JP5612420B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、油性固形化粧料に関し、更に詳しくは、多量の液状油、デキストリン脂肪酸エステル及び特定のポリエチレンテレフタレート粉末を含有することにより、保湿感の持続性やべたつきの無さに優れ、更に、表面の油浮きやヒビ割れが無く、外観の透明性に優れた油性固形化粧料に関するものである。
従来、保湿感を訴求する化粧料は、ワセリン等のペースト状油剤を配合し、肌に塗布した際にペースト状油剤が肌を閉塞することにより水分蒸散を抑え、保湿感を付与してきた。しかし、このペースト状油剤を多量に配合すると、それに応じてエモリエント効果は高まるが、反面、ペースト状油剤自身の持つ伸びの重さやべたつき感が強くなり、不快な感触を与えるという欠点があった。
一方、油性固形化粧料は、使用性や携帯性に優れるため、化粧料に広く応用されている剤型の一つであり、主に、液状油をワックス等の固化剤により固めたものである。しかし、やわらかく滑らかな使用性にするために固化剤を減量すると、経時安定性が悪くなり、油性固形化粧料の表面に油浮きやヒビ割れを生じる問題があり、使用性と経時安定性の向上を両立させることは非常に困難であった。また、油性固形化粧料の大半は外観が不透明なものであるため、透明〜半透明の油性固形化粧料は、外観の審美性で非常に優位である。
上記のように、油性固形化粧料の使用性や経時安定性を向上させるため、様々な検討がなされてきた。
例えば、保湿感を高めるために、多価アルコールに代表される親水性の保湿剤を配合した化粧料(例えば特許文献1、特許文献2参照)や、セラミド等の保湿剤とコエンザイムQ10を組み合わせた保湿化粧料(例えば特許文献3参照)や、フコダインやコラーゲン等の水溶性保湿成分を配合した化粧料が提案されている(例えば特許文献4参照)。
また、シリル化処理シリカの配合により皮膚表面からの水分蒸散を抑制し保湿感を高めた油性化粧料が提案されている(例えば特許文献5参照)。
更に、油性化粧料において、経時安定性や使用性、透明性を改善するために、デキストリン脂肪酸エステルと重質流動イソパラフィンと液状油とを組み合わせた固形化粧料や(特許文献6参照)、スティック成形性や使用性を改善するために12−ヒドロキシステアリン酸とデキストリン脂肪酸エステルを組み合わせた透明化粧料が挙げられる(例えば、特許文献7参照)。一方で、特定のポリアミドゲル化剤を配合して、シリコーン油との相溶性を向上させることで透明性を向上させたり、塗布後の残留物を残さない技術が検討されてきている(例えば、特許文献8参照)。
また、特定のウィスカー状炭酸カルシウム粉体を配合することにより経時安定性を向上させた化粧料(例えば特許文献9)、特定のエチレン・プロピレンコポリマーと特定の飽和炭化水素とを組み合わせることにより経時安定性を向上させた油性固形化粧料(例えば特許文献10)、ベヘン酸を主体とするポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することにより油浮きを防止し経時安定性を向上させた油性固形化粧料(例えば特許文献11)が報告されている。
更に、デキストリン脂肪酸エステルと特定の液状炭化水素とメチルフェニルポリシロキサン等を組み合わせることにより、エモリエント性や形状保持性、外観の透明性を向上させた油性固形化粧料や(例えば特許文献12参照)、樹脂を積層して小片状にした積層ラメ剤と、特定のシリコーン・ポリアミド共重合体を組み合わせることによってラメ剤の付着性や伸び広がりを向上させた油性固形化粧料(例えば、特許文献13参照)が報告されている。
また、ポリエチレンテレフタレート粉末を配合した化粧料(例えば特許文献14参照)も報告されている。
特開平7−41414号公報 特表平8−501555号公報 特開2004−99564号公報 特開2006−193463号公報 特開2010−001234号公報 特開平9−235210号公報 特開2001−39817号公報 特表2001−512164号公報 特許第3533860号公報 特許第3073869号公報 特許第4536892号公報 特開平11−222413号公報 特開号2006−176451公報 特開2008−63305号公報
しかしながら、特許文献1、2のように多価アルコールや閉塞性の高いペースト状油剤を配合した化粧料や、特許文献3、4のように水溶性保湿成分等の親水性の保湿剤を配合した化粧料は、乳化系にすることによりべたつきが無く、保湿剤を安定に配合することを可能にした反面、化粧油等の保湿性を訴求した油性化粧料と比較すると油による膜が薄く保湿感の持続性に劣るものであった。
また、ペースト状油剤や水溶性保湿成分を油性系に配合すると、エモリエント効果や保湿感は良好であるものの、べたつき感があり、塗布後のなめらかさに欠けるという問題を有していた。
また、特許文献5のように粉体配合による水分蒸散抑制を有する油性化粧料においては、塗布後のべたつきについて未だ改善の余地があった。
特許文献6、7のようにデキストリン脂肪酸エステルを用いた技術は、ツヤ感や透明感のある仕上がりは得られるものの、塗布面のべたつきを軽減することは出来なかった。
また、特許文献8のように特定のポリアミドゲル化剤をゲル化剤として用いた技術は、シリコーン油に対しては透明性が高く、べたつきのない塗布膜が得られ、固形にして経時安定性の良いものが得られても、その他の油剤では透明性が低く、化粧料のとれや伸び広がりが悪いものであり、経時で油浮きが見られ経時安定性に劣るものであった。
特許文献9のように特定のウィスカー状炭酸カルシウム粉末を油性固形化粧料に配合すると透明性が低下し、特許文献10や11のように特定のワックスや特定のポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した油性固形化粧料は温度変化に対する経時安定性及び化粧効果の持続性が不十分であった。
特許文献12のように液状炭化水素とメチルフェニルポリシロキサンを配合した化粧料ではなめらかさは増加するものの、油性化粧料の最大の特徴である付着性の良さや保湿感が減少してしまうために好ましくなく、その配合のバランスをとることもかなり困難であった。
また、特許文献13、14においては、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末であるラメ剤やポリエチレンテレフタレート粉末を油性固形化粧料に配合しているが、油性固形化粧料のヒビ割れや油浮きの経時安定性に関与する示唆は何らされていない。
本発明は、油性固形化粧料に関し、更に詳しくは、保湿感の持続性やべたつきの無さに優れ、更に、表面の油浮きやヒビ割れが無く、外観の透明性に優れた油性固形化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、平均粒子径が1〜30μmのポリエチレンテレフタレート粉末及びデキストリン脂肪酸エステルと多量の液状油を含有することにより、油性固形化粧料中に均一に分散したポリエチレンテレフタレート粉末が液状油と相互作用して表面のヒビ割れや油浮きを抑制し、保湿感の持続性やべたつきの無さに優れ、更に、外観の透明性に優れた油性固形化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)平均粒子径が1〜30μmのポリエチレンテレフタレート粉末
(B)デキストリン脂肪酸エステル
(C)液状油 75質量%以上
を含有することを特徴とする油性固形化粧料を提供するものである。
成分(A)の含有量が0.01〜10質量%であることを特徴とする前記油性固形化粧料を提供するものである。
成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルがパルミチン酸デキストリンであることを特徴とする前記油性固形化粧料を提供するものである。
成分(B)の含有量が0.1〜20質量%であることを特徴とする前記油性固形化粧料を提供するものである。
更に成分(D)として、シリル化処理無水ケイ酸を含有することを特徴とする前記油性固形化粧料を提供するものである。
成分(D)の含有量が0.1〜5質量%であることを特徴とする前記油性固形化粧料を提供するものである。
成分(C)の液状油における極性油の割合が50質量%以上であることを特徴とする前記油性固形化粧料を提供するものである。
成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルがアシル基置換度の異なるパルミチン酸デキストリンを2種以上含有することを特徴とする前記油性固形化粧料を提供するものである。
外観が透明〜半透明であることを特徴とする前記油性固形化粧料を提供するものである。
油性固形化粧料に接触する材質がポリエチレンテレフタレートを含有する樹脂容器に充填されていることを特徴とする前記油性固形化粧料を提供するものである。
本発明の油性固形化粧料は保湿感の持続性やべたつきの無さに優れ、更に、表面の油浮きやヒビ割れが無く、外観の透明性に優れたものである。
以下本発明について詳しく説明を記載する。
本発明に用いる成分(A)の平均粒子径1〜30μmのポリエチレンテレフタレート粉末は、ポリエチレンテレフタレートを粉砕して得た粉末である。本発明における成分(A)はポリエチレンテレフタレートのみからなる粉体であり、(ポリエチレンテレフタレート/ポリメタクリル酸メチル)ラミネートのようなポリエチレンテレフタレート以外の成分と積層したラメ剤は含まれない。本発明において成分(A)は表面の油浮きやヒビ割れ、使用時のべたつきを無くす効果に寄与するものである。
成分(A)は、例えば、次のようにして製造する。結晶質と非晶質とからなるポリエチレンテレフタレートを、水酸化ナトリウム等の解重合触媒の存在下又は不存在でエチレングリコールと接触せしめ、その非晶質部分を解重合させて溶出させ、多孔質状ポリエチレンテレフタレートとなし、この多孔質状ポリエチレンテレフタレートをロッドミル、ボールミル、ハンマーミル、円盤型ミル、ジェットミル等の粉砕機で平均粒子径1〜30μmに粉砕して得ることができる(特開2006−328251号公報参照)。また、ポリエチレンテレフタレート粉末は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を結晶化させ、まず平均粒子径が500μm程度になるまで粗粉砕し、その後冷風を供給しつつ平均粒子径1〜30μmに粉砕して得ることもできる (特開2007−77259号公報参照)。平均粒子径はレーザー回折式粒度分布測定装置にて測定することができる。粉末は粉砕により微粒化した微粉砕粉末が好ましく、その形状は粒子の形状が一定していない、すなわち不定形が好ましい。
成分(A)の平均粒子径は1〜30μmであり、好ましくは5〜10μm、更に好ましくは6〜7μmである。成分(A)の平均粒子径が1μm未満の場合、保湿感の持続性に劣る場合があり、30μmを超える場合、外観の透明性に劣る場合がある。この成分(A)の市販品としてはスノーリーフP(オーケン社製)等がある。
本発明の油性固形化粧料における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、0.01〜10質量%(以下、「%」と略す)が好ましく、1〜5%がより好ましい。この範囲であると、表面のヒビ割れや使用時のべたつきを無くす効果、外観の透明性の観点から良好なものが得られる。
本発明に用いる成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルは、油性成分をゲル化し、幅広い範囲で粘度を付与する効果があり、また、表面の油浮きを無くす効果や保湿感の持続性に寄与するものである。成分(B)はデキストリンと好ましくは炭素数12〜22の高級脂肪酸とのエステルが用いられ、具体的には、ラウリン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ベヘニン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン等が挙げられる。
これらの中でも使用時のべたつきの無さの面からパルミチン酸デキストリンが最も好ましい。これらのデキストリン脂肪酸エステルの市販品としては、例えば、「レオパールKL2」「レオパールKE2」「レオパールTT2」「レオパールTL2」「レオパールMKL」(以上、千葉製粉社製)等が挙げられる。
成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルは、特に限定されないが、1種又は2種以上を用いることができ、特に、アシル基置換度の異なるパルミチン酸デキストリンを2種以上含有することで表面の油浮きを無くす効果を向上させることができる。ここで示すアシル基置換度とは、単糖単位中の3個の水酸基を脂肪酸でエステル化した平均モル数を示す。また、アシル基置換度はケン化価等から算出することができる。
本発明の油性固形化粧料における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、0.1〜20%が好ましく、特に、1〜10%がより好ましい。この範囲で含有すると、みずみずしく軽い使用感となり、べたつきを無くす効果や外観の透明性の観点から良好なものが得られる。
本発明に用いる成分(C)の液状油は、成分(A)や成分(B)と共に用いることにより、使用時のべたつきを無くす効果が得られる。このような液状油は、25℃で液状を呈する油剤であり、通常の化粧料に用いられる液状油であれば、動物油、植物油、合成油等の起源を問わず、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素類等の非極性油や、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、リンゴ酸ジイソステアリル、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、ジカプリン酸プロピレングリコール、トリカプリン酸グリセリル、ホホバ油等のエステル類、イソテアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類等の極性油、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体等が挙げられ、これらより一種又は二種を以上用いることができる。
これらの中でも、成分(A)及び成分(B)と良好なゲルを形成し、使用時のべたつきを無くす効果が得られるという面から、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリルや2ーエチルヘキサン酸セチル等のエステル油類及び流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類等が最も好ましい。
本発明の油性固形化粧料における成分(C)の含有量は75%以上であり、80〜90%がより好ましい。この範囲で含有すると、使用時のべたつきを無くす効果、外観の透明性の観点から良好なものが得られる。75%未満であると、使用時のべたつきを無くす効果が損なわれ、外観の透明性の観点から劣る場合がある。
更に液状油における極性油の割合が50%以上であることがより好ましい。この範囲であると、なめらかな使用感でありながら経時安定性に優れるゲルを形成するために好ましい。好ましい極性油としてはトリ−2−エチルヘキサン酸グリセリルや2ーエチルヘキサン酸セチル等のエステル油類が挙げられる。
本発明の油性固形化粧料には更に成分(D)としてシリル化処理無水ケイ酸を含有してもよい。本発明に用いる成分(D)は、無水ケイ酸をジメチルジクロルシランによるジメチルシリル化処理、トリメチルクロルシランやヘキサメチルジシラザンによるトリメチルシリル化処理、オクチルトリクロルシランによるオクチルシリル化処理等をして得られるものである。成分(D)のシリル化処理無水ケイ酸は、油性成分をゲル化し、幅広い範囲で粘度を付与する効果があり、表面の油浮きを無くす効果に寄与するものである。成分(D)の平均粒子径は5〜50nmが好ましく、5〜20nmがより好ましい。平均粒子経とは体積平均粒子径であり、透過型電子顕微鏡(TEM)写真の投影面積(少なくとも100粒子以上に対して求める)の平均値から得られた円換算平均粒径を、球形換算して求められる。成分(D)の市販品としてはAEROSIL R972、AEROSIL R974、AEROSIL R976S(日本アエロジル社製)等がある。
本発明の油性固形化粧料における成分(D)の含有量は、特に限定されないが、0.1〜5%であることが好ましく、特に、1〜2%がより好ましい。この範囲で含有すると、表面の油浮きを無くす効果の観点から良好なものが得られる。
本発明の油性固形化粧料は、水や多価アルコール等の水性成分を含んでもよいが、水性成分の含有量は1%以下であることが好ましい。
本発明の油性固形化粧料には、上記成分(A)〜(D)の他に、通常化粧料に配合される成分として、炭化水素油、エステル油、植物油、シリコーン油、シリコーン誘導体等の固形油や半固形油、界面活性剤、無機顔料、有機顔料及び体質顔料等の粉体及びそれらのシリコーン処理物やフッ素化合物処理物、水や多価アルコール、低級アルコール、水溶性高分子、保湿剤等の水性成分、糖類、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、リパーゼやプロテアーゼ等の酵素類、レゾルシンやイオウ等の各種薬剤や美容成分、清涼剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
様々な感触を演出する目的で用いられる油性成分としては、成分(C)の他に、化粧料に一般に使用される固形油、半固形油の性状のものであり、動物油、植物油、合成油等の起源を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、ワセリン、モンタンワックス等の炭化水素類、油脂類、モクロウ、ミツロウ、ゲイロウ等のロウ類、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルポリシロキサン、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カリウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
化粧効果の付与や経時安定性を確保する目的として用いられる粉体成分としては、成分(A)の他に、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
粉体の分散性向上を目的とする界面活性剤としては、例えば、非イオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン系界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム及び塩化ベンザルコニウム塩等がある。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
モイスチャー効果を付与する目的で用いる水性成分としては、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプリピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。感触改善の目的で水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
本発明の油性固形化粧料としては、スキンケア、メイクアップ、頭髪用等の化粧料があげられ、剤型は固形状が挙げられる。これらの中でも、特に好ましくは基礎化粧料や頭髪化粧料であり、ヘアクリーム、ヘアトリートメント、ヘアワックス、クリーム、特にアイクリームであることが好ましい。他に、日焼け止め、美容液、パック、整髪料、養毛料等の顔、手足、ボディ用の基礎化粧料、ファンデーション・アイシャドウ・アイライナー、マスカラ、口紅、コンシーラー、グロス、リップトリートメント、リップクリーム、リップバーム、リップ下地等のメーキャップ化粧料として使用できる。
また、本発明の油性固形化粧料は保湿感の持続性に優れるものであるため、乾燥しやすい目の周囲に使用すると効果をより発揮する。また、使用時のべたつきも無いため、顔や体の乾燥が気になる部位に広範囲に塗布することができるものである。
本発明の油性固形化粧料を充填する容器は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂製、ガラス製等の材質は特に限定されないが、油性固形化粧料に接触する材質がポリエチレンテレフタレートを含有する樹脂容器が好ましい。また、外観は透明なものや酸化チタン等を練りこんだ不透明なもののいずれでもよい。
油性固形化粧料は容器に充填して冷却固化する際に、化粧料が収縮してヒビ割れする問題があり、そのヒビ割れは化粧料が容器に引っ張られることに起因するものである。そのため、油性固形化粧料に接触する材質がポリエチレンテレフタレートを含有する樹脂容器に、容器と同じ材質である特定のポリエチレンテレフタレート粉末を含有する油性固形化粧料を充填すると、化粧料が容器に引っ張られることが軽減され、より形状を保持する効果に優れている。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何等限定されるものではない。
実施例1〜12及び比較例1〜9:油性固形クリーム
下記表1に示す処方の油性固形クリームを下記製造方法にて調製し、表面の油浮き、表面のヒビ割れ、外観の透明性、使用時のべたつきの無さ、保湿感の持続性について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1〜3に示す。
*1:スノーリーフP(平均粒子径7μm:オーケン社製)
*2:オーロラフレーク レッド 0.01(角八魚鱗箔社製)
*3:レオパールKL(千葉製粉社製)
*4:レオパールTL(千葉製粉社製)
*5:レオパールTT(千葉製粉社製)
*6:シリコン KF−96(20CS)(信越化学工業社製)
*7: AEROSIL R976S(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分5〜8、10〜15を90℃で均一に溶解混合する。
B:成分1〜4、9、16〜19を添加し均一に混合分散する。
C:実施例12はガラス製クリーム容器に90℃で充填し、その他の実施例、比較例はポリエチレンテレフタレート製クリーム容器に90℃で充填して油性固形クリームを得た。なお、各容器共に直径3.5cm、高さ4.5cmの円柱の容積を有しており、そこへ90℃に加温した油性固形クリームを30g充填した。
(評価方法)
下記評価項目について各々評価を行った。
(評価項目)
イ.表面の油浮き
ロ.表面のヒビ割れ
ハ.外観の透明性
ニ. 使用時のべたつきの無さ
ホ. 保湿感の持続性
(イ.表面の油浮き、ロ.表面のヒビ割れ)
イの表面の油浮き、ロの表面のヒビ割れについて、前記実施例及び比較例の油性固形クリームを40℃の恒温槽に入れて1ヶ月静置した後、室温に戻して外観の状態を肉眼にて観察し、調製時の状態との変化の有無を判定した。
(経時安定性判定基準)
判定 : 評 価
◎ : 変化なし
○ : ごくわずかに変化あり
△ : かなり変化あり
× : 著しく変化あり
(ハ.外観の透明性)
ハの外観の透明性については、あらかじめ文字(「透明」と文字サイズ14ptで記載)を記載した金皿(直径60mm、深さ5mm)に前記実施例及び比較例の油性固形クリーム1gを流し込み、冷却後、以下の基準Aに従い評価した。
(基準A)
◎:文字が明確に読める
○:文字が少しぼやけているが読める
△:文字は見えるが読みづらい
×:文字が見えないか、読めない
(ニ.使用時のべたつきの無さ)
ニの使用時のべたつきの無さについては、各試料について、化粧歴10年以上の化粧品評価専門パネル20名に各試料を肌に塗布してもらい、「使用時のべたつきの無さ」について、下記評価基準に従って5段階評価し評点を付け、試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評価基準)
評価結果 :評点
非常に良好 :5点
良好 :4点
普通 :3点
やや不良 :2点
不良 :1点
判定基準:
評点の平均点 :評価
4.5以上 :◎
3.5以上4.5未満:○
1.5以上3.5未満:△
1.5未満 :×
(ホ.保湿感の持続性)
ホの保湿感の持続性については、化粧歴10年以上の化粧品評価専門パネル20名に、各試料を肌に塗布して通常の生活をしてもらい、6時間後の保湿感の持続性について評価した。下記評価基準に従って5段階評価し評点を付け、試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評価基準)
評価結果 :評点
非常に保湿感が高い :5点
保湿感が高い :4点
普通 :3点
保湿感が低い :2点
非常に保湿感が低い :1点
判定基準:
評点の平均点 :評価
4.5以上 :◎
3.5以上4.5未満:○
1.5以上3.5未満:△
1.5未満 :×
表1〜3の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜12の油性固形クリームは、表面の油浮きやヒビ割れ、外観の透明性、使用時のべたつきの無さ、保湿感の持続性の全てにおいて優れたものであった。また、ポリエチレンテレフタレート製容器に充填した実施例1は、ガラス製クリーム容器に充填した実施例12に比べ表面の油浮きやヒビ割れの点でより優れたものであった。
これに対して成分(A)を含有していない比較例1は特に表面の油浮き、表面のヒビ割れ、保湿感の持続性に劣るものであり、成分(A)を(ポリエチレンテレフタレート/ポリメタクリル酸メチル)ラミネートにおきかえた比較例2、不定形タルクにおきかえた比較例3、酸化チタンにおきかえた比較例4では特に表面の油浮き、外観の透明性、保湿感の持続性において満足いくものが得られなかった。また、成分(B)を含有していない比較例5は固形状にならず保湿感の持続性に劣り、成分(B)をポリエチレンワックスにおきかえた比較例6、ジステアルジモニウムへクトライトにおきかえた比較例7では特に外観の透明性、保湿感の持続性の点で満足いくものが得られなかった。成分(C)の液状油の総量が75%以下の比較例8、9では特に表面のヒビ割れ、外観の透明性、使用時のべたつきの無さ、保湿感の持続性の点で満足いくものが得られなかった。
実施例13:油性スティック状アイクリーム
(成分) (%)
1.液状ラノリン 30
2.ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸・ステアリン酸・
ロジン酸)ジペンタエリスリチル *8 5.5
3.ジメチルポリシロキサン *9 0.1
4.トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン 残量
5.流動パラフィン 10
6.パルミチン酸デキストリン *3 20
7.シリル化処理無水ケイ酸 1.5
8.ポリエチレンテレフタレート粉末 *1 2
9.フェノキシエタノール 適量
10.香料 適量
*8:コスモール168ARNV(日清オイリオグループ社製)
*9:シリコン KF−96(6CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜6を90℃で溶解混合する。
B:Aに成分7〜10を加え、均一に混合分散する。
C:Bをポリエチレンテレフタレート製スティック容器に流し込み、冷却固化して油性スティック状アイクリームを得た。
実施例13の油性スティック状アイクリームは、表面の油浮きやヒビ割れ、外観の透明性、使用時のべたつきの無さ、保湿感の持続性に優れた良好な油性スティック状アイクリームであった。
実施例14:油性固形状ハンドクリーム
(成分) (%)
1.ポリエチレンテレフタレート粉末 *1 1
2.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル
/セチル/ステアリル/ベヘニル)*10 1
3.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(フィトステリル・2−オクチルドデシル)*11 1
4.水素添加大豆リン脂質 *12 0.5
5.シリル化処理無水ケイ酸 *13 1
6.流動パラフィン 20
7.ホホバ油 10
8.メドウフォーム油 残量
9.パルミチン酸デキストリン *4 5
10.テアニン 0.1
11.1,3−ブチレングリコール 1
12.メチルポリシロキサン *6 2
13.フェノキシエタノール 適量
*10:PLANDOOL−S(日本精化社製)
*11:エルデュウ PS203(味の素社製)
*12:ニッコール レシノールS-PIE(日光ケミカルズ社製)
*13:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分2〜4、6〜9を90℃で溶解混合する。
B:Aに成分1、5、10〜13を加え、均一に混合分散する。
C:Bをガラス製ジャー容器に流し込み、冷却して油性固形状ハンドクリームを得た。
実施例14の油性固形状ハンドクリームは、表面の油浮きやヒビ割れ、外観の透明性、使用時のべたつきの無さ、保湿感の持続性に優れた良好な油性固形状ハンドクリームであった。
実施例15:油性固形状ヘアトリートメントクリーム
(成分) (%)
1.ポリエチレンテレフタレート粉末 *1 1
2.2−オクチルドデカノール 1
3.コメヌカ油 1
4.α−オレフィンオリゴマー 1
5.シリル化処理無水ケイ酸 *7 1
6.流動パラフィン 20
7.オリーブ油 10
8.メドウフォーム油 残量
9.パルミチン酸デキストリン *4 5
10.セリン 0.1
11.グリセリン 1
12.ジメチルポリシロキサン *6 2
13.フェノキシエタノール 適量
(製造方法)
A:成分2〜4、6〜9を90℃で溶解混合する。
B:Aに成分1、5、10〜13を加え、均一に混合分散する。
C:Bをポリエチレンテレフタレート製ジャー容器に流し込み、冷却して油性固形状ヘアトリートメントクリームを得た。
実施例15の油性固形状ヘアトリートメントクリームは、表面の油浮きやヒビ割れ、外観の透明性、使用時のべたつきの無さ、保湿感の持続性に優れた良好な油性固形状ヘアトリートメントクリームであった。










Claims (10)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A)平均粒子径が1〜30μmのポリエチレンテレフタレート粉末
    (B)デキストリン脂肪酸エステル
    (C)液状油 75質量%以上
    を含有することを特徴とする油性固形化粧料。
  2. 成分(A)の含有量が0.01〜10質量%であることを特徴とする前記請求項1に記載の油性固形化粧料。
  3. 成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルがパルミチン酸デキストリンであることを特徴とする前記請求項1又は2の項に記載の油性固形化粧料。
  4. 成分(B)の含有量が0.1〜20質量%であることを特徴とする前記請求項1乃至3の何れかの項に記載の油性固形化粧料。
  5. 更に、成分(D)としてシリル化処理無水ケイ酸を含有することを特徴とする前記請求項1乃至4の何れかの項に記載の油性固形化粧料。
  6. 成分(D)の含有量が0.1〜5質量%であることを特徴とする前記請求項5記載の油性固形化粧料。
  7. 成分(C)の液状油における極性油の割合が50質量%以上であることを特徴とする前記請求項1乃至6の何れかの項に記載の油性固形化粧料。
  8. 成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルがアシル基置換度の異なるパルミチン酸デキストリンを2種以上含有することを特徴とする前記請求項1乃至7の何れかの項に記載の油性固形化粧料。
  9. 外観が透明〜半透明であることを特徴とする前記請求項1乃至8の何れかの項に記載の油性固形化粧料。
  10. 油性固形化粧料に接触する材質がポリエチレンテレフタレートを含有する樹脂容器に充填されていることを特徴とする前記請求項1乃至9の何れかの項に記載の油性固形化粧料。
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