JP2021031422A - 接着増強組成物及びそれを用いるまつ毛エクステンションの施術方法 - Google Patents

接着増強組成物及びそれを用いるまつ毛エクステンションの施術方法 Download PDF

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Abstract

【課題】人毛に人毛または人工毛をα−シアノアクリレートを含む接着剤によって接着する際に接着強度を向上する接着増強組成物を提供する。【解決手段】人毛に他の人毛または人工毛をα−シアノアクリレートを含む接着剤を用いて接着させるための接着増強組成物であって、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、イソロイシン、オキシプロリン、グリシン、グルタミン、グルタミン酸、システイン、セリン、チロシン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、フェニルアラニン、メチオニン、プロリン、メチルセリン、リジン、ロイシン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、及び、乳酸塩からなる群より選択される1種以上の化合物を含有し、pHが4〜10の水溶液である接着増強組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、人毛に人毛または人工毛をα−シアノアクリレートを含む接着剤によって接着する際に接着強度を向上するための接着増強組成物であり、特に、人毛が地まつ毛であり、これに人工毛としてのエクステンション用まつ毛をα−シアノアクリレートを含む接着剤によって接着するための接着増強組成物及びそれを用いるまつ毛エクステンションの施術方法に関する。
人毛に他の人毛または人工毛を接着させることにより、長さやボリューム感を付与すること、さらには、装飾性を与えることが望まれている。その一例として、人毛としての地まつ毛に長さやボリューム感を与えるために、地まつ毛のそれぞれに人工まつ毛(エクステンション用まつ毛)を固着すること(このような処理を「まつ毛エクステンション」という)が行われている。そして、この人工まつ毛を地まつ毛に固着する方法としては、接着剤を使用する方法などが採用されている。
この接着剤としては、α−シアノアクリレートを含むもの(いわゆる、瞬間接着剤)が使用されている。
α−シアノアクリレートを含む接着剤としては、その貯蔵安定性を向上させたものなどが報告されている(例えば、特許文献1参照)。
α−シアノアクリレートは、高いアニオン重合性を有し、基材表面に吸着している水分によって迅速に重合して固化するとされ、瞬間接着剤として、金属、プラスチックス、ゴムなどの固体材料用をはじめ医療用に用いられている。
木質材料、紙、皮革などのような多孔性材料に対しては、α−シアノアクリレートは、材料内部へ速やかに浸透するために接着効率が著しく劣化する。また、木材のように酸性を帯びた表面は、アニオン重合を抑制するので接着能が低下する。このため、例えば木質材料表面には、プライマー処理が必要とされ、様々なプライマー処理剤が提案されている。このプライマー処理剤の成分として、例えば、アミド系、ラクトン系、カーボネート系などの高沸点有機溶剤、脂肪族アミン類、芳香族アミン類などを配合することが提案されている(例えば、特許文献2〜6参照)。
一方、木質材料をα−シアノアクリレートによって接着する際には、木質材料の内部に含まれる水分が未硬化α−シアノアクリレートと反応してホルムアルデヒドを発生する。ホルマリン系樹脂を用いて製造される木工製品では、様々なホルマリン補足剤が提案されているが(例えば、特許文献7)、α−シアノアクリレートを木質材料の接着剤として用いる際には、プライマー処理剤にホルムアルデヒド補足剤を配合することが提案されている。例えば、特許文献6では、第1級アミン化合物、第2級アミン化合物、アミド類、尿素類をホルムアルデヒド補足剤として配合することが提案されている。特許文献4では、リン酸第一アンモニウム塩及びリン酸第二アンモニウムをホルムアルデヒド補足剤として用いることが提案されている。
一方、リン酸二アンモニウム塩をまつ毛エクステンションの施術に用いることが提案されている(例えば、特許文献8)。すなわち、特許文献8に記載の方法は、α−シアノアクリレートからのホルムアルデヒド発生を抑制するために、α−シアノアクリレートモノマーの重合促進剤としてリン酸二アンモニウムを用いる方法である。その利用形態として、該重合促進剤を被施術者の体の外表面に塗布する方法、該重合促進剤を該被施術者が施術される施術室内に配置する方法、ならびに、被施術者の体毛、すなわち、まつ毛に該重合促進剤を塗布する方法も含まれる。
特開2016−121299号公報 特開昭60−18561号公報 特開2000−80123号公報 特開2007−191575号公報 特開2008−144060号公報 特開2009−235115号公報 特開昭62−183305号公報 特開2017−75110号公報
特許文献8に記載の方法において、まつ毛へのリン酸二アンモニウムの塗布には、それを含有する水溶液を用いることになると考えられるが、リン酸二アンモニウム水溶液はアンモニア臭を帯びており、被施術者及び施術者にとって好ましくない。また、リン酸二アンモニウムで処理したまつ毛にα−シアノアクリレートを含む接着剤を付着したまつ毛を固着させると、気化したα−シアノアクリレートの重合により接着部に白化現象が起こる不具合が生じる。さらには、化学薬品の危険性を表示するための規格である「NFPA704」によれば、リン酸二アンモニウムは、目に刺激性があり、健康障害に関しては一時的能力障害を起こしうる「区分2」に該当するものである。
また、地まつ毛とエクステンション用まつ毛とのα−シアノアクリレートを用いる接着の様相は、金属、プラスチックス、ゴム、木質材料などの固体材料での接着と以下の点で本質的に異なる。
すなわち、固体材料の接着表面は、一般的に二次元的に展開しているのに対して、地まつ毛及びエクステンション用まつ毛は、直径が約50μm以下の繊維構造であり、その断面はほぼ円形である。したがって、固体材料での接着面積は、二次元的で十分に広く、また、被接着材同士を押しつけて接着層を十分に小さくすることができるのに対して、地まつ毛及び人工毛の断面積は、円形であるため、両者が近接できる面積は著しく小さい。さらには、地まつ毛は、洗顔などによって水膨潤するために、接着界面で歪みが発生し得る。
こうした本質的な相違点を考慮の上、α−シアノアクリレートを含む接着剤を用いて人毛(地まつ毛、毛髪等)に他の人毛や人工毛を接着して接着強度を測定して鋭意検討を行った結果、その接着強度が、人毛表面の処理剤(前処理剤)に大きく依存することを見出すとともに、処理剤として特定の化合物を塗布することによって接着強度が増強されるだけでなく、まつ毛エクステンション等の施術に適したα−シアノアクリレートの硬化時間が選択できることを発見し、本発明に至った。
人毛に他の人毛または人工毛を接着するまつ毛エクステンションにおいても、地まつ毛及び人工まつ毛表面の吸着水によってアニオン重合反応が起こってα−シアノアクリレートが硬化すると考えられている。つまり、まつ毛エクステンションの施術過程においては、人工毛(エクステンション用まつ毛)にα−シアノアクリレート液滴を付着すると人工毛表面で局所的に重合反応が開始され、ついで、この未硬化のα−シアノアクリレートが付着した人工毛を地まつ毛に付着させることによって、地まつ毛表面の吸着水によって重合反応が急速に進行し、両者間で固化が起こり、その結果、人工毛が地まつ毛に接着されると考えられる。
地まつ毛及び人工毛の表面の水分量は、施術環境での温度及び湿度、ならびに、室内の空気の流れにも依存すると推定される。つまり、α−シアノアクリレートの重合速度ならびに接着強度は、施術環境に大きく影響される。その結果、プライマー処理用水溶液(プライマー処理剤)の塗布によって補給される地まつ毛の水分量は、施術環境とともにプライマー処理後の施術時間に依存し、接着強度のばらつきが生じる。さらには、洗顔や入浴の際には、水や温水によって地まつ毛の膨潤が引き起こされる結果、地まつ毛と硬化α−シアノアクリレートとの接着界面で強度低下が起こり、エクステンション用まつ毛の脱離を誘発することが考えられる。特に、アルカリ石鹸を含む温水による洗顔では、地まつ毛の膨潤に伴う人工まつ毛の脱離の可能性が高まる。
一方、α−シアノアクリレートを付着した人工毛を地まつ毛に接触させる際に、液状のα−シアノアクリレートの硬化が速すぎる場合には、人工毛の接着の位置や方向を修正することが困難となる。このため、α−シアノアクリレート重合の過度の促進は、まつ毛エクステンションの施術に適さない。さらには、プライマー処理用水溶液の塗布によって補充される地まつ毛の水分量が多すぎる場合には、白化現象が起こり、まつ毛エクステンションが美容のために行われるという観点からすると、まつ毛エクステンションを行う価値が損なわれる。
このようなことから、まつ毛エクステンションなどの施術における安全性が高く、かつ、接着強度を向上させるとともに、湿度などの施術環境による影響を受けにくく、施術時間内で人工毛を地まつ毛などの人毛に適切な配置で、かつ、白化現象が起こることなく確実に接着させることができる接着増強組成物及びこれを用いた方法の開発が切望されていた。
本発明は、このような従来技術における問題点を克服すべくなされたものであり、その課題とするところは、施術環境、特に湿度の影響を受けることなく施術時間範囲内でエクステンション用まつ毛などの人工毛を地まつ毛などの人毛に安定的に接着でき、しかも、接着強度を向上する接着増強組成物、及び、この接着増強組成物を用いたまつ毛エクステンションの施術方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の化合物の水溶液を地まつ毛などの人毛に塗布することにより、α−シアノアクリレートを含有する接着剤を用いるエクステンション用まつ毛などの人工毛が施術環境及びその変動に依存することなく、迅速に、かつ、白化現象を起こすことなく強固に地まつ毛などの人毛に接着することを新規に見出した。すなわち、地まつ毛などの人毛の洗浄及び水分補給としてだけでなく、地まつ毛などの人毛とエクステンション用まつ毛などの人工毛との接着を増強し得ることを見出した。
本発明によれば、以下に示す、接着増強組成物及びそれを用いるまつ毛エクステンションの施術方法が提供される。
[1] 人毛に他の人毛または人工毛をα−シアノアクリレートを含む接着剤を用いて接着させるための接着増強組成物であって、
アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、イソロイシン、オキシプロリン、グリシン、グルタミン、グルタミン酸、システイン、セリン、チロシン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、フェニルアラニン、メチオニン、プロリン、メチルセリン、リジン、ロイシン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、及び、乳酸塩からなる群より選択される1種以上の化合物を含有し、
pHが4〜10の水溶液である接着増強組成物。
[2] 沸点が150℃以上であるアルコール、アルコール性水酸基の数が2〜6のポリオール、及び、オキシエチレン変性ポリオールからなる群より選択される1種以上のアルコール性水酸基を有する化合物を含有する、前記[1]に記載の接着増強組成物。
[3] モノ脂肪酸グリセリル、エチレンオキシド変性モノ脂肪酸グリセリル、モノ脂肪酸ポリグリセリル、エチレンオキシド変性モノ脂肪酸ポリグリセリル、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、及び、エチレンオキシド変性ソルビタンモノ脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上のモノ脂肪酸エステルを含有する、前記[1]または[2]に記載の接着増強組成物。
[4] 前記人毛が地まつ毛であり、
前記人工毛がエクステンション用まつ毛であり、
まつ毛エクステンション用である、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の接着増強組成物。
[5] 前記[1]〜[4]のいずれに記載の接着増強組成物を地まつ毛の表面に付着させる付着ステップと、
α−シアノアクリレートを含む接着剤が付着したエクステンション用まつ毛を、前記地まつ毛の、前記接着増強組成物を付着させた前記表面に配置し、前記エクステンション用まつ毛と前記地まつ毛とを接着させる接着ステップと、を有する、まつ毛エクステンションの施術方法。
本発明の接着増強組成物は、α−シアノアクリレートを含む接着剤を用いて人毛を他の人毛または人工毛に接着する際の接着強度を顕著に増強できる。人毛としては、頭髪、眉毛、髭などを例示できるが、まつ毛への接着にも使用できる。つまり、まつ毛エクステンションの施術操作性を向上させることができる。その結果、施術環境による影響を受けることなく施術時間を短縮できるので、被施術者ならびに施術者における負担を軽減できる。しかも、接着強度が向上するためにエクステンション用まつ毛などの人工毛の脱落を低減することもできる。
本発明のまつ毛エクステンションの施術方法は、本発明の接着増強組成物を用いた方法であり、まつ毛エクステンションの施術操作性を向上させることができる。そして、施術環境による影響を受けることなく施術時間を短縮できるので、被施術者ならびに施術者における負担を軽減できる。しかも、本発明の接着増強組成物を用いるため、接着強度が向上し、エクステンション用まつ毛の脱落を低減することもできる。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
[1]本発明の接着増強組成物:
本発明の接着増強組成物は、人毛に他の人毛または人工毛をα−シアノアクリレートを含む接着剤を用いて接着させるための接着増強組成物であって、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、イソロイシン、オキシプロリン、グリシン、グルタミン、グルタミン酸、システイン、セリン、チロシン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、フェニルアラニン、メチオニン、プロリン、メチルセリン、リジン、ロイシン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、及び、乳酸塩からなる群より選択される1種以上の化合物を含有し、pHが4〜10の水溶液である。
このような接着増強組成物は、α−シアノアクリレートを含む接着剤を用いて人毛を他の人毛または人工毛に接着する際の接着強度を顕著に増強できる。例えばまつ毛エクステンションに用いると、その施術操作性を向上させることができる。その結果、施術環境による影響を受けることなく施術時間を短縮できるので、被施術者ならびに施術者における負担を軽減できる。しかも、接着強度が向上するために、エクステンション用まつ毛などの人工毛の脱落を低減することもできる。
「人毛」は、人体から生えている毛(体毛)である限り特に制限はないが、まつ毛、頭髪、眉毛、髭などを挙げることができる。「他の人毛」は、被施術者の体から生えている人毛とは別の人毛のことであり、自分または他人から切り離された毛のことである。具体的には、例えばまつ毛の場合、地まつ毛(被施術者の体から生えているまつ毛)とは別のまつ毛のことを言う。
ここで、人毛に他の人毛を接着するためには、人毛の一端に液状のα−シアノアクリレートを含む接着剤を付着させ、その接着剤が付着した部位に第二の人毛(他の人毛)の一端を直ちに接触させることによって、それぞれの両端が表面張力によって速やかに接着するとともに接着剤の固化が迅速に起こる。また、上記第二の人毛の代わりに人工毛を用いれば、まったく同じ操作によって人毛に人工毛を接着固化させることができる。
人毛への他の人毛または人工毛を接着する代表的な例がまつ毛エクステンションなので、以下にその施術操作について詳しく説明する。
まつ毛エクステンション用接着処理剤としてのα−シアノアクリレートによる人体への付着を防止する措置を十分に行ったうえで、本発明の接着増強組成物を地まつ毛に塗布する。この操作によって地まつ毛の汚れが除去され、地まつ毛に水分とともに接着増強成分(本発明の接着増強組成物に含まれるカルボン酸類等)が付与される。ついで、人工毛(他の人毛でもよい)の一端に液状のα−シアノアクリレートを含む接着剤を付着させ、それを地まつ毛に接触させて表面張力による自発的な接触を促す。ついで適切な接着位置を確保し、必要な接着強度が得られてから次の地まつ毛の施術に進む。
まつ毛エクステンションの施術によって地まつ毛に接着されたエクステンション用まつ毛の接着期間は、被施術者の希望によって随時変化するが、多くの場合、1ヶ月以上である。なお、地まつ毛のターンオーバーの期間はおよそ1ヶ月であり、1ヶ月経過すると、通常は被施術者の地まつ毛自体が抜け落ちることになる。このように、施術から1ヶ月程度はエクステンション用まつ毛の部分的な抜け落ちが起こることなく、接着状態が保たれることが望まれる。なお、エクステンション用まつ毛の接着期間は、上記の通り、多くの場合には1ヶ月以上であることが望まれるが、各人の事情によって、より短い接着期間を希望する場合もある。
この接着期間中には、エクステンション用まつ毛は、涙や化粧品に触れたり、指や掌で擦られたりすることがある。つまり、水分や油分と接触し、同時に物理的な外力が加わる。さらに、被施術者は洗顔、入浴などを行うなど、エクステンション用まつ毛は、日々様々な状況に曝される。特に洗顔時には、エクステンション用まつ毛は石鹸などの洗顔剤に曝され、アルカリ性の状況下で擦られ得る。このような状況においてもエクステンション用まつ毛の脱落を抑制し、地まつ毛への接着状態を維持することが求められる。
以上のように、まつ毛エクステンション用接着処理剤には、耐水性や耐油性などの十分な性能が求められる。以下に、本発明における各成分について説明する。
[1−1]カルボン酸類:
人毛の表面には、グルタミン酸、アルパラギン酸、リジン及びヒスチジン由来のイオン性残基が露出している。これらのカルボキシル基ならびにアミノ基に由来する負電荷ならびに正電荷の量は、人毛表面の局所的なpHに対応して変化する。一方、分子内にカルボキシル基とアミノ基を有するアミノ酸もpHの変化に対応して負電荷と正電荷の量が変わる。このため、アミノ酸分子と人毛表面との相互作用がpHに依存する程度は小さい。その結果、本発明の接着増強組成物を用いると、人毛表面は、アミノ酸類の薄膜層(分子薄膜層)によって被覆され、その保水能によって人毛表面に水分が長時間にわたって保持されると考えられる。
本発明に好適に用いられるアミノ酸としては、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、イソロイシン、オキシプロリン、グリシン、グルタミン、グルタミン酸、システイン、セリン、チロシン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、フェニルアラニン、メチオニン、プロリン、メチルセリン、リジン、ロイシンなどを挙げることができる。
なお、これらを混合物として用いることもできる。不斉炭素を有する上記化合物は、光学活性体でもいいし、光学不活性体でもいい。また、これら化合物のナトリウム塩やカリウム塩などを用いて適切なpHとすることができる。さらには、α−アミノ酸のオリゴペプチドでもよい。加水分解たんぱく質には、それらの構成物であるアミノ酸やオリゴペプチドが含まれているので、加水分解コラーゲン、加水分解ゼラチン、加水分解シルク、加水分解セリシン、加水分解ケラチン、加水分解コンキオリンなどを用いることができる。
また、アミド基や水酸基などの極性基を有するカルボン酸も人毛表面と効果的な静電相互作用ならびに水素結合により、人毛表面に分子薄膜層を形成し得る。このためのカルボン酸として、ピロリドンカルボン酸、乳酸などが挙げられる。これらのカルボン酸を上記のアミノ酸類との混合物として好適に用いることもできる。なお、乳酸以外に、乳酸塩であっても同様の効果が得られる。乳酸塩としては、例えば、乳酸ナトリウムなどを挙げることができる。
[1−2]水:
本発明の接着増強組成物は、上記アミノ酸類を水に溶解して水溶液として調製するが、ここで用いる水としては、脱イオン水などの精製水のほかに、海水や深層水をも用いることができる。当該水溶液のpHが11を越えるアルカリ性の場合には、例えば、地まつ毛に塗布した場合、この地まつ毛が膨潤し、施術後に地まつ毛が乾燥すると、人工毛であるエクステンション用まつ毛との接着界面の状態に変化が起こり、接着強度が相対的に低下すると考えられる。そのため、これらアミノ酸類を溶解した水溶液(本発明の接着増強組成物)のpHは4〜10の範囲が好ましい。さらには、接着後も地まつ毛内にアルカリ剤が残存してペプチド結合の加水分解が起こりえるので、pHが11を越えるアルカリ性の場合、地まつ毛自体の強度低下をもたらす可能性がある([非特許文献1,2]参照)。pHが4未満であると、α−シアノアクリレートを含む接着剤の硬化時間が著しく遅延する。
[非特許文献1]永山升三,西尾宏, 繊維製品消費科学,「ヘアケアの科学」,1987年28巻6号,P224。
[非特許文献2]クラーレンス R.ロビンス著、山口真主訳、「毛髪の科学 第4版」、フレグランスジャーナル社(2006年7月10日)、P186。
水溶液中でのアミノ酸類の濃度は、0.01質量%〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは、0.02質量%〜8質量%であることが望ましい。濃度が上記下限値未満の場合には、接着向上効果が十分ではなく、精製水だけでの処理と大差ない結果となる傾向がある。上記上限値超の濃度では、α−シアノアクリレートの重合が加速されるものの、接着強度はむしろ低下する傾向がある。
[1−3]アルコール性水酸基を有する化合物:
本発明の接着増強組成物は、沸点が150℃以上であるアルコール、アルコール性水酸基の数が2〜6のポリオール、及び、オキシエチレン変性ポリオールからなる群より選択される1種以上のアルコール性水酸基を有する化合物をさらに含有することが好ましい。
上記の水溶性カルボン酸にアルコール性水酸基を有する化合物を配合することによって、接着強度や施術時における湿度に対する固着安定性を目的に応じて調製することができる。
本発明に好適なアルコール類としては、沸点が150℃以上であるブトキシエタノール、セチルアルコール、ジアセトンアルコール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール等のアルコールを挙げることができる。
アルコール性水酸基の数が2〜6のポリオールとして、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,8−オクタンジオール、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテル、イソステアリルグリセリルエーテル、オレイルグリセリルエーテル、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ソルビタン、ソルビトール、キシリトール、トレハロースなどを挙げることができる。
[1−4]モノ脂肪酸エステル類:
本発明の接着増強組成物は、モノ脂肪酸グリセリル、エチレンオキシド変性モノ脂肪酸グリセリル、モノ脂肪酸ポリグリセリル、エチレンオキシド変性モノ脂肪酸ポリグリセリル、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、及び、エチレンオキシド変性ソルビタンモノ脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上のモノ脂肪酸エステルをさらに含有することが好ましい。
モノ脂肪族カルボン酸エステル類を配合することによってα−シアノアクリレートと地まつ毛ならびに人工毛との親和性が調製され、接着増強剤としての性能を向上することができる。
このための化合物として、カプリン酸グリセリル、カプリン酸/カプリル酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、(イソステアリン酸/ミリスチン酸)グリセリズ、これらのグリセリズにおけるグリセリン部位をポリグリセリンに置き換えたポリグリセリル類を用いることができる。
また、カプリン酸ソルビタン、カプリン酸/カプリル酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、(イソステアリン酸/ミリスチン酸)ソルビタンを用いることができる。
さらには、これらのエチレンオキシ変性化合物として、カプリン酸エチレンオキシ変性グリセリル、カプリン酸/カプリル酸変性エチレンオキシグリセリル、ヤシ油脂肪酸変性エチレンオキシグリセリル、オレイン酸変性エチレンオキシグリセリル、ステアリン酸変性エチレンオキシグリセリル、カプリン酸エチレンオキシ変性ソルビタン、カプリン酸/カプリル酸変性エチレンオキシソルビタン、ヤシ油脂肪酸変性エチレンオキシソルビタン、オレイン酸変性エチレンオキシソルビタン、ステアリン酸変性エチレンオキシソルビタンなどを挙げることができる。
これらの具体例として、(カプリル酸/カプリン酸)PEG−6グリセリル、(カプリル酸/カプリン酸)PEG−7グリセリル、(カプリル酸/カプリン酸)PEG−8グリセリル、ラウリン酸PEG−9グリセリル、ヤシ油脂肪酸PEG−3グリセリル、ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリル、ヤシ油脂肪酸PEG−30グリセリル、オレイン酸PEG−2グリセリル、オレイン酸PEG−5グリセリル、オレイン酸PEG−20グリセリル、オレイン酸PEG−30グリセリル、イソステアリン酸PEG−8グリセリル、イソステアリン酸PEG−20、ステアリン酸PEG−20、ラウリン酸PEG−80ソルビタン、オレイン酸PEG−6ソルビタン、イソステアリン酸PEG−20ソルビタンなどを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
さらに、エチレングリコールのエチレンオキシ変性化合物として、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコールの他に、PEG−6、PEG−8、PEG−10、PEG−12、PEG−20などを挙げることもできる。これらの化合物におけるエチレンオキシ単位の一部をプロピレンオキシ単位に置き換えてもよい。
さらには、グリセリンへのエチレンオキシ単位の平均付加モル数が8〜30であるグリセレス、メチルグルコールへのエチレンオキシ単位の平均付加モル数が8〜30であるメチルグリセスを挙げることができる。グリセレスとしては、グリセレス−12、グリセレス−26などを、メチルグリセスとしては、メチルグリセス−10、メチルグリセス−20などをそれぞれ挙げることができる。
これらのモノ脂肪酸エステルの濃度は、0.01質量%〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは、0.05質量%〜15質量%である。濃度が上記下限値未満では効果が十分ではない傾向があり、また、上記上限値超の濃度では接着強度はむしろ低下する傾向がある。
[1−5]その他の添加剤:
本発明の接着増強組成物には、ノニオン界面活性剤を配合することができる。ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンミリステルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールなどを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
pHを一定に保つために、緩衝剤を配合することができる。緩衝剤としては、トリス塩酸緩衝液、トリスEDTA緩衝液、リン酸緩衝液、クエン酸ナトリウム緩衝液、炭酸重炭酸緩衝液、ホウ酸ナトリウム緩衝液などを挙げることができる。
本発明で言うα−シアノアクリレートは、一般式:CH=C(CN)COR(式中、Rは、炭素数が1〜4の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素を示す)を有するものである。
[1−6]その他の構成要素:
人工毛がエクステンション用まつ毛である場合、このエクステンション用まつ毛としては、従来公知のエクステンション用まつ毛と同様のものを適宜採用することができる。
このエクステンション用まつ毛としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、アクリル、塩化ビニル、ナイロンなどの樹脂からなるものを挙げることができる。また、エクステンション用まつ毛は、上記樹脂に限らず、天然素材の材料を用いることができる。天然素材の材料としては、例えば、人毛、獣毛(ミンクなどの毛)、シルクなど動物由来の材料、綿などの植物由来の材料などを挙げることができる。
エクステンション用まつ毛の長さは、従来公知のエクステンション用まつ毛で採用される長さであればよく、例えば、3〜20mm程度である。また、従来公知のエクステンション用まつ毛で採用される太さであればよく、例えば、0.01〜0.5mm程度である。
[1−7]接着強度の評価:
本発明の接着増強組成物としての接着強度(人毛と人毛と(人毛同士)を接着したときの接着強度)の評価は、以下の方法で行うことができる。まず、本発明の接着増強組成物(接着増強剤水溶液(接着増強剤))を人毛の先端に塗布する。その後、所定の室内温度及び湿度の環境下で風乾を行う。ついで、他の人毛の先端にα−シアノアクリレートからなる接着剤を付着させ、接着増強剤を塗布した人毛の先端部位に接着させ、接着人毛を得る。接着人毛を室温で24時間風乾した後、10%石鹸水に120分浸漬する。浸漬処理後の接着人毛の一端を固定し、他端に1gの錘を順次加重し、この加重操作を接着人毛の接着部が破断するまで繰り返し、破断時の荷重量を接着強度として評価する。
[1−8]エクステンション用まつ毛の接着強度:
エクステンション用まつ毛の接着強度(人毛と人工毛(エクステンション用まつ毛)を接着したときの接着強度)も、上記人毛同士を接着したときの接着強度の測定と同様な方法で行うことができる。
ただし、本発明においては、エクステンション用まつ毛(人工毛)が洗顔の際にアルカリ石鹸水に曝されることを想定し、以下のようにして測定したものを接着強度とする。
具体的には、まず、あらかじめ、試験用まつ毛である人毛の先端部分をアルカリ性石鹸水に浸漬する。この試験用まつ毛を水洗し乾燥させる。こうして前処理をした人毛の先端部位に本発明の接着増強組成物(接着増強剤)を塗布し、所定の室内温度及び湿度の環境下で風乾した後に、この同じ環境下でエクステンション用まつ毛である人工毛の先端にα−シアノアクリレートからなる接着剤を付着させ、その後、本発明の接着増強組成物(接着増強剤)を塗布した上記人毛の先端に人工毛を接着させ、接着人毛を得る。接着人毛を室温で24時間風乾した後、10%石鹸水に120分浸漬する。その後、精製水で洗浄する。この手順で10本のエクステンション用まつ毛接着サンプル(接着サンプル)を作製する。その後、接着サンプルの人毛側の先端を固定し、人工毛側の他端に破断が起こるまで加重を行い、破断時の荷重量(g)をエクステンション用まつ毛の接着強度とする。そして、10本のエクステンション用まつ毛の破断時の平均値を接着強度とする。
また、α−シアノアクリレートを含む接着剤による接着の際には、接着部が白化する場合があるので、人工毛に他の人工毛あるいはエクステンション用まつ毛を接着固化させた後、目視及び顕微鏡観察によって接着部での白化の有無を確認することがよい。
[2]本発明のまつ毛エクステンションの施術方法:
本発明の接着増強組成物を用いるまつ毛エクステンションの施術方法の実施形態の一つは、以下の通りである。即ち、必要に応じて水または洗浄剤を含有する水によって地まつ毛全体を洗浄する(洗浄ステップ)。その後に、(1)本発明の接着増強組成物を接着対象とする地まつ毛の表面全体に行き亘るように塗布し、必要に応じてブロアによる送風によって過剰の水分を除去する(塗布ステップ)。その後、(2)エクステンション用まつ毛の根元部分にα−シアノアクリレートを含む接着剤を付着する(付着ステップ)。その後、(3)このα−シアノアクリレートを含む接着剤を付着した部分を地まつ毛の表面上に配置する(配置ステップ)。その後、(4)エクステンション用まつ毛と地まつ毛とを最適な方向に調整して接着させる(接着ステップ)。このようなそれぞれのステップから成る。
このような方法によれば、本発明の接着増強組成物を用いるため、地まつ毛にエクステンション用まつ毛を強固に接着できるとともに、まつ毛エクステンション施術における操作性が向上される。以下に、それぞれのステップについて説明する。
[2−1]洗浄ステップ:
本ステップでは、綿棒などを用いて、地まつ毛に付着した皮脂などの汚れを十分に洗い落とし、本発明の接着処理組成物の効果を向上させる。接着増強組成物自体を洗浄剤とすることもできる。「地まつ毛」とは、被施術者から生えているまつ毛のことである。
[2−2]接着増強組成物の塗布ステップ:
本ステップでは、綿棒などを用いて、本発明の接着増強組成物を地まつ毛全体に亘って塗布する。塗布後、必要に応じてブロアなどを用いて余分な水分を除去する。なお、本発明の接着増強組成物は、地まつ毛の表面の一部(α−シアノアクリレートを含む接着剤を付着させる部分)にのみ塗布してもよい。
[2−3]エクステンション用まつ毛へのα−シアノアクリレートを含む接着剤の付着ステップ:
α−シアノアクリレートを含む接着剤をエクステンション用まつ毛の根元部分に付着させる方法は、特に制限はなく従来公知の方法に基づき適宜決定することができる。
[2−4]地まつ毛表面への配置ステップ:
本ステップでは、まつ毛エクステンション用接着処理剤(すなわち、本発明の接着増強組成物)が付着したエクステンション用まつ毛を所定の方向になるように地まつ毛上に配置し、エクステンション用まつ毛を地まつ毛に接触させる。
[2−5]接着ステップ:
エクステンション用まつ毛の上記接着処理剤が付着した部分(根本部分)を地まつ毛に重ねてその状態を維持すると、地まつ毛表面に接着剤が迅速に行き亘ってこれらの接着が進行する。本明細書においては、エクステンション用まつ毛を地まつ毛に接触させてから固定するまでの時間を「硬化時間」と呼ぶことにするが、この時間が短いほど全体の施術時間が短縮されるので好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[本発明に用いた化合物]
以下に本発明で用いた化合物名及びその略称ならびに製造元を示す。
(カルボン酸類:成分A)
グリシン(純正化学株式会社製)、L−イソロイシン(味の素株式会社製)、L−グルタミン酸(純正化学株式会社製)、L−グルタミン(味の素株式会社製)、L−バリン(味の素株式会社製)、L−プロリン(味の素株式会社製)、ピロリドンカルボン酸ナトリウム(味の素株式会社製)、乳酸ナトリウム(株式会社武蔵野化学製)、
(アルコール性水酸基を有する化合物:成分B)
ベンジルアルコール(BzOH:東京化成株式会社製)、ブチレングリコール(BG:佐々木化学株式会社製)、1,2−ヘキサンジオール(HD:Kolon Life Science, Inc.製)、エチルヘキシルグリセリン(EHG:Kolon Life Science, Inc.製)、グリセリン(GC:高級アルコール工業株式会社製)、
(モノ脂肪酸エステル類:成分C)
ポリエチレングリコール−4(PEG−4:三洋化成工業株式会社製)、ポリエチレングリコール−6(PEG−6:日油株式会社製)、PEG−8(カプリル/カプリン酸)グリセリル(CCG8:ミヨシ油脂株式会社製)、PEG−30グリセリルココエート(CNG30:日油株式会社製)、
(その他の成分)
クエン酸(小松屋株式会社製)、クエン酸ナトリウム(小松屋株式会社製)、炭酸水素ナトリウム(マルフクケミファ株式会社製)、精製水(古河薬品工業株式会社製)、アルカリ電解水(有限会社プラスリード製)、リン酸二アンモニウム(太平洋化学株式会社製)。
[本発明に用いた材料]
エクステンション用まつ毛として、ポリエステル製の商品名「MoonLash(株式会社菊星製)」を用いた。
[人毛・人毛接着強度の測定]
本発明の接着増強組成物(接着増強剤)としての接着強度は、以下の方法で行った。接着増強剤である水溶液(接着増強剤水溶液)を綿棒に染み込ませ、その綿棒で人毛(まつ毛)の先端から約1cmの部位に接着増強剤を塗布した。その後、この人毛を所定の室内温度及び湿度の環境下(具体的には、24℃、36%)で20分間及び40分間放置して風乾を行った。ついで、同じ室内環境下で他の人毛(まつ毛)の先端にα−シアノアクリレートからなる接着剤を付着させてから、当該接着剤を塗布した上記人毛の先端約3mmが重なるようにそれぞれの人毛を互いに接着させて接着人毛を得た。この手順で10本の接着人毛を作製した。
この接着人毛の接着部をpH11の10%アルカリ石鹸水(液温15〜20℃)に120分間浸漬させた。浸漬後に接着人毛をアルカリ石鹸水から取り出してpH7.5の精製水で1分間水洗し、その後、接着人毛の水分をキッチンペーパーで拭い取ってから相対湿度30%〜50%の室内で10分間乾燥させた。この石鹸液浸漬処理後の接着人毛(処理人毛)の一端を固定し、他端に1gの錘を順次加重した。この加重操作を処理人毛の接着部が破断するまで繰り返し、破断時の荷重量を接着強度とした。測定は10本の接着人毛(処理人毛)を用いて行い、得られた荷重量の平均値を算出して、人毛・人毛接着強度として評価した。
[人毛・人工毛接着強度の測定]
あらかじめ、試験用まつ毛である人毛の先端1cmをpH11の10%アルカリ石鹸水(液温15〜20℃)に120分間浸漬した。その後、この試験用まつ毛をアルカリ石鹸水から取り出してpH7.5の精製水で1分間水洗し、試験用まつ毛先端の水分をキッチンペーパーで拭い取ってから相対湿度30%〜50%の室内で10分間乾燥させた。こうして前処理をした人毛の上記先端から約1cmの部位に本発明の接着増強組成物(接着増強剤)を塗布し、所定の室内温度及び湿度の環境下(具体的には、表に示す20〜26℃、30〜65%)下で20分間及び40分間放置して風乾した。この同じ環境下でエクステンション用まつ毛である人工毛の先端にα−シアノアクリレートからなる接着剤を塗布して付着させ、当該接着剤を塗布した人工毛と人毛の先端約3mmが重なるように互いに接着させた。このとき、24時間室温で風乾させた。その後、pH11の10%アルカリ石鹸水(液温15〜20℃)に120分間浸漬した。その後、この試験用まつ毛をアルカリ石鹸水から取り出してpH7.5の精製水で1分間水洗し、乾燥させた。この手順で10本のエクステンション用まつ毛接着サンプル(接着サンプル)を作製した。接着サンプルの人工毛と人毛のそれぞれの先端を固定し、接着サンプルに破断が起こるまで人工毛側の端部に1gずつ加重を行い、破断時の荷重量をエクステンション用まつ毛の接着強度とした。測定は、10本の接着サンプルについて行い、10本のエクステンション用まつ毛の破断時の平均値を算出して、人毛・人工毛接着強度とした。
(参考例1〜5)
接着増強剤水溶液の最適なpHを見極めるために、参考例1〜5(表1)に示す処理水を作製した。具体的には、精製水、クエン酸の添加によってpHを調整したアルカリ電解水、及び、クエン酸を添加しないアルカリ電解水からなる処理水を作製し、各処理水中に人毛を浸漬し、その断毛強度を以下のように測定した。測定に際しては、太さが0.05mm及び0.1mmである2種類の人毛(毛髪)を用いて、それぞれを長さが3cmになるように切断して10本の毛髪サンプル(測定用人毛)を調製した。
これらの測定用人毛を液温15℃〜20℃の上記処理水中に120分間浸漬した後に引き上げ、測定用人毛に付着した水分をキッチンペーパーで拭い取った。その後、相対湿度約40%の室内で10分間乾燥した後に、この測定用人毛の一端を固定し、他端に1gの錘を順次加重した。この加重操作を、測定用人毛が破断するまで繰り返し、断毛時(測定用人毛が破断した時)の荷重量を人毛強度(単位:g)とした。測定は各々10回行って平均値を得た。結果を表1にまとめる。ここから明らかなように、人毛の太さに依存することなく、pHが12の水で処理した人毛の強度(人毛強度)は、顕著に低下していた。
Figure 2021031422
(実施例1,2、比較例1)
本発明の接着増強組成物(接着増強剤)で人毛に前処理を行い、その後、α−シアノアクリレートからなる接着剤を用いたときの人毛(毛髪)同士(人毛A,B)の接着強度を評価した。具体的には、表2に示すように、グルタミン水溶液、プロリンとCNG30の混合水溶液からなる処理水(接着増強剤)をそれぞれ作製し、これらを、一方の人毛(人毛A)の先端に塗布した後に、室温24℃、相対湿度36%の室内で20分及び40分風乾した(すなわち、このように前処理を行った)。長さ5cmの付着させる人毛(人毛B)の毛先をヒートロッドでカールさせて目印とし、他端にα−シアノアクリレートからなる接着剤を付着し、当該接着剤を付着させた部分に他の人毛(人毛A)の接着増強剤を塗布した先端に接着させ、24時間室温で風乾させた。その後、pH11の10%アルカリ石鹸水(液温15〜20℃)に120分間浸漬した。その後、上記アルカリ石鹸水から取り出してpH7.5の精製水で1分間水洗し、乾燥させた。このようにして試験毛を得た。また、比較のために、接着増強剤に代えて精製水を塗布した人毛(人毛A)の他の人毛(人毛B)への接着試験も行った。それらの結果を表2に示す。
精製水で処理した場合(比較例1)には、接着強度は、風乾20分後に比べて風乾40分後には大きく減少しているのに対して、本発明の接着増強組成物で処理した場合の接着強度は、風乾20分後に比較して風乾40分後でも低下していない。
接着強度は、以下のようにして測定した。まず、試験毛の人毛A側の一端を固定し、他端(人毛B側の端部)に1gの錘を順次加重した。この加重操作を試験毛の接着部が破断するまで繰り返し、破断時の荷重量を接着強度とした。測定は10本の試験毛を用いて行い、得られた荷重量の平均値を算出して、人毛・人毛接着強度として評価した。
接着強度が100g以上を「A」,90g〜99gを「B」,80〜89gを「C」,70〜79gを「D」,60〜69gを「E」,59g以下を「F」とし、これらのA〜Fからなる7段階として評価した。その結果を表2にまとめる。
Figure 2021031422
(実施例3〜12)
アミノ酸等を含む本発明の接着増強組成物(接着増強剤)で人毛に前処理を行い、その後、α−シアノアクリレートからなる接着剤を用いたときの接着強度を測定した。具体的には、pHをクエン酸ナトリウム緩衝液によって調整した水溶性カルボン酸(アミノ酸等)からなる接着増強剤(本発明の接着増強組成物)を人毛(毛髪)に塗布し、20分間及び40分間風乾させた(すなわち、このように前処理を行った)。その後に、それぞれの人毛にポリエステル製のエクステンション用まつ毛をα−シアノアクリレートからなる接着剤を用いて接着させ、24時間室温で風乾させた。その後、pH11の10%アルカリ石鹸水(液温15〜20℃)に120分間浸漬した。その後、上記アルカリ石鹸水から取り出してpH7.5の精製水で1分間水洗し、乾燥させて、接着まつ毛を得た。これらの接着まつ毛の接着強度を上記の実施例1の方法と同様の方法により測定した。
接着強度が100g以上を「A」,90g〜99gを「B」,80〜89gを「C」,70〜79gを「D」,60〜69gを「E」,59g以下を「F」とし、これらのA〜Fからなる7段階として評価した。その結果を表3にまとめる。
また、硬化時間が1秒あるいはそれ以内を「A」、2〜3秒を「B」,4〜5秒を「C」,6秒以上を「D」とする4区分とし、それらの結果も表3に付記した。なお、いずれの場合にも、接着部での白化現象は観察されなかった。
「硬化時間」の測定は、具体的には、以下のように行った。接着増強剤を人毛(毛髪)に塗布して20分間または40分間風乾させた人毛に、α−シアノアクリレートからなる接着剤を塗布したポリエステル製のエクステンション用まつ毛を接触させ、その時点を測定開始とする。その後、エクステンション用まつ毛にブロアで軽く風を送り、人毛に付着させたエクステンション用まつ毛が人毛とズレなくなるまで(エクステンション用まつ毛が固着して動かなくなるまで)の時間を測定した。
Figure 2021031422
(比較例2〜8)
本発明の接着増強組成物からなる接着増強剤との比較をするために、精製水、精製水に炭酸水素ナトリウムを溶解した水溶液、アルカリ電解水、及び、リン酸二ナトリウムの水溶液を用意し、実施例3〜12の接着増強剤に代えてこれらを前処理剤として用いたこと以外は実施例3〜12と同様にして試験を行った。具体的には、前処理剤をそれぞれ人毛(毛髪)に塗布して前処理を施し、その後、前処理を施した人毛に、ポリエステル製のエクステンション用まつ毛をα−シアノアクリレートからなる接着剤を用いて接着させ、24時間室温で風乾させた。その後、pH11の10%アルカリ石鹸水(液温15〜20℃)に120分間浸漬した。その後、上記アルカリ石鹸水から取り出してpH7.5の精製水で1分間水洗し、乾燥させて、接着まつ毛を得た。得られた接着まつ毛の接着強度を実施例3〜12と同様にして測定し、測定した結果を表4にまとめる。評価基準は、実施例3と同様とした。接着強度の区分は実施例3〜12(表3)と同じであり、表4からすると、表3に示す接着増強剤の接着増強効果が明確である。
具体的には、湿度65%で精製水を用いたとき(比較例2)の接着強度は「C」あるいは「D」の段階(風乾20分、40分)だが、湿度が30%になると、接着強度は著しく低下し、硬化時間が長引く(比較例3)。炭酸水素ナトリウム水溶液(比較例4:炭酸水素ナトリウム)では40分後の接着強度が低下する。アルカリ電解水は、硬化時間の短縮に効果があるが、接着強度は顕著に低い(比較例5)。比較例6〜8に示すように、リン酸二アンモニウム水溶液(リン酸二アンモニウム水)では、硬化に時間がかかるだけでなく、接着強度は精製水より低い。なお、リン酸二アンモニウム水溶液は、アンモニア臭を帯びており、しかも接着部は白化するため、実際の使用に耐えない。
Figure 2021031422
(実施例13〜38)
水溶性カルボン酸及び水酸基を有する化合物を含む本発明の接着増強組成物(接着増強剤)で人毛に前処理を行い、その後、α−シアノアクリレートからなる接着剤を用いたときの接着強度を測定した。具体的には、pHをクエン酸ナトリウム緩衝液によって調整した水溶性カルボン酸及び水酸基を有する化合物からなる接着増強剤を人毛(毛髪)に塗布し、20分間及び40分間風乾させた(すなわち、このように前処理を行った)。その後に、それぞれの人毛にポリエステル製のエクステンション用まつ毛をα−シアノアクリレートからなる接着剤を用いて接着させ、24時間室温で風乾させた。その後、pH11の10%アルカリ石鹸水(液温15〜20℃)に120分間浸漬した。その後、上記アルカリ石鹸水から取り出してpH7.5の精製水で1分間水洗し、乾燥させて、接着まつ毛を得た。この接着まつ毛について、人工毛(エクステンション用まつ毛)の接着強度を上記の実施例1の方法と同様の方法により測定した。結果を表5にまとめる。評価基準は、実施例3と同様とした。
実施例13〜38のいずれの場合も接着部での白化現象は起こらず、硬化時間は2秒以内(「A」または「B」評価)である。接着強度は多くの場合に「A」段階であり、風乾40分後もその強度が大きく変化することがなかった。
Figure 2021031422
Figure 2021031422
(実施例39〜42、比較例9〜12)
実施例39〜42及び比較例9〜12に示す配合により接着増強剤を作製し、pHによる接着強度及び硬化時間の影響について評価を行った。実施例39〜42及び比較例9〜12では、接着増強剤を人毛(毛髪)に塗布し、20分間及び40分間風乾させた。その後に、それぞれの人毛にポリエステル製のエクステンション用まつ毛をα−シアノアクリレートからなる接着剤を用いて接着させ、室温で風乾させた。このときの「硬化時間/秒」を測定した。更に、室温で24時間風乾させ、その後、pH11の10%アルカリ石鹸水(液温15〜20℃)に120分間浸漬した。その後、上記アルカリ石鹸水から取り出してpH7.5の精製水で1分間水洗し、乾燥させて、接着まつ毛を得た。この接着まつ毛について、実施例1と同様の方法で接着強度を測定した。結果を表6に示す。表6に示すように、接着増強組成物のpHが4未満であると、α−シアノアクリレートを含む接着剤の硬化時間が著しく遅延していることが分かる。なお、評価基準は、実施例3と同様とした。
Figure 2021031422
本発明の接着増強組成物は、まつ毛エクステンションなどの際に用いられる接着増強組成物として利用することができる。本発明のまつ毛エクステンションの施術方法は、まつ毛エクステンションの施術方法として採用することができる。

Claims (5)

  1. 人毛に他の人毛または人工毛をα−シアノアクリレートを含む接着剤を用いて接着させるための接着増強組成物であって、
    アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、イソロイシン、オキシプロリン、グリシン、グルタミン、グルタミン酸、システイン、セリン、チロシン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、フェニルアラニン、メチオニン、プロリン、メチルセリン、リジン、ロイシン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、及び、乳酸塩からなる群より選択される1種以上の化合物を含有し、
    pHが4〜10の水溶液である接着増強組成物。
  2. 沸点が150℃以上であるアルコール、アルコール性水酸基の数が2〜6のポリオール、及び、オキシエチレン変性ポリオールからなる群より選択される1種以上のアルコール性水酸基を有する化合物を含有する、請求項1に記載の接着増強組成物。
  3. モノ脂肪酸グリセリル、エチレンオキシド変性モノ脂肪酸グリセリル、モノ脂肪酸ポリグリセリル、エチレンオキシド変性モノ脂肪酸ポリグリセリル、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、及び、エチレンオキシド変性ソルビタンモノ脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上のモノ脂肪酸エステルを含有する、請求項1または2に記載の接着増強組成物。
  4. 前記人毛が地まつ毛であり、
    前記人工毛がエクステンション用まつ毛であり、
    まつ毛エクステンション用である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の接着増強組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の接着増強組成物を地まつ毛の表面に付着させる付着ステップと、
    α−シアノアクリレートを含む接着剤が付着したエクステンション用まつ毛を、前記地まつ毛の、前記接着増強組成物を付着させた前記表面に配置し、前記エクステンション用まつ毛と前記地まつ毛とを接着させる接着ステップと、を有する、まつ毛エクステンションの施術方法。
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