JP2011063570A - 睫用化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 成分(A)および(B):(A)平均粒子径が1〜50μmのポリエチレンテレフタレート粉末、(B)皮膜形成性剤を配合することを特徴とする睫用化粧料。
【選択図】 なし
Description
睫用化粧料に求められる品質特徴の1つに、睫を太くみせるというボリューム感がある。
最近のメイクアップの傾向として目元にボリューム感を持たせて強調することが主流になっている。睫用化粧料はその手段の一つであり、目元にボリューム感を付与するためには睫に化粧料をより多く付着させて、睫1本1本を太く、そして毛量を多くみせることによって実現することができる。そして、付着力をあげるため、樹脂やワックス、粉体等の睫に付着する固形分の検討がなされてきた。しかし、付着力の向上により付着量が上がるとダマ付きや束付きしやすくなり、重ね付けすることによってより化粧膜が不均一になることがあった。更に、睫のしなやかさが失われたり、ダマ付きや束付きすることにより負担感を生じさせたりしていた。また、ボリューム感を出すため検討されてきた、樹脂やワックス、粉体等の固形分の多くは不透明なものが多いため、付着量の増加により、仕上がりのツヤ感が失われたり、白ボケて黒さが失われたりすることが多かった。
例えば、特定の崩壊性球状窒化硼素粒子及び、油溶性樹脂を含有することによって、睫のカール効果とボリューム効果に優れ、重ね付けしたときでも化粧膜の均一性に優れる技術が挙げられる。(例えば特許文献1参照)
また、リン脂質と特定の非イオン性界面活性剤、特定融点の固形油、水不溶性の皮膜形成剤、多孔質シリカを配合することによって、束付きすることなく、ボリューム効果に優れ、かつカール力の持続性を向上させた技術が挙げられる。(例えば、特許文献2参照)
更に、(アクリル酸アルキル/アルキルアクリルアミド)共重合体を特定量と、有機粉体、多孔質シリカ、エタノールを配合することによって、ボリューム効果と、ツヤを付与する効果を併せ持つ技術が挙げられる。(例えば特許文献3参照)
そこで本発明者らは次の点に着目して鋭意検討を行った。ボリューム感を得るには、付着性がよく、重ね付けがしやすいもので、上滑りせず、ダマ付きがなく均一な膜が得られること。負担感をなくすためには、膜がしなやかで、睫が束付きせず、セパレート効果が得られること。これらを具備し、しかも化粧膜はツヤがあり、白ボケやくすみのない黒さが得られることが必要であると考えた。
(A)平均粒子径が1〜50μmのポリエチレンテレフタレート粉末
(B)皮膜形成性剤
を配合することを特徴とする睫用化粧料を提供するものである。
本発明の睫用化粧料に用いられる成分(A)の平均粒子径が1〜50μmのポリエチレンテレフタレート粉末は、成分(B)と組み合わせることで、ダマ付きせずに重ね付けでき、ボリューム感に優れ、滑らかな使用感で、負担感のないセパレート効果に優れたしなやかな化粧膜を形成させることができ、仕上がりの化粧膜の黒さやツヤ感に優れ、目元を際立たせる化粧効果を演出するものである。
本発明で用いる成分(A)は、平均粒子径が1〜50μmのポリエチレンテレフタレート粉末は、例えば、パウダー、ペレット、フレークなどの形状のポリエチレンテレフタレート粉末を粉砕して得ることができる。殊に、ポリエチレンテレフタレートの非晶質部分を溶解除去した、主として結晶質からなるポリエチレンテレフタレートを粉砕して製造したポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末が好ましく用いられる。このポリエチレンテレフタレート粉末は、粉砕により微細な粉末にしたもので、粒子の形状が一定していない、すなわち不定形のものが好ましい。
例えば、油溶性樹脂としては、テルペン系樹脂(ロジン酸ペンタエリスリチル、水添アビエチン酸グリセリル等)、キャンデリラレジン(ここで、キャンデリラレジンとは、キャンデリラワックスを有機溶剤にて分別抽出して得られる樹脂分で、樹脂分が好ましくは65%以上、更に好ましくは85%以上の割合で含有されるものである。)、アクリル−シリコーングラフト共重合体(ここで、アクリル−シリコーングラフト共重合体とは、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化合物とアクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとのラジカル重合体で、特開平2−25411号公報、特開平2−132141号公報等に記載されているものが例示され、INCI(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)名でACLYLATES/DIMETHICONE COPOLYMER(アクリル酸アルキル/ジメチコンコポリマー等をあげることができる。)、トリメチルシロキシケイ酸、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリイソブチレン等を挙げることができる。中でも、ロジン酸ペンタエリスリチル、キャンデリラレジン、水添アビエチン酸グリセリル、アクリル−シリコーングラフト共重合体、トリメチルシロキシケイ酸、ポリイソブチレンが、ボリューム感に優れ、上滑りせず睫への付着性が良好で負担感がない化粧膜が得られる点で好ましい。
LMMH−LC(エクソン化学社製)等が挙げられる。
更に、スチレン・アクリル酸アルキル共重合体エマルションは、INCI名でSTYRENE/ACRYLATES COPOLYMERであり、その市販品例としてはヨドゾールGH41F(固形分45%)(日本エヌエスシー社製)等が、酢酸ビニル重合体エマルションは、INCI名がPOLTVINYL ACETATE(ポリ酢酸ビニル)で、その市販品例として、ビニブランGV−5651(固形分36%)(日信化学工業社製)が、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルションは、INCI名がSTYRENE/VP COPOLYMER(スチレン/ビニルピロリドン)コポリマーでその市販品例としては、ANTARA430(固形分40%)(ISP社製)等がそれぞれ挙げられる。
アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体エマルションが挙げられる。
また、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体エマルションとしては、INCI名でACLYLATES COPOLYMER(アクリレーツコポリマー)とされるものであり、その市販品例として、SALCARE SC81(固形分30%)(CIBA SPECIALTY CHEMICALS社製)、ACLYLATES COPOLYMER(アクリル酸アルキルコポリマー):アキュリン33A(Rohm Gmbh社製)、ACLYLATES COPOLYMER(アクリレーツコポリマー):ウルトラゾールV−280C(固形分28%)(ガンツ化成社製)、ACLYLATES/ETHYLHEXYL ACRYLATE COPOLYMER((アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー)の市販品としてはダイトゾール5000SJ(固形分50%)(大東化成工業社製)等が挙げられる。
一般的な重合法で得た重合物を水性媒体に分散させて用いることもできる。ここでいう水
性溶媒とは、水を主成分とし、多価アルコール等を含有していてもよい溶媒をいう。
具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、ホホバ油、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、メチルフェニルポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、オクタン酸デキストリン、ラウリン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ベヘニン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリン、(パルミチン酸/
オクタン酸) デキストリン、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン等の炭化水素油、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルトリメチコン、低重合度ジメチルポリシロキサン等のシリコーン類等の揮発性油剤等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、大豆由来リン脂質、大豆由来水素添加リン脂質、大豆由来リゾリン脂質、大豆由来水素添加リゾリン脂質、卵黄由来リン脂質、卵黄由来水素添加リン脂質、卵黄由来リゾリン脂質、卵黄由来水素添加リゾリン脂質等のリン脂質等が挙げられる。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
表1に示す処方の水中油型睫用化粧料を調製し、イ.ボリューム感、ロ.負担感のなさ、ハ.化粧膜のツヤ、ニ.化粧膜の黒さについてと、それぞれの項目を実現するための評価について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1および表2に示す。
*2:タルク LMS200(富士タルク社製)
*3:マツモトマイクロスフェア M―305(松本油脂製薬社製)
*4:ガンツパールGS−0605(ガンツ化成社製)
*5:オーロラフレーク レッド 0.05(角八魚鱗箔社製)
*6:ビニブランGV−5651(日信化学工業社製)固形分36%
*7:YODOSOL GH810F(日本エヌエスシー社製)固形分46%
*8:クラレポバール 224C(クラレ社製)
*9:エステルガムHP(ハリマ化成社製)
*10:シュガーワックスS−10E(第一工業製薬社製)
A.成分(6)〜(8)、(10)〜(12)を80℃で均一に加熱溶解する。
B.成分(1)〜(5)、(9)、(13)〜(18)を均一に混合し80℃に加熱する。
C.BにAを加え乳化する。
D.Cを50℃まで冷却する。
E.Dをアプリケータ付き容器に充填し水中油型マスカラを得た。
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.ボリューム感
イ−1.ダマ付きのなさ
イ−2.睫への付着性
イ−3.重ね付けのしやすさ
ロ.負担感のなさ
ロ−1.しなやかさ
ロ−2.セパレート効果
ハ.化粧膜のツヤ
ニ.化粧膜の黒さ(白ボケやくすみのない黒さ)
イ〜ニの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点をつけ、各試料についてパネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。イ、ロについてはそれぞれを実現するために必要な項目であるイ−1〜イ−3、及びロ−1〜ロ−2についても同様に評価して判定した。尚、重ね付けに関しては、10回塗布したときの上滑りのなさを評価した。
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超え5点以下:良好
△ :1点を超え3.5点以下:やや不良
× :1点以下 :不良
これに対して、成分(A)のポリエチレンテレフタレート粉末が配合されていない比較例1では、睫への付着が弱く上滑りしてしまい、乾きが遅いため、重ね付けのしやすさ、セパレート効果の点で、特に満足のいくものが得られなかった。
ポリエチレンテレフタレート粉末の代わりにタルクを配合した比較例2では、タルクの凝集力が強いため、多量に付着するが、ダマ付きが生じ、重ね付けはしずらいものであった。またタルクの白さによって、白ボケしてしまい、化粧膜のツヤ、化粧膜の黒さの点で、満足のいくものが得られず、仕上がりの化粧膜の美しさに欠けていた。
ポリエチレンテレフタレート粉末の代わりにポリメチルメタクリレート粉末を配合した比較例3では、睫への付着が弱く上滑りしてしまうため、粉体でボリューム感はある程度出るが、睫への付着性、重ね付けのしやすさに劣り、化粧膜のべたつきにより束付きするため、負担感のなさ、しなやかさ、セパレート効果の点で、満足のいくものが得られなかった。
ポリエチレンテレフタレート粉末の代わりにポリスチレン粉末を配合した比較例4では、睫への付着が弱く、ボリューム感が得られず、化粧膜のべたつきにより束付きするため、負担感のなさ、しなやかさ、セパレート効果の点で、満足のいくものが得られなかった。
ポリエチレンテレフタレート粉末の代わりに(ポリエチレンテレフタレート/ポリメタクリル酸)積層末を配合した比較例5では、睫へ付着しずらく、ボリューム感、ダマ付きのなさ、睫への付着性、重ね付けのしやすさに劣り、粒径が大きいため負担感のなさ、しなやかさ、セパレート効果の点で満足のいくものが得られなかった。
(成分) (%)
(1)アクリル−シリコーングラフト共重合体
(30%シクロメチコン溶液)*11 12
(2)トリメチルシロキシケイ酸
(50%シクロメチコン溶液)*12 5
(3)ポリイソブチレン混合物*13 5
(4)軽質流動イソパラフィン 残量
(5)ポリブテン 3
(6)カルナウバワックス 3
(7)煙霧状無水ケイ酸*14 0.5
(8)ポリエチレンテレフタレート粉末*1 5
(9)酸化チタン被覆ガラス末 2
(10)ベンガラ 5
(11)タルク 5
(12)酸化チタン 1
*11:シリコン KP−545(信越化学工業社製)
*12:シリコン KF−9021(信越化学工業社製)
*13:ビスタネックス LMMH−LC(エクソン化学社製)
*14:AEROSIL R974(日本アエロジル社製)
(製法)
A.成分(1)〜(6)を均一に110℃で加熱溶解する。
B.Aおよび成分(7)〜(12)を均一に混合する。
C.Bを50℃まで冷却する。
D.Cをアプリケータ付き容器に充填して油性マスカラを得た。
以上のようにして得られた油性睫用化粧料を実施例1〜7で使用した方法と同様に評価した結果、ボリューム感、負担感のなさ、化粧膜のツヤ、化粧膜の黒さについてと、それぞれの項目を実現するための評価であるダマ付きのなさ、睫への付着性、重ね付けのしやすさ、しなやかさ、セパレート効果の全てにおいて優れたものであった。
(成分) (%)
(1)ロジン酸ペンタエリスリチル*9 5
(2)キャンデリラレジン*15 10
(3)水添アビエチン酸グリセリル*16 5
(4)軽質流動イソパラフィン 残量
(5)デキストリン脂肪酸エステル*17 7
(6)煙霧状無水ケイ酸*14 8
(7)有機変性粘土鉱物*18 2
(8)ベンガラ 5
(9)タルク*2 5
(10)ポリエチレンテレフタレート粉末*1 5
(11)1,3−ブチレングリコール 8
(12)精製水 3
(13)香料 0.1
*15:キャンデリラ樹脂E−1(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*16:パインクリスタルKE−311(荒川化学工業社製)
*17:レオパールTL2(千葉製粉社製)
*18:BENTONE 27V(ELEMENTIS社製)
(製法)
A.成分(1)〜(5)を110℃に加熱溶解し、(6)〜(10)を加え、均一に混合する。その後、成分(11)〜(13)を加え、均一に混合する。
B.Aを50℃まで冷却する。
C.Bをアプリケータ付き容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた油中水型睫用化粧料を実施例1〜7で使用した方法と同様に評価した結果、ボリューム感、負担感のなさ、化粧膜のツヤ、化粧膜の黒さについてと、それぞれの項目を実現するための評価であるダマ付きのなさ、睫への付着性、重ね付けのしやすさ、しなやかさ、セパレート効果の全てにおいて優れたものであった。
(成分) (%)
(1)パルミチン酸 2
(2)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
(3)ポリブテン 5
(4)デカメチルシクロペンタシロキサン 1
(5)デキストリン脂肪酸エステル*17 0.2
(6)アクリル酸アルキル共重合体エマルション*19 30
(7)ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルション*20 10
(8)スチレン・アクリル酸アルキル共重合体エマルション*21 3
(9)精製水 残量
(10)トリエタノールアミン 1.2
(11)酸化チタン被覆ガラス末 5
(12)ポリエチレンテレフタレート粉末*1 5
(13)カルボキシメチルセルロース 0.05
(14)キサンタンガム 0.5
(15)トレハロース 0.1
(16)ポリビニルアルコール 1
(17)酢酸トコフェロール 0.1
*19:YODOSOL GH800(日本エヌエスシー社製)固形分45%
*20:ANTARA 430(ISC社製)固形分40%
*21:ヨドゾールGH41F(日本エヌエスシー社製)固形分45%
(製法)
A.成分(1)〜(5)を80℃で均一に加熱溶解する。
B.成分(6)〜(17)を均一に混合し80℃に加熱する。
C.BにAを加え乳化する。
D.Cを50℃まで冷却する。
E.Dをアプリケータ付き容器に充填し水中油型マスカラオーバーコートを得た。
以上のようにして得られた水中油型マスカラオーバーコートを、実施例1〜7で使用した方法と同様に評価した結果、ボリューム感、負担感のなさ、化粧膜のツヤ、化粧膜の黒さについてと、それぞれの項目を実現するための評価であるダマ付きのなさ、睫への付着性、重ね付けのしやすさ、しなやかさ、セパレート効果の全てにおいて優れたものであった。また、実施例1の水中油型マスカラを一度塗布した後に使用した結果、全ての項目に優れた結果が得られた。
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 2
(2)カルナウバワックス 1
(3)ミツロウ 1
(4)パラフィンワックス 1
(5)ポリエチレンテレフタレート粉末*1 5
(6)軽質流動イソパラフィン 0.5
(7)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1
(8)ショ糖脂肪酸エステル*10 2
(9)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.3
(10)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(11)黒酸化鉄 7
(12)トリエタノールアミン 1.2
(13)1,3−ブチレングリコール 8
(14)1,2−ペンタンジオール 0.1
(15)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(16)アクリル酸アルキル共重合体エマルション*7 10
(17)酢酸ビニル重合体エマルション*6 0.5
(18)美容剤(シャクヤクエキス) 0.03
(19)精製水 残量
(20)ナイロンファイバー*22 2
*22:ナイロンファイバー6.3T−2MM(中部パイル社製)
(製法)
A.成分(1)〜(10)を110℃に加熱溶解し、成分(11)を加え、均一に混合する。
B.成分(12)〜(20)を80℃に加温し、均一に混合する。
C.AにBを加え、80℃で乳化する。
D.Cを50℃まで冷却し、アプリケータ付き容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた実施例11の水中油型のマスカラを実施例1〜7で使用した方法と同様に評価した結果、ボリューム感、負担感のなさ、化粧膜のツヤ、化粧膜の黒さについてと、それぞれの項目を実現するための評価であるダマ付きのなさ、睫への付着性、重ね付けのしやすさ、しなやかさ、セパレート効果の全てにおいて優れたものであった。
(成分) (%)
(1)精製水 残量
(2)1,3−ブチレングリコール 12
(3)ポリエチレンテレフタレート粉末*1 5
(4)酸化チタン被覆ガラス末*23 2.3
(5)トリエタノールアミン 1.4
(6)カルボシキビニルポリマー*24 0.4
(7)アルキル変性カルボシキビニルポリマー*25 0.4
(8)ジメチコン 0.06
(9)ポリビニルピロリドン*26 1
(10)黒酸化鉄 7
*23:メタシャイン1080RC−G(大東化成工業社製)
*24:CARBOPOL 940(LUBRIZOL ADVANCED MATERIAL S A社製)
*25:CARBOPOL 1342(LUBRIZOL ADVANCED MATERIAL S A社製)
*26:LUVISKOL K30(バディッシュ社製)
(製法)
A.成分(1)〜(10)を均一に混合する。
B.Aをアプリケータ付き容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた実施例12の水性ゲルマスカラを実施例1〜7で使用した方法と同様に評価した結果、ボリューム感、負担感のなさ、化粧膜のツヤ、化粧膜の黒さについてと、それぞれの項目を実現するための評価であるダマ付きのなさ、睫への付着性、重ね付けのしやすさ、しなやかさ、セパレート効果の全てにおいて優れたものであった。
Claims (9)
- 次の成分(A)(B)、
(A)平均粒子径が1〜50μmのポリエチレンテレフタレート粉末
(B)皮膜形成性剤
を配合することを特徴とする睫用化粧料。 - 前記成分(B)の皮膜形成性剤が、ロジン酸ペンタエリスリチル、キャンデリラレジン、水添アビエチン酸グリセリル、アクリル−シリコーングラフト共重合体、トリメチルシロキシケイ酸、ポリイソブチレンから選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1記載の睫用化粧料。
- 前記成分(B)の皮膜形成性剤が、アクリル酸アルキル共重合体、酢酸ビニル重合体、ビニルピロリドン・スチレン共重合体、スチレン・アクリル酸アルキル共重合体から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1記載の睫用化粧料。
- 前記成分(B)の皮膜形成性剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボシキビニルポリマー、アルキル変性カルボシキビニルポリマーから選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1記載の睫用化粧料。
- 前記成分(A)のポリエチレンテレフタレート粉末の配合量が1〜15質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の睫用化粧料。
- 前記請求項2記載の成分(B)の皮膜形成性剤の配合量が0.5〜30質量%であることを特徴とする睫用化粧料。
- 前記請求項3記載の成分(B)の皮膜形成性剤の配合量が0.5〜30質量%であることを特徴とする睫用化粧料。
- 前記請求項4記載の成分(B)の皮膜形成性剤の配合量が0.1〜10質量%であることを特徴とする睫用化粧料。
- 前記睫用化粧料が、水中油型であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の睫用化粧料。
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