JP6180288B2 - クリップ固定治具およびそれを備えるシート用パッドの成形型 - Google Patents

クリップ固定治具およびそれを備えるシート用パッドの成形型 Download PDF

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Description

本発明はクリップ固定治具およびそれを備えるシート用パッドの成形型に関し、特にクリップ部材の固定作業の作業性を向上できるクリップ固定治具およびそれを備えるシート用パッドの成形型に関するものである。
従来より、シート用パッドの表面に形成された溝部内にシートカバーの一部を吊り込み状態で保持して、余長によって生じるシワを伸ばした状態でシートカバーをシート用パッドに取り付ける技術がある。例えば特許文献1には、ワイヤ等の線状体をシート用パッドの溝部に設け、複数のクリップ部材の基部側を線状体の複数箇所に固定し、先端側に爪部が形成された延出片を溝部内に延出させる技術が開示されている。この技術では、シートカバーの裏面に設けられた係止部を、溝部内の複数箇所に設けられた爪部(クリップ部材)に係止することにより、溝部内にシートカバーの一部を吊り込み状態で保持できる。
特開2011−45424号公報
しかしながら上述した従来の技術では、複数のクリップ部材を線状体の複数箇所に固定する作業が煩雑で多大な工数を要するという問題があった。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、クリップ部材の固定作業の作業性を向上できるクリップ固定治具およびそれを備えるシート用パッドの成形型を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載のクリップ固定治具は、シートカバーの一部が収容される溝部を有するシート用パッドに一部が埋設されるクリップ部材を、シート用パッドの成形型内に固定するものである。クリップ部材は、シート用パッドに埋設部が埋設され、埋設部から溝部内に延出片が延出する。その延出片の先端側から爪部が突設され、その爪部はシートカバーの裏面に設けられた係止具を係止する。
シート用パッドの成形型にクリップ部材を固定するクリップ固定治具は、盤状または環状に形成される底部の外縁の全周に亘って壁部が立設される。壁部は、延出片が収容される収容空間を底部の上方に形成する。収容空間内に設けられた所定部、底部または壁部のいずれかに固着部が形成され、クリップ部材の所定部が着脱可能に固着される。その結果、クリップ固定治具によれば、壁部で囲まれた収容空間内にクリップ部材の延出片を挿入することで、クリップ部材をクリップ固定治具に固定できる。クリップ固定治具を成形型内に配置しておくことで、シート用パッドをインサート成形できるので、クリップ部材の固定作業の作業性を向上できる効果がある。
請求項2記載のクリップ固定治具によれば、壁部は、互いに対向する内壁面が、壁部の上端から底部に向かうにつれて間隔が狭くなるように傾斜するので、内壁面間にクリップ部材の延出片を挿入し易くできる。よって、請求項1の効果に加え、クリップ部材の固定作業の作業性をさらに向上できる効果がある。
また、壁部は、内壁面の対向方向に対してクリップ部材の延出片の移動を制限するように設定されているので、内壁面の対向方向に対するクリップ部材の位置ずれを防止できる効果がある。
請求項3記載のクリップ固定治具によれば、壁部は、クリップ部材の延出片が収容空間に収容されると、上端縁の全周が埋設部に当接する。これにより、シート用パッドの発泡成形時に、発泡成形体の一部がクリップ固定治具の収容空間内に進入してしまうことを防止できる。発泡成形体の一部がクリップ固定治具の収容空間内に進入して延出片や爪部に付着すると、シートカバーの裏面に設けられた係止具を爪部に係止する作業(シート用パッドにシートカバーを装着する作業)が困難になる場合がある。これを防止できるので、請求項1又は2の効果に加え、シート用パッドにシートカバーを装着する作業性を確保できる効果がある。
請求項4記載のシート用パッドの成形型によれば、請求項1から3のいずれかに記載のクリップ固定治具が配置されるものであり、クリップ部材は、延出片および爪部を備えるクリップと、クリップの複数を連結し埋設部を構成する磁性材料製の連結部材とを備えている。クリップ固定治具は磁性材料で形成されるので、成形型に配置された磁石によりクリップ固定治具が磁化され、磁化された壁部により固着部が壁部の上端縁に形成され、連結部材が着脱可能に吸着される。連結部材によりクリップの複数が連結されており、クリップ固定治具はクリップの位置と対応する複数箇所に配置されるので、クリップを一つずつクリップ固定治具に固着しなくても、クリップ部材を一括してクリップ固定治具に固着できる。よって、請求項1から3のいずれかの効果に加え、クリップ部材の固定作業の作業性を大幅に向上できる効果がある。
車両用シートの斜視図である。 クリップ部材が取り付けられたシート用パッドの平面図である。 図2のIII−III線におけるシート用パッドの断面図である。 シート用パッドに一部が埋設されるクリップ部材の側面図である。 本発明の第1実施の形態におけるシート用パッドの成形型の平面図である。 (a)はクリップ固定治具の平面図であり、(b)はクリップ固定治具の側面図である。 (a)は図6(a)のVIIa−VIIa線におけるクリップ固定治具の断面図であり、(b)は図6(b)のVIIb−VIIb線におけるクリップ固定治具の断面図である。 互いに固着されたクリップ固定治具およびクリップ部材の断面図である。 第2実施の形態におけるクリップ固定治具に固着されるクリップ部材の断面図である。 (a)はクリップ固定治具の平面図であり、(b)はクリップ固定治具の側面図であり、(c)は図10(b)のXc−Xc線におけるクリップ固定治具の断面図である。 互いに固着されたクリップ固定治具およびクリップ部材の断面図である。 (a)は第3実施の形態におけるクリップ固定治具の平面図であり、(b)はクリップ固定治具の側面図であり、(c)は図12(b)のXIIc−XIIc線におけるクリップ固定治具の断面図である。 互いに固着されたクリップ固定治具およびクリップ部材の断面図である。 (a)は第4実施の形態におけるクリップ部材の平面図であり、(b)は互いに固着されたクリップ固定治具およびクリップ部材の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は車両用シートSの斜視図であり、図2はクリップ部材5が取り付けられたシート用パッド3の平面図であり、図3は図2のIII−III線におけるシート用パッド3の断面図であり、図4はシート用パッド3に一部が埋設されるクリップ部材5の側面図である。
図1に示すように車両用シートSは、乗員が腰掛けるクッションパッド1と、乗員の背中を支えるバックパッド2とを備えている。クッションパッド1は、ポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂から構成されるシート用パッド3(図3参照)と、シート用パッド3の上面側の被装着面3aに被せられるシートカバー4と、シートカバー4をシート用パッド3に取り付けるクリップ部材5とを備えている。なお、図示は省略するが、バックパッド2もクッションパッド1とほぼ同様に構成されている。
図2に示すように、シート用パッド3の被装着面3aには溝部6が形成されている。本実施の形態では、溝部6は、シート用パッド3の左右両側の土手部に沿ってそれぞれ前後方向に延在する2本の前後方向溝部6aと、左右方向に延在する2本の左右方向溝部6bとを備え、左右方向溝部6bは両端が前後方向溝部6aに連通する。前後方向溝部6a及び左右方向溝部6bは、それぞれ前後方向溝部6a及び左右方向溝部6b(溝部6)の長手方向に沿って互いに所定の間隔をあけてクリップ部材5が取り付けられている。なお、溝部6の配置はこれに限定されない。
図3に示すようにシート用パッド3の被装着面3aに形成された溝部6は、所定の深さを有している。溝部6は、シートカバー4の一部を収容するための部位である。シートカバー4のうち溝部6に沿う部分には、その部分を溝部6内に引き込んで係止するための係止具7が裏面に取り付けられている。係止具7は、シートカバー4に縫着または接着等により接続された接続部8と、接続部8からシートカバー4の裏面側に延出したフック部9とを備えている。フック部9の先端側には、互いに反対方向に張り出した一対の係合部10が設けられている。係合部10は、フック部9の基端側ほどフック部9からの張り出し幅が大きくなるテーパ形状に形成されている。
係止具7は、溝部6の延在方向と略平行方向に連続して延在する。即ち、フック部9の基端側は溝部6の延在方向と略平行方向に延在する垂壁状に形成されており、その一方の側面および他方の側面の先端縁に沿ってそれぞれ係合部10が連続して形成されている。
クリップ部材5は、係止具7を係止することで溝部6内にシートカバー4の一部を吊り込み状態で保持するための部材である。クリップ部材5は、シート用パッド3に埋設される埋設部11と、埋設部11から突設されると共に溝部6内に延在する一対の延出片12と、一対の延出片12のそれぞれ先端側から互いに接近する方向に突設される爪部13と、一対の延出片12のそれぞれ先端側から互いに離反する方向に突設されるガイド片14とを備え、それらが弾性を有する合成樹脂または金属により一体に構成される。
埋設部11は、クリップ部材5をシート用パッド3の溝部6内に固定するための部位であり、略平板状に形成されると共に厚さ方向に貫通する複数の貫通孔(図示せず)が形成されている。埋設部11は貫通孔(図示せず)が形成されているので、シート用パッド3を構成する発泡合成樹脂が貫通孔内に入り込み、そのアンカー効果により埋設部11がシート用パッド3に強固に保持される。
延出片12は、埋設部11の一面側から突設される一対の薄板状の部位であり、所定の間隔をあけて対向し、延出片12間の間隔が、先端側の方が基部側より大きくなるように湾曲して形成される。延出片12は、薄板状に形成されることで互いに接近する方向および離反する方向に弾性変形可能に構成される。
爪部13は、シートカバー4の裏面に設けられた係止具7の係合部10を係止するための部位であり、延出片12の長手方向(図3紙面垂直方向)に亘って設けられている。爪部13の上面(図3上側の面)は、爪部13の先端に向かうにつれて下位(溝部6の底側)となるように下降傾斜している。また、爪部13の下面(埋設部11側の面)は、爪部13の基部(延出片12側)に近づくにつれて上位となるように(埋設部11から離れるように)上昇傾斜している。
ガイド片14は、係止具7の係合部10を爪部13間に挿入するときにガイドとして機能する部位であり、延出片12の長手方向(図3紙面垂直方向)に亘って設けられている。ガイド片14は、互いに対向する延出片12の先端側から離反する方向に突設されている。ガイド片14が設けられているので、係止具7をクリップ部材5に取り付けるときに、フック部9が延出片12と溝部6の内壁との間に入り込んでしまって係合部10と爪部13とをスムーズに係合できなくなる不具合を防止できる。
ガイド片14は、上面(図3上側の面)が略水平となるように形成され、ガイド片14の下面(埋設部11側の面)は、ガイド片14の基部(延出片12側)から先端に向かうにつれて上位となるように(埋設部11から離れるように)上昇傾斜している。図4に示すようにクリップ部材5の延出片12及びガイド片14は、側縁12a,14aが、埋設部11から離れるほど長手方向(図4左右方向)の長さが小さくなるテーパ形状に形成されている。また、ガイド片14の延出片12からの突出長(張出長さ)は、爪部13の延出片12からの突出長(張出長さ)より小さく設定されている。
次に図5を参照して、シート用パッド3を発泡成形するための成形型20について説明する。図5は本発明の第1実施の形態におけるシート用パッド3の成形型20の平面図である。なお図5では、成形型20のうちシート用パッド3の被装着面3aが形成される下型を図示し、その下型との間でキャビティを形成する上型の図示は省略する。
図5に示すように、成形型20は、内面がシート用パッド3の被装着面3aの成形面となる型底部21と、型底部21の外周縁に亘って立設される型壁部22と、型底部21の所定箇所に突条状に立設される突条部23とを備えて構成される。突条部23は、シート用パッド3の溝部6を形成するための部位であり、クリップ固定治具30が収容される収容部23aが所定の間隔をあけて複数箇所に凹設されている。収容部23aに収容されたクリップ固定治具30は、ビス等によって型底部21に固着される。
次に図6から図8を参照してクリップ固定治具30について説明する。まず、図6及び図7を参照してクリップ固定治具30の構成について説明する。図6(a)はクリップ固定治具30の平面図であり、図6(b)はクリップ固定治具30の側面図であり、図7(a)は図6(a)のVIIa−VIIa線におけるクリップ固定治具の断面図であり、図7(b)は図6(b)のVIIb−VIIb線におけるクリップ固定治具30の断面図である。
図6(a)及び図6(b)に示すようにクリップ固定治具30は側面視して横長の略直方体状に形成される部材である。本実施の形態では、クリップ固定治具30は鉄鋼材料から一体に構成されている。図6(a)から図7(b)に示すように、クリップ固定治具30は、底部31と、底部31の外縁の全周に亘って立設される壁部32,33とを備え、壁部32,33の底部31側に係合孔部34が形成される。
底部31は、壁部32,33を連結してクリップ固定治具30の機械的強度を確保するための部位であり、平面視して矩形の盤状に形成される。壁部32は、底部31の長辺側の一対の外縁に立設される部位であり、互いに対向する壁部31の内壁面32a(図7(b)参照)は、壁部32の上端から底部31に向かうにつれて狭くなるように傾斜している。壁部32は、クリップ固定治具30が収容部23aに収容される場合に、突条部23の長手方向に沿って配置される部位である。
壁部33は、底部31の短辺側の一対の外縁に立設される部位であり、互いに対向する壁部33の内壁面33a(図7(a)参照)は、壁部33の上端から底部31に向かうにつれて狭くなるように傾斜している。壁部33は、壁部32と比較して肉厚に形成されており、厚さ方向(図6(a)垂直方向)に貫通する孔部33bが形成されている。孔部33bは、雌ねじが内面に螺刻されている。孔部33bに螺着されたビス(図示せず)が型底部21に締結されることにより、収容部23a(図5参照)に収容されたクリップ固定治具30が型底部21に固着される。壁部32,33により囲まれることで底部31の上方に、クリップ部材5の延出片12が収容される収容空間SPが形成される。
係合孔部34は、壁部32,33の底部31側に形成される長孔であり、壁部32の長手方向(図6(a)左右方向)に亘って壁部32の厚さ方向(図6(a)上下方向)に貫通形成されると共に、壁部33の内壁面33aの幅方向両側から壁部33の厚さ方向(図6(a)左右方向)に向かって切り込まれている。図7(b)に示すように、壁部32の内周壁32aと外面とに亘って貫通形成された係合孔部34の上縁は、壁部32の外面から内壁面32aに向かうほど上位となるように形成される。なお、係合孔部34の長さ(図6(a)左右方向寸法)は、ガイド片14(図4参照)の長さ(図4左右方向寸法)より大きく設定されている。
凹欠部35は、壁部32の底部31側の外面側が凹欠された部位である。凹欠部35は、側面視して横長の矩形状に形成されており、上縁が係合孔部34の上縁と同一とされ、左右の縁部が係合孔部34の両端の外側に位置する。凹欠部35が形成されているので、壁部32を肉薄にすることができ、壁部32に係合孔部34を容易に貫通形成できる。
次に図8を参照してクリップ部材5が固定されたクリップ固定治具30について説明する。図8は互いに固着されたクリップ固定治具30及びクリップ部材5の断面図である。なお、図8は成形型20(図5参照)に形成された突条部23の長手方向と直交する方向の断面図である。クリップ固定治具30は、突条部23に凹設された収容部23aに底部31を下にして収容される。収容部23aに収容されたクリップ固定治具30の壁部32の上端側の外面は、突条部23の側面と略面一に設定される。突条部23が、壁部32に対して大きなアンダーカットとなることを防ぎ、発泡成形されたシート用パッド3の脱型性を確保するためである。
図8に示すようにクリップ固定治具30は、互いに対向する内壁面32a間の間隔が、壁部32の上端側では、ガイド片14の先端同士を結んだ幅(図8左右方向寸法)より広く設定されている。そのため、壁部32,33の内側にクリップ部材5の延出片12を挿入すると、壁部32の上端側では内壁面32aにガイド片14を接触させないようにできる。また、互いに対向する内壁面33a(図7(a)参照)間の間隔が、壁部33の上端側では、延出片12の先端側の長さ(図4左右方向寸法)より小さく設定されている。さらに、互いに対向する内壁面32a,33a間は、壁部32,33の上端から底部31に向かうにつれてそれぞれ間隔が狭くなるように傾斜しているので、クリップ固定治具30とクリップ部材5との干渉を防ぎ、壁部32,33の内側(収容空間SP)にクリップ部材5の延出片12を挿入し易くできる。
内壁面32a間の間隔は、壁部32の底部31側では、ガイド片14の先端同士を結んだ幅(図8左右方向寸法)より狭く設定されている。延出片12は互いに接近する方向および離反する方向に弾性変形可能に構成されているので、ガイド片14が底部31に近づくにつれて内壁面32aにガイド片14の先端が押され、延出片12は互いに接近する方向に弾性変形する。これにより、内壁面32aの対向方向(図8左右方向)に対してクリップ部材5の延出片12の移動が制限されるので、壁部32間(突条部23(図5参照)の幅方向)に対してクリップ部材5を位置決めできる。
また、内壁面33a(図7(a)参照)間の間隔は、壁部33の底部31側では、延出片12及びガイド片14の先端側の長さと略同一に設定されている。これにより、内壁面33aの対向方向(図8紙面垂直方向)に対してクリップ部材5の延出片12の移動が制限されるので、壁部33間(突条部23(図5参照)の長手方向)に対してクリップ部材5を位置決めできる。
クリップ固定治具30に挿入されたクリップ部材5のガイド片14が、壁部32に形成された係合孔部34の位置に到達すると、互いに接近する方向に弾性変形された延出片12が互いに離反する方向に復元され、係合孔部34にガイド片14が挿入され係合される。このときに壁部32,33の上端縁の全周が、クリップ部材5の埋設部11に当接する。その結果、クリップ固定治具30の高さ方向(図8上下方向)に対するクリップ部材5の移動が制限される。よって、クリップ固定治具30の高さ方向に対してクリップ部材5を位置決めできる。
以上のように、クリップ固定治具30の収容空間SPにクリップ部材5の延出片12を挿入するだけで、クリップ部材5をクリップ固定治具30に対して水平方向および高さ方向に位置決めできる。壁部32,33と延出片12とのクリアランスが大きいので、クリップ固定治具30の収容空間SPにクリップ部材5の延出片12を挿入する作業は非常に容易である。よって、クリップ部材5の固定作業の作業性を向上できる。
この状態でシート用パッド3(図3参照)が発泡成形される。クリップ部材5は、クリップ固定治具30に対して水平方向および垂直方向に位置決めされているので、合成樹脂が発泡するときにクリップ部材5が移動してしまうことを防止できる。その結果、定められた位置にクリップ部材5の一部(埋設部11)を埋設できる。
また、壁部32,33の上端縁の全周が、クリップ部材5の埋設部11に当接するので、シート用パッド3の発泡成形時に、発泡成形体の一部がクリップ固定治具30の収容空間SP内に進入してしまうことを防止できる。発泡成形体の一部がクリップ固定治具30の収容空間SP内に進入して延出片12や爪部13に付着すると、シートカバー4(図3参照)の裏面に設けられた係止具7を爪部13に係止する作業(シート用パッド3にシートカバー4を装着する作業)が困難になる場合がある。これを防止できるので、シート用パッド3にシートカバー4を装着する作業性を確保できる。
発泡成形されたシート用パッド3を成形型20から脱型するときには、クリップ固定治具30に対してクリップ部材5が上方(図8上側)に向かって移動される。そうすると係合孔部34に係合したガイド片14は、係合孔部34の上縁に押されて弾性変形しながら延出片12の先端を支点にして回動する。その結果、ガイド片14が係合孔部34から離脱して、クリップ固定治具30とクリップ部材5とが分離される。
なお、壁部32の内周壁32aと外面とに亘って貫通形成された係合孔部34の上縁は、壁部32の外面から内壁面32aに向かうほど上位となるように傾斜しているので、係合孔部34に係合したガイド片14を比較的小さい力で離脱させることができる。その結果、クリップ部材5が埋設された部位でシート用パッド3が破損することを防止できる。
さらに、ガイド片14は、下面(埋設部11側の面)が、ガイド片14の基部(延出片12側)から先端に向かうにつれて埋設部11から離れるように傾斜している。そのため、クリップ固定治具30に対してクリップ部材5が上方(図8上側)に向かって移動されるときに、係合孔部34に係合したガイド片14を離脱させ易くできる。
また、ガイド片14の延出片12からの突出長(張出長さ)が、爪部13の延出片12からの突出長(張出長さ)より小さく設定されているので、ガイド片14の突出長が爪部13の突出長より大きい場合と比較して、係合孔部34からガイド片14を離脱させるときに、延出部12の先端を中心とするガイド片14の回動量を小さくできる。これにより、発泡成形されたシート用パッド3を成形型20から脱型するときに、係合孔部34からガイド片14を離脱させ易くできる。
次に図9から図11を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、延出片12の先端側から互いに離反する方向にガイド片14が突設されるクリップ部材5を固着するために、クリップ固定治具30の壁部32に係合孔部34を形成する場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、ガイド片14を有しないクリップ部材40を固着するクリップ固定治具50について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図9は第2実施の形態におけるクリップ固定治具50に固着されるクリップ部材40の断面図であり、図10(a)はクリップ固定治具50の平面図であり、図10(b)はクリップ固定治具50の側面図であり、図10(c)は図10(b)のXc−Xc線におけるクリップ固定治具50の断面図である。図9に示すようにクリップ部材40は、ガイド片14(図3参照)が省略されている以外は、第1実施の形態で説明したクリップ部材5と同一の構成を有している。
図10(a)から図10(c)に示すように、クリップ固定治具50は側面視して横長の略直方体状に形成される部材であり、底部31と、底部31の外縁の全周に亘って立設される壁部32,33と、底部31に立設される立設部51とを備えている。立設部51は、壁部32,33と所定の間隔をあけて壁部32と平行となるように底部31の中央に立設される突条状の部位であり、壁部32と対向する対向方向の厚さが先端側ほど小さくなるテーパ状に形成されている。立設部51には、壁部32と対向する両側面に、爪部13と係合する係合凹部52が形成される。係合凹部52は、立設部51の両側面の高さ方向の略中間位置に凹設される。
次に図11を参照してクリップ部材40が固定されたクリップ固定治具50について説明する。図11は互いに固着されたクリップ固定治具50及びクリップ部材40の断面図である。なお、クリップ固定治具50が固着される成形型の図示は省略する。
図11に示すように、成形型(図示せず)に装着されたクリップ固定治具50にクリップ部材40を固定するために、クリップ固定治具50の収容空間SPにクリップ部材40の延出片12を挿入する。収容空間SPにクリップ部材40の延出片12が挿入されると、立設部51が爪部13間に挿入される。爪部13が係合凹部52の位置に到達すると、延出片12の弾性変形により爪部13が係合凹部52に係合する。このときに壁部32,33の上端縁の全周が、クリップ部材40の埋設部11に当接する。その結果、クリップ固定治具50の高さ方向(図11上下方向)に対するクリップ部材40の移動が制限される。
一方、クリップ固定治具50の壁面32の対向方向(図11左右方向)に対するクリップ部材40の移動は、弾性変形する延出片12間に立設部51が挟入されることにより制限される。また、クリップ固定治具50の壁面33の対向方向(図10(a)左右方向)に対するクリップ部材40の移動は、壁面33間の底部31側の寸法と延出片12の寸法とのクリアランスにより制限される。よって、クリップ固定治具50の水平方向および高さ方向に対してクリップ部材40を位置決めできる。
以上のように、クリップ固定治具50の収容空間SPにクリップ部材40の延出片12を挿入するだけで、クリップ部材40をクリップ固定治具50に対して水平方向および高さ方向に位置決めできる。壁部32,33と延出片12とのクリアランスが大きいので、クリップ固定治具50の収容空間SPにクリップ部材40の延出片12を挿入する作業は非常に容易である。よって、クリップ部材40の固定作業の作業性を向上できる。
次に図12及び図13を参照して第3実施の形態について説明する。第2実施の形態では、係合凹部52が形成された立設部51が底部31に立設される場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、係合孔部71が底部31に形成されるクリップ固定治具70について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図12(a)はクリップ固定治具70の平面図であり、図12(b)はクリップ固定治具70の側面図であり、図12(c)は図12(b)のXIIc−XIIc線におけるクリップ固定治具70の断面図であり、図13は互いに固着されたクリップ固定治具70及びクリップ部材60の断面図である。なお、図13では、クリップ固定治具70が固着される成形型の図示は省略する。図13に示すようにクリップ部材60は、延出片61が少し長めに形成されている以外は、第2実施の形態で説明したクリップ部材40と同一の構成を有している。
図12(a)から図12(c)に示すように、クリップ固定治具70は側面視して横長の略直方体状に形成される部材であり、底部31と、底部31の外縁の全周に亘って立設される壁部32,33とを備え、爪部13と係合する係合孔部71が底部31に形成されている。係合孔部71は、互いに平行となるように底部31の2箇所に形成される長孔であり、長手方向(図12(a)左右方向)を壁部32に沿わせて底部31の厚さ方向(図6(a)紙面垂直方向)に貫通形成されている。
図12(c)及び図13に示すように、底部31の厚さ方向に貫通形成された係合孔部71の内面のうち、壁部32の対向間の中央側に位置する内面71aは、底部31の板厚方向下側より板厚方向上側が壁部32の対向間の外側に迫り出すアンダーカット状の傾斜面に形成されている。また、内面71aの板厚方向上側の上端縁71bは、クリップ部材60の延出片61の先端側および爪部13が係合孔部71に挿入されるときに、爪部13と干渉するような位置に形成されている。
図13に示すように、成形型(図示せず)に装着されたクリップ固定治具70にクリップ部材60を固定するために、クリップ固定治具70の収容空間SPにクリップ部材60の延出片12を挿入する。収容空間SPにクリップ部材60の延出片12が挿入され、爪部13が係合孔部71の上端縁71bに到達すると、延出片12が互いに離反する方向に弾性変形することで爪部13が係合孔部71に挿入される。爪部13が係合孔部71に挿入されると、弾性変形した延出片12が復元し、爪部13が係合孔部71の内面71aに当接する。このときに壁部32,33の上端縁の全周が、クリップ部材60の埋設部11に当接する。その結果、クリップ固定治具70の高さ方向(図13上下方向)に対するクリップ部材60の移動が制限される。
一方、クリップ固定治具70の壁面32の対向方向(図13左右方向)に対するクリップ部材60の移動は、延出片12が弾性変形することで係合孔部71の内面71aに爪部13が圧接することにより制限される。また、クリップ固定治具70の壁面33の対向方向(図12(a)左右方向)に対するクリップ部材60の移動は、壁面33間の底部31側の寸法と延出片12の寸法とのクリアランスにより制限される。よって、クリップ固定治具70の水平方向および高さ方向に対してクリップ部材60を位置決めできる。
以上のように、クリップ固定治具70の収容空間SPにクリップ部材60の延出片12を挿入するだけで、クリップ部材60をクリップ固定治具70に対して水平方向および高さ方向に位置決めできる。壁部32,33と延出片12とのクリアランスが大きいので、クリップ固定治具70の収容空間SPにクリップ部材60の延出片12を挿入する作業は非常に容易である。よって、クリップ部材60の固定作業の作業性を向上できる。
次に図14を参照して第4実施の形態について説明する。第1実施の形態から第3実施の形態では、クリップ固定治具30,50,70に形成された係合孔部34,71や係合凹部52と、クリップ部材5,40,60に形成された爪部13やガイド片14との係合によって、クリップ固定治具30,50,70にクリップ部材5,40,60が固着される場合について説明した。これに対し第4実施の形態では、磁力(吸引力)によってクリップ固定治具90にクリップ部材80を吸着(固着)する場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図14(a)は第4実施の形態におけるクリップ部材80の平面図であり、図14(b)は互いに固着されたクリップ固定治具90及びクリップ部材80の断面図である。
図14(a)に示すようにクリップ部材80は、複数のクリップ81と、その複数のクリップ81の基部側を連結する連結部材84とを備えて構成されている。連結部材84は、成形型20に配置された突条部23(図5参照)と平面視が同一の形状を有する磁性材料製(本実施の形態では鉄鋼材料製)の帯状の板材であり、厚さ方向(図14(a)紙面垂直方向)に貫通する貫通孔85が列設されている。なお、連結部材84の幅は、クリップ固定治具90の一対の壁部32の上端が当接可能な大きさに設定されている。
貫通孔85は、連結部材84の所定箇所にクリップ81を固定するための部位であると共に、連結部材84がシート用パッド3(図3参照)に埋設されたときに、内側に侵入した発泡成形体によりアンカー効果を発現するための部位である。クリップ部材80は、成形型20に配置されるクリップ固定治具90に対応する位置にクリップ81が配置される。
図14(b)に示すようにクリップ81は、連結部材84の一面側に当接される盤状に形成された鍔部82と、その鍔部82から突設される一対の延出片12と、一対の延出片12のそれぞれ先端側から互いに接近する方向に突設される爪部13と、一対の延出片12のそれぞれ先端側から互いに離反する方向に突設されるガイド片14とを備え、それらが弾性を有する合成樹脂または金属により一体に構成される。
鍔部82は、連結部材84の一面側に当接される部位であり、外形が貫通孔85を通過不能な大きさ(形状)に設定される。鍔部82は、延出片12が突設される面と反対側の面から一対の係止片83が突設される。係止片83は、互いに所定の間隔をあけて鍔部82に突設される薄板状の部位であり、互いに接近する方向および離反する方向に弾性変形可能に構成される。係止片83は、連結部材84に形成された貫通孔85に挿通されると共に連結部材84の他面側に当接する爪部が、互いに離反する方向に突設されている。これにより、連結部材84の貫通孔85に係止片83を挿通すると、鍔部82及び係止片83の爪部が連結部材84の一面側および他面側に位置することになり、連結部材84(貫通孔85)に対してクリップ81を離脱不能にできる。
クリップ固定治具90は、壁部32に係合孔部34(図8参照)が形成されていない以外は、第1実施の形態で説明したクリップ固定治具20と同一の構成を有している。クリップ固定治具90は、磁性材料(本実施の形態では鉄鋼材料)から一体に構成されており、底部31の下面に永久磁石91が吸着された状態で、成形型20に配置される。これにより、成形型20に配置された磁性材料製のクリップ固定治具90は磁化される。
ここで、成形型20に配置されたクリップ固定治具90にクリップ部材80を固定するには、クリップ固定治具90の収容空間SPにクリップ部材80の延出片12を挿入する。クリップ固定治具90は磁性材料で形成されるので、永久磁石91によりクリップ固定治具90が磁化され、磁化された壁部32により磁性材料製の連結部材84が着脱可能に吸着される。連結部材84によりクリップ81の複数が連結されており、クリップ固定治具90はクリップ81の位置と対応する複数箇所に配置されるので、クリップ81を一つずつクリップ固定治具90に固着しなくても、複数のクリップ81が配置されたクリップ部材80を一括してクリップ固定治具90に吸着(固着)できる。よって、クリップ部材80の固定作業の作業性を大幅に向上できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた形状は一例であり、他の形状を採用することは当然可能である。
上記各実施の形態では、クッションパッド1を構成するシート用パッド3を成形する成形型20及びクリップ固定治具30,50,70,90について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、バックパッド2を構成するシート用パッドを成形する成形型およびクリップ固定治具に適用することは当然可能である。
上記各実施の形態では、クリップ固定治具30,50,70,90を成形型20と別部材にする場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、クリップ固定治具30,50,70,90を成形型20と一体に形成することは当然可能である。
上記第1実施の形態では、クリップ固定治具30の底部31が盤状に形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。底部31は、壁部32,33と連結されることでクリップ固定治具30の機械的強度を確保する目的で設けられるので、機械的強度が若干低下しても良い場合には、底部31を環状にすることは当然可能である。底部31を環状にする場合には、壁部32,33の下端に底部が設けられる。この場合、ガイド片14は壁部32の下端に設けられた底部の下面に係合させることが可能である。また、第1実施の形態と同様に壁部32に係合孔部34を形成し、係合孔部34にガイド片14を係合させるようにすることは当然可能である。
上記第4実施の形態では、永久磁石91によってクリップ固定治具90を磁化させる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、電磁石によってクリップ固定治具90を磁化させることは当然可能である。
3 シート用パッド
4 シートカバー
5,40,60,80 クリップ部材
6 溝部
7 係止具
11 埋設部
12 延出片
13 爪部
20 成形型
30,50,70,90 クリップ固定治具
31 底部
32,33 壁部
32a,33a 内壁面
34,71 係合孔部(固着部)
52 係合凹部(固着部)
81 クリップ
84 連結部材(固着部、埋設部)
91 永久磁石(固着部、磁石)
SP 収容空間

Claims (4)

  1. シートカバーの一部が収容される溝部を有するシート用パッドに埋設される埋設部と、前記埋設部から前記溝部内に延出する延出片と、前記延出片の先端側から突設されると共に前記シートカバーの裏面に設けられた係止具を係止する爪部と、を備えるクリップ部材を前記シート用パッドの成形型内に固定するクリップ固定治具であって、
    盤状または環状に形成される底部と、
    前記底部の外縁の全周に亘って立設されると共に前記延出片が収容される収容空間を前記底部の上方に形成する壁部と、
    前記クリップ部材の所定部を着脱可能に固着するために前記収容空間内に設けられた所定部、前記底部または前記壁部のいずれかに形成される固着部とを備えていることを特徴とするクリップ固定治具。
  2. 前記壁部は、互いに対向する内壁面が、前記壁部の上端から前記底部に向かうにつれて間隔が狭くなるように傾斜すると共に、前記内壁面の対向方向に対して前記クリップ部材の延出片の移動を制限するように設定されていることを特徴とする請求項1記載のクリップ固定治具。
  3. 前記壁部は、前記クリップ部材の延出片が前記収容空間に収容されると、上端縁の全周が前記埋設部に当接することを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ固定治具。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のクリップ固定治具が配置されたシート用パッドの成形型であって、
    前記クリップ部材は、前記延出片および前記爪部を備えるクリップと、前記クリップの複数を連結し前記埋設部を構成する磁性材料製の連結部材とを備え、
    前記成形型は、前記クリップ固定治具を磁化する磁石を備え、
    前記クリップ固定治具は、磁性材料で形成されると共に前記クリップの位置と対応する複数箇所に配置され、前記壁部は前記磁石で磁化されて前記連結部材を着脱可能に吸着する前記固着部が、前記壁部の上端縁に形成されることを特徴とするシート用パッドの成形型。
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