JP6125362B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関し、詳しくは、シートクッションとシートバックとから構成されているシート本体に移動機構を介して移動可能に組み付けられているクッション体を備えており、移動機構は、直線的または曲線的な移動範囲を有するように形成されているガイド部と、ガイド部の移動範囲に対して相対的に移動可能な摺動部とから構成されている乗物用シートに関する。
従来、シートバックに組み付けられているクッション体として、例えば、着座者の後頭部から首筋にかけての部位を支持できるネックレストが既に知られている。ここで、下記特許文献1には、例えば、図25に示すように、シートバック本体303に対する高さ位置をファスナ330によって調節可能なネックレスト304が開示されている。このように高さ位置を調節できると、着座者の適した高さ位置にネックレスト304を設定できるため、ネックレスト304の使用性を高めることができる。
実用新案登録第3138274号
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、シートバック本体303側にファスナ330のエレメント332が組み付けられ、ネックレスト304側にファスナ330のスライダ334が組み付けられている。そのため、ネックレスト304の高さ位置の調節範囲が広く確保されているとき(エレメント332が長く設定されているとき)、例えば、ネックレスト304を大きく上昇または大きく下降させると、シートバック302の意匠面(着座者の背凭れ面)にエレメント332の一部が露出するため、シート301の見栄えが悪くなるという問題が発生していた(図26、27参照)。この問題を解決するために、ネックレスト304を大型化することによって意匠面にエレメント332の一部が露出することを防ぐことも考えられた。しかしながら、この考えでは、ネックレスト304の大型化により、ネックレスト304の使用性が悪化するという新たな問題が発生していた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、クッション体の使用位置の調節範囲を広く確保しても、クッション体を大型化することなく、乗物用シートの見栄えの悪化を防止することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、シートクッションとシートバックとから構成されているシート本体に移動機構を介して移動可能に組み付けられているクッション体を備えており、移動機構は、直線的または曲線的な移動範囲を有するように形成されているガイド部と、ガイド部の移動範囲に対して相対的に移動可能な摺動部とから構成されている乗物用シートであって、ガイド部は、クッション体側に組み付けられ、摺動部は、ガイド部の移動範囲に対して相対的に移動可能に組み付けられた状態でシート本体側に組み付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、従来技術と同様に、例えば、シート本体に対してクッション体の高さ位置を調節できる。このとき、従来技術とは異なり、移動機構の移動範囲を有する側(実施例1において、スライドガイド)が、クッション体側に設けられることとなり、この移動範囲に対して相対的に移動する側(実施例1において、スライダ)が、シート本体側に設けられることとなっている。そのため、クッション体の高さ位置の調節範囲が広く確保されているとき(実施例1において、スライドガイドが長く設定されているとき)、例えば、クッション体を大きく上昇または大きく下降させても、シート本体の意匠面に移動機構の移動範囲を有する側の一部が露出することがない。したがって、クッション体を大型化することなく、乗物用シートの見栄えが悪くなることを防止できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートであって、ガイド部は、ガイド溝を有するスライドガイドから構成され、摺動部は、ガイド溝に案内されるスライダから構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、請求項1の作用効果を簡便な構成で実施できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートであって、ガイド部は、ファスナのエレメントから構成され、摺動部は、ファスナのスライダから構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、請求項1の作用効果を簡便な構成で実施できる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートであって、ガイド部は、ベルトから構成され、摺動部は、ベルトが挿し込まれるベルトガイドから構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、請求項1の作用効果を簡便な構成で実施できる。
実施例1に係る乗物用シートのシートバックの全体斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図2を背面側から見た斜視図である。 図3のネックレストの組み立ての工程を説明する図である。 図1において、ネックレストを大きく上昇させた状態を示す図である。 図1において、ネックレストを大きく下降させた状態を示す図である。 実施例2に係る乗物用シートのシートバックの全体斜視図である。 図7の分解斜視図である。 図8を背面側から見た斜視図である。 図7において、シートバックからネックレストを取り外した状態を示す図である。 図7において、ネックレストを大きく上昇させた状態を示す図である。 図7において、ネックレストを大きく下降させた状態を示す図である。 参考例に係る乗物用シートのシートバックの全体斜視図である。 図13の分解斜視図である。 図14を背面側から見た斜視図である。 図13において、シートバックからネックレストを取り外した状態を示す図である。 図13において、ネックレストを大きく上昇させた状態を示す図である。 図13において、ネックレストを大きく下降させた状態を示す図である。 変形例1に係る乗物用シートのシートバックの分解斜視図である。 図19を背面側から見た斜視図である。 変形例2に係る乗物用シートのシートバックの分解斜視図である。 図21を背面側から見た斜視図である。 変形例3に係る乗物用シートのシートバックの分解斜視図である。 図23を背面側から見た斜視図である。 従来技術に係る乗物用シートのシートバックの全体斜視図である。 図25において、ネックレストを大きく上昇させた状態を示す図である。 図25において、ネックレストを大きく下降させた状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜6を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『乗物用シート』、『クッション体』の例として、『車両用シート1』、『ネックレスト4』を説明することとする。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両用シート1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。これらのことは、後述する実施例2〜3においても同様である。
まず、図1〜4を参照して、本発明の実施例1に係る車両用シート1の構成を説明する。この車両用シート1は、主として、シートクッション(図示しない)と、シートバック2とから構成されている。これらシートクッションとシートバック2とのうち、シートバック2について詳述していく。なお、シートクッションは、公知のものでよいため、その詳細な説明は省略することとする。
シートバック2は、シートバック本体3と、このシートバック本体3の上部に組み付けられるネックレスト4とから構成されている(図1参照)。以下に、これらシートバック本体3とネックレスト4とを個別に説明していく。まず、シートバック本体3から説明していく。
シートバック本体3は、主として、その骨格を成すバックフレーム(図示しない)と、このバックフレームに対して包着状に組み付けられ軟質性の素材(例えば、ウレタン)から成るバックパッド(図示しない)と、このバックパッドの表面をカバーリングするバックカバー14とから構成されている。このシートバック2により、シートクッションに着座した着座者の背中部を支持できる。
このバックカバー14の所定の位置の内面には、硬質性の素材(剛性を有する合成樹脂)から成る矩形状のバックプレート16が縫い付けられている(図2参照)。ここで言う所定の位置とは、シートバック2にネックレスト4が取り付けられる位置(シートバック2に背凭れした着座者の首部に相当する位置)のことである。このバックプレート16の前面の左右には、上向きに開口を有するフック16a、16aが形成されている。
なお、このフック16a、16aは、後述するスライダ34において、下向きに開口を有するように形成されているフック34a、34aに対して係合可能に形成されている。そのため、バックカバー14において、この係合に対応する位置には、このフック16aを貫通させることができる貫通孔14aが形成されている。また、バックカバー14において、フック16a、16aの下側には、面ファスナ14bが縫い付けられている。なお、この面ファスナ14bは、後述するスライダ34の面ファスナ34bに対して着脱可能に形成されている。
一方、ネックレスト4も、主として、その骨格を成すネックレストフレーム(図示しない)と、このネックレストフレームに対して包着状に組み付けられ軟質性の素材(例えば、ウレタン)から成るネックレストパッド(図示しない)と、このネックレストパッドの表面をカバーリングするネックレストカバー24とから構成されている。このネックレスト4により、シートバック2に背凭れした着座者の後頭部から首筋にかけての部位を支持できる。
ここで、図4を参照して、このネックレスト4の組み立て作業を説明する。このネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aは、その下側が上側に向けて捲り可能に形成されている。また、この背面ピース24aの内側には、芯材としての樹脂プレート(図示しない)が縫い付けられている。
まず、図4(A)に示す状態から、背面ピース24aを捲り上げる作業を行う。次に、スライドガイド32の左右に形成されているガイド溝32a、32aの上端にビスB、Bをそれぞれ留める作業を行う。このスライドガイド32のガイド溝32a、32aは、後述するスライダ34の左右を嵌め合わせることができるように形成されている。これらスライドガイド32とスライダ34とが、特許請求の範囲に記載の「移動機構」に相当する。これにより、スライドガイド32とスライダ34とを相対的にスライドさせることができる。
次に、捲り上げた状態のまま、両面テープ36を介してネックレストフレームの背面側にスライドガイド32を組み付ける作業を行う(図4(B)参照)。次に、捲り上げた背面ピース24aを戻す作業を行う(図4(C)参照)。次に、スライドガイドのガイド溝32a、32aにスライダ34の左右を嵌め合わせる作業を行う。最後に、この嵌め合わせ状態のまま、スライドガイド32のガイド溝32a、32aの下端にビスB、Bをそれぞれ留める作業を行う(図4(D)参照)。これら4本のビスB留めにより、スライドガイド32とスライダ34との相対的なスライドの脱落を防止できる。ネックレスト4は、このようにして組み立てられる。
このようにして組み立てられたネックレスト4は、そのフック34a、34aをバックプレート16のフック16a、16aに係合させて、シートバック本体3に組み付けられる(図1参照)。このとき、ネックレスト4の面ファスナ34bとバックカバー14の面ファスナ14bとも貼り合わせられる。そのため、組み付けたネックレスト4に安定感を持たせることができる。なお、これらフック16a、16a、34a、34aの係合と、面ファスナ14b、34bの貼り付けを解消すれば、ネックレスト4をシートバック本体3から取り外すことができる。
また、上述した説明から明らかなように、ネックレスト4は、スライドガイド32とスライダ34とを介してシートバック本体3に組み付けられている。そのため、従来技術と同様に、スライダ34に対してスライドガイド32を作動させて、シートバック本体3に対してネックレスト4を高めに設定できるだけでなく(図5参照)、低めにも設定できる(図6参照)。
本発明の実施例1に係る車両用シート1は、上述したように構成されている。この構成によれば、ネックレスト4は、スライドガイド32とスライダ34とを介してシートバック本体3に組み付けられている。そのため、従来技術と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4の高さ位置を調節できる。このとき、従来技術とは異なり、移動範囲を有する側(この実施例1において、スライドガイド32)が、ネックレスト4側に設けられることとなり、この移動範囲に対して相対的に移動する側(この実施例1において、スライダ34)が、シートバック本体3側に設けられることとなっている。そのため、ネックレスト4の高さ位置の調節範囲が広く確保されているとき(この実施例1において、スライドガイド32が長く設定されているとき)、例えば、ネックレスト4を大きく上昇または大きく下降させても、シートバック2の意匠面(着座者の背凭れ面)にスライドガイド32の一部が露出することがない。したがって、ネックレスト4を大型化することなく、車両用シート1の見栄えが悪くなることを防止できる。また、移動機構の移動範囲を有する側が、ネックレスト4側に設けられている。そのため、従来技術とは異なり、着座者の衣類や髪の毛が移動機構の移動範囲を有する側(この実施例1において、スライドガイド32)に巻き込まれることを抑制できる。
また、この構成によれば、移動機構は、スライドガイド32とスライダ34とから構成されている。そのため、上述した作用効果(ネックレスト4の高さ位置の調節範囲を広く確保しても、ネックレスト4を大型化することなく、車両用シート1の見栄えが悪くなることを防止できるという効果)を簡便な構成で実施できる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を、図7〜12を用いて説明する。この実施例2の車両用シート101は、既に説明した実施例1の車両用シート1と比較すると、移動機構を別の構成で実施した形態である。なお、以下の説明にあたって、実施例1で説明した部材と同一な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略する。このことは、後述する参考例においても同様である。
バックプレート16の前面には、フック16a、16aに代わってピン穴116aが4箇所形成されている。なお、このピン穴116aは、後述する着脱プレート140の第2のピン144を挿し込むことができるように形成されている。そのため、バックカバー14において、この挿し込みに対応する位置には、この第2のピン144を貫通させることができる貫通孔114aが形成されている。
一方、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aには、3本のファスナ130が左右方向に適宜の間隔を成すように上下方向に沿って設けられている(図9参照)。このファスナ130は、一対の務歯が直線的に形成されたエレメント132と、この一対の務歯を噛み合わせたり解除したりする2個のスライダ134とから構成されている。そのため、エレメント132は、ネックレスト4側に組み付けられることとなり、スライダ134は、シートバック本体3側に組み付けられることとなる。なお、このファスナ130が、特許請求の範囲に記載の「移動機構」に相当する。
このスライダ134には、ピン穴134aが形成されている。なお、このピン穴134aは、後述する着脱プレート140の第1のピン42を挿し込むことができるように形成されている。このように形成されているネックレスト4は、矩形状に形成された着脱プレート140を介してシートバック本体3に組み付けられている。
ここで、この着脱プレート140について説明すると、着脱プレート140の前面には、第1のピン142が6本形成されている。この6本の第1のピン142は、3本のファスナ130の各スライダ134のピン穴134aに同時に挿し込みできるように形成されている。これと同様に、この着脱プレート140の後面には、第2のピン144が4本形成されている。この4本の第2のピン144は、既に説明したように、バックプレート16の4個のピン穴116aに同時に挿し込みできるように形成されている。
このように着脱プレート140とバックプレート16とに4本の第2のピン144と4個のピン穴116aとが形成されていると、この4本の第2のピン144の挿し込みおよびその解除(抜き)方向は、前後方向となっている。また、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向も、前後方向となっている。そのため、この4本の第2のピン144の挿し込みおよびその解除(抜き)方向と、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向とが一致することとなる。
そのため、着脱プレート140の6本の第1のピン142を3本のファスナ130の各スライダ134のピン穴134aに同時に挿し込み、さらに、着脱プレート140の4本の第2のピン144をバックプレート16の4個のピン穴116aに同時に挿し込むと、シートバック本体3にネックレスト4を組み付けることができる。
このようにしてネックレスト4は、矩形状に形成された着脱プレート140を介してシートバック本体3に組み付けられている。なお、これら第1のピン142および第2のピン144の挿し込みのうち、第2のピン144の挿し込みを解消すると、シートバック本体3からネックレスト4を取り外すことができる(図10参照)。
また、上述した説明から明らかなように、ネックレスト4は、ファスナ130を介して着脱プレート140に組み付けられている。この着脱プレート140は、シートバック本体3に組み付けられているため、従来技術と同様に、ファスナ130を作動(この場合、スライダ134に対してエレメント132を作動)させて、シートバック本体3に対してネックレスト4を高めに設定できるだけでなく(図11参照)、低めにも設定できる(図12参照)。
本発明の実施例2に係る車両用シート101は、上述したように構成されている。この構成によれば、ネックレスト4は、移動機構(この実施例2において、エレメント132とスライダ134とから構成されているファスナ130)を介してシートバック本体3に組み付けられている。そのため、従来技術と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4の高さ位置を調節できる。このとき、従来技術とは異なり、移動機構の移動範囲を有する側(この実施例2において、エレメント132)が、ネックレスト4側に設けられることとなり、この移動範囲に対して相対的に移動する側(この実施例2において、スライダ134)が、シートバック本体3側に設けられることとなっている。そのため、ネックレスト4の高さ位置の調節範囲が広く確保されているとき(この実施例2において、エレメント132が長く設定されているとき)、例えば、ネックレスト4を大きく上昇または大きく下降させても、シートバック2の意匠面(着座者の背凭れ面)にエレメント132の一部が露出することがない。したがって、ネックレスト4を大型化することなく、車両用シート101の見栄えが悪くなることを防止できる。また、移動機構の移動範囲を有する側が、ネックレスト4側に設けられている。そのため、従来技術とは異なり、着座者の衣類や髪の毛が移動機構の移動範囲を有する側(この実施例2において、エレメント132)に巻き込まれることを抑制できる。
また、この構成によれば、移動機構は、エレメント132とスライダ134とを有するファスナ130から構成されている。そのため、上述した作用効果(ネックレスト4の高さ位置の調節範囲を広く確保しても、ネックレスト4を大型化することなく、車両用シート1の見栄えが悪くなることを防止できるという効果)を簡便な構成で実施できる。
参考例
次に、本発明の参考例を、図13〜18を用いて説明する。この参考例の車両用シート201は、既に説明した実施例1の車両用シート1と比較すると、実施例2と同様に、移動機構を別の構成で実施した形態である。
バックプレート16には、フック16a、16aに代わってバックカバー14の表面の所定の位置(シートバック2に背凭れした着座者の首部に相当する位置)に露出するように、2本のベルトガイド234が左右方向に適宜の間隔を成すように上下方向に沿って縫い付けられている(図13〜14参照)。このベルトガイド234には、挿し込んだベルト232の高さ位置を調節可能な複数の挿込孔が形成されている。このベルト232の両端には、後述する4本のピン224cを同時に挿し込み可能なピン穴232aがそれぞれ形成されている。なお、これらベルト232とベルトガイド234との記載が、特許請求の範囲に記載の「移動機構」に相当する。
ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aの内面には、硬質性の素材(剛性を有する合成樹脂)から成るネックレストプレート224bが縫い付けられている(図15参照)。このネックレストプレート224bの後面には、ピン224cが4本形成されている。この4本のピン224cは、ベルト232の各ピン穴232aに同時に挿し込みできるように、背面ピース24aを貫通する格好で形成されている。
このようにネックレストプレート224bと2本のベルト232とに4本のピン224cと4個のピン穴232aとが形成されていると、この4本のピン224cの挿し込みおよびその解除(抜き)方向は、前後方向となる。また、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向も、前後方向となる。そのため、この4本のピン124cの挿し込みおよびその解除(抜き)方向と、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向とが一致することとなる。
そのため、ネックレストプレート224bの4本のピン224cを2本のベルト232の計4個のピン穴232aに同時に挿し込むと、シートバック本体3にネックレスト4を組み付けることができる。
このようにしてネックレスト4は、ベルト232とベルトガイド234とを介してシートバック本体3に組み付けられている。なお、この4本のピン224cの挿し込みを解消すると、シートバック本体3からネックレスト4を取り外すことができる(図16参照)。
このように、ネックレスト4は、ベルト232とベルトガイド234とを介してシートバック本体3に組み付けられている。そのため、従来技術と同様に、ベルト232を作動(この場合、ベルトガイド234に対してベルト232を作動)させて、シートバック本体3に対してネックレスト4を高めに設定できるだけでなく(図17参照)、低めにも設定できる(図18参照)。
本発明の参考例に係る車両用シート201は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例1では、『乗物用シート』、『クッション体』の例として、『車両用シート1』、『ネックレスト4』を説明した。また、実施例2では、『乗物用シート』、『クッション体』の例として、『車両用シート101』、『ネックレスト4』を説明した。また、参考例では、『乗物用シート』、『クッション体』の例として、『車両用シート201』、『ネックレスト4』を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、『乗物用シート』は、各種の乗物のシート、例えば、『船舶のシート』、『飛行機のシート』、『鉄道車両のシート』等であっても構わない。これと同様に、『クッション体』は、各種のクッション、例えば、『ヘッドレスト』、『アームレスト』、『ランバーサポート』等であっても構わない。
また、実施例2では、移動機構が上下方向に沿って(直線的に)形成されている形態を説明した。すなわち、実施例2では、エレメント132には、一対の務歯が上下方向に沿って(直線的に)形成されている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、一対の務歯が曲線的に形成されている形態でも構わない。このことは、参考例の移動機構においても同様である。
また、実施例2では、バックプレート16には、ピン穴116aが4箇所形成され、着脱プレート140の後面には、第2のピン144が4本形成されている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、ピン穴とピンとが逆の形態であっても構わない。また、これらピン穴116aおよび第2のピン144に代わって、面ファスナまたはスナップボタンであっても構わない。また、このピン穴116aと第2のピン144との数は、いくつであっても構わない。これらのことは、参考例のピン224cとピン穴232aとにおいても同様である。
また、実施例2では、第2のピン144とピン穴116aとによって、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外しを説明した。しかし、これに限定されるものでなく、スナップボタンまたは面ファスナによって実施しても構わない。このことは、参考例のピン224cとピン穴232aとにおいても同様である。
また、実施例2では、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aにファスナ130のエレメント132が組み付けられている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、図19〜20に示す変形例1のように、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aの内面に長孔152を有するプレート150が組み付けられ、この長孔152の内部を着脱プレート140の第1のピン142が抜け防止状態でスライド可能となっている形態でも構わない。このような形態でも、実施例2と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4の高さ位置を調節できる。
また、実施例2では、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aにファスナ130のエレメント132が組み付けられている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、図21〜22に示す変形例2のように、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aの内面に一対の切欠164を介してネックレストフレームに一対のガイド棒160が組み付けられ、この一対のガイド棒160に沿う格好を成すようにベルト162が着脱プレート140の前面に貼り付けられている形態でも構わない。このような形態でも、実施例2と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4の高さ位置を調節できる。
また、実施例2では、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aにファスナ130のエレメント132が組み付けられている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、図23〜24に示す変形例3のように、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aに一対の長孔170が形成され、着脱プレート140の前面に貼り付けられているベルト172がこの一対の長孔170を巻き回すように両端のフック172aで掛け止めされている形態(図23〜24において、フック172aが想像線で示される状態)でも構わない。このような形態でも、実施例2と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4の高さ位置を調節できる。
また、実施例2では、着脱プレート140を介してネックレスト4をシートバック本体3に対して組み付ける形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、直に、ネックレスト4をシートバック本体3に対して組み付けても構わない。その場合、着脱プレート140の前面に形成してあるピン142をバックプレート16の前面に形成すればよい。
また、参考例では、バックプレート16には、フック16a、16aに代わってバックカバー14の表面の所定の位置(シートバック2に背凭れした着座者の首部に相当する位置)に露出するように、2本のベルトガイド234が左右方向に適宜の間隔を成すように上下方向に沿って縫い付けられている(図13〜14参照)。しかし、これに限定されるものでなく、2本のベルトガイド234は、幅方向に沿って縫い付けられても構わない。




1 車両用シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートバック本体(シート本体)
4 ネックレスト(クッション体)
101 車両用シート(乗物用シート)
32 スライドガイド(ガイド部)
34 スライダ(摺動部)
130 ファスナ(移動機構)
132 エレメント(ガイド部)
134 スライダ(摺動部)
201 車両用シート(乗物用シート)
232 ベルト(ガイド部)
234 ベルトガイド(摺動部)

Claims (4)

  1. シートクッションとシートバックとから構成されているシート本体に移動機構を介して移動可能に組み付けられているクッション体を備えており、移動機構は、直線的または曲線的な移動範囲を有するように形成されているガイド部と、ガイド部の移動範囲に対して相対的に移動可能な摺動部とから構成されている乗物用シートであって、
    ガイド部は、クッション体側に組み付けられ、
    摺動部は、ガイド部の移動範囲に対して相対的に移動可能に組み付けられた状態でシート本体側に組み付けられていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    ガイド部は、ガイド溝を有するスライドガイドから構成され、
    摺動部は、ガイド溝に案内されるスライダから構成されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    ガイド部は、ファスナのエレメントから構成され、
    摺動部は、ファスナのスライダから構成されていることを特徴とする乗物用シート。
  4. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    ガイド部は、ベルトから構成され、
    摺動部は、ベルトが挿し込まれるベルトガイドから構成されていることを特徴とする乗物用シート。



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