチルアミンを第2反応器生成物から除去して(例えば、トリメチルアミンを保持することが可能な材料を充填したカラムを用いて)(装置140として図示される)、水酸化コリンを含む最終生成物を形成する。場合によって、第2反応器生成物から除去される未反応トリメチルアミンは、適切なフィードシステム(装置140により除去されて再循環(リサイクル)した未反応TMAから、投入されるTMAに至る破線として図示される)を介して、第1反応器100に未反応トリメチルアミンをフィードバックすることにより再循環(リサイクル)させることができる。
本明細書で記載される方法において用いられる反応物、すなわち、エチレンオキシド、トリメチルアミン、および水は、市販元から容易に入手可能であり、当業者による選択および取扱いも容易である。反応スキームIにおいて記される通り、本明細書で記載される方法における、エチレンオキシド使用のトリメチルアミン使用に対する化学量論比は、1:1である。また、上でも注記した通り、反応系内での過剰なエチレンオキシドの利用可能性は、副生成物形成の一因となると考えられる。この理由で、本明細書で記載される方法は、エチレンオキシドのトリメチルアミンに対する最大の比を1:1として作動させることができる。過剰なエチレンオキシドが利用可能とならない系を作る一助とするために、1:1未満の比(エチレンオキシド対トリメチルアミン)、すなわち、0.7:1、0.75:1、0.8:1、0.85:1、0.9:1、0.92:1、0.94:1、0.95:1、0.96:1、0.97:1、0.98:1、または0.99:1を用いることができる。場合によって、例えば、反応条件を最適化する場合は、わずかに過剰のエチレンオキシド(例えば、1.1:1、1.09:1、1.08:1、1.07:1、1.06:1、1.05:1、1.04:1、1.03:1、1.02:1、または1.01:1)を用いてもよい。
本明細書で記載される方法は、当業者に周知である、第1反応器のための反応器系を用いて実施することができる。本明細書で記載される方法により用いられうる1つの種類の反応器は、連続撹拌槽型反応器である。本明細書で記載される方法により用いられうる別の種類の反応器は、ループ型反応器である。本明細書で記載される方法により用いられうるさらなる種類の反応器は、例えば、ポンプにより与えられる高い内部再循環比を有するループ型反応器である。第1反応器は、当業者に明らかなバッチ作動モードまたは連続作動モードを用いて作動させることができる。
本明細書で記載される方法は、第2反応器のための反応器系を用いて実施することもでき、これもまた当業者に周知である。本明細書で記載される方法により用いられうる1つの種類の反応器は、管型反応器である。本明細書で記載される方法において用いられる第2反応器は、断熱管型反応器である。
本明細書で記載される方法では、第2反応器生成物を未反応トリメチルアミンを除去するように処理して、最終の水酸化コリン生成物をもたらす。当業者には、水酸化コリン反応生成物からトリメチルアミンを除去するための方法および装置が直ちに明らかであろう。例えば、未転換トリメチルアミンは、例えば、加熱窒素を用いる充填カラム内の蒸留プロセスを用いて、第2反応器生成物から取り除くことができる。さらなる例として、未転換トリメチルアミンは、未転換トリメチルアミンを除去するための1または複数のフラッシュ式蒸留ユニットを用いて、第2反応器生成物から取り除くことができる。上で注記した通り、この未転換トリメチルアミンは、これを反応器系にフィードされるトリメチルアミンに添加することにより、反応器系内で再循環(リサイクル)させることができる。加えて、第2反応器生成物または最終生成物を精製して、例えば、モノエトキシル化コリン、ジエトキシル化コリン、および/またはエチレングリコールなどの望ましくない副生成物を除去することができる。このような精製は、例えば、当業者に周知である蒸留法または他の精製法により実施することができる。
望ましくない副生成物であるモノエトキシル化コリンおよびジエトキシル化コリンの生成に影響を及ぼす複数の因子が見出されている。第1に、成分を組み合わせる順序が、水酸化コリンの収率および副生成物の収率のいずれにも影響を及ぼす。具体的には、エチレンオキシドをトリメチルアミンに添加することにより、望ましくない副生成物を減少させる。第2に、反応温度の制御により、水酸化コリン収率の増大が示された。最後に、エチレンオキシドを連続添加する(バッチ添加と対比した)ことにより、最終生成物中の水酸化コリンの量を、エチレンオキシドのバッチ添加と比較して増大させる。
エチレンオキシドをトリメチルアミンに添加することにより、望ましくない副生成物を減少させる。上で注記した通り、過剰なエチレンオキシドは、望ましくない副生成物の生成を増大させると考えられるので、エチレンオキシドをトリメチルアミンに添加することにより、副生成物を生成するために利用可能なエチレンオキシドの量を制限する。
反応の多様な相における反応温度の制御を用いて、生成する副生成物の多様性および量を低減することができる。例えば、エチレンオキシド、トリメチルアミン、および水を混合するときに、反応温度を5℃〜35℃の間も維持することにより、副生成物を減少させることができる。エチレンオキシド、トリメチルアミン、および水を混合するときに有用な温度範囲の例には、反応温度を5℃〜30℃の間、5℃〜25℃の間、5℃〜20℃の間、5℃〜15℃の間、5℃〜10℃の間、10℃〜35℃の間、10℃〜30℃の間、10℃〜25℃の間、10℃〜20℃の間、10℃〜15℃の間、15℃〜35℃の間、15℃〜30℃の間、15℃〜25℃の間、15℃〜20℃の間、20℃〜35℃の間、20℃〜30℃の間、および20℃〜25℃の間に維持することが含まれる。エチレンオキシド、トリメチルアミン、および水を混合するときに、反応器を維持するために有用な温度のさらなる例は、20℃である。
加えて、第2反応器を断熱昇温により反応物の温度を上昇させることが可能となるように断熱すると、生成する副生成物の多様性および量を低減することができる。例えば、断熱昇温は、第2反応器生成物における温度を15℃〜45℃の間にまで上昇させることができる。断熱昇温が、第2反応器生成物における温度を上昇させうる温度範囲のさらなる例には、15℃〜45℃の間にまで、15℃〜40℃の間にまで、15℃〜35℃の間にまで、15℃〜30℃の間にまで、15℃〜25℃の間にまで、15℃〜20℃の間にまで、20℃〜45℃の間にまで、20℃〜40℃の間にまで、20℃〜35℃の間にまで、20℃〜30℃の間にまで、20℃〜25℃の間にまで、25℃〜45℃の間にまで、25℃〜40℃の間にまで、25℃〜35℃の間にまで、25℃〜30℃の間にまで、30℃〜45℃の間にまで、30℃〜40℃の間にまで、30℃〜35℃の間にまで、35℃〜45℃の間にまで、および35℃〜40℃の間にまでが含まれる。断熱昇温により第2反応器の反応物の温度を上昇させることが可能な温度のさらなる例は、40℃である。
エチレンオキシドを反応器に存在するトリメチルアミンに連続添加することにより、エチレンオキシドのバッチ添加と比較して副生成物の生成を最小限とすることができる。当業者に明らかな通り、エチレンオキシドは、反応器に既に存在するトリメチルアミンに添加することができ、または、トリメチルアミンを、反応器に、エチレンオキシドと同時に、補完的なモル比で添加して、副生成物を形成するために利用可能な過剰なエチレンオキシドの量を制限する同じ目標を達成することもできる。
本明細書で記載される方法ではまた、追加の反応器も用いることができる。例えば、第1反応器と類似する追加の反応器を、系の、既に論じられた2つの反応器の間に追加することもできる。このさらなる反応器は、上で論じたような第1反応器と類似させて用意することができ、例えば、温度制御式ループ型反応器でありうる。
追加の反応器を用いる場合、エチレンオキシドの第1の部分が第1反応器に送られ、エチレンオキシドの第2の部分が第2反応器に送られるように、エチレンオキシド流を分けることができる。第1反応器および第2反応器に向けられるエチレンオキシドの比率は、例えば、50:50〜99:1の間でありうる。第1反応器および第2反応器に向けられるエチレンオキシドの比率のさらなる例は、例えば、60:40〜99:1、70:30〜99:1、75:25〜99:1、80:20〜99:1、85:15〜99:1、90:10〜99:1、92:8〜99:1、94:6〜99:1、95:5〜99:1、96:4〜99:1、97:3〜99:1、および98:2〜99:1の間でありうる。図2は、エチレンオキシド(EO)、トリメチルアミン(TMA)、および水(HO)を第1反応器200にフィードして、第1反応器生成物を生成するステップを示す。第1反応器の温度は、5℃〜35℃の間に(例えば、温度制御装置210により20℃に)維持される。次に、第1反応器生成物および追加量のエチレンオキシドを第2反応器220にフィードして、第2反応器生成物を形成する(エチレンオキシドは、上記の通り、第1反応器と第2反応器との間の分流として添加されうるであろうが、図2では、第1反応器および第2反応器の各々への個別のフィードとして示すにとどめる)。第2反応器もまた、5℃〜35℃の間に(例えば、温度制御装置230により20℃に)温度制御される。次いで、第2反応器生成物を第3反応器240にフィードして、第3反応器生成物を形成する。第3反応器240は(例えば、断熱材料250により)断熱されており、これは、第3反応器240が断熱昇温効果を保持することを可能とする。最後に、未反応トリメチルアミンを第3反応器生成物から(例えば、トリメチルアミンを保持することが可能な材料を充填したカラムを用いて)(装置260として図示される)除去して、水酸化コリンを含む最終生成物を形成する。場合によって、第3反応器生成物から除去される未反応トリメチルアミンは、未反応トリメチルアミンを、適切なフィードシステム(装置260により除去されて再循環(リサイクル)した未反応TMAから、投入されるTMAに至る破線として図示される)を介して、第1反応器200にフィードバックすることにより再循環(リサイクル)させることができる。第2反応器220にフィードされる量のエチレンオキシドは、第1反応器200にフィードされるエチレンオキシドから分けることができる。例えば、エチレンオキシドのうちの90%を第1反応器200に送ることができ、フィードのうちの10%を第2反応器220に向けることができる。
本明細書で記載される方法により作製される水酸化コリンは、生成物の副生成物であるモノエトキシル化コリンおよびジエトキシル化コリンの量が最小限である。
以下の実施例は、本明細書で記載される方法および方法の多様な態様を例示するために提示されるものであり、特許請求の範囲に対する限定としてみなされるべきではない。
反応器
下記の実施例1a、1b、2a、2b、および3のために、1.8リットルのステンレス鋼製の反応器(Buchi;Uster、Switzerland)を用いた。反応器の温度は、油循環ジャケット(Mettler−Toledo;Columbus、OH)を用いて制御した。圧力ゲージ(Swagelok;Solon、Ohio)、熱電対(OMEGA Engineering,Inc.;Stamford、CT)、および反応器の内容物の十分な混合を保つための撹拌システム(Magnetic Drive BM 130;Buchi(Uster、Switzerland))を反応器と共に用いた。加えて、反応物および生成物をリアルタイムで連続的にモニタリングするために、ラマン水浸探触子(785nmのInvictusレーザーを装備したRXN1 Kaiserラマン分光計;Kaiser Optical Systems,Inc.(Ann Arbor、MI))を反応器に取り付けた。反応物のうちの1つを連続モードでまたは一連のショットとしてフィードするために、サンプルシリンダーを反応器の上部に設置した。反応器の底部には、反応器から放出するか、または生成物サンプルを回収するためのブロック弁を取り付けた。
化学物質
下記の実施例1a、1b、2a、2b、および3のために、以下の化学物質を用いる。
脱イオン水(自社製)
トリメチルアミン(Sigma Aldrich;St.Louis、MO):試薬グレード(ロット番号:BCBC6791およびBCBD6638)
エチレンオキシド(Airgas Southwest(The Woodlands、TX)):高純度
窒素ガス(自社製):Plant N2(<50ppmの水、<5ppmの酸素)
イオンクロマトグラフィー
反応生成物は、サプレッサー式伝導度検出によるイオン交換クロマトグラフィー(IC)を用いて分析した。Dionex ICS−3000 Reagent−Free Ion Chromatography(RFIC)(Dionex Corp.;Sunnyvale、CA)システムを用いた。ICS−3000システムは、単一温度帯域構成によるDP Dual Pumpモジュール、EG Eluent Generatorモジュール、およびDC Detector/Chromatographyモジュールから構成された。EGは、MSA溶離剤を電解生成させるためのEluGen EGC IIメタンスルホン酸(MSA)カートリッジを装備した。システム制御、ピーク積分、および面積解析のために、Chromeleon 6.8クロマトグラフィー管理ソフトウェア(Dionex Corp.)を用いた。
AS40オートサンプラーを用いて、サンプルを50μLのループに注入した。ループは、ICS 3000 DCモジュール内の6ポートの注入弁2つのうちの1つに据え付けた。クロマトグラフィーによる分離は、IonPac CG 12A(4×50mm)ガードカラムに後続するIonPac CS 12A(4×250mm)セパレーターカラムを用いて達成した。カラム流出物に、再循環水モードで用いられるCSRS 300自己再生サプレッサーを流過させてから、伝導度検出を行った。1.0ml/minで送液されるアイソクラチックMSAを用いた。クロマトグラフィー条件を以下の表に列挙する。
NMR分析
反応生成物はまた、H NMRおよび13C NMRも用いて、以下の通りに分析した。
H NMR
サンプルは、5mmのNMR管内で適切に分析した。標準物質を調製し、DO+DSP(化学シフト基準)中で分析した。対応する13C周波数を499.77MHzとする、Varian INOVA 500MHz NMR分光計(Agilent Technologies;Santa Clara、CA)を用いて、データを回収した。データは、データファイル1つ当たり100の過渡信号、33.3秒間のパルス反復遅延、10,000Hzのスペクトル幅、および32キロデータポイントのファイルサイズを用いて取得した。
13C NMR
10mmのNMR管内の1gのサンプルに対して約2gのDMSO−d6を添加することにより、サンプルを調製した。対応する13C周波数を100.5MHzとするJEOL Eclipse 400MHz NMR分光計(JEOL USA,Inc.;Peabody、MA)を用いて、データを回収した。データは、ゲーティングされたHデカップリング、データファイル1つ当たり1000の過渡信号、121.3秒間のパルス反復遅延、25,200Hzのスペクトル幅、および32キロデータポイントのファイルサイズを用いて取得した。
[実施例1a]
5℃でのエチレンオキシドのバッチ添加
実施例1aでは、反応器に、275.32gの水および123.7gのトリメチルアミンを入れた。次いで、反応器の内容物を300RPM(1分間当たりの回転数)で撹拌し、反応器の温度を5℃に制御した。反応器を窒素でパージし、次いで、反応器の窒素圧を3バール超まで上昇させた(反応物を液相に保つ一助とするため)。水およびトリメチルアミンの温度が、5℃で定常状態に達したら、エチレンオキシドを反応器に4つのバッチで加圧窒素を用いてフィードした。各バッチで添加されたエチレンオキシドの量は、それぞれ、14.59g、27.13g、24.4g、および30.5gであった。エチレンオキシドの第3のバッチを反応器にフィードする前に、撹拌速度を400RPMに増大させた。エチレンオキシドの最後のバッチを添加した後、反応器を20分間超にわたり、窒素でパージしたのち、反応生成物を反応器の底部に配置されたブロック弁から放出した。
イオンクロマトグラフィーおよびNMRを用いた生成物の分析は、44.1重量%の水酸化コリン、6.2重量%のモノエトキシル化副生成物を示し、残りは、水であった。
[実施例1b]
25℃でのエチレンオキシドのバッチ添加
実施例1bでは、反応器に、261.83gの水および118.52gのトリメチルアミンを入れた。次いで、反応器の内容物を300RPMで撹拌し、反応器の温度を25℃に制御した。反応器を窒素でパージし、次いで、反応器の窒素圧を3バール超まで上昇させた(反応物の大半を液相に保つ一助とするため)。水およびトリメチルアミンの温度が25℃で定常状態に達したら、4つのバッチで加圧された窒素を用いて、エチレンオキシドを反応器にフィードした。各バッチで添加されるエチレンオキシドの量は、それぞれ、14.13g、19.49g、25.76g、および37.39gであった。エチレンオキシドの第3のバッチを反応器にフィードする前に、撹拌速度を400RPMに増大させた。エチレンオキシドの最後のバッチを添加した後、反応器を20分間超にわたり、窒素でパージしたのち、反応生成物を反応器の底部に配置されたブロック弁から放出した。
図3は、エチレンオキシド(EO1273)の、トリメチルアミン(TMA)を含有する反応器へのバッチ添加、および水酸化コリン(コリンOH)の生成を示すラマンデータプロットである。TMAの濃度は、エチレンオキシドの各バッチ添加の後から、第4のバッチによるエチレンオキシド添加の後でTMAがラマン探触子により検出されなくなるまで低下し、水酸化コリン生成物の量は、その最大に向かう。
イオンクロマトグラフィーおよびNMRを用いる生成物の分析は、37.5重量%の水酸化コリン、11.7重量%のモノエトキシル化副生成物を示し、残りは、水であった。
[実施例2a]
20℃でのエチレンオキシドの連続添加
実施例2aの反応条件は、エチレンオキシドを、586.2gの水および241.6gのトリメチルアミンを含有する反応器に連続添加し、反応器の温度を20℃に制御したことを除き、実施例1aと同じとした。エチレンオキシドの添加速度を4.95g/minとし、エチレンオキシドを38.6分間にわたり添加した。
イオンクロマトグラフィーおよびNMRを用いる生成物の分析は、45.9重量%の水酸化コリン、3.8重量%のモノエトキシル化副生成物を示し、残りは、水であった。
[実施例2b]
25℃でのエチレンオキシドの連続添加
実施例2bの反応条件は、エチレンオキシドを、249.52gの水および112.61gのトリメチルアミンを含有する反応器に連続モードで添加し、反応器の温度を25℃に制御したことを除き、実施例1aと同じとした。エチレンオキシドの添加速度を4.33g/minとし、エチレンオキシドを20.6分間にわたり添加した。
イオンクロマトグラフィーおよびNMRを用いる生成物の分析は、44.4重量%の水酸化コリン、6.0重量%のモノエトキシル化副生成物を示し、残りは、水であった。
[実施例3]
15℃でのトリメチルアミンのバッチ添加
実施例3の反応条件は、(エチレンオキシドが添加されるというより)トリメチルアミンを反応器にバッチ添加し、反応器の温度を15℃に制御したことを除き、実施例1aと同じとした。反応器は、144.78gのエチレンオキシドおよび182.02gの水による混合物を含有した。トリメチルアミンは、28.09gおよび38.25gの2つのバッチで添加された。
イオンクロマトグラフィーおよびNMRを用いる生成物の分析は、11.9重量%の水酸化コリン、17.2重量%のモノエトキシル化副生成物を示し、残りは、水であった。
[実施例4]
過剰なTMAの再循環(リサイクル)
実験結果(実施例1〜3)を用いて、反応系の反応速度モデルを開発し、情報をASPEN PLUS(登録商標)(Aspen Technology,Inc.;Burlington、MA)によるプロセスモデルに組み込んだ。プロセスを改変して、未転換トリメチルアミンを水酸化コリン反応生成物から分離し、未転換トリメチルアミンを第1反応器に導入されるトリメチルアミン流にフィードバックすることにより再循環させるための蒸留カラムを組み入れた。未転換トリメチルアミンの再循環により、エチレンオキシドフィードをトリメチルアミンフィードに対して低下させることが可能となる。エチレンオキシドのトリメチルアミンに対するフィード比(第1反応器へのフィードにおけるEO/TMA)を低下させることにより、水酸化コリンの収量が増大し、副生成物の形成が低下する。結果として、同じプロセス能力を維持しながら、第1反応器および第3反応器のサイズを減じることができる。EO/TMA比の低下はまた、全体的な原材料の使用も有意に改善した。シミュレーションによる典型的な結果を以下に示す。
実施例のまとめ
実施例では、複数の因子が注目に値する。第1に、成分を組み合わせる順序が、水酸化コリンの収率および副生成物の収率のいずれにも影響を及ぼす。具体的には、実施例1a、1b、2a、および2bで(実施例3と比較して)、エチレンオキシドをトリメチルアミンに添加すると、水酸化コリンの収率ははるかに増大し、副生成物の生成は減少する。第2に、反応温度の制御により、水酸化コリン収率の増大が示された。具体的には、実施例1aおよび1bでは、実施例1aで反応温度を低下させたところ、最終生成物中の水酸化コリンの百分率が増大した。同様に、実施例2aおよび2bでは、実施例2aで温度を低下させたところ、最終生成物中の水酸化コリンの百分率が増大した。加えて、実施例2aおよび2bにおけるエチレンオキシドの連続添加では、エチレンオキシドのバッチ添加と比較して、最終生成物中の水酸化コリンの量が増大した。最後に、実施例4では、モデル研究は、トリメチルアミンの再循環により、エチレンオキシドのトリメチルアミンに対するフィード比を低下させることが可能となり、反応器滞留時間の短縮、最終生成物中の水酸化コリンの重量分率の増大、および副生成物レベルの低下による他の利点ももたらされることを示した。
本発明は、本発明のいくつかの態様の例示として意図される、本明細書で開示される実施形態により範囲が制限されるものではなく、機能的に同等である任意の実施形態も本発明の範囲内にある。当業者には、本明細書で示され、記載されるプロセス、方法、および組成物に加えて、プロセス、方法、および組成物の多様な改変も明らかとなるであろうし、付属の特許請求の範囲内に収まることが意図される。さらに、上記の実施形態では、本明細書で開示されるプロセスステップおよび方法ステップならびに組成物の成分のある代表的な組合せだけが具体的に論じられているが、当業者には、組成物の成分ならびにプロセスステップおよび方法ステップの他の組合せも明らかとなるであろうし、また、添付の特許請求の範囲内に収まることも意図される。したがって、本明細書では、成分またはステップの組合せについて明示的に言及しうるが、明示されなくともなお、成分およびステップの他の組合せも包含される。本明細書で用いられる「〜を含む」という用語およびその変化形は、「〜を包含する」という用語およびその変化形と同義に用いられ、開放的で非限定的な用語である。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
エチレンオキシド、トリメチルアミン、および水を第1反応器にフィードして、第1反応器生成物を生成するステップであって、前記第1反応器の温度が5℃から35℃の間に維持され、前記第1反応器にフィードされるエチレンオキシドのトリメチルアミンに対するモル比が1以下であるステップと、
前記第1反応器生成物を第2反応器にフィードして、第2反応器生成物を形成するステップであって、前記第2反応器は断熱されているステップと、
未反応トリメチルアミンを前記第2反応器生成物から除去して、水酸化コリンを含む最終生成物を形成するステップと、
を含む水酸化コリンの製造方法。
[2]
前記水酸化コリンの最終生成物が、10重量パーセント未満のモノエトキシル化コリンおよび/またはジエトキシル化コリンを含む、[1]に記載の方法。
[3]
トリメチルアミンおよび水が、前記第1反応器に、混合物としてフィードされる、[1]または[2]に記載の方法。
[4]
前記第2反応器における滞留時間が、前記第1反応器生成物中に存在する未反応エチレンオキシドが反応するために十分である、[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
[5]
前記第2反応器の断熱昇温が、前記第2反応器生成物の温度を15℃〜45℃の間まで上昇させる、[1]〜[4]のいずれかに記載の方法。
[6]
前記第1反応器が、連続撹拌槽型反応器である、[1]〜[5]のいずれかに記載の方法。
[7]
前記第1反応器が、ポンプにより与えられる高い内部再循環比を有するループ型反応器である、[1]〜[6]のいずれかに記載の方法。
[8]
前記第1反応器が、20℃に維持される、[1]〜[7]のいずれかに記載の方法。
[9]
前記未反応トリメチルアミンが、前記第1反応器にフィードされるトリメチルアミンに添加される、[1]〜[8]のいずれかに記載の方法。
[10]
[1]〜[9]のいずれかに記載の方法により製造される水酸化コリンを含む組成物。
[11]
トリメチルアミン、水、およびエチレンオキシドを第1反応器にフィードして、第1反応器生成物を生成するステップであって、前記第1反応器の温度が5℃から35℃の間に維持されるステップと、
前記第1反応器生成物および第2の量のエチレンオキシドを第2反応器にフィードして、第2反応器生成物を形成するステップであって、前記第2反応器の温度が5℃から35℃の間に維持されるステップと、
前記第2反応器生成物を第3反応器にフィードして、第3反応器生成物を形成するステップであって、前記第3反応器は断熱されているステップと、
未反応トリメチルアミンを前記第3反応器生成物から除去して、水酸化コリンを含む最終生成物を形成するステップと
を含む水酸化コリンの製造方法。
[12]
前記水酸化コリンの最終生成物が、10重量パーセント未満のモノエトキシル化コリンおよび/またはジエトキシル化コリンを含む、[11]に記載の方法。
[13]
トリメチルアミンおよび水が、前記第1反応器に、混合物としてフィードされる、[11]または[12]に記載の方法。
[14]
前記第3反応器における滞留時間が、前記第2反応器生成物中に存在する未反応エチレンオキシドが反応するために十分である、[11]から[13]のいずれかに記載の方法。
[15]
前記第3反応器の断熱昇温が、前記第3反応器生成物の温度を15℃〜45℃の間まで上昇させる、[11]〜[14]のいずれかに記載の方法。
[16]
前記第2反応器にフィードされる前記第2の量のエチレンオキシドが、前記第1反応器にフィードされるエチレンオキシドから分割される、[11]〜[15]のいずれかに記載の方法。
[17]
前記第1反応器にフィードされるエチレンオキシドの、前記第2反応器にフィードされる第2の量のエチレンオキシドに対する量の比が、50:50〜99:1の間である、[11]〜[16]のいずれかに記載の方法。
[18]
前記第1反応器にフィードされるエチレンオキシドの、第2反応器にフィードされる第2の量のエチレンオキシドに対する量の比が、90:10である、[11]〜[17]のいずれかに記載の方法。
[19]
前記第1反応器および前記第2反応器が、連続撹拌槽型反応器である、[11]〜[18]のいずれかに記載の方法。
[20]
前記第1反応器および前記第2反応器が、ポンプにより与えられる高い内部再循環比を有するループ型反応器である、[11]〜[19]のいずれかに記載の方法。
[21]
前記第1反応器および前記第2反応器が、20℃に維持される、[11]〜[20]のいずれかに記載の方法。
[22]
前記未反応トリメチルアミンが、前記第1反応器にフィードされるトリメチルアミンに添加される、[11]〜[21]のいずれかに記載の方法。
[23]
[11]〜[22]のいずれかに記載の方法により製造される水酸化コリンを含む組成物。
100 第1反応器
110 温度制御装置
120 第2反応器
130 断熱材料
140 装置
200 第1反応器
210 温度制御装置
220 第2反応器
230 温度制御装置
240 第3反応器
250 断熱材料
260 装置

Claims (21)

  1. エチレンオキシド、トリメチルアミン、および水を第1反応器にフィードして、第1反応器生成物を生成するステップであって、前記第1反応器の温度が5℃から35℃の間に維持され、前記第1反応器にフィードされるエチレンオキシドのトリメチルアミンに対するモル比が1以下であるステップと、
    前記第1反応器生成物を第2反応器にフィードして、第2反応器生成物を形成するステップであって、前記第2反応器は断熱されているステップと、
    未反応トリメチルアミンを前記第2反応器生成物から除去して、水酸化コリンを含む最終生成物を形成するステップと、
    を含む水酸化コリンの製造方法。
  2. 前記水酸化コリンの最終生成物が、10重量パーセント未満のモノエトキシル化コリンおよび/またはジエトキシル化コリンを含む、請求項1に記載の方法。
  3. トリメチルアミンおよび水が、前記第1反応器に、混合物としてフィードされる、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第2反応器における滞留時間が、前記第1反応器生成物中に存在する未反応エチレンオキシドが反応するために十分である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第2反応器の断熱昇温が、前記第2反応器生成物の温度を15℃〜45℃の間まで上昇させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1反応器が、連続撹拌槽型反応器である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1反応器が、ポンプにより与えられる高い内部再循環比を有するループ型反応器である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第1反応器が、20℃に維持される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記未反応トリメチルアミンが、前記第1反応器にフィードされるトリメチルアミンに添加される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. トリメチルアミン、水、およびエチレンオキシドを第1反応器にフィードして、第1反応器生成物を生成するステップであって、前記第1反応器の温度が5℃から35℃の間に維持されるステップと、
    前記第1反応器生成物および第2の量のエチレンオキシドを第2反応器にフィードして、第2反応器生成物を形成するステップであって、前記第2反応器の温度が5℃から35℃の間に維持されるステップと、
    前記第2反応器生成物を第3反応器にフィードして、第3反応器生成物を形成するステップであって、前記第3反応器は断熱されているステップと、
    未反応トリメチルアミンを前記第3反応器生成物から除去して、水酸化コリンを含む最終生成物を形成するステップと
    を含む水酸化コリンの製造方法。
  11. 前記水酸化コリンの最終生成物が、10重量パーセント未満のモノエトキシル化コリンおよび/またはジエトキシル化コリンを含む、請求項10に記載の方法。
  12. トリメチルアミンおよび水が、前記第1反応器に、混合物としてフィードされる、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記第3反応器における滞留時間が、前記第2反応器生成物中に存在する未反応エチレンオキシドが反応するために十分である、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記第3反応器の断熱昇温が、前記第3反応器生成物の温度を15℃〜45℃の間まで上昇させる、請求項1013のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第2反応器にフィードされる前記第2の量のエチレンオキシドが、前記第1反応器にフィードされるエチレンオキシドから分割される、請求項1014のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記第1反応器にフィードされるエチレンオキシドの、前記第2反応器にフィードされる第2の量のエチレンオキシドに対する量の比が、50:50〜99:1の間である、請求項1015のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記第1反応器にフィードされるエチレンオキシドの、第2反応器にフィードされる第2の量のエチレンオキシドに対する量の比が、90:10である、請求項1016のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記第1反応器および前記第2反応器が、連続撹拌槽型反応器である、請求項1017のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記第1反応器および前記第2反応器が、ポンプにより与えられる高い内部再循環比を有するループ型反応器である、請求項1018のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記第1反応器および前記第2反応器が、20℃に維持される、請求項1019のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記未反応トリメチルアミンが、前記第1反応器にフィードされるトリメチルアミンに添加される、請求項1020のいずれか一項に記載の方法。
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