JP3331783B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP3331783B2
JP3331783B2 JP26232294A JP26232294A JP3331783B2 JP 3331783 B2 JP3331783 B2 JP 3331783B2 JP 26232294 A JP26232294 A JP 26232294A JP 26232294 A JP26232294 A JP 26232294A JP 3331783 B2 JP3331783 B2 JP 3331783B2
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寛明 米久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用便後の人体局部の洗
浄を行う衛生洗浄装置に関し、特に洗浄水に空気を強制
混入する方式の洗浄装置において吐水開始時および吐水
終了時に使用体感上好適な動作を行いうる吐水制御構成
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】用便後、温水により人体局部を洗浄する
衛生洗浄装置は、先端部に設けた単一もしくは複数のノ
ズル孔を設けた洗浄ノズルから洗浄水を噴出させ、局部
を集中的に洗浄するものがあるが、この時の噴流は集中
的な連続流のため強い刺激感があり、使用者に不快感を
与える場合があった。このために近年、図7および図8
に示すように洗浄水に空気を混入することによって比較
的柔らかい体感が得られるものが提案されている。同図
において1は元電磁弁、2は洗浄水を供給する水ポン
プ、3は洗浄水を加熱する温水タンク、4は洗浄ノズル
であり、肛門部の洗浄を行う肛門洗浄ノズル5と女性局
部の洗浄を行うビデ洗浄ノズル6が設けらている。7は
ノズル切換弁であり、必要に応じて選択的に流路が切換
可能に構成されている。8は洗浄水に空気を混入する空
気ポンプであり、逆止弁9を介してノズル切換弁の上流
から空気が混入される。図8に肛門洗浄ノズル5の構造
を示す。10は洗浄水の供給口であり、ノズルシリンダ
11内に空気が混入された気液二層流が供給される。1
2は可動ノズルであり、洗浄水の水圧を受けることによ
って弾性部材13の付勢力に抗して人体局部位置に押し
出され、給水路14を経てきた洗浄水がノズル孔15か
ら人体局部に向けて吐出されるように構成されている。
【0003】この構成において、空気ポンプ8によって
洗浄水に空気が強制的に混入された洗浄水が供給口10
を経てノズルシリンダ11内に流入すると、可動ノズル
12の端面に水圧が作用して押し出され、空気が混入し
た洗浄水がノズル孔15から噴出して人体局部の洗浄が
行われる。これにより洗浄時の刺激感が低減され、不快
感を低減できるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来の衛生洗浄装置では、洗浄スイッチを投入す
ると水ポンプおよび空気ポンプが同時に駆動されて予め
設定された水勢となるように制御されるので、即座に設
定された水勢レベルの洗浄水が吐出し、空気を混入して
いるにもかかわらず、場合によっては思わぬ強い水勢で
吐出することがあり、使用者に不快感を与える場合があ
った。
【0005】また停止スイッチが投入されると水ポンプ
と空気ポンプが同時に停止されるので、洗浄終了時に一
時的に洗浄ノズル内に残存した洗浄水がノズル孔から噴
出し、不要部分が濡れる不具合があった。すなわち空気
は圧縮流体であるので洗浄水に空気が混入されると洗浄
水の水圧によって空気が圧縮され所定径の気泡となる。
この結果、洗浄水圧に応じた内圧を有する気泡が洗浄ノ
ズルを通過し、ノズル孔から吐出されて人体局部に衝突
することによって気泡が弾け、柔らかい洗浄体感が得ら
れるものであるが、水ポンプと空気ポンプが同時に停止
されると洗浄ノズル内には水と気泡の混合した洗浄水が
残存することとなる。この時水の圧力は大気圧となるた
めに所定の内圧を有する気泡が膨脹し、一時的に洗浄ノ
ズル内の圧力が上昇する。この結果残留水が吐出するこ
ととなるのである。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
洗浄開始時の不快要因となる水勢を洗浄水と空気の供給
タイミングを好適に行うことによって抑制し、使用者に
好適な使用感を供与することができる衛生洗浄装置を提
供することを第1の目的としている。
【0007】また、洗浄開始時に空気の混入を所定時間
遅延させることにより、洗浄初期の不快水勢を効果的に
抑制し、体感上好ましい水勢が得られる衛生洗浄装置を
提供することを第2の目的としている。
【0008】また、低水量から所定水量まで段階的に水
量を増加させ、その後に空気を混入させることにより、
洗浄開始時の不快感をより効果的に解消することができ
る衛生洗浄装置を提供することを第3の目的としてい
る。
【0009】さらに、洗浄開始時にまず空気のみを供給
し、所定時間経過後に洗浄水を低水量から所定水量まで
段階的に供給することにより、洗浄開始時の不快感をよ
り効果的に解消することができる衛生洗浄装置を提供す
ることを第4の目的としている。
【0010】また、洗浄終了時に洗浄水の供給停止を空
気よりも所定時間遅延させて行うことにより、洗浄終了
時の洗浄ノズル内残存水の一時的な噴出を防止し、不要
部分が濡れる不具合のない衛生洗浄装置を提供すること
を第5の目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の衛生洗浄装置は、洗浄水の供給量を調
節可能な洗浄水量制御手段と、前記洗浄水を被洗浄部に
向けて吐出する洗浄ノズルと、洗浄水に空気を強制混入
する空気混入手段と、洗浄開始時に、前記洗浄水量制御
手段と空気混入手段の駆動開始タイミングを異ならせて
駆動させる遅延駆動回路を設けて構成したものである。
【0012】また第2の目的を達成するために本発明の
衛生洗浄装置は、洗浄開始時に洗浄水量制御手段を駆動
し、所定時間経過後に空気混入手段を駆動させる空気混
入遅延回路を設けて構成したものである。
【0013】また第3の目的を達成するために本発明の
衛生洗浄装置は、洗浄開始時に洗浄水量制御手段を駆動
して低水量から所定水量まで段階的に水量を増加させる
初期水量制御回路を設けるとともに、この初期水量制御
動作終了後に空気混入手段を駆動して空気を混入する構
成としたものである。
【0014】さらに第4の目的を達成するために本発明
の衛生洗浄装置は、洗浄開始時にまず空気混入手段を駆
動し、所定時間経過後に洗浄水量制御手段を駆動すると
ともに低水量から所定水量まで段階的に水量を増加させ
る洗浄水遅延回路を設けたものである。
【0015】また第5の目的を達成するために本発明の
衛生洗浄装置は、洗浄水量制御手段と、洗浄ノズルと、
前記洗浄水に空気を強制混入する空気混入手段と、洗浄
停止時に空気混入手段を停止させ、所定時間経過後に水
量制御手段を停止させる洗浄水停止遅延回路を設けて構
成したものである。
【0016】
【作用】本発明による衛生洗浄装置は、洗浄開始時にお
ける洗浄水量制御手段と空気混入手段の駆動開始タイミ
ングを異ならせる遅延駆動回路を設けたので、洗浄開始
直後は水あるいは空気のどちらかが洗浄ノズルに流入し
て噴出し、その後水と空気の気液二層流が噴出されるこ
ととなる。すなわち洗浄水に供給される流量が段階的に
変化することとなり、洗浄開始時には柔らかい弱い水勢
から始まり、その後設定された水勢に移行する。この結
果、洗浄開始時に思わぬ強い水勢で吐出することがなく
なり、使用者に不快感を与えることがなくなる。
【0017】また本発明による衛生洗浄装置は、洗浄開
始時に洗浄水量制御手段に対して空気混入手段の駆動を
所定時間遅らせる空気混入遅延回路を設けたので、洗浄
開始直後は洗浄水のみが洗浄ノズルに供給されて弱い水
勢で洗浄が開始され、所定時間後に空気が混入されて所
定の水勢となる。このため、洗浄初期の不快水勢を効果
的に抑制することが可能となる。また空気は圧縮流体で
あるので空気混入手段が駆動されて洗浄水に混入する
際、洗浄ノズルからの吐出圧は急激には上昇せず徐々に
上昇することとなる。このため空気混入後は水勢が徐々
に上昇する洗浄体感が得られ、洗浄初期の不快な水勢が
より緩和される。
【0018】また本発明による衛生洗浄装置は、洗浄開
始直後に洗浄水を低水量から所定水量まで段階的に増加
させる初期水量制御回路を設けるとともに、この初期水
量制御動作終了後に空気混入手段を駆動して空気を混入
する構成としたので、洗浄開始直後から洗浄水のみによ
り水勢が徐々に増加され、さらにその後空気が混入され
て所定の水勢となるように制御される。したがって洗浄
開始時の水勢がよりきめ細かく制御されることとなり、
不快感をより効果的に解消することができる。
【0019】さらに本発明による衛生洗浄装置は、洗浄
初期に空気混入手段を駆動して空気のみを供給し、この
空気圧によって洗浄ノズルを局部位置に進出駆動し、所
定時間経過後に洗浄水量制御手段を駆動して低水量から
所定水量まで段階的に水量を増加させる洗浄水遅延回路
を設けたので、ノズル進出後洗浄水と空気の混合した気
液二層流が低水勢から所定水勢まで段階的に増加するよ
うに制御される。したがって空気が混入されて柔らかい
体感が得られ、かつ徐々に水勢が増加されることとな
り、洗浄開始時の不快感をより効果的に解消することが
できる。
【0020】また本発明による衛生洗浄装置は、停止ス
イッチの投入にもとづいて空気混入手段を停止させ、所
定時間経過後に水量制御手段を停止させる洗浄水停止遅
延回路を設けたので、洗浄終了時に空気の混入が停止さ
れて気泡が洗浄ノズルから完全に放出された後に洗浄水
が停止される。この結果、洗浄ノズル内に残存する気泡
の膨脹による一時的な洗浄水の噴出が防止されることと
なり、不要部分が濡れる不具合が解消できる。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。
【0022】図1は本発明の一実施例を示す衛生洗浄装
置の構成図であり、16は洗浄水供給路、17は閉止
弁、18は水ポンプから構成される洗浄水量制御手段、
19はヒータ20によって所定温度に加熱された洗浄水
を貯湯する温水タンクである。21は人体局部に向けて
洗浄水を噴出する洗浄ノズルであり、用便後の肛門部を
洗浄する肛門洗浄ノズル22、および女性局部を洗浄す
るためのビデ洗浄ノズル23を有している。なお肛門お
よびビデ洗浄ノズル22、23は各々肛門および女性局
部位置に水圧により進出駆動されるとともに、各々の洗
浄に適した洗浄噴流が吐出するように構成されている。
24は肛門およびビデ洗浄ノズル22、23へ洗浄水を
選択供給するためのノズル切換弁である。また25は空
気ポンプから構成される空気混入手段であり、逆止弁2
6を介して洗浄水供給路16に空気が強制的に混入さ
れ、洗浄ノズル21から気液二層流が噴出する。
【0023】27は肛門およびヒデ洗浄ノズル22、2
3を動作させるための洗浄スイッチであり、各ノズルに
対応して肛門洗浄スイッチ28およびビデ洗浄スイッチ
29を有している。30は洗浄動作を停止するための停
止スイッチである。31は洗浄水量制御手段18を制御
する水ポンプ駆動回路、32は空気混入手段25を制御
する空気ポンプ駆動回路である。33は水勢調節スイッ
チであり、使用者が操作することによって水ポンプ駆動
回路31および空気ポンプ駆動回路32が制御されて洗
浄水量および空気混入量が制御され、複数の水勢が好み
に応じて設定できる。
【0024】34は洗浄開始初期に洗浄水量制御手段1
8と空気混入手段25の動作タイミングを異なった状態
で駆動させる遅延駆動回路であり、洗浄スイッチ27が
投入されたことを検出する洗浄スイッチ投入検出回路3
5と、その投入信号にもとづいて空気混入手段25の駆
動を洗浄水量制御手段18の駆動に対して所定時間遅ら
せる空気混入遅延回路36から構成されている。
【0025】また37は洗浄水停止遅延回路であり、洗
浄終了時に停止スイッチ30が選択投入されたことを停
止スイッチ投入検出回路38で検出し、空気混入手段2
5が停止して所定時間後に洗浄水量制御手段18を停止
させる。
【0026】以上の構成において次に本実施例の作用、
動作を説明する。用便後、肛門あるいはビデ洗浄スイッ
チ28、29のいずれかを選択投入することによって閉
止弁17が開弁するとともに洗浄水量制御手段18およ
び空気混入手段25が動作し、さらにノズル切換弁24
が動作して選択された肛門あるいはビデ洗浄ノズル2
2、23から空気が混入された洗浄水が吐出される。な
おこの時、洗浄スイッチ27が投入されたことが洗浄ス
イッチ投入検出回路35によって検出され、この検出信
号にもとづいて空気混入遅延回路36が動作し、図2に
示すように洗浄水量制御手段18の動作に対して空気混
入手段25がtaで示したように所定時間遅延されて駆
動される。この結果、図2に示すように洗浄ノズル21
から吐出される洗浄水流量は遅延時間taの範囲では洗
浄水のみのQaが吐出され、ta経過後に空気が混入さ
れた所定の気液混合水Qbとなって吐出される。このた
め洗浄開始時に思わぬ強い水勢で吐出することがなくな
り、使用者に不快感を与えることがなくなる。また空気
は圧縮流体であるので、空気混入手段25が駆動されて
洗浄水に混入される際に洗浄ノズル21の吐出圧は急激
には上昇せず、徐々に上昇する。このため空気混入後は
水勢が徐々に上昇する洗浄体感が得られ、洗浄初期の不
快な水勢がより緩和される。
【0027】一方、洗浄後停止スイッチ30を選択投入
すると洗浄水量制御手段18および空気混入手段25が
動作を停止し、洗浄水の供給が停止されるわけである
が、この時停止スイッチが投入されたことが停止スイッ
チ投入検出回路38によって検出され、洗浄水停止遅延
回路37が動作して空気混入手段25が停止し、所定時
間tbが経過下後に洗浄水量制御手段18が停止され
る。この結果、洗浄終了時にまず空気混入が停止されて
気泡が洗浄ノズル21から完全に放出された後に洗浄水
が停止されることとなるので、洗浄終了時の洗浄ノズル
21内に残存する気泡の膨脹による一時的な洗浄水の吐
出が防止されることとなる。すなわち空気は圧縮流体で
あるので洗浄水に空気が混入されると洗浄水の水圧によ
って空気が圧縮され所定の内圧を有する気泡となる。こ
の状態で洗浄水と空気が同時に停止されると洗浄ノズル
21内には水と気泡の混合した洗浄水が残存することと
なり、水の圧力は大気圧となるために所定の内圧を有す
る気泡が膨脹し、一時的に洗浄ノズル内の圧力が上昇す
る。この結果残留水が一時的に吐出することとなるので
あり、予め空気混入を停止することによりこのような不
具合が防止できるのである。
【0028】以上述べたように本実施例によれば、洗浄
開始初期にまず洗浄水のみを供給し、所定時間経過後に
空気を混入させて所定の水勢となるように制御するもの
であるので、洗浄初期に思わぬ強い水勢で吐出すること
がなくなり、使用者に不快感を与えることがなくなる。
【0029】また洗浄終了時にはまず空気混入を停止
し、所定時間経過後に洗浄水を停止するものであるの
で、洗浄終了時の洗浄ノズル21内に残存する気泡の膨
脹による一時的な洗浄水の吐出が防止され、不要部分が
濡れることがなくなる。
【0030】図3は本発明の他の実施例を示す衛生洗浄
装置の構成図である。同図において39は洗浄スイッチ
27が投入されたことを検出する洗浄スイッチ投入検出
回路35の投入信号にもとづいて洗浄水量制御手段18
を駆動し、洗浄水を低水量から所定水量まで段階的に増
加させる初期水量制御回路であり、空気混入遅延回路3
6によって初期水量制御回路39が動作した後に空気混
入手段25が動作して空気が混入される構成となってい
る。その他は図1の衛生洗浄装置と同様であり、同一番
号を付して詳細な説明を省略する。
【0031】以上の構成において、本実施例の作用、動
作について説明する。用便後、肛門あるいはビデ洗浄ス
イッチ28、29のいずれかを選択投入することによっ
て閉止弁17が開弁するとともに洗浄水量制御手段18
および空気混入手段25が動作し、さらにノズル切換弁
24が動作して選択された肛門あるいはビデ洗浄ノズル
22、23から空気が混入された洗浄水が吐出される。
なおこの時、洗浄スイッチ27が投入されたことが洗浄
スイッチ投入検出回路35によって検出され、この検出
信号にもとづいて初期水量制御回路39が動作して洗浄
水量制御手段18が制御され、図4に示すように所定時
間tc内で低水量から所定水量まで段階的に増加され
る。そして所定時間tcが経過した後に空気混入手段2
5が動作して空気が混入された所定の気液混合水Qbと
なって吐出される。
【0032】本実施例では、洗浄開始直後から洗浄水の
みにより水勢が徐々に増加され、さらにその後空気が混
入されて所定の水勢となるように制御される。したがっ
て洗浄開始時の水勢がよりきめ細かく制御されることと
なり、洗浄開始時に思わぬ強い水勢で吐出するという不
快感がより効果的に解消される。
【0033】図5は本発明のさらに他の実施例を示す衛
生洗浄装置の構成図である。同図において40は洗浄ス
イッチ27が投入されたことを検出する洗浄スイッチ投
入検出回路35の投入信号にもとづいて洗浄水供給手段
18の駆動を空気供給手段25の駆動に対して所定時間
遅らせる洗浄水遅延回路であり、所定時間経過後洗浄水
量を低水量から所定水量まで段階的に増加するように洗
浄水量制御手段18を制御する。その他は図1の衛生洗
浄装置と同様であり、同一番号を付して詳細な説明を省
略する。
【0034】以上の構成において、次に本実施例の作
用、動作について説明する。用便後、肛門あるいはビデ
洗浄スイッチ28、29のいずれかを選択投入すること
によって閉止弁17が開弁するとともに洗浄水量制御手
段18および空気混入手段25が動作し、さらにノズル
切換弁24が動作して選択された肛門あるいはビデ洗浄
ノズル22、23から空気が混入された洗浄水が吐出さ
れる。なおこの時、洗浄スイッチ27が投入されたこと
が洗浄スイッチ投入検出回路35によって検出されて洗
浄水遅延回路40が動作し、図6に示したように空気混
入手段25の動作に対して所定時間tdだけ遅延されて
洗浄水量制御手段18が駆動されるとともに所定時間t
d経過後、洗浄水量制御手段18を制御して洗浄水量を
低水量から所定水量まで段階的に増加する。
【0035】本実施例では洗浄初期に空気混入手段25
を駆動して空気のみを供給し、この空気圧によって洗浄
ノズルを局部位置に進出駆動し、所定時間td経過後に
洗浄水量制御手段18を駆動して低水量から所定水量ま
で段階的に水量を増加させる洗浄水遅延回路40を設け
たので、ノズル進出後洗浄水と空気の混合した気液二層
流が低水勢から所定水勢まで段階的に増加するように制
御される。したがって空気が混入されて柔らかい体感が
得られ、かつ徐々に水勢が増加されることとなり、洗浄
開始時の不快感をより効果的に解消することができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の衛生洗浄装
置は、洗浄開始時における洗浄水量制御手段と空気混入
手段の駆動開始タイミングを異ならせる遅延駆動回路を
設けたので、洗浄開始直後は水あるいは空気のどちらか
が洗浄ノズルに流入して噴出し、その後水と空気の気液
二層流が噴出される。したがって洗浄開始時には柔らか
い弱い水勢から始まるので洗浄開始時に思わぬ強い水勢
で洗浄水が吐出することがなくなり、使用者に不快感を
与えることがなくなる。
【0037】また本発明による衛生洗浄装置は、洗浄開
始時に洗浄水量制御手段に対して空気混入手段の駆動を
所定時間遅らせる空気混入遅延回路を設けたので、洗浄
開始直後は洗浄水のみが洗浄ノズルに供給されて弱い水
勢で洗浄が開始され、所定時間後に空気が混入されて所
定の水勢となる。これにより洗浄初期の不快水勢を効果
的に抑制することが可能となる。また空気は圧縮流体で
あるので空気混入時には水勢が徐々に上昇する洗浄体感
が得られるので洗浄初期の不快な水勢をより緩和するこ
とができる。
【0038】また本発明による衛生洗浄装置は、洗浄開
始直後に洗浄水を低水量から所定水量まで段階的に増加
させる初期水量制御回路を設けるとともに、この初期水
量制御動作終了後に空気混入手段を駆動して空気を混入
するものであるので、洗浄開始直後から洗浄水のみによ
り水勢が徐々に増加され、さらにその後空気が混入され
て所定の水勢となるように制御される。したがって洗浄
開始時の水勢がよりきめ細かく制御され、洗浄初期の不
快感をより効果的に解消することができる。
【0039】さらに本発明による衛生洗浄装置は、洗浄
初期に空気混入手段を駆動して空気のみを供給し、この
空気圧によって洗浄ノズルを局部位置に進出駆動し、所
定時間経過後に洗浄水量制御手段を駆動して低水量から
所定水量まで段階的に水量を増加させる洗浄水遅延回路
を設けたので、ノズル進出後洗浄水と空気の混合した気
液二層流が低水勢から所定水勢まで段階的に増加するよ
うに制御される。したがって空気が混入されて柔らかい
体感が得られ、かつ徐々に水勢が増加されることとな
り、洗浄開始時の不快感をより効果的に解消することが
できる。
【0040】また本発明による衛生洗浄装置は、停止ス
イッチの投入にもとづいて空気混入手段を停止させ、所
定時間経過後に水量制御手段を停止させる洗浄水停止遅
延回路を設けたので、洗浄終了時に空気の混入が停止さ
れて気泡が洗浄ノズルから完全に放出された後に洗浄水
が停止され、洗浄ノズル内に残存する気泡の膨脹による
一時的な洗浄水の噴出が防止されることとなり、不要部
分が濡れる不具合が解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す衛生洗浄装置の構成図
【図2】同洗浄水量制御手段と空気混入手段のタイムチ
ャート
【図3】本発明の他の実施例を示す衛生洗浄装置の構成
【図4】同洗浄水量制御手段と空気混入手段のタイムチ
ャート
【図5】本発明のさらに他の実施例を示す衛生洗浄装置
の構成図
【図6】同洗浄水量制御手段と空気混入手段のタイムチ
ャート
【図7】従来の衛生洗浄装置の構成図
【図8】同洗浄ノズルの断面図
【符号の説明】
16 洗浄水供給路 18 洗浄水量制御手段 21 洗浄ノズル 25 空気混入手段 27 洗浄スイッチ 30 停止スイッチ 34 遅延駆動回路 36 空気混入遅延回路 37 洗浄水停止遅延回路 39 初期水量制御回路 40 洗浄水遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 大森 伸一 (56)参考文献 特開 平6−257203(JP,A) 特開 平2−213533(JP,A) 特開 平6−228999(JP,A) 特開 平2−144431(JP,A) 特開 平1−318623(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 9/08 E03D 5/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄水供給路と、洗浄水の供給量を調節可
    能な洗浄水量制御手段と、前記洗浄水を被洗浄部に向け
    て吐出する洗浄ノズルと、前記洗浄水供給路に空気を強
    制混入する空気混入手段と、洗浄開始時に、前記洗浄水
    量制御手段と空気混入手段の駆動開始タイミングを異な
    らせて駆動させる遅延駆動回路を設けた衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】洗浄開始時に洗浄水量制御手段を駆動し、
    所定時間経過後に空気混入手段を駆動させる空気混入遅
    延回路を設けた請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】洗浄開始時に洗浄水量制御手段を駆動して
    低水量から所定水量まで段階的に水量を増加させる初期
    水量制御回路を設けるとともに、前記初期水量制御動作
    終了後に空気混入手段を駆動する構成とした請求項2記
    載の衛生洗浄装置。
  4. 【請求項4】洗浄開始時に空気混入手段を駆動し、所定
    時間経過後に洗浄水量制御手段により低水量から所定水
    量まで段階的に水量を増加させる請求項1記載の衛生洗
    浄装置。
  5. 【請求項5】洗浄水供給路と、洗浄水の供給量を調節可
    能な洗浄水量制御手段と、前記洗浄水を被洗浄部に向け
    て吐出する洗浄ノズルと、前記洗浄水供給路に空気を強
    制混入する空気混入手段とを備え洗浄終了時に空気混
    入手段を停止させ、所定時間経過後に水量制御手段を停
    止させる洗浄水停止遅延回路を設けた衛生洗浄装置。
JP26232294A 1994-10-26 1994-10-26 衛生洗浄装置 Expired - Fee Related JP3331783B2 (ja)

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