JP2016188186A - 油性アイライナー化粧料 - Google Patents

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【課題】軽い使用感と化粧膜のにじみやべたつきのなさに優れ、化粧膜が落としやすく、負担感のなさに優れる油性アイライナー化粧料の提供。【解決手段】(a)ヒマワリワックス、(b)2−デシルテトラデカノール、(c)シリコーン粉体、および(d)油溶性樹脂を含有する油性アイライナー化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、油性アイライナー化粧料に関し、軽い使用感と化粧膜のにじみやべたつきのなさに優れ、化粧膜が落としやすく、負担感のなさに優れる油性アイライナー化粧料に関するものである。
アイライナー化粧料は、目の輪郭に発色の良いラインを入れることで目を大きく見せるものである。また、目の輪郭に描くという使用方法から、滑らかにラインを入れられる描きやすさや、涙や皮脂によるにじみ、瞼の連続運動によるポロ落ちの無い化粧持続効果が求められている。最近では、目元を強調するメイクが流行し、さらに目元を強調するためにアイライナー化粧料を重ね付けして、細いラインや太いラインを描き分けたり、濃くはっきりとしたアイラインを描くために、使用性だけではなく、落としやすさや負担感のなさが重視されるようになってきた。
こうした市場の要求に応えるべく、種々の機能向上の努力がなされている。例えば、アイライナー化粧料に求められる品質である、滑らかな使用感を得る為にアクリル−シリコーン系グラフト共重合体と球状微粒子粉体と低沸点シリコーン油を含有して化粧持続性に優れ、展延性も良く使用感に優れた液体メークアップ化粧料(特許文献1参照)や、球状粉体と板状粉体を含有して滑らかで描きやすい使用性を有し、化粧効果の持続性に優れる液状アイライナー化粧料(特許文献2参照)等の技術があった。
特開2002−047140号公報 特開平11-302126号公報
しかしながら、特許文献1の技術で得られる化粧料では、耐水性、耐皮脂性などの化粧持ちの効果や軽い使用感は得られるものの、化粧膜が固く、落としやすさや負担感のなさの点で満足のいくものが得られなかった。また、特許文献2の球状粉体を含有した化粧料では、滑らかな使用感やべたつきのなさは得られるものの、負担感を生じる場合があった。
かかる実情において、本発明者は鋭意検討を重ねた結果、液状の高級アルコールである2−デシルテトラデカノールが、滑らかな使用感を得ることに着目し、この高級アルコールを固化するロウを模索したところ、ヒマワリ種子から抽出される固形ロウが、2−デシルテトラデカノールと負担感のない化粧膜を形成することを見出し、更にシリコーン粉体と油溶性樹脂とを組み合わせることで、軽い使用感で、負担感がなく、又、にじみやべたつきのなさに優れ、更には化粧膜を落としやすくできることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(a)〜(d):
(a)ヒマワリワックス
(b)2−デシルテトラデカノール
(c)シリコーン粉体
(d)油溶性樹脂
を含有する油性アイライナー化粧料に関するものである。
本発明の油性アイライナー化粧料は、軽い使用感と化粧膜のにじみなさやべたつきのなさに優れ、化粧膜が落としやすく、負担感のなさに優れるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の成分(a)ヒマワリワックスは、ヒマワリの種子から得られる、長鎖脂肪酸と長鎖アルコールから構成される総炭素数32〜62のモノエステルを主成分とし、融点が70〜85℃の範囲の天然の固形油である。具体的には、INCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredient)名で、Helianthus Annuus (Sunflower) Seed Wax(日本名:ヒマワリ種子ロウ)等が挙げられ、市販品としては、精製ヒマワリワックス(横関油脂工業社製)等が挙げられる。
本発明における成分(a)の含有量は、0.5〜15質量%(以下、単に%とする)が好ましく、更に好ましくは1〜10%である。この範囲であれば、化粧膜の負担感のなさ、化粧にじみの点で好ましい。
本発明の成分(b)の2−デシルテトラデカノールは、液状の高級アルコールであり、通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されずに使用できる。市販品としては、リソノール24SP(高級アルコール工業社製)、エヌジェコール240A(新日本理化社製)等が挙げられる。
本発明における成分(b)の含有量は、特に限定されないが、0.1〜15%が好ましく、更に好ましくは1〜8%である。この範囲であれば、化粧膜の負担感のなさ、使用感の軽さ、また、落としやすさの点で好ましい。
本発明の成分(c)のシリコーン粉体としては、通常化粧料に使用されるものであれば、球状、板状等の形状や、粒子径、あるいは多質、無質等のその粒子構造等には特に限定されず、いずれのものも使用できる。具体的には、ポリメチルシルセスキオキサン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー等が挙げられ、市販品としては、トスパール145A、トスパール150KA(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、KSP−100、KSP−300(信越化学工業社製)、トレフィルE−508、EP−5500、EP−2601(東レダウコーニング社製)等が挙げられる。特に限定されないが、平均粒子径が3〜10μmのものが、感触の点で好ましく、球状や略球状のものが、軽い使用感の点で好ましく使用される。中でも、粒子表面の全面に亘ってシリコーンの微小突起を有する略球状粒子が、べたつきのなさ、使用感の軽さ、及びにじみのなさの点で好ましい。これらの粉体は、その形状に特徴があり、科学的に結合した複数の微小突起を粒子表面全体に複数の微小突起を有し、突起は容易に欠落することがない。突起部分は、突起物の直径の平均値/母体粒子の直径が、0.01〜0.3であり、かつ、突起物の高さの平均値/母体粒子の直径が、0.01〜0.3であることが好ましい。このような略球状シリコーン粒子の市販品としては、TOSPEARL 150KA(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
本発明における成分(c)の含有量は、0.1〜25%が好ましく、更に好ましくは、1〜15%である。この範囲であれば、べたつきのなさ、使用感の軽さ、及びにじみのなさの点で好ましい。
本発明において平均粒子径の測定方法は、走査型電子顕微鏡を用いて、任意の視野の粒子10個について、粒子径を測定した結果から算出する。
本発明の成分(d)の油溶性樹脂は、化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されず使用することができる。具体的には、キャンデリラレジン、水添ロジン酸ペンタエリスリチル、水添アビエチン酸グリセリル等のテルペン系樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリイソブチレン等が挙げられる。中でも、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル−シリコーングラフト共重合体、及びポリイソブチレンが、にじみのなさ、使用感の軽さ、及び負担感のなさの点でより好ましい。市販品としては、エステルガムHP(荒川化学工業社製)、KF7312J(固形分50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液、信越化学工業社製)、KF-9021(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液、信越化学工業社製)、BY11−018(30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液、東レ・ダウコーニング社製)、KP541(固形分60%、溶媒:イソプロパノール、信越化学工業社製)、SR−1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、KP545(固形分30%、溶媒:デカメチルシクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、KP575(固形分30%、溶媒:デカメチルシクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、オパノールB−100(BASF社製)等が挙げられる。成分(d)は、油に溶解し、肌上でにじみのない被膜を形成することができる。
本発明における成分(d)の含有量は、0.5〜35%が好ましく、更に好ましくは、1〜25%である。この範囲であれば、にじみのなさ、使用感の軽さ、及び負担感のなさの点で好ましい。
本発明の油性アイライナー化粧料は、更に成分(e)揮発性油を含有することができる。揮発性油は、常圧における沸点が260℃以下の油剤であり、通常化粧料に用いられるものであれば、特に限定されずに用いることができ、具体的には、軽質イソパラフィン、イソヘキサデカン、イソドデカン、低分子ジメチルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン等が挙げられ、市販品としてはIPソルベント 1620MU(出光興産社製)、マルカゾールR(丸善石油社製)、PERMETHYL 99A(PRESPERSE社製)、KF−995(信越化学工業社製)、SH245 Fluid(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を用いることができる。成分(e)は、成分(d)との相溶性がよく、軽い使用感や、にじみのなさを向上させることができる。成分(e)の含有量は、10〜50%が好ましく、更に好ましくは、15〜45%である。この範囲であると、軽い使用感や、にじみのなさの点において好ましい。
本発明の油性アイライナー化粧料は、上記の他に、通常化粧料に使用される成分、油性成分、無機顔料、有機顔料及び色素等の粉体およびそれらのシリコーン処理物やフッ素化合物処理物、界面活性剤、繊維、多価アルコール、水溶性高分子、水溶性皮膜形成性樹脂、保湿剤等の水性成分、糖類、紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、液体油油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類等を使用することができる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、オリーブ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ホホバ油、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、油溶性美容成分等が挙げられる。
粉体成分としては、成分(c)以外のものであり、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末、デキストリン粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、セルロース等の維等が挙げられる。これらはフッ素化合物、シリコ−ン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等で表面処理されていてもよい。これらの粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ水等の植物抽出液が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等、例えば、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等をあげることができる。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
本発明の油性アイライナー化粧料は、液状、ゲル状、クリーム状、固形状等の形状は問わず、油を連続相とする油性、油中水型等の剤型がある。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜10及び比較例1〜5:油性アイライナー化粧料(固形)
下記表1及び2に示す処方の油性固形アイライナー化粧料を調製し、にじみのなさ、べたつきのなさ、落としやすさ、使用感の軽さ、負担感のなさについて下記の方法により評価した。その結果も併せて表1及び2に示す。
※1:精製ヒマワリワックス(融点74〜80℃、横関油脂工業社製)
※2:MULTIWAX W445(融点76〜82℃、SONNEBORN社製)
※3:PERFORMALENE500(融点83〜88℃、ニューフェーズテクノロジー社製)
※4:リソノール24SP(高級アルコール工業社製)
※5:MYLITOL GTEH(BASF社製)
※6:SR−1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※7:BENTONE 38V(エレメンティス社製)
※8:3%ジメチルポリシロキサン処理
※9:TOSPEARL 150KA(平均粒子径5μm、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※10:TOSPEARL 2000B*(平均粒子径6μm、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を110℃にて均一に加熱溶解する。
B.Aに成分(10)〜(16)を加え、均一に混合、分散する。
C.Bを90℃で容器に充填、冷却して油性固形アイライナー化粧料を得た。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.にじみのなさ
ロ.べたつきのなさ
ハ.落としやすさ
ニ.使用感の軽さ
ホ.負担感のなさ
イ〜ホの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。各試料を皮膚に塗布し、ロ、ニについては使用直後に評価、イ、ホについては使用から6時間後に汗や涙でにじんでいないか、また、使用中に負担を感じたかについて評価を行った。その後、下記に示す評価用リムーバーを含ませたコットンを用い、ハの落としやすさについて評価を行った。各項目について、パネル各人が下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い

<4段階判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超え5点以下 :良好
△ :1点を超え3.5点以下 :やや不良
× :1点以下 :不良
評価用リムーバー
(成分)
(1)流動パラフィン 4
(2)イソドデカン 8
(3)精製水 残量
(4)カルボキシメチルセルロース 0.8
(5)トリエタノールアミン 1.8
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.3
(7)フェノキシエタノール 0.5
(8)グリセリン 2
(製法)
A.成分(1)〜(2)を均一に分散する。
B.成分(3)〜(8)均一に混合する。
C.BにAを加え、室温で乳化する。
D.Cを容器に充填し、評価用リムーバーを得た。
表1及び2の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜10の油性固形アイライナー化粧料は、比較例1〜4の油性固形アイライナー化粧料に比べ、にじみのなさ、べたつきのなさ、落としやすさ、使用感の軽さ、負担感のなさに優れたものであった。
一方、成分(a)のヒマワリワックスの代わりにポリエチレンワックスを含有する比較例1では化粧膜が強固になりすぎてしまい、使用部位に大きな負担感を感じる点、及びその化粧膜の落としやすさの点で満足のいくものが得られなかった。また、成分(b)の2−デシルテトラデカノールを含有していない比較例2では、化粧膜の柔軟性に欠け、負担感を生じて、また化粧膜の落としやすさの点でも満足のいくものが得られなかった。また、成分(b)の2−デシルテトラデカノールの代わりにエステル油剤であるトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルを含有した比較例3では、皮脂になじんでしまい、化粧膜が著しくにじんでしまい、それに伴い、べたつきを生じ、満足のいくものが得られなかった。また、成分(c)のシリコーン粉体を含有していない比較例4では、化粧膜にべたつきを生じ、満足のいくものが得られなかった。更に、成分(d)の油溶性樹脂を含有していない比較例5では、化粧膜が皮脂や汗でにじんでしまい、化粧持ちの点で満足のいくものが得られなかった。
実施例11:油中水型アイライナー化粧料(液状)
(成分) (%)
(1)(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン 2
(2)ヒマワリワックス※1 2
(3)フィッシャートロプシュワックス※11 2
(4)2−デシルテトラデカノール※12 1
(5)軽質流動イソパラフィン※13 残量
(6)ポリイソブチレン※14 5
(7)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト※15 3
(8)メチルシロキサン網状重合体※16 3
(9)ベンガラ※17 0.5
(10)赤色226号 0.5
(11)カーボンブラック 4
(12)精製水 10
(13)エデト酸二ナトリウム 0.01
(14)1,2−ペンタンジオール 1
(15)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(16)パラオキシ安息香酸メチル 0.5
(17)香料 0.1

※11:CIREBELLE108(CIREBELLE社製)
※12:エヌジェコール240A(新日本理化社製)
※13:IPソルベント1620MU(出光興産社製)
※14:オパノールB−100(BASF社製)
※15:ルーセンタイトSAN(コープケミカル社製)
※16:トスパール145A(平均粒子径4.5μm、球状、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※17:2%メチルハイドロジェンポリシロキサン処理
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を100℃で加熱溶解し、成分(7)〜(11)を均一に混合する。
B.Aに成分(12)〜(17)を加え、乳化する。
C.Bを塗布体付き容器に充填して液状アイライナー化粧料を得た。

得られた油中水型アイライナー化粧料は、にじみのなさ、べたつきのなさ、落としやすさ、使用感の軽さ、及び負担感のなさに優れたものであった。
実施例12:油性アイライナー化粧料(液状)
(成分) (%)
(1)パルミチン酸デキストリン 1
(2)ヒマワリワックス※1 10
(3)トリメチルシロキシケイ酸※18 14
(4)メタクリル変性メチルポリシロキサン※19 5
(5)2−デシルテトラデカノール※4 2.5
(6)軽質流動イソパラフィン※13 残量
(7)デカメチルシクロペンタシロキサン 20
(8)フェニルグリコール 1
(9)(ジフェニルジメチコン/ビニルフェニルジメチコン/
シルセスキオキサン)クロスポリマー※20 5
(10)黒酸化鉄 10
(11)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム
・エポキシ積層末 1
(12)無水ケイ酸※21 2
(13)酸化チタン被覆合成金雲母※22 2
(14)酢酸トコフェロール 0.5

※18:シリコンKF−7312J(信越化学工業社製)
※19:シリコンKP−545(信越化学工業社製)
※20:KSP−300(平均粒子径5μm、球状、信越化学工業社製)
※21:AEROSIL380S(日本アエロジル社製)
※22:HELIOS R100S(トピー工業社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を90℃で加熱溶解する。
B.Aに成分(10)〜(14)を加え、均一に混合する。
C.Bを塗布体付き容器に充填して液状アイライナー化粧料を得た。

得られた油性アイライナー化粧料は、にじみのなさ、べたつきのなさ、落としやすさ、使用感の軽さ、及び負担感のなさに優れたものであった。
実施例13:油性アイライナー化粧料(ペンシル状)
(成分) (%)
(1)モクロウ 20
(2)ヒマワリワックス※1 10
(3)トリメチルシロキシケイ酸※18 10
(4)デカメチルシクロペンタシロキサン 5
(5)2−デシルテトラデカノール※4 15
(6)流動パラフィン 残量
(7)フェニルグリコール 1
(8)表面にシリコーンの微小突起を有する
略球状シリコーン粉体※9 5
(9)カーボンブラック 10
(10)セリサイト 10
(11)天然ビタミンE 0.1

(製造方法)
A.成分(1)〜(7)を90℃で加熱溶解する。
B.Aに成分(8)〜(11)を加え、均一に混合する。
C.Bを金型に充填し、冷却固化後、容器に装填してペンシル状アイライナー化粧料を得た。

得られた油性アイライナー化粧料は、にじみのなさ、べたつきのなさ、落としやすさ、使用感の軽さ、及び負担感のなさに優れたものであった。

Claims (3)

  1. 次の成分(a)〜(d);
    (a)ヒマワリワックス;
    (b)2−デシルテトラデカノール;
    (c)シリコーン粉体;
    (d)油溶性樹脂;
    を含有する油性アイライナー化粧料。
  2. 前記成分(d)がトリメチルシロキシケイ酸、アクリル−シリコーングラフト共重合体、ポリイソブチレンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の油性アイライナー化粧料。
  3. 更に成分(e)揮発性油を含有する請求項1又は2に記載の油性アイライナー化粧料。
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