JP2010005183A - シートカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】表皮材をパッド材に強固に装着することができ、しかも取り付けも取り外しも容易なシートカバーを提供する。
【解決手段】本シートカバーは、車両用シートのパッド材の表面に設けられた引込み溝の底部に、一方の面ファスナー部材が設けられるとともに、前記引込み溝に挿入する差込み部が、第1の表皮材と第2の表皮材との間に設けられる第3の表皮材と、第3の表皮材の下側に設けられる芯材と、前記芯材の下側に設けられ前記一方の面ファスナー部材に係止する他方の面ファスナー部材と、で構成され、前記第1の表皮材の一端が、一側に折り曲がるように前記差込み部の上側一端に縫い付けられ、前記第2の表皮材の一端が、反対側に折り曲がるように前記差込み部の上側他端に縫い付けられている。
【選択図】図2
【解決手段】本シートカバーは、車両用シートのパッド材の表面に設けられた引込み溝の底部に、一方の面ファスナー部材が設けられるとともに、前記引込み溝に挿入する差込み部が、第1の表皮材と第2の表皮材との間に設けられる第3の表皮材と、第3の表皮材の下側に設けられる芯材と、前記芯材の下側に設けられ前記一方の面ファスナー部材に係止する他方の面ファスナー部材と、で構成され、前記第1の表皮材の一端が、一側に折り曲がるように前記差込み部の上側一端に縫い付けられ、前記第2の表皮材の一端が、反対側に折り曲がるように前記差込み部の上側他端に縫い付けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用シートのシートカバーに係り、より詳細には、パッド材に強固に装着することができるシートカバーに関する。
図3は従来の車両用シートの斜視図である。車両用シート1は、シートバック2、シートクッション3、ヘッドレスト4からなる。シートバック2は、表皮材5で覆われるが、例えば、第1の表皮材5a、第2の表皮材5bのように、表皮材はいくつかに分割され、継ぎ合されて引込み溝に取り付けられる。
図4は図3のA−A断面図である。図4(A)は、シートカバーの表皮材5をパッド材6の引込み溝13に、吊り袋7とホグリング10で吊り込んだ場合の断面図である。第1の表皮材5aと第2の表皮材5bと吊り袋7が縫い合わされ、吊り袋7内の吊り込ワイヤ8が、ホグリング10でシートバックフレームの固定ワイヤ9にくくられて固定される。ホグリング10は継目に沿って何か所も係止するため、作業が煩雑となることが指摘されている。
一方、図4(B)は、シートカバーの表皮材5をパッド材6の引込み溝13に面ファスナーを使用して取り付けた場合の断面図である。第1の表皮材5aと第2の表皮材5bは、湾曲させた面ファスナーループ部材11aで両側から挟まれるように縫い合わされる。面ファスナーループ部材11aが、引込み溝13の底部に設けられた面ファスナーフック部材11bに係止される。このような係止は、ホグリングのような取り付けの面倒さがないものの、面ファスナーループ部材11aが湾曲していることもあって、係止強度が十分とは言えない。
特開2005−192910号公報
本発明の目的は、表皮材をパッド材に強固に係止することができ、しかも取り付けも取り外しも容易なシートカバーを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による請求項1に記載のシートカバーは、車両用シートのパッド材の表面に設けられた引込み溝の底部に、一方の面ファスナー部材が設けられるとともに、前記引込み溝に挿入する差込み部が、第1の表皮材と第2の表皮材との間に設けられる第3の表皮材と、第3の表皮材の下側に設けられる芯材と、前記芯材の下側に設けられ前記一方の面ファスナー部材に係止する他方の面ファスナー部材と、で構成され、前記第1の表皮材の一端が、一側に折り曲がるように前記差込み部の上側一端に縫い付けられ、前記第2の表皮材の一端が、反対側に折り曲がるように前記差込み部の上側他端に縫い付けられていることを特徴とする。
請求項2は、前記差込み部が、前記引込み溝の底部の略全体を覆う面形状となっていることを特徴とする。
請求項1に記載のシートカバーによれば、差込み部に設けられた芯材により、面ファスナー部材が平坦に保たれ、引込み溝の一方の面ファスナー部材が、差込み部の他方の面ファスナー部材と面接触して係止するので強固な係止にできる。第1の表皮材と第2の表皮材との間に設けた帯状の第3の表皮材は、シートカバーの凹凸を強調するので、意匠性を向上できる。第1の表皮材と第2の表皮材を接触する程に接近させれば、従来と同じような継目とすることもできる。
請求項2によれば、差込み部が、引込み溝の底部の略全体を覆う面形状としたので、差込み部を引込み溝の底部に強固に係止することができる。
以下、図面を参照して、本発明によるシートカバーを説明する。
図1は、本発明によるシートカバーを装着した車両用シートの外観図である。図1に示すように、シートカバーである表皮材5の個所には、第1の表皮材5aと第2の表皮材5bとの間に帯状の第3の表皮材5cが設けられる。第3の表皮材5cは、第1の表皮材5aと第2の表皮材5bとの間に設けられたものである。
図2は図1のA−A断面図である。差込み部20は、図2の上から第3の表皮材5c、芯材12、面ファスナーループ部材11aからなる。第1の表皮材5aの一端が、折り曲がるように差込み部20の上部の一端に縫い目14で示すように縫い付けられる。第2の表皮材5bの一端が、反対向きに折り曲がるように、差込み部20の他端に縫い目14で示すように縫い付けられる。一方の面ファスナー部材である面ファスナーループ部材11aは、パッド材6の引込み溝13の底部に取り付けられた他方の面ファスナー部材である面ファスナーフック部材11bに面着して係止される。引出し円の中に示すように、第3の表皮材5c、芯材12および面ファスナーループ部材11aは、引込み溝13の形状に合わせて帯状のものとした。第1の表皮材5aの一端と第2の表皮材5bの一端は、差込み部20の上部に、直線的に縫い付けてもよいし、引出し円の中に示すように曲線を描くように縫い付けてもよい。曲線を描くように縫い付けると、表皮材5a、5bにはひだを設ける必要がある。このような縫い付けによれば、継目21は図1に示すような曲線となる。
本発明は、車両用シートに限らず、表皮材をパッド材に強固に装着することができるシートカバーとして好適である。
1 車両用シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
5 表皮材
5a 第1の表皮材
5b 第2の表皮材
5c 第3の表皮材
6 パッド材
7 吊り袋
8 吊り込みワイヤ
9 固定ワイヤ
10 ホグリング
11 面ファスナー
11a 面ファスナーループ部材
11b 面ファスナーフック部材
12 芯材
13 引込み溝
14 縫い目
20 差込み部
21 継目
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
5 表皮材
5a 第1の表皮材
5b 第2の表皮材
5c 第3の表皮材
6 パッド材
7 吊り袋
8 吊り込みワイヤ
9 固定ワイヤ
10 ホグリング
11 面ファスナー
11a 面ファスナーループ部材
11b 面ファスナーフック部材
12 芯材
13 引込み溝
14 縫い目
20 差込み部
21 継目
Claims (2)
- 車両用シートのパッド材の表面に設けられた引込み溝の底部に、一方の面ファスナー部材が設けられるとともに、前記引込み溝に挿入する差込み部が、第1の表皮材と第2の表皮材との間に設けられる第3の表皮材と、第3の表皮材の下側に設けられる芯材と、前記芯材の下側に設けられ前記一方の面ファスナー部材に係止する他方の面ファスナー部材と、で構成され、前記第1の表皮材の一端が、一側に折り曲がるように前記差込み部の上側一端に縫い付けられ、前記第2の表皮材の一端が、反対側に折り曲がるように前記差込み部の上側他端に縫い付けられていることを特徴とするシートカバー。
- 前記差込み部は、前記引込み溝の底部の略全体を覆う面形状となっていることを特徴とするシートカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008168658A JP2010005183A (ja) | 2008-06-27 | 2008-06-27 | シートカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008168658A JP2010005183A (ja) | 2008-06-27 | 2008-06-27 | シートカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010005183A true JP2010005183A (ja) | 2010-01-14 |
Family
ID=41586347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008168658A Pending JP2010005183A (ja) | 2008-06-27 | 2008-06-27 | シートカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010005183A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013517078A (ja) * | 2010-01-20 | 2013-05-16 | アプリックス | カバーと、フック部を有するオーバーモールド部材を複数含む成形品とから構成されるアセンブリ |
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JPH0329098U (ja) * | 1989-07-31 | 1991-03-22 | ||
JPH057200U (ja) * | 1991-07-16 | 1993-02-02 | 難波プレス工業株式会社 | 車両用シートクツシヨンに於けるカバー材 |
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JP2002191877A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Johnson Controls Automotive Systems Corp | シート用表皮材のパターン構造 |
-
2008
- 2008-06-27 JP JP2008168658A patent/JP2010005183A/ja active Pending
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US8962121B2 (en) | 2010-01-20 | 2015-02-24 | Aplix | Assembly made up of a cover and of a molded article including a plurality of overmolded elements having hooks |
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