JP5655537B2 - 車両用シート - Google Patents

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本発明は、車両用シートに関し、さらに詳しくは、シートパッドの一部を覆う着脱自在のカバーにより、シート外観が変更可能である車両用シートに関する。
特許文献1に記載されるように、シートパッドの一部を覆うカバー(いわゆる着せ替えカバー)が線ファスナ(スライドファスナ等とも称される)によって着脱可能に設けられた構成が知られている。かかる構成によれば、任意に選択した別のデザインの着せ替えカバーに取り替えることで、シート外観を容易に変更することができる。
特開2008−183403号公報
しかし、特許文献1に記載の構成は、線ファスナは、その一部が曲線状に配されているため、当該曲線状の部分近傍でカバーに皺が発生し、意匠性が低下する。また、このような曲線状の部分がある線ファスナは、取り付け(縫い付け)が難しくコスト増加の要因にもなる。さらに、着せ替えカバーの外縁が環状(線ファスナによって接続される部分が環状)であるため、着脱の作業性が悪いという問題もある。
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、シートパッドの一部を覆うカバーが線ファスナによって着脱可能である車両用シートであって、意匠性に優れ、かつ、着脱可能であるカバーの着脱作業が容易な車両用シートを低コストで提供することにある。
上記課題を解決するために本発明にかかる車両用シートは、シートパッドの少なくとも一部を覆うベースカバーと、このベースカバーに対し、線ファスナを介して着脱可能に構成されたシートカバーと、を備え、前記線ファスナは、前記シートカバーの幅方向両側の縁部に沿って直線状に設けられており、一方側に設けられた第一線ファスナと他方側に設けられた第二線ファスナの取り付け向きが反対であることを要旨とする。
本発明にかかる車両用シートは、シートカバー(着せ替えカバー)が線ファスナを介してベースカバーに対して着脱可能に構成される。そして、この線ファスナは直線状に設けられているため、線ファスナによる接続部分近傍で皺が発生したりすることがない。また、線ファスナが直線状に設けられているため、シートカバーの着脱作業も容易である。
さらに、線ファスナをシートカバーの幅方向両側に沿って直線状に設け、線ファスナの取り付け向き(線ファスナのスライダの向き)を同一方向に設定する場合、対称な形状の二種類の線ファスナが必要となるところ、本発明のように第一線ファスナと第二線ファスナの取り付け向きが反対であれば、同一の線ファスナを適用できる。すなわち、直線状の線ファスナを用いたことによる部品点数の増加を防止でき、低コストで車両用シートを提供できる。
また、前記第一線ファスナおよび第二線ファスナのうち、車両のインナー側に設けられた線ファスナはスライダが内側に取り付けられており、車両のアウター側に設けられた線ファスナはスライダが外側に取り付けられていればよい。
シートカバーの取り付け作業は、作業性を考慮すれば、まずシートカバーにおける車両のインナー側をベースカバーに接続し(第一作業)、その後シートカバーにおける車両のアウター側をベースカバーに接続する(第二作業)順で行われるのが通常である。最初にシートカバーにおける車両のアウター側をベースカバーに接続すると、その後シートカバーにおける車両のインナー側をベースカバーに接続する作業が行いにくくなるからである。上記構成では、車両のインナー側に設けられた線ファスナは、そのスライダが内側(シートパッド側)に取り付けられており、車両のアウター側に設けられた線ファスナは、そのスライダが外側に取り付けられているから、第一作業および第二作業、両方の作業の作業性に優れる。また、取り付け作業と逆の手順で取り外し作業を行えば、取り外し作業も容易に行うことができる。つまり、上記構成は、取り付け向きが反対となるように同一の線ファスナが設けられていることを巧みに利用して、シートカバーの着脱作業の作業性の向上を図ったものである。
また、前記シートカバーには、前記線ファスナを外側から覆うフラップ部が形成されていればよい。
シートカバーをベースカバーに接続するための線ファスナが剥き出しになっていると、シートの乗り心地が低下するおそれや、シートに着座する者の衣類がファスナに引っ掛かり、ファスナの破損や、衣類の破れ等が発生するおそれがある。これに対し、上記構成によれば、フラップ部によって線ファスナが覆われるから、乗り心地を損ねたり、ファスナの破損、衣類の破れ等を防止することができる。また、シートカバーに線ファスナを覆うフラップ部を形成すると、フラップ部によって上記シートカバーの着脱作業が妨げられるおそれがあるところ、車両のインナー側で行う上記第一作業においては、スライダが内側(シートパッド側)に位置しているため、フラップ部によって作業性が低下することはない。つまり、車両のインナー側で行われる作業であるため作業が行いにくい第一作業において、フラップ部の存在による作業性の低下が防止される。
なお、上記本発明における線ファスナ(スライダ)は、いわゆるリバーシブルスライダを用いたものではない。スライダが一方側あるいは他方側に取り付けられるもの、すなわち方向性があるものである。
本発明によれば、シートカバー着脱式の車両用シートであって、当該シートカバーの着脱作業が容易であり、かつ、意匠性にも優れる車両用シートを安価に構成できる。
本発明の一実施形態にかかる車両用シートの外観図であって、シートカバーを取り外した状態を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる車両用シートの外観図であって、シートカバーが線ファスナを介してベースカバーに取り付けられた状態を示した図である。 シートカバーを拡大して示した平面図(デザイン部側から見た図)であり、上がシートバック用のシートカバーであり、下がシートクッション用のシートカバーである。 図2におけるA−A線断面図である。 (シートバック用の)シートカバーの取り付け方法を説明するための概略図であり、インナー側線ファスナを接続する第一作業を示した図である。 (シートバック用の)シートカバーの取り付け方法を説明するための概略図であり、アウター側線ファスナを接続する第一作業を示した図である。 シートカバーの取り付け方法を順(a〜dの順)を追って説明するための概略図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる車両用シートについて図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、単に上下(高低)方向とは、車両用シート1の上下方向(図1および図2における上下方向)をいい、単に幅方向とは、車両用シート1の幅方向(図4における左右方向)をいう。
図1〜図4に示すように、本実施形態にかかる車両用シート1は、シートバッドと、このシートパッド10を覆うベースカバー20と、このベースカバー20に対して着脱可能なシートカバー30と、を備える。シートカバー30は、線ファスナ40を介して、ベースカバー20に対して着脱可能に構成されている。なお、以下の説明に用いる車両用シート1は、左座席用の車両用シートである。したがって、図4における左側が車両のインナー側(車両の中央側)であり、図4における右側が車両のアウター側(車両の外側)である。また、線ファスナ40はいわゆるリバーシブルスライダを用いたものではなく、スライダが一方側あるいは他方側に取り付けられるもの、すなわち方向性があるものである。以下の説明では、この方向性がある線ファスナ40を、リバーシブルスライダを用いた線ファスナと区別して、片側線ファスナと称することもある。
シートパッド10は、シートのクッション材となる部材であり、発泡成形によって所定の形状に成形されたものである。シートパッド10は、着座する者の背もたれとなる部分(シートバック1a)のパッドと、座部となる部分(シートクッション1b)のパッドとを有する。その内部には、線状の金属材料(例えば鉄)が所定の形状に曲げ加工されてなるインサートワイヤ(図示せず)が配されている。
ベースカバー20は、少なくともシートパッド10の表面(着座する側の面)覆うカバー部材である。本実施形態では、ベースカバー20は、シートバッド10の全体を覆う。ベースカバー20は、上記シートパッド10内部に配されたインサートワイヤに結束されることにより、シートパッド10に取り付けられる。
このベースカバー20には、線ファスナ40の一方のエレメント(務歯)が設けられている(以下このベースカバー20に設けられたエレメントをベースエレメントと称する)。このベースカバー20に設けられたベースエレメント411,421には、スライダが取り付けられていない。すなわち、ベースエレメント411,421に係合するスライダ付エレメント(詳細を後述する)にスライダ413,423が取り付けられている。かかるベースエレメント411,421は、シートバック1a上端部からシートクッション1bの前端部まで延びる直線状に設けられている。詳しくは、車両のインナー側にインナー側ベースエレメント411が、車両のアウター側にアウター側ベースエレメント421が設けられている。インナー側ベースエレメント411とアウター側ベースエレメント421は、車両用シート1を幅方向に二分する直線に対して左右対称位置に設けられており、その間隔は、シートカバー30の幅方向の大きさと略等しい。
また、インナー側ベースエレメント411とアウター側ベースエレメント421は、その取り付け方向が反対である。インナー側ベースエレメント411は、表側(対となるエレメントが係合している状態においてスライダ413,423の引き手が位置する側を表とする。以下同じ)が内側(シートパッド10側)を向くように、アウター側ベースエレメント421は、表側が外側を向くように取り付けられている。
シートカバー30は、ベースカバー20に対して着脱可能に構成された、いわゆる着せ替えカバーであり、所定の幅をもつ帯状のシートである。車両用シート1は、このシートカバー30を異なるデザインのものに切り替えることで、シートデザインを変更することが可能となっている。すなわち、シートカバー30の表面(外面)に形成されたデザインが、切り替え可能なデザイン部(各図においてクロスハッチングで示した部分)となる。本実施形態では、シートカバー30は、シートバック用のシートカバー30およびシートクッション用のシートカバー30の二種類がある(以下、場合によっては、シートバック用のシートカバー30およびシートクッション用のシートカバー30を区別して説明する)。
シートカバー30の両側には、ベースカバー20に設けられたベースエレメント411,421と対になる、線ファスナ40の他方のエレメント(務歯)であるスライダ付エレメント412,422が設けられている。シートカバー30の両側は直線状に形成されているため、この両側に沿うスライダ付エレメント412,422も直線状に取り付けられている。このスライダ付エレメント412,422にはスライダ413,423が取り付けられている。スライダ付エレメント412,422の両端には、スライダ413,423がスライダ付エレメントから外れることを防止するスライダ止め部が設けられている。シートカバー30には、車両のインナー側にインナー側スライダ付エレメント412が、車両のアウター側にアウター側スライダ付エレメント422が設けられている。
このインナー側スライダ付エレメント412とアウター側スライダ付エレメント422は、その取り付け方向が反対である。詳しくは、インナー側スライダ付エレメント412は、インナー側ベースエレメント411に合わせて、インナー側スライダ413の引き手が位置する表側が内側(シートパッド10側)を向くように(表側がデザイン部の反対側を向くように)取り付けられている。アウター側スライダ付エレメント422は、アウター側ベースエレメント421に合わせて、アウター側スライダ423の引き手が位置しない裏側が内側(シートパッド10側)を向くように(表側が外側(デザイン部側)を向くように)取り付けられている。
このように、ベースカバー20に設けられたベースエレメント411,421、シートカバー30に設けられたスライダ付エレメント412,422、および、スライダ付エレメント412,422に設けられたスライダ413,423によって線ファスナ40(インナー側線ファスナ41およびアウター側線ファスナ42)が構成される。この線ファスナ40を介して、シートカバー30がベースカバー20に取り付けられることにより、シートカバー30の表面に形成されたデザイン部が車両用シート1の外観として現れる。そして、シートカバー30は線ファスナ40を介して取り付けられているから、別のデザイン部が形成されたシートカバー30に変更することができる。これにより、車両用シート1における当該部分のデザインを変更することができる。
また、シートカバー30には、スライダ付エレメント412,422よりも幅方向外側に突出するように形成されたフラップ部31が設けられている(図4参照。なお、その他の図においては説明を分かりやすくするためフラップ部31を省略してある)。すなわち、スライダ付エレメント412,422は、フラップ部31によって覆われている。シートカバー30が線ファスナ40を介してベースカバー20に取り付けられると、図4に示すように、線ファスナ40(インナー側線ファスナ41およびアウター側線ファスナ42)はフラップ部31に覆われる。このように、硬質の金属や樹脂によって形成される線ファスナ40がフラップ部31に覆われるから、線ファスナ40によって車両用シート1の乗り心地が低下することが防止される。
また、シートバック1aおよびシートクッション1bのいずれに設けられた線ファスナ40も、エレメントを結合させる際のスライダ413,423の移動方向が、シートバック1aとシートクッション1bの境界方向となっている。そのため、エレメントを結合させた状態、すなわちシートカバー30をベースカバー20に取り付けた状態においては、スライダ413,423をシートバック1aとシートクッション1bの間に挟み込むように収容することができる。したがって、スライダによって車両用シート1の乗り心地が低下することはない。
次に、以上のように構成される車両用シート1におけるシートカバー30の取り付け方法について、図5および図6を参照して説明する。なお、以下の取り付け手順は、シートカバー30の取り付けが最も容易な手順であって、この手順でなければシートカバー30をベースカバー20に取り付けることができないわけではない。また、以下の説明は、左座席用の車両用シート1における、シートバック用のシートカバー30の取り付け方法を例として説明する。したがって、作業者は、車両90の左側の入口から車内に潜り込むようにして作業を行うのが通常である。
まず、インナー側線ファスナ41を接続する作業(第一作業)を行う。詳しくは、図5に示すように、インナー側スライダ413をシート上方から下方に引き下げることによって、ベースカバー20に設けられたインナー側ベースエレメント411と、インナー側スライダ付エレメント412とを結合する。上述したように、インナー側スライダ付エレメント412は、インナー側スライダ413の引き手が位置する表側が内側(シートパッド10側)を向くようにシートカバー30に取り付けられている。つまり、インナー側スライダ413の引き手が、ベースカバー20とシートカバー30の間に位置するから、作業者が位置する車外から見て奥まった場所に位置するインナー側線ファスナ41を接続する作業が行いやすい。
仮に、インナー側スライダ413の引き手がシートカバー30の外側に位置しているとすれば、作業者はさらに車内奥側に潜り込むようにして作業しなければならない。また、シートカバー30には、インナー側スライダ付エレメント412の外側を覆うようにフラップ部31が設けられ、インナー側スライダ413がフラップ部31に覆われているため、フラップ部31を捲りながらインナー側スライダ413を引き下げる必要がある。その結果、インナー側線ファスナ41を接続する作業の作業性が著しく低下するおそれがあるところ、本実施形態ではこのようなおそれはない。
第一作業後、アウター側線ファスナ42を接続する作業(第二作業)を行う。詳しくは、図6に示すように、アウター側スライダ423をシート上方から下方に引き下げることによって、ベースカバー20に設けられたアウター側ベースエレメント421と、アウター側スライダ付エレメント422とを結合する。これにより、シートカバー30の取り付けが完了し、シートカバー30によってベースカバー20の一部(インナー側ベースエレメント411とアウター側ベースエレメント421との間の部分)が覆われる。上述したように、アウター側スライダ付エレメント422は、アウター側スライダ423の引き手が位置する表側が外側を向くようにシートカバー30に取り付けられている。つまり、アウター側スライダ423の引き手が、シート表面に現れるように位置するから、作業者が位置する車外から見て手前側に位置するアウター側線ファスナ42を接続する作業が行いやすい。
仮に、アウター側スライダ423の引き手がシートカバー30の内側に位置しているとすれば、作業者はシートカバー30の内側に手を潜り込ませて作業しなければならないため、著しく作業性が低下するおそれがあるところ、本実施形態ではこのようなおそれはない。
このように、シートカバー30を取り付ける際には、車外に位置する作業者の作業性を考慮し、まずインナー側線ファスナ41の接続作業(第一作業)を行い、その後アウター側線ファスナ42の接続作業(第二作業)を行うとよい。最初にシートカバー30におけるアウター側をベースカバー20に接続すると、その後シートカバー30におけるインナー側をベースカバー20に接続する作業が行いにくくなるからである。
図7に示すように、シートクッション用のシートカバー30の取り付け方法も同様に、インナー側線ファスナ41の接続作業を行った後、アウター側線ファスナ42の接続作業を行えばよい。
また、右座席の車両用シート1の場合、シートに着座する者にとって左側が車両90のインナー側となり、右側が車両90のアウター側となるが、左座席と同様に、インナー側線ファスナ41の接続作業を行った後、アウター側線ファスナ42の接続作業を行えばよい。また、シートカバー30の取り外し作業は、取り付け作業と逆の順序で行えばよい。すなわち、アウター側線ファスナ42の引き離し作業を行った後、インナー側線ファスナ41の引き離し作業を行えば、作業が行いやすい。
以上説明した本実施形態にかかる車両用シート1によれば、次のような作用効果が奏される。
このように、本実施形態にかかる車両用シート1は、シートカバー30が線ファスナ40を介してベースカバー20に対して着脱可能に構成される。線ファスナ40は、片側線ファスナを使用する。片側線ファスナに比べて高価であり、また片側線ファスナに比べて大きいため取り付け後に邪魔になるいわゆるリバーシブルファスナではない。本実施形態では、この線ファスナ40が直線状に設けられているため、線ファスナ40による接続部分近傍で皺が発生したりすることがない。また、線ファスナ40が直線状に設けられているため、シートカバー30の着脱作業も容易である。さらに、直線状であれば用いられる線ファスナ40が短くなるため、インナー側のエレメントとアウター側のエレメントの製造誤差(切断時の誤差)が小さい。
また、例えば線ファスナ(片側線ファスナ)をシートカバーの幅方向両側に沿って直線状に設け、線ファスナの取り付け向き(線ファスナのスライダの向き)を同一方向に設定する場合、対称な形状の二種類の線ファスナが必要となるところ、本発明のようにインナー側線ファスナ41とアウター側線ファスナ42の取り付け向きが反対であれば、同一の線ファスナ40を適用できる。すなわち、直線状の線ファスナ40を用いたことによる部品点数の増加を防止でき、低コストで車両用シート1を提供できる。
また、シートカバー30の取り付け作業は、車外に位置する作業者の作業性を考慮すれば、まずシートカバー30における車両のインナー側をベースカバー20に接続し(第一作業)、その後シートカバー30における車両のアウター側をベースカバー20に接続する(第二作業)順で行われる。本実施形態では、インナー側線ファスナ41において、インナー側スライダ413が内側(シートパッド10側)に取り付けられているため、車両の奥まった位置で行う第一の作業が行いやすい。また、アウター側線ファスナ42において、アウター側スライダ423が外側に取り付けられているため、車外に近い位置で行う第二の作業も行いやすい。また、取り付け作業と逆の手順で取り外し作業を行えば、取り外し作業も容易に行うことができる。つまり、本実施形態にかかる車両用シート1は、取り付け向きが反対となるように同一の線ファスナ40が設けられていることを巧みに利用して、シートカバー30の着脱作業の作業性の向上を図ったものである。
また、シートカバー30には、線ファスナ40を覆うフラップ部31が設けられているから、線ファスナ40がシート表面に剥き出しになることはなく、乗り心地が損なわれない。また、このようなフラップ部31をシートカバー30に形成すると、フラップ部31によって上記シートカバー30の着脱作業が妨げられるおそれがあるところ、車両のインナー側で行う上記第一作業においては、インナー側スライダ413が内側(シートパッド10側)に位置しているため、フラップ部31によって作業性が低下することはない。つまり、車両のインナー側で行われる作業であるため作業が行いにくい第一作業において、フラップ部31の存在による作業性の低下が防止される。このように、本実施形態にかかる車両用シート1は、単にフラップ部31によって乗り心地の低下が防止されただけの構成ではなく、当該フラップ部31による着脱作業の作業性の低下も防止された構成である。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態では、車両用シート1におけるシートバック1aおよびシートクッション1bのデザインがシートカバー30によって変更可能な構成であることを説明したが、いずれか一方のデザインのみがシートカバー30によって変更可能な構成であってもよい。また、同様の構成を車両用シート1のヘッドレストに適用することも可能である。
1 車両用シート
10 シートパッド
20 ベースカバー
30 シートカバー
31 フラップ部
40 線ファスナ
41 インナー側線ファスナ
411 インナー側ベースエレメント
412 インナー側スライダ付エレメント
413 インナー側スライダ
42 アウター側線ファスナ
421 アウター側ベースエレメント
422 アウター側スライダ付エレメント
423 アウター側スライダ

Claims (3)

  1. シートパッドの少なくとも一部を覆うベースカバーと、
    このベースカバーに対し、線ファスナを介して着脱可能に構成されたシートカバーと、を備え、
    前記線ファスナは、前記シートカバーの幅方向両側の縁部に沿って直線状に設けられており、一方側に設けられた第一線ファスナと他方側に設けられた第二線ファスナの取り付け向きが反対であることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記第一線ファスナおよび第二線ファスナのうち、車両のインナー側に設けられた線ファスナはスライダが内側に取り付けられており、車両のアウター側に設けられた線ファスナはスライダが外側に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シートカバーには、前記線ファスナを外側から覆うフラップ部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
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