JP7222651B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、油性固形化粧料に関するものである。
メークアップ化粧料には、肌のくすみや毛穴等の欠点をカバーするファンデーションやコンシーラー、頬に色彩を与えて表情を豊かにみせるチークカラー、瞼や口唇に彩りを与えるアイカラーや口紅等がある。近年、電子機器の発達により写真を撮る機会が増え、またTwitter(登録商標)等のSNS(Social Network Servic)で自身の顔写真をネットワーク上で広く公開する機会が増えているため、最近では特に写真映えのするメイクに関心がもたれ、まるでストロボを当てて撮影した時のような立体感を感じる「ストロボメイク」が注目を集めている。ストロボメイクの代表的な手法の一つとして、ハイライト化粧料を用いるものがある。ハイライト化粧料は、高く見せたい部分に使用して、顔を明るい印象に仕上げ、立体感を付与する化粧効果を持つものであり、これらを用いることで、顔に部分的にツヤを付与し、陰影効果により立体感を演出する手法である。ストロボメイクの効果を高めるため、オイルづやを付与するハイライト化粧料の要望が高まっている。このようなハイライト化粧料は、ファンデーション等のメークアップ化粧料の上に用いられることが多く、使用の際に下の化粧膜にヨレ等の崩れを起こさせないことも重要な品質である。従来のハイライト化粧料は、使用時に既に塗布されているファンデーション等のメークアップの化粧膜を崩すことが少なく、使用しやすい粉体化粧料が多かった。これまでにもツヤや立体感を与える化粧料の開発がなされ、たとえば、低次酸化チタンで着色された干渉色を有さない雲母チタン系顔料を配合し立体感を付与する下地化粧料(特許文献1)や、特定粒径のマイカと真珠光沢顔料を含有するツヤ感を有する粉末状化粧料(特許文献2)などが開発されてきた。
特開平5-43417号公報 特開2011-105673号公報
しかしながらファンデーションや下地化粧料は、望む部位のみに局所的ににツヤを与えるものではなく、粉末化粧料は主成分が粉体であるため、ファンデーション等の化粧膜を崩さずに使用することは容易であるが、オイルづやを与えることができなず、真珠光沢顔料で輝きを付与する方法では、技巧的なツヤとなり自然な立体感を十分に得られない場合が多い。油性固形化粧料は、油剤の持つツヤを付与することができ、携帯性、指や小道具での使用の簡便性には優れるが、メークアップの上に塗布すると、そもそもの化粧膜を崩しやすいという使いづらさがあった。
かかる事情を鑑み、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、メークアップの上から塗布しても下のメークアップを崩すことがなく、かつ、ストロボメイク効果の高いオイルづやを付与するため、あえて結晶阻害を引き起こすワックスと脂肪酸デキストリンエステルとの組み合わせを用いたワックスオイルゲルが優位であると仮説を立て、精緻な検討によりその好適な組み合わせと、そのオイルづやの持続性が、皮膜形成剤を組み合わせることで実現することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、化粧膜の上から塗布することを特徴とする油性固形化粧料に関し、更に詳しくは下の化粧膜がヨレず、滑らかに塗布することができ、ツヤ感とその持続性により顔を立体的に魅せるストロボ効果のある油性固形化粧料に関するものである。
本発明の実施例及び比較例の応力測定のグラフ 本発明の効果を示すための撮影画像 本発明の効果を示すための撮影画像 本発明の効果を示すための撮影画像
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の成分(A)デキストリン脂肪酸エステルは、脂肪酸とデキストリンとのエステルである。本発明においては、デキストリンと好ましくは炭素数12~22の高級脂肪酸とのエステルが用いられ、具体的には、ラウリン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ベヘニン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン等が挙げられる。これらの中でもパルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリンが好ましく用いられる。デキストリン脂肪酸エステルの市販品としては、例えば、レオパールKL2、レオパールKE2、レオパールTT2、レオパールTL2、レオパールMKL(以上、千葉製粉社製)等が挙げられる。本発明における成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は2~20質量%(以下、単に%とする)であるが、塗布時のなめらかさの点において、7~15%が好ましく、更に好ましくは10~13%である。
本発明の成分(B)ワックスは、化粧料に用いられるものであれば、特に限定されず、炭化水素系、エステル系、天然及び合成系のいずれでも使用することができる。具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、ライスワックス、モクロウ、ゲイロウ、ジロウ、モンタンワックス、シリコーンワックス等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。その融点は伸び広がりの点において、35℃以上が好ましく、更に好ましくは70℃以上である。
本発明における成分(B)の含有量は、0.5~10%であるが、ツヤの点において、1~8%が好ましく、更に好ましくは2~6%である。
本発明において、成分(A)及び(B)の含有量の合計が化粧料中で5~30%であり、塗布時のなめらかさの点において9~25%が好ましく、より好ましくは12~18%である。また成分(A)と(B)は質量割合(A)/(B)が0.5~10であり、ツヤとなめらかさのバランスの点において1~7が好ましく、より好ましくは2~5である。
本発明の成分(C)油溶性皮膜形成剤は、揮発性油等の油剤に可溶で、乾燥後に皮膜を形成するものであって、化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されず、例えばテルペン系樹脂、シリコーン樹脂、炭化水素系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等を利用することができる。具体的には、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン酸エステル等のロジン酸系樹脂、キャンデリラ樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリイソブチレン等が挙げられる。これらの中でも、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系樹脂が化粧持続性の点において、好ましく用いられる。
本発明における成分(C)の含有量は、0.1~10%であるが、化粧持続性と乾燥感の点において、2~8%が好ましく、更に好ましくは3~6%である。
本発明の油性化粧料は上記(A)~(C)成分の他に、油性成分、粉体、界面活性剤、水性成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分油防腐剤、香料等の通常油性化粧料に用いられる成分を本発明の効果を妨げない範囲で、適宜配合することができる。
油性成分としては、通常化粧料に用いられる油であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類等を使用することができる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレンの炭化水素類、オリーブ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ホホバ油、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カリウム、12-ヒドロキシステアリン酸、アシル化アミノ酸アルキルアミド等の油性ゲル化剤類等、油溶性美容成分等が挙げられる。
粉体成分としては、通常化粧料に用いられる粉体であれば特に制約なく使用することができ、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン-アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N-アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末、デキストリン粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、セルロース等の維等が挙げられる。これらはフッ素化合物、シリコ-ン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等で表面処理されていてもよい。これらの粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
本発明の油性固形化粧料では特に成分(D)として光輝性粉体を含むと立体感がより得られるため好ましい。成分(D)の含有量としては0.1~25%が好ましく、さらに好ましくは5~15%、より好ましくは5~10%である。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ水等の植物抽出液が挙げられる。本発明の油性固形化粧料においては、安定性の点において水性成分は化粧料中に5%未満であることが好ましく、若しくは1%未満、最も好ましくは0.05%未満である。
紫外線吸収剤としては、例えばアントラニル系、ブチルメトキシジベンゾイルメタンやイソプロピルジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、メトキシケイ皮酸イソプロピルや4-メトキシケイ皮酸2-エトキシエチル等のケイ皮酸系、サリチル酸エチルヘキシル等のサリチル酸系、カンファー系、ベンゾフェノン-3等のベンゾフェノン系、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンやエチルヘキシルトリアゾン等のトリアジン系、ベンゾトリアゾール、ベンザルマロネート系、ベンゾイミダゾール系、ビス-ベンゾアゾリル系、p-アミノ安息香酸系、オクトクレリン等のジフェニルアクリレート系、ウロカニン酸系等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2-アルカンジオール等が挙げられる。
本発明の油性固形化粧料は、連続相が油相であり、室温(約25℃)において流動性を有さない剤型をいい、皿に充填されたもの、クリーム容器に充填されたもの、スティック状の他、2色以上を組み合わせた多色状の形態としても良い。本発明の油性固形化粧料は、例えばファンデーション、下地、白粉、チークカラー、アイシャドウ、アイブロウ、コンシーラー、口紅、マスカラ、アイライナー等のメーキャップ化粧料に好適に用いられ、特に額、鼻筋、頬、顎に塗布し、顔にツヤのある立体感を付与することができる点において、ハイライト化粧料に特に好適に用いることができる。
次に実施例をあげて本発明をさらに説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
実施例1~17及び比較例1~11:ハイライト化粧料(固形)
表1、2及び3に示す組成のハイライト化粧料を下記方法により調整し、「メークアップを崩さずに塗布することができる滑らかな伸び広がり」「自然なツヤ感の付与」「化粧持続性」乾燥感のなさ」「立体感の付与」「の各項目について以下に示す評価方法及び評価基準により官能評価を行い、判定基準による判定結果を表中に併記した。
Figure 0007222651000001
Figure 0007222651000002
Figure 0007222651000003
*1:レオパールTL2(千葉製粉社製)
*2:レオパールMKL2(千葉製粉社製)
*3:レオパールTT2(千葉製粉社製)
*4:KF-7312J(固形分50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(信越化学工業社製)
*5:SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)の50%イソドデカン溶液
*6:KP-545(固形分30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(信越化学工業社製)
*7:AEROSIL R-976S(日本アエロジル社製)
*8:FLAMENCO SUPERPEARL(BASF社製)メチルポリシロキサン処理
*9:PDM-10L(トピー工業社製)メチルポリシロキサン処理
(製造方法)
A.成分(1)~(13)を均一に混合溶解する。
B.Aに成分(14)~(16)を加え、均一に混合分散する。
C.Bを容器に充填し、冷却してハイライト化粧料(固形)を得た。
(評価方法)
化粧品専門パネル20名が表1、2及び3の実施例及び比較例のハイライト化粧料を、顔全体に下記評価用パウダーファンデーションを塗布した後、額から鼻筋(いわゆるTゾーン)及び頬の目の下付近に1回塗布して評価をおこない、「メークアップを崩さずに塗布することができる滑らかな伸び広がり」、「自然なツヤ感の付与」、「化粧持続性」、「乾燥感のなさ」、「立体感の付与」について下記評価方法にて評価した。
また、「メークアップを崩さずに塗布することができる滑らかな伸び広がり」については、応力の測定による確認を行い、また「立体感」については、写真撮影により立体感の効果を確認した。
<評価用パウダーファンデーション>
(成分) (%)
(1)タルク 20
(2)マイカ 残量
(3)酸化チタン 25
(4)赤酸化鉄 1
(5)黄酸化鉄 2
(6)黒酸化鉄 0.3
(7)無水ケイ酸 *10 5
(8)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー *11 5
(9)ポリメタクリル酸メチル *12 7
(10)ポリエチレン末 *13 5
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(12)流動パラフィン 2
(13)2-エチルヘキサン酸グリセリル 4
*10 CHIFFONSIL P-3R (平均粒子径5μm、球状、日揮触媒化成社製)
*11 KSP-100 (平均粒子径5μm、球状、信越化学工業社製)
*12 MR-5C (平均粒子径6μm、球状、綜研化学社製)
*13 ミペロンPM-200 (平均粒子径10μm、球状、三井化学株式会社製)
(製造方法)
A.成分(1)~(11)をスーパーミキサーで均一混合する。
B.成分(12)~(13)を、均一混合する。
C.Aに、Bを添加混合する。
D.Cを粉砕処理する
E.Dを容器に充填し、プレスして固形粉末状の評価用パウダーファンデーションを得た。
(評価方法)
「メークアップを崩さずに塗布することができる滑らかな伸び広がり」はハイライト化粧料の塗布時に、下に塗布したファンデーションの化粧膜がヨレることなく、なめらかに塗れるかかどうか、「自然なツヤ感の付与」は自然なツヤ感を付与できているか技巧的なツヤになっていないかどうか、「化粧持続性」は経時でツヤ感が失われていないか、「乾燥感のなさ」は使用時および使用後に乾燥感を感じないかどうかについて、「立体感の付与」は顔の陰影を演出でき、ストロボ撮影をした時のような立体感を感じるかどうかについて、専門パネル各自が以下の基準に従って絶対評価を行ない、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
<評価基準>
(評点):(評価)
6点 : 非常に良好
5点 : 良好
4点 : やや良好
3点 : 普通
2点 : 悪い
1点 : 非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ : 5点を超える
○ : 3点を超える5点以下
△ : 2点を超える3点以下
× : 2点以下
表1~3の結果に示すとおり、実施例のハイライト化粧料は、全ての項目で優れたものであった。成分(D)を多く含有する実施例17は、真珠光沢顔料による技巧的な仕上がりが感じられ、自然なツヤ感にやや劣るものであった。一方成分(A)を多く含有する比較例1は、塗布時の滑らかさで満足いくものでなかった。成分(A)の含有量が少ない比較例2、成分(B)の含有量が多い比較例3は、自然なツヤ感が十分ではなく、それに伴って立体感も満足いくものではなかった。
一方、成分(B)の含有量が少ない比較例4は、塗布時の滑らかな伸び広がりが劣るものであった。成分(A)及び(B)を多く含有する比較例5は化粧料が硬くなってしまうため、塗布時に下のファンデーションの化粧膜を引っ張ってしまい、化粧膜を崩してしまうものであった。また、成分(A)及び(B)の含有量が少ない比較例6はファンデーションの化粧膜が滲んでしまい、均一に塗布ができず、十分な化粧効果が得られないないものであった。
成分(A)/(B)が大きい比較例7では塗布時の滑らかな崩れ感がなく、ファンデーションの化粧膜を引っ張ってしまいヨレてしまった。また一方で成分(A)/(B)が小さい比較例8ではツヤが十分ではなく、立体感を得られないものであった。
成分(C)を多く含有する比較例9は、塗布時の滑らかさが不足し、さらに塗布後につっぱり感からくる負担感や乾燥感を感じてしまった。一方で成分(C)の含有量が少ない比較例10は、ツヤの持続性を感じられなかった。
成分(A)に代えて12-ヒドロキシステアリン酸を使用した比較例11では、塗布時の滑らかさが得られるものではなかった。
(応力の測定)
直径3cm、高さ1.2cmの容器に実施例1と比較例3及び11を、それぞれ6gずつ100℃溶解90℃充填にて溶融充填を行った。一晩25℃にて放置後、テクスチャーアナライザー(英弘精機社製)を用い、直径8mmのプローブを0.5mm/1秒の速度で3mm押し込み、プローブにかかる応力を測定し、その結果を図1に示す。
図1は縦軸に応力、横軸にプローブが油性固形表面に触れてからの時間を表している。実施例1のハイライト化粧料はプローブが進入するまでにかかる力の大きさが最も小さく、且つ、一定の力でプローブが進入していくことがわかる。これが塗布時の滑らかさに寄与すると予測され、実施例1は下の化粧膜を崩すことなく均一に塗布できていることが考えられる。一方で比較例3、11ではプローブが進入するまでにかかる力が大きく、さらに進入していく段階の波形を観察しても、凹凸があり、一定の力で塗布することができず、下の化粧膜を崩れさせてしまうと考えられる。
(写真撮影による立体感の評価)
評価者は洗顔後、10分間安静にしたのち、下地化粧料を用い、更に前記評価用のパウダーファンデーションを全顔に塗布し、その状態でストロボを使用して全顔の撮影を行った。
次に実施例1をTゾーン及び頬の目の下付近に、塗布量は指でハイライター化粧料の表面を優しくなでるように取り、重ね塗りはせずに塗布した状態で、ストロボを使用せずに全顔の撮影を行った。比較例3のサンプルについても、同様な操作を行い、ストロボを使用せずに全顔の撮影を行った。
それぞれ撮影した顔画像を解析により、L値が84~92の範囲、ハイライト効果が得られた範囲を点線で囲んだ画像を作成した。図2~4よりわかるように、ハイライト化粧料を使用しないストロボ撮影写真(図2)と、実施例1を使用した写真(図3)では、ハイライト効果が得られた範囲が近しい分布を示しており、ストロボを使用したような仕上がりである「ストロボメイク効果」を有する。一方で比較例3を使用した写真(図4)は、顔の陰影が不足しており、立体感のある仕上がりに乏しいものであった。
実施例19:油性頬紅
(成分) (%)
(1)パルミチン酸デキストリン *1 10
(2)マイクロクリスタリンワックス(融点77~82℃) 4
(3)トリメチルシロキシケイ酸 *4 6
(4)トリイソステアリン酸ジグリセリル 30
(5)2-エチルヘキサン酸セチル 20
(6)ジメチルポリシロキサン(25℃、動粘度20CS) 2
(7)ビタミンC 2
(8)セスキオレイン酸ソルビタン 2
(9)赤色202号 0.5
(10)黄色4号 0.5
(11)黒色酸化鉄 0.1
(12)タルク 残量
(13)疎水化処理無水ケイ酸 *7 2
(14)メタクリル酸メチルクロスポリマー末 *14 3
(15)ポリエチレン末※15 0.2
(16)酸化亜鉛 2
(17)酸化チタン 3
*14:マツモトマイクロスフェアM-305(松本油脂製薬社製)
*15:ミペロンPM-200(三井化学社製)

(製造方法)
A:成分(1)~(8)を加熱し、均一溶解する。
B:Aに成分(9)~(17)を加え、均一に分散する。
C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して油性頬紅得た。

得られた油性頬紅は、メークアップを崩さずに塗布することができる滑らかな伸び広がり、自然なツヤ感の付与、化粧持続性、乾燥感のなさ、立体感の付与に優れたものであった。
実施例20:油性コンシーラー
(成分) (%)
(1)ミリスチン酸デキストリン *2 10
(2)キャンデリラワックス(融点70~75℃) 4
(3)トリメチルシロキシケイ酸 *4 6
(4)トリイソステアリン酸ジグリセリル 30
(5)2-エチルヘキサン酸セチル 20
(6)香料 0.5
(7)トコフェロール 0.5
(8)ペンチレングリコール 0.5
(9)セスキオレイン酸ソルビタン 2
(10)赤色酸化鉄 0.5
(11)黄色酸化鉄 0.4
(12)黒色酸化鉄 0.1
(13)タルク 残量
(14)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー *11 5
(15)ラウロイルリシン *16 2
(16)疎水化処理無水ケイ酸 *7 1
(17)無水ケイ酸 5
(18)トリエトキシカプリリルシラン処理
微粒子酸化亜鉛 *17 5
(19)ラウロイルアスパラギン酸Na処理
微粒子二酸化チタン *18 7
※16:アミホープLL(味の素社製)
※17:MZX-508OTS(テイカ社製)のトリエトキシカプリリルシラン3%処理
※18:ASIチタンCR-50(大東化成工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(9)を加熱し、均一溶解する。
B:Aに成分(10)~(19)を加え、均一に分散する。
C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して油性コンシーラー得た。
得られた油性コンシーラーは、メークアップを崩さずに塗布することができる滑らかな伸び広がり、自然なツヤ感の付与、化粧持続性、乾燥感のなさ、立体感の付与に優れたものであった。
実施例21:油性ハイライト化粧料
(成分) (%)
(1)パルミチン酸デキストリン *1 6
(2)マイクロクリスタリンワックス(融点76~80℃) 4
(3)トリメチルシロキシケイ酸 *19 3
(4)イソドデカン 10
(5)2-エチルヘキサン酸セチル 15
(6)香料 0.5
(7)トコフェロール 0.5
(8)マカデミアナッツ油 5
(9)カプリリルグリコール 0.5
(10)セスキオレイン酸ソルビタン 2
(11)タルク 残量
(12)中空シリカ末 *20 8
(13)疎水化処理無水ケイ酸 *7 1
(14)酸化鉄被覆雲母チタン *21 0.3
(15)ステアロイルグルタミン酸2Na処理
二酸化チタン *22 7
※19:SR-1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※20:SILICA MICRO BEAD BA-1(日揮触媒化成社製)
※21:RELIEF COLOR PINK(日揮触媒化成社製)
※22:NAI-チタンMP-1133(三好化成社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(9)を加熱し、均一溶解する。
B:Aに成分(10)~(15)を加え、均一に分散する。
C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して油性ハイライト化粧料を得た。
得られた油性ハイライト化粧料は、メークアップを崩さずに塗布することができる滑らかな伸び広がり、自然なツヤ感の付与、化粧持続性、乾燥感のなさ、立体感の付与に優れたものであった。

Claims (7)

  1. 以下の(A)~(C);
    成分(A)デキストリン脂肪酸エステル2~20質量%
    成分(B)ワックス0.5~10質量%
    成分(C)油溶性被膜形成剤0.1~10質量%
    を含有し、成分(A)及び(B)の含有量の合計が化粧料中で9~30質量%であり、かつ成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量割合(A)/(B)が1.5~10であって、
    前記成分(A)が、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリンから選ばれる1種又は2種以上を含むものであり、
    前記成分(C)が、トリメチルシロキシケイ酸を含むものである、
    メークアップ化粧料を施した上に用いる油性固形化粧料。
  2. 化粧料中の前記成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量割合(A)/(B)が2~5である請求項1に記載の油性固形化粧料。
  3. 更に粉体を含む、請求項1または2に記載の油性固形化粧料。
  4. 前記成分(B)が、融点70℃以上を有するワックスから選ばれる1種又は2種以上を含むものである請求項1~のいずれかの項に記載の油性固形化粧料。
  5. 分(D)光輝性粉体を0.1~25質量%含有する請求項1~のいずれかの項に記載の油性固形化粧料。
  6. 額、鼻筋、頬、顎に用いられる請求項1~のいずれかの項に記載の油性固形化粧料。
  7. ハイライト化粧料である請求項1~のいずれかの項に記載の油性固形化粧料。
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