JP2003095847A - 固型粉末化粧料 - Google Patents

固型粉末化粧料

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JP2003095847A
JP2003095847A JP2001297153A JP2001297153A JP2003095847A JP 2003095847 A JP2003095847 A JP 2003095847A JP 2001297153 A JP2001297153 A JP 2001297153A JP 2001297153 A JP2001297153 A JP 2001297153A JP 2003095847 A JP2003095847 A JP 2003095847A
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fatty acid
dextrin
solid powder
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acid ester
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JP2001297153A
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Toshiyuki Goshima
敏行 五島
Mikako Ichinohe
美加子 一戸
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Tokiwa Corp
Original Assignee
Tokiwa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用感、使用性が優れ、安定性がよい固型粉
末化粧料を提供すること。 【解決手段】 液状油分及び粉末を含有した固型粉末化
粧料において、さらに、金属石鹸及びデキストリン脂肪
酸エステルを含有し、かつ前記液状油分の全部又は一部
がデキストリン脂肪酸エステルを溶解する液状油分であ
ることを特徴とする固型粉末化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固型粉末化粧料に
関する。さらに詳しくは、使用感、使用性、安定性に優
れた固型粉末化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】固型ファンデーション等の固型粉末化粧
料は、着色顔料、白色顔料、体質顔料等の粉末に油分等
を混合し、粉砕・圧縮して調製されており、化粧に当た
って、簡便な使用性の上に、優れた使用感、使用性を有
するため消費者に好まれている。
【0003】一方、品質面においても、製品の成型強
度、経時での保形性等安定な固型粉末化粧料の消費者へ
の提供が求められている。
【0004】しかしながら、一般に使用性をよくすると
安定性が悪くなる等両者が必ずしも満足されるものでは
なかった。
【0005】例えば、固型粉末化粧料の成型強度をよく
するために油剤が配合されるが、それにより静置時の成
型強度はある程度保たれるものの、輸送や落下時等の耐
衝撃性が充分ではない。効果を期待して油剤を多量に配
合しても効果の向上が充分でない上に、塗布時の使用感
が重くなり化粧料ののびが悪くなったり、化粧料のとれ
が悪くなったり、経時的に化粧料が締まって使用性が悪
化するいわゆるケーキングが生じたりする場合があっ
た。従って、使用感や使用性を損ねることなく、良好な
成型強度並びに形状保持性を有する安定な固型粉末化粧
料の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的は、使用感、使用性が優
れ、安定性がよい固型粉末化粧料を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、金属石鹸とデキ
ストリン脂肪酸エステルを配合した固型粉末化粧料を調
製することにより上記課題が解決されることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、液状油分及び粉末を
含有した固型粉末化粧料において、金属石鹸及びデキス
トリン脂肪酸エステルを含有し、かつ前記液状油分の全
部又は一部がデキストリン脂肪酸エステルを溶解する液
状油分であることを特徴とする固型粉末化粧料である。
【0009】デキストリン脂肪酸エステルを溶解する液
状油分は、エステル、炭化水素、高級脂肪酸又は高級ア
ルコールからなる前記液状油分であることが好ましい。
【0010】本発明において液状、半固形状、固形状等
の用語は常温での状態を示すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳述する。
【0012】本発明において用いられる金属石鹸として
は、化粧料に配合できる金属石鹸であれば特に制限され
ない。金属石鹸を構成する脂肪酸としては、炭素数14
〜18の脂肪酸が好ましい。脂肪酸は飽和、不飽和、直
鎖、分岐鎖いずれでも構わないが、直鎖の飽和脂肪酸が
好ましい。具体的な脂肪酸の例としては、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、
オレイン酸等が挙げられる。
【0013】金属石鹸の一方の構成成分である金属塩
は、2価又は3価の金属塩が好ましく、具体的には、亜
鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム等が挙げ
られる。
【0014】金属石鹸の具体例を挙げれば、例えば、ミ
リスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチ
ン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ
ム等が挙げられる。本発明の金属石鹸は1種又は2種以
上が選択されて配合される。前記金属石鹸のうちでは、
ステアリン酸の金属塩、特にステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸マグネシウムが好ましい。
【0015】本発明における金属石鹸の含有量は、固型
粉末化粧料全量中0.1〜10質量%が好ましい。さら
に好ましくは1〜5質量%である。特に、2〜4質量%
が好ましい。
【0016】本発明において用いられるデキストリン脂
肪酸エステルとしては、化粧料に配合できるデキストリ
ン脂肪酸エステルであれば特に制限されない。
【0017】デキストリン脂肪酸エステルを構成するデ
キストリンは、特に限定されないが、平均重合度3〜1
50、特に10〜100のデキストリンが好ましい。
【0018】デキストリン脂肪酸エステルを構成する脂
肪酸としては、炭素数10〜22の脂肪酸が好ましい。
脂肪酸は飽和でも、不飽和でも、また直鎖でも、分岐鎖
でもいずれでも構わないが、直鎖の飽和脂肪酸が好まし
い。具体的な脂肪酸の例としては、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソパルミチン
酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、オレ
イン酸等が挙げられる。
【0019】デキストリン脂肪酸エステルの具体例を挙
げれば、例えば、ラウリン酸デキストリン、ミリスチン
酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリ
ン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イ
ソステアリン酸デキストリン、ベヘン酸デキストリン、
ヤシ油脂肪酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、
パルミチン酸・ステアリン酸混合脂肪酸デキストリン
(以下、混合脂肪酸を脂肪酸/脂肪酸と表す。)、パル
ミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン等が挙げ
られる。本発明におけるデキストリン脂肪酸エステル
は、1種又は2種以上が任意に選択されて配合される。
前記デキストリン脂肪酸エステルのうちでは、パルミチ
ン酸デキストリンが好ましい。
【0020】デキストリン脂肪酸エステルは市販品を用
いることもできる。市販品の例としては、例えばレオパ
ールKL、同TT、同KS、同TL、同KE、同MK
(以上、千葉製粉株式会社製)を挙げることができる。
【0021】本発明におけるデキストリン脂肪酸エステ
ルの含有量は、固型粉末化粧料全量中0.01〜10質
量%が好ましい。さらに好ましくは0.05〜5量%で
ある。また、さらに0.1〜5質量%が好ましく、特
に、0.1〜3質量%が好ましい。
【0022】次に、本発明に用いられる液状油分につい
て説明する。
【0023】本発明においては、固型粉末化粧料を構成
する成分中の液状油分の全部又は一部としてデキストリ
ン脂肪酸エステルを溶解する液状油分(以下、「デキス
トリン脂肪酸エステルを溶解する液状油分」を「可溶性
油分」ともいう。)が配合される。可溶性油分として
は、例えば、エステル、炭化水素、高級脂肪酸、高級ア
ルコール等の化合物からなる可溶性油分が挙げられる。
好ましくは、エステル及び/又は炭化水素である。特
に、エステルが好ましい。前記エステルからなる可溶性
油分の例を挙げれば、例えば、オリーブ油、ヒマシ油、
ホホバ油、マカデミアナッツ油等の油脂類、ミリスチン
酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、2−エチ
ルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル等
の脂肪酸モノエステル、
【0024】トリオクタン酸グリセリル、トリイソステ
アリン酸グリセリル等のグリセリンエステル、ジイソス
テアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリ
セリル等のポリグリセリンエステル、ジ2−エチルヘキ
サン酸ペンタエリトリット、ジオクタン酸ペンタエリト
リット等のペンタエリトリットエステル、トリオクタン
酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリ
メチロールプロパン等のトリメチロールプロパンエステ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル等のリンゴ酸エステル等
である。また、炭化水素としては、例えば、流動パラフ
ィン、スクワラン、ポリブテン、液状ラノリン、揮発性
炭化水素等が挙げられる。また、高級脂肪酸としては、
例えば、イソステアリン酸、オレイン酸等が挙げられ
る。また、高級アルコールとしては、例えば、イソステ
アリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデ
カノール等が挙げられる。
【0025】本発明における可溶性油分は1種又は2種
以上が選択されて配合される。
【0026】本発明における可溶性油分の含有量は、固
型粉末化粧料全量中1〜20質量%が好ましい。さらに
好ましくは3〜15質量%である。
【0027】本発明においては、可溶性油分が固型粉末
化粧料中の液状油分の全てを占めても構わないが、デキ
ストリン脂肪酸エステルを溶解しない他の液状油分(以
下、他の液状油分ともいう。)と混合して用いてもよ
い。配合し得る他の液状油分としては、化粧料に配合で
きる液状油分であれば特に限定されないが、可溶性油分
と混合したものがデキストリン脂肪酸エステルを溶解す
るものが好ましい。
【0028】任意配合成分としての他の液状油分の例を
挙げれば、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、環
状シリコーン(オクタメチルシクロテトラシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシク
ロヘキサンシロキサン等)、アミノ変性ポリシロキサ
ン、アルキル変性ポリシロキサン、フッソ変性ポリシロ
キサン等のシリコーン油、パーフロロポリエーテル等が
挙げられる。本発明における他の液状油分は1種又は2
種以上を選択して配合される。
【0029】他の液状油分は、本発明の効果を損なわな
い範囲で配合されるが、可溶性油分と併せた量で1〜2
0質量%が好ましい。さらに好ましくは3〜15質量%
である。
【0030】次に、本発明に用いられる粉末について説
明する。
【0031】本発明において用いられる粉末としては、
化粧料に配合できる粉末であれば特に制限されない。粉
末の例を挙げれば、例えば、タルク、マイカ、セリサイ
ト、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、シリカ、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ベ
ンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、群青、紺
青、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、魚燐箔、オ
キシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、赤色228号、赤色2
26号、青色404号、黄色4号、アクリル系高分子、
ナイロン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリウレタン、セルロース、シリコーンまたはこれ
らの共重合体等の球状樹脂粉末等が挙げられる。本発明
における粉末は、1種または2種以上が任意に選択され
て配合することができる。
【0032】本発明においては、これらの粉末が親水性
の場合は疎水化処理して用いることも可能である。疎水
化処理の方法は特に限定されず、例えばシリコーン処
理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、界面活性剤処理、ある
いは酸、アルカリ、無機塩類による処理、さらにはこれ
らの複合処理等の方法が用いられる。
【0033】粉末の含有量は特に限定されないが、一般
的には、固型粉末化粧料全量中60〜96質量%であ
る。
【0034】本発明の固型粉末化粧料には、上記した成
分の他に、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いら
れる他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜
配合することができる。他の成分としては、例えば、固
形油分、界面活性剤、保湿剤、高分子、染料、低級アル
コール、多価アルコール、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
抗菌剤、防腐剤、pH調整剤、香料等を挙げることがで
きる。
【0035】前記任意配合成分のうち、固形油分として
は、化粧料に配合できる油分であれば特に制限されな
い。固形油分の例を挙げれば、例えば、固形パラフィ
ン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエ
チレンワックス、硬化油、ミツロウ、モクロウ、ゲイロ
ウ、キャンデリラワックス等の炭化水素・ロウ・ワック
ス類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベへ
ン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステアリルア
ルコール、ラウリルアルコール等の高級アルコール等が
挙げられる。
【0036】本発明の固型粉末化粧料は前記成分を配合
して常法にしたがって処理することにより得ることがで
きる。本発明の固型粉末化粧料としては、プレストパウ
ダー、ファンデーション、ほほ紅、アイライナー、マス
カラ、アイブロー、アイシャドー等が挙げられる。
【0037】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。配合量は質量%である。実施例の説明に先立ち本発
明で用いた効果試験方法について説明する。
【0038】(1)[使用感、使用性] 20名の専門パネルによる使用テストを行い、化粧料の
塗布具へのとれ、塗布時の化粧料ののび、塗布部位への
つき、塗布後の化粧料の塗布部位へのなじみ等の使用
感、使用性に関する評価項目それぞれについて、下記の
評価点基準に基づいて評価した。次いで、各人がつけた
評価点を合計し、下記評価基準に基づいて評価した。
【0039】(評価点基準) 5点:非常に優れている。 4点:優れている。 3点:普通。 2点:劣る。 1点:非常に劣る。 (評価基準) ◎:合計点が80点以上である。 ○:合計点が60点以上80点未満である。 △:合計点が40点以上60点未満である。 ×:合計点が40点未満である。
【0040】(2)化粧料のケーキング試験 塗布具で固型化粧料の表面を一定方向に10回転あるい
は一方向に10回なでる。その後、ペーパータオルで塗
布具についた化粧料を拭く。これらの操作を10回繰り
返した後、固型化粧料のケーキングの有無を確認した。 (評価基準) ○:ケーキングが認められない。 ×:ケーキングが認められる。
【0041】(3)[安定性] 落下強度 コンパクト容器に充填した固型粉末化粧料を、25℃恒
温槽で24時間以上放置後、恒温槽から取り出した直後
に70cmの高さからPタイル上に水平落下させ、この
落下を1サイクルとして、3サイクル行って固型粉末化
粧料にひび、割れ等のないものを合格とした。 (評価基準) ○:合格 ×:不合格
【0042】(実施例1〜8)表1に示す処方の固型粉
末化粧料(プレストパウダー)を以下の方法で調製し
た。(6)〜(11)の各粉末を混合した粉末部に、デ
キストリン脂肪酸エステル(パルミチン酸デキストリ
ン)を溶解した(3)〜(5)の油分を、添加・混合
し、その中に金属石鹸(ステアリン酸亜鉛)を添加し、
ミキサーで充分撹拌した。次いで、ふるいを通して金皿
にとり、プレス機で加圧成形してプレストパウダーを得
た。
【0043】
【表1】
【0044】実施例1〜8の評価結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2から分かるように、金属石鹸、デキス
トリン脂肪酸エステル、可溶性油分を配合した固型粉末
化粧料は、いずれも使用感、使用性に優れ、ケーキング
を起こさず、また落下に対する強度も優れたものであっ
た。なお、実施例1〜3の特徴はステアリン酸亜鉛を1
〜5質量%配合した点、実施例4〜6の特徴はパルミチ
ン酸デキストリンを0.1〜3質量%配合した点、実施
例7〜8の特徴はパルミチン酸デキストリンを溶解する
液状油分を3質量%及び15質量%配合した点にある。
【0047】(実施例9〜17)表3に示す処方の固型
粉末化粧料(プレストパウダー)を実施例1〜8の方法
に準じて調製した。
【0048】
【表3】
【0049】実施例9〜17の評価結果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】表4から分かるように、各種金属石鹸、各
種デキストリン脂肪酸エステル及び可溶性油分を配合し
た実施例9〜17は、いずれも使用感、使用性に優れ、
ケーキング、落下強度に関しても優れたものであった。
【0052】(比較例1〜3)表5に示す処方の固型粉
末化粧料(プレストパウダー)を実施例1〜8の方法に
準じて調製した。
【0053】
【表5】
【0054】比較例1〜3の評価結果を表6に示す。
【0055】
【表6】
【0056】表6から分かるように、金属石鹸及びデキ
ストリン脂肪酸エステルを配合しない比較例1、金属石
鹸のみを配合した比較例2、デキストリン脂肪酸エステ
ルのみを配合した比較例3はいずれも使用感、使用性に
劣っていた。さらに比較例1は、ケーキングを起こし、
また落下に対する強度も悪いものであった。また、比較
例2、比較例3については、落下に対する強度が悪いも
のであった。
【0057】以下、種々の処方の本発明固型粉末化粧料
を実施例として示す。なお、上記の効果試験をこれらに
おいて行ったところ、いずれも優れた結果が得られた。
【0058】 〔実施例18〕 アイシャドー 成分 配合量(質量%) (1)ステアリン酸亜鉛 4.0 (2)パルミチン酸デキストリン 0.1 (3)トリイソステアリン酸グリセリル 2.0 (4)リンゴ酸ジイソステアリル 4.0 (5)スクワラン 3.0 (6)タルク 35.0 (7)マイカ 10.0 (8)セリサイト 残余 (9)シリカ 8.0 (10)アクリル系高分子(注) 1.0 (11)ベンガラ 0.5 (12)黄酸化鉄 0.5 (13)防腐剤 適量 (14)香料 適量
【0059】(注)テクポリマーMB−8C(積水化成
品工業株式会社製)
【0060】<製法>(6)〜(12)の各粉末を混合
した粉末部に、デキストリン脂肪酸エステル(2)、防
腐剤(13)を溶解した(3)〜(5)の油分を、添加
・混合し、さらにその中に(1)の金属石鹸を添加し、
香料(14)をさらに添加した後、ミキサーで充分撹拌
した。次いで、この化粧料100質量部を軽質イソパラ
フィン50質量部と混合し、泥状物とし、金皿に充填
し、ろ紙を介して圧縮成型後、乾燥してアイシャドーを
得た。
【0061】 〔実施例19〕 プレストパウダー 成分 配合量(質量%) (1)ステアリン酸亜鉛 0.2 (2)パルミチン酸デキストリン 5.0 (3)トリイソステアリン酸グリセリル 10.0 (4)リンゴ酸ジイソステアリル 3.0 (5)スクワラン 2.0 (6)タルク 30.0 (7)マイカ 15.0 (8)セリサイト 残余 (9)シリカ 8.0 (10)アクリル系高分子(注) 2.0 (11)ベンガラ 0.5 (12)黄酸化鉄 0.5 (13)防腐剤 適量 (14)香料 適量
【0062】(注)テクポリマーMB−8C(積水化成
品工業株式会社製)
【0063】<製法>実施例18の方法に準じて製造し
た。
【0064】 〔実施例20〕 ファンデーション(両用タイプ) 成分 配合量(質量%) (1)ステアリン酸亜鉛 5.0 (2)ステアリン酸マグネシウム 3.0 (3)パルミチン酸デキストリン 0.05 (4)ジイソステアリン酸ジグリセリル 7.0 (5)イソステアリン酸 2.0 (6)流動パラフィン 4.0 (7)スクワラン 2.0 (8)メチルフェニルポリシロキサン 5.0 (9)シリコーン処理酸化チタン 10.0 (10)シリコーン処理マイカ 残余 (11)シリコーン処理タルク 20.0 (12)シリコーン処理ベンガラ 2.5 (13)シリコーン処理黄酸化鉄 2.0 (14)シリコーン処理黒酸化鉄 0.1 (15)ナイロンパウダー 5.0 (16)防腐剤 適量 (17)香料 適量
【0065】<製法>(9)〜(15)の各粉末を混合
した粉末部に、デキストリン脂肪酸エステル(3)、防
腐剤(16)を溶解した(4)〜(8)の油分を、添加
・混合し、さらにその中に(1)(2)の金属石鹸を添
加し、香料(17)をさらに添加した後、ミキサーで充
分撹拌した。次いで、ふるいを通して金皿にとり、プレ
ス機で加圧成形してファンデーション(両用タイプ)を
得た。
【0066】 〔実施例21〕 パウダーファンデーション 成分 配合量(質量%) (1)ステアリン酸亜鉛 3.0 (2)パルミチン酸デキストリン 8.0 (3)ホホバ油 5.0 (4)マカデミアナッツ油 5.0 (5)トリオクタン酸トリメチロールプロパン 5.0 (6)流動パラフィン 5.0 (7)ワセリン 2.5 (8)ベンガラ 3.0 (9)黄酸化鉄 2.5 (10)黒酸化鉄 0.5 (11)ナイロンパウダー 2.0 (12)酸化チタン 10.0 (13)マイカ 20.0 (14)タルク 残余 (15)防腐剤 適量 (16)香料 適量
【0067】<製法>実施例20の方法に準じて製造し
た。
【0068】 〔実施例22〕 ほほ紅 成分 配合量(質量%) (1)ステアリン酸亜鉛 3.0 (2)ステアリン酸マグネシウム 1.0 (3)パルミチン酸デキストリン 0.3 (4)リンゴ酸ジイソステアリル 0.5 (5)ジ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット 0.5 (6)流動パラフィン 3.0 (7)タルク 残余 (8)カオリン 9.0 (9)酸化チタン 4.0 (10)着色顔料 3.0 (11)防腐剤 適量 (12)香料 適量
【0069】<製法>実施例20の方法に準じて製造し
た。
【0070】 〔実施例23〕 アイライナー 成分 配合量(質量%) (1)ステアリン酸亜鉛 3.0 (2)パルミチン酸デキストリン 0.2 (3)トリイソステアリン酸ジグリセリル 2.5 (4)オクチルドデカノール 0.5 (5)流動パラフィン 7.0 (6)ソルビタンセスキオレエート 5.0 (7)タルク 残余 (8)酸化チタン 15.0 (9)沈降炭酸カルシウム 5.0 (10)着色顔料 5.0 (11)防腐剤 適量 (12)香料 適量
【0071】<製法>実施例20の方法に準じて製造し
た。
【0072】 〔実施例24〕 アイブロー 成分 配合量(質量%) (1)ステアリン酸亜鉛 5.0 (2)パルミチン酸デキストリン 1.0 (3)流動パラフィン 4.0 (4)リンゴ酸ジイソステアリル 1.0 (5)ラノリン 8.0 (6)モノステアリン酸グリセリル 1.0 (7)二酸化チタン 20.0 (8)酸化鉄(赤) 15.0 (9)酸化鉄(黄) 18.0 (10)酸化鉄(黒) 10.0 (11)タルク 残余 (12)防腐剤 適量 (13)香料 適量
【0073】<製法>実施例20の方法に準じて製造し
た。
【0074】 〔実施例25〕 アイシャドー 成分 配合量(質量%) (1)ステアリン酸亜鉛 3.0 (2)パルミチン酸デキストリン 0.3 (3)パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン 0.2 (4)トリオクタン酸グリセリル 3.0 (5)流動パラフィン 6.0 (6)ラノリン 1.0 (7)ソルビタンセスキオレエート 1.0 (8)タルク 残余 (9)マイカ 15.0 (10)炭酸マグネシウム 1.0 (11)セリサイト 5.0 (12)酸化チタン 5.0 (13)球状シリカ 5.0 (14)着色顔料 15.0 (15)防腐剤 適量 (16)香料 適量
【0075】<製法>実施例20の方法に準じて製造し
た。
【0076】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
使用感、使用性が優れ、安定性がよい固型粉末化粧料が
得られる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB172 AB232 AB242 AB322 AB432 AC011 AC022 AC071 AC092 AC241 AC242 AC262 AC331 AC372 AC422 AC442 AD072 AD092 AD152 AD241 AD242 AD512 BB13 BB21 CC12 CC14 DD17 DD21 EE01 EE06 EE07 FF05 FF06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状油分及び粉末を含有した固型粉末化
    粧料において、金属石鹸及びデキストリン脂肪酸エステ
    ルを含有し、かつ前記液状油分の全部又は一部がデキス
    トリン脂肪酸エステルを溶解する液状油分であることを
    特徴とする固型粉末化粧料。
  2. 【請求項2】 デキストリン脂肪酸エステルを溶解する
    液状油分が、エステル、炭化水素、高級脂肪酸又は高級
    アルコールからなる前記液状油分である請求項1記載の
    固型粉末化粧料。
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