JP6125363B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関し、詳しくは、シートクッションとシートバックとから構成されているシート本体に着脱機構を介して着脱可能に組み付けられているクッション体を備えている乗物用シートに関する。
従来、シートバックに組み付けられているクッション体として、例えば、着座者の後頭部から首筋にかけての部位を支持できるネックレストが既に知られている。ここで、下記特許文献1には、例えば、図25に示すように、シートバック本体303に対して4本のピン344を介して着脱可能なネックレスト304が開示されている。このようにネックレスト304を着脱できると、シートバック本体303の表面にカバーリングされているバックカバー314の着脱も容易にできる。したがって、このバックカバー314の洗浄を行い易い。
実用新案登録第3138274号
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、図26〜27に示すように、ピン344をネックレスト304の後面側に形成されているネックレストプレート324bの挿込孔324cとファスナ330のスライダ334の挿込孔334aとに挿し込むことで、シートバック本体303に対してネックレスト304を着脱できる構造となっている。このとき、図26〜27から明らかなように、ピン344の挿し込み方向は、シート301の幅方向(左右方向)となっている。そのため、このネックレスト304の着脱の作業性が悪い(ピン344を抜き差しし難い)という問題が発生していた。なお、このネックレスト304でも、図28〜29に示すように、シートバック本体303に対する高さ位置をファスナ330によって調節できる。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、シート本体に対するクッション体の着脱の作業性を向上させることである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、シートクッションとシートバックとから構成されているシート本体に着脱機構を介して着脱可能に組み付けられているクッション体を備えている乗物用シートであって、着脱機構は、シート本体側またはクッション体側に形成された係合部材と、クッション体側またはシート本体側に形成された係合部材に係合可能な被係合部材とからなっており、係合部材は、上向きに開口を有する第1のフックから構成されており、被係合部材は、下向きに開口を有する第2のフックから構成されており、シート本体およびクッション体には、互いに着脱可能な面ファスナが設けられており、シート本体における面ファスナは、第1のフックの下側位置に設けられており、クッション体における面ファスナは、第2のフックの下側位置に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、従来技術と同様に、シート本体に対してクッション体を着脱できる。なお、係合部材は、例えば、シート本体側(実施例1において、バックプレート16の前面の左右)に形成されている。一方、被係合部材は、例えば、クッション体側(実施例1において、スライダ34)に形成されている。そのため、シート本体およびクッション体以外に部材を必要とすることなく(従来技術のように、ピン344を必要とすることなく)、シート本体に対してクッション体を着脱できる。したがって、シート本体に対するクッション体の着脱の作業性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートであって、係合部材と被係合部材との係合およびその解消方向は、シート本体に対するクッション体の着脱方向と一致することを特徴とする。
この構成によれば、係合部材と被係合部材との係合が完了すると、クッション体の取り付けも完了することとなる。これとは逆に、係合部材と被係合部材との係合が解消すると、クッション体の取り外しも完了することとなる。このように係合部材と被係合部材との係合作業およびその解消作業と、クッション体の着脱作業とが兼ねることとなるため、結果として、さらに、クッション体の着脱の作業性を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートであって、シート本体およびクッション体は、軟質性の素材から成るパッドを備えており、係合部材および被係合部材の少なくとも一方は、シート本体およびクッション体に対して硬質性の素材から成るベース部材を介して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、シート本体に対してクッション体を取り付けるとき、取り付けるクッション体がシート本体に沈み込むことを抑制できる。
実施例1に係る乗物用シートのシートバックの全体斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図2を背面側から見た斜視図である。 図3のネックレストの組み立ての工程を説明する図である。 図1において、ネックレストを大きく上昇させた状態を示す図である。 図1において、ネックレストを大きく下降させた状態を示す図である。 参考例1に係る乗物用シートのシートバックの全体斜視図である。 図7の分解斜視図である。 図8を背面側から見た斜視図である。 図7において、シートバックからネックレストを取り外した状態を示す図である。 図7において、ネックレストを大きく上昇させた状態を示す図である。 図7において、ネックレストを大きく下降させた状態を示す図である。 参考例2に係る乗物用シートのシートバックの全体斜視図である。 図13の分解斜視図である。 図14を背面側から見た斜視図である。 図13において、シートバックからネックレストを取り外した状態を示す図である。 図13において、ネックレストを大きく上昇させた状態を示す図である。 図13において、ネックレストを大きく下降させた状態を示す図である。 参考例3に係る乗物用シートのシートバックの分解斜視図である。 図19を背面側から見た斜視図である。 参考例4に係る乗物用シートのシートバックの分解斜視図である。 図21を背面側から見た斜視図である。 参考例5に係る乗物用シートのシートバックの分解斜視図である。 図23を背面側から見た斜視図である。 従来技術に係る乗物用シートのシートバックの全体斜視図である。 図25の分解斜視図である。 図25を背面側から見た斜視図である。 図25において、ネックレストを大きく上昇させた状態を示す図である。 図25において、ネックレストを大きく下降させた状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜6を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『乗物用シート』、『クッション体』の例として、『車両用シート1』、『ネックレスト4』を説明することとする。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両用シート1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。これらのことは、後述する参考例1〜2においても同様である。
まず、図1〜4を参照して、本発明の実施例1に係る車両用シート1の構成を説明する。この車両用シート1は、主として、シートクッション(図示しない)と、シートバック2とから構成されている。これらシートクッションとシートバック2とのうち、シートバック2について詳述していく。なお、シートクッションは、公知のものでよいため、その詳細な説明は省略することとする。
シートバック2は、シートバック本体3と、このシートバック本体3の上部に組み付けられるネックレスト4とから構成されている(図1参照)。以下に、これらシートバック本体3とネックレスト4とを個別に説明していく。まず、シートバック本体3から説明していく。
シートバック本体3は、主として、その骨格を成すバックフレーム(図示しない)と、このバックフレームに対して包着状に組み付けられ軟質性の素材(例えば、ウレタン)から成るバックパッド(図示しない)と、このバックパッドの表面をカバーリングするバックカバー14とから構成されている。このシートバック2により、シートクッションに着座した着座者の背中部を支持できる。なお、このバックパッドが、特許請求の範囲に記載の「パッド」に相当する。
このバックカバー14の所定の位置の内面には、硬質性の素材(剛性を有する合成樹脂)から成る矩形状のバックプレート16が縫い付けられている(図2参照)。ここで言う所定の位置とは、シートバック2にネックレスト4が取り付けられる位置(シートバック2に背凭れした着座者の首部に相当する位置)のことである。このバックプレート16の前面の左右には、上向きに開口を有するフック16a、16aが形成されている。
なお、このフック16a、16aは、後述するスライダ34において、下向きに開口を有するように形成されているフック34a、34aに対して係合可能に形成されている。そのため、バックカバー14において、この係合に対応する位置には、このフック16aを貫通させることができる貫通孔14aが形成されている。なお、このバックプレート16が、特許請求の範囲に記載の「ベース部材」に相当する。
また、これらの記載が、特許請求の範囲に記載の「係合部材および被係合部材の少なくとも一方は、シート本体およびクッション体に対して硬質性の素材から成るベース部材を介して設けられている」に相当する。また、バックカバー14において、フック16a、16aの下側には、面ファスナ14bが縫い付けられている。なお、この面ファスナ14bは、後述するスライダ34の面ファスナ34bに対して着脱可能に形成されている。
一方、ネックレスト4も、主として、その骨格を成すネックレストフレーム(図示しない)と、このネックレストフレームに対して包着状に組み付けられ軟質性の素材(例えば、ウレタン)から成るネックレストパッド(図示しない)と、このネックレストパッドの表面をカバーリングするネックレストカバー24とから構成されている。このネックレスト4により、シートバック2に背凭れした着座者の後頭部から首筋にかけての部位を支持できる。なお、このネックレストパッドが、特許請求の範囲に記載の「パッド」に相当する。
ここで、図4を参照して、このネックレスト4の組み立て作業を説明する。このネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aは、その下側が上側に向けて捲り可能に形成されている。また、この背面ピース24aの内側には、芯材としての樹脂プレート(図示しない)が縫い付けられている。
まず、図4(A)に示す状態から、背面ピース24aを捲り上げる作業を行う。次に、スライドガイド32の左右に形成されているガイド溝32a、32aの上端にビスB、Bをそれぞれ留める作業を行う。このスライドガイド32のガイド溝32a、32aは、後述するスライダ34の左右を嵌め合わせることができるように形成されている。これにより、スライドガイド32とスライダ34とを相対的にスライドさせることができる。
次に、捲り上げた状態のまま、両面テープ36を介してネックレストフレームの背面側にスライドガイド32を組み付ける作業を行う(図4(B)参照)。次に、捲り上げた背面ピース24aを戻す作業を行う(図4(C)参照)。次に、スライドガイドのガイド溝32a、32aにスライダ34の左右を嵌め合わせる作業を行う。最後に、この嵌め合わせ状態のまま、スライドガイド32のガイド溝32a、32aの下端にビスB、Bをそれぞれ留める作業を行う(図4(D)参照)。これら4本のビスB留めにより、スライドガイド32とスライダ34との相対的なスライドの脱落を防止できる。ネックレスト4は、このようにして組み立てられる。
このようにして組み立てられたネックレスト4は、そのフック34a、34aをバックプレート16のフック16a、16aに係合させて、シートバック本体3に組み付けられる(図1参照)。なお、これらフック16a、34aが、特許請求の範囲に記載の「係合部材、被係合部材」、すなわち、「着脱機構」に相当する。このとき、ネックレスト4の面ファスナ34bとバックカバー14の面ファスナ14bとも貼り合わせられる。そのため、組み付けたネックレスト4に安定感を持たせることができる。なお、これらフック16a、16a、34a、34aの係合と、面ファスナ14b、34bの貼り付けを解消すれば、ネックレスト4をシートバック本体3から取り外すことができる。
また、上述した説明から明らかなように、ネックレスト4は、スライドガイド32とスライダ34とを介してシートバック本体3に組み付けられている。そのため、従来技術と同様に、スライダ34に対してスライドガイド32を作動させて、シートバック本体3に対してネックレスト4を高めに設定できるだけでなく(図5参照)、低めにも設定できる(図6参照)。
本発明の実施例1に係る車両用シート1は、上述したように構成されている。この構成によれば、ネックレスト4は、着脱機構(この実施例1において、フック16aとフック34a)を介してシートバック本体3に組み付けられている。そのため、従来技術と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4を着脱できる。なお、このフック16aは、シートバック本体3側(バックプレート16の前面の左右)に形成されている。一方、このフック34aは、ネックレスト4側(スライダ34)に形成されている。そのため、シートバック本体およびネックレスト4以外に部材を必要とすることなく(従来技術のように、ピン344を必要とすることなく)、シートバック本体3に対してネックレスト4を着脱できる。したがって、ネックレスト4の着脱の作業性を向上させることができる。
また、この構成によれば、フック16aは、バックプレート16に形成されている。そのため、シートバック本体3に対してネックレスト4を取り付けるとき、取り付けるネックレスト4がシートバック本体3に沈み込むことを抑制できる。
参考例1
次に、本発明の参考例1を、図7〜12を用いて説明する。この参考例1の車両用シート101は、既に説明した実施例1の車両用シート1と比較すると、さらに、着脱の作業性を向上させた形態である。なお、以下の説明にあたって、実施例1で説明した部材と同一な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略する。このことは、後述する参考例2においても同様である。
バックプレート16の前面には、フック16a、16aに代わってピン穴116aが4箇所形成されている。なお、このピン穴116aは、後述する着脱プレート140の第2のピン144を挿し込むことができるように形成されている。そのため、バックカバー14において、この挿し込みに対応する位置には、この第2のピン144を貫通させることができる貫通孔114aが形成されている。
一方、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aには、3本のファスナ130が左右方向に適宜の間隔を成すように上下方向に沿って設けられている(図9参照)。このファスナ130は、一対の務歯が直線的に形成されたエレメント132と、この一対の務歯を噛み合わせたり解除したりする2個のスライダ134とから構成されている。そのため、エレメント132は、ネックレスト4側に組み付けられることとなり、スライダ134は、シートバック本体3側に組み付けられることとなる。
このスライダ134には、ピン穴134aが形成されている。なお、このピン穴134aは、後述する着脱プレート140の第1のピン42を挿し込むことができるように形成されている。このように形成されているネックレスト4は、矩形状に形成された着脱プレート140を介してシートバック本体3に組み付けられている。
ここで、この着脱プレート140について説明すると、着脱プレート140の前面には、第1のピン142が6本形成されている。この6本の第1のピン142は、3本のファスナ130の各スライダ134のピン穴134aに同時に挿し込みできるように形成されている。これと同様に、この着脱プレート140の後面には、第2のピン144が4本形成されている。この4本の第2のピン144は、既に説明したように、バックプレート16の4個のピン穴116aに同時に挿し込みできるように形成されている。
このように着脱プレート140とバックプレート16とに4本の第2のピン144と4個のピン穴116aとが形成されていると、この4本の第2のピン144の挿し込みおよびその解除(抜き)方向は、前後方向となっている。また、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向も、前後方向となっている。そのため、この4本の第2のピン144の挿し込みおよびその解除(抜き)方向と、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向とが一致することとなる。
これらの記載が、特許請求の範囲に記載の「これら係合部材と被係合部材との係合およびその解消方向は、シート本体に対するクッション体の着脱方向と一致する」に相当する。そのため、着脱プレート140の6本の第1のピン142を3本のファスナ130の各スライダ134のピン穴134aに同時に挿し込み、さらに、着脱プレート140の4本の第2のピン144をバックプレート16の4個のピン穴116aに同時に挿し込むと、シートバック本体3にネックレスト4を組み付けることができる。
このようにしてネックレスト4は、矩形状に形成された着脱プレート140を介してシートバック本体3に組み付けられている。なお、これら第1のピン142および第2のピン144の挿し込みのうち、第2のピン144の挿し込みを解消すると、シートバック本体3からネックレスト4を取り外すことができる(図10参照)。なお、この第2のピン144とピン穴116aとが、特許請求の範囲に記載の「係合部材と被係合部材」、すなわち、「着脱機構」に相当する。
また、上述した説明から明らかなように、ネックレスト4は、ファスナ130を介して着脱プレート140に組み付けられている。この着脱プレート140は、シートバック本体3に組み付けられているため、従来技術と同様に、ファスナ130を作動(この場合、スライダ134に対してエレメント132を作動)させて、シートバック本体3に対してネックレスト4を高めに設定できるだけでなく(図11参照)、低めにも設定できる(図12参照)。
本発明の参考例1に係る車両用シート101は、上述したように構成されている。この構成によれば、ネックレスト4は、着脱機構(この参考例1において、着脱プレート140の4本の第2のピン144とバックプレート16の4箇所のピン穴116a)を介してシートバック本体3に組み付けられている。そのため、従来技術と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4を着脱できる。なお、この第2のピン144は、着脱プレート140の後面に形成され、このピン穴116aはバックプレート16の前面に形成されている。このように第2のピン144とピン穴116aとが形成されていると、この第2のピン144の挿し込みおよびその解除(抜き)方向は、前後方向となっている。また、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向も、前後方向となっている。そのため、この第2のピン144の挿し込みおよびその解除(抜き)方向と、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向とが一致することとなる。したがって、この第2のピン144の挿し込みが完了すると、ネックレスト4の取り付けも完了することとなる。これとは逆に、この第2のピン144の抜きが完了すると、ネックレスト4の取り外しも完了することとなる。このように第2のピン144の挿し込みおよび抜き作業と、シートバック本体3に対するネックレスト4の着脱作業とが兼ねることとなるため、結果として、さらに、ネックレスト4の着脱の作業性を向上させることができる。
また、この構成によれば、ピン穴116aは、バックプレート16に形成されている。そのため、シートバック本体3に対してネックレスト4を取り付けるとき、取り付けるネックレスト4がシートバック本体3に沈み込むことを抑制できる。
参考例2
次に、本発明の参考例2を、図13〜18を用いて説明する。この参考例2の車両用シート201は、既に説明した参考例1の車両用シート101と比較すると、移動機構を別の構成で実施した形態である。
バックプレート16には、フック16a、16aに代わってバックカバー14の表面の所定の位置(シートバック2に背凭れした着座者の首部に相当する位置)に露出するように、2本のベルトガイド234が左右方向に適宜の間隔を成すように上下方向に沿って縫い付けられている(図13〜14参照)。このベルトガイド234には、挿し込んだベルト232の高さ位置を調節可能な複数の挿込孔が形成されている。このベルト232の両端には、後述する4本のピン224cを同時に挿し込み可能なピン穴232aがそれぞれ形成されている。
ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aの内面には、硬質性の素材(剛性を有する合成樹脂)から成るネックレストプレート224bが縫い付けられている(図15参照)。このネックレストプレート224bの後面には、ピン224cが4本形成されている。この4本のピン224cは、ベルト232の各ピン穴232aに同時に挿し込みできるように、背面ピース24aを貫通する格好で形成されている。
このようにネックレストプレート224bと2本のベルト232とに4本のピン224cと4個のピン穴232aとが形成されていると、この4本のピン224cの挿し込みおよびその解除(抜き)方向は、前後方向となる。また、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向も、前後方向となる。そのため、この4本のピン224cの挿し込みおよびその解除(抜き)方向と、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外し方向とが一致することとなる。
これらの記載が、特許請求の範囲に記載の「これら係合部材と被係合部材との係合およびその解消方向は、シート本体に対するクッション体の着脱方向と一致する」に相当する。そのため、ネックレストプレート224bの4本のピン224cを2本のベルト232の計4個のピン穴232aに同時に挿し込むと、シートバック本体3にネックレスト4を組み付けることができる。
このようにしてネックレスト4は、ベルト232とベルトガイド234とを介してシートバック本体3に組み付けられている。なお、この4本のピン224cの挿し込みを解消すると、シートバック本体3からネックレスト4を取り外すことができる(図16参照)。なお、この4本のピン224cと2本のベルト232の各ピン穴232aとが、特許請求の範囲に記載の「係合部材と被係合部材」、すなわち、「着脱機構」に相当する。また、このネックレストプレート224bが、特許請求の範囲に記載の「ベース部材」に相当する。
このように、ネックレスト4は、ベルト232とベルトガイド234とを介してシートバック本体3に組み付けられている。そのため、従来技術と同様に、ベルト232を作動(この場合、ベルトガイド234に対してベルト232を作動)させて、シートバック本体3に対してネックレスト4を高めに設定できるだけでなく(図17参照)、低めにも設定できる(図18参照)。
本発明の参考例2に係る車両用シート201は、上述したように構成されている。この構成によれば、参考例1と同様の作用効果を得ることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例1では、『乗物用シート』、『クッション体』の例として、『車両用シート1』、『ネックレスト4』を説明した。また、参考例1では、『乗物用シート』、『クッション体』の例として、『車両用シート101』、『ネックレスト4』を説明した。また、参考例2では、『乗物用シート』、『クッション体』の例として、『車両用シート201』、『ネックレスト4』を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、『乗物用シート』は、各種の乗物のシート、例えば、『船舶のシート』、『飛行機のシート』、『鉄道車両のシート』等であっても構わない。これと同様に、『クッション体』は、各種のクッション、例えば、『ヘッドレスト』、『アームレスト』、『ランバーサポート』等であっても構わない。
また、参考例1では、移動機構が上下方向に沿って(直線的に)形成されている形態を説明した。すなわち、参考例1では、エレメント132には、一対の務歯が上下方向に沿って(直線的に)形成されている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、一対の務歯が曲線的に形成されている形態でも構わない。
また、参考例1では、バックプレート16には、ピン穴116aが4箇所形成され、着脱プレート140の後面には、第2のピン144が4本形成されている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、ピン穴とピンとが逆の形態であっても構わない。また、これらピン穴116aおよび第2のピン144に代わって、面ファスナまたはスナップボタンであっても構わない。また、このピン穴116aと第2のピン144との数は、いくつであっても構わない。これらのことは、参考例2のピン224cとピン穴232aとにおいても同様である。
また、参考例1では、第2のピン144とピン穴116aとによって、シートバック本体3に対するネックレスト4の取り付けおよび取り外しを説明した。しかし、これに限定されるものでなく、スナップボタンまたは面ファスナによって実施しても構わない。このことは、参考例2のピン224cとピン穴232aとにおいても同様である。
また、参考例1では、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aにファスナ130のエレメント132が組み付けられている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、図19〜20に示す参考例3のように、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aの内面に長孔152を有するプレート150が組み付けられ、この長孔152の内部を着脱プレート140の第1のピン142が抜け防止状態でスライド可能となっている形態でも構わない。このような形態でも、参考例1と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4の高さ位置を調節できる。
また、参考例1では、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aにファスナ130のエレメント132が組み付けられている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、図21〜22に示す参考例4のように、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aの内面に一対の切欠164を介してネックレストフレームに一対のガイド棒160が組み付けられ、この一対のガイド棒160に沿う格好を成すようにベルト162が着脱プレート140の前面に貼り付けられている形態でも構わない。このような形態でも、参考例1と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4の高さ位置を調節できる。
また、参考例1では、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aにファスナ130のエレメント132が組み付けられている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、図23〜24に示す参考例5のように、ネックレスト4のネックレストカバー24の背面ピース24aに一対の長孔170が形成され、着脱プレート140の前面に貼り付けられているベルト172がこの一対の長孔170を巻き回すように両端のフック172aで掛け止めされている形態(図23〜24において、フック172aが想像線で示される状態)でも構わない。このような形態でも、参考例1と同様に、シートバック本体3に対してネックレスト4の高さ位置を調節できる。
また、参考例1では、着脱プレート140を介してネックレスト4をシートバック本体3に対して組み付ける形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、直に、ネックレスト4をシートバック本体3に対して組み付けても構わない。その場合、着脱プレート140の前面に形成してあるピン142をバックプレート16の前面に形成すればよい。
また、参考例2では、バックプレート16には、フック16a、16aに代わってバックカバー14の表面の所定の位置(シートバック2に背凭れした着座者の首部に相当する位置)に露出するように、2本のベルトガイド234が左右方向に適宜の間隔を成すように上下方向に沿って縫い付けられている(図13〜14参照)。しかし、これに限定されるものでなく、2本のベルトガイド234は、幅方向に沿って縫い付けられても構わない。
1 車両用シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートバック本体(シート本体)
4 ネックレスト(クッション体)
16 バックプレート(ベース部材)
16a フック(被係合部材、係合部材)
34a フック(係合部材、被係合部材)
101 車両用シート(乗物用シート)
116a ピン穴(被係合部材、係合部材)
144 ピン(係合部材、被係合部材)
201 車両用シート(乗物用シート)
224c ピン(係合部材、被係合部材)
232a ピン穴(被係合部材、係合部材)

Claims (3)

  1. シートクッションとシートバックとから構成されているシート本体に着脱機構を介して着脱可能に組み付けられているクッション体を備えている乗物用シートであって、
    着脱機構は、シート本体側またはクッション体側に形成された係合部材と、クッション体側またはシート本体側に形成された係合部材に係合可能な被係合部材とからなっており、
    係合部材は、上向きに開口を有する第1のフックから構成されており、
    被係合部材は、下向きに開口を有する第2のフックから構成されており、
    シート本体およびクッション体には、互いに着脱可能な面ファスナが設けられており、
    シート本体における面ファスナは、第1のフックの下側位置に設けられており、
    クッション体における面ファスナは、第2のフックの下側位置に設けられていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    係合部材と被係合部材との係合およびその解消方向は、シート本体に対するクッション体の着脱方向と一致することを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1〜2のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    シート本体およびクッション体は、軟質性の素材から成るパッドを備えており、
    係合部材および被係合部材の少なくとも一方は、シート本体およびクッション体に対して硬質性の素材から成るベース部材を介して設けられていることを特徴とする乗物用シート。







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