JP5607957B2 - 水中油型睫毛用化粧料 - Google Patents

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本発明は、水中油型睫毛用化粧料に関し、詳しくは、水性アルカリ増粘型ポリマーエマルションと、ポリビニルアルコールと、平均粒径が10〜100nmの水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルションとを配合することにより、化粧落としの際に化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することで、目の周りが黒ずんで見えず、化粧塗膜が落ちたことを視認でき、またすっきりと落ちたと認識することができ、かつ化粧塗膜の除去が簡便にできる睫毛用化粧料の弱点とされる機能の、束つきせず、速乾性がありカール力が高く、化粧持続効果も併せ持つ水中油型睫毛用化粧料に関するものである。
睫用化粧料は、睫をカールすることや睫を太く、長く見せることで、目元をはっきりさせるといった化粧効果をもつものである。
従来、これらの睫用化粧料は、油系タイプのもの、水中油型や油中水型の乳化系タイプのもの、水系タイプもの等、種々の剤型で市場の動向に合わせて開発されてきた。
油系タイプは、化粧効果やその持続性の点において非常に優れるものが得られ、水系タイプは、塗布や化粧の除去のし易さにおいて優れるものが得られた。水中油型や油中水型の乳化系タイプは両者の良いところを兼ね備える剤型と期待され、更に特異的な機能を付与するために種々の開発がなされてきた。
乳化系タイプの場合、油系タイプに比べ、耐水性や耐油性、形状保持能力に劣る為、化粧持ちの向上には、ワックスや樹脂および皮膜形成剤の配合量を増加させることや、カール力の付与には、ワックスの微小分散物を配合する技術(例えば、特許文献1参照)が検討されてきた。
そして、ワックスや樹脂の配合検討により、耐水性や耐油性の向上がなされると、化粧膜の除去が困難になり、強力な化粧膜の除去を目的とした目元専用のリムーバーが必要となってきた。この目元専用リムーバーは、強力な化粧塗膜の除去を可能とするメリットもあるが、その反面、目にも大きな負担がかかるというデメリットもあった。
そのため、目元専用リムーバーを使用しなくても、化粧塗膜の除去が簡便にできるものの開発がされてきたが、耐水性や耐油性の低下を免れなかった。そこで、温水により除去できる睫用化粧料(例えば、特許文献2、3参照)や水で除去できるマスカラ下地(例えば、特許文献4参照)の検討が行われてきた。
特許第2988929号公報 特開2003−137732号公報 特開2003−26539号公報 特開2004−339082号公報
しかしながら、これまでの温水により除去できる睫毛用化粧料は、汗や涙に対しての化粧もちは付与したものの、温水の使用できない状況において、水を用いた洗顔では落ちない等の不便さがあった。また、水により除去できるマスカラ下地は、水で落とすためには、あらかじめマスカラを塗布する前に、水で除去できるマスカラ下地を使用しなくてはいけないという不便さがあった。また、マスカラ下地とマスカラという塗布行為が2回あり、仕上がりの化粧膜の重さでカール力に乏しく、また化粧持続効果においても満足のいくものが得られなかった。
また、従来化粧落としの際には、専用リムーバーや流水を用いて、化粧膜を溶解しながら除去していた。その結果、目の周りが黒ずんで見えるといった不満や、化粧落としが完了したかを視認できないといった不具合が指摘されている。そこで、仕上がり化粧塗膜の束つきのなさや速乾性、カール力、化粧持続効果だけでなく、化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することで、目の周りが黒ずんで見えたり、化粧塗膜が落ちたとわかりやすく視認でき、またすっきり落ちたと認識する際の爽快感にも着目した睫用化粧料の開発が望まれていた。
かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水性アルカリ増粘型ポリマーエマルション、ポリビニルアルコール、特定の粒径を持つ(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルションとを組み合わせることにより、化粧落としの際に化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することで、目の周りが黒ずんで見えず、化粧塗膜が落ちたことを視認でき、またすっきりと落ちたと認識することができる水中油型睫毛用化粧料が得られ、かつ該水中油型睫毛用化粧料は、化粧塗膜の除去が簡便にできる睫毛用化粧料の弱点とされる機能の、束つきせず、速乾性がありカール力が高く、化粧持続効果も併せ持つ水中油型睫毛用化粧料が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)水性アルカリ増粘型ポリマーエマルション、
(B)ポリビニルアルコール、
(C)平均粒径が10〜100nmの水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルション、
を配合することを特徴とする水中油型睫毛用化粧料を提供するものである。
本発明の水中油型睫用化粧料は、束つきせず、速乾性やカール力が高く、化粧持続効果に優れ、かつ化粧落としの際は、化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することで、目の周りが黒ずんで見えず、化粧塗膜が落ちたとわかりやすく視認でき、またすっきり落ちたと認識することができるものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の水中油型睫用化粧料に使用される成分(A)の水性アルカリ増粘型ポリマーエマルションは、水性溶媒中に高分子の微粒子が安定に分散した系で、界面活性剤で乳化させたモノマーを重合することによって得られる液や自然界に存在する乳状の樹液を含むもので、中性下では、乳白液状のエマルションであり、アルカリ剤で中和することにより増粘し、化粧料に粘度を付与するものである。
本発明において増粘とは、成分(A)の水性アルカリ増粘型ポリマーエマルションを固形分換算で0.3質量%(以下、単に「%」で示す。)に調製した水分散体に、アルカリ剤としてトリエタノールアミンで中和してpHを7.5にした際の粘度上昇が、アルカリ剤で中和する前の粘度と比較して、100倍以上になるものをいう。尚、本発明において粘度は、B型粘度計、例えば、単一円筒型回転粘度計ビストロンVS−A1(芝浦システム社製)で測定した値である。
具体例としては、アクリル酸とアクリル酸アルキルエステルの共重合体をポリマー分とするポリマーエマルション、アクリル酸とメタクリル酸アルキルエステルの共重合体をポリマー分とするポリマーエマルション、アクリル酸、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルの共重合体をポリマー分とするポリマーエマルション、アクリル酸、メタクリル酸及びアクリル酸アルキルエステルの共重合体をポリマー分とするポリマーエマルション、アクリル酸、アクリル酸アルキルエステル及びアクリル酸ポリエチレングリコールエステルの共重合体をポリマー分とするポリマーエマルション、アクリル酸、メタクリル酸アルキルエステル及びアクリル酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体をポリマー分とするポリマーエマルション、アクリル酸、メタクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体をポリマー分とするポリマーエマルション、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体をポリマー分とするポリマーエマルション、アクリル酸、アクリル酸アルキルエステル及びイタコン酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体をポリマー分とするポリマーエマルションなどが挙げられる。このうち、アクリル酸アルキルやメタクリル酸アルキルのアルキル基については、炭素数1〜12の1種でも、また2種以上であっても良い。
成分(A)のポリマー分を構成するモノマーがアクリル酸を有するポリマーであると、化粧塗膜を保ちながら簡便に化粧落としができる点で好ましい。
市販品としては、例えば、「プライマルASE−60」(固形分28%)(ポリマーラテックス社製)、「SALCARE SC81」(固形分30%)(チバスペシャリティケミカルズ社製)、「ACULYN22」(固形分30%)、「ACULYN28」(固形分20%)、「ACULYN33A」(固形分28%)(いずれもローム&ハース社製)等が挙げられる。これらの成分(A)は必要に応じ、1種又は2種以上を使用することができる。
本発明に使用される成分(A)水性アルカリ増粘型ポリマーエマルションの配合量は、固形分換算で0.2〜2%が好ましく、0.5〜1.5%がより好ましい。この範囲であれば、速乾性やカール力が高く、化粧持続効果に優れ、かつ化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することで、簡便できれいに化粧落としができる点で満足のいくものが得られる。
本発明の水中油型睫用化粧料に使用される成分(B)のポリビニルアルコールは、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することができる。
市販品としては、例えば、「PVA−205」、「PVA−217」、「クラレポバール PVA124」(以上、クラレ社製)、「PVA−EG25」、「PVA−EG40」、「PVA−GL05S」、「PVA−EG05」、(以上、日本合成化学工業社製)等が挙げられる。これらの成分(B)は必要に応じ、1種又は2種以上を使用することができる。
本発明に使用される成分(B)ポリビニルアルコールの配合量は、0.1〜3%が好ましく、0.5〜2%がより好ましい。この範囲であれば、束つきせず、カール力が高く、化粧持続効果に優れ、かつ化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することで、簡便できれいに化粧落としができる点で満足のいくものが得られる。
本発明の水中油型睫用化粧料に使用される成分(C)の平均粒径が10〜100nmの水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルションは(以下、単に「水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルション」と記すことがある。)、水性溶媒中に高分子の微粒子が安定に分散した系で、界面活性剤で乳化させたモノマーを重合することによって得られる液や自然界に存在する乳状の樹液を含むもので、水性溶媒が揮散することで皮膜を形成し、アルカリ剤で増粘しないものであり、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することができる。平均粒径を10〜100nmにすることで、化粧塗膜が緻密になり、化粧落としの際に化粧塗膜がフィルム状を形成し、またカール力が高く、化粧持続効果も併せ持つことができる。
本発明においてアルカリ剤で増粘しないとは、成分(C)の水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルションを固形分換算で0.3%に調製した水分散体に、アルカリ剤としてトリエタノールアミンで中和してpHを7.5にした際の粘度上昇が、アルカリ剤で中和する前の粘度と比較して、2倍未満になるものをいう。
具体的には、例えばアクリル酸アルキル重合体、メタアクリル酸アルキル重合体、アクリル酸アルキル共重合体、メタアクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタアクリル酸アルキル共重合体等が挙げられる。このうち、アクリル酸アルキルやメタクリル酸アルキルのアルキル基については、炭素数1〜12の1種でも、また2種以上であっても良い。成分(C)の水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルションは必要に応じ、1種又は2種以上を使用することができる。
本発明の成分(C)水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマー粒子の平均粒径は、pH7において、ベックマン・コールター社製 サブミクロン粒子アナライザー N5を用いて測定するとき、その平均粒径が10〜100nmのものである。好ましくは平均粒径が30〜70nmである。成分(C)の平均粒径が10〜100nmのものを配合することで緻密なフィルム状の化粧塗膜を得ることができる。本成分のみで化粧塗膜を形成すると、カール力および化粧持続効果に優れた睫毛用化粧料は得られるが、睫への付着性が良いので、化粧落としの際には落ちにくいものとなる。そこで、成分(A)および(B)を配合することで、化粧落としの際に水と接触した時化粧塗膜を柔軟にし、水との親和性を高めることで、化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することが可能となる。
ところが、平均粒径が100nmを超えるものであると、化粧塗膜が荒くなり、成分(A)および(B)と組みわせた場合、カール力や化粧持続効果が低下し、化粧落としの際に水と接触した時フィルム状にならずに、溶けたり、不連続な膜となり、きれいに化粧落としをすることができない。また、平均粒径が10nm未満であると、束つきの原因となる。
市販品としては、例えば「ヨドゾールGH256F」(アクゾノーベル社製)等が挙げられる。
本発明に使用される成分(C)(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルションの配合量は、固形分換算で0.05〜15%が好ましく、0.2〜10%がより好ましい。この範囲であれば、束つきせず、速乾性やカール力が高く、化粧持続効果に優れる点で満足のいくものが得られる。
尚、ポリマーエマルションは、乳化重合法や、コアシェル重合法、ラジカル重合法等の一般的な重合法で得た重合物を水性溶媒に分散させて用いることもできる。ここでいう水性溶媒とは、水を主成分とし、多価アルコール等を含有していてもよい溶媒をいう。
本発明の水中油型睫用化粧料は、上記の成分(A)〜(C)の他に、通常化粧料に使用される成分、アルカリ剤、炭化水素、エステル、植物油、抱水性油剤、シリコーン油、シリコーン誘導体等の油性成分、無機顔料、有機顔料及び色素等の粉体およびそれらのシリコーン処理物やフッ素化合物処理物、界面活性剤、繊維、多価アルコール、水溶性高分子、水溶性皮膜形成性樹脂、保湿剤等の水性成分、糖類、紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
本発明において、成分(A)の水性アルカリ増粘型ポリマーエマルションを中和して、化粧料に粘度を持たせるためには、アルカリ剤を配合すると好ましい。アルカリ剤としては成分(A)を中和し、増粘させる性質を有するものであれば、特に制限されるものではなく、通常化粧料に使用されるものであれば、そのいずれのものも使用することができる。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ剤、L−アルギニン等の塩基性アミノ酸、トリエタノールアミン、アンモニア、アミノメチルプロパノール等の有機アルカリ剤が挙げられる。アルカリ剤の添加量はその種類によって異なるが、本発明では、成分(A)のポリマーエマルションの含有量は、固形分で0.2〜2%が効果の得られる量であるため、該ポリマーエマルションを中和するのに十分な量とすると、例えばトリエタノールアミンでは、0.07〜0.7%である。このアルカリ剤は、予め水に溶解することで、あるいは直接ポリマーエマルションと混合することで添加できる。
油性成分としては、化粧料に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリイソブチレン、ポリブテン、セレシンワックス、オゾケライトワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、ホホバ油、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセライド、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性オルガノポリシロキサン、ステアリル変性オルガノポリシロキサン、オレイル変性オルガノポリシロキサン、ベヘニル変性オルガノポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
粉体成分としては、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
繊維としては、化粧料に一般に使用されるものであれば特に制限されず、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられる。これらの繊維は、必要に応じて表面処理を施して使用される。表面処理剤としてはフッ素化合物、シリコ−ン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。水溶性皮膜形成性樹脂としては、成分(B)以外でポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の他の保湿剤を含有する事もできる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
本発明の水中油型睫用化粧料としては、マスカラ、マスカラオーバーコート、マスカラ下地等が挙げられ、形態としては、クリーム状、ゲル状、液状等が挙げられるが、中でもゲル状が好ましい。製造方法は水性成分と油性成分をそれぞれ均一に加熱混合し、乳化することにより得ることができる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
実施例1〜6及び比較例1〜4:水中油型マスカラ
下記表1に示す処方の水中油型睫用化粧料を調製し、化粧塗膜を維持したまま簡便できれいに化粧落としができるかどうかについて下記の方法により評価した。また、睫用化粧料を塗布した時の効果である、束つきのなさ、速乾性、カール力、化粧持続効果についても下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
*1:サイリシア550(富士シリシア化学社製)
*2:ニップシール E−220(東ソーシリカ社製)
*3:ACULYN 33A(固形分28%)(ローム&ハース社製)
*4:クラレポバール 224C(クラレ社製)
*5:ヨドゾールGH256F(固形分29%)(アクゾノーベル社製)
*6:ポリマー粒子の平均粒径:120nm(固形分46%)
*7:ビニブラン GV−5651(固形分36.4%)(日信化学社製)
(製造方法)
(製法)
A.成分(1)〜(10)を80℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分(11)〜(21)を80℃で均一に加熱混合する。
C.AにBを加え、乳化し、室温まで冷却する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
a.簡便できれいな化粧落とし効果
a−1.流水試験
b.束つきのなさ(セパレート効果)
c.速乾性
d.カール力
e.化粧持続効果(カールキープ力)
aとb〜eについては、各試料について専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、各試料のパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
尚、aの化粧塗膜を維持したまま簡便できれいに化粧落としができるかどうかについては、水道水を含浸したコットンを用いて、睫を水にぬらしながら除去する際に、簡便にかつコットン上に化粧塗膜がフィルム状を形成しながらはく離していることが確認でき、目の周りが黒ずんで見えず、化粧塗膜が落ちたとわかりやすく視認でき、またすっきり落ちたと認識することができるかどうかを評価した。
また、dの化粧持続効果については、各試料を睫に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後に涙や汗などでは落ちていないかどうかを評価した。
更に、簡便できれいな化粧落とし効果については、aの使用テストによる評価に加え、下記の流水試験a−1を行った。
絶対評価基準
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3点を超える5点以下:良好
△ :1点を超える3点以下:やや不良
× :1点以下 :不良
(流水試験)
a−1.各試料をガラス板に膜厚32mil(約0.8mm)のアプリケータで塗布膜を形成させ、この塗布膜を流水に30秒さらした後の指でこすり塗布膜の状態を下記の基準で評価及び判定した。
尚、本試験は、eの使用テストの簡便できれいな化粧落とし効果の評価と比較した。
そして、水を流してから30秒以内で壊れるものが、使用テストでもよい評価を得ることができ、下記の評価基準と使用テストの評価結果は一致するものであった。
(判定):(評価基準)
◎ :塗布膜は、水の流し始めはガラス板に付着しているが、15秒程度から塗布膜を維持したままはく離し始め、指でこすることにより塗布膜が簡単にはく離する。
○ :塗布膜は、水の流し始めはガラス板に付着しているが、25秒程度から塗布膜を維持したままはく離壊れ始め、指でこすることにより塗布膜が簡単にはく離する。
△ :塗布膜は、水を流して30秒間はガラス板に付着しているが、指でこすれば塗布膜を維持したままはく離する。
× :塗布膜は、水を流し始めるとすぐにガラス板から塗布膜を維持したままはく離する、もしくは溶ける。あるいは、30秒後指でこすってもはく離しない。
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜6の水中油型睫用化粧料は、比較例1〜4の水中油型睫用化粧料に比べ、簡便できれいな化粧落とし効果においては、睫への負担も少なく、簡便な化粧落とし行為においてフィルム状を維持したまま、目の周りも黒ずみことなく、すっきりと化粧塗膜を落とせるものであった。また睫用化粧料を塗布した時の効果については、束つきのなさ、速乾性、カール力、化粧持続効果の全てにおいて優れたものであった。
特に実施例1においては、睫への付着が良好で、一本一本に均一に塗布されるため束つきがなく、重ね塗りに対する束つきが懸念される速乾性にも優れ、セパレートしながらボリューム効果があるにも関わらず、水中油型睫用化粧料の自重にも負けないカール力や化粧持続効果も良好であった。
これに対して、成分(A)が配合されていない比較例1では、簡便できれいな化粧落とし効果においては、流水試験では化粧塗膜が溶解するように落ち、使用テストでは、目の周りが黒ずんでしまうという欠点が生じ、睫用化粧料を塗布した時の効果については、化粧料の粘度が低くなることで速乾性に不具合が生じ、睫の付着量が落ちることで特にカール力や化粧持続効果が低下した。
成分(B)が配合されていない比較例2は、簡便できれいな化粧落とし効果においては、フィルム状を形成せず、不連続な膜でポロ落ちするような形態で化粧塗膜が剥がれるため、すっきりとした爽快感に乏しいものであり、睫用化粧料を塗布した時の効果については、付着量が著しく低下するためカール力の点で満足のいくものが得らなかった。
成分(C)の代わりにポリマー粒子の平均粒径が120nmであるアクリル酸アルキルポリマーエマルションが配合されている比較例3は、簡便できれいな化粧落とし効果においては、流水試験では化粧塗膜が溶解するように落ち、使用テストでは、目の周りが黒ずんでしまい、すっきりとした爽快感を満たすものではなく、睫用化粧料を塗布した時の効果については、化粧料の皮膜形成性が乏しくなり、カール力および化粧持続効果において満足のいくものが得られなかった。
さらに、成分(C)の代わりにポリ酢酸ビニルエマルションを配合した比較例4は、簡便できれいな化粧落とし効果においては、流水試験では化粧塗膜が溶解するように落ち、使用テストでは、目の周りが黒ずんでしまい、すっきりとした爽快感を満たすものではなく、睫用化粧料を塗布した時の効果については、化粧料の粘度が高く付着力が強すぎて束つきが生じてしまい、ボリュームが過剰となって速乾性に乏しく、また化粧塗膜の自重に耐え切れずカール力及び化粧持続効果は低下し、全ての項目について満足いくものが得られなかった。
実施例7:マスカラ(繊維入りタイプ)
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 2
(2)キャンデリラワックス 3
(3)ミツロウ 4.5
(4)セタノール 0.1
(5)パラフィン 5
(6)モノステアリン酸グリセリン 0.9
(7)ショ糖脂肪酸エステル 1.5
(8)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.3
(9)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(10)ロジン酸ペンタエリスリット 3
(11)ベンガラ 1.4
(12)黄酸化鉄 2.6
(13)タルク 2
(14)マイカ 3
(15)トリエタノールアミン 1.1
(16)1,3−ブチレングリコール 7
(17)ポリビニルアルコール*4 1
(18)水性アルカリ増粘型エマルションポリマー*3 3
(19)スチレン・ビニルピロリドンポリマーエマルション*8 10
(20)水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルション*5 15
(21)ナイロン繊維(8デニール、2mm) 2
(22)1,2−ペンタジオール 0.2
(23)精製水 残量
*8:ANTARA 430(固形分40%)(アイエスピー・ジャパン社製)
(製法)
A.成分(1)〜(14)を80℃まで加熱し、均一に混合する。
B.成分(15)〜(23)を80℃で加熱し、均一に混合する。
C.AにBを加え、乳化し、室温まで冷却する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
本発明のマスカラ(繊維入りタイプ)は、化粧落としの際は、化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することで、目の周りが黒ずんで見えず、化粧塗膜が落ちたとわかりやすく視認でき、またすっきり落ちたと認識することができ、睫用化粧料を塗布した時の効果については、束つきのなさ、速乾性、カール力、化粧持続効果に優れるものであった。
実施例8:マスカラ下地
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 1.5
(2)カルナウバワックス 1.5
(3)ミツロウ 4
(4)セタノール 0.9
(5)ポリエチレン 1
(6)モノステアリン酸グリセリン 0.9
(7)ショ糖脂肪酸エステル 1.5
(8)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1
(9)セスキオレイン酸ソルビタン 0.4
(10)ロジン酸ペンタエリスリット 2.5
(11)タルク 10
(12)マイカ 3
(13)トリエタノールアミン 1.1
(14)ポリビニルアルコール*4 0.5
(15)水性アルカリ増粘型ポリマーエマルション*3 3.5
(16)1,3−ブチレングリコール 7
(17)水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルション*5 20
(18)アクリル酸アルキル・酢酸ビニルポリマーエマルション*9 5
(19)フェノキシエタノール 0.3
(20)精製水 残量
*9:ビニゾール 2140L(固形分42.7%)(大同化成工業社製)
(製法)
A.成分(1)〜(12)を80℃まで加熱し、均一に混合する。
B.成分(13)〜(20)を80℃で加熱し、均一に混合する。
C.AにBを加え、乳化し、室温まで冷却する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
本発明のマスカラ下地は、該マスカラ下地を塗布した時および通常のマスカラを更に塗布した時においても、化粧落としの際は、化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することで、目の周りが黒ずんで見えず、化粧塗膜が落ちたとわかりやすく視認でき、またすっきり落ちたと認識することができ、睫用化粧料を塗布した時の効果については、束つきのなさ、速乾性、カール力、化粧持続効果に優れるものであった。
実施例9:マスカラオーバーコート
(成分) (%)
(1)キャンデリラレジン*10 0.1
(2)トリオクタン酸グリセリル 1
(3)軽質流動イソパラフィン 25
(4)精製水 残量
(5)ポリオキシエチレン(30E.O.)セチルエーテル 2
(6)水性アルカリ増粘型ポリマーエマルション*3 5
(7)L−アルギニン 2
(8)ポリビニルアルコール*4 2
(9)水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルション*5 5
(10)アクリル酸アルキルポリマーエマルション*11 5
(11)エチルアルコール 5
(12)グリセリン 5
*10:キャンデリラ樹脂E−1(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*11:ドゾール GH800(固形分45%)(アクゾノーベル社製)
(製法)
A.成分(1)〜(3)を均一に加熱溶解し、80℃にする。
B.成分(4)〜(12)を均一に混合し、80℃まで加熱する。
C.BにAを加え乳化する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
本発明のマスカラオーバーコートは、該マスカラオーバーコートのみを塗布した時および通常のマスカラを塗布した後に塗布した時においても、化粧落としの際は、化粧塗膜がフィルム状を形成しながら簡便にはく離することで、目の周りが黒ずんで見えず、化粧塗膜が落ちたとわかりやすく視認でき、またすっきり落ちたと認識することができ、睫用化粧料を塗布した時の効果については、束つきのなさ、速乾性、カール力、化粧持続効果に優れるものであった。

Claims (2)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A)水性アルカリ増粘型ポリマーエマルション、
    (B)ポリビニルアルコール、
    (C)平均粒径が10〜100nmの水性(メタ)アクリル酸アルキルポリマーエマルション、
    を配合することを特徴とする水中油型睫毛用化粧料であって、
    前記成分(A)のポリマーを構成するモノマーがアクリル酸を含むポリマーエマルションである、水中油型睫毛用化粧料
  2. 前記成分(A)を固形分換算で0.2〜2質量%、前記成分(B)を0.1〜3質量%、前記成分(C)を固形分換算で0.05〜15質量%配合することを特徴とする請求項1記載の水中油型睫毛用化粧料。

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