JP2015000852A - 付け睫接着剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布後の外観が黒色か黒色を基調にした暗色系であり、かつ塗布部に、速乾性の接着性層を付与することで、アイライナーと兼用可能な付け睫接着剤を提供すること。
【解決手段】成分(A)〜(C);(A)水不溶性皮膜形成性高分子30〜70質量%(B)カーボンブラック0.1〜10質量%、(C)HLB10以上のノニオン性界面活性剤0.01〜15質量%を含有する付け睫接着剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、付け睫接着剤に関し、更に詳細には、その色調が黒色か黒色を基調にした暗色であり、付け睫の接着性に優れ、まぶたが動いても付け睫が剥がれず負担感が生じない付け睫接着剤に関する。
近年、目元の化粧において、付け睫を使用する機会が多くなっており、付け睫をまぶたに付着させることも良く行われている。
従来の化粧方法において、付け睫をまぶたに付着させるためのものとして、特許文献1に開示のような付け睫接着剤が使用されている。この付け睫接着剤は、アクリル酸アルキル系共重合体の有する、高い粘着力、粘着力の持続性、耐水性等を利用するものであり、再貼り付けが可能で、また、付け睫を容易にはがすことが可能なものである。
ところで、まぶたに付け睫を付けるには、アイライナーを描いてから、付け睫に接着剤を塗布し、アイライナーを描いたまぶたの部分に、接着剤を塗布した付け睫を付着させることが一般的であった。しかし、このような化粧方法は、アイライナーを描いてから、更に接着剤を塗布するという手間がかかるうえ、高度なテクニックが必要なものであった。また、アイライナーへの付着が悪く、取れやすくなるものもあった。
そこで、付け睫接着剤の組成中に黒色等の有色顔料を配合し、これをアイライナーと兼用するという発想が生じるが、従来のアイライナーに配合されている黒色酸化鉄では、アイライナーとして十分な黒さを得るためにその配合量を多くする必要がある。そして、このように黒色酸化鉄を多く配合する場合には、膜が不均一になり、本来の付け睫接着剤に要求される接着効果を損なうという問題がある。
このようなことから、黒酸化鉄を他の黒色顔料に変更することも考えられるが、例えばカーボンブラックブラックのような比重が軽く、空隙が多いものでは、付け睫接着剤に含まれる粘着性成分や、皮膜形成成分中に十分に分散させることが難しい上に、均一な粘着層を形成しにくいという問題があった。
特開2009−40718
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その塗布後の外観が黒色か黒色を基調にした暗色系であり、かつ塗布部に、速乾性の接着性層を付与することで、アイライナーと兼用可能な付け睫接着剤を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく、まず、一般のアイライナー組成の検討を行った。そしてその結果、従来のアイライナーに配合されている水不溶性皮膜形成性高分子や、皮膜形成剤の配合量では、皮膜形成剤が作る膜の粘着性が低く、付け睫に対する付着機能や、経時での付着性持続機能は認められないか、極めて不十分なものであり、付け睫を付着させることが出来ないことを知った。また、水不溶性皮膜形成性高分子により形成される皮膜は硬いものが多く、これを高配合したアイライナーでは、まぶたの動きに化粧膜が追随できず、付け睫が剥がれたり、アイライナーとしてまぶたに負担感を感じてしまうという問題が生じることを知った。
そこで本発明者は、更に、
(1)黒色顔料を十分に混和し、塗布後の黒さが濃いものであること、
(2)付け睫は接着することができるが、アイライナー部分は比較的早く乾き、べたべたしないこと、
(3)まばたきしても、付け睫がゆらゆらしたり、とれないだけの粘着力と追随性を有すること、
(4)洗顔等の簡単な手段で塗布部分が脱着しやすいこと、
(5)アイライナーとしても描きやすいこと
の条件を満足させることを念頭に、アイライナーと兼用可能な付け睫接着剤の組成を検討していたところ、黒色顔料としてカーボンブラックを使用し、これを特定のノニオン系界面活性剤と共に水不溶性皮膜形成高分子に配合することで、上記条件を満足するアイライナーと兼用可能な付け睫接着剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)水不溶性皮膜形成性高分子 30〜70質量%
(B)カーボンブラック 0.1〜10質量%
(C)HLB10以上のノニオン性界面活性剤 0.01〜15質量%
を含有することを特徴とする付け睫接着剤を提供するものである。
本発明の付け睫接着剤は、付け睫を保持するための十分な接着性と、アイライナーとして十分な黒色又は黒色を基調にした暗色系を有するものであるため、付け睫を装着するための接着剤の塗布が同時にアイライナーを描くことになり、化粧方法が簡素化するとともに、従来の高度なテクニックが不要となる。
本発明の付け睫接着剤は、成分(A)として、水不溶性皮膜形成性高分子を30〜70質量%(以下、単に「%」で示す)、成分(B)としてカーボンブラックを0.1〜10%、成分(C)として、HLB10以上のノニオン性界面活性剤を0.01〜15%含有するものである。
成分(A)の水不溶性皮膜形成性高分子(以下、「成分(A)」という)は、主に付け睫を接着すると機能と、乾燥後は皮膜形成機能を有するものである。この成分(A)としては、化粧料を塗布した際に皮膜を形成する樹脂や重合体であれば特に限定されず、天然、半合成、合成であっても、水不溶性であればいずれのものも使用することができ、好適にはその水分散物として使用することができる。しかし、より好ましい成分(A)としては、これにより皮膚上に形成される皮膜の柔軟性が高いものが好ましい。この柔軟性が高いかどうかは、例えば、ステンレス板(SUS304、板厚0.1mm)に、膜厚32mil(約0.8mm)のアプリケーターで試料の皮膜を形成させ、その後ステンレス板を30回湾曲させたとき、膜の表面にひびが入らないものが好ましい。なお、表面を触ると皮膜が崩れてしまうものは好ましくない。
これにより皮膚上に形成される皮膜は、粘着性の高いものが好ましく、例えば、特定の範囲の粘着性であるものを使用することが好ましい。
本発明において、この粘着性は、支持体に水不溶性皮膜形成性高分子を塗布し、もうひとつの支持体を相互に離れた状態から面接触させた後に、後退させて別離させ、後退を開始してから完全に別離するまでの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)で表すことができ、具体的には、例えば、試験する水不溶性皮膜形成性高分子の水分散物(固形分40%)をガラス板に100μm厚のアプリケーターで成膜、乾燥させ、得られた皮膜に、テクスチャーアナライザー、たとえば、テクスチャーアナライザーTA、XTplus(Stable Micro Systems社製)を用いて、ブローブとして直径25.4mm円柱状のアルミニウム製プローブを使用し、10kgの荷重をかけた後に1mm/秒で離したときの荷重変化(最大応力値)を求めればよい。
本発明の成分(A)は、このような方法で求めた粘着性が500〜2500gの範囲であり、800〜2300gであることが好ましい。
なお、本発明の成分(A)は、本発明の付け睫接着剤において、その乾燥時間を短くしうるものが好ましく、例えば、塗布1〜3分程度で乾燥することが好ましい。
このような成分(A)の好ましい一例としては、例えば、アクリル酸アルキル重合体、アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸アルキル重合体、メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン・アクリル酸アルキル共重合体、スチレン・メタクリル酸アルキル共重合体、ビニルピロリドン・スチレン共重合体、酢酸ビニル重合体、アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体、メタクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキルジメチコン共重合体、オルガノポリシロキサン重合体等を挙げることができる。なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸アルキル(共)重合体とは、アクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルをモノマー構成単位として含む重合体や共重合体を指し、酢酸ビニル(共)重合体とは、酢酸ビニルをモノマー構成単位として含む重合体や共重合体を指す。
これらの水不溶性高分子は、水分散物(ポリマーエマルション)として用いることにより、分散性が向上し均一な膜を形成することができるため好ましい。ここで、水不溶性高分子の水分散物は、水性溶媒中に高分子の微粒子が安定に分散した系で、界面活性剤で乳化させたモノマーを重合することによって得られる液や自然界に存在する乳状の樹液を含むものである。また、乳化重合法や、コアシェル重合法、ラジカル重合法等の一般的な重合法で重合物を得ることができる。なお、水性溶媒とは、水を主成分とし、多価アルコール等の親水性成分を含有してもよい溶媒を意味する。
また、上記の重合体または共重合体の1種または2種以上を水性溶媒に分散したポリマーエマルションとしては、例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル重合体エマルション、メタクリル酸アルキル共重合体エマルション、メタクリル酸アルキル重合体エマルション、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルション、メタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体エマルション、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、メタクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、酢酸ビニル重合体エマルション、アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体エマルション、メタクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体エマルション、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルション、アクリル酸アルキルジメチコン共重合体エマルション、オルガノポリシロキサン重合体エマルション等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。これらの水不溶性高分子のなかでも、(メタ)アクリル酸アルキル(共)重合体や酢酸ビニル(共)重合体が、接着力と、柔軟な皮膜が得られる点で好ましい。
本発明に用いられる、成分(A)の市販品として、アクリル酸アルキル共重合体エマルションとしてはACURYN33A(ロームアンドハース社製)、ヨドゾールGH800、ヨドゾールGH41F(日本エヌエスシー社製)、アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体としては、ビニゾール2140L(大同化成工業社製)、酢酸ビニル重合体エマルションとしては、ビニブランGV−5651(日信化学工業社製)、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体としてはPVP/VAE−735(ISP社製)、アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸エチルヘキシル共重合体としてはダイトゾール5000SJ(大東化成工業社製)、ビニルピロリドン・スチレン共重合体としては、ANTARA430(ISP社製)等が挙げられる。
本発明の成分(B)であるカーボンブラック(以下、「成分(B)」という)は、本発明の付け睫接着剤を皮膚に塗布した後に形成される皮膜に黒色を付与するものである。この成分(B)は、特に限定されないが、天然ガス又は液状炭化水素の不完全燃焼又は熱分解によって得ることができるものを好ましく利用できる。そして、黒発色及び塗布時の滑らかな使用感の点から、粒径0.01〜15μmのものが好ましく、さらに好ましくは0.02〜10μmのものである。この成分(B)の市販品として、ミッドナイトブラック(ジオテック社製)等が知られているがこれらを使用することができ、また、1種又は2種以上を用いるもことができる。
更に、成分(C)であるHLB10以上のノニオン性界面活性剤は、(以下、「ノニオン活性剤」ということがある)は、主に成分(B)を、付け睫接着剤中に均一に分散させ、また成分(A)により形成される皮膜に柔軟性を与えるものである。
この成分(C)としては、そのHLB値が10以上の範囲内で、化粧料に通常用いられるノニオン活性剤であれば、いずれでもよいが、その好ましいものとしては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エタノールアミド、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等が挙げられる。
具体的には、例えば、ポリオキシエチレン(15)モノステアリン酸グリセリル、ポリオキシエチレン(15)モノオレイン酸グリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(20)トリオレイン酸ソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油、ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油などのポリオキシエチレン硬化ひまし油;ポリオキシエチレン(15)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレステリルエーテルなどのポリオキシエチレンコレステリルエーテル;ポリオキシエチレン(10)フィトステリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)フィトステリルエーテルなどのポリオキシエチレンフィトステリルエーテル;モノラウリン酸ポリエチレングリコール(10)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25)などのポリエチレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(7)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルなどのポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)テトラデシルエーテルなどを例示することができる。
本発明において、成分(C)のHLB10以上のノニオン性界面活性剤は一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルが成分(B)の分散性や付着性の観点から好ましいものとして挙げられる。HLB値が10以上20以下が好ましく、更にHLBが15以上18以下であると、分散性の観点から更に好ましい。
本発明の付け睫用接着剤は、常法に従い、上記成分(A)ないし(C)を混合し、均一化することにより調製される。各成分の配合量は、成分(A)が30〜70%、成分(B)が0.1〜10%、成分(C)が0.01〜15%であり、より好ましくは、成分(A)が40〜60%、成分(B)が0.3〜5%、成分(C)が0.1〜10%である。成分(A)の配合量が上記範囲より多い場合は、粘性が高くなりアイライナーとして描きずらくなり、また少ない場合は、付け睫の付着機能が劣る傾向があり好ましくない。また、成分(B)の配合量が上記範囲より多い場合は、付け睫の付着機能が低下したり、粘度が高くなりアイライナーとして描きずらくなり、また少ない場合は、アイライナーとして十分な黒さが得られない傾向があり好ましくない。更に、成分(C)の配合量が上記範囲より多い場合は、乾きが遅くなり、付け睫の付着が難しくなるため好ましくない。また少ない場合は、カーボンブラックの分散状態が悪くなり均一な黒さが得られない傾向があるので、何れも好ましくない。
本発明の付け睫接着剤は、上記のように常法に従い、成分(A)ないし(C)を混合し、均一化すれば良いが、好ましい調製方法の例としては、例えば次の方法が挙げられる。すなわち、まず、成分(B)に成分(C)を加えて十分に分散、混合させた後、この混合物を成分(A)に加え、均一に混合する方法である。この方法によれば、着色料である成分(B)が、アイライナーと兼用可能な付け睫接着剤に均一に分散し、きれいに塗布することができるので好ましい。
本発明の付け睫接着剤には、その作用、効果を損なわない範囲で、公知の成分を配合することができる。このような公知の成分の例としては、例えば成分(B)以外の粉体成分、油性成分、水性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体等の水溶性被膜形成性樹脂、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを挙げることができる。
本発明のアイライナー兼用付け睫接着剤に、成分(B)以外の粉体を配合することができ、その中でも着色剤としては、化粧料に通常使用される着色料であれば、球状、板状、紡錘状、針状等の形状や煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、あるいは多質、無質等のその粒子構造等には特に限定されず、無機顔料、有機顔料、光輝性顔料、金属類等を使用することができるが、黒、濃紺、濃赤、濃紫、濃茶、濃緑等の黒色を基調とした暗色系となることが好ましい。具体的な着色料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、黒酸化鉄、赤酸化鉄、黄酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、有機顔料処理雲母チタン、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆合成金雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、魚鱗箔、二酸化チタン被覆ガラス末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の樹脂積層末等の光輝性顔料、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは、更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等を例示することができ、必要に応じて1種又は2種以上を使用することができる。
これらは、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
他の粉体としては、通常化粧料原料として使用されるものであれば、板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等に特に限定されず、無機粉体類、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、シリカ、炭化珪素、窒化ホウ素等の無機粉
体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン、金属石鹸、ポリメタクリル酸メチル、オルガノポリシロキサン等の有機粉体類が挙げられ、これら1種又は2種以上用いることができる。またこれら粉体は1種又は2種以上の複合化したものも用いてもよく、その表面処理を油剤処理、シリコーン化合物処理、水溶性高分子処理等を施してあってもよい。
また油性成分は、基材、エモリエント成分として作用するものであり、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等を使用することができる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャートロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレスレロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペン
タシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
更に、水性成分は、保湿及び粉体分散剤として作用するものであり、水の他に、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、グリコシルトレハロース等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられる。
更にまた、界面活性剤は、粉体の分散性向上や感触調整の目的で用いられるものであり、化粧料一般に用いられており、人体に対して安全とされる界面活性剤であればいずれのものも使用でき、成分(C)以外のノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
このうち、アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。また、カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。更に、両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものが使用でき、例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
また更に、紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等がそれぞれ挙げられる。
以上説明した本発明の付け睫接着剤やアイライナー兼用付け睫接着剤の剤型としては、特に限定されないが、水が外相を構成する水系、可溶化系や水中油系が使用性や乾燥性において好ましい。また、性状は、液状やゲル状が好ましく、塗布手段として筆やペン、チップ等を用いるものが好ましいが、吐出口が細くなっているものであれば、直接塗布することも可能である。
更に、チューブタイプの容器に充填されているものでも良く、接着剤が塗布体内部に充填され、接着剤を筆やペン、チップ等の先に導き、塗布部により塗布する、いわゆる筆ペンタイプや、塗布体付きの容器に充填され、筆やペン、チップ等の塗布体に接着剤を付けて塗布するものであっても良い。
本発明の付け睫接着剤やアイライナー兼用付け睫接着剤の使用方法は、特に限定されないが、例えば、付け睫に直接塗布した後まぶたに装着して使用することが可能であるし、まぶたに直接塗布し、付け睫を装着することも可能であるし、両方に塗布して使用することも可能である。
以上のようにして得られる付け睫接着剤は、付け睫の付着性が高いと共に、柔軟な化粧膜を得ることができ、まぶたが動いても付け睫が剥がれない負担感の少ないものである。また、この付け睫接着剤は、乾燥が早く、また塗布色が黒色か黒色を基調にした濃紺、濃赤、濃紫、濃茶、濃緑等の暗色系であるので、塗布部分はアイライナーと同様な化粧効果を得ることができる。
次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
実 施 例 1
付け睫接着剤(黒色):
下記組成により、本発明品1〜9と、比較品1〜5の付け睫接着剤を調製した。これらの付け睫接着剤について、下記6つの評価項目について、官能試験を行った。本発明品1〜9の結果を表1に示し、比較品1〜5の結果を表2に示す。
Figure 2015000852
注1:アクリル酸2−エチルヘキシル・アクリル酸メチル共重合物の水分散物(固型分60%、粘着性(荷重変化)1900g)
注2:ビニゾール2140L(大同化成工業社製:固型分43%、粘着性(荷重変化)1031g)
注3:ビニブランGV−5651(日信化学工業社製:固型分36%、粘着性(荷重変化)950g)
Figure 2015000852
注1:アクリル酸2−エチルヘキシル・アクリル酸メチル共重合物の水分散物(固型分60%、粘着性(荷重変化)1900g)
注2:ビニゾール2140L(大同化成工業社製:固型分43%、粘着性(荷重変化)1031g)
注3:ビニブランGV−5651(日信化学工業社製:固型分36%、粘着性(荷重変化)950g)
(製造方法)
A.成分(1)〜(7)を均一に分散させる。
B.Aと成分(8)〜(11)を均一に混合する。
(評価項目)
イ.付け睫の付着性
ロ.乾きの早さ
ハ.化粧膜の持続
ニ.経時での付け睫の付着性
ホ.にじみにくさ
へ.アイラインの黒さ
各試料について、上記イ〜への各項目で専門パネル20名による使用テストを行った。使用テストは、各試料をまぶたに塗布し、付け睫の付着性(項目イ)は付け睫を付着させて30秒後に手を離したときに付け睫が付着しているかどうか、乾きの早さ(項目ロ)は塗布1分後に乾いて膜を形成し付け睫が付着するかどうか、化粧膜の持続(項目ハ)は塗布10時間後に化粧膜が持続しているかどうか、経時での付け睫の付着性(項目ニ)は塗布10時間後に付け睫が付着しているかどうか、にじみにくさ(項目ホ)は塗布10時間後ににじんでいないかどうか、アイラインの黒さ(項目へ)はアイライナーとして十分な黒さがあるかを評価した。
各項目について、パネル各人が下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
絶対評価基準
(評 点):(評価)
6 : 非常に良い
5 : 良い
4 : やや良い
3 : 普通
2 : やや悪い
1 : 悪い
0 : 非常に悪い
4段階判定基準
(判 定):(評点の平均点)
AA :5点を超える/非常に良好
A :3.5点を超え5点以下/良好
B :1点を超え3.5点以下/やや不良
C :1点以下/不良
本発明品1、3、6〜9は全ての項目において、AAの評価となり、良い結果だった。本発明品2は水不溶性皮膜形成性高分子量が少ないため、経時での付け睫の付着性が若干劣るがA評価であり、良い結果だった。本発明品4はカーボンブラック量が少ないためアイラインの黒さが若干劣るがA評価であり、良い結果だった。本発明品5はカーボンブラック量が多いため、乾きの早さ、経時での付け睫の付着性が若干劣るがA評価であり、良い結果だった。
これに対し、比較品は、特に、アイライナーの黒さと乾きの速さや付着性とが両立するものは得られなかった。比較品1はノニオン性界面活性剤のHLBが低く、カーボンブラックの分散性が悪いため、アイラインの黒さでC評価となり満足な品質が得られず、付け睫の付着性、化粧膜の持続、経時での付け睫の付着性も良い結果は得られなかった。比較品2はカーボンブラック量が少ないため、アイライナーとしての十分な黒さが得られず、アイラインの黒さでC評価となり満足な品質が得られなかった。比較品3はカーボンブラック量が多いため、粉体量が多くなることで、乾きの早さでC評価となり満足な品質が得られなかった。比較品4は水不溶性皮膜形成性高分子量が少ないため、付け睫の付着性、乾きの早さ、化粧膜の持続、経時での付け睫の付着性でC評価となり満足な品質が得られなかった。比較品5はカーボンブラックを配合しておらず代わりに黒酸化鉄を配合しているため、付け睫の付着性、経時での付け睫の付着性、アイラインの黒さでC評価となり満足な品質が得られなかった。
実 施 例 2
下記成分および製法により、アイライナー兼用付け睫接着剤(濃紺)を調製した。
( 成 分 ) (%)
1.PEG−20 水添ヒマシ油 注4 2
2.1,3-ブチレングリコール 10
3.カーボンブラック 0.5
4.群青 1
5.コンジョウ 0.5
6.アクリル酸アルキル/酢酸ビニル共重合体エマルション 注2 60
7.水 残 量
8.酸化チタン被覆合成金雲母 注5 0.5
注2:前と同じ
注4:HLB値 10.5
注5:HELIOS R100S(S)(トピー工業社製)
平均粒径105μm
( 製造方法 )
A.成分(1)〜(5)を均一に分散させる。
B.Aと成分(6)〜(8)を均一に混合する。
本実施例で得られたアイライナー兼用付け睫接着剤をまぶたと付け睫に塗布し、アイラインの黒さ、付け睫の付着性、乾きの早さ、化粧膜の持続、経時での付け睫の付着性、にじみにくさ、アイラインの書きやすさについて評価したところ、全てにおいて優れたものであった。
実 施 例 3
下記成分および製法により、アイライナー兼用付け睫接着剤(濃茶)を調製した。
( 成 分 ) (%)
1.ステアリン酸PEG−40 注6 2
2.1,3-ブチレングリコール 10
3.カーボンブラック 0.1
4.赤202 0.01
5.黄色4 0.05
6.黄酸化鉄 0.08
7.赤酸化鉄 0.05
8.酢酸ビニル重合体エマルション 注3 40
9.水 残 量
10.酸化チタン被覆マイカ 注7 0.05
注3:前と同じ
注6:HLB値 17.5
注7:FLAMENCO ULTRA SPARKLE 4500(BASF
社製)平均粒径50μm
( 製造方法 )
A.成分(1)〜(7)を均一に分散させる。
B.Aと成分(8)〜(10)を均一に混合する。
本実施例で得たアイライナー兼用付け睫接着剤をまぶたに塗布し、アイラインの黒さ、その付け睫の付着性、乾きの早さ、化粧膜の持続、経時での付け睫の付着性、にじみにくさ、アイラインの書きやすさについて評価したところ、その全てにおいて優れたものであった。
実 施 例 4
下記成分および製法により、塗布後にきらめきを付与できるアイライナー兼用付
け睫接着剤(黒色)を調製した。
( 成 分 ) (%)
1.ステアリン酸PEG−55 注8 2
2.1,3-ブチレングリコール 10
3.カーボンブラック 1
4.(PET/AL)ラミネート 注9 1
5.酸化チタン被覆ガラス末 注10 0.5
6.アクリル酸アルキル重合体エマルション 注11 20
7.水 残 量
注8:HLB値18
注9:KFSグリッターシルバー 0.15mm(カタニ産業社製)
平均粒径150μm
注10:マイクログラス メタシャインMT1080RS(日本板硝子社製)
平均粒径80μm
注11:YODOSOL GH800F(アクゾノーベル社製:固型分45%、
粘着性(荷重変化)898g)
( 製造方法 )
A.成分(1)〜(5)を均一に分散させる。
B.Aと成分(6)〜(7)を均一に混合する。
本実施例で得たアイライナー兼用付け睫接着剤をまぶたに塗布し、アイラインの黒さ、その付け睫の付着性、乾きの早さ、化粧膜の持続、経時での付け睫の付着性、にじみにくさ、アイラインの書きやすさを評価したところ、全てにおいて優れたものであった。
以上のようにして得られる本発明の付け睫接着剤は、付け睫の接着性が高いと共に、柔軟な化粧膜を得ることができ、まぶたが動いても付け睫が剥がれない負担感の少ないものである。
また、この付け睫接着剤に着色料を配合した本発明のアイライナー兼用付け睫接着剤は、乾燥が早く、また塗布部に着色できるので、塗布部分はアイライナーと同様な化粧効果を得ることができ、目元の化粧を簡単にすることができる。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A)水不溶性皮膜形成性高分子 30〜70質量%
    (B)カーボンブラック 0.1〜10質量%
    (C)HLB10以上のノニオン性界面活性剤 0.01〜15質量%
    を含有することを特徴とする付け睫接着剤。
  2. 前記成分(A)の水不溶性皮膜形成性高分子が、その水分散物である請求項1記載の付け睫接着剤。
  3. 前記成分(A)の水不溶性皮膜形成性高分子が、その水分散物をガラス板に100μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザーを用いて10kgの荷重をかけ、1mm/秒で離したときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)が500〜2500gである請求項1又は2記載の付け睫接着剤。
  4. 前記成分(A)の水不溶性皮膜形成性高分子が、酢酸ビニルと(メタ)アクリル酸アルキルの共重合体である請求項1〜3の何れかの項記載の付け睫接着剤。
  5. 前記成分(A)の水不溶性皮膜形成性高分子がアクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸メチルの共重合体であることを特徴とする請求項1〜3の何れかの項記載の付け睫接着剤。
  6. 前記成分(C)のHLB10以上のノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルであることを特徴とする請求項1〜5の何れかの項記載の付け睫接着剤。
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