JP7258628B2 - 油性化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、油性化粧料に関するものである。
油性化粧料は、化粧持続性の高さや油分による潤い等の点でメークアップ化粧料に多く用いらる。油性化粧料の強みが最も活かされる化粧料のひとつとして眉毛用化粧料があげられる。眉毛用化粧料は眉毛のボリューム感をアップさせたり、好みの色に着色したり、形を整えてより美しく見せたりする等の化粧効果を持つものとして広く使用されている。アイブロウ等の眉毛用化粧料は、表情や印象に大きく影響を与える化粧料として、近年は特に重要視されている。しかし眉は、髪や手等が触れやすいため、それにより生じる物理的摩擦による化粧膜の剥がれ落ちや、汗・皮脂による化粧崩れが起きやすく、表情や印象が変わってしまう懸念がある。こうした市場の要求に応えるべく種々の機能向上の努力がなされている。例えばアクリレートシリコーン系グラフト共重合体と球状微粒子粉体と低沸点シリコーン油を含有して化粧持続性に優れた液体メークアップ化粧料(特許文献1参照)等の化粧持ちのよい眉毛用化粧料が開発されてきた。
特開2002-47140
しかしながら、特許文献1技術の液体メークアップ化粧料においていは油性の被膜形成樹脂による膜を作る場合、化粧持続性(剥がれ落ちにくさ及び耐汗・耐皮脂性)には優れるものの、落としにくいという傾向がある。
したがって、本発明は化粧持続性に優れ、かつ落としやすさに優れた化粧料の開発が望まれていた。本発明はこれを解決し、化粧持続性と落としやすさを両立した油性化粧料を提供するものである。
かかる実情において、本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、油性化粧料において、分子量の異なる2種のポリエチレンワックス、水酸基を多く有することで落としやすさを実現可能なアクリレートシリコン(ポリアクリレート-44)及び疎水化処理処理粉体とを含有することにより、化粧持続性(剥がれ落ちにくさ及び耐汗・耐皮脂性)に優れ、落としやすさも両立する高い油性化粧料を得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(A)平均重量分子量500~800、融点83~120℃、25℃における針入度1.0~9.5dmmのポリエチレンワックス
(B)平均重量分子量900~1000、融点88~95℃、25℃における針入度75~120dmmのポリエチレンワックス
(C)ポリアクリレート-44
(D)疎水化処理顔料
を含有する油性化粧料に関するものである。
本発明の油性化粧料は、化粧持続性と落としやすさを両立したものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において平均重量分子量は、試料のテトラヒドロフラン(THF)可溶分をG
PC(Gel Permeation Chromatography)法(カラム:GMHLX+G3000HXL(東ソー社製)、THF)によるポリスチレン換算の重量平均分子量を測定することにより求めたものである。
融点は、医薬部外品規格一般試験法融点測定法の第4報に記載の方法により求めたものである。
針入度は、ASTM標準規格に記載の測定方法により求めたものである。試料を加熱溶融して試料容器に採り、放冷した後、恒温水浴中で25℃に保ち、質量の合計を100gにした規定の針を試料中に垂直に5秒間進入させる。試料の針入度は、針の進入した深さを0.1mmまで測定し、これを10倍した数値で表す。
尚、本明細書において「%」は特に断りのない限り質量%表示であり、「~」を用いて数値範囲を表す際は、その範囲は両端の数値を含むものとする。
本発明の成分(A)は、平均重量分子量500~800、融点83~120℃、25℃における針入度1.0~9.5dmmのポリエチレンワックスである。成分(A)は、化粧膜にある程度の硬さを与え、カール効果などの化粧効果の持続性を高めることができる。成分(A)は、通常化粧料に用いられるものであれば、特に制限されず使用することができ、その一種又は二種以上を用いることができる。例えば、市販品として、PERFORMALENE655(平均重量分子量655、融点95~105℃、針入度1~3dmm)、PERFORMALENE 500(平均重量分子量500、融点83~92℃、針入度3.5~9.5dmm)(ニューフェーズテクノロジー社製)等が挙げられる。
本発明における成分(A)の含有量は0.5~6%が好ましく、さらに好ましくは1.5~4.5%であり、最も好ましくは2.5~3.5%である。
本発明の成分(B)は、平均重量分子量900~1000、融点88~95℃、25℃における針入度75~120dmmのポリエチレンワックスであり、成分(A)との併用により睫にボリューム効果だけでなく、カール効果を付与することができる。成分(B)の市販品としてはASENSA PR-200(伊那貿易商会社製)等があげられる。
本発明における成分(B)の含有量は0.5~3.5%が好ましく、さらに好ましくは0.75~2.25%であり、最も好ましくは1~2%である。
本発明における成分(A)と成分(B)の含有割合は、質量比(A):(B)=1:1~7:1であると好ましい。この範囲内であれば、化粧持続性の点で好ましい。
本発明の成分(C)ポリアクリレート-44は、アクリレートシリコーンの1種であり、構成にアクリル酸ステアリル及びメタクリル酸ヒドロキシエチルのモノマーを含む共重合体である。成分(C)の平均重量分子量は700~300,000であるが、好ましくは2000~200,000、より好ましくは3000~100,000である。平均重量分子量が300,000より大きいと、各種油剤への相溶性が低下する傾向があり。また平均重量分子量が700より小さいと皮膜剤としての使用感が低下する場合がある。ポリアクリレート-44は、INCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)がPolyacrylate-44として収載され、市販品としては、イソドデカン溶液であるX-22-8338E(固形分:30%、信越化学工業社製)等が挙げられる。
本発明における成分(C)の含有量は0.3~3%が好ましく、さらに好ましくは0.75~2.25%である。この範囲内であれば、化粧持続性と落としやすさの両立の点で好ましい。
本発明の成分(D)は、疎水化処理顔料であり、表面に処理を施して疎水化した顔料である。特に限定されないが、疎水化処理として、具体的にはジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高粘度シリコーン、架橋型シリコーン、フッ素変性シリコーン、アクリルーシリコーングラフト共重合体、シリコーン樹脂等のシリコーン化合物、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤等の界面活性剤、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸、ポリイソブチレン、ワックス、高級脂肪酸、高級アルコール等の油剤、N-アシルアミノ酸等のアミノ酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸及びこの塩、パーフルオロポリエーテル、フルオロアルコキシシラン、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及びこの塩、パーフルオロアルキルシラン等のフッ素化合物、ポリビニルピロリドン-ヘキサデセンのコポリマー等のポリビニルピロリドン変性ポリマー化合物等で表面しょりしたものが挙げられる。中でもシリコーン処理、フッ素化合物で疎水化したものが好ましく、特にパーフルオロオクチルトリエトキシシランで処理したものが好ましい。
成分(D)において、疎水化処理される顔料としては、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体があげられる。本発明においては、本願の落としやすさの効果を発揮する点において酸化鉄が好ましい。
本発明における成分(D)の含有量は5%~15%が好ましく、さらに好ましくは7.5%~12.5%である。この範囲内であれば、化粧持続性と落としやすさの両立の点で好ましい。
本発明の油性化粧料は、上記のほかに、通常化粧料に使用される成分、油性成分、無機顔料、有機顔料及び色素等の粉体及びそれらのシリコーン処理物やフッ素化合物処理物、界面活性剤、繊維、多価アルコール、水溶性高分子、水溶性皮膜形成樹脂分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、液体油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類等を使用することができる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、オリーブ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ホホバ油、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、油溶性美容成分等が挙げられる。
粉体成分としては、成分(c)以外のものであり、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、タルク、天然雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン-アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N-アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末、デキストリン粉末等の天然有機粉体
、アルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、セルロース等の維等が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ水等の植物抽出液が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等、例えば、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル2,4,6-トリス[4-(2-エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等をあげることができる。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2-ペンタジオール等が挙げられる。
本発明の油性化粧料は、液状、ゲル状、クリーム状、固形状、ペンシル状等の形状は問わず、油を連続相とする油性、油中水型等の剤型に適用できるが、特に好ましいのは液状、ゲル状である。
本発明は、口紅、チーク、アイシャドウ、ファンデーション等へ応用することも可能であるが、なかでも化粧持続性と落としやすさのバランスという点において、アイブロウ等の眉毛用化粧料が好ましい。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1~10及び比較例1~5:油性アイブロウ化粧料(固形)
下記表1及び2に示す処方の油性アイブロウ化粧料を調製し、落としやすさ、眉毛への付着性、化粧持続性、使用性について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1及び2に示す。
Figure 0007258628000001
※1:シリコンKF-96A(6CS)(信越化学工業社製)
※2:PERFORMALENE 500(ニューフェーズテクノロジー社製)
※3:PERFORMALENE 655(ニューフェーズテクノロジー社製)
※4:ASENSA PR-200(伊那貿易商会者製)
※5:X-22-8338E(固形分:30%、信越化学工業社製)
Figure 0007258628000002
(製造方法)
A.成分(1)~(7)を約110℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分(8)~(10)を均一に混合・膨潤する。
C.AにBと成分(11)~(26)を添加し、均一に混合、分散する。
D.Cをブラシ状塗布具付き容器に充填して油性液状アイブロウを得た。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.落としやすさ
ロ.付着性
ハ.化粧持続性
二. 使用性

イ~二の項目について、各試料について使用テストを行った。なお、イの落としやすさについては各試料を塗布後、評価用リムーバーを用いてメイクオフする際の落としやすさを、ロの付着性に関しては、使用時の眉毛へのバルクのつきやすさを、ハの化粧持続性に関しては、完全に乾燥し成膜したのちの化粧持続性を、ロの使用性に関しては、眉毛へのバルク塗布時のブラシ通りの良さを評価対象とした。
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :非常に良好
○ :良好
△ :やや不良
× :不良
評価用リムーバー
(成分)
(1)流動パラフィン 4
(2)イソドデカン 8
(3)精製水 残量
(4)カルボキシメチルセルロース 0.8
(5)トリエタノールアミン 1.8
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.3
(7)フェノキシエタノール 0.5
(8)グリセリン 2
(製造方法)
A.成分(1)~(2)を均一に分散する。
B.成分(3)~(8)均一に混合する。
C.BにAを加え、室温で乳化する。
D.Cを容器に充填し、評価用リムーバーを得た。
表1及び2の結果から明らかなように、本発明の実施例1~9の油性液状眉毛用化粧料は、比較例1~5の油性液状眉毛用化粧料に比べ、落としやすさ、付着性、化粧持続性、滑らかな使用性において優れたものであった。
一方で、ポリアクリレート-44を含有しない比較例1では、落としやすさに関して明らかな低下がみられた。疎水化処理粉体の代わりに処理を施していない粉体を含有した実施例2に関しても、落としやすさに関して満足のいくものが得られなかった。高融点のワックスのみを含有した比較例3ではブラシの滑りが悪くなり、使用性に関して満足のいくものが得られなかった。低融点のワックスのみを含有した比較例4に関しては、ブラシの止まりが悪くなり、使用性に関して満足のいくものが得られなかった。ワックスを含有しない比較例5に関しては、落としやすさ以外のすべての項目に関して、満足のいくものが得られなかった。
実施例10:油中水型眉毛用化粧料(液状)
(1)(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン 2
(2)ポリエチレンワックス※2 3
(3)ポリエチレンワックス※4 1
(4)2-デシルテトラデカノール※6 1
(5)軽質流動イソパラフィン※7 残量
(6)ポリイソブチレン※8 5
(7)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト※4 3
(8)メチルハイドロジェンポリシロキサン2%処理ベンガラ 0.5
(9)赤色226号 0.5
(10)カーボンブラック 4
(11)精製水 10
(12)エデト酸二ナトリウム 0.01
(13)1,2-ペンタンジオール 1
(14)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(15)パラオキシ安息香酸メチル 0.5
(16)ポリアクリレート-44※5 5
※6:エヌジェコール240A(新日本理化社製)
※7:IPソルベント1620MU(出光興産社製)
※8:オパノールB-100(BASF社製)
(製造方法)
A.成分(1)~(6)を100℃で加熱溶解し、成分(7)~(10)を均一に混合する。
B.Aに成分(11)~(16)を加え、乳化する。
C.Bを塗布体付き容器に充填して油中水型眉毛用化粧料(液状)を得た。
実施例11:油性アイシャドウ化粧料(固形)
(1)ポリエチレンワックス※3 6
(2)ポリエチレンワックス※4 2
(3)トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
(4)軽質流動イソパラフィン 25
(5)リンゴ酸ジイソステアリル 2
(6)2、6―ジ―ターシャリーブチル-パラクレゾール 0.1
(7)無水ケイ酸※9 3
(8)メチルシロキサン網状重合体※10 5
(9)黄色4号 0.01
(10)酸化チタン 1
(11)酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al)※11 3
(12)雲母チタン※12 5
(13)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン2%処理
ベンガラ被覆雲母チタン※13 5
(14)天然ビタミンE 0.1
(15)香料 0.1
(16)ポリアクリレート-44※5 5
※9:AEROSIL 380S (日本アエロジル社製)
※10:TOSPEARL150KA (モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※11:メタシャイン1080RC-R(日本板硝子社製)
※12:TIMICA EXTRA BRIGHT 1500(BASF社製)
※13:クロイゾネルージュフランベ(BASF社製)
(製造方法)
A.成分(1)~(6)を90℃にて均一に加熱溶解し、成分(7)~(13)を加え均一に混合する。
B.Aに成分(14)~(16)を加え、均一に混合分散する。
C.Bを90℃にてスティック容器に充填する。
以上のようにして得られた油性アイシャドウは、化粧持続性と落としやすさの両立という点で優れていた。

Claims (5)

  1. 以下の成分(A)~(D);
    (A)平均重量分子量500~800、融点83~120℃、25℃における針入度が1.0~9.5dmmのポリエチレンワックス 0.5~6質量%
    (B)平均重量分子量900~1000、融点88~95℃、25℃における針入度が75~120dmmのポリエチレンワックス 0.5~3.5質量%
    (C)ポリアクリレート-44 0.3~3質量%
    (D)疎水化処理顔料 5~15質量%
    を含有する油性化粧料。
  2. 前記成分(A)と(B)の含有割合が、質量比(A):(B)=1:1~7:1である請求項1に記載の油性化粧料。
  3. 前記成分(D)がフッ素化合物処理、シリコーン処理から選ばれる処理剤で処理された疎水化処理顔料である請求項1又は2のいずれかの項に記載の油性化粧料。
  4. 前記成分(D)がフッ素化合物処理顔料である請求項1~3のいずれかの項に記載の油性化粧料。
  5. 眉毛用油性化粧料である請求項1~4のいずれかの項に記載の油性化粧料。
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