JP7364861B2 - シートのスライド機構 - Google Patents
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シートのスライド機構は、例えば、車体カーペットの下側に、車両の前後方向や左右方向に延びるようにスライドレールが配置され、スライドレールに沿ってシートが車両の前後方向や左右方向に移動できるように構成される。
しかし、このように車体カーペットにスリットが設けられていると、異物がスリットに入り込んだりスリットを通って車体カーペットの下側に落下したりする可能性があった。
なお、特許文献1、2では、1つのシートにつき車体カーペットに2本のスリットが設けられている場合が記載されているが、例えば特許文献3に記載されているように1つのシートにつき車体カーペットに1本のスリットが設けられている場合も、同様にスリットにファスナを取り付けるように構成することができる。
また、ファスナがゴミ等の異物を噛み込む可能性がある。
シートの着座面を支持するシートクッションフレームと、
車体カーペットの下側に配置されたスライドレールと、
前記シートクッションフレームと前記スライドレールとを連結する連結部材と、
を備え、
前記車体カーペットがその上面に凹部を有し、
前記車体カーペットが前記凹部の底から前記車体カーペットの下面まで通じたスリットを有し、
前記スリットが前記スライドレールに沿って設けられ、
前記連結部材は、前記スライドレールに沿って移動可能とされており、かつ、前記車体カーペットの下から前記スリットを通って前記車体カーペットの上方の前記シートクッションフレームに向かって延出されており、
前記スリットを閉塞する頭合わせファスナが前記凹部の底において前記車体カーペットに重ねられ、前記頭合わせファスナが当該スリットに沿って前記車体カーペットに取り付けられており、
カバーが前記凹部内において前記頭合わせファスナーの上から前記頭合わせファスナーを覆い、前記カバーが前記車体カーペットに固定されていることを特徴とする。
1つの前記シートに対して、
前記スライドレールは2本配置されており、
前記スリットは、平面視で、2本の前記スライドレールの間に1本配置されており、
前記連結部材は、平面視で、前記シートクッションフレームの中央部の下方に設けられ
ていることを特徴とする。
なお、本実施形態ではシート10が乗用車等の車両用のシートである場合について説明するが、例えば鉄道や船舶、航空機等の自動車以外の乗り物のシートでもあってもよい。また、以下では、前後、左右、上下の各方向については、車両の前後、左右、上下の各方向に即して説明する。
シートクッション11等は、それぞれ図示しないクッションパッドが表皮で被覆されるようにして形成されている。
シートバック12は図示しない電動リクライニング機構により電動で回動動作(リクライニング動作)を行うことができるようになっている。その際、シートバック12が回動動作して後方に傾斜すると、アームレスト14がそれに連動してシートバック12に対して相対的に回動して、アームレスト14の向きが略水平方向に維持されるようになっている。
オットマン15は図示しない電動で展開動作を行うことができるようになっている。
また、この構成例では、シート10全体が後述する連結部材24を中心として略水平方向に回転することができるように構成されているが、この点については後で説明する。
図2は、本実施形態に係るシートのスライド機構1の構成例を表す側面図であり、図3は斜視図である。また、図4は、シートと車体カーペット等を上方から見た図である。なお、図4中のSやfについては後で説明する。
なお、シートバック12(図1参照)も、シートバックフレーム17上に配置された図示しないクッションパッドをフレームごと表皮で被覆することにより構成されている。
そして、スライドレール40、40上に回転デバイス20が配置されており、回転デバイス20の上側にシートクッションフレーム16が固定されている。
支持部21は、下側の左右両端部にそれぞれ車輪が設けられており、各車輪が2本のスライドレール40、40上を移動することで、連結部材24やシート10がスライドレール40、40に沿って前後方向に移動できるようになっている。なお、例えば、スライドレール40、40がそれぞれ左右方向に延在するように配置されていれば、シート10等は左右方向に移動可能となる。
このように、本実施形態に係るシートのスライド機構1では、シートクッションフレーム16とスライドレール40、40とが回転デバイス20の連結部材24等によって連結されており、連結部材24がスライドレール40、40に沿って移動できるようになっている。
そのため、上記のようにシート10がスライドレール40、40に沿って前後方向に移動するだけでなく、シート10全体が連結部材24を中心として略水平方向に回転できるようになっている。
以下、本実施形態に係るシートのスライド機構1におけるこの部分の構成について説明する。
そして、連結部材24は上記のようにスライドレール40、40に沿って移動するため、スリットS内をスリットSに沿って移動するようになっている。
そして、車体カーペット30のスリットSは、このフロアFの開口部fの上方に形成されており、フロアFの開口部fに連続するように設けられている。
連結部材24は、スリットSを通って下方から上方のシートクッションフレーム16(図2や図3参照)に向かって延出されているが、その際、頭合わせファスナ31の2つのスライダ31Aの間の、頭合わせファスナ31の左右のエレメント31B間に形成された隙間に挿通されるようになっている。
そのため、乗員等からは車体カーペット30に設けられた頭合わせファスナ31が見えないため、頭合わせファスナ31がゴミ等の異物を噛み込むことが抑制される。また、頭合わせファスナ31がカバー32で覆われているため、車体カーペット30等の見栄えが良くなる。
そのため、連結部材24が頭合わせファスナ31に沿って確実に移動するようになるため、シート10を車体カーペット30のスリットSに沿って確実に移動させることが可能となる。
そのため、隙間Gに異物が入り込んでファスナに噛み込まれたり、隙間Gから異物が車体カーペット30の下側に落下したりすることを抑制することが可能となる。
図6に示すように、車体カーペット30の上面には、その厚み方向に前後方向に延びる凹部30Aが形成されており、スリットSは凹部30Aに設けられている。
そして、頭合わせファスナ31は、凹部30Aに配置されており、カバー32は、頭合わせファスナ31の上側に配置されている。
このように、頭合わせファスナ31を車体カーペット30の上面に形成した凹部30Aに配置し、カバー32を頭合わせファスナ31の上側に配置することで、頭合わせファスナ31が車体カーペット30より上方に突出することが抑制され、カバー32が車体カーペット30より上側に必要以上に突出することが抑制される。
そのため、車体カーペット30に設けられたカバー32が目立たなくなり、車体カーペット30等の見栄えが良くなる。
そして、本実施形態では、図6に示すように、カバー32の幅方向の他端側が、頭合わせファスナ31のエレメント31Bを超えて頭合わせファスナ31の他方のテープ31Cb側まで延びるように配置されている。このように構成することで、カバー32で頭合わせファスナ31全体を覆うことが可能となる。
すなわち、カバー32が弾性部材で形成されていれば、連結部材24が移動してくればカバー32は容易にめくれ上がり、連結部材24がなくなればカバー32は容易に元の位置すなわち頭合わせファスナ31の上側を覆う位置に戻るようになる。
その際、カバー32の裏面に摩擦抵抗を小さくするための物質を塗布(あるいはコーティング)したりそのような物質を貼付するなどして、連結部材24に当接するカバー32の裏面の摩擦抵抗が低減されていれば、連結部材24がカバー32の裏面に対して摺動する際の摩擦抵抗が小さくなり、摺動性が向上する。
そのため、例えば図7(A)、(B)に示すように、カバー32の裏面すなわち頭合わせファスナ31のエレメント31Bに当接する部分に例えば畝状に突出する突出部32Aを形成することが可能である。なお、図7(A)、(B)では突出部32Aをカバー32と一体的に形成する場合を示したが、例えば突出部32Aをカバー32に取り付けるように構成することも可能である。
そして、このようにカバー32に突出部32Aを設けるように構成すれば、突出部32Aが頭合わせファスナ31のエレメント31Bに当接し、カバー32の本体(板状の部分)は頭合わせファスナ31に当接しなくなるため、カバー32の耐久性を向上させることが可能となる。
具体的には、図8(A)に示すように、例えば、ケース25を、連結部材24への取付部となる円筒部25Aと、円筒部25Aの下端に設けられたフランジ部25Bとを有するように構成する。円筒部25Aは螺着等により連結部材24に取り付けることができるように構成される。また、例えば、ケース25の円筒部25Aやフランジ部25Bを前後に分割できるように構成すれば、連結部材24にケース25を取り付けやすくなる。
また、図5に示したように連結部材24が挿通された部分では頭合わせファスナ31やカバー32が上方にめくれ上がることを考慮して、図8(A)に示すように、ケース25のフランジ部25Bの前後の両端部をそれぞれ下方に屈曲させ、その下端部をそれぞれ略水平に屈曲させる等して係合部25Cを形成するように構成することも可能である。
このようにして、ケース25と頭合わせファスナ31の2つのスライダ31Aとを係合させることができる。
そのため、頭合わせファスナ31のうち連結部材24が挿通されていない部分では、頭合わせファスナ31が閉じ、頭合わせファスナ31がカバー32で覆われる状態が維持されるため、車体カーペット30の見栄えが良くなるとともに、異物が頭合わせファスナ31から車体カーペット30の下側に落下することを的確に抑制することが可能となる。
また、本発明は上記の実施形態等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
すなわち、例えば図9に示すように、シート10のシートクッションフレーム16と、車体カーペット30やフロアFの下側に配置された2本のスライドレール40、40とを、2本(あるいは4本等)の連結部材24で連結する場合、車体カーペット30には2本のスリットSが設けられるが、このような場合にも、図5や図6に示したように車体カーペット30のスリットSに、当該スリットSを閉塞する頭合わせファスナ31を取り付け、頭合わせファスナ31の上側をカバー32で覆うように構成することが可能である。
10 シート
16 シートクッションフレーム
24 連結部材
25 ケース
30 車体カーペット
30A 凹部
31 頭合わせファスナ
31A スライダ
31B エレメント
31C テープ
31Ca 一方のテープ
31Cb 他方のテープ
32 カバー
32A 突出部
40 スライドレール
G 隙間
S スリット
Claims (8)
- シートの着座面を支持するシートクッションフレームと、
車体カーペットの下側に配置されたスライドレールと、
前記シートクッションフレームと前記スライドレールとを連結する連結部材と、
を備え、
前記車体カーペットがその上面に凹部を有し、
前記車体カーペットが前記凹部の底から前記車体カーペットの下面まで通じたスリットを有し、
前記スリットが前記スライドレールに沿って設けられ、
前記連結部材は、前記スライドレールに沿って移動可能とされており、かつ、前記車体カーペットの下から前記スリットを通って前記車体カーペットの上方の前記シートクッションフレームに向かって延出されており、
前記スリットを閉塞する頭合わせファスナが前記凹部の底において前記車体カーペットに重ねられ、前記頭合わせファスナが当該スリットに沿って前記車体カーペットに取り付けられており、
カバーが前記凹部内において前記頭合わせファスナーの上から前記頭合わせファスナーを覆い、前記カバーが前記車体カーペットに固定されていることを特徴とするシートのスライド機構。 - 前記連結部材は、前記頭合わせファスナの2つのスライダの間の、前記頭合わせファスナのエレメント間に形成された隙間に挿通されていることを特徴とする請求項1に記載のシートのスライド機構。
- 前記カバーは、その厚み方向の下端が、前記車体カーペットの上面より下になるように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートのスライド機構。
- 前記カバーは、弾性部材で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシートのスライド機構。
- 前記カバーは、幅方向の一端側が、前記頭合わせファスナの両側のテープのうち一方の前記テープに取り付けられており、幅方向の他端側が、前記頭合わせファスナのエレメントを超えて前記頭合わせファスナの他方の前記テープ側まで延びるように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシートのスライド機構。
- 前記カバーの裏面に、前記頭合わせファスナに当接する突出部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のシートのスライド機構。
- 前記連結部材に、前記頭合わせファスナの2つのスライダと係合し、前記2つのスライダを前記連結部材の移動に合わせて前記頭合わせファスナに沿って移動させるためのケースが取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のシートのスライド機構。
- 1つの前記シートに対して、
前記スライドレールは2本配置されており、
前記スリットは、平面視で、2本の前記スライドレールの間に1本配置されており、
前記連結部材は、平面視で、前記シートクッションフレームの中央部の下方に設けられ
ていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のシートのスライド機構。
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