JP6062074B2 - 組換え植物細胞、これの製造方法及びこれを利用した目的タンパク質の生産方法 - Google Patents

組換え植物細胞、これの製造方法及びこれを利用した目的タンパク質の生産方法 Download PDF

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Description

本発明は、目的タンパク質を発現する植物細胞、これの製造方法及びこれを利用した目的タンパク質の生産方法に関する。また、本発明は、目的タンパク質をコードする遺伝子を含有するベクターが導入された目的タンパク質発現用植物細胞及びこれの製造方法と、前記植物細胞を介して目的タンパク質を大量生産する方法に関する。
バイオ医薬品(biopharmaceutical)とは、生体内に存在する物質を医薬品として用いるものをいい、より広い意味では先端バイオ技術である遺伝子組換え、細胞融合、細胞培養など生物工学技術を基盤として生産された医薬品と定義することができる。このようなバイオ医薬品は、タンパク質医薬品、治療用抗体、ワクチン、遺伝子治療剤及び細胞治療剤に分類される。
現在多くの組換えタンパク質は、動物細胞と昆虫細胞などの高等細胞を宿主として利用するか酵母やバクテリアのような微生物を介して生産されてきた。しかし、このような動物細胞培養は培地の価格が高く、ヒトに感染されうるウイルスの汚染可能性が高く、牛血清由来タンパク質の流入の可能性によって、これらを除去するための別の精製工程が必要な短所がある(Huang and McDonald 2009)。
そこで、最近植物細胞培養が、組換えタンパク質の代替生産システムとして浮上している。植物細胞の場合、動物由来ウイルスや病原菌に感染しないだけでなく、動物由来物質混入の恐れがなくて安全な生産システムと考えられている。
しかし、植物細胞培養は、動物細胞を含む他の宿主に比べて相対的に低いタンパク質発現水準と遅い生長速度を示す。これに対して植物由来バイオ医薬品の商業化のためには、新しい植物細胞培養を介して組換えタンパク質の生産システムの開発が求められてきた。
本背景技術の部分に記載された前記情報は、ただ本発明の背景に対する理解を向上させるためのものであって、そこに本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって既知の先行技術を形成する情報を含まないことがある。
本発明の目的は、大量生産が可能な向上した生産性を持つ、目的タンパク質の製造方法を提供するところにある。
前記目的を達成するために、本発明は目的タンパク質を発現する植物細胞で、前記植物細胞には目的タンパク質をコードする遺伝子を含有する組換えベクターが導入されていて、前記植物細胞は、植物形成層由来幹細胞(CMC:Cambial Meristematic Cells)またはカルスを含み、ここで、前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は、植物から分離した先天的に未分化の細胞を含有する植物由来細胞株として、前記細胞株は、植物の形成層組織から分離して、カルスへの脱分化過程を経なかった分裂組織的連続性を持つことを特徴とする目的タンパク質発現用植物細胞を提供する。
本発明はまた、植物形成層由来幹細胞(CMC)またはカルスを含む植物細胞の集団(population)に、目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムを添加して共培養することによって、植物細胞を目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換する工程を含む目的タンパク質発現用植物細胞の製造方法を提供する。
本発明はまた、下記の工程を含む、目的タンパク質発現用植物細胞から目的タンパク質を製造する方法を提供する:
(a)植物形成層由来幹細胞(CMC)またはカルスを含む植物細胞の集団(population)に目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムを添加して共培養することによって、目的タンパク質をコードする遺伝子に安定的形質転換または、一時的発現させる工程;及び
(b)前記アグロバクテリウムで感染させた植物細胞培養物で発現した目的タンパク質を回収する工程。
本発明はさらに、下記の工程を含む、目的タンパク質発現用形質転換植物体から目的タンパク質を製造する方法を提供する:
(a)目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換された植物体を生長させる工程;
(b)前記形質転換された植物体から形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)を分離する工程;
(c)前記分離された形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)を培地で培養する工程;及び
(d)前記形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)培養物で発現した目的タンパク質を回収する工程。
本願は特定の実施形態において例えば以下の項目を提供する:
(項目1)
目的タンパク質を発現する植物細胞で、前記植物細胞には目的タンパク質をコードする遺伝子を含有する組換えベクターが導入されていて、前記植物細胞は、植物形成層由来幹細胞(CMC:Cambial Meristematic Cells)またはカルスを含み、ここで、前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は、植物から分離した先天的に未分化の細胞を含有する植物由来細胞株で、前記細胞株は、植物の形成層組織から分離して、カルスへの脱分化過程を経なかった分裂組織的連続性を持つことを特徴とする目的タンパク質発現用植物細胞。
(項目2)
前記植物細胞は、植物形質転換形成層由来幹細胞(CMC)に目的タンパク質をコードする遺伝子を含有する組換えベクターが導入されていることを特徴とする項目1に記載の目的タンパク質発現用植物細胞。
(項目3)
前記目的タンパク質をコードする遺伝子は、植物細胞で形質感染されて前記目的タンパク質が一時的に発現されることを特徴とする項目2に記載の目的タンパク質発現用植物細胞。
(項目4)
前記目的タンパク質をコードする遺伝子は、植物形成層由来幹細胞(CMC)で安定的に形質転換されることを特徴とする項目2に記載の目的タンパク質発現用植物細胞。
(項目5)
前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は、目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換された植物体から分離されることを特徴とする項目2に記載の目的タンパク質発現用植物細胞。
(項目6)
前記目的タンパク質は、抗原、抗体、抗体断片、構造タンパク質、調節タンパク質、転写因子、毒素タンパク質、ホルモン、ホルモン類似体、サイトカイン、酵素、酵素阻害剤、輸送タンパク質、レセプター、レセプターの断片、生体防御誘導物質、保存タンパク質、移動タンパク質(movement protein)、エックスプロイティブプロテイン(exploitive protein)及びレポータータンパク質で構成される群から選択されるいずれか一つ以上の目的タンパク質であることを特徴とする項目2に記載の目的タンパク質発現用植物細胞。
(項目7)
前記植物は、トマト、タバコ、ニンジン、櫟及び山参で構成される群から選択されることを特徴とする項目2に記載の目的タンパク質発現用植物細胞。
(項目8)
植物形成層由来幹細胞(CMC)またはカルスを含む植物細胞の集団(population)に、目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムを添加して共培養することによって、植物細胞を目的タンパク質をコードする遺伝子で形質感染または形質転換する工程を含む目的タンパク質発現用植物細胞の製造方法として、ここで、前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は、植物から分離した先天的に未分化の細胞を含有する植物由来細胞株で、前記細胞株は、植物の形成層組織から分離して、カルスへの脱分化過程を経なかった分裂組織的連続性を持つことを特徴とする目的タンパク質発現用植物細胞の製造方法。
(項目9)
前記製造方法は、植物形成層由来幹細胞(CMC)に、目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムを添加して共培養することによって、植物細胞を目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換することを特徴とする項目8に記載の目的タンパク質発現用植物細胞の製造方法。
(項目10)
前記形質感染または形質転換する工程は、静置培養(stationary culture)工程をさらに含むことを特徴とする項目8に記載の目的タンパク質発現用植物細胞の製造方法。
(項目11)
前記形質感染または形質転換する工程は、単回または間欠的静置培養工程をさらに含むことを特徴とする項目8に記載の目的タンパク質発現用植物細胞の製造方法。
(項目12)
前記共培養は、前記植物細胞と前記目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムの培養物を1分乃至48時間撹はんして培養した後、1分乃至96時間静置培養した後、再び1乃至14日間撹はん培養することを特徴とする項目8に記載の目的タンパク質発現用植物細胞の製造方法。
(項目13)
前記添加されるアグロバクテリウムのOD 600 は、0.00001乃至2.0であることを特徴とする項目8に記載の目的タンパク質発現用植物細胞の製造方法。
(項目14)
次の工程を含む、目的タンパク質発現用植物体から目的タンパク質を製造する方法:
(a)目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換された植物体を生長させる工程;
(b)前記形質転換された植物体から形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)を分離する工程;
(c)前記分離された形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)を培地で培養する工程;及び
(d)前記形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)培養物で発現した目的タンパク質を回収する工程。
(項目15)
次の工程を含む、目的タンパク質発現用植物細胞から目的タンパク質を製造する方法:
(a)植物形成層由来幹細胞(CMC)またはカルスを含む植物細胞の集団(population)に目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムを添加して共培養することによって、目的タンパク質をコードする遺伝子に安定的形質転換または、一時的発現させる工程;及び
ここで、前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は植物から分離した先天的に未分化された細胞を含有する植物由来細胞株で、前記細胞株は、植物の形成層組織から分離して、カルスロの脱分化過程を経ない分裂組織的連続性を持って、
(b)前記アグロバクテリウムで感染させた植物細胞培養物で発現した目的タンパク質を回収する工程。
Aは、材料植物(トマトの幹)の写真で、Bは、形成層由来幹細胞(CMC)を誘導してその他組織由来カルス層と分離し始めた様子を観察した写真である。 本発明に係るトマト形成層由来幹細胞(CMC、A)及びトマトカルス(B)の細胞凝集程度を観察した顕微鏡写真である。 本発明に係るトマト形成層由来幹細胞(CMC)とトマトカルスの生長速度を示すグラフである。 トマト形成層由来幹細胞(CMC)をアグロバクテリウムと共培養して5日経過後一時的発現で90%以上の感染率を見せるGFP(Green Fluorescent Protein)発現写真である。 山参形成層由来幹細胞(CMC)をアグロバクテリウムと共培養して10日経過後GFPの一時的発現写真である。 ニンジン形成層由来幹細胞(CMC)をアグロバクテリウムと共培養して10日経過後GFPの一時的発現写真である。 トマト形成層由来幹細胞(CMC)に安定的形質転換で発現するGFP発現clumpと形質転換されなかったclumpをUV light下で観察した写真である。 GFPが安定的形質転換されたそ各々のトマト形成層由来幹細胞(TCMC)に対する蛍光顕微鏡写真である。 蛍光発現が確認されたクラスターを選択して継続的に継代培養してGFPを発現するcellを増殖させた写真である。 トマト形成層由来幹細胞(CMC)またはカルスで沈積有無による安定的形質転換比較結果を示した写真である。 ニンジン形成層由来幹細胞(CMC)またはカルスで沈積有無による安定的形質転換比較結果を示した写真である。 山参形成層由来幹細胞(CMC)で沈積有無による安定的形質転換比較結果を示した写真である。 GFPが形質転換されたトマト形成層由来幹細胞(TCMC)を3Lバイオリアクターで培養してUV lightを照射してGFP発現結果を示した写真である。 形質転換されたNicotiana benthamianaを純化して植木鉢に生育させた結果を示した写真である。 タバコの茎を採取して形態を観察した結果を示した写真である。 GFPが形質転換されたタバコ植物体をcross sectionして観察した結果を示した写真である。 形質転換されたNicotiana benthamianaの形成層部位で形成層由来幹細胞(TCMC)を分離した結果を示した写真である。 形質転換されたNicotiana tabacum cv.xanthiの形成層部位で形成層由来幹細胞(TCMC)分離した結果を示した写真である。 GFPが形質転換された植物体とその植物体から分離した形成層由来幹細胞(TCMC)から全体水溶性タンパク質を利用してウェスタンブロット結果を示した写真である。
他の方式で定義されない限り、本明細書において使用されたあらゆる技術的・科学的用語は、本発明が属する技術分野に熟練した専門家によって通常理解されるものと同じ意味を有する。通常、本明細書において使用された命名法は、本技術分野において周知であり、しかも汎用されるものである。
目的タンパク質を発現する植物細胞で、前記植物細胞には目的タンパク質をコードする遺伝子を含有する組換えベクターが導入されていて、前記植物細胞は、植物形成層由来幹細胞またはカルスを含む。
一実施例において、前記植物細胞は、目的タンパク質をコードする遺伝子を含有する組換えベクターが導入されている形質転換形成層由来幹細胞(TCMC)であってもよい。
本出願の発明者等は、植物形成層由来幹細胞(CMC)に目的タンパク質をコードする遺伝子を導入した結果、従来カルス培養時問題になった遅い生長速度及び低いタンパク質発現率による問題を解消することができて、植物の形成層由来幹細胞(CMC)を形質転換して組換えタンパク質を生産する場合、従来知られた植物細胞に比べて画期的に形質転換率が向上して、目的タンパク質の一時的発現技術適用時組換えタンパク質の顕著に向上した生産が可能であることと安定的な形質転換が確立されることを確認した。
本願において、前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は、植物から分離した先天的に未分化の細胞を含有する植物由来細胞株として、前記細胞株は、植物の形成層組織から分離して、カルスへの脱分化過程を経なかった分裂組織的連続性を持つことを特徴とする。
本願において、カルスは分化した組織が傷によって脱分化過程を経て形成される無定形の細胞塊で、脱分化以後本来の特性を失って未分化状態に存在する。本願で用いられた植物形成層由来幹細胞(CMC)は、脱分化過程を経なかった先天的未分化状態を維持するという点でカルスと差がある。
本発明の一部発明者等は、初めて植物の形成層から、脱分化されたカルスとは異なって先天的に未分化された細胞である植物形成層由来幹細胞(CMC)を分離した(KR10−1064519B1)。このような植物形成層由来幹細胞は、(a)植物から形成層含有組織を収得する工程;(b)前記収得された形成層含有組織を培地で培養する工程;及び(c)前記培養された形成層含有組織から、形成層以外の部分または、形成層以外の部分から由来したカルスを含まない、形成層から培養された形成層由来細胞だけを分離・収得する工程と、を含む方法によって分離することができる。ここで、a)工程の形成層含有組織は、殺菌工程を経たものであることを特徴とする。
本願において、「ベクター(vector)」とは、適切な宿主内でDNAを発現させることができる適切な調節配列に作動可能に連結されたDNA配列を含有するDNA製造物を意味する。ベクターは、プラスミド、ファージ粒子または単に潜在的ゲノム挿入物であってもよい。適当な宿主で形質転換されると、ベクターは、宿主ゲノムと関係がなく複製して機能できるか、または、一部の場合にはゲノムそれ自体に統合され得る。プラスミドが現在のベクターの最も通常的に用いられる形態であるため、本発明の明細書で「プラスミド(plasmid)」及び「ベクター(vector)」は、時には互いに交換的に用いられる。本発明の目的から、プラスミドベクターを利用することが好ましい。このような目的に用いられる典型的なプラスミドベクターは、(a)宿主細胞当たり数個〜数百個のプラスミドベクターを含むように複製が効率的に行われるようにする複製開始点、(b)プラスミドベクターで形質転換された宿主細胞が選抜できるようにする抗生剤耐性遺伝子及び(c)外来DNA切片が挿入されることができる制限酵素切断部位を含む構造を持っている。適切な制限酵素切断部位が存在しなくても、通常の方法による合成オリゴヌクレオチドアダプター(oligonucleotide adaptor)または、リンカー(linker)を使えば、ベクターと外来DNAを容易にライゲーション(ligation)することができる。ライゲーション後、ベクターは適切な宿主細胞で形質転換されなければならない。形質転換は、カルシウムクロライド方法または電気穿孔法(electroporation)(Neumann,et al.,EMBO J.,1:841,1982)等を使用して容易に達成できる。
本発明に係る遺伝子の過発現のために用いられるベクターは、当業界に公示された発現ベクターが用いられる。本発明では、通常植物体の形質転換に用いられるbinary vectorが用いられた。
当業界に周知のように、宿主細胞において形質転換遺伝子の発現水準を高めるためには、該当遺伝子が転写及び翻訳発現調節配列に作動可能に連結されなければならない。好ましくは発現調節配列及び該当遺伝子は、細菌選択マーカー及び複製開始点(replication origin)を一緒に含んでいる一つの組換えベクター内に含まれることになる。組換えベクターは、植物細胞内で有用な発現マーカーをさらに含むことが好ましい。
上述した組換えベクターによって形質転換された植物形成層由来幹細胞(TCMC)は、本発明の別の側面を構成する。本願明細書に用いられた用語「形質転換(transformation)」とは、DNAを宿主に導入してDNAが染色体外因子として、または染色体統合完成によって複製可能になることを意味する。一方、「形質感染(transfection)」とは、DNAを宿主細胞に導入して宿主細胞内において複製可能になることを意味する。
もちろん全ベクターが本発明の植物形成層由来幹細胞(CMC)システム内でDNA配列を発現するのに全部同等に機能を発揮はしないことを理解しなければならない。しかし、当業者ならば過度な実験的負担なく本発明の範囲を逸脱しないまま、種々のベクター及び発現調節配列のうち適切に選択できる。ベクターの複製数、複製数を調節できる能力及び当該ベクターによってコードされる他のタンパク質、例えば抗生剤マーカーの発現も考慮されなければならない。
このように、目的タンパク質をコードする遺伝子は、ベクターを介して植物形成層由来幹細胞(CMC)中一時的に発現(Transient Expression)されるか、安定的に形質転換(stable transformation)される。
目的タンパク質をコードする遺伝子が、植物形成層由来幹細胞(CMC)中に導入されて一時的発現すること以外にも、目的タンパク質をコードする遺伝子は、前記植物形成層由来幹細胞(CMC)のゲノムに導入されて、染色体上因子として存在することによって安定的に形質転換される。本発明が属する技術分野の当業者にとって、前記目的タンパク質をターゲットとする遺伝子を植物形成層由来幹細胞(CMC)のゲノム染色体に挿入しても、前記の通りに組換えベクターを植物形成層由来幹細胞に導入した場合と同じ効果を持つことは自明である。
従って、本発明は他の観点で、植物形成層由来幹細胞(CMC)の染色体に、目的タンパク質をコードする遺伝子が挿入されている、目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞(TCMC:Transformed Cambial Meristematic Cells)に関する。
発明において、目的タンパク質をコードする遺伝子を含有する組換えベクターの導入または目的タンパク質をコードする遺伝子の染色体挿入は、植物形成層由来幹細胞(CMC)またはカルスを含む植物細胞の集団(population)に、目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムを添加して共培養することよっにて行われることができる。
一実施例で、前記共培養は、暗条件で行われることを特徴とする。前記共培養は、植物形成層由来幹細胞(CMC)またはカルスを含む植物細胞と前記目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含むアグロバクテリウムの培養物を撹はんして培養するもので、以後静置培養(stationary culture)工程を追加で含んでもよい。
前記静置培養は、培養培地を撹はんせず容器を静置した状態で培養する方法で、本願では撹はんせず沈積するのと混用して用いられる。
前記静置培養は、単回または間欠的培養形態で含まれる。単回の静置培養が含まれる場合、例えば植物細胞とアグロバクテリウムの培養物を撹はんして共培養して、静置培養した後再び撹はん培養することを特徴とする。間欠的静置培養が含まれる場合、植物細胞とアグロバクテリウムの培養物を撹はんして共培養して、静置培養した後、再び撹はんして共培養する培養形態が数乃至数十回繰り返される。
この時、詳細には、前記培養は、前記植物細胞と前記目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムの培養物を1分乃至48時間撹はんして共培養した後、1分乃至96時間静置培養した後、再び1乃至10日間撹はん培養することを特徴とする。共培養のために添加されるアグロバクテリウムのOD600は、0.00001乃至2.0であってもよい。
アグロバクテリウムのOD600が低すぎると、一時的発現のための形質転換感染率が低くなる問題があって、高すぎると宿主細胞の生存率が急激に減少する問題がある。従って、前記定義された範囲のOD600を持つアグロバクテリウムを添加して共培養することが好ましい。
この時、アグロバクテリウムは、通常植物体形質転換のために用いられるアグロバクテリウムを用いてもよく、例えばAgrobacterium tumefaciensまたはAgrobacterium rhizogenesが挙げられる。
このように形質転換された植物形成層由来幹細胞(TCMC)は、培養して目的タンパク質を発現させて、回収することによって目的タンパク質を製造することができる。
また他の実施例で、前記形質転換された植物形成層由来幹細胞(TCMC)は、目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換された植物体から分離されてもよい。
本出願の発明者等は、タバコに目的タンパク質をコードする遺伝子を形質転換して、これを植木鉢に生育させた結果、形成層で他の組織より目的タンパク質をコードする遺伝子の発現が優秀であることを確認した。
この時、本願で、前記目的タンパク質は制限されないか、例えば、抗原、抗体、抗体断片、構造タンパク質、調節タンパク質、毒素タンパク質、ホルモン、ホルモン類似体、サイトカイン、酵素、酵素阻害剤、輸送タンパク質、レセプター、レセプターの断片、生体防御誘導物質、保存タンパク質、移動タンパク質(movement protein)、エックスプロイティブプロテイン(exploitive protein)及びレポータータンパク質で構成される群から選択されるいずれか一つ以上の目的タンパク質であることを特徴とする。
本発明の一実施例では、トマト、ニンジン、櫟及び山参の形成層からそれぞれ植物幹細胞を分離した後、これをGFP(緑色蛍光タンパク質:Green Fluorescent Protein)遺伝子を含有するアグロバクテリウムを利用して形質転換した後、GFP発現を確認した。すなわち、一時的発現または安定的形質転換が成功したことを確認して、これを2週毎に継続的に継代培養した場合にも安定的に増殖して、目的タンパク質であるGFPも安定的に発現することを確認することができた。
本発明の一実施例では、トマト形成層由来幹細胞(CMC)を前記アグロバクテリウムで一時的発現させた結果、共培養1〜9日目、最も好ましくは5日以後生きている細胞対比90%以上のアグロバクテリウム感染及びGFP発現を確認することができた。共培養期間の間のトマト形成層由来幹細胞(CMC)の生存率は、10%未満の減少を示し、cell wallのrigidityがそのまま維持されることを確認した。従来には細胞培養水準で形質転換は、10%以下と効率が低いと報告されているが、本発明に係る植物形成層由来幹細胞(CMC)を適用する場合、90%以上の顕著な発現率を確認することができた。
このように高い形質転換発現率は、一時的発現(transient expression)を介して商業的水準に組換えタンパク質生産が可能であることを示し、別途の選別過程がなくとも可能であるため、ベクターから選別マーカーカセットを削除することができる。また、高い形質転換率で一度に目的タンパク質だけ同時に発現させれば良いので、効率面でも優秀な長所を持つ。
一方、トマトのカルスに対しても前記と同じ条件で反応させた結果、本発明の植物幹細胞とは異なってトマトカルスの場合、26.4%の低い発現率を示した。但し、この数値は、従来報告されたカルス形質転換率である10%に比べては2倍以上の顕著な効果を示すことを確認した。これは、本発明に係る組換えタンパク質の生産方法が、植物形成層由来幹細胞(CMC)だけでなく、カルスでも適用可能であることを示す。
従って、他の観点において、本発明は、
下記の工程を含む、目的タンパク質発現用植物細胞から目的タンパク質を製造する方法に関する:
(a)植物形成層由来幹細胞(CMC)またはカルスを含む植物細胞の集団(population)に目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムを添加して共培養することによって、目的タンパク質をコードする遺伝子に安定的形質転換または、一時的発現させる工程;及び
(b)前記アグロバクテリウムで感染させた植物細胞培養物で発現した目的タンパク質を回収する工程。
また他の観点において、本発明は、下記の工程を含む、目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換された植物体を介して目的タンパク質を製造する方法に関する:
(a)目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換された植物体を生長させる工程;
(b)前記形質転換された植物体から形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)を分離する工程;
(c)前記分離された形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)を培地で培養する工程;及び
(d)前記形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)培養物で発現した目的タンパク質を回収する工程。
以下、本発明を実施例を挙げて詳述する。これらの実施例は単に本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲がこれらの実施例に制限されないことは当業者において通常の知識を有する者にとって自明である。
[実施例1]ナス科植物の形成層由来幹細胞(CMC)の製造、増殖及び特性観察
1−1:トマト植物材料の準備
ナス科リコペルシクム属のトマト(Lycopericum esculentum、(株)世宗(セジョン)種苗)から形成層由来幹細胞を収得するために、幹と小枝(図1のA)を採取した後、直ちに抗酸化剤100mg/Lアスコルビン酸(L−ascorbic acid,DUCHEFA,The Netherlands)溶液に沈積して運送・保管した。
その後、0.1%ベノミル(benomyl,Dongbu Hannong Chemical,Korea)、0.1%ダコニル(daconil,Dongbu Hannong Chemical,Korea)、0.1%ストレプトマイシン(streptomycin sulphate,DUCHEFA,The Netherlands)、0.01%セフォタキシム(cefotaxime sodium DUCHEFA,The Netherlands)の混合溶液に10分間前処理後、フェノール化合物(phenolic compound)と残存化学物質を除去するために水道水(tap water)で5分間洗浄した。そして、70%エタノール(ethanol、DC Chemical、Korea)1分、1.5%過酸化水素(hydrogen peroxide、LG Chemical、Korea)3分、0.5% CLOROX溶液に5分、0.1%CLOROX溶液に5分表面殺菌後、3〜4回洗浄した。
1−2:トマト植物体の幹から形成層含む切片体の製造及び組織分離
前記実施例1−1の殺菌過程を経た幹を切って牧夫から分裂能が旺盛な形成層を含んだ師部(phloem)皮層(cortex)及び表皮(epidermis)組織を剥いだ。
1−3:トマトの形成層由来幹細胞(CMC)誘導工程
前記実施例1−2で準備した形成層を含む片体は、表1の形成層由来幹細胞(CMC)誘導培地(培地1)に種まきして培養した。
培地に生長調節剤として、NAA、IAA、IBA、2,4−D、picloramといったオーキシン(Auxin)は0.5〜5mg/Lの濃度で添加することができ、NAAを1mg/Lの濃度で添加した。培養は、25±1℃に調節された暗室で実施された。
前記のとおり、培養した結果、初期培養7〜10日目形成層から細胞分裂が肉眼上で観察されて、培養3週(21日)以後に、師部、皮層及び表皮からなる層から脱分化による無定形のカルスが誘導され始めた。培養30日経過後、培養された形成層と師部を含む上層、すなわち無定形のカルス層に分離し始めた(図1のB)。二つの層が自然に分離するまで待って完全に分離した後、形成層の部分だけを分離培養した。分離後、生長率が良い白くて柔らかい部分を誘導培地と同じ新しい培地で毎14日目継代培養した。
トマトの形成層由来幹細胞(CMC)は、長期培養時細胞の生長率、生長パターン、凝集程度に変異なしに安定的に維持されて大量培養が可能であることを確認した。しかし、トマトの幹で誘導したカルスの場合、長期培養時細胞の生長率、生長パターンに変異を示して、高い凝集程度結果、細胞の褐変現象及び壊死現象が現れて安定した大量培養が不可能であった。
1−4:トマトカルスの培養
トマトのカルス(PC10623)は、生物資源センターで購入して、毎3週目継代培養した。
1−5:ナス科植物の形成層由来幹細胞(CMC)の増殖及び特性観察
前記実施例1−3から分離したトマト形成層由来幹細胞(CMC)を下記表2の液状培地が含まれたフラスコに入れて、暗条件で25±1℃で100rpmの回転攪拌機(shaker)で培養した。持続的な培養のために、増殖培養が完了したトマト形成層由来幹細胞(CMC)は、細胞対培地体積比を1:10にして7日間懸濁培養した。
トマトのカルス(PC10623)も同じ割合で接種して、液状培地は表3と同様である。
細胞凝集程度を光学顕微鏡(biological microscope CX31,Olympus,Japan)で観察した結果、本発明に係る形成層由来幹細胞(CMC)は、図2のAに示したように、懸濁培養時多数の単細胞を含み、一部は非常に小さいサイズの細胞集合体で存在することを確認することができた。すなわち、本発明に係る形成層由来幹細胞(CMC)を培養した結果、最大凝集の大きさが500umに過ぎなかった。これに対して、トマトのカルス(PC10623)を観察した結果、図2のBに示したように非常に凝集していて最大凝集の大きさが10mmまで現れた。追加で増殖培養完了後継代培養される前に本発明に係る形成層由来幹細胞(CMC)とカルス(PC10623)の細胞をサンプリングして2% Evan‘s blue staining(5min) methodを利用して細胞生存率(%)を算出した結果、表4に示したように、本発明に係る形成層由来幹細胞(CMC)は、96.33%が生きている細胞である反面、カルスは65.2%だけ生きている細胞と確認された。
[実施例2]植物の保存およそ形成層由来幹細胞(CMCs)の製造
2−1:山参の形成層由来幹細胞(CMCs)の製造
滑らかで傷がない山参を選別して細根を全部除去した後、2stepで表面殺菌して準備して、殺菌処理した組織の褐変化防止のために抗酸化剤が含まれた表5のBIM(browning inhibition medium)に殺菌された主根を入れて、30分乃至1時間程度振とう培養した後、滅菌されたろ過紙で水気を除去した。
殺菌過程を経た後、前記材料の褐変化防止のために、表6の抗酸化剤が含まれたCS solution(cutting solution)下で分裂能が旺盛な形成層の部分が含まれるように縦×横×高さ=0.5〜0.7cm×0.5〜0.7cm×0.2〜0.5mmの大きさで切断した。
用意した切片体で形成層だけを誘導させるために、1Mスクロース(Duchefa,Netherlands)溶液が入ったフラスコに入れて、冷蔵状態に16〜24時間浸透ストレスを処理した。その後、0.05Mスクロース溶液(スクロース solution)で5分間、0.1Mスクロース(スクロース)溶液で5分間処理して、高濃度のスクロース(スクロース)によるストレスを解除した。前記浸透ストレスが解除された形成層が含まれた切片体は、ろ過紙が敷かれた前播種培地(培地6)に載せて水気を除去した。
山参の形成層由来幹細胞(CMC)を誘導するために、前記浸透ストレス処理した切片体を細胞株誘導培地(培地7)に播種した。播種に用いられた培地は、下記表8に記載されたとおりである。
前記の通りに浸透処理をして解除した後、形成層由来細胞株誘導培地(培地7)に播種した切片体は、他の組織では細胞が誘導されず形成層でだけ特異的に細胞が誘導された。
前記培地7で培養して形成層以外の他の組織が壊死された後、培地3−1で継代培養して形成層細胞だけを増殖させた。
一方、高麗人参子葉由来カルス(KCTC 10224)は、生物資源センターで購入して毎3週目継代培養した。
2−2:ニンジンの形成層由来幹細胞(CMC)の製造
ニンジン(Daucus carota L.)を用意して、前記実施例2−1と同じ方法で表面殺菌して準備した。その後、準備された試料に対して、実施例2−1と同じ方法で浸透ストレス処理後、形成層細胞株を誘導した。
その結果、前記実施例2−1と同様に形成層以外の他の組織は壊死されて、分裂能を持つ形成層由来幹細胞(CMC)が誘導されることを確認した。ニンジンの形成層が含まれる切片体に対しも前記実施例2−1と同じ方法で増殖させた。
一方、対照群としてニンジンカルスを培養するために、ニンジンの根を採取した後、前記実施例2−1の方法で表面殺菌後、切片体を作って表10のカルス誘導培地に播種して21±1℃に調節された暗室で培養した。無定形のカルスを獲得後、毎14日目継代した。
2−3:保存およそ形成層由来幹細胞(CMC)の増殖及び特性観察
前記実施例1から分離した山参形成層由来幹細胞(CMC)を表2の液状培地が含まれたフラスコに入れて、暗条件で21±1℃で100rpmの回転攪拌機(shaker)で培養した。持続的な培養のために、増殖培養が完了した山参形成層由来幹細胞(CMC)は、細胞対培地体積比を1:10にして14日間懸濁培養した。また、前記実施例2−1で分離した山参のカルスも同じ条件で培養して、液状培地も山参形成層由来幹細胞(CMC)培養に使用した液状培地と同じである。
細胞凝集程度を光学顕微鏡(biological microscope CX31,Olympus,Japan)で観察した結果、本発明に係る形成層由来幹細胞(CMC)は、図2のAのように、懸濁培養時多数の単細胞を含み、一部は非常に小さいサイズの細胞集合体で存在することを確認することができた。すなわち、本発明に係る形成層由来幹細胞(CMC)を培養した結果、最大凝集の大きさが200umに過ぎなかった。これに対して対照群を観察した結果、図2のBのように非常に凝集することを観察することができて、最大凝集の大きさが500umまで現れた。追加的に増殖培養完了後、継代培養される前に本発明に係る形成層由来幹細胞(CMC)とカルスの細胞をサンプリングして2% Evan‘s blue staining方法を利用して細胞生存率(%)を算出した結果、本発明に係る形成層由来幹細胞(CMC)は、94.3%が生きている細胞である反面、カルスは61%だけ生きている細胞と確認された。
一方、前記実施例2−2で分離したニンジン形成層由来幹細胞(CMC)を下記の液状培地(培地3−1)が含まれたフラスコに入れて、暗条件で25±1℃で100rpmの回転攪拌機(shaker)で培養した。持続的な培養のために、増殖培養が完了したニンジン形成層由来幹細胞(CMC)は細胞対培地体積比を1:10にして14日間懸濁培養した。また、前記実施例2−2で分離したニンジンのカルスも同じ条件で培養して、液状培地もニンジン形成層由来幹細胞(CMC)培養に使用した液状培地と同じである。
[実施例3]植物形成層由来幹細胞(CMC)の形質転換のための発現ベクターの準備及びアグロバクテリウムの培養
GFP遺伝子を含む植物発現用binary vector(pBINmGFP5ER)を用いて、Takara Korea Biomedicalから購入したAgrobacterium tumefaciens LBA4404を用いて下記の実験を進行した(LBA4404 Electro cells,cat no.9115,Korea)。
購入したGFPを含むbinary vectorのagrobacteriaへの導入は、Bio−Rad Cuvette及びGene Pulser IIを用いたAgrobacterium tumefaciens LBA4404製造社の指針書に従って行われた。
このように製造したpBINmGFP5ER/LBA4404は、15% glycerol stockで白金耳(platinum pool)で取ってrifampicin (TCI,Japan)100mg/L、kanamycin 100mg/Lを添加したYEP固体培地(培地9)にstreakingして3日間28℃で暗培養した(shaking incubator,Sejong,Korea)。
アグロバクテリウム(pBINmGFP5ER/LBA4404)は、3日間隔で新しい培地にstreakingする方式で28℃暗培養で継代培養して用いた。
植物形成層由来幹細胞(CMC)にアグロバクテリウムを介した形質転換のために、前記アグロバクテリウムを懸濁培養した。
固体培地で培養されたアグロバクテリウムのsingle colonyを取って5mlYEP液体培地(表12、培地10)に解いて6〜18時間28℃、200rpmで暗培養した後、培養液1〜5mlをYEP培地100mlに入れて、6〜24時間28℃、200rpmで培養した。
用意されたアグロバクテリウム懸濁液とcontrolで用いるアグロバクテリウムを培養しなかったYEP液体培地(rifampicin 100mg/L、kanamycin 100mg/L添加)を各1mlずつピペットでサンプリングしてキュベット(cuvette)に入れて、UV/Visible spectrophotometerに入れて600nm波長のoptical density(OD600)を測定した。前記UV spectrophotometerは、Amersham Bioscience社の製品を用いた。
アグロバクテリウムのvirulence inductionのために、OD600値が0.4〜2.0である前記アグロバクテリウム懸濁液をconical tube(BD FALCON,USA)に分けて入れて、4℃、6000g−forceで3〜10分間遠心分離(Hanil科学産業、韓国)した。Tube壁に集まったアグロバクテリウムペレットを別に集めて、10mLのsuspension medium(培地2)にresuspensionした後、アグロバクテリウムのOD600値が0.00001〜2.0になるようにして、Acetosyringone(Aldrich,USA)10〜200uMを添加して、28℃で1分〜24時間200rpm shaking incubationした。
Acetosyringoneは、本発明のようにアグロバクテリウムに処理してもよく、植物形成層由来幹細胞(CMC)に直接処理してもよく、アグロバクテリウムと植物形成層由来幹細胞(CMC)に同時に処理してもよい。
[実施例4]植物形質転換用ベクターを利用した植物形成層由来幹細胞(CMC)で目的タンパク質の一時的発現(transient expression)
植物形成層由来幹細胞(CMC)形質転換のために、前記実施例3のようにアグロバクテリウムを用意して、形成層由来幹細胞(CMC)は、実施例1及び2の対数生長期のcellを用意して、細胞対培地体積比率が1:10になるようにした。
実施例1で分離したトマト形成層由来幹細胞(CMC)が入っている250ml flaskにvirulence inductionが完了したアグロバクテリウム懸濁液10mLを入れて、25℃、100rpmで共培養した。この過程で、トマトCMCの形質転換効率を最大化するために、前記培養物を1分〜48時間回転攪拌機(shaker、世宗、韓国)で100rpmで暗培養した後、1分〜48時間撹はんせず沈積した。その後、再び培養物を攪拌機で100rpmで1〜9日間暗培養した。
1〜9日間共培養が完了した培養物をピペットで1mLサンプリングして1.5ml microtubeに入れて、サンプル1mL中10μLを再びMarienfeld社のhemacytometerにサンプリングしてIX71 Inverted microscope(fluorescence光源:U−RFL−T)を利用して、GFP発現を観察した。観察に用いられた光とフィルター波長帯は、green、460−490/520nm(excitation/Barrier)であった。同じスライドを光学顕微鏡を介して生きているcell数対比GFP発現したcellの頻度(%)を計数した。
トマト形成層由来幹細胞(CMC)を前記アグロバクテリウムで一時的発現させた結果、共培養1〜9日目、最も好ましくは5日以後図4のように生きている細胞対比90%以上のアグロバクテリウムによる一時的発現を確認することができた。共培養期間中トマト形成層由来幹細胞(CMC)の生存率は、10%未満の減少を示して、cell wallのrigidityがそのまま維持されることを確認した。
すなわち、細胞培養水準で形質転換は%で計算できない程難しいと知られているが、本発明に係るトマト形成層由来幹細胞(CMC)を適用する場合、90%以上の顕著な発現率を確認することができた。
一方、トマトのカルスに対しても前記と同じ条件で反応させた結果、本発明のトマト形成層由来幹細胞(CMC)とは異なって、実施例1のトマトカルスの場合、26.4%の低い発現率を示した。但し、この数値は従来報告されたカルス形質転換率である10%に比べては2倍以上の顕著な効果を見せた。
追加で実施例2の山参及びニンジン形成層由来幹細胞(CMC)に対し前記と同じ方法で実験して、その結果を図7及び8にそれぞれ示した。
図5を参照すると、山参形成層由来幹細胞(CMC)をアグロバクテリウムで一時的発現させた結果、生きている細胞対比13%以上のアグロバクテリウム感染及びGFP発現を確認することができた。
また、図6を参照すると、ニンジン形成層由来幹細胞をアグロバクテリウムで一時的発現させた結果、生きている細胞対比17%以上のアグロバクテリウム感染及びGFP発現を確認することができた。山参及びニンジンは、トマトに比べて一時的発現率が低かったが、共培養及び静置培養時間を調整すると、トマトに準ずる一時的発現率を示すことができると予想される。
[実施例5]植物形質転換用ベクターを利用して植物形成層由来幹細胞(CMC)で目的タンパク質の安定的形質転換(stable transformation)の確認
実施例4のように実行後、3〜21日間250ml flaskでトマト形成層由来幹細胞(CMC)とアグロバクテリウムを共培養(25℃、100rpm)して、GFP発現が最も高い時点でアグロバクテリウムを除去するために、表2のsuspension medium(培地3)で5〜20分間2回洗浄した。3回目にkanamycin(TCI,Japan) 300mg/Lとcefotaxime(TCI,Japan)500mg/Lを処理して1週間懸濁選抜培養(25℃、100rpm shaking)した。この後、形成層由来幹細胞(CMC)を沈積させて、培地を最大限注いで捨てた後、フィルターペーパー(70mm,Toyo Roshi Kaisha,Japan)で残りの培地をほとんど吸収させて、トマト形成層由来幹細胞(CMC)を固体選抜培地(表I4、培地11)に移した。これを25±1℃暗培養して、GFPを発現する形質転換された形成層由来幹細胞(TCMC)を取得した。ニンジンの形成層由来幹細胞(CMC)も全て前記のような方法で処理して、山参は培地11中ホルモンを抜いた培地にプレーティングした。
獲得された細胞株をUV light下で観察した結果、図7の左側クランプ(clump)のように安定的に形質転換された細胞株は、GFPを発光する反面、形質転換されなかった細胞株は右側クランプ(clump)のように発光しなかった。クランプ内の細胞株それぞれの緑色発光を確認するために、蛍光顕微鏡(olympus IX71 inverted microscope,fluorescence光源:U−RFL−T)を利用して、蛍光発現程度を確認した。
その結果、図8に示したようにサンプリングされたすべての細胞でGFPが発現することを確認して、本発明の植物形成層由来幹細胞(CMC)を利用して、安定的形質転換(stable transformation)が成功的であったことを確認した。
追加で、前記で蛍光発現が確認されたクラスター(cluster)を選択して(図9のA)継代培養して2次的にGFP発現の有無を確認した(図9のB)。その後、再び2週毎に継代培養を行って増殖させて(図9のC−14日後、図9のD−連続的継代培養進行82日後)、安定的にGFPを発現することを確認することができた。
これは安定的形質転換が確認された植物形成層由来幹細胞(TCMC)を継代培養して、継続的な増殖が可能であることを提示する。注目すべき点は、GFPが形質転換された植物形成層由来幹細胞(TCMC)で緑色蛍光を示す程度が非常に強い緑色で、植物形成層由来幹細胞(CMC)で強いGFP発現されたことを定性的に知ることが出来る。全体的なGFP発現率だけでなく、発現した細胞一つ一つがどの程度高収率でタンパク質を発現したのかも全体的な収得率に影響を及ぼすが、緑色蛍光の発現程度からみて形質転換形成層由来幹細胞(TCMC)で目的タンパク質を非常に高い水準で発現させて収得する可能性があることを提示する。
また、沈積によるトマト、ニンジン及び山参由来植物細胞への安定的形質転換結果を比較した。それと共に、実験素材が形成層由来幹細胞(CMC)である時と、トカルスである時との結果も比較した。
その結果、図10に示したように、沈積過程を経なかったトマト形成層由来幹細胞(TCMC,B)またはトマトカルス(D)に比べて、沈積過程を経たトマト形成層由来幹細胞(TCMC,A)または、トマトカルス(C)で多数のクラスター(cluster)が形成されることを確認することができる。また、トマト形成層由来幹細胞(TCMC,A,B)がトマトカルス(C、D)に比べて多数のクラスターが形成されることを確認することができる。
また、図11に示したように、沈積過程を経なかったニンジン形成層由来幹細胞(TCMC,B)またはニンジンカルス(D)に比べて、沈積過程を経たニンジン形成層由来幹細胞(TCMC,A)またはニンジンカルス(C)で多数のクラスター(図13のA、Cの表示の部分)が形成されたことを確認することができる。また、ニンジン形成層由来幹細胞(TCMC,A,B)がニンジンカルス(C、D)に比べて多数のクラスターが形成されることを確認することができる。
図12でも同様に、沈積過程を経なかった山参形成層由来幹細胞(TCMC,B)に比べて、沈積過程を経た山参形成層由来幹細胞(TCMC,A)で多数のクラスターが形成されたことが確認された。
クラスターの形成は、agrobacteriaのT−DNAが植物細胞ゲノム(genome)内に挿入されたことを意味して、図10乃至図12の結果から、沈積する過程を含むことが形質転換効率を上げるのに重要な要素であることを確認することができる。
また、同じ条件で形成層由来幹細胞(TCMC)がカルスに比べて、多数のクラスター(cluster)が形成されることを確認することによって、形成層由来幹細胞(TCMC)を素材として用いることが形質転換効率を上げるのに重要な要素であることを確認することができる。
[実施例6]大量培養の可能性確認
実施例4で90%以上のGFP発現率を確認した250mLフラスコ(flask)に沈積された細胞ボリューム(settled cell volume)70mlを3Lエアリフト型バイオリアクター(3L air−lift bioreactor)に細胞:培地(cell:media)の体積比率が1:30になるべく接種した。乾燥細胞重量(dry cell weight)は、0.6g/Lである。3Lバイオリアクターのワーキングボリューム(working volume)は、2,100mlで、バイオリアクターの体積使用率は全ボリューム(total volume)の70%である。この時用いられた培地は、250mLフラスコで用いられた培地と同じで、抗生剤(antibiotics)で5〜25mg/LのG418を添加した後、通気率(aeration rate)は、0.1〜0.15vvm(volume/volume/minute)で7〜10日間25℃±1、癌条件下で培養した。3Lバイオリアクターで継代培養(subculture)は、7〜10日間隔に進行されて、好ましくは7日毎に継代培養された。
形質転換されたトマト形成層由来幹細胞(TCMC)を3Lバイオリアクターで培養した結果、図13に示したように増殖培養7〜10日目UV(350nm)を照射した時、250mlフラスコ培養物と同じGFP発現率を確認することができた。トマト形質転換形成層由来幹細胞(TCMC)の増殖率は、初期細胞接種量に比べて増殖培養完了後10倍(folds)以上安定した細胞増殖率を示した。増殖培養期間完了後、トマト形質転換形成層由来幹細胞(TCMC)の生存率は10%未満の減少を示し、光学顕微鏡で観察した結果、細胞壁(cell wall)の剛性(rigidity)は変わらず維持されることを確認した。
[実施例7]形質転換タバコ植物体作製
7−1.アグロバクテリウム培養
pBINmGFP5ER/LBA4404 single colonyのアグロバクテリウムを取って5ml YEP培地に入れて、6h、28℃培養後、YEP培地50mlに1:50〜1:100で添加して、18h、計24hr内に培養した後、アグロバクテリウム培養液のODを測定した。Conical tubeにアグロバクテリウム培養液を入れて、遠心分離機を利用して、cellを4℃でspin downさせた。集められたアグロバクテリウムペレットにタバコ培養培地(MS+2mg/L BA+0.1mg/L NAA+pH5.8)を入れて解いた後、すでに測定されたアグロバクテリウムODを使ってタバコ培養培地とアグロバクテリウム培養液を混ぜて、acetosyringone 10−200uMを添加して250rpmで2hr、28℃で培養した。
7−2.タバコ葉切片体準備
ピンセットで機内植物体の葉柄を取って葉を引き離して、予め準備しておいたpetri dishに置いた。ナイフで葉柄寄りの主脈部位を含んだ1.0cm×1.0cm(〜0.5cm×0.5cm)の切片体を作った。
7−3.共培養
Positive control(PC)切片体を別に分離して、ひっくり返して共培養培地(MS+2mg/L BA+0.1mg/L NAA+pH5.8+0.8% agar)に播種した後、3日間25℃で暗培養した。前記7−2で製造した切片体(positive control除外)を前記7−1で準備した培養液に入れて、5min毎にそっと振りながら20min間漬けてagro−inoculationさせた。切片体を取り上げてfilter paperの上に置いてfilter paperを上げて水気を切った後、切片体を共培養培地(MS+2mg/L BA+0.1mg/L NAA+pH5.8+0.8% agar+100uM AS)にひっくり返して播種して、3日間25℃で暗培養した。
7−4.選別
共培養が完了した切片体を滅菌数を利用して、3回washingした後、filter paperで水気を切って、PC中negative control(NC)で用いる切片体を分離して、PCは再生培地(MS+2mg/L BA+0.1mg/L NAA+pH5.8+0.8% agar)に、NCは選抜培地(MS+2mg/L BA+0.1mg/L NAA+pH5.8+0.8% agar培地+kan 100mg/L+cef 500mg/L)にひっくり返して播種して、残りの切片体は選抜培地にひっくり返して播種した。
3週間暗培養した後、16h/8h光周期で明培養して、新枝を形成させて、新枝が形成されると、1個の新枝だけを取り出して、根形成培地(MS+kan 100mg/L + cef 500mg/L pH5.8+0.8% agar)に移して根を形成させた。形質転換されたN.benthamianaを純化して植木鉢に生育させた結果を図14に示した。
7−5.形態観察
生育3〜6ヶ月の幹を採取して形態を観察した。cross section,radial sectionを行って、組織区別のためにxylem特異染色試薬であるphloroglucinol−HClで染色して観察した。図15を参照すると、Xylemは赤く染色されて真上の形成層が2〜4(Nicotiana tabacum cv.Xanthiの場合、3〜6)層存在することを確認することができる。
また、GFPが形質転換されたタバコ植物体をcross sectionして、GFP filter(excitation/barrier):460−490/520nmの条件で観察した結果、図16に示したように形成層zoneで他の組織より明るい蛍光が確認された。
7−6.形質転換されたタバコ形成層由来幹細胞(TCMC)の分離
培養4日目N.benthamianaの形成層部位で細胞分裂が観察された。培養2週後図17のAのように、増殖形成層以外師部組織をピンセットで取り外した。図17のBに示したように、分離以後師部以外組織観察時、他組織の細胞分裂様子や組織損傷は観察されなかった。Nicotiana tabacum cv.XanthiもN.benthamianaと同じ方法で形成層由来幹細胞分離して、図18に示したようにNicotiana tabacum cv.Xanthiでも同じ結果を得た。
7−7.タバコ形成層由来幹細胞(TCMC)とタバコ植物体でタンパク質発現確認
GFP遺伝子が形質転換されたタバコ形成層由来幹細胞(TCMC)とタバコ植物体、そして形質転換されなかったタバコ植物体からそれぞれ全水溶性タンパク質を分離した。
分離した全水溶性タンパク質は、2枚のポリアクリルアミドゼリにSDS−PAGEをして、semi−dry transfer cell(BIO−RAD社)を使ってニトロセルロース(nitrocellulose)ペーパーにトランスファー(transfer)した。
そこに5%脱脂粉乳(skim milk)を用いて一晩中ブロッキングして、TBSTで洗浄した後、GFP1次抗体と2次抗体を順次反応させた。その後、TBST/TNMで洗浄して発色剤(BCIP/NBT sol.)を用いて発色してタンパク質バンドを確認した。
その結果、図19のように形質転換されなかった一般タバコ植物体では何らバンドも確認されなく、形質転換されたタバコ植物体とタバコ植物体から分離した形成層由来幹細胞(TCMC)では、GFPの大きさと類似の位置でバンドが検出されることを確認することができた。
また、形質転換されたタバコ植物体でより形質転換されたタバコ植物体で分離した形成層由来幹細胞(TCMC)でGFPタンパク質がさらに高く発現することを確認することができた。これは図16でタバコ形成層由来幹細胞(TCMC)の結果がより高く出てきたことと一致する結果であることが分かる。
本発明に係る組換え植物細胞を利用した目的タンパク質発現システムは、従来植物細胞培養の問題点を解消して、画期的な形質転換率によってバイオ医薬タンパク質を含む目的タンパク質を大量生産することによって、植物由来タンパク質製品などのバイオ医薬品の商業化を可能にするのに有用である。
本発明は、走光性を利用して改良された単細胞生物体を微細流体システムを利用して効果的に選別できるもので、細胞単位で容易なモニタリングが可能で、収集した結果の統計的分析を含んだ様々な分析を介して、変化した光反応性及び/または光敏感性を持つ突然変異菌株を容易にまたは高速で選別できて、走光性及び光転換効率の相関解明、光転換効率が向上した改良された単細胞生物体選別に有用に活用できる。

Claims (14)

  1. 目的タンパク発現用の植物形成層由来幹細胞(CMC:Cambial Meristematic Cells)で、前記植物形成層由来幹細胞には目的タンパク質をコードする遺伝子を含有する組換えベクターが導入されていて、ここで、前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は、植物から分離した先天的に未分化の細胞を含有する植物由来細胞株で、前記細胞株は、植物の形成層組織から分離して、カルスへの脱分化過程を経なかった分裂組織的連続性を持つことを特徴とする目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞。
  2. 前記目的タンパク質をコードする遺伝子は、植物細胞で形質転換されて前記目的タンパク質が前記植物細胞で一時的に発現されることを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞。
  3. 前記目的タンパク質をコードする遺伝子は、植物形成層由来幹細胞(CMC)で安定的に形質転換されることを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞。
  4. 前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は、目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換された植物体から分離されることを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞。
  5. 前記目的タンパク質は、抗原、抗体、抗体断片、構造タンパク質、調節タンパク質、転写因子、毒素タンパク質、ホルモン、ホルモン類似体、サイトカイン、酵素、酵素阻害剤、輸送タンパク質、レセプター、レセプターの断片、生体防御誘導物質、保存タンパク質、移動タンパク質(movement protein)、エックスプロイティブプロテイン(exploitive protein)及びレポータータンパク質で構成される群から選択されるいずれか一つ以上の目的タンパク質であることを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞。
  6. 前記植物は、トマト、タバコ、ニンジン、櫟及び山参で構成される群から選択されることを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞。
  7. 植物形成層由来幹細胞(CMC)の集団(population)に、目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムを添加して撹はんして共培養し、そして、静置培養して、撹はんさせずに細胞を沈積させることによって、植物形成層由来幹細胞(CMC)の集団を目的タンパク質をコードする遺伝子で形質感染または形質転換する工程を含む目的タンパク質発現用の植物由来の植物形成層由来幹細胞の製造方法として、ここで、前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は、植物から分離した先天的に未分化の細胞を含有する植物由来細胞株で、前記細胞株は、植物の形成層組織から分離して、カルスへの脱分化過程を経なかった分裂組織的連続性を持つことを特徴とする目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞の製造方法。
  8. 前記製造方法は、植物細胞目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換されて、前記目的タンパク質が前記植物細胞で一時的に発現されることを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞の製造方法。
  9. 前記目的タンパク質をコードする遺伝子が、植物形成層由来幹細胞(CMC)に安定的に形質転換されることを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞の製造方法。
  10. 前記形質感染または形質転換する工程は、単回または間欠的静置培養工程をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞の製造方法。
  11. 前記共培養は、前記植物細胞と前記目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムの培養物を1分乃至48時間撹はんして培養した後、1分乃至96時間静置培養した後、再び1乃至14日間撹はん培養することを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞の製造方法。
  12. 前記添加されるアグロバクテリウムのOD600は、0.00001乃至2.0であることを特徴とする請求項に記載の目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞の製造方法。
  13. 次の工程を含む、目的タンパク質発現用植物体の形質転換された植物形成層由来幹細胞(TCMC)から目的タンパク質を製造する方法:
    (a)目的タンパク質をコードする遺伝子で形質転換された植物体を生長させる工程;
    (b)前記形質転換された植物体から形質転換された植物形成層由来幹細胞(TCMC)を分離する工程;
    (c)前記分離された形質転換された植物形成層由来幹細胞(TCMC)を培地で培養する工程;及び
    (d)前記形質転換された植物形成層由来幹細胞(TCMC)培養物で発現した目的タンパク質を回収する工程。
  14. 次の工程を含む、目的タンパク質発現用植物形成層由来幹細胞(CMC)から目的タンパク質を製造する方法:
    (a)植物由来の植物形成層由来幹細胞(CMC)の集団(population)に目的タンパク質をコードする遺伝子を含むベクターを含有するアグロバクテリウムを添加して撹はんして共培養し、そして、静置培養して、撹はんさせずに細胞を沈積させることによって、目的タンパク質をコードする遺伝子安定的形質転換または、一時的発現させる工程であって、ここで、前記植物形成層由来幹細胞(CMC)は植物から分離した先天的に未分化された細胞を含有する植物由来細胞株で、前記細胞株は、植物の形成層組織から分離して、カルスの脱分化過程を経ない分裂組織的連続性を持っている工程;及び
    (b)共培養によって前記アグロバクテリウムで感染させた植物細胞培養物で発現した目的タンパク質を回収する工程。
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