JP3186511B2 - 洗浄ノズル装置 - Google Patents

洗浄ノズル装置

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JP3186511B2 JP14460395A JP14460395A JP3186511B2 JP 3186511 B2 JP3186511 B2 JP 3186511B2 JP 14460395 A JP14460395 A JP 14460395A JP 14460395 A JP14460395 A JP 14460395A JP 3186511 B2 JP3186511 B2 JP 3186511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体局部の洗浄を行う
衛生洗浄便座等に利用される洗浄ノズル装置に関するも
のであり、特に洗浄水に空気を混入する方式の洗浄ノズ
ル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】用便後、洗浄水に気泡を混入し、柔らか
い体感の得られる洗浄を行えるものとして特公昭58−
13688号公報に示される衛生洗浄ノズル装置が従来
より知られている。
【0003】この種従来の衛生洗浄ノズル装置の断面図
を図10に示す。同図において、本ノズル1は第1ノズ
ル2およびノズル本体3より構成され、洗浄水を第1ノ
ズル2で縮流させて流速を上げて噴出させることにより
空洞4内の圧力を負圧状態とし、エジェクタ効果によっ
て空気吸引口5から空気が吸引混合され、途中で約90
度水流の方向が曲げられて噴射口6より局部に向かって
噴射されるように構成されている。
【0004】この構成により、気泡を含む洗浄水を局部
に当てることで、洗浄効果を低下させることなく節水が
図れ、かつ痛みや飛散を低減させて快適な体感を得るこ
とができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の効果すなわち節
水を図る、あるいは洗浄時の痛みの低減および洗浄水の
飛散低減効果は、吸引される空気量が多い程その効果が
増すものであり、この種のエジェクタ効果を利用した空
気吸引手段において効果的に空気吸引を行う場合、空気
吸引部の下流側に所定の口径、長さのスロート部および
ディフューザ部が必要である。
【0006】しかしながら従来の洗浄ノズル装置では、
噴射口を有する本ノズル1内に空気を吸引するための第
1ノズル2、空洞部4および空気吸引口5を設ける構成
のため、前記スロート部およびディフューザ部を設ける
ことができない。このため空洞部4の負圧状態を十分低
くとることができないので空気が効果的に吸引混合され
ず、前記空気混合洗浄の効果を十分に発揮できないとい
う課題があった。
【0007】また、噴射口6が単一であるので、洗浄範
囲が狭く局部を広範囲に洗浄することができない上に、
集中噴流となるので局部に集中的に当たり、シャワーの
ような爽快な洗浄感が得られない。このため特に女性局
部の洗浄(以下ビデ洗浄とする)時には痛みを伴う危険
性があるという課題があった。
【0008】本発明は、かかる従来の課題を解決するも
ので、空気を洗浄水に効果的に吸引混合させることによ
り、特にビデ洗浄時に十分なソフト感が得られるととも
に洗浄水の飛散を効果的に低減し、かつ女性局部の洗浄
に好適な水流を実現可能な洗浄ノズル装置を提供するこ
とを第一の目的としている。
【0009】また、ノズル孔の吐出部の厚さとノズル孔
径の最適化を図ることにより、複数のノズル孔から互い
に干渉し合わない独立した水流を噴出させ、洗浄水の飛
散量の少ない洗浄ノズルを提供することを第二の目的と
している。
【0010】また、中空状水流を実現し、デリケートな
女性局部中心部に直接洗浄水が当たらないようにするこ
とで痛みを伴わず快適に洗浄できる洗浄ノズルを提供す
ることを第三の目的としている
【0011】また、エジェクタノズルとスロート部の内
径の最適化を図ることにより、空気を洗浄水に効果的に
吸引、混合させ、洗浄時により効果的にソフト感の得ら
れる洗浄ノズル装置を提供することを第四の目的として
いる
【0012】また、スロート部の内径とエジェクタノズ
ル出口端面からスロート部入口までの距離の最適化を図
ることにより、空気を洗浄水に効果的に吸引、混合さ
せ、洗浄時により効果的にソフト感の得られる洗浄ノズ
ル装置を提供することを第五の目的としている
【0013】さらに、スロート部の内径とスロート部の
距離の最適化を図ることにより、空気を洗浄水に効果的
に吸引、混合させ、洗浄時により効果的にソフト感の得
られる洗浄ノズル装置を提供することを第六の目的とし
ている
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明の洗浄ノズル装置は、洗浄水を噴出する
ノズル体を一端に設けた可動ノズルと、前記可動ノズル
を進退自在に内蔵するノズルシリンダと、前記ノズルシ
リンダおよび可動ノズルに設けられた空気取入口と、前
記可動ノズルの内部にエジェクタノズル、空気混合部、
スロート部およびディフューザ部からなる空気混入手段
を設けており、前記空気混入手段は前記可動ノズルの進
出位置において連通した空気取入口から空気を吸引、混
入可能に構成とするとともに、前記ノズル体に複数のノ
ズル孔を設け、前記ノズル体の進退方向に対して前後方
向の最大ピッチをPm(mm)、左右方向の最大ピッチ
をPn(mm)とするとき、10≦Pm≦18および3
≦Pn≦5の範囲としたものである
【0015】また、第二の目的を達成するために本発明
の洗浄ノズル装置は、ノズル孔の吐出部の厚さをtn、
ノズル孔径をdsとし、これらの比ds/tnの値をε
とするとき、0.2≦ε≦0.4なる条件を満足する構
成としたものである
【0016】また、第三の目的を達成するために本発明
の洗浄ノズル装置は、ノズル体の中心軸部にノズル孔を
設けない構成とし、その周囲に複数のノズル孔を設ける
ことで中空状噴流を実現する構成としたものである
【0017】また、第四の目的を達成するために本発明
の洗浄ノズル装置は、エジェクタノズルの断面積をS
1、スロート部の断面積をS2とし、面積比S2/S1の値
をαとするとき、1.5≦α≦4.5なる条件を満足す
るように構成したものである。
【0018】また、第五の目的を達成するために本発明
の洗浄ノズル装置は、スロート部の内径をe、エジェク
タノズル出口端面からスロート部入口までの距離をL1
とし、これらの比L1/eをβとするとき、1≦β≦3
なる条件を満足するよう構成したものである。
【0019】また、第六の目的を達成するために本発明
の洗浄ノズル装置は、スロート部の内径をe、スロート
部の長さをL2とし、これらの比L2/eをδとすると
き、1.6≦δ≦7なる条件を満足するよう構成したも
のである。
【0020】
【作用】本発明における洗浄ノズル装置は、可動ノズル
の内部に空気混入手段を設ける構成のため、スロート部
およびディフューザ部を設けることが可能となる。これ
により洗浄水を流通させると可動ノズルの内部に設けら
れたエジェクタノズルによって流速が高められた状態で
スロート部に向けて洗浄水が吐出され、空気混合部内が
負圧状態となり空気取入口から空気が吸引混入される。
またスロート部およびディフューザ部を通過する過程で
圧力が回復するのでより効果的に空気混合部の負圧レベ
ルが低減され、より効果的に空気が吸引混合されるとと
もに均一で微細な気泡を含む気液二層流となってノズル
体から噴出される。この結果、ビデ洗浄時においてデリ
ケートな女性局部を刺激することのない適度な洗浄感と
ソフトな体感が得られる。また、気泡粒径が大きくなら
ないために洗浄ノズルからの噴出時に気泡のはじけ音が
低減されるとともに洗浄水の飛散を低減できる。さらに
人間工学的な見知から研究を重ねた結果、ノズル体に設
けられた複数のノズル孔の前後、左右方向の最大ピッチ
Pm、Pnを夫々所定の範囲に設定することで女性局部
の洗浄に好適な範囲が存在することを見出した。すなわ
ちノズル体の進退方向に対して前後方向の最大ピッチを
Pm(mm)、左右方向の最大ピッチをPn(mm)と
するとき、10≦Pm≦18および3≦Pn≦5の範囲
とすることで、女性局部を広範囲に洗浄でき、身体を動
かすことなく洗浄が可能となる
【0021】また本発明における洗浄ノズル装置は、ノ
ズル孔の吐出部の厚さtnとノズル孔径dsとの比εを
最適な範囲に設定したものであるので、洗浄水がノズル
孔から噴出する際の整流効果が向上し、各々の噴流が乱
れることなくストレートな独立水流となって噴出され
る。このため各々の水流が互いに接触干渉することがな
く、不要部分への洗浄水の飛散が低減できるので、シャ
ワーのような爽快な洗浄感が得られることとなる。
【0022】また本発明における洗浄ノズル装置は、ノ
ズル体の複数のノズル孔に囲まれた部分を無孔構成とし
て中空状噴流を実現したので、噴出水は被洗浄部の中心
に直接当らない。この結果、特にビデ洗浄時においてデ
リケートな膣口部を刺激することなく洗浄することが可
能となる。また膣口内への洗浄水の侵入を防止できるの
、膣内の自浄作用を妨げることがない。
【0023】また本発明における洗浄ノズル装置は、空
気混入手段においてエジェクタノズルの断面積S1とス
ロート部の断面積S2との面積比αの値を最も空気吸引
特性が高くなるように所定の範囲内に設定したものであ
るので、吸引空気量を増加させることができ、より効果
的にソフトな洗浄感が得られる洗浄噴流を実現できる。
【0024】また本発明における洗浄ノズル装置は、
ロート部の内径eとエジェクタ出口端面からスロート部
入口までの距離L1との比βを空気吸引特性が高くなる
ように所定の範囲内に設定したものであるので、さらに
吸引空気量を増加させることができ、より効果的にソフ
トな洗浄感が得られる洗浄噴流を実現できる。
【0025】また本発明における洗浄ノズル装置は、面
積比αだけでなくスロート部の内径eとスロート部の長
さL2の比δの値についても空気吸引特性が高くなるよ
うに所定の範囲内に設定したものであるので、さらに吸
引空気量を増加させることができ、より効果的にソフト
な洗浄感が得られる洗浄噴流を実現できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例を示す洗浄ノズル装
置の断面図であり、図2は空気混入部の部分断面図であ
る。図3はノズル先端部の上面図および噴出水の洗浄範
囲投影図であり、図4は同断面図および噴流拡大を示す
説明図である。
【0027】図1において、7は洗浄水を送水するポン
プでありポンプ7はモータ8を駆動手段とする。9は送
水された洗浄水を所定の温度に加熱し貯湯する温水タン
クである。10は洗浄水をノズルシリンダ11に供給す
る供給路である。12は可動ノズルであり、ノズルシリ
ンダ11内にあって、供給された洗浄水の水圧を受けて
進出駆動され、人体局部位置に停止して給水路13を経
てきた洗浄水が一端に設けられたノズル体14のノズル
孔15から人体局部に向けて噴出される。ここで可動ノ
ズル12の上流側の一端には洗浄水の流速を高めるため
のエジェクタノズル16と、空気を可動ノズル12内に
取り入れる空気取入口17と、吸引された空気を洗浄水
に混合させる空気混合部18と、効果的に空気を吸引し
洗浄水に混入させるためのスロート部19およびディフ
ューザ部20からなる空気混入手段21が設けられてい
る。ここで、図2に示すように空気混入手段21におけ
る各部の寸法を次のように定義する。
【0028】(1)エジェクタノズルの内径をde (2)スロート部の内径をe (3)エジェクタノズル出口端面からスロート部入口ま
での距離をL1 (4)スロート部の長さをL2 また図3に示すように、ノズル体14の進退方向に対し
てノズル孔15の前後方向の最大ピッチをPm、左右方
向の最大ピッチをPnと定義する。
【0029】さらに図4に示すように、ノズル孔の吐出
部の厚さをtn、ノズル孔径をds、被洗浄面Hにおけ
る流径をds’と定義する。
【0030】また図3に示すように、ノズル孔14をノ
ズル体15の中心軸部以外に設けた構成とする。
【0031】以上の構成において次に本実施例の作用、
動作について説明する。洗浄水要求信号によりモータ8
が回転すると、洗浄水がポンプ7によって温水タンク9
を経てノズルシリンダ11に供給され、洗浄水の水圧が
可動ノズル12の端面に作用して可動ノズル12が前進
し、ノズル孔15が人体局部洗浄位置に到達した時点で
停止する。洗浄水は可動ノズル12の内部に設けられた
エジェクタノズル16によって流速が高められた状態で
スロート部19に向けて吐出され、空気混合部18内が
負圧状態となり空気取入口から空気が吸引混入される。
またスロート部19およびディフューザ部20を通過す
る過程で圧力が回復するので、より効果的に空気混合部
18の負圧レベルが低減され、より効果的に空気が吸引
混合されるとともに均一で微細な気泡を含む気液二層流
となってノズル体14に設けられたノズル孔15から噴
出される。この結果、ビデ洗浄時においてデリケートな
女性局部を刺激することのない適度な洗浄感と非常にソ
フトな体感が得られる。また、気泡粒径が大きくならな
いために洗浄ノズルからの噴出時に気泡のはじけ音が低
減されるとともに洗浄水の飛散を低減できる。
【0032】図5はエジェクタノズル10の断面積S1
とスロート部19の断面積S2の比αと0.8l/mi
n以上の流量域において洗浄水に混入される空気量の比
率との関係を示している。デリケートな女性局部の洗浄
においては、0.8l/min以上の大流量域において
もソフト感の向上と飛散の低減が要望されるため、吸引
混入される空気量の比率を高くする必要がある。そこ
で、空気量の比率を変化させてみたところ、空気量が洗
浄水流量の約7%になると体感上心地よい洗浄感が得ら
れたため、αの範囲は7%以上の空気が洗浄水に混入さ
れている1.5≦α≦4.5に設定することにした。
【0033】図6はスロート部19の内径eとエジェク
タノズル16の出口端面からスロート部19の入口まで
の距離L1の比βと洗浄水に混入される空気量の比率と
の関係を示している。βの範囲は上記と同様の理由から
1≦β≦3に設定することにした。
【0034】図7はスロート部19の内径eとスロート
部19の長さL2の比δと洗浄水に混入される空気量の
比率との関係図を示している。δの範囲は上記と同様の
理由から1.6≦δ≦7に設定することにした。
【0035】このように空気混入手段を最適化すること
により、空気混入比率を向上させることが可能となる。
この結果、より効果的にソフトな洗浄感が得られる洗浄
噴流を実現できる。
【0036】また図8は、X軸にノズル孔15の最大ピ
ッチPxを、Y軸に洗浄範囲の最大ピッチPYをとり、ノ
ズル孔15の最大ピッチの値と洗浄範囲の最大ピッチと
の相関を前後方向と左右方向において示したものであ
る。体感実験の結果、女性が洗浄したい女性局部の範囲
は膣や尿道付近全体であることがわかった。そこで局部
の標準的な寸法を調べた結果、前後方向に約20〜25
mm、左右方向に約8〜10mmの洗浄範囲をとること
が必要であることがわかった。この結果より、必要とな
るノズル孔15の最大ピッチPm、Pnの範囲を10≦
Pm≦18、3≦Pn≦5に設定することにした。この
ようにノズル孔15の最大ピッチを最適化することによ
り、女性局部の洗浄に適した広範囲の洗浄が可能な噴流
が実現できる。そのためビデ洗浄時において、膣や尿道
付近全体の洗浄が可能となるので、身体を動かすことな
く局部全体の洗浄が可能となる。
【0037】さらに図9は、ノズル孔の吐出部の厚さt
nとノズル孔径dsの比εと噴流拡大率Fとの関係を示
したものである。ここで噴流拡大率Fとは図4に示すよ
うに噴出時における噴流の流径をds、被洗浄面Hにお
ける噴流の流径をds’としたとき、数1に示す式で定
義する。
【0038】 (数1) F=(ds’−ds)/ds×100 [%] 噴流拡大率Fが10%以上になると、噴流が分散し隣接
する噴流と干渉しあい、身体への飛散が増大するため爽
快な洗浄感が得られない。そこでεの範囲を噴流拡大率
Fが10%以下となる0.2≦ε≦0.4に設定するこ
とにした。このように洗浄水がノズル孔15から噴出す
る際の整流効果が向上するので、噴流の分散を抑えるこ
とにより各々の噴流が乱れることなくストレートな水流
となって噴出される。このため各々の水流が互いに接触
干渉することがなく、洗浄水の不要部分への飛散が低減
できるので、シャワーのような爽快な洗浄感が得られ
る。
【0039】また、ノズル孔15をノズル体14の中心
軸部以外に設けたもの、換言すればノズル体の複数のノ
ズル孔に囲まれた部分を無孔部分としてあるので、噴出
水は局部の中心に直接当らない。この結果、ビデ洗浄時
においてデリケートな膣口部を刺激することなく洗浄す
ることができる。また、膣内へ洗浄水が侵入することを
防止できるので、膣内自浄作用を妨げることがない。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の洗浄ノズル
装置は、可動ノズルの内部に空気混入手段を設ける構成
のため、スロート部およびディフューザ部を設けること
が可能となる。したがって、空気を効果的に吸引可能と
なるとともに、均一でかつ粒径の微細な気泡を含む気液
二層流となって洗浄ノズルから放出されることとなる。
この結果、ビデ洗浄時においてデリケートな女性局部を
刺激することのない適度な洗浄感と非常にソフトな体感
が得られる。また、気泡粒径が大きくならないために洗
浄ノズルからの噴出時に空気のはじけ音が低減されると
ともに洗浄水の飛散を低減できる。また、空気混入は可
動ノズルの進出完了位置において行われるため、可動ノ
ズルの進出中に空気が混入されることがなく洗浄水の飛
び散りや、空気のはじけ音が防止でき、被洗浄部以外が
濡れることがなくなる。さらに、ノズル体に設けられた
複数のノズル孔を女性局部に好適な広い範囲の洗浄を実
現できるように配置したので、ビデ洗浄時において身体
を動かすことなく局部全体の洗浄が可能となる
【0041】また本発明の洗浄ノズル装置は、複数のノ
ズル孔から噴出させる水流の整流効果を高めるように、
ノズル孔径と吐出部の厚さの比を最適化したので、各々
の噴流が乱れることなくストレートな独立水流となって
噴出される。この結果、各々の水流が互いに接触干渉す
ることがなく、洗浄水の不要部分への飛散が低減できる
ので、シャワーのような爽快な洗浄感が得られる
【0042】また本発明の洗浄ノズル装置は、ノズル孔
から噴出する水流が局部の中心に直接当らないようにノ
ズル孔を配置し、中空状水流を実現したので、ビデ洗浄
時においてデリケートな膣口部を刺激することなく洗浄
することができる。また、膣口内へ洗浄水が侵入するこ
とを防止できるので膣口内の自浄作用を阻害することが
い。
【0043】また本発明の洗浄ノズル装置は、空気混入
手段であるエジェクタ、空気混合部、スロート部および
ディフューザ部の口径と長さを、空気を効果的に吸引、
混入できる最適な範囲に設定したものであるので、より
効果的に空気を吸引混合でき、ビデ洗浄に好適なソフト
な洗浄噴流が得られる洗浄噴流を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す洗浄ノズル装置を示す
【図2】同洗浄ノズルの要部断面図
【図3】同洗浄ノズルのノズル体上面図と噴出水の洗浄
範囲投影図
【図4】同洗浄ノズルのノズル体断面図と噴流拡大を示
す説明図
【図5】エジェクタノズルの断面積とスロート部の断面
積の比αと空気量の関係を示す特性図
【図6】スロート部の内径とエジェクタノズル出口端面
からスロート部入口までの距離の比βと空気量の関係を
示す特性図
【図7】スロート部の内径とスロート部の長さの比δと
空気量の関係を示す特性図
【図8】ノズル孔の最大ピッチと洗浄範囲の関係を示す
相関図
【図9】ノズル孔の吐出部の厚さとノズル孔径の比εと
噴流拡大率Fの関係を示す特性図
【図10】従来の洗浄ノズルの断面図
【符号の説明】
11 ノズルシリンダ 12 可動ノズル 14 ノズル体 15 ノズル孔 16 エジェクタノズル 17 空気取入口 18 空気混合部 19 スロート部 20 ディフューザ部 S1 エジェクタノズルの断面積 S2 スロート部の断面積 e スロート部の内径 L1 エジェクタノズル出口端面からスロート部入口ま
での距離 L2 スロート部の長さ Pm ノズル体の進退方向に対する前後方向の最大ピッ
チ Pn ノズル体の進退方向に対する左右方向の最大ピッ
チ tn ノズル孔の吐出部の厚さ ds ノズル孔径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−146374(JP,A) 実開 昭60−181474(JP,U) 実開 平3−99084(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 9/00 - 9/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水を噴出するノズル体を一端に設け
    た可動ノズルと、前記可動ノズルを進退自在に内蔵する
    ノズルシリンダと、前記ノズルシリンダおよび可動ノズ
    ル体に設けられ、前記可動ノズル体に空気を取り入れる
    空気取入口と、前記可動ノズル内に設けられており、前
    記ノズルシリンダから供給される洗浄水と空気取入口か
    ら吸引される空気を混合する空気混合部と、前記ノズル
    シリンダと空気混合部の間に設けられたエジェクタノズ
    ルと、前記空気混合部とノズル体の間に設けられたスロ
    ート部およびディフューザ部を備え、前記可動ノズルの
    進出完了位置において前記ノズルシリンダと可動ノズル
    の空気取入口が連通し洗浄水と空気を混合する構成とす
    るとともに、前記ノズル体に複数のノズル孔を設け、前
    記ノズル体の進退方向に対して前後方向の最大ピッチを
    Pm(mm)、左右方向の最大ピッチをPn(mm)と
    するとき、10≦Pm≦18および3≦Pn≦5の範囲
    とした洗浄ノズル装置。
  2. 【請求項2】 ノズル孔の吐出部の厚さをtn、ノズル
    孔径をdsとし、これらの比ds/tnの値をεとする
    とき、 0.2≦ε≦0.4 なる条件を満足する請求項1記載の洗浄ノズル装置。
  3. 【請求項3】 ノズル体の複数のノズル孔に囲まれた部
    分を無孔構成として中空状噴流を実現する請求項1ない
    し2のいずれか1項に記載の洗浄ノズル装置。
  4. 【請求項4】 エジェクタノズルの断面積をS1、スロ
    ート部の断面積をS2とし、面積比S2/S1の値をαと
    するとき、 1.5≦α≦4.5 なる条件を満足する請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載の洗浄ノズル装置。
  5. 【請求項5】 スロート部の内径をe、空気混合部内に
    設けられたエジェクタノズルの出口端面からスロート部
    入口までの距離をL1とし、これらの比L1/eをβとす
    るとき、 1≦β≦3 なる条件を満足する請求項1ないし4のいずれか1項に
    記載の洗浄ノズル装置。
  6. 【請求項6】 スロート部の内径をe、スロート部の長
    さをL2とし、これらの比L2/eをδとするとき、 1.6≦δ≦7 なる条件を満足する請求項1ないし5のいずれか1項に
    記載の洗浄ノズル装置。
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