JP2020158451A - 睫毛用化粧料 - Google Patents

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聡美 高田
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Koki Munakata
孝紀 宗像
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Abstract

【課題】カールアップ効果およびカールキープ効果、ボリューム効果、にじみのなさという睫毛用化粧料に求められる品質を実現しながらも、化粧膜が落としやすい睫毛用化粧料の提供。【解決手段】(a)ポリアクリレート−44、(b)ワックス及び(c)トリメチルシロキシケイ酸及びポリメチルシルセスキオキサンから選ばれる皮膜形成剤を含有する含む睫毛用化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は睫毛用化粧料に関し、さらに詳しくは、ボリューム効果、カール効果に優れ、化粧膜が落としやすい睫毛用化粧料に関するものである。
従来、マスカラのような睫用化粧料に求められる主な化粧効果に、ケラチン繊維を美しく際立たせる為に太く濃く見せるボリューム効果や、屈曲させて、それを維持するカール効果がある。また、目周りは瞬きによる動きや皮脂・涙などの分泌による下まぶたへの黒色顔料の転写(色にじみ)が生じやすいことから、経時での色にじみがないことが重要な品質である。近年は、スポーツ需要の高まりから、多量の汗や皮脂によっても崩れることなく、美しいボリューム効果やカール効果を維持でき、にじまない睫毛用化粧料への重要が高まっている。一方で、化粧を落とす際に軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、あるいはシクロメチコン等の揮発性油を含まないクレンジング剤と洗顔料でも除去することができるという化粧を落とす際の簡便さや、特に、皮膚に負担をかけないといった要望も高まっている。これまでにも睫用化粧料は、ワックス等の固形油、樹脂や合成高分子等の皮膜形成剤、粉体を中心として構成されており、消費者の要求に合わせた機能性を持たせるために、種々検討が行われてきた。
例えば、揮発性炭化水素、非イオン界面活性剤、非揮発性非シリコーン液状油剤、有機シリコーン樹脂、融点が95〜130℃の高融点ワックス、半固形状油剤、有機変性粘土鉱物を含有する、高いカールキープ力、耐皮脂性、付着性に加えてクレンジング性を有する睫毛用化粧料の技術(特許文献1参照)等が知られている。
特開2012−188394号公報
しかしながら、特許文献1で得られる化粧料では、カールキープ力、耐皮脂性、耐水性に優れるものの、高融点ワックスが形成する皮膜が硬いために、アイメイクアップリムーバー等の専用のクレンジング剤でも除去の際のクレンジング性が十分ではなく、除去の際に睫や周辺の皮膚への負担を生じるという課題があった。
本発明はカールアップ効果およびカールキープ効果、ボリューム効果、にじみのなさという睫毛用化粧料に求められる品質を実現しながらも、化粧膜が落としやすい睫毛用化粧料の提供を課題とする。
かかる実情を鑑み、本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、次の成分(a)(b)(c)、(a)ポリアクリレート−44、(b)ワックス、(c)トリメチルシロキシケイ酸及びポリメチルシルセスキオキサンから選ばれる被膜形成剤を含有する睫用化粧料が、カールアップ効果、カールキープ効果、ボリューム効果、にじみのなさに優れ、化粧膜が落としやすいことを見出し、本発明の睫毛用化粧料の開発に至った。
すなわち本発明は、以下を包含するものである。
[1]次の成分、(b)及び(c);
(a)ポリアクリレート−44
(b)ワックス
(c)トリメチルシロキシケイ酸及びポリメチルシルセスキオキサンから選ばれる被膜形成剤
を含有する睫毛用化粧料に関するものである。
[2]前記成分(b)が、エステル系ワックスである前記記載の睫毛用化粧料。
[3]前記成分(c)と(a)の質量割合(c)/(a)が1〜10である睫毛用化粧料。
[4]前記成分(a)と(b)の質量割合(a)/(b)が0.3〜1.5である睫毛用化粧料。
本発明の睫毛用化粧料は、ボリューム効果、カール効果に優れ、化粧膜の落としやすさに優れるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味し、特に記載がない場合の「%」は質量%を指すものとする。
本発明の成分(a)ポリアクリレート−44は、アクリレートシリコーンの1種であり、構成にアクリル酸ステアリル及びメタクリル酸ヒドロキシエチルのモノマーを含む共重合体である。成分(a)は、GPCにおけるポリスチレン換算の重量平均分子量は700〜300,000であるが、好ましくは2000〜200,000、よりこのましくは3000〜100,000である。重量平均分子量が300,000より大きいと、各種油剤への相溶性が低下する傾向があり、重量平均分子量が700より小さいと皮膜剤、増粘剤、界面活性剤、及び/又は分散剤としての使用感が低下する場合がある。ポリアクリレート−44は、INCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)がPolyacrylate−44として収載され、市販品としては、イソドデカン溶液であるX−22−8338E(固形分:30%、信越化学工業社製)等が挙げられる。
本発明における成分(a)の含有量は、特に限定されないが、にじみのなさ、化粧膜の欠落のなさ、及び化粧膜の落としやすさにより優れる等の観点から、少なくとも0.5%以上、より好ましくは1%以上、さらに好ましくは3%以上であり、20%以下であることが好ましく、より好ましくは15%以下、さらに好ましくは12%以下である。
本発明の成分(b)のワックスは、通常化粧料に配合される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油であれば特に制限はなく、例えば、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックス等を必要に応じ、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。成分(b)は、その粘着性により睫毛への付着性が高まるため、成分(a)と組み合わせたときに、より高いボリューム効果を発揮し、化粧膜の欠落のなさ等の効果を得ることができる。なかでもカルナウバワックス、キャンデリラワックス、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル等のエステル系ワックスが付着性に優れる点から最も好ましい。
本発明における成分(b)の含有量は、特に限定されないが、なめらかな使用感、化粧膜の欠落のなさと、落としやすさに優れる観点から、少なくとも1%以上、より好ましくは5%以上であり、30%以下であることが好ましく、より好ましくは25%以下であり、さらに好ましくは20%以下である。
本発明においては、成分(b)と成分(a)は、化粧料中に質量割合(a)/(b)が0.3〜1.5であるとが好ましく、0.4〜0.7であるとより好ましい。この範囲であると、ボリューム効果や、落としやすさの点において好ましい。
本発明に用いられる成分(c)の皮膜形成剤は、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサンから選ばれるものである。成分(c)は、塗布膜に耐水・耐皮脂性を付与することで高い化粧もちを実現し、また塗布膜の強度を高めることでカール効果を付与することができる。これらは骨格がシリコーンであるため、成分(b)ワックスとの相溶性が良くないが、成分(a)と組み合わせることで、ワックスとの相溶性が高まり均一性が高まることで、ボリューム効果やカール効果、化粧もちの良さ等の効果を得ることができる。
成分(c)の市販品としては、KF−7312J(固形分:50%、信越化学工業社製)、KF−9021(固形分:50%、信越化学工業社製)、SR1000(モメンティブ社製)、SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ社製)等が挙げられ、通常化粧料に配合されるものであれば、特に制限されない。
本発明における成分(c)の含有量は、特に限定されないが、カールアップ効果およびカールキープ効果に優れる等の観点から、固形分濃度で、少なくとも1%以上が好ましく、より好ましくは5%以上であり、さらに好ましくは10%以上であり、30%以下であると好ましく、より好ましくは25%以下であり、更に好ましくは20%以下である。成分(c)はトリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサンを併用することがカールアップ効果、カールキープ効果の点において好ましい。
本発明においては、成分(c)と成分(a)は、化粧料中に質量割合(c)/(a)が1〜10であると好ましく、2〜6であるとより好ましい。この範囲であると、化粧料の滲みにくさとリムーバでの落としやすさを両立する点において好ましい。
本発明の睫毛用化粧料には、さらに成分(d)として、揮発性油剤を含有することにより、化粧膜がより強固になり、にじみのなさ、カール効果等の効果を得ることができる。本発明に用いられる成分(d)の揮発性油剤は、通常化粧品に用いられるものであれば特に制限されず、イソドデカン、軽質流動イソパラフィン等の炭化水素系やシクロメチコン、メチルトリメチコン、ジメチコン等のシリコーン系が挙げられる。特にワックスとの相溶性の観点から、炭化水素系の揮発性油剤を用いることが好ましい。これらの市販品としては、ISODODECANE(IMCD社製)、IPソルベント1620MU、IPソルベント2028MU(いずれも出光興産社製)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の睫毛用化粧料は、上記の成分(a)〜(d)の他に、通常化粧料に使用される油性成分、無機顔料、有機顔料及び色素等の粉体、界面活性剤、繊維、多価アルコール、水溶性高分子、水溶性皮膜形成性樹脂、保湿剤等の水性成分、糖類、紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
油性成分としては、成分(a)以外のものであり、通常化粧料に用いられる油であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類等を使用することができる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ポリイソブチレン、ワセリンの炭化水素類、オリーブ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ホホバ油、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、2−デシルテトラデカノール等の高級アルコール類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、油溶性美容成分等が挙げられる。
粉体成分としては、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末、デキストリン粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、セルロース等の維等が挙げられる。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。特に限定されないが、本発明の効果を顕著に発揮できる点などから、両性界面活性剤を用いることが好ましく、中でもレシチンを用いることが特に好ましい。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ水等の植物抽出液が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等、例えば、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等をあげることができる。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
本発明の睫毛用化粧料は、液状、ゲル状、クリーム状、固形状等の性状、油性、油中水型、水中油型等の剤型は問わないが、油を連続相とする油性、油中水型が本発明の効果を特に顕著に得ることができることから好ましく、水の含有量は10%以下であることが好ましく、5%以下であることがより好ましく、水を含有していないことが特に好ましい。
以下、本発明の睫毛用化粧料の実施例、比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
実施例1〜9及び比較例1〜5:睫毛用化粧料
下記表1に示す処方の油性睫毛用化粧料を調製し、カールアップ効果、カールキープ効果、ボリューム効果、リムーバーでの落とし易さについて下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
※1:X−22−8338E(信越化学工業社製、固形分30%イソドデカン溶液)
※2:シリコンKP545(信越化学工業社製、固形分30%シクロメチコン溶液)
※3:KP561P(信越化学工業社製)
※4:レオパールTL2(千葉製粉社製)
※5:SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアル・ジャパン社製)
※6:KF−9021(信越化学工業社製、固形分50%シクロメチコン溶液)
※7:IPソルベント1620MU(出光興産社製)
(製法)
A.成分(1)〜(10)を110℃にて均一に加熱溶解する。
B.Aに成分(11)〜(15)を加え、均一に混合する。
C.Bを塗布体付き容器に充填して睫毛用化粧料を得た。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目):(評価観点)
イ.カールアップ効果:睫がカールされているかどうか
ロ.カールキープ効果:塗布後6時間後に塗布直後のカールを維持しているかどうか
ハ.ボリューム効果:睫にボリューム効果が付与できているかどうか
ニ.にじみのなさ:塗布後6時間後に化粧料がにじんだりしていないかどうか

ホ.リムーバーでの落とし易さ:塗布後6時間後に、下記ムーバーをコットンに適量含ませ化粧料の除去を行い、目の周りに色移りをしないかどうか、力を入れずに除去できるかどうか
イ〜ホの項目について、各試料について専門パネル20名の評価者による使用テストを行った。評価者全員が各試料を睫に塗布し、評価者各人が、イ〜ホの各項目を評価観点について下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定した。
(絶対評価基準)
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
(判定基準)
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える
○ :3.5点を超え5点以下
△ :1点を超え3.5点以下
× :1点以下
評価用リムーバー
(成分)
(1)流動パラフィン 4
(2)イソドデカン 8
(3)精製水 残量
(4)カルボキシメチルセルロース 0.8
(5)トリエタノールアミン 1.8
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.3
(7)フェノキシエタノール 0.5
(8)グリセリン 2
(製法)
A.成分(1)〜(2)を均一に分散する。
B.成分(3)〜(8)均一に混合する。
C.BにAを加え、室温で乳化する。
D.Cを容器に充填し、評価用リムーバーを得た。
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜9の睫毛用化粧料は、比較例1〜4の睫毛用化粧料に比べ、カールアップ効果、カールキープ効果、ボリューム効果、にじみのなさ、落とし易さに優れたものであった。
一方、成分(a)のない比較例1では塗布膜の均一性が乏しく、カールアップ効果、カールキープ効果、ボリューム効果において満足のいくものが得られず、リムーバーで容易に落とすことができなかった。また、成分(a)の代わりに(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーを含有した比較例2では、化粧膜の付着性が高く、化粧の落としやすさの点で満足のいくものが得られなかった。また、成分(a)の代わりに(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーを含有した比較例3では、化粧膜が皮脂ににじんでしまい、にじみのなさの点で満足のいくものが得られなかった。さらに、成分(b)のワックスを含有していない比較例4では、付着性が弱く、ボリューム効果の点で満足のいくものが得られなかった。また、成分(c)を含有しない比較例4では、化粧膜が皮脂ににじみ、また、カールアップ効果及びカールキープ効果の点で満足のいくものが得られなかった。
実施例10:油性液状マスカラ(繊維入りタイプ)
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン※7 残量
(2)トリメチルシロキシケイ酸※8 14
(3)パルミチン酸デキストリン※9 5
(4)ポリメチルシルセスキオキサン粉体※10 2
(5)ジステアルジモニウムヘクトライト 4
(6)ポリエチレンワックス※11 2
(7)ミツロウ 4
(8)カルナウバワックス 3
(9)(エチレン/プロピレン)コポリマー※12 1
(10)ポリプロピレン繊維(5T、2mm) 0.5
(11)ナイロン12繊維(5T、1mm) 1
(12)ナイロン66繊維(17T、2mm) 1
(13)PET繊維(6.3T、2mm) 1
(14)黒酸化鉄 8
(15)炭酸プロピレン 1
(16)ポリアクリレート−44 ※1 10
(17)メチルパラベン 0.2
※8:KF−7312J(信越化学工業社製、固形分50%シクロメチコン溶液)
※9:レオパールKL2(千葉製粉社製)
※10:TOSPEARL 150KA(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアル・ジャパン社製)(平均粒径5μm)
※11:PERFORMALENE500(ニューフェーズテクノロジー社製)
※12:EPSワックス(日本ナチュラルプロダクツ社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を100℃まで溶解し均一に分散する。
B.Aに成分(10)〜(17)を加え均一に混合する。
C.Bをブラシ付き容器に充填して製品とする。
本発明の油性液状マスカラ(繊維入りタイプ)は、カールアップ効果、カールキープ効果、ボリューム効果、にじみのなさ、落とし易さに優れたものであった。
実施例11:油中水型マスカラ(クリーム状)
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン※7 5
(2)トリメチルシロキシケイ酸※6 40
(3)ポリアクリレート−44※1 10
(4)セチルPEG/PPG−10/1ジメチコン※13 0.1
(5)イソステアリン酸デキストリン※14 0.5
(6)パルミチン酸デキストリン※4 1
(7)ライスワックス 3
(8)ポリエチレンワックス※15 3
(9)ジメチコノール(10万mPa・s)※16 3
(10)有機変性ベントナイト※17 4
(11)煙霧状シリカ※18 0.5
(12)黒酸化鉄 5
(13)N−ラウロイル−L−リジン※19 0.5
(14)シリコーン粉末※20 0.5
(15)精製水 残量
(16)エタノール 5
(17)アクリレーツコポリマー※21 5
※13:KF−6048(信越化学工業社製)
※14:ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)
※15:合成ワックスP−200(日本ナチュラルプロダクツ社製)
※16:X−21−5849(信越化学工業社製).
※17:ルーセンタイトSAN−P(コープケミカル社製)
※18:AEROSIL 380(日本アエロジル社製)
※19:アミホープLL(味の素社製)
※20:KSP−101(信越化学工業社製)
※21:ヨドゾールGH810F(アクゾノーベル社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(14)を100℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分(15)〜(17)を均一に混合する。
C.AにBを加え乳化し、室温まで冷却する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
本発明の油中水型マスカラ(クリーム状)は、カールアップ効果、カールキープ効果、ボリューム効果、にじみのなさ、落とし易さに優れたものであった。
実施例11:油性睫毛用化粧料(ペンシル状)
(成分) (%)
(1)マイクロクリスタリンワックス※22 5
(2)ヒマワリ種子ロウ 10
(3)トリメチルシロキシケイ酸※8 10
(4)イソドデカン 残量
(5)2−デシルテトラデカノール 15
(6)フェニルグリコール 1
(7)ポリアクリレート−44※1 9
(8)メチルシロキサン網状重合体※23 5
(9)カーボンブラック 10
(10)セリサイト 10
(11)シリル化処理無水ケイ酸※24 1
(12)天然ビタミンE 0.1
※22:合成セレシンSP−273P(日本ナチュラルプロダクツ社製)
※23:トスパール145A(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※24:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(4)を110℃で加熱溶解する。
B.Aに成分(5)〜(12)を加え、均一に混合する。
C.Bを容器に溶融充填して製品とする。
本発明の油性アイライナー化粧料(ペンシル状)は、なめらかな使用感、にじみのなさ、化粧膜の欠落のなさ、落としやすさに優れたものであった。
実施例12:水中油乳化型マスカラ(クリーム状)
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 2
(2)キャンデリラワックス 3
(3)ミツロウ 4.5
(4)セタノール 0.5
(5)モノステアリン酸グリセリン 1
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.5
(7)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.5
(8)キャンデリラロウエキス 1
(9)ポリアクリレート−44※1 10
(10)黒色酸化鉄 8
(11)マイカ 1
(12)無水ケイ酸※29 1
(13)1,3−ブチレングリコール 7
(14)精製水 残量
(15)トリエタノールアミン 1.1
(16)ポリ酢酸ビニルポリマーエマルション(固形分40%) 20
(17)ポリアクリル酸アルキルポリマーエマルション
(固形分50%) 10
(18)フェノキシエタノール 0.2
(19)香料 0.2
※29:AEROSIL 300(日本エアロジル社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を80℃で加熱溶解し、成分(10)〜(12)を加え、均一に混合する。
B.成分(13)〜(18)を均一に混合し、80℃とする。
C.AにBを加え、乳化する。
D.Cを冷却後、脱泡し、成分(9)、(19)を加え均一に混合する。
E.Dを容器に充填して製品とする。
本発明の水中油型マスカラ(クリーム状)は、カールアップ効果、カールキープ効果、ボリューム効果、にじみのなさ、落とし易さに優れたものであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(a)、(b)及び(c);
    (a)ポリアクリレート−44
    (b)ワックス
    (c)トリメチルシロキシケイ酸及びポリメチルシルセスキオキサンから選ばれる皮膜形成剤
    を含有する睫毛用化粧料。
  2. 前記成分(b)が、エステル系ワックスである請求項1に記載の睫毛用化粧料。
  3. 前記成分(c)と(a)の質量割合(c)/(a)が1〜10である請求項1又は2に記載の睫毛用化粧料。
  4. 前記成分(a)と(b)の質量割合(a)/(b)が0.3〜1.5である請求項1〜3のいずれかの項に記載の睫毛用化粧料。
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