JP6794096B2 - 粉末化粧料 - Google Patents

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本発明は、粉末化粧料およびその使用方法に関する。
従来、一般的な化粧方法では、下地用化粧料を塗布した後に、ファンデーションを塗布する。しかし、下地用化粧料は乾きにくく、べたつき易いため、その上にファンデーションを塗布すると、均一に塗布できず、ムラ付きしやすい問題がある。こうした問題に対し、なめらかで塗布しやすく、使用感を向上させたファンデーションが開発されている(特許文献1)。しかし、従来の化粧方法では、経時でファンデーションが皮脂を吸収することにより、ヨレやテカリなどの化粧崩れが生じやすいという問題があった。
一方、化粧崩れを防ぐために、化粧直し用の粉体化粧料をファンデーションの上から塗布することにより、テカリやベタつきを抑え、マットで透明感のある肌色を演出し、また、汗や皮脂を抑え、化粧持ちをよくすることが行われる。しかし、ファンデーションの上から粉体化粧料を塗布すると、経時での肌への負担感や圧迫感があり、十分な化粧効果を得ることが困難であった。
特開平8−12524号公報
本発明は、上記従来技術の諸問題を解消するためになされたものであり、肌表面を滑らかに整え、ファンデーションを均一に塗布しやすくすることにより、化粧効果を改善するとともに、経時による化粧崩れを抑制して化粧効果を持続させるための下地用の粉末化粧料およびその使用方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、ゲル組成物と弾性パウダーとを含有する粉末化粧料を、下地用化粧料を塗布した後、かつ、ファンデーションを塗布する前に使用することにより、化粧効果を改善し、また、その効果を持続させることができることを見出した。
すなわち、本発明は、下記の成分:(a)ゲル組成物、および(b)弾性パウダーを含んでなる粉末化粧料を提供するものである。
前記粉末化粧料において、前記成分(a)の含有量が0.01〜10質量%であり、前記成分(b)の含有量が0.1〜90質量%であることが好ましい。
前記成分(a)は、架橋型オルガノポリシロキサン重合体をシリコーン油により膨潤したゲル組成物であることが好ましい。
前記成分(b)は、平均粒子径1〜30μmの球状シリコーン弾性粉体であることが好ましい。
また、本発明は、上記粉末化粧料を、下地用化粧料を塗布した後、かつ、ファンデーションを塗布する前に塗布する化粧方法を提供するものである。
本発明に係る粉末化粧料は、下地用化粧料の上に直接塗布することにより、余分なオイルを吸収し、肌表面を滑らかに整えることができるため、その後にファンデーションを均一に塗布することが容易となり、良好な化粧効果を得ることができる。また、本発明に係る粉末化粧料をファンデーションの下に塗布することにより、本発明に係る粉末化粧料が経時で出てくる皮脂を吸収することにより、ファンデーションが皮脂を吸収することを抑制できるため、化粧効果の持続性を改善することが可能である。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。
本発明は、下記の成分:(a)ゲル組成物、および(b)弾性パウダーを含んでなる粉末化粧料である。
本発明における(a)ゲル組成物は、油性成分と油ゲル化剤とを混合し、油ゲル化剤を油性成分により膨潤させてなる組成物である。
本発明におけるゲル組成物(a)を調製するために使用できる油性成分は、常温〜化粧料の製造温度(25〜80℃)において液状を呈する油分であって、化粧料や医薬部外品に通常使用される油分であれば、特に限定されるものではない。例えば、流動パラフィン、スクワランなどの炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ジペンタエリトリット2−エチルヘキサン酸、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステル類;オリーブ油、ヒマシ油などの油脂類;イソステアリン酸、オレイン酸などの高級脂肪酸類;イソステアリルアルコール、オレイルアルコールなどの高級アルコール類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンなどのシリコーン油などが挙げられる。本発明における油性成分は、上記の一種または二種以上を任意に選択して用いることができる。
本発明におけるゲル組成物(a)を調製するために使用できる油ゲル化剤は、上記油性成分をゲル化させることができるものであれば、特に限定されない。油ゲル化剤としては、例えば、デキストリン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ショ糖脂肪酸エステル、金属石けん、有機変性粘土鉱物、架橋型オルガノポリシロキサン重合体などが挙げられる。油ゲル化剤は、上記の一種または二種以上を任意に選択して用いることができるが、好ましくは、架橋型オルガノポリシロキサン重合体またはデキストリン脂肪酸エステルであり、特に好ましくは、架橋型オルガノポリシロキサン重合体である。
デキストリン脂肪酸エステルとしては、デキストリンと炭素数8〜22の高級脂肪酸とのエステルが好ましく、具体的には、ラウリン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ベヘニン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリンなどが挙げられる。これらのデキストリン脂肪酸エステルは市販されており、例えば、レオパールTL2、レオパールTT2、レオパールKL2、レオパールKLC2(いずれも千葉製粉社製)などが好ましい市販品として挙げられる。
架橋型オルガノポリシロキサン重合体としては、特に限定されないが、例えば、「ジビニルジメチルポリシロキサンで架橋したジメチルポリシロキサン」、「炭素数3〜20のアルキル基で架橋したジメチルポリシロキサン」、「ビニルシクロヘキセンオキシドで架橋したアルキルジメチコン」、「フェニルビニルジメチルポリシロキサンで架橋したジメチルポリシロキサン」、「架橋したメチルフェニルポリシロキサン」などが挙げられる。
本発明におけるゲル組成物(a)は、好ましくは、架橋型オルガノポリシロキサン重合体をシリコーン油により膨潤させてなるシリコーンゲル組成物である。
架橋型オルガノポリシロキサン重合体を膨潤させるために使用できるシリコーン油としては、化粧料に使用されるものであれば特に限定されず、例えば、ジメチコン、メチルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、シクロメチコンなどが挙げられる。また、シリコーン油により架橋型オルガノポリシロキサン重合体を膨潤させる場合には、シリコーン油と架橋型オルガノポリシロキサン重合体との混合比(質量比)は、98:2〜60:40とすることが好ましい。
架橋型オルガノポリシロキサン重合体は、シリコーン油によりすでに膨潤されてゲル組成物になった状態のものが市販されているため、本発明では、こうした市販品を使用することもできる。市販品としては、例えば、KSG−15、KSG−16、KSG−18A、KSG−19、KSG−1610(信越化学工業社製)、9040−Silicone Elastomer Blend、9045−Silicone Elastomer Blend、9041−Silicone Elastomer Blend、9546−Silicone Elastomer Blend(東レ・ダウコーニング社製)、VELVESIL 125、VELVESIL DM(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)などが挙げられる。
本発明の粉末化粧料におけるゲル組成物(a)の含有量は、粉末化粧料の総質量を100%としたときに、好ましくは、0.01〜10質量%であり、特に好ましくは、0.1〜5質量%である。上記の範囲であれば、使用性の良好な化粧料を得ることができる。
本発明における弾性パウダー(b)は、化粧料に通常使用される弾性パウダーであれば特に限定されるものではない。本発明に用いられる弾性パウダーとしては、例えば、シリコーン樹脂粉体、ポリウレタン粉体、ポリアクリル酸アルキル粉体、ナイロン粉体などが挙げられる。本発明における弾性パウダーは、上記の一種または二種以上を任意に選択して用いることができるが、好ましくは、シリコーン樹脂粉体またはポリウレタン粉体であり、特に好ましくは、シリコーン樹脂粉体である。
本発明において使用できる弾性パウダー(b)は、好ましくは、その平均粒子径が1〜30μmであり、特に好ましくは、その平均粒子径が1〜15μmである。「平均粒子径」とは、例えば、レーザー回折散乱を用いた測定、または、超高圧透過型電子顕微鏡(TEM)もしくは走査型電子顕微鏡(SEM)による観察などによって求められる数値であり、市販品を使用する場合には、製品に表示された平均粒子径であってよい。上記の範囲であれば、感触・使用性の良好な化粧料を得ることができる。上記の範囲未満であると、きしみ感を感じ、十分な感触や使用感が得られない場合がある。一方、上記の範囲を超えるものであると、伸びの悪さや滑らかさが劣り、好ましくない場合がある。
本発明において使用できる弾性パウダーは市販されており、市販品を使用することもできる。例えば、KSP−100、KSP−105、KSP−300(信越化学工業社製)、TOSPEARL 150KA、TOSPEARL 145、TOSPEARL 2000B*(モメンティブ・パフォ−マンス・マテリアルズ社製)、Plastic Powder D−800、Plastic Powder D−400(東色ピグメント社製)、TECHPOLYMER MB−8C(積水化成品工業社製)、マツモトマイクロスフェアー M−330(松本油脂製薬社製)、ガンツパールGM−0600、ガンツパールGM−2000、ガンツパールGMX−0810、ガンツパール GMP−0800、ガンツパールGBM−55COS(アイカ工業社製)などが好ましい市販品として挙げられる。
本発明の粉末化粧料における弾性パウダー(b)の含有量は、粉末化粧料の総質量を100%としたときに、0.1〜90質量%であることが好ましい。上記の範囲で弾性パウダーを含有させることにより、さらさら伸びる心地よい感触を得ることができ、また、本発明の粉末化粧料を塗布した後にファンデーションを塗布する際にも、非常に塗布し易く、感触・仕上がりともに良好な化粧効果を得ることができる。弾性パウダーの含有量が0.1質量%未満であると、感触・仕上がりの面で十分な効果が得られない。一方、弾性パウダーの含有量が90質量%を超えると、伸びが良すぎて肌への付着が弱くなるため、好ましくない。上記の範囲は、特に好ましくは1〜50質量%である。
本発明の粉末化粧料は、上記成分(a)および(b)の他に、化粧料、医薬部外品、医薬組成物などに通常用いられる他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。前記他の成分としては、例えば、弾性パウダー(b)以外の粉体、油性成分、水、染料、高分子化合物、香料、界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤、保湿剤、多価アルコール、低級アルコール、糖類、紫外線吸収剤、美白剤、皮膚賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、抗炎症剤等の薬剤、収斂剤、清涼剤などが挙げられる。弾性パウダー(b)以外の粉体としては、例えば、シリカ、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄などの無機顔料;シルク;有機顔料;およびこれらの複合顔料などが挙げられる。油性成分としては、上で記載したゲル組成物(a)を調製するために使用できる油性成分を用いることができる。また、常温〜化粧料の製造温度(25〜80℃)において液状を呈するものであれば、半固形油分または固形油分を上記油性成分に混合させたものを用いてもよい。半固形油分としては、例えば、セスキイソステアリン酸ソルビタンなどの界面活性剤、ワセリン、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、ジペンタエリトリット脂肪酸(12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸、ロジン酸など)エステルなどを使用し得る。また、固形油分としては、硬化油、モクロウなどの油脂;セレシン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックスなどの炭化水素;ミツロウ、キャンデリラワックス、カルナウバワックスなどのロウ;ステアリン酸、ベへン酸などの高級脂肪酸;セタノールなどの高級アルコールなどを使用し得る。また、金属石けん、シリコーン、レシチンなどにより改質された粉体を用いることもできる。本発明の粉末化粧料は、さらに、他の成分として、油中水型乳化組成物、水中油型乳化組成物などの乳化組成物を配合することもできる。
本発明の粉末化粧料の製造方法は、特に限定されず、通常の粉末化粧料の混合、分散、粉砕に用いられる混合機や粉砕機を使用して製造することができる。混合機としては、例えば容器回転混合機、高速流動混合機、振動混合機などが挙げられる。また、粉砕機としては、圧縮粉砕機、せん断粉砕機、衝撃粉砕機、ボール媒体粉砕機、気流粉砕機などが挙げられる。せん断粉砕機を使用する場合には、ゲル組成物は、好ましくはシリコーン油などで希釈して粘度を低くした状態で添加することにより、使用感が向上した粉末化粧料を得ることができる。ボール媒体粉砕機を用いる場合には、ゲル組成物をそのまま添加しても、十分に良好な使用感を有した粉末化粧料を得ることができる。
本発明の粉末化粧料は、下地用化粧料を塗布した後、かつ、ファンデーションを塗布する前に塗布することができる。本発明の粉末化粧料を塗布する前に使用できる下地用化粧料は、特に限定されないが、一般に市販されているものを用いることができる。剤型としては油中水型乳化組成物、水中油型乳化組成物などの乳化組成物、油型組成物などが挙げられ、形状としてはクリーム状、液状、ジェル状、固形状などが挙げられる。本発明の粉末化粧料を塗布した上に塗布できるファンデーションは、特に限定されないが、例えば、パウダーファンデーション、乳化ファンデーション、油性固形ファンデーションなどが挙げられ、好ましくはパウダーファンデーションである。
本発明に係る粉末化粧料は、下地用化粧料の上に直接塗布することにより、余分なオイルを吸収し、肌表面を滑らかに整えることができるため、その後にファンデーションを均一に塗布することを可能とし、化粧効果の改善に有用である。また、本発明に係る粉末化粧料が経時で出てくる皮脂を吸収することにより、その上に塗布されたファンデーションが皮脂を吸収することを抑制できるため、化粧効果の持続性の改善に有用である。
以下に実施例を挙げ、本発明についてさらに説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
<実施例1〜9および比較例1〜3:粉末化粧料>
下記表1に示す組成および以下に示す製造方法により、粉末化粧料を調製し、「官能評価(伸びの軽さ)」、「官能評価(滑らかさ)」、「仕上がり(透明感)」、「仕上がり(ソフトフォーカス感)」、「ファンデーションの塗布し易さ」、「化粧持ち(持続性)」、「化粧持ち(圧迫感)」の項目について、以下に示す評価方法および判定基準により評価し、その結果をあわせて表1に示した。表中の数値は質量%である。
Figure 0006794096
※1: KSG−19(信越化学工業株式会社製)
※2: レオパール KL2(千葉製粉株式会社製)
※3: KP−545(信越化学工業株式会社製)
※4: KSP−100(信越化学工業株式会社製)
※5: Plastic Powder D−800(東色ピグメント株式会社製)
※6: MR−5C(綜研化学株式会社製)
※7: 東レナイロン微粒子 SP−500(東レ株式会社)
[製造方法]
成分7〜13の粉体原料を、ヘンシェルミキサーにて均一に混合した。その後、成分1〜6を添加し、さらに混合した後、メッシュを通して粉末化粧料を得た。
[評価方法および判定基準]
a.官能評価(伸びの軽さ)
(評価方法)
各試料を肌に塗布したときの伸びの軽さを確認した。
(判定基準)
非常に良い : ◎
良い : ○
やや不良 : △
不良 : ×
b.官能評価(滑らかさ)
(評価方法)
各試料を肌に塗布したときの滑らかさを確認した。
(判定基準)
非常に良い : ◎
良い : ○
やや不良 : △
不良 : ×
c.仕上がり(透明感)
(評価方法)
各試料を肌に塗布したときの仕上がりの透明感を確認した。
(判定基準)
非常に良い : ◎
良い : ○
やや不良 : △
不良 : ×
d.仕上がり(ソフトフォーカス感)
(評価方法)
各試料を肌に塗布したときの仕上がりのソフトフォーカス感を確認した。
(判定基準)
非常に良い : ◎
良い : ○
やや不良 : △
不良 : ×
e.ファンデーションの塗布し易さ
(評価方法)
各試料を肌に塗布した後に、一般的なパウダーファンデーションを塗布したときの、塗布し易さについて評価した。
(判定基準)
非常に塗布し易い : ◎
塗布し易い : ○
やや塗布しにくい : △
塗布しにくい : ×
f.化粧持ち(持続性)
(評価方法)
各試料を肌に塗布し、さらに一般的なパウダーファンデーションを塗布した状態で、パネルに通常の生活をしてもらい、5時間後の化粧効果について評価した。
(判定基準)
非常に良い : ◎
良い : ○
やや不良 : △
不良 : ×
g.化粧持ち(圧迫感)
(評価方法)
各試料を肌に塗布し、さらに一般的なパウダーファンデーションを塗布した状態で、パネルに通常の生活をしてもらい、5時間後の肌への圧迫感について評価した。
(判定基準)
全く感じない : ◎
ほぼ感じない : ○
やや感じる : △
非常に感じる : ×
[結果]
表1の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜9の粉末化粧料は、「官能評価」、「ファンデーションの塗布し易さ」、「化粧持ち」の全ての項目に優れた粉末化粧料であった。一方、ゲル組成物(成分1〜3)を含有しない比較例1では滑らかさや、化粧持ちの評価が低かった。また、皮膜形成剤(成分4)を含有した比較例2でも、伸びの軽さや滑らかさの評価が低かった。さらに、弾性パウダー(成分7〜10)を含有しない比較例3では、滑らかさや仕上がり、化粧持ちの評価が低かった。
<実施例1および比較例1、2:粉末化粧料の使用方法>
下記表2に示す通りの順番で化粧料を使用し、パネルに化粧を施した。「仕上がり(透明感)」、「仕上がり(ソフトフォーカス感)」、「ファンデーションの塗布し易さ」、「化粧持ち(持続性)」、「化粧持ち(圧迫感)」の項目について、以下に示す評価方法および判定基準により評価し、その結果をあわせて表2に示した。
Figure 0006794096
[評価方法および判定基準]
h.ファンデーションの塗布し易さ
(評価方法)
各試料を順番に肌に塗布した際に、パウダーファンデーションの塗布し易さについて評価した。
(判定基準)
非常に塗布し易い : ◎
塗布し易い : ○
やや塗布しにくい : △
塗布しにくい : ×
i.仕上がり(透明感)
(評価方法)
各試料を順番に肌に塗布したときの仕上がりの透明感を確認した。
(判定基準)
非常に良い : ◎
良い : ○
やや不良 : △
不良 : ×
j.仕上がり(ソフトフォーカス感)
(評価方法)
各試料を順番に肌に塗布したときの仕上がりのソフトフォーカス感を確認した。
(判定基準)
非常に良い : ◎
良い : ○
やや不良 : △
不良 : ×
k.化粧持ち(持続性)
(評価方法)
各試料を順番に肌に塗布した状態で、パネルに通常の生活をしてもらい、5時間後の化粧効果について評価した。
(判定基準)
非常に良い : ◎
良い : ○
やや不良 : △
不良 : ×
l.化粧持ち(圧迫感)
(評価方法)
各試料を順番に肌に塗布した状態で、パネルに通常の生活をしてもらい、5時間後の肌への圧迫感について評価した。
(判定基準)
全く感じない : ◎
ほぼ感じない : ○
やや感じる : △
非常に感じる : ×
[結果]
表2の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1の粉末化粧料の使用方法では、「ファンデーションの塗布し易さ」の評価が高く、「仕上がり」や「化粧持ち」の項目でも優れた粉末化粧料であった。一方、粉末化粧料をファンデーションの後に塗布した比較例2では、ファンデーションが塗布しにくく、経時で圧迫感を感じ易い結果となった。また、一般的な粉末化粧料を、実施例1と同様の順番により塗布した比較例2では、ファンデーションの塗布し易さや仕上がりはよいものの、経時でやや圧迫感を感じ易い結果となった。

Claims (4)

  1. 下地用化粧料を塗布した後、かつ、ファンデーションを塗布する前に塗布するための粉末化粧料であって、下記の成分:
    (a)油性成分と油ゲル化剤とを混合し、油ゲル化剤を油性成分により膨潤させてなるゲル組成物、および
    (b)10質量%超〜90質量%の球状シリコーン弾性パウダー
    を含んでなる粉末化粧料(ただし、固形粉末化粧料を除く)
  2. 前記粉末化粧料において、前記成分(a)の含有量が0.01〜10質量%である、請求項1に記載の粉末化粧料。
  3. 前記成分(a)が、架橋型オルガノポリシロキサン重合体をシリコーン油により膨潤させてなるシリコーンゲル組成物である、請求項1または2に記載の粉末化粧料。
  4. 前記成分(b)の平均粒子径が1〜30μmである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉末化粧料。
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