JP6068205B2 - 固形粉末化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、有機球状粉体とペースト状油剤を特定量含有する非シリコーン油と、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物とを配合する固形粉末化粧料に関し、成型性に優れ、耐衝撃性に優れ、かつ使用時にスポンジやブラシ等の小道具への取れが良好で粉とびが少なく、肌への密着感に優れ、滑らかに伸び広がる乾式圧縮成型の固形粉末化粧料に関する。
固形粉末化粧料は、一般には、着色顔料、体質顔料、光輝性顔料等の粉体系化粧料基材を、アルミニウム等の金属製や樹脂製の皿状容器に充填成型し、この成型物をコンパクト容器に装着して用いる化粧料であり、携帯性が良いため、ファンデーションやアイシャドウ等のメーキャップ化粧料に汎用されている剤型である。そして、固形粉末化粧料は、ハンドバック等に入れて携帯されるため、成型物の耐衝撃性が悪いと、成型物が割れたり、崩れたりするので、耐衝撃性が保証された水準でなければならない。また、固形粉末化粧料は、成型物表面を小道具で擦りとり、肌に塗布して使用するので、小道具への取れ具合、肌への塗布感等の使用感が、商品に要求される重要な品質となっている。
従来から、伸び広がりに優れた使用感を得るために固形粉末化粧料に有機球状粉体を配合することが行われている。
この有機球状粉体を多く配合した固形粉末化粧料は、該有機球状粉体が圧縮成型し難いため、成型不良に伴う耐衝撃性に劣る傾向がある。固形粉末化粧料の耐衝撃性を高めるために、配合成分に固形油粉末を用いる方法(例えば、特許文献1、2参照)が知られているが、固形油粉末を配合して耐衝撃性を向上させる方法を適用しても、十分な耐衝撃性を得るためには固形油粉末の配合量を増すか、或いは有機球状粉体の配合量を減らす必要があり、結果として、化粧料の滑らかな伸び広がりなどの使用感を著しく損なう問題点がある。
また、肌への付着感、小道具使用時の取れを良くする方法として、油剤を多量に配合する方法が知られているが、油剤を多量に配合した化粧料は、塗布時の使用感が重くなり、化粧料の滑らかな伸び広がりが悪くなったり、また経時的に化粧料が締まって取れなどの使用性が悪化するいわゆるケーキングが生じたりする問題点がある。
また、球状粉体を多量に配合しても成型性の良い方法として、湿式成型法(化粧料基剤に溶剤を過剰に添加し、スラリー状として容器に充填した後、過剰の溶剤を揮発や吸引により除去する方法)が提案されている(例えば、特許文献3参照)が、肌への付着感が損なわれるという問題点がある。
特開平4−18011号公報 特開2005−272427号公報 特開平9−255528号公報
最近のニーズでは固形粉末化粧料をブラシにて使用する傾向が増加してきている。しかしながら、ブラシ使用にすると、スポンジよりも化粧料の移りが悪いため、粉とびが多くなってしまうことがあった。また、粉とびを軽減するとスポンジで使用する時の取れが悪くなったり、ケーキングが生じ使用性が悪化してしまうことがあった。そこで有機球状粉体を多く配合する乾式圧縮成型の固形粉末化粧料において、成型性に優れ、耐衝撃性に優れ、かつ使用時にスポンジとブラシの両者で快適に使用でき、肌への密着感に優れ、滑らかに伸び広がる乾式圧縮成型の固形粉末化粧料が望まれていた。
かかる実情に鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、有機球状粉体と25℃でペースト状を呈する油剤を特定量含有する非シリコーン油を5〜20質量%用いることで、粉体同士の結合力を向上させることができ、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と組み合わせることによって、成型性や耐衝撃性に優れ、かつ使用時にスポンジとブラシ両者で快適に使用でき、肌への密着感に優れ、滑らかに伸び広がる乾式圧縮成型の固形粉末化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(c);
成分(a)有機球状粉体
成分(b)25℃でペースト状を呈する油剤を50〜90質量%含有する非シリコーン油
成分(c)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
を配合し、成分(a)の配合量が5〜30質量%、成分(b)の配合量が5〜20質量%である固形粉末化粧料を提供するものである。
更に成分(d)としてシリコーン油を配合することが好ましい。また成分(a)の有機球状粉体がナイロン粉体、オルガノポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。また成分(b)に含有される融点が35〜60℃のペースト状の炭化水素油及び/又はエステル油がワセリン、ダイマー酸エステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
本発明の固形粉末化粧料は、有機球状粉体を5〜30質量%と、25℃でペースト状を呈する油剤を50〜90質量%含有する非シリコーン油を5〜20質量%と、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物とを組み合わせることによって、成型性が向上し、耐衝撃性に優れ、しかも、使用時にスポンジやブラシ等の小道具への取れが良好で、粉とびが少なく、滑らかな伸び広がりが得られ、肌への密着感に優れているものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)の有機球状粉体は、通常化粧料において、滑らかで均一な伸び広がりを有し、均一で、キメ細かい化粧膜を得る目的で用いられ、化粧料で通常用いられる有機球状粉体であれば特に限定されない。具体的には、例えばナイロン粉体、ポリメタクリル酸アルキル、オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリスチレン、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、ポリエチレン、セルロース等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。これらの中でも平均粒子径1〜20μm(レーザー回析式粒度分布測定)の粉体が滑らかな伸び広がりの点で好ましく、3〜15μmであると、更に均一でキメ細かい化粧膜が得られるため、より好ましい。中でもナイロン粉体やオルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体などのシリコーン樹脂粉体が滑らかな伸び広がりの点で好ましい。
成分(a)の有機球状粉体は、市販品としては、ナイロン粉体であるナイロン12SP−500(東レ社製)等、オルガノポリシロキサンエラストマーであるトレフィルE505、E506、E701(何れも、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等、ポリメチルシルセスキオキサンであるトスパール2000B*(東芝シリコーン社製)等、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体であるKSP−100、101、102、105、300(何れも信越化学工業社製)等、ポリメタクリル酸アルキルであるマツモトマイクロスフェアーM−101、305(何れも、松本油脂製薬社製)、ガンツパールGM−2800(アイカ工業社製)等、ポリスチレンであるガンツパールGS−0605(アイカ工業社製)等が挙げられる。
また、これら成分(a)の有機球状粉体は、前記感触を損ねない範囲で、例えば、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等による処理等、通常公知の方法で表面処理されているものを用いても良い。
成分(a)の配合量は、5〜30質量%(以下、単に「%」と記す。)であり、8〜15%であると、非常に滑らかな伸び広がりを有し、均一で、キメ細かい化粧膜を形成する粉末状化粧料を得ることができるため好ましい。成分(a)の配合量が5%より少ないと、滑らかな伸び広がりの点で十分な効果が得られず、30%を超えると密着感が低下し、均一な化粧膜が得られなくなる。
本発明の成分(b)25℃でペースト状を呈する油剤を50〜90質量%含有する非シリコーン油とは、シリコーン油以外の全油剤量中に25℃でペースト状を呈する油剤量が50〜90%となればよく、混合物として配合してもよいが、化粧料として上記配合量になるものである。
成分(b)に用いられる非シリコーン油剤は、シリコーン油以外で、通常の化粧料に用いられる油剤であり、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。
具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
また、成分(b)に含有されるペースト状油剤は、25℃においてペースト状で化粧料に用いられるものであれば、特に限定されず用いることができるが、融点が35〜60℃の炭化水素油及び/又はエステル油が好ましい。その中でも、ワセリン、ダイマー酸エステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、具体的には、ワセリン、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等が挙げられ、中でもワセリン、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチルが更に好ましい。
ペースト状油剤の市販品としては、例えば、ワセリンとして白色ワセリン(SONNEBORN REFINED PRODUCTS社製)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)としてはPLANDOOL−S(日本精化社製)、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチルとしてはコスモール168ARV(日清オイリオグループ社製)が挙げられる。
化粧料全量中に成分(b)25℃でペースト状を呈する油剤を50〜90%含有する非シリコーン油の配合量が5%より少ないと、肌への密着感の点で十分な効果が得られず、耐衝撃性に劣り、20%を超えると滑らかな伸び広がりの点で十分な効果が得られず、使用時にスポンジとブラシ両者で快適に使用できなくなり、均一な化粧膜が得られなくなる。
また、非シリコーン油剤全量中に占めるペースト状油剤の割合が50%より少ないと肌への密着感の点で十分な効果が得られず、90%を超えると滑らかな伸び広がりが得られなくなる。
更に、成分(b)非シリコーン油剤の配合量は5〜20%、かつ非シリコーン油剤中に占めるペースト状油剤の割合が50〜90%であれば耐衝撃性、肌への密着感が良く、非シリコーン油剤の配合量7〜15%、かつ非シリコーン油剤中に占めるペースト状油剤の割合が55〜75%であると滑らかな伸び広がり、肌への密着感の点でより好ましい。
また本発明に用いられる成分(c)の、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物とは、ベンゼンに不溶であるが、自己の質量と同質量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋構造を有するオルガノポリシロキサン重合物である。部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、オルガノポリシロキサンを架橋結合させて得られる重合物であり、一部に三次元架橋構造を有し、RSiO単位及びRSiO1.5単位よりなり、RSiO0.5単位及び/又はSiO単位を含んでいても良い化合物(但し、各構成単位のRは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、およびビニル基等の脂肪族不飽和基、フルオロ基やエチレンオキサイド基を含有するもの等が例示され、同種又は異なった種類であっても良い。)であり、具体的には特公平8−6035号公報等に記載されている化合物が例示できる。
成分(c)の具体例としては、INCI名で表すと、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルポリシロキサン、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルフェニルポリシロキサンが挙げられる。また、分子中にポリオキシアルキレン基を含有する重合物としては、例えば、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー等の部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンが挙げられる。また、分子中に長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型アルキル変性シリコーンが挙げられる。分子中にポリオキシアルキレン基及び長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、PEG−15ラウリルジメチコンクロスポリマー等の部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーンが挙げられる。分子中にハロゲン化炭化水素基を含有する重合物としては、例えば、(トリフルオロプロピルジメチコン/トリフルオロプロピルジビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型フッ素変性シリコーンが挙げられる。これらの1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
成分(c)の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、成分(d)のシリコーン油で膨潤させなくてもよいが、成分(d)シリコーン油で膨潤させた状態で化粧料に存在させると、滑らかな伸び広がりが向上し、スポンジやブラシ等の小道具への取れが良好で、肌への密着感に優れるため好ましい。
成分(c)は、各油剤と混合物の形態で市販されているものも使用することができ、例えば、部分架橋型メチルポリシロキサンと環状シリコーンとの混合物としてKSG−15(固形分5%)、部分架橋型メチルポリシロキサンとジメチルポリシロキサンとの混合物としてKSG−16(固形分20〜30%)、部分架橋型メチルフェニルポリシロキサンとフェニルトリメチコンとの混合物としてKSG−18(固形分10〜20%)、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンとジメチルポリシロキサンとの混合物としてKSG−210(固形分20〜30%)、部分架橋型アルキル変性シリコーンと油剤との混合物としてKSG−41(固形分25〜35%)、KSG−42(固形分20〜30%)、KSG−43(固形分25〜35%)及びKSG−44(固形分25〜35%)、部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーンと油剤との混合物としてKSG−310(固形分25〜35%)、KSG−320(固形分20〜30%)、KSG−330(固形分15〜25%)、KSG−340(固形分25〜35%)及びKSG−340(固形分25〜35%)(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。また、部分架橋型フッ素変性シリコーンは、フルオロアルキル基含有環状オルガノポリシロキサン等の環状フッ素含有シリコーンとの混合物として用いられ、例えばKSG−51(固形分15〜25%:信越化学工業社製)等が挙げられる。
本発明の固形粉末化粧料における成分(c)の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の配合量は、固型分換算で0.25〜5%であると滑らかな伸び広がり、耐衝撃性の点で好ましく、更に好ましくは0.5〜4%であれば小道具への取れ、密着感の点でこのましい。また、成分(c)の配合方法としては、特に制限されないが、成分(d)のシリコーン油等と予め混合してから、その他の成分と混合することが、化粧料を製造上簡便となり好ましい。
本発明に用いられる成分(d)のシリコーン油は、特に限定されないが、成分(c)とは異なり、25℃で液状のものが好ましく、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルトリメチコン、カプルリルトリメチコン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
本発明に用いられる成分(d)の配合量は1〜15%が、滑らかな伸び広がり、肌への密着感の点で好ましく、更に3〜10%であると、効果が更に向上するため好ましい。
本発明の固形粉末化粧料には、上記成分の他、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料一般に使用される成分を配合することができる。
具体的には、成分(a)以外の粉体、界面活性剤、成分(c)以外の有機シリコーン樹脂、アクリル−シリコーン系グラフト重合体、ロジン酸誘導体等の被膜形成剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、寒天、ペクチン等の水溶性高分子、ビタミンA、B6、B12、C、E等のビタミン類及びその誘導体、ローズマリーエキス、カミツレエキス、ニンジン抽出物、センブリ抽出物、カテキン、カテキン誘導体、カンゾウ抽出物、ソウハクヒ抽出物、ホップ抽出物等の美容成分、コラーゲン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸誘導体、トレハロース、アロエエキス等の保湿剤、エタノール、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等の多価アルコール、香料等を配合することができる。
本発明に配合可能な成分(a)以外の粉体は、着色剤、隠蔽剤、紫外線遮断剤、メーキャップ効果の付与剤として用いられるものであり、通常化粧料用粉体として用いられている粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の球状を除く有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の球状を除く有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の球状を除く天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体、アルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
本発明の固形粉末化粧料に配合可能な界面活性剤は、粉体の分散剤、化粧持続性向上等の目的で配合されるものであり、通常化粧料に用いられている界面活性剤であれば、何れでも良く、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
尚、本発明の固形粉末化粧料における、界面活性剤の配合量は、界面活性剤の配合目的により異なるが、概ね0.01〜15%が好ましい。
本発明の固形粉末化粧料としては、ファンデーション、アイシャドウ、頬紅、白粉、ボディーパウダー、制汗剤等が挙げられる。この中でもファンデーション、白粉、アイシャドウ、頬紅等のメーキャップ製品が、本発明の効果がより発揮しやすい化粧料である。
また、本発明の固形粉末化粧料の形態は、ケーキ状の他に、ドーム状、球状、半球状、円錐状、角錐状、ダイヤモンドカット状、スティック状等の多種多様な立体形状に成型することができる。
本発明の固形粉末化粧料は、粉体成分に油性成分を添加混合した化粧料基材を、容器に充填成型してなる乾式圧縮成型の固形粉末化粧料である。
本発明の固形粉末化粧料の製造方法は、特に限定されず、成分(a)、(c)及び、必要に応じて(d)やその他の粉体を混合分散し、これに、成分(b)や必要に応じて、その他の成分を添加混合したものを添加し、均一分散し、これを金属製や樹脂製の皿状容器に充填成型する方法(乾式圧縮成型)が挙げられる。
次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜9及び比較例1〜8:パウダーファンデーション
表1に示す組成のパウダーファンデーションを下記製造方法により調製し、使用性として、滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性を以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1に示した。
Figure 0006068205
注1:ナイロン12SP−500(東レ社製)
注2:KSP−100(信越化学工業社製)
注3:サンスフェアNP−100(洞海化学工業社製 平均粒径10μm)
注4:PLANDOOL−S(日本精化社製)
注5:コスモール168ARV(日清オイリオ社製)
注6:KSG−16(信越化学工業社製)(固形分25%)
注7:シリコンKF−96(6CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分1〜11をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分12〜20を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、ファンデーションを得た。
(評価方法1):「滑らかな伸び広がり」、「肌への密着感」、「スポンジとブラシ両者での使用性」について化粧料評価専門パネル20名に表1に記載の実施例及び比較例のパウダーファンデーションを使用してもらい、「滑らかな伸び広がり」、「肌への密着感」、「スポンジとブラシ両者での使用性」について各自が下記の評価基準に従って7段階評価し、サンプル毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
(評価基準)
(評価):(内容)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点の平均点):(判定)
5.0以上 :◎(非常に良好)
3.5以上5.0未満:○(良好)
1.5以上3.5未満:△(やや不良)
1.5未満 :×(不良)
(評価方法2):「耐衝撃性」
表1に記載の実施例及び比較例のパウダーファンデーションをそれぞれ5個試料とし、試料は金皿に充填した状態のまま、50cmの高さからアクリル板上に正立方向で自由落下させ、スタンダードの表面状態と比較して落下後の表面状態を観察し、パウダーファンデーション毎に以下の評価基準により評点を付し、そしてn=5の評点の平均点を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。
(評価基準)
(内容):(評点)
変化なし :4
僅かにヒビ割れがあるが、使用性に問題なし:3
ヒビ割れ、スキマ有り :2
大きなヒビ割れやスキマ有り :1
(判定基準)
(n=5の評点の平均点):(判定)
3.5以上 :◎
3.0以上〜3.5未満:○
2.0以上〜3.0未満:△
2.0未満 :×
表1の結果から明らかなように、実施例1〜9のパウダーファンデーションは、滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性の全ての項目において優れた固形粉末化粧料であった。
一方、有機球状粉体の配合量が少ない比較例1では、表面が硬くなり、滑らかな伸び広がりの点で劣り、スポンジとブラシ両者での使用性に関しては取れ量が少なく使用性に劣るものであった。
有機球状粉体の配合量が多い比較例2では肌への密着感、耐衝撃性の点で劣っており、スポンジとブラシ両者での使用性に関しては取れ量が多く使用性に劣り、ブラシで使用すると、粉とびが多いものであった。
また、ペースト油剤を配合しない比較例3では肌への密着感、耐衝撃性の点で劣っており、スポンジとブラシ両者での使用性の点では、スポンジでの取れ量は良好であるが、ブラシでは粉とびが多いものであった。
また、非シリコーン油剤中に占めるペースト油剤の割合が高い比較例4では、滑らかな伸び広がりの点で劣り、スポンジとブラシ両者での使用性の点では、特にスポンジで取れ量が少なく、ケーキングが生じ、使用性に劣るものであった。
また、非シリコーン油剤量が少ない比較例5では肌への密着感、耐衝撃性の点で劣り、スポンジとブラシ両者での使用性の点では、取れ量が多く、特にブラシでは粉とびが多いものであった。
また、非シリコーン油剤量が多い比較例6では、滑らかな伸び広がりの点で劣り、スポンジとブラシ両者での使用性の点では、取れ量が非常に少なく、ケーキングが生じ、使用性に劣るものであった。
また、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を配合量しない比較例7では、伸びが重くなり滑らかな伸び広がり、耐衝撃性の点で劣るものであった。
また、有機球状粉体の代わりに無機球状粉体である無孔質球状シリカを配合した比較例8では、滑らかな伸び広がりに劣り、均一性がなく肌への密着感の点で劣るものであった。
実施例10:フェイスカラー(ケーキ状)
(成分) (%)
1.シリコーン処理合成金雲母(注8) 5.0
2.シリコーン処理タルク(注8) 残量
3.ナイロン12(注1) 10.0
4.酸化チタン被覆雲母(注9) 45.0
5.酸化チタン被覆ガラス末(注10) 5.0
6.赤226号 0.5
7.群青 0.2
8.パラオキシ安息香酸メチル 1.0
9.ワセリン 5.0
10.スクワラン 2.0
11.トリオクタン酸グリセリル 2.0
12.部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物(注11) 9.0
13.香料 1.0
注8:ジメチルポリシロキサン3%処理
注9:チミロンスーパーシーンMP−1001(平均粒子径:20μm、アスペクト比:40)(メルク株式会社製)
注10:メタシャインMC1080RY(平均粒子径:80μm アスペクト比:80)(日本板硝子株式会社製)
注11:KSG−18(信越化学工業社製)(固形分15%)
(製造方法)
A.成分1〜8をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分9〜13を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、フェイスカラーを得た。
得られたフェイスカラー(ケーキ状)は、滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
実施例11:アイシャドウ(ケーキ状)
(成分) (%)
1.シリコーン処理合成金雲母(注8) 10.0
2.シリコーン処理タルク(注8) 残量
3.酸化チタン被覆雲母(注9) 20.0
4.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)
クロスポリマー(注12) 8.0
5.酸化チタン被覆合成金雲母(注13) 5.0
6.硫酸カルシウム二水塩の板状粉体 10.0
7.群青 2.0
8.黄色401号 0.5
9.(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー(注14) 1.0
10.パラオキシ安息香酸メチル 1.0
11.流動パラフィン 4.0
12.ワセリン 4.0
13.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) (注4) 3.0
14.ジメチルポリシロキサン(注7) 3.0
15.部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物(注6) 10.0
16.香料 1.0
注12:KSP−300(信越化学工業社製)
注13:プロミネンスSF(平均粒子径:170μm、アスペクト比:70)(日本光研工業株式会社製)
注14:KSP−102(信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分1〜8をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分9〜16を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、アイシャドウを得た。
得られたアイシャドウは滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
実施例12:ボディーパウダー(ケーキ状)
(成分) (%)
1.シリコーン処理合成金雲母(注8) 5.0
2.シリコーン処理タルク(注8) 残量
3.窒化ホウ素 2.0
4.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)
クロスポリマー(注12) 8.0
5.合成金雲母(注15) 5.0
6.マイカ 20.0
7.ポリメタクリル酸メチル(注16) 3.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 1.0
9.(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー(注14) 1.0
10.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)
(注17) 0.5
11.流動パラフィン 3.0
12.ワセリン 4.0
13.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル
/ベヘニル) (注4) 3.0
14.ジメチルポリシロキサン(注18) 3.0
15.精製水 1.5
16.部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物(注6) 8.0
17.香料 1.0
注15:PDM−10L(平均粒子径:12μm)(トピー工業社製)
注16:ガンツパールGM−2800(平均粒子径:30μm)(アイカ工業社製)
注17:ノニオン OT−221R(日油社製)
注18:KF−96(100CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分1〜9をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分10〜17を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、50℃で5時間乾燥させボディパウダーを得た。
得られたボディパウダーは滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
実施例13:粉おしろい(ケーキ状)
(成分) (%)
1.シリコーン処理合成金雲母(注8) 5.0
2.シリコーン処理タルク(注8) 残量
3.ナイロン12(注1) 10.0
4.トリエトキシカプリリルシラン処理酸化チタン(注19) 12.0
5.酸化チタン被覆雲母(注9) 20.0
6.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/
シルセスキオキサン)クロスポリマー(注12) 3.0
7.黒酸化鉄 0.5
8.ベンガラ 1.3
9.黄酸化鉄 0.7
10.パラオキシ安息香酸メチル 1.0
11.ワセリン 5.0
12.流動パラフィン 2.0
13.トリオクタン酸グリセリル 2.0
14.部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物(注11) 7.0
15.香料 1.0
注19:トリエトキシカプリリルシラン3%処理
(製造方法)
A.成分1〜10をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分11〜15を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、粉おしろいを得た。
得られた粉おしろい(ケーキ状)は、滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。

Claims (4)

  1. 次の成分(a)〜(c);
    成分(a)有機球状粉体
    成分(b)25℃でペースト状を呈する油剤を50〜90質量%含有する非シリコーン油
    成分(c)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
    を配合し、成分(a)の配合量が5〜30質量%、成分(b)の配合量が5〜20質量%であることを特徴とする固形粉末化粧料。
  2. 更に成分(d)としてシリコーン油剤を配合することを特徴とする請求項1に記載の固形粉末化粧料。
  3. 前記成分(a)の有機球状粉体がナイロン粉体、シリコーン樹脂粉体から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の固形粉末化粧料。
  4. 前記成分(b)に含有されるペースト状油剤は融点が35〜60℃の炭化水素油及び/又はエステル油であり、ワセリン、ダイマー酸エステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の固形粉末化粧料。
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