JP2016188186A - 油性アイライナー化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
(a)ヒマワリワックス
(b)2−デシルテトラデカノール
(c)シリコーン粉体
(d)油溶性樹脂
を含有する油性アイライナー化粧料に関するものである。
本発明の成分(a)ヒマワリワックスは、ヒマワリの種子から得られる、長鎖脂肪酸と長鎖アルコールから構成される総炭素数32〜62のモノエステルを主成分とし、融点が70〜85℃の範囲の天然の固形油である。具体的には、INCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredient)名で、Helianthus Annuus (Sunflower) Seed Wax(日本名:ヒマワリ種子ロウ)等が挙げられ、市販品としては、精製ヒマワリワックス(横関油脂工業社製)等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ水等の植物抽出液が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等、例えば、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等をあげることができる。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
下記表1及び2に示す処方の油性固形アイライナー化粧料を調製し、にじみのなさ、べたつきのなさ、落としやすさ、使用感の軽さ、負担感のなさについて下記の方法により評価した。その結果も併せて表1及び2に示す。
※2:MULTIWAX W445(融点76〜82℃、SONNEBORN社製)
※3:PERFORMALENE500(融点83〜88℃、ニューフェーズテクノロジー社製)
※4:リソノール24SP(高級アルコール工業社製)
※5:MYLITOL GTEH(BASF社製)
※6:SR−1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※7:BENTONE 38V(エレメンティス社製)
※8:3%ジメチルポリシロキサン処理
※9:TOSPEARL 150KA(平均粒子径5μm、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※10:TOSPEARL 2000B*(平均粒子径6μm、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
A.成分(1)〜(9)を110℃にて均一に加熱溶解する。
B.Aに成分(10)〜(16)を加え、均一に混合、分散する。
C.Bを90℃で容器に充填、冷却して油性固形アイライナー化粧料を得た。
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.にじみのなさ
ロ.べたつきのなさ
ハ.落としやすさ
ニ.使用感の軽さ
ホ.負担感のなさ
イ〜ホの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。各試料を皮膚に塗布し、ロ、ニについては使用直後に評価、イ、ホについては使用から6時間後に汗や涙でにじんでいないか、また、使用中に負担を感じたかについて評価を行った。その後、下記に示す評価用リムーバーを含ませたコットンを用い、ハの落としやすさについて評価を行った。各項目について、パネル各人が下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
<4段階判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超え5点以下 :良好
△ :1点を超え3.5点以下 :やや不良
× :1点以下 :不良
(成分)
(1)流動パラフィン 4
(2)イソドデカン 8
(3)精製水 残量
(4)カルボキシメチルセルロース 0.8
(5)トリエタノールアミン 1.8
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.3
(7)フェノキシエタノール 0.5
(8)グリセリン 2
(製法)
A.成分(1)〜(2)を均一に分散する。
B.成分(3)〜(8)均一に混合する。
C.BにAを加え、室温で乳化する。
D.Cを容器に充填し、評価用リムーバーを得た。
一方、成分(a)のヒマワリワックスの代わりにポリエチレンワックスを含有する比較例1では化粧膜が強固になりすぎてしまい、使用部位に大きな負担感を感じる点、及びその化粧膜の落としやすさの点で満足のいくものが得られなかった。また、成分(b)の2−デシルテトラデカノールを含有していない比較例2では、化粧膜の柔軟性に欠け、負担感を生じて、また化粧膜の落としやすさの点でも満足のいくものが得られなかった。また、成分(b)の2−デシルテトラデカノールの代わりにエステル油剤であるトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルを含有した比較例3では、皮脂になじんでしまい、化粧膜が著しくにじんでしまい、それに伴い、べたつきを生じ、満足のいくものが得られなかった。また、成分(c)のシリコーン粉体を含有していない比較例4では、化粧膜にべたつきを生じ、満足のいくものが得られなかった。更に、成分(d)の油溶性樹脂を含有していない比較例5では、化粧膜が皮脂や汗でにじんでしまい、化粧持ちの点で満足のいくものが得られなかった。
(成分) (%)
(1)(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン 2
(2)ヒマワリワックス※1 2
(3)フィッシャートロプシュワックス※11 2
(4)2−デシルテトラデカノール※12 1
(5)軽質流動イソパラフィン※13 残量
(6)ポリイソブチレン※14 5
(7)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト※15 3
(8)メチルシロキサン網状重合体※16 3
(9)ベンガラ※17 0.5
(10)赤色226号 0.5
(11)カーボンブラック 4
(12)精製水 10
(13)エデト酸二ナトリウム 0.01
(14)1,2−ペンタンジオール 1
(15)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(16)パラオキシ安息香酸メチル 0.5
(17)香料 0.1
※11:CIREBELLE108(CIREBELLE社製)
※12:エヌジェコール240A(新日本理化社製)
※13:IPソルベント1620MU(出光興産社製)
※14:オパノールB−100(BASF社製)
※15:ルーセンタイトSAN(コープケミカル社製)
※16:トスパール145A(平均粒子径4.5μm、球状、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※17:2%メチルハイドロジェンポリシロキサン処理
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を100℃で加熱溶解し、成分(7)〜(11)を均一に混合する。
B.Aに成分(12)〜(17)を加え、乳化する。
C.Bを塗布体付き容器に充填して液状アイライナー化粧料を得た。
得られた油中水型アイライナー化粧料は、にじみのなさ、べたつきのなさ、落としやすさ、使用感の軽さ、及び負担感のなさに優れたものであった。
(成分) (%)
(1)パルミチン酸デキストリン 1
(2)ヒマワリワックス※1 10
(3)トリメチルシロキシケイ酸※18 14
(4)メタクリル変性メチルポリシロキサン※19 5
(5)2−デシルテトラデカノール※4 2.5
(6)軽質流動イソパラフィン※13 残量
(7)デカメチルシクロペンタシロキサン 20
(8)フェニルグリコール 1
(9)(ジフェニルジメチコン/ビニルフェニルジメチコン/
シルセスキオキサン)クロスポリマー※20 5
(10)黒酸化鉄 10
(11)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム
・エポキシ積層末 1
(12)無水ケイ酸※21 2
(13)酸化チタン被覆合成金雲母※22 2
(14)酢酸トコフェロール 0.5
※18:シリコンKF−7312J(信越化学工業社製)
※19:シリコンKP−545(信越化学工業社製)
※20:KSP−300(平均粒子径5μm、球状、信越化学工業社製)
※21:AEROSIL380S(日本アエロジル社製)
※22:HELIOS R100S(トピー工業社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を90℃で加熱溶解する。
B.Aに成分(10)〜(14)を加え、均一に混合する。
C.Bを塗布体付き容器に充填して液状アイライナー化粧料を得た。
得られた油性アイライナー化粧料は、にじみのなさ、べたつきのなさ、落としやすさ、使用感の軽さ、及び負担感のなさに優れたものであった。
(成分) (%)
(1)モクロウ 20
(2)ヒマワリワックス※1 10
(3)トリメチルシロキシケイ酸※18 10
(4)デカメチルシクロペンタシロキサン 5
(5)2−デシルテトラデカノール※4 15
(6)流動パラフィン 残量
(7)フェニルグリコール 1
(8)表面にシリコーンの微小突起を有する
略球状シリコーン粉体※9 5
(9)カーボンブラック 10
(10)セリサイト 10
(11)天然ビタミンE 0.1
(製造方法)
A.成分(1)〜(7)を90℃で加熱溶解する。
B.Aに成分(8)〜(11)を加え、均一に混合する。
C.Bを金型に充填し、冷却固化後、容器に装填してペンシル状アイライナー化粧料を得た。
得られた油性アイライナー化粧料は、にじみのなさ、べたつきのなさ、落としやすさ、使用感の軽さ、及び負担感のなさに優れたものであった。
Claims (3)
- 次の成分(a)〜(d);
(a)ヒマワリワックス;
(b)2−デシルテトラデカノール;
(c)シリコーン粉体;
(d)油溶性樹脂;
を含有する油性アイライナー化粧料。 - 前記成分(d)がトリメチルシロキシケイ酸、アクリル−シリコーングラフト共重合体、ポリイソブチレンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の油性アイライナー化粧料。
- 更に成分(e)揮発性油を含有する請求項1又は2に記載の油性アイライナー化粧料。
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