JP6059362B2 - 表皮材止着用吊込み具 - Google Patents

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Description

本開示は、表皮材止着用吊込み具に関する。
特許文献1には同文献の図1に示すように表皮材止着用吊込み具(8)が開示されており、該吊込み具(8)が長尺のテープ部(6)とブロック部(7)を有し、隣接のブロック部(7)間に屈曲可能なジョイント部(71)が設けられている。かかる構成によれば、可撓性を有するジョイント部(71)のおかげで十分な屈曲性が確保され、またブロック部(7)により所望の剛性を得ることができる。
特許文献2には同文献の図3及び図4に示すようにロック素子(1)がフラグ(9)の開口(14)に通されて引き込みロッド(8)を挟み込む構成が開示されている。該ロック素子(1)には保持素子(6)用の収容空間(4)も設けられている。同文献の図1及び図2の参照からフラグ(9)に対するロック素子(1)の取付方法が理解できる。
特許文献3には同文献の図1に示すようにトリムカバー(2)に縫着された吊り込みコード(3)の縁にある玉縁条(3a)にクリップ(6)のチャック部(6a)を取付け、クリップ(6)のフック部(6b)にインサートワイヤ(4)を通してトリムカバー(2)とクッションパッド(1)に止着することが開示されている。クリップの形状は同文献の図2に示すとおりである。
国際公開第2013/069114号パンフレット 米国特許第6,048,025号明細書 特開2006−95093号公報(特許第4734549号)
本願発明者は、止着作業をより容易にすることができる表皮材止着用吊込み具を提供するという新たな課題を見出した。
本発明の一態様に係る表皮材止着用吊込み具は、表皮材(910)に対して取り付け可能であり、左右面(11、12)を有するテープ部材(10)と、該テープ部材(10)の前記左右面(11、12)から突出する態様で該テープ部材(10)の端部に設けられ、当該テープ部材(10)の端部に沿って延びる吊込み部(20)を備える表皮材止着用吊込み具(100)である。前記吊込み部(20)にはその長手方向に離間してクリップ取付用の複数の被取付部(30)が左右両側にて凹んだ態様で設けられ、更に前記吊込み部(20)にはその長手方向に離間して複数の壁部(40)が左右両側にて突出した態様で設けられる。左右両側の各壁部(40)が、前記被取付部(30)に対して隣接して設けられ、また前記被取付部(30)と比較してテープ部材(10)内方の位置にある。
前記テープ部材(10)内方側にある前記壁部(40)の面(411、421)が、前記テープ部材(10)の前記左右面(11、12)から立ち上がるに応じて前記被取付部(30)側に近接する弧状面又は傾斜面である、と良い。
クリップが取り付け可能であるテーパー部(34)が前記被取付部(30)に設けられ、前記壁部(40)と前記テーパー部(34)間に横溝(50)が設けられ、前記テーパー部(34)の左右幅が、前記壁部(40)から離間するに応じて漸次狭くなる、と良い。
前記テーパー部(34)には、前記横溝(50)に連通し、前記壁部(40)から離間する方向に延びる縦溝(60)が設けられる、と良い。
本発明の別態様に係るユニットは、上述のいずれかの表皮材止着用吊込み具(100)と、前記表皮材止着用吊込み具(100)の各被取付部(30)に対して取付け可能である複数のクリップ(70)と、を備える。
本発明によれば、止着作業をより容易にすることができる表皮材止着用吊込み具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具の斜視図であり、これに併せてテープ部材が存在する若しくは規定する平面PL10を二点鎖線で模式的に示す。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具の部分斜視図であり、図2(a)においてクリップが取り付けられるべき被取付部を左側から拡大視して示し、図2(b)においてクリップが取り付けられるべき被取付部を右側から拡大視して示す。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具の左側の正面図であり、被取付部が設けられた箇所に図示のように設定された一点破線A−Aと、被取付部が設けられていない箇所に図示のように設定された一点破線B−Bも併せて示す。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具の概略的な断面図であり、図3の一点破線A−Aに沿う概略的な断面を示す。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具の概略的な断面図であり、図3の一点破線B−Bに沿う概略的な断面を示す。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具を表皮材に固定した状態、本例においては縫着した状態を示す概略図であり、表皮材止着用吊込み具の吊込み部にはクリップがまだ取り付けられていない状態を示す。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具にクリップを取り付けた状態を示す概略図であり、ここで表皮材止着用吊込み具の吊込み部の断面が図4に示した断面に相当し、またクリップに関しては図示の便宜から破線で示す。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な側面図である。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な左面図である。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な右面図である。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な上面図である。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具がクリップを介してクッション材のインサートワイヤに結合した状態を示す概略図であり、表皮材止着用吊込み具及びクリップの断面は図3の一点破線A−Aに沿う断面に相当する。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具がクリップを介してクッション材のインサートワイヤに結合した状態を示す概略図であり、表皮材止着用吊込み具の断面は図3の一点破線B−Bに沿う断面に相当する。 本発明の第1実施形態に係る表皮材止着用吊込み具の部分拡大図であり、ここでは、破線で示す表皮材が表皮材止着用吊込み具の吊込み部に衝突する時に生じる音の強度が低減される。 本発明の第2実施形態に係る表皮材止着用吊込み具の概略的な断面図である。 本発明の第3実施形態に係る表皮材止着用吊込み具の部分斜視図であり、クリップが取り付けられるべき被取付部を左側から拡大視して示す。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。各実施形態は、個々に独立したものではなく、過剰説明をするまでもなく、当業者をすれば、適宜、組み合わせることが可能であり、この組み合わせによる相乗効果も把握可能である。実施形態間の重複説明は、原則的に省略する。参照図面は、発明説明を主目的とするものであり、適宜、簡略化されている。
本願においては方向を示す用語を次のように定義する。左右方向はテープ部材の厚み方向に一致する。前後方向は、テープ部材の端部に設けられて該端部に沿って延びる任意の形状の吊込み部の延在方向若しくは長手方向に合致し、ここで、前後方向が左右方向に直交する。上下方向は、左右方向及び前後方向に直交する。なお、上下方向は、表皮材の吊り込み方向若しくは引き込み方向、或いはテープ部材の吊り下げ方向に合致するとも理解できる。なお、当業者であれば、方向を示す用語の定義が便宜的なものであることを理解し、本願の開示に基づいて他の方法での定義づけも把握可能である。本願全体の整合性を損なわないことを条件として方向を示す用語の再定義も可能であるものとする。
<第1実施形態>
図1乃至図15を参照して第1実施形態について説明する。図1は、表皮材止着用吊込み具の斜視図であり、これに併せてテープ部材が存在する若しくは規定する平面PL10を二点鎖線で模式的に示す。図2は、表皮材止着用吊込み具の部分斜視図であり、図2(a)においてクリップが取り付けられるべき被取付部を左側から拡大視して示し、図2(b)においてクリップが取り付けられるべき被取付部を右側から拡大視して示す。図3は、表皮材止着用吊込み具の左側の正面図であり、被取付部が設けられた箇所に図示のように設定された一点破線A−Aと、被取付部が設けられていない箇所に図示のように設定された一点破線B−Bも併せて示す。図4は、表皮材止着用吊込み具の概略的な断面図であり、図3の一点破線A−Aに沿う概略的な断面を示す。図5は、表皮材止着用吊込み具の概略的な断面図であり、図3の一点破線B−Bに沿う概略的な断面を示す。図6は、表皮材止着用吊込み具を表皮材に固定した状態、本例においては縫着した状態を示す概略図であり、表皮材止着用吊込み具の吊込み部にはクリップがまだ取り付けられていない状態を示す。図7は、表皮材止着用吊込み具にクリップを取り付けた状態を示す概略図であり、ここで表皮材止着用吊込み具の吊込み部の断面が図4に示した断面に相当し、またクリップに関しては図示の便宜から破線で示す。図8は、表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な斜視図である。図9は、表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な側面図である。図10は、表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な左面図である。図11は、表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な右面図である。図12は、表皮材止着用吊込み具に取り付けられるべきクリップの概略的な上面図である。図13は、表皮材止着用吊込み具がクリップを介してクッション材のインサートワイヤに結合した状態を示す概略図であり、表皮材止着用吊込み具及びクリップの断面は図3の一点破線A−Aに沿う断面に相当する。図14は、表皮材止着用吊込み具がクリップを介してクッション材のインサートワイヤに結合した状態を示す概略図であり、表皮材止着用吊込み具の断面は図3の一点破線B−Bに沿う断面に相当する。図15は、表皮材止着用吊込み具の部分拡大図であり、ここでは、破線で示す表皮材が表皮材止着用吊込み具の吊込み部に衝突する時に生じる音の強度が低減される。
図1に示すように表皮材止着用吊込み具100は、表皮材に対して取付可能であり、左面11と右面12を有するテープ部材10と、該テープ部材10に対してその左右面11、12から突出する態様で該テープ部材10の端部に設けられ、テープ部材10の端部に沿って延びる吊込み部20を有する。テープ部材10は、前後に長くて薄い平面視略矩形状の外形を有する平坦な平面状の部材である。吊込み部20は、前後に長い略円柱状の外形を有する。吊込み部20は、当該表皮材止着用吊込み具100若しくはテープ部材10の外形の一辺を成すようにテープ部材10に一体的に設けられる。
図6、図13、図14の追加的参照から理解できるように、表皮材止着用吊込み具100は、表皮材910とクッション材側の間の連結を中継する中継部材である。表皮材止着用吊込み具100は、典型的には、表皮材910により表面が覆われるべきクッション材950に設けられた溝951内に配置される。表皮材止着用吊込み具100のテープ部材10が表皮材910に縫着等により固定され、表皮材止着用吊込み具100の吊込み部20に取り付けられた状態のクリップ70がクッション材側のインサートワイヤ952を捕獲し、これにより、クッション材950に対する表皮材910の引き込み固定が確保できる。なお、表皮材910へのテープ部材10の固定方法は任意であり、縫着に限らず、接着等の他の方法も採用し得る。
テープ部材は、トリムコード、テープ、布部等とも呼ばれる場合があり、いずれかに読み替えて理解しても構わない。なお、テープ部材を単にコードと呼ぶこともある。本例に係るテープ部材10は可撓性を有する柔軟素材であり、好適には織物、編物、不織布、天然皮革、人工皮革等の布であり、これにより所望の強度と十分な柔軟性を確保することができる。図示の例においては、テープ部材10は前後に長い長方形状であるが、必ずしもこの形状に限られず、任意の形状に変更可能である。
テープ部材10の軽量性を確保する観点からすれば、繊維から構築された素材を用いることが好ましいが、必ずしもこの限りではない。テープ部材10の強度を確保する観点からすれば、テープ部材10に穴が形成されていないことが望ましいが、機能性や美観の観点からテープ部材10に穴を設けても構わない。テープ部材10が持つ可撓性の程度は任意である。単層の布に限らず、1以上の布が幾層にも重ねられた積層の布を活用しても構わない。布を構成する繊維としては、天然繊維、化学繊維、合成繊維等が例示できる。合成繊維の代表例としてはナイロン、ポリエステル、アクリル等が知られている。
吊込み部20は、前後方向に長く延び、概略的には棒状若しくは円柱状の形状を有する。好適には、吊込み部20は、ある程度の剛性を有するが、多少の可撓性や弾性を具備していても構わない。表皮材止着用吊込み具100の軽量性を考慮し、吊込み部20を樹脂製とすることが望ましいが、必ずしもこの限りではない。吊込み部20の断面形状は円形状、より正確には楕円形状であるが、これは単なる一例であり、他の形の円形、三角形、四角形、五角形、六角形、若しくは六角形以上の角数を有する多角形、星形等の任意の断面形状を取り得る。もちろん、組立時の人との接触の可能性等を考慮すれば、円形状とすることが望ましく、より好ましくは音鳴の低減等の観点から楕円形状とすることが望ましい。なお、本願においては、「円形状」とは、「正円形状」や「楕円形状」を含む用語として広義に理解される。
吊込み部20は、本例においてはその長手方向に直線状に延びる長尺樹脂部であるが、必ずしもこの限りではなく、例えば、その長手方向にジグザグ状、波状、弧状等の任意の形態において延びても構わない。すなわち、吊込み部20は、任意の形状や任意の外観を呈するべく延在する部材であり、本例に図示の形態に限られない。また、吊込み部20は、必ずしもその全長においてテープ部材10に一体化している必要は無く、テープ部材10から部分的に離間していても構わない。吊込み部20に対して他の構造を付加しても構わない。
吊込み部20は、ある程度の大きさの断面形状を有することが望ましい。なぜなら、後述のように吊込み部20の表面201を部分的に凹ませることによりクリップ取付用の被取付部30が形成されるためである。
図1に模式的に示すテープ部材10が存在する若しくは規定する平面PL10により吊込み部20を分割すると、吊込み部20が、テープ部材10の左面側に凸状に設けられた吊込み部左半分21と、テープ部材10の右面側に凸状に設けられた吊込み部右半分22から構成されると理解できる。吊込み部左半分21は半円柱部分であり、同様に吊込み部右半分22も半円柱状部分であり、各々には被取付部30に応じて凹んだ箇所が設けられる。吊込み部左半分21が吊込み部右半分22に鏡像対称に構成される必要は無く、各部分が異なる形状を有していても構わない。
テープ部材10に対する吊込み部20の固定方法は任意であるが、両者間の十分な結合を確保する観点からインサート成形を活用することが望ましい。吊込み部20を適当に分割、例えば、左右半分に分割し、各分割片をテープ部材10に任意の方法で固定しても構わない。例えば、接着剤による固着、左右に分割した分割片同士の機械的結合によるテープ部材10の挟み込み等の手法を活用しても構わない。
吊込み部20は、テープ部材10の左端と右端の間の全範囲に亘り連続して延びる。更に、吊込み部20は、テープ部材10の下端部若しくはテープ部材10の外形の一辺が埋め込まれた態様で設けられ、これにより、テープ部材10と吊込み部20の一体性が確保され、また、吊込み部20へのクリップ70の取付がテープ部材10により邪魔されない。テープ部材10の下端部が吊込み部20に埋め込まれることは必須ではなく、所望の強度が確保される程度や範囲で吊込み部20に埋め込まれていなくても良い。テープ部材10の下端部が吊込み部20を貫通した位置に在っても構わない。
吊込み部20にはその長手方向に離間して左右両側から規則的に凹部が設けられ、これにより、左右両側にて吊込み部20の表面201から凹んだ態様で設けられたクリップ取付用の被取付部30が設けられる。吊込み部20は、その長手方向にて隣接する2つの被取付部30間に吊込み棒部25を有する。この隣接する2つの被取付部30により吊込み棒部25の前後範囲が定められる。吊込み棒部25の前後寸法は、被取付部30の前後寸法よりも長い。
図2の参照からより良く理解できるように、各被取付部30は、吊込み部左半分21の表面201が凹んで形成された左側凹部31と、吊込み部右半分22の表面201が凹んで形成された右側凹部32を有し、これらにより左右において吊込み棒部25の表面から凹んで構成される。被取付部30が設けられない範囲において吊込み部20の略円形状、より端的には楕円形状の断面形状が維持されて十分な剛性が確保される。断面楕円形の吊込み部20に離間的に被取付部30を設けることにより、かかる凹部の被取付部30の形成に関わらずにある程度の剛性が確保できる。
本実施形態においては、吊込み部20には更にその長手方向に離間して複数の壁部40が左右両側に突出して設けられる。壁部40は、テープ部材10の左右面11、12から左右両側に凸状に設けられる。壁部40が被取付部30に隣接して設けられ、また被取付部30の上、換言すれば被取付部30と比較してテープ部材内方に位置付けられる。なお、テープ部材内方とは、テープ部材10の側部若しくは端部からテープ部材10の外周により囲まれるテープ部材10の内側へ向かう方向を意味する。本例においては、吊込み部20が設けられたテープ部材10の端部を横切ってテープ部材10上に至る方向に一致し、端的には、図1に示す矢印D10が示す方向に一致する。矢印D10は、平坦状態のテープ部材10が存在する若しくは規定する平面PL10にて吊込み部20を横切ってテープ部材10上に至る方向を向いている。なお、被取付部30は、壁部40と比較してテープ部材外方に位置付けられる。
代替的若しくは付加的に更に説明をすれば、テープ部材外方とは、テープ部材上で表皮材と重なり合わない任意の場所にて、表皮材から離間する方向およびその方向に沿う方向としている。また、テープ内方とは、テープ部材外方と反対方向であり、テープ部材上で表皮材と重なり合わない任意の場所にて、表皮材に近づく方向およびその方向に沿う方向としている。テープ部材内方とテープ部材外方は、上下方向に合致する。
上述の構成によれば、吊込み部20へのクリップ70の取付けが簡便になる。なぜなら、吊込み部20にはクリップ70の取付位置が予め設定されているためである。また、場合によっては、突起状の壁部40がクリップ70の取付位置の目印になる。被取付部30若しくは壁部40の位置を認識した上で被取付部30にクリップ70を取り付けることで表皮材910の止着作業の効率が促進可能である。
吊込み部20に剛性が求められる観点から見ると、吊込み部20に凹状の被取付部30を設けて吊込み部20の剛性が低下するとしても、被取付部30が設けられた吊込み部20の箇所における剛性低下を壁部40により補うことができる。なお、この際、被取付部30と比較して壁部40がテープ部材内方に位置付けられるため、被取付部30へのクリップ70の取付も阻害されない。
更に、被取付部30にクリップ70が取り付けられた状態において、仮に何らかの外力が上方からクリップ70側に与えられるとしても、その外力がクリップ70ではなく壁部40に付与され、被取付部30からのクリップ70の離脱が抑止される。
なお、特許文献2の場合、クリップをフラグの一定位置に設けることができ、クリップの取付位置に迷いが生じにくいが、クリップの取付に関して必要的にフラグに穴を設けることが要求され、その強度低下を招来してしまい得る点において劣等であり、また、かかるフラグの製造に手間がかかる。特許文献2の場合、クリップ取付後のクリップの変位が十分に規制されておらず、クリップの揺れが生じやすく、止着工程に無視できない時間が要求され得る。
後述の説明に照らして理解できるように、本実施形態においては、被取付部30に対してクリップ70が取り付けられた状態において、クリップ70の前後方向への変位が、被取付部30の前後にある吊込み棒部25により好適に規制され、被取付部30へのクリップ70の取付後の位置安定性が向上する。また、被取付部30に対してクリップ70が取り付けられた状態においてクリップ70のテープ部材内方への変位が壁部40により阻止され、テープ部材内方へのクリップ70の変位も好適に規制される。従って、止着工程をより簡易・的確に行うことが促進される。念のため付言すれば、同取付状態において、クリップ70の下方変位は、被取付部30のテーパー部34により規制される。
なお、図2に端的に示すように、吊込み部20に設けられた各壁部40は、テープ部材10により左右に分断されており、テープ部材10の左面11から凸状に設けられた壁部左半分41と、テープ部材10の右面12から凸状に設けられた壁部右半分42を含む。各壁部左半分41は、左側凹部31に隣接して設けられ、かつ左側凹部31の上側、つまり左側凹部31と比較してテープ部材内方の位置にある。各壁部右半分42は、右側凹部32に隣接して設けられ、かつ右側凹部32の上側、つまり右側凹部32と比較してテープ部材内方の位置にある。
必ずしもこの限りではないが、好適には、図4及び図5から見て取れるように、壁部40の断面形状が三角形状、換言すれば山状若しくはキノコ状、更に換言すれば、上側に先細りのテーパー状である。かかる構成においては、後述のように表皮材910の衝突による音鳴の低減を図ることができる。この点に関しては、壁部40の上面、つまりテープ部材内方側にある面を湾曲させることが望ましく、換言すれば、左右方向においてテープ部材10の左右面11、12から立ち上がるに応じて下側の被取付部30側に近接する弧状面又は傾斜面であることが望ましい。換言すれば、図4及び図5に図示のように、壁部左半分41の上面411を緩慢に湾曲した弧状面とし、壁部右半分42の上面421も同様に緩慢に湾曲した弧状面とすることが望ましい。これにより、効果的に上述の音鳴の低減を図ることができる。壁部左半分41の上面411及び壁部右半分42の上面421は、弧状面に限らず直線状の傾斜面であってもよい。なお、壁部左半分41の下面412は、左側横溝51の前後に延びる側面に一致し、同様に、壁部右半分42の下面422は、右側横溝52の前後に延びる側面に一致する。なお、本願においては、左側横溝51と右側横溝52を包括して単に横溝50と呼ぶ。
本例においては壁部左半分41と壁部右半分42はテープ部材10が存在する若しくは規定する平面PL10に関して鏡像対称に構成されるが、必ずしもこの限りではない。テープ部材10の左面11からの壁部左半分41の高さとテープ部材10の右面12からの壁部右半分42の高さは同一であるが、必ずしもこの限りではない。壁部左半分41の前後幅と壁部右半分42の前後幅は同一であるが、必ずしもこの限りではない。
好適な一例としての被取付部30の具体的形状に関しては、特に図4を参照して次のように説明できる。図4に示すように、被取付部30は、壁部40に直接的に結合した幅狭部33と、少なくとも幅狭部33を介して壁部40に結合するテーパー部34を含む。幅狭部33は、壁部左半分41の直下の左側横溝51と壁部右半分42の直下の右側横溝52により左右から左右幅が減じられて幅狭に構成される。テーパー部34は、幅狭部33若しくは壁部40から離間するに応じて先細りの形状を有し、壁部40との比較において断面形状が逆三角形状である。幅狭部33とテーパー部34を含めて被取付部30を構成することにより、既存のクリップ70との嵌合に適合させることができる。なお、壁部40とテーパー部34の間に横溝50が設けられ、詳細には、壁部左半分41と棒部左半分の間に左側横溝51が設けられ、壁部右半分42と棒部右半分の間に右側横溝52が設けられる。
なお、後述の説明からも理解できるようにテーパー部34は、被取付部30へのクリップ70の取付時、クリップ70の左側アーム71と右側アーム72の間を押し広げるべく作用する。テーパー部34は下から上へ緩慢に左右幅が拡大し、これにより、クリップ70の左側アーム71と右側アーム72の逆方向の開きが円滑に確保される。テーパー部34の左右幅は上から下へ徐々に狭くなる。テーパー部34の左側の傾斜面上を左側アーム71の第1爪部715が摺動し、テーパー部34の右側の傾斜面上を右側アーム72の第2爪部725が摺動する。テーパー部34上の幅狭部33の左右にある左側横溝51と右側横溝52が、テーパー部34を通過した左側アーム71の第1爪部715と右側アーム72の第2爪部725の逃げ場になり、これにより、被取付部30へのクリップ70の取付が完了する。左側横溝51と右側横溝52に第1爪部715と第2爪部725が個別配置された状態において被取付部30からのクリップ70の離脱が被取付部30のテーパー部34により規制される。必ずしもこの限りではないが、好適には、吊込み部20の被取付部30へのクリップ70の取付後、クリップ70が強固に吊込み部20に固定し、吊込み部20からの取り外しが容易ではない。
繰り返しの説明になるが、被取付部30に対するクリップ70の取付状態において、クリップ70の前後変位が、被取付部30の前後にある吊込み棒部25により好適に規制され、被取付部30へのクリップ70の取付後の位置安定性が向上する。また、被取付部30に対してクリップ70が取り付けられた状態においてクリップ70のテープ部材内方への変位が壁部40により阻止され、テープ部材内方へのクリップ70の変位も好適に規制される。
幅狭部33やテーパー部34の構成をテープ部材10の左右を基準として分割して理解しても構わない。この場合、幅狭部33は、幅狭部左半分と幅狭部右半分を含み、これらはテープ部材10により分断されている。テーパー部34は、テーパー部左半分とテーパー部右半分を含み、これらは部分的にテープ部材10により分断され、残余の部分、端的にはテーパー部34の下端部においてテープ部材10により分断されずに一体的に連結している。かかる構成は、テープ部材10と吊込み部20の強固な固着という観点から望ましいが、もちろんこれ以外の態様も考えられる。
左右の左側横溝51及び右側横溝52は同一の前後長であるが、必ずしもこの限りではない。左右の左側横溝51及び右側横溝52の深さは同一であるが、必ずしもこの限りではない。左側横溝51の左右長さは、第1爪部715の左右幅よりも僅かに大きい。右側横溝52の左右長さは、第2爪部716の左右幅よりも僅かに大きい。
図4の参照から理解できるように、テーパー部34の左右には左側縦溝61と右側縦溝62が設けられる。左側縦溝61及び右側縦溝62は、テーパー部34の前後中央で上下に延びる。このように縦溝61、62を設けることにより、クリップ70のアーム部の内壁に爪を持たせることが可能となり、被取付部30とクリップ70間の前後変位を効果的に規制することができる。なお、各縦溝61、62の上端は各横溝51、52に連通している。各縦溝61、62の深さは、各横溝51、52の深さよりも浅い。本願においては、左側縦溝61と右側縦溝62を包括して縦溝60と呼ぶ。
図4及び図5の参照から理解できるように、テーパー部34は、被取付部30の凹部内から吊込み棒部25の表面201を超えて左側及び右側へ突出した一対の肩部340を有する。端的には、テーパー部34は、吊込み棒部25の表面201よりも左側へ突出した左側肩部341と吊込み棒部25の表面201よりも右側へ突出した右側肩部342を有する。左側肩部341と右側肩部342を総括する用語として肩部340を用いる。
吊込み棒部25の表面201よりも肩部340が突出して設けられることにより被取付部30とクリップ70間の十分な係合を確保することができ、被取付部30からのクリップ70の外れの抑止を促進することができる。更に、テーパー部34は、吊込み棒部25の表面201よりも下側へ突出した脚部345を有する。これにより、後述のクリップ70の保持部74により、より強固に被取付部30が保持されることが確保される。
図4に模式的に示すように、壁部左半分41の左側の先端位置が左側肩部341の先端位置に一致し、すなわち、各先端位置が同一平面にあり、端的には、図4に模式的に示す同一の平面PL21にある。なお、平面PL21は、テープ部材10の左面11から平行に左側に所定距離だけ離間した幾何平面であり、実際に存在の部材や部分の面ではない。壁部左半分41及び左側肩部341についてした説明は、壁部右半分42及び右側肩部342についても同様であり、平面PL22が平面PL21に相当する。
表皮材止着用吊込み具100は、図6に示すように表皮材910に対して縫着線920に沿って縫着される。また、表皮材止着用吊込み具100には図7に示すようにクリップ70が取り付けられる。
表皮材止着用吊込み具100に対して取り付けられるべきクリップ70の構成は任意であり、本願に例示の他にも様々なクリップを利用することができる。図8乃至図12に示す例示であるがされど好適に利用可能であるクリップ70は、被取付部30のテーパー部34を保持するべく構成された保持部74、保持部74の下に連結したフック部75、フック部75の右側に設けられた治具係合部76、及びフック部75の左側に設けられた抜止部77を有する。フック部75は左側で開口しており、これに応じて抜止部77がフック部75の左側に設けられ、治具係合部76がこれと反対のフック部75の右側に設けられる。
保持部74は、左側アーム71、右側アーム72、及び各アーム71、72の基端同士を連結する底部73を含む。左側アーム71及び右側アーム72は底部73から上方へ起立して設けられ、左側アーム71と右側アーム72が対向してテーパー部34の保持空間745が画定される。
左側アーム71の先端部が右側アーム72側へ屈曲し、第1爪部715が設けられる。第1爪部715は、被取付部30の左側横溝51に挿入される。右側アーム72の先端部が左側アーム715側へ屈曲し、第2爪部725が設けられる。第2爪部725は、被取付部30の右側横溝52に挿入される。図9に端的に示すように、第1爪部715と第2爪部725の間にテーパー部34が挿し込まれるべき挿込口である入口744が開口する。入口744の左右幅W744は、第1爪部715及び第2爪部725の各突出により設定されるものと言える。
本実施形態においては、左側アーム71及び右側アーム72には、各々、各アーム71、72間の保持空間745に突出する第3爪部716及び第4爪部726が設けられる。第3爪部716及び第4爪部726は、第1爪部715及び第2爪部725と比較して、入口744から底部73に向かう保持空間745の深さ方向及び入口744の左右幅W744方向に対して直交する前後方向に幅狭である。より端的には、第3爪部716及び第4爪部726は、各々、前後方向の厚みが薄い板状部分である。これにより、保持部74へのテーパー部34の挿入が極端に阻害されない態様で、保持部74とテーパー部34同士の結合を増強することができる。
図8乃至図12から見て取れるように、保持部74の内面に適宜肉盛りを施し、これにより保持部74内でのテーパー部34のガタツキを抑止し、保持部74とテーパー部34の密着性を高めることが望ましい。
フック部75は、J字状の形状を含み、クッション材950側のインサートワイヤ952が係止可能である。治具係合部76は、フック部75に対向して両者の間に治具挿通空間を形成する壁部を含む。治具係合部76の壁部の下端部がフック部75の下端部に連結している。フック部75と治具係合部76の連結によりインサートワイヤ952の平坦な案内面782が設けられる。抜止部77は、フック部75内に進入したインサートワイヤがフック部75の外へ出ることを規制する部分であり、その基端部が左側アーム71の外面に連結し、その先端部がフック部75に含まれるJ字部の先端部よりも更に下方に位置する。抜止部77の先端部にあるフック部75に対向する面には案内面781が設けられ、これに対向する案内面782と共にインサートワイヤの案内が可能である。
図13及び図14に示すように表皮材止着用吊込み具100の吊込み部20の被取付部30にクリップ70が取り付けられたユニットを介して不図示の表皮材910がインサートワイヤ952まで引き込まれる。表皮材止着用吊込み具100に取り付けられた状態のクリップ70の治具係合部76とフック部75の間に治具を挿入してクリップ70を順次押下げてインサートワイヤ952を捕捉するに際して、重力や張力や作業時に付与される不定力の影響を受けて、図15に示すように表皮材910が吊込み部20に衝突する場合がある。本実施形態においては湾曲した上面の壁部40が設けられており、表皮材910との接触時に、その湾曲した上面と表皮材910との接点における接線が直角よりも鈍角になるため、衝突時の音鳴の低減を図ることができる。
<第2実施形態>
図16を参照して第2実施形態について説明する。図16は、表皮材止着用吊込み具の概略的な断面図であり、図3のA−Aに対応する断面を示す。本実施形態においては第1実施形態とは異なる形状の壁部40を採用するが、この場合においても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、図16に示す例においては、壁部40の断面形状が矩形状である。このように壁部40を三角形以外の異形状としても構わない。
図16に示すように、壁部40の壁部左半分41と壁部右半分42の両方とも断面形状が矩形状である。壁部左半分41と壁部右半分42は、本形態においても平面PL10に関して鏡像対称であるが、必ずしもこの形状に限られるべきものではない。
<第3実施形態>
図17を参照して第3実施形態について説明する。図17は、表皮材止着用吊込み具の部分斜視図であり、クリップが取り付けられる被取付部を左側から拡大視して示す。
本実施形態においては、被取付部30のテーパー部34の左右両側にはテープ部材10の左面11又は右面12に到達する深さの穴349が設けられ、穴349を介してテープ部材10の左面11又は右面12が視認可能である。ゲートから金型キャビティー内に導入される溶融樹脂の供給圧等に応じてインサート成形時にテープ部材10の位置が変動してしまうと表皮材止着用吊込み具100の歩留まりが低下してしまう。この点に鑑みて、本実施形態においては、テープ部材10を固定するための位置決めピンを採用し、金型内においてテープ部材10が位置固定された状態でキャビティー内に溶融樹脂を供給する。これにより第1及び第2実施形態に示すような構成の表皮材止着用吊込み具100を製造する場合においてもその歩留まりの低下を回避することができる。
クリップ70により被覆される被取付部30に穴349を設けることによりクリップ70の取付後には穴349が外観に現れず、表皮材止着用吊込み具100の美観を高めることもできる。穴349に応じて樹脂材料の量の低減を図ることもできる。
変形例においては、被取付部30以外の吊込み部20に穴349を設けても良い。左側のみ若しくは右側のみに穴349を形成しても良く、左側と右側の両方に穴349を設けても良い。穴349の個数は任意であり、図示の如く2つに限らず、1つとしても構わない。
上述の教示を踏まえると、当業者をすれば、各実施形態に対して様々な変更を加えることができる。請求の範囲に盛り込まれた符号は、参考のためであり、請求の範囲を限定解釈する目的で参照されるべきものではない。「備える」、「含む」、「有する」等は逆のことが示される場合を除き原則的に非閉鎖的な用語であり、列挙された構成要素以外の不列挙の構成要素の追加も包含する。特定の形状を示す用語は、そのような特定形状を意味するに限らず、その特定形状の任意の程度の変形も含意する。
100 表皮材止着用吊込み具
10 テープ部材
11 左面
12 右面
20 吊込み部
201 表面
30 被取付部
33 幅狭部
34 テーパー部
40 壁部

Claims (5)

  1. 表皮材(910)に対して取り付け可能であり、左右面(11、12)を有するテープ部材(10)と、該テープ部材(10)の前記左右面(11、12)から突出する態様で該テープ部材(10)の端部に設けられ、当該テープ部材(10)の端部に沿って延びる吊込み部(20)を備える表皮材止着用吊込み具(100)であって、
    前記吊込み部(20)にはその長手方向に離間してクリップ取付用の複数の被取付部(30)が左右両側にて凹んだ態様で設けられ、更に前記吊込み部(20)にはその長手方向に離間して複数の壁部(40)が左右両側にて突出した態様で設けられ、左右両側の各壁部(40)が、前記被取付部(30)に対して隣接して設けられ、また前記被取付部(30)と比較してテープ部材(10)内方の位置にある、表皮材止着用吊込み具。
  2. 前記テープ部材(10)内方側にある前記壁部(40)の面(411、421)が、前記テープ部材(10)の前記左右面(11、12)から立ち上がるに応じて前記被取付部(30)側に近接する弧状面又は傾斜面である、請求項1に記載の表皮材止着用吊込み具。
  3. クリップが取り付け可能であるテーパー部(34)が前記被取付部(30)に設けられ、前記壁部(40)と前記テーパー部(34)間に横溝(50)が設けられ、
    前記テーパー部(34)の左右幅が、前記壁部(40)から離間するに応じて漸次狭くなる、請求項1又は2に記載の表皮材止着用吊込み具。
  4. 前記テーパー部(34)には、前記横溝(50)に連通し、前記壁部(40)から離間する方向に延びる縦溝(60)が設けられる、請求項3に記載の表皮材止着用吊込み具。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表皮材止着用吊込み具(100)と、
    前記表皮材止着用吊込み具(100)の各被取付部(30)に対して取付け可能である複数のクリップ(70)と、
    を備えるユニット。
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