JP7062686B2 - 精製された形態でメタンスルホン酸を回収するための方法及びシステム - Google Patents

精製された形態でメタンスルホン酸を回収するための方法及びシステム Download PDF

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Description

本開示は、精製された形態でメタンスルホン酸を回収するための方法及びシステムに関するものであり、より具体的には、三酸化硫黄を更に含む組成物から、メタンスルホン酸無水物を回収するための方法及びシステムに関するものである。
三酸化硫黄を含む組成物からメタンスルホン酸を回収するための従来の方法では、高濃度の不純物を伴ったメタンスルホン酸が生成される。十分な純度のメタンスルホン酸を生成する更なるステップは、通常、効率が悪く、高価である。例えば、三酸化硫黄を含む組成物からメタンスルホン酸を、工業スケールで回収するための従来の方法では、非常に高度の真空が要求され、このことは、当該方法のコストを必然的に押し上げる。そして、生成、回収されたメタンスルホン酸は、許容し難い程の高レベルの三酸化硫黄を伴う。
微量を超える三酸化硫黄を有するメタンスルホン酸組成物は、多くの工業上の方法では、望ましくないことが多い。例えば、微量を超える三酸化硫黄を有するメタンスルホン酸組成物は、水の添加に伴って、望ましくない副生成物又は不純物が生じる可能性がある。
近年、メタンスルホン酸は更にコモディティ化されてきており、利益マージンが低下してきている。従って、三酸化硫黄を更に含む組成物から高度に精製された形態でのメタンスルホン酸無水物を経済的に回収するための改良されたシステム及び方法に関するニーズが長らく続いている。
発明の概要
本発明の態様は、精製された形態で、三酸化硫黄を更に含む組成物から、メタンスルホン酸を回収するための方法及びシステムに関する。
1つの態様によれば、本発明は、以下の工程を含む方法を提供する:
炭化水素、メタンスルホン酸、三酸化硫黄、及び場合により硫酸を含む供給流(feed stream)を分離して、炭化水素を含む軽流(light stream)と、メタンスルホン酸及び三酸化硫黄(場合により硫酸)を含む重流(heavy stream)とを生成する工程;
前記重流に反応性添加物を所定の条件下で接触させる(例えば、混合させる)工程であって、前記反応性添加物は、三酸化硫黄と反応することができ、前記条件は、前記反応性添加物と前記三酸化硫黄とが反応して重反応生成物(heavy reaction product)を生じさせる条件であり、前記重反応生成物は、メタンスルホン酸の沸点よりも高い沸点を有する、該工程;並びに、
蒸留塔を使用して前記重流を分離する工程であって、実質的にメタンスルホン酸からなる蒸発流(distillate stream)と、前記重反応生成物を含む底流(bottoms stream)とを生成する工程。
本発明の様々な態様の概要は以下の通りであってもよい。
[態様1] 精製された形態で、メタンスルホン酸無水物を、炭化水素、メタンスルホン酸、三酸化硫黄、及び場合により硫酸を含む供給流から回収するための方法であって、下記を含む方法:
前記供給流を分離して、炭化水素を含む軽流と、メタンスルホン酸及び三酸化硫黄(場合により硫酸)を含む重流とを生成する工程;
前記重流に反応性添加物(例えば水)を所定の条件下で接触させる工程であって、前記反応性添加物は、三酸化硫黄と反応することができ、前記条件は、前記反応性添加物と前記三酸化硫黄とが反応して重反応生成物(例えば硫酸)を生じさせる条件であり、前記重反応生成物は、三酸化硫黄の沸点よりも高い沸点を有する、該工程;並びに
蒸留塔を使用して前記重流を分離する工程であって、実質的にメタンスルホン酸からなる蒸発流と、前記重反応生成物を含む底流とを生成する工程。
[態様2] 態様1の方法であって、前記重流を分離する工程が、気液分離器を使用して、実質的に炭化水素からなる流(stream)を回収することを更に含む、該方法。
[態様3] 態様1~2の方法であって、前記重流に前記反応性添加物を接触させる工程が、ミキサードラム又はスタティックミキサーのうち少なくとも1つを使用して、前記反応性添加物と前記重流とを混合させることを含む、該方法。
[態様4] 態様1~3の方法であって、反応器を使用して三酸化硫黄とメタンとを反応させ、前記供給流を生成する工程をさらに含み、前記供給流は、炭化水素、メタンスルホン酸、三酸化硫黄、及び、場合により硫酸を含む、該方法。
[態様5] 態様4の方法であって、ペルオキシド開始剤が前記反応器に供給される、該方法。
[態様6] 態様5の方法であって、前記ペルオキシド開始剤が、以下から成る群から選択される1種以上の化合物である、該方法:H22及びH22とSO3、有機スルホン酸、リン酸、ホスホン酸、又はカルボン酸との反応生成物。
[態様7] 態様5の方法であって、前記ペルオキシド開始剤が、以下から成る群から選択される1種以上の化合物である、該方法:ペルオキシモノスルホン酸、ペルオキシジスルホン酸、メタンスルフォニルペルオキシスルホン酸、ジメタンスルフォニルペルオキシド、及びこれらの有機塩、無機塩、又はエステル。
[態様8] 態様1~7の方法であって、前記供給流が更に硫酸を含む、該方法。
[態様9] 態様1~8の方法であって、前記反応性添加物が水である、該方法。
[態様10] 態様1~8の方法であって、前記反応性添加物が以下から成る群から選択される少なくとも1種の化合物である、該方法:アルコール、エーテル、アルキルベンゼン、及び、アルファオレフィン。
[態様11] 態様1~8の方法であって、前記蒸留塔を0.22mbar~50mbarの圧力で操作する該方法。
[態様12] 態様11の方法であって、前記蒸留塔を4mbar~30mbarの圧力で操作する該方法。
[態様13] 態様12の方法であって、前記蒸留塔を6mbar~14mbarの圧力で操作する該方法。
[態様14] 態様13の方法であって、前記蒸留塔を8mbar~12mbarの圧力で操作する該方法。
[態様15] 態様1~14の方法であって、前記蒸発流が、500ppm以下の硫酸又はその等価物を含む、該方法。
[態様16] 態様15の方法であって、前記蒸発流が、400ppm以下の硫酸又はその等価物を含む、該方法。
[態様17] 態様16の方法であって、前記蒸発流が、300ppm以下の硫酸又はその等価物を含む、該方法。
[態様18] 態様17の方法であって、前記蒸発流が、150ppm以下の硫酸又はその等価物を含む、該方法。
[態様19] 態様1の方法であって、前記蒸発流が、メタンスルホン酸及び50ppm以下の不純物(メタンスルホン酸又はそのメチルエステル以外の化合物、例えば、炭化水素、三酸化硫黄、及び/又は硫酸)からなる、該方法。
[態様20] 態様1の方法であって、前記蒸発流が、実質的に三酸化硫黄を含まない、該方法。
[態様21] 態様1~19の方法であって、前記蒸発流が、60ppm以下の三酸化硫黄を含む、該方法。
[態様22] 態様21の方法であって、前記蒸発流が、40ppm以下の三酸化硫黄を含む、該方法。
本発明は、以下の詳細な説明から、添付図面と関連付けて読むことで、最も良く理解でき、ここで、図面は同様の要素は同一の参照番号を有している。通常の実務によれば、図面の様々な特徴は、特記しない限りは、実スケールで記載されているわけではない。むしろ、様々な特徴の寸法は、明確にするために拡大したり、又は縮小したりしてある可能性もある。図面には、以下の図が含まれる。
本発明の態様に従って、三酸化硫黄を含む組成物から、精製された形態で、メタンスルホン酸を回収するための分離システムの概念図である。
本発明の態様に従って、メタンスルホン酸を生成するための反応器を採用した製造システムと、図1の分離システムとの概念図である。
本発明の態様は、精製された形態で、メタンスルホン酸を回収するための方法及びシステムに関するものであり、より具体的には、三酸化硫黄等の硫黄化合物を更に含む組成物からメタンスルホン酸無水物を回収するための方法及びシステムに関するものである。
本発明者が発見したこととして、本発明の実施形態は、硫黄化合物(例えば、三酸化硫黄及び硫酸)を含む組成物からメタンスルホン酸を、精製された形態で、経済的に回収することを可能にする。更には、本発明の実施形態を用いて、有意性の無い含有量の三酸化硫黄を含むメタンスルホン酸の生成物を生成することができる。これにより、安定性が向上し、工業上有用なメタンスルホン酸の組成物を生成することができる。一実施形態において、回収されたメタンスルホン酸における三酸化硫黄の含有量は、500ppm以下であり、例えば、180ppm以下、好ましくは、120ppm以下、好ましくは、60ppm以下、及び/又は、好ましくは、40ppm以下である。別の実施形態において、回収されたメタンスルホン酸における硫酸又はその等価物(例えば、反応して硫酸を形成することができる化合物、例えば、三酸化硫黄、及び硫酸から得られる又は硫酸の派生物である化合物、例えば、硫酸水素エチル)の含有量は、500ppm以下、好ましくは、400ppm以下、好ましくは、300ppm以下、好ましくは、150ppm以下、及び/又は、好ましくは、50ppm以下である。
本明細書において、用語「硫黄化合物」は、メタンスルホン酸以外の、硫黄を含む任意の化合物を意味する。
図1は、三酸化硫黄等の硫黄化合物を更に含む組成物から、精製された形態で、メタンスルホン酸無水物を回収するための分離システム100を示す。概観として、分離システム100は、1以上の気液分離器(例えば、第1気液分離器120及び第2気液分離器130)、ミキサー140、及び蒸留塔150を含む。
第1気液分離器120は、供給流116を分離する目的で採用される。供給流116には、炭化水素(単一の炭化水素(例えば、メタン)であってもよい)、メタンスルホン酸、三酸化硫黄、及び、場合により硫酸が含まれる。そして、炭化水素(例えば、メタン)を含む軽流124と、メタンスルホン酸及び三酸化硫黄を含む重流126を生成する。供給流116は、メタンスルホン酸、硫酸、メタン、三酸化硫黄、及び、場合により硫酸を含むことができる。軽流124は、組成物として、炭化水素を70重量%以上、例えば、80重量%以上、90重量%以上、95重量%以上、及び/又は97.5重量%以上含むことができる。
第1気液分離器120は、軽流124と重流126を生成するために適切な温度及び圧力で操作される。例えば、第1気液分離器120は、60psi~140psiの圧力で操作されてもよい。一実施形態において、第1気液分離器120は、80psi~120psiの圧力で操作される。別の実施形態において、第1気液分離器120は、約100psiの圧力で操作される。第1気液分離器120は、フラッシュドラムとして構成されてもよい。
第1気液分離器120を採用した結果として、重流126の組成物では炭化水素の量が減少する。例えば、第1気液分離器120は、供給流116から大半の炭化水素を除去することができ、その結果、重流126の炭化水素の含有量は、例えば、500ppm以下、好ましくは、200ppm以下、好ましくは、100ppm以下、好ましくは、20ppm以下、好ましくは、10ppm以下等である。一実施形態において、重流126は、実質的に炭化水素を含まない。重流126及び/又は供給流126の炭化水素は、メタンを含んでもよく、又はメタンから実質的になってもよい。重流126は、図1中の第2気液分離器130を使用して更に分離される。しかし、本発明の他の実施形態では、重流126を他の処理ユニットを使用して分離することができ、又は、更なる分離処理の前に、反応性添加物(例えば、後述する物)と重流126とを混合することができる。
第2気液分離器130は、実質的に炭化水素からなる軽流134を回収し、重流136を生成するために採用することができる。第2気液分離器130は、フラッシュドラムとして構成されてもよい。好ましくは、第2気液分離器130は、重流126から大半の炭化水素を除去し、結果として、重流136の炭化水素含有量は、例えば、50ppm以下、好ましくは、30ppm以下、好ましくは、10ppm以下、好ましくは、5ppm以下、好ましくは、2ppm以下である。一実施形態において、重流136は、実施的に炭化水素を含まない。上述したように、炭化水素は、メタンを含んでもよく、又はメタンから実質的になってもよい。
重流136は、重流136の三酸化硫黄と反応させるために採用される反応性添加物と混合される。この反応性添加物は、当該反応性添加物とその反応産物をメタンスルホン酸から分離できるのであれば、SO3と反応する任意の化合物であってもよい。適切な反応性添加物は、以下の物が含まれるが、これらに限定されるものではない:水、アルコール、アンモニア、アミン(例えば、1級アミン又は2級アミン)、オレフィン、芳香族化合物、ケトン、又は、NH官能基、OH官能基、若しくはハロゲン官能基等を有する化合物。こうした反応性物質の種類については、例えば、以下の文献で議論している:Everett E.Gilbert著「The Reactions of Sulfur Trioxide,and Its Adducts,with Organic Compounds,Chem.Rev.,1962,62(6),pp.549-589」(参照により全体をあらゆる目的で本明細書に組み込む)。
反応性添加物は、三酸化硫黄と反応でき、メタンスルホン酸の沸点よりも高い重反応生成物を形成する物を選択する。例えば、水は反応性添加物として使用することができ、重反応生成物として硫酸を生成することができる。三酸化硫黄を重反応生成物に変換することで、メタンスルホン酸の純化を促進する。この理由は、上述したように、蒸留法を使用して三酸化硫黄をメタンスルホン酸から完全に除去することは難しく、又は、本明細書に記載した低レベルの不純物濃度(例えば、500、400、300、180、150、120、60、又は50ppm未満)を達成することは難しいからである。本発明の有利な実施形態において、反応性添加物を選択する際には、メタンスルホン酸の沸点(10mmHgで167℃)よりも、10mmHgで少なくとも10℃、少なくとも20℃、少なくとも35℃、少なくとも50℃、少なくとも65℃、又は少なくとも80℃高い重反応生成物を、三酸化硫黄から生成する結果となるような物を選択する。
一実施形態において、反応性添加物は、実質的に水からなる。別の実施形態において、反応性添加物は、水及び微量の不純物からなる。反応性添加物は、反応対象である三酸化硫黄の観点から過剰量を、重流136に混合させてもよい。例えば、反応性添加物は、重流136に、反応対象である三酸化硫黄の観点から過剰量を混合させてもよく、例えば、10モル%以上、好ましくは、20モル%以上、好ましくは、30モル%以上、好ましくは、35モル%以上、好ましくは、40モル%以上、好ましくは、45モル%以上、好ましくは、50モル%以上、好ましくは、55モル%以上等であってもよい。
ミキサー140は、例えば、ミキサードラム、スタティックミキサー等であってもよく、重流136と反応性添加物とを混合するために構成され、反応性添加物は、入力流142によってバッチ又は連続操業で投入することができ、混合流144を生成する。ミキサー140は、冷却ジャケット、熱交換器等を含むことができ、ミキサー140から出力される混合流144の温度を低下させることができる(反応性添加物と三酸化硫黄との反応は発熱反応である可能性があるため)。一実施形態において、冷却ジャケット又は熱交換器は水添加の際に使用されず、有利な点として、水添加から生じる発熱反応は、次の工程の準備として混合物を予熱する。例えば、水を反応性添加物として使用して、三酸化硫黄との高い発熱反応を生じさせることができ、冷却ジャケットを必要としてもよく、又は必要としなくてもよい。図1に示すようにシステム100においてミキサー140を用いて重流136を反応性添加物と混合するが、システム100を変更して、重流136と反応性添加物とを1以上の配管又は処理ユニット内で混合してもよい。例えば、システム100は、重流126に関して渦流特性を生じるように構成してもよく、これにより、反応性添加物と重流136とを混合することができる。
図1に示すように、混合流144は、蒸留塔150を用いて分離される。図1に示すように、システム100は、蒸留塔150を利用して、混合流144を分離しているものの、システム100を変更して蒸留塔150及び1以上の気液分離器を使用して混合流144を分離してもよい。
蒸留塔150は、蒸発流156中に回収されるメタンスルホン酸の量を最適化するように構成されてもよく、又は、蒸発流156中に回収されるメタンスルホン酸の純度を最適化するように構成されてもよい。蒸留塔150は、充填カラムとして構成されてもよく、又は複数のトレイを有するように構成されてもよく、又はその他であってもよい。メタンスルホン酸の潜在的な熱の不安定性があるため、好ましくは、カラムは構造化充填を含む。一実施形態において、蒸留塔150は、理想的には三十個のトレイに匹敵する物を有する充填層として構成される。充填層は、構造化充填の形態であってもよい(例えば、Koch-Glitsch,FlexipackTM 1Y)。蒸留塔150は、以下の圧力で操作してもよい:0.22mbar~20mbar、好ましくは、4mbar~16mbar、及び/又は、好ましくは、8mbar~12mbar。一実施形態において、蒸留塔150は、約10mbarの圧力で操作される。
蒸留塔150は、実質的にメタンスルホン酸からなる蒸発流156と、硫黄化合物を含む底流154とを生成する。底流154は、硫黄化合物、メタンスルホン酸、及び不純物(例えば、硫黄化合物及びメタンスルホン酸以外の化合物又は物質)を含む組成物を有することができる。例えば、分離システム100を、メタンスルホン酸リッチな条件下で操作する場合、底流154は、50~90%のメタンスルホン酸を含むことができ、残りは硫黄化合物及び不純物であってもよい。或いは、分離システム100を、硫黄化合物リッチな条件下で操作することができ、その結果、底流154は、硫黄化合物を含み、そして、例えば、メタンスルホン酸を、50重量%以下、好ましくは、35重量%以下、好ましくは、5重量%以下含むことができる。一実施形態において、底流154は、実質的に硫黄化合物からなる。別の実施形態において、底流154は、硫黄化合物及び微量化合物からなる。蒸留塔150をメタンスルホン酸リッチな条件下で操作すると、蒸留塔150の構築及び/又は操作に関連するコストを減らすことができる。蒸留塔150を硫黄リッチな条件下で操作すると、蒸発流156中に回収される混合流144のメタンスルホン酸のパーセンテージを高くすることができる。特定の操作条件下で、メタンスルホン酸リッチとは、混合流144(例えば、図2に示すように)が50%以上のメタンスルホン酸を有することを意味し、一方で、硫黄リッチとは、混合流144が50%以上の硫黄化合物を有することを意味する。しかし、メタンスルホン酸リッチな条件、及び硫黄リッチな条件は、蒸留塔150の操作条件に依存して変化する。他に考慮することとして、蒸留速度が、反応器110の生成速度とマッチする。
蒸発流156は組成物を有することができ、当該組成物は実質的に純粋なメタンスルホン酸であってもよく、例えば、メタンスルホン酸の含有量が、90重量%以上、より好ましくは、95重量%以上、より好ましくは、96.5重量%以上、より好ましくは、98重量%以上、より好ましくは、99重量%以上、より好ましくは、99.5重量%以上、及び/又は、より好ましくは、99.8重量%以上であってもよい。一実施形態において、蒸発流156は、実質的に純粋なメタンスルホン酸の組成物である。別の実施形態において、蒸発流156は、メタンスルホン酸と微量の不純物からなる組成物を有する。好ましくは、蒸発流156は、硫黄化合物を有し、その量は、500ppm以下、より好ましくは、400ppm以下、より好ましくは、300ppm以下、より好ましくは、150ppm以下、より好ましくは、50ppm以下である。例えば、回収されるメタンスルホン酸において、効果的には、三酸化硫黄がゼロであってもよい。一実施形態において、回収されるメタンスルホン酸において、三酸化硫黄は、1ppm以下であり、例えば、0.1ppm以下、好ましくは、0.01ppm以下、及び/又は好ましくは、0.001ppm以下である。更には、及び/又はこれに代えて、蒸発流156は、硫酸又はその等価物(例えば、蒸気を含む硫酸生成物(例えば、三酸化硫黄)、及び液体を含む硫酸生成物(例えば、硫酸水素エチル))を有してもよく、その量は、500ppm以下であってもよい。例えば、回収されるメタンスルホン酸は、硫酸又はその等価物を有してもよく、その量は、400ppm以下、好ましくは、300ppm以下、好ましくは、150ppm以下、好ましくは、60ppm以下、又は、好ましくは、50ppm以下であってもよい。
システム100を採用することで、蒸留塔150は、有利には、より高い真空下で操作される蒸留塔と比べると、より効率的且つより経済的な圧力で操作することができる。より望ましい圧力で蒸留塔150を操作する能力だけでなく、システム100は、不純物(即ち、硫黄化合物、例えば、三酸化硫黄)の量を十分に低下させたメタンスルホン酸を生成することができる。本明細書に開示したシステム100及び方法を使用することで、高純度のメタンスルホン酸を、商業的に有利なコストで生成することができ、この高純度のメタンスルホン酸は、最も厳格な商業純度基準を超える可能性がある。
図2は、本発明の態様に従って、メタンスルホン酸を生成及び回収するための製造システム200を示す。概観として、製造システム200は、反応器110、第1気液分離器120、第2気液分離器130、ミキサー140、及び蒸留塔150を含む。製造システム200は、分離システム100を採用したものとして示される。従って、製造システム200が、分離システム100の特徴/システム設備を活用している場合、同一の参照番号については、図1と同じものを当てはめる。
反応器110は、三酸化硫黄とメタンからメタンスルホン酸を生成するために構成される。例えば、反応器110は、メタンの組成物を有する反応器供給流112を受け取ることができ、そして、反応器110は、三酸化硫黄、硫酸、及び場合によりMSAを含む組成物を有する反応器供給流114を受け取ることができる。一実施形態において、1以上のペルオキシド開始剤を反応器110に添加して、所望の反応の触媒となる。適切なペルオキシド開始剤は、以下の物が含まれるが、これらに限定されるものではない:H22、及び、H22とSO3、有機スルホン酸、リン酸、ホスホン酸、又はカルボン酸との反応生成物。反応で生成される際は、メタンスルホン酸存在下であってもよい。ペルオキシモノスルホン酸(HOO-SO3H)、ペルオキシジスルホン酸(HOSO2-OO-SO2OH)、メタンスルフォニルペルオキシスルホン酸(CH3SO2-OO-SO2OH)、ジメタンスルフォニルペルオキシド(CH3SO2-OO-SO2CH3)、及びこれらの有機塩、無機塩、又はエステルからなる群から選択されるペルオキシド開始剤は、特定の処理条件下で有利となる可能性がある。反応器110は、供給流116を生成するように構成され、供給流は、炭化水素、メタンスルホン酸、三酸化硫黄、及び場合により硫酸を含む組成物を有する。
図2において、反応器110は、三酸化硫黄とメタンからメタンスルホン酸を生成するように構成されるが、反応器110は、他の反応機構の手段により及び/又は他の反応物を用いることによりメタンスルホン酸を生成するように構成されてもよい。
製造システム200は、分離システム100から、反応器供給流112及び/又は反応器供給流114へと、回収される化合物をリサイクルするように構成されてもよい。例えば、炭化水素を含む組成物を有する軽流124は、反応器供給流112の手段により反応器110へリサイクルされてもよい。更には、及び/又は、これに代えて、軽流124及び/又は軽流134を燃料、例えば、システム200の1以上の処理ユニットのための燃料として使用することができる。蒸留塔150の底流154は、硫黄化合物(例えば、硫酸)及び場合によりメタンスルホン酸を含む組成物を有するが、底流154は、反応器供給流114の手段により反応器110へリサイクルされてもよい。
以下の実施例は、本発明の実施形態を限定するものではなく、本発明の態様から得られる有利な有用性を示すために本明細書に含まれるものである。
実施例1
4,950pphの三酸化硫黄(SO3)の反応流を、11,550pphの硫酸(H2SO4)と混ぜ、反応器に入れる。ここで、2,310pphのメタン(CH4)を40バールの圧力で添加する。例えば、50%過酸化水素溶液の反応開始剤を、約75pph、反応器に流入させる。混合物は、反応器、又は反応器のシステムを通過し、SO3からメタンスルホン酸(MSA)への変換率95%を得る。95%超の変換を得ることができ、コストは極端に高くなるが、>99.9%を達成できる。99.9%のSO3を変換したとしても、反応生成物中、300ppm超のSO3が残存するであろう。
反応器出口流(reactor outlet stream)を等エントロピーフラッシュに100psiで送る。ほとんどのメタンは除去され、そして、燃料として、回収又は燃焼のいずれかが行われる。約10%の残存SO3のみが、メタン共に、上昇する。得られる流は、おおよそ、5,455pphのMSA、11,750pphの硫酸、37pphのメタン、及び約210pphのSO3を含む。
フラッシュからの重流は、SO3の量に対して過剰に添加された水を有し、全てのSO3が硫酸に変換されることを確実にする。こうしたことは、分析又は物質収支によってなしうる。こうした例に関して、全てのSO3の変換を確実にするために必要となる計算上の水のモル量は、1.35倍である。こうした反応器は等エントロピーであるが、水が少量であるため(例えば、SO3と水との間の反応が発熱反応であったとしても)、後続流(tails stream)は、約4℃で加熱するだけである。
重流は、約20mmHgで低圧等エントロピーフラッシュに送られ、ほとんどすべてのメタンを除去する。
第2フラッシュからの重流は、理想的には30個のステージを有する蒸留塔に送られ、当該ステージは、構造化充填を有する(例えば、Koch-Glitsch,Flexipack 1Y)。塔のヘッド圧は約10mmHgであり、凝縮器は、5%が蒸気として出て、95%が凝縮されるように操作される。還流比は5(wgtベース)に設定する。MSA中のH2SO4の最終濃度は約35ppmである。MSA中にSO3は存在しない。従って、水をMSA無水物に添加して70%MSA溶液を作成した場合、及び作成したとき、硫酸濃度は、無水物ベースで、<35ppmになるであろう。
実施例2
当該実施例では、反応器セクションにおける非常に高いSO3変換を採用したシステムを示す。供給については、実施例1と同じである。唯一の大きな変更は、第1組の反応器の後に、ポリッシュ反応器を採用しており、99%のSO3変換を達成する。
反応器セクションの出口流は、以下を含む:約5,684pphのMSA、11,754pphのH2SO4、1,361pphのメタン、及び48pphのSO3
最初のフラッシュ後、なおも、42pphのSO3がMSA/H2SO4中に存在する。仮に、MSAがH2SO4から分離されれば、大半のSO3は、MSA流の中に存在するであろう。MSA流の中に残存するSO3の濃度は約7,333ppmであろう。
しかし、この実施例において、水を添加して、SO3からH2SO4へ変換する。流(stream)は、その後、真空フラッシュして、同一の蒸留塔に送られる。得られるMSAは、SO3を含まず、33ppmのH2SO4を含む。
比較例1
当該比較例では、本発明の範囲外となる分離処理から生じる問題点を示すことで、本発明の利点を示す。
当該比較例の供給は、実施例2で使用された供給と同じである。唯一の違いは、SO3をH2SO4に変換するための水を添加していない点である。この場合、MSAにおいて、SO3の不純物レベルは約40ppmであり、加えて、H2SO4の不純物レベルは約33ppmである。MSA無水物を水と混合すると、SO3はH2SO4に変換され、MSAは、当該MSA中に80ppm超のH2SO4を有するであろう。こうした硫酸の量により、当該MSAは、多くの工業上の応用に望ましくない物となる。
本明細書内において、本明細書の内容を明確且つ簡潔に記載して説明してきた。しかし、実施形態は、本発明から逸脱することなく様々な形に結合又は分離することができることを、意図しており、そのように解釈されたい。例えば、本明細書に記載した全ての好ましい特徴は、本明細書に記載の本発明の全ての態様に適用されるものとして解釈されたい。
幾つかの実施形態において、本明細書中の本発明は、プロセスの基本的且つ新規な特徴に対して材料学的に影響を与えない任意の要素又はプロセス工程を除外できるものと解釈してもよい。更には、いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載していない任意の要素又はプロセス工程を除外して解釈してもよい。
特定の実施形態に言及しながら、本明細書において、本発明について示し、説明してきたが、本発明は、詳細に示されたものに限定されることを意図するものではない。むしろ、特許請求の範囲の記載及び均等物の範囲内で、本発明から逸脱することなく、細部において様々な変更を行うことができる。

Claims (20)

  1. 精製された形態で、メタンスルホン酸無水物を、炭化水素、メタンスルホン酸及び三酸化硫黄を含む供給流から回収するための方法であって、下記を含む方法:
    前記供給流を分離して、炭化水素を含む軽流と、メタンスルホン酸及び三酸化硫黄を含む重流とを生成する工程;
    前記重流に反応性添加物を接触させて、混合流を生じさせる工程であって、前記反応性添加物は、三酸化硫黄と所定の条件下で反応することができ、前記条件は、前記反応性添加物と前記三酸化硫黄とが反応して重反応生成物を生じさせる条件であり、前記重反応生成物は、三酸化硫黄の沸点よりも高い沸点を有する、該工程;並びに
    蒸留塔を使用して前記混合流を分離する工程であって、実質的にメタンスルホン酸からなる蒸発流と、前記重反応生成物を含む底流とを生成する工程。
  2. 請求項1の方法であって、前記方法は、気液分離器を使用して、実質的に炭化水素からなる流を回収する工程を更に含む、該方法。
  3. 請求項1の方法であって、前記重流に前記反応性添加物を接触させる工程が、少なくとも1つのミキサーを使用して、前記反応性添加物と前記重流とを混合させることを更に含む、該方法。
  4. 請求項1の方法であって、反応器を使用して三酸化硫黄とメタンとを反応させ、前記供給流を生成する工程をさらに含み、前記供給流は、炭化水素、メタンスルホン酸、三酸化硫黄、場合により硫酸を含む、該方法。
  5. 請求項4の方法であって、ペルオキシド開始剤が前記反応器に供給される、該方法。
  6. 請求項1の方法であって、前記供給流が更に硫酸を含む、該方法。
  7. 請求項1の方法であって、前記反応性添加物が水である、該方法。
  8. 請求項1の方法であって、前記反応性添加物が以下から成る群から選択される少なくとも1種の化合物である、該方法:アルコール、エーテル、アルキルベンゼン、及び、アルファオレフィン。
  9. 請求項1の方法であって、前記蒸留塔を0.22mbar~50mbarの圧力で操作する該方法。
  10. 請求項9の方法であって、前記蒸留塔を4mbar~30mbarの圧力で操作する該方法。
  11. 請求項10の方法であって、前記蒸留塔を6mbar~14mbarの圧力で操作する該方法。
  12. 請求項11の方法であって、前記蒸留塔を8mbar~12mbarの圧力で操作する該方法。
  13. 請求項1の方法であって、前記蒸発流が、500ppm以下の硫酸又はその等価物を含む、該方法。
  14. 請求項13の方法であって、前記蒸発流が、400ppm以下の硫酸又はその等価物を含む、該方法。
  15. 請求項14の方法であって、前記蒸発流が、300ppm以下の硫酸又はその等価物を含む、該方法。
  16. 請求項15の方法であって、前記蒸発流が、150ppm以下の硫酸又はその等価物を含む、該方法。
  17. 請求項1の方法であって、前記蒸発流が、メタンスルホン酸及び50ppm未満の不純物からなる、該方法。
  18. 請求項1の方法であって、前記蒸発流が、実質的に三酸化硫黄を含まない、該方法。
  19. 請求項1の方法であって、前記蒸発流が、60ppm以下の三酸化硫黄を含む、該方法。
  20. 請求項19の方法であって、前記蒸発流が、40ppm以下の三酸化硫黄を含む、該方法。
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