JP6133574B2 - 水系アイライナー化粧料 - Google Patents

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本発明は、使用時に滑らかな伸び広がり、二次付着を防ぎ、発色に優れ、仕上がりにツヤ感を有し、その持続性にも優れ、水や温水で滲んだりすることなく、容易に除去することができる水系アイライナー化粧料に関するものである。
アイライナー化粧料は、目の際に塗布し、目の輪郭を強調することで目元の印象を強める目的で広く使用されている。しかし、使用部位が目の際と限られた狭い範囲であるため、高度な化粧技術が求められる化粧料であり、簡単な使用性で発色やツヤ、涙や汗やによる滲みのない化粧持続性、さらには目の際という繊細な場所に使用するために簡単に落とすことができる効果も望まれている。
これらの課題を解決するために様々な検討が行われている。例えば、シリコーンを含む被膜形成性重合体分散物と水性エマルジョンを併用することでツヤがあり簡単に落とせる化粧料の技術(特許文献1参照)が検討されている。また、疎水性フィルム形成ポリマーと水中における導電性に変動を示すイオン性界面活性剤を併用することで、温水で滲むことなく除去できる技術(特許技術2参照)、光輝性顔料とカーボンブラック、植物由来多糖類、揮発性アルコール、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョンを併用することで滑らかな描き心地を有し、鮮やかな発色、耐摩擦性に優れた液状アイライナーの技術(特許文献3参照)が検討されてきた。
特開平11−236311号公報 特開2003−137732号公報 特開2007−153744号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、付着性が乏しく、十分な発色が得られなかった。また、発色を少しでも上げるよう顔料を増やすと、感触が重くなり滑らかな伸び広がりを損なってしまう。特許文献2の技術では、温水で除去することは出来るが断片や小片で剥げ落ちるものであり、べたついて滑らかな伸び広がりは得られず二次付着も起きてしまい、発色、ツヤに関しても十分な効果が得られなかった。また、特許文献3の技術では、滑らかさや発色に優れたものは化粧持ちも良いものが得られるが、フィルム状ではなく燐片状にポロポロ落ちるので落とすのに手間がかかり、ツヤも光輝性顔料による不自然なツヤとなってしまった。
そこで、軽く滑らかに伸び広がり、二次付着せずに簡単に使え、アイライナーのメイク効果を十分に発揮する発色・ツヤに優れ、化粧持ちも良く、落としたいときには水でも滲んだり、断片や小片で剥げ落ちるのではなく、こすり落としたりして肌に負担をかけることなく、きれいに一度で除去することが簡単に出来るアイライナー化粧料が望まれていた。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、水系アイライナー化粧料に関し、発色に優れるカーボンブラックを使用することで、化粧料中の粉体の含有量を低減し、特定のエマルションポリマーを特定量含有することを可能にし、涙や汗に滲まず化粧持続性に優れ、被膜形成成分であるエマルションポリマーを多量に含有しても、滑らかな使用性を保ち、除去の際には水や温水でフィルム状の膜の状態のまま剥がせたり、軽く指で押して塊にして除去できる等、目元に刺激を与えることなく簡便に化粧膜を除去できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)以下の(A)及び(B)を含有する水系アイライナー化粧料。
(A)カーボンブラックを含む粉体を0.5〜10質量%(以下、単に%と表す)、
(B)酢酸ビニルを構成単位に含むポリマーのエマルションポリマーを40〜75%。
(2)前記成分(A)中のカーボンブラックの含有量が水系アイライナー中に0.1〜7%含有することを特徴とする水系アイライナー化粧料。
(3)前記成分(B)のエマルションポリマーが、酢酸ビニルとアクリル酸アルキルとのコポリマーのエマルションポリマーであることを特徴とする水系アイライナー化粧料。
(4)前記成分(A)の粉体中に平均粒径1〜10μmである無水ケイ酸を含有することを特徴とする水系アイライナー化粧料、
(5)更に成分(C)HLB値が15.0〜19.5であるポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有することを特徴とする水系アイライナー化粧料、
(6)水や温水で湿潤させた時に、膜状または塊状に剥離できることを特徴とする水系アイライナー化粧料に関するものである。
本発明は、滑らかな伸び広がりを有しながらも二次付着を防ぎ、発色に優れ、仕上がりにツヤ感を有し、その持続性にも優れ、落としたいときにはフィルム状に容易に落とすことができる、水性成分を主成分とし、連続相とする水性や水中油型の水系アイライナー化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の水系アイライナー化粧料では、(A)カーボンブラックを含む粉体、さらに好ましくは平均粒径1〜10μmである無水ケイ酸をさらに含む粉体である。カーボンブラックは、化粧品に一般的に用いられるものであれば特に限定されず各種のカーボンブラックを用いることができるが、ファーネス法で製造されたもので、FDA(アメリカ食品医薬品局[US Food and Drugs Administration, Ministry of Health])のbatch certificationの認可を取得したものや、医薬部外品原料規格2006追補収載のものであると好ましく使用できる。これらは不純物であるベンゾピレンが5ppm以下である。
カーボンブラック以外の粉体成分に関しては、化粧料に使用されるものであれば特に限定されず、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、無水ケイ酸被覆雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン・酸化鉄被覆ガラス末、酸化チタン・無水ケイ酸被覆ガラス末、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
また、これら粉体は1種または2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
本発明における成分(A)の含有量は0.5〜10%であり、3〜9%がより好ましい。0.5%未満では、二次付着が起こりやすくなり、発色も足りないものになってしまう。10%より多いと滑らかなの伸び広がり、ツヤ感を損なったものとなってしまう。
成分(A)に含まれるカーボンブラックは、黒酸化鉄等と比較して微細粒子であるため発色が良く、化粧料全量中に0.1〜7%含有されることが好ましく、より好ましくは0.5〜5%である。この範囲内であれば、十分な発色を有しながらも滑らかな伸び広がりを有し、二次付着せず、鮮やかな発色でツヤのある仕上がりを実現することが出来る。
さらに、本発明の水系アイライナーでは(A)の粉体中に、平均粒径1〜10μmの無水ケイ酸を含有していると、塗布時の乾燥速度を早め、二次付着を防止するのに有効である。無水ケイ酸としては、平均粒径1〜10μmのものが、滑らかな伸び広がりの点で好しい。更に、比表面積100〜1000m/gのものであると乾燥速度の点から好ましい。このような無水ケイ酸の市販品としては、サイリシア 250、350、550(以上、富士シリシア化学社製)、SUNSPHERE H−31、H−51(以上、AGCエスアイテック社製)、NIPSIL E−220(東ソー・シリカ社製)等が挙げられる。無水ケイ酸は化粧料全量中に0.1〜7%、さらには0.5〜5%含有することが好ましい。尚、無水ケイ酸は本願の効果を損なわない範囲で、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
本発明に用いられる成分(B)は、その構成単位に酢酸ビニルを含むポリマーのエマルションポリマーである。ポリマーは酢酸ビニルの重合体でも、その他の構成単位とのコポリマーでもよく、成分(B)としては、特に限定されないが、ポリ酢酸ビニルエマルション、(アクリレーツ/VA)コポリマーエマルション、(VA/クロトン酸)コポリマーエマルション等が挙げられる。これらの中でも、(アクリレーツ/VA)コポリマーエマルションであると、化粧持ちが良好で、ツヤ感に優れ、化粧膜に弾力を有し、フィルム状に簡単に落とすことが出来るメイクアップ化粧料が得られる点で好ましい。このようなポリマーエマルションの市販品としては、ビニブランGV−5651(酢酸ビニル重合体、固型分35%エマルション、日信化学工業社製)、ビニゾール2140L(アクリル酸アルキル/酢酸ビニル共重合体、固型分43%エマルション、大同化成工業社製)等が挙げられる。
本発明に用いられる(B)のエマルションポリマーは水を媒体とし、固型分濃度が30〜60%のものが一般的に用いられる。成分(B)の化粧料中の含有量は40〜75%であるが、45〜60%がより好ましい。40%未満であると、化粧持ちが十分でなく、落とすときもきれいにフィルム状に落とすことが出来ない。75%より多くなると滑らかな伸び広がりに描け、二次付着しやすくなってしまう。これらのエマルションポリマーは1種又は2種以上を組み合わせて使用することもできる。また、その固型分量は化粧料中に16〜45%、さらには20〜35%であることが、使用性や化粧持ちの点から好ましい。
本発明は、さらに(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有することで、カーボンブラックの分散性を向上することができる。成分(C)はHLB値が15.0〜19.5のものが好ましく、15.5〜17.5のものがより好ましい。 このような(C)の市販品としては、ニッコール BC−15(HLB15.5)、ニッコール BC−20(HLB17.0)、ニッコール BC−23(HLB18.0)(すべて日光ケミカルズ株式会社製)、エマルゲン123P(HLB16.9、花王株式会社製)等がある。これらのポリオキシエチレンアルキルエーテルは1種又は2種以上を組み合わせて使用することもできる。
本発明のメイクアップ化粧料は、上記記載の成分の他に、本発明の効果を妨げない範囲で、通常化粧料に使用される成分、油性成分、成分(B)以外のエマルションポリマー、粉体分散や感触調整として(D)以外の界面活性剤、保湿としての水性成分、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、油溶性樹脂、揮発性油剤等が挙げられる。
具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、ホホバ油、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、メチルフェニルポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、オクタン酸デキストリン、ラウリン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ベヘニン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリン、(
パルミチン酸/ オクタン酸) デキストリン、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、水添ロジン酸ペンタエリスリチル、特定のアクリル酸アルキルメチルポリシロキサンエステル等の油溶性樹脂、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン等の炭化水素油、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルトリメチコン、低重合度ジメチルポリシロキサン等のシリコーン類等の揮発性油剤等が挙げられる。
成分(B)以外のエマルションポリマーとしては、例えば、アクリル酸アルキルコポリマーエマルション、メタクリル酸アルキルコポリマーエマルション、アクリル酸・アクリル酸アルキルコポリマーエマルション、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマーエマルション、メタクリル酸・アクリル酸アルキルコポリマーエマルション、メタクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマーエマルション、オルガノポリシロキサンのポリマーエマルション等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
粉体の分散性向上を目的で配合される(C)以外の界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、レシチン等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の他の保湿剤を含有する事もできる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2―ペンタンジオール等が挙げられる。
本発明の水系アイライナー化粧料は、水性成分を主成分とし、連続相とする水性、水中油型が挙げられる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜7及び比較例1〜4:水系アイライナー化粧料(液状)
下記表1に示す処方のアイライナー化粧料を調製し、a滑らかなのび広がり、b二次付着のなさ、c発色、dツヤ感、e化粧持ち、f水での除去のしやすさを下記の評価方法により評価した結果も併せて表1に示す。
*1:UNIPURE BLACK LC902(センシエント社製)
*2:ニッコール BC−20(日光ケミカルズ社製)
*3:ACULYN 33(ロームアンドハース社製)
*4:NIPSIL E−220(東ソー・シリカ社製)
*5:ビニゾール 2140L(大同化成工業社製)
*6:ビニブラン GV−5651(日信化学工業社製)
*7:YODOSOL GH800F(アクゾノーベル社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(14)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填してアイライナー化粧料を得た。
(評価方法1)
下記の項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。各試料を1回まぶたに塗布し、パネル各人がa〜dについては塗布時及び塗布直後、eについては塗布後、約6時間通常の生活をした後の化粧膜の状態を、下記絶対評価基準にて7段階に評価し、評点をつけ、パネル全員の評点の合計から、その平均値を算出し、下記の判定基準により判定した。
<評価項目>
a.滑らかなのび広がり
b.二次付着のなさ
c.発色
d.ツヤ感
e.化粧持ち
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :4.5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超え4.5点未満 :良好
△ :1点を超え3.5点未満 :やや不良
× :1点未満 :不良
(評価方法2)
f.水での除去のしやすさについては各試料について100μmのコーターでガラス板に塗布し、常温の流水に15秒さらした後、端から剥がす時にフィルム状のまま1枚で剥がせたり、一塊に丸めて剥がすことができるかの除去の具合を観察し、下記絶対評価基準にて5段階に評価し、評点をつけ、3回の実施した評点の合計から、その平均値を算出し、下記の判定基準により判定した。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :4.5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超え4.5点未満 :良好
△ :1点を超え3.5点未満 :やや不良
× :1点未満 :不良
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜7のアイライナー化粧料は、比較例1〜4のアイライナー化粧料に比べ、滑らかなのび広がり、二次付着のなさ、発色、ツヤ感、化粧持ち、水での除去のしやすさの全てにおいて優れたものであった。
これに対して、カーボンブラックを含有しない比較例1では、発色に劣り、二次付着のなさや化粧持ちの面でもやや劣るものとなってしまった。(A)の粉体量が多い比較例2では、滑らかな伸び広がり、ツヤ感において著しく劣るものとなってしまった。また(B)の量が少ない比較例3では、ツヤ感が著しく劣り、逆に(B)の量の多い比較例4では、伸び広がりが重くなってしまい、二次付着のなさに欠けるものとなった。
水での除去のしやすさに関しては、実施例1〜7と比較例4はいずれも、一枚のフィルム状にきれいに剥がれるか、指で軽く押すと一つの塊にまとまって簡単に除去できるものであった。比較例1、2は剥がすことはできるものの、化粧膜が途中で千切れてしまったりするものであった。比較例3は化粧膜が硬くなり、ポロポロと剥片状に剥がれるものであった。
実施例8:水系アイライナー化粧料(液状)
(成分) (%)
(1)カーボンブラック *1 3.5
(2)チタンブラック 2
(3)ポリメチルシルセスキオキサン*8 2
(4)精製オリーブ油 0.1
(5)ポリオキシエチレンセチルエーテル(HLB15.5) 0.5
(6)ジプロピレングリコール 7
(7)1,2−ペンタンジオール 1
(8)精製水 残量
(9)バラ抽出液 1
(10)(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))
コポリマー *9 0.3
(11)無水ケイ酸(平均粒子径3.9μm、比表面積500m/g) *10 1
(12)(アクリル酸アルキル/VA)コポリマーエマルョン *5 30
(13)酢酸ビニルポリマーエマルジョン *6 20
(14)(アクリル酸アルキル/スチレン)コポリマーエマルジョン *11 10
(15)パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.2
(16)フェノキシエタノール 0.3
(17)アルコール 1
(18)酸化チタン被覆合成金雲母 *12 0.3
(19)香料 0.1
*8:TOSPEARL 150KA
(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
*9:PEMULEN TR−1(ノベオン社製)
*10:サイリシア550(富士シリシア社製)
*11:ヨドゾール GH41F(アクゾノーベル社製)
*12:プロミネンスBF(日本光研工業社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(19)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填してアイライナー化粧料を得た。
以上のようにして得られたアイライナー化粧料は、塗布時の滑らかな伸び広がりに優れ、二次付着せず、発色・ツヤ感、化粧持ちに優れ、除去しやすいものであった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)及び成分(B)を含有することを特徴とする、水や温水で湿潤させた時
    に、膜状または塊状に剥離できる水系アイライナー化粧料。
    (A)カーボンブラックを含む粉体0.5〜10質量%であり、前記カーボンブラックが化粧料中に0.1〜7質量%含有されること
    (B)酢酸ビニルを構成単位に含むポリマーのエマルションポリマー40〜75質量%であり、前記エマルジョンポリマーが、酢酸ビニルとアクリル酸アルキルとのコポリマーのエマルションポリマーを含み、前記酢酸ビニルとアクリル酸アルキルとのコポリマーのエマルションポリマーが化粧料中40〜75質量%であること
  2. 前記成分(A)の粉体中に、平均粒径1〜10μmである無水ケイ酸を含有することを特徴とする請求項1に記載の水系アイライナー化粧料。
  3. さらに成分(C)としてHLB値が15.0〜19.5であるポリオキシエチレンアル
    キルエーテルを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の水系アイライナー化粧料。
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