JP5947100B2 - 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5947100B2
JP5947100B2 JP2012109556A JP2012109556A JP5947100B2 JP 5947100 B2 JP5947100 B2 JP 5947100B2 JP 2012109556 A JP2012109556 A JP 2012109556A JP 2012109556 A JP2012109556 A JP 2012109556A JP 5947100 B2 JP5947100 B2 JP 5947100B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
transmission member
closing member
closing
gaming machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012109556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013236667A (ja
Inventor
小林 直人
直人 小林
和哉 大原
和哉 大原
足立 義一
義一 足立
Original Assignee
日本ぱちんこ部品株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本ぱちんこ部品株式会社 filed Critical 日本ぱちんこ部品株式会社
Priority to JP2012109556A priority Critical patent/JP5947100B2/ja
Publication of JP2013236667A publication Critical patent/JP2013236667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5947100B2 publication Critical patent/JP5947100B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機に関するものである。
アタッカーとも称される大入賞装置には、入賞口を開閉する部材が、閉鎖状態では遊技盤の前方に突出し、開放状態では遊技盤の前方から後退するスライド式のものがある。このような開閉部材は、直接又は他部材を介して間接的に駆動源の駆動力を受けてスライド動作するようになっている。例えば、特許文献1、2で開示される入賞装置では、上下方向に沿って延びる回動軸線回りに回動可能に設けられた部材を介してスライド動作させる構成が記載されている。
具体的には、特許文献1に開示される入賞装置では、前進位置で入賞口に通じる第1開口部(31)を閉鎖し、後退位置で第1開口部(31)を開放する前後方向移動可能な開閉板(35)を有する第1開閉手段(36)と、上下方向に延びる回転軸(92)を有し第1開閉手段(36)と連動する第1リンク部材(84)とを備えている。そして、第1ソレノイド(82)がオン状態になると、それに連動して第1リンク部材(84)が平面視時計方向に回転して、開閉スライド部材(81)が閉鎖位置から開放位置まで後ろ向きに移動し、第1開口部(31)が開放されることになる。また、第1ソレノイド(82)がオフ状態になると、それに連動して第1リンク部材(84)が平面視反時計方向に回転して、開閉スライド部材(81)が開放位置から閉鎖位置まで前向きに移動し、第1開口部(31)が閉鎖されるようになっている。
また、特許文献2に開示される入賞装置では、上方に向かって開口した入球口(61)の開口面と平行に直動して入球口(61)を開閉する開閉扉(71)と、扉直動方向と扉上球転動方向とに共に直交した回転軸を中心に回転可能に設けられ、開閉扉(71)と連動する回動リンク部材(90)とを備えている。そして、ソレノイド(81)の励磁状態に起因する駆動力を受けて回動リンク部材(90)が回動し、それに連動して開閉扉が開放位置と閉鎖位置とに直動するように構成されている。
特登4400832号公報 特開2012−10909号公報
特許文献1の構成では、第1リンク部材(84)が、第1ソレノイド(82)に対する駆動軸(83)側に配置され、後部装着板(91)の前面側に固定された第1軸受部材(95)によりその回転軸(92)を周囲から覆うように回転自在に支持している。しかしながら、このような構成では、入賞装置内において第1軸受部材(95)を設けるスペースを確保する必要があり、遊技盤の前後方向及び左右方向の嵩張りが大きくなってしまう。また、第1軸受部材(95)を設けることで部材点数が増加し、部材の組付け作業も複雑化することになる。一方、特許文献2の構成では、回動リンク部材(90)の回動支軸(90J)は、両端部が表示枠体(40)の固定壁部に回転可能に支持されている。しかしながら、このような構成では、回動リンク部材(90)の回動支軸(90J)の上下位置に表示装置(40)の固定壁部に支持させる構成(例えば、回動支軸(90J)にボス構造を設け、回動支軸(90J)と固定壁部とをビス等の締結部材によって締結する構成)が必要となり、入賞装置において上下方向の嵩張りが大きくなってしまう。また、回動支軸(90J)に対する支持構造を設けることで部材点数が増加し、部材の組付け作業も複雑化することになる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、遊技球を内部に誘導可能に構成された遊技機用可変入賞装置及びこれを備えた遊技機において、伝達部材の移動を規制しつつ、上下方向のコンパクト化を図ることができ、且つ部品点数を削減すると共に部品の組付けを容易化し得る構成を提供することを目的とする。
本発明の遊技機用可変入賞装置は、遊技機の遊技盤に直接又は他部材を介して間接的に固定され、前記遊技盤の前面と直交する前後方向において少なくとも前記遊技盤の前方側に、前記遊技盤の前面に沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口が形成されてなる筐体と、
前後方向に沿ってスライドするように前記筐体に直接又は他部材を介して間接的に支持され、少なくとも自身の一部を前記遊技盤の盤面の前方側に配置して前記誘導口を閉鎖する閉鎖位置と、その閉鎖位置のときよりも後方側に退避して前記誘導口を開放する開放位置との間でスライド動作するように配置された開閉部材と、
駆動力を生じさせる駆動源と、
前記開閉部材の下方に配置され、遊技球の流下方向を上下方向とし、当該上下方向に沿う回動軸線回りに回動可能に保持された伝達部材を備え、前記駆動源の駆動力を受けて前記伝達部材が回動するように構成されると共に、当該伝達部材の回動動作に連動させて前記開閉部材をスライド動作させる伝達機構と、
を備え、
前記筺体は、前記伝達部材の下面側を支持しつつ当該伝達部材を回動可能に保持する支持壁を備えると共に、前記支持壁から上方に突出する突出部が形成され
前記開閉部材は、前記伝達部材の前記回動軸線の近傍で下面側が前記伝達部材の上面側と対向した状態で前後にスライド動作するように構成され、
前記伝達部材は、前記突出部が挿入される貫通孔が形成されており、前記貫通孔内に前記突出部が挿入された状態で、当該突出部の周りを回動し得るように前記支持壁上に支持され、前記開閉部材と前記支持壁とによって上下への移動が規制されつつ前記回動軸線を中心として回動することを特徴とする。
本発明の遊技機は、上記遊技機用可変入賞装置が遊技盤に配置されていることを特徴とする。
本発明の遊技機用可変入賞装置及び遊技機によれば、開閉部材が閉鎖位置と開放位置との間で変位する際に、常時開閉部材が伝達部材の回動軸線の近傍で伝達部材の上方に位置するように配置形成されているため、ガタつくことなく安定した動作をさせることができると共に伝達部材が開閉部材の下面に接触して上方への移動が規制される。一方で、伝達部材は、下方側で支持壁と当接することによって下方への移動が規制される。このようにして、伝達部材が本来あるべき位置から移動してしまい、開閉部材を開閉動作させるための適当な回動動作ができなくなることを防止することができる。
また、開閉部材と伝達部材とが積層される形で配置されるため、伝達部材を保持する部材として筺体等を介在させる必要がなくなり、上下方向の嵩張りを抑制することができる。
更に、伝達部材は、下面側が筺体の支持壁によって支持され、上面側が開閉部材によって対向されることで上下方向への移動が規制されるため、筺体と締結するために用いるビス等が必要なくなり、部品点数の低減及び組付け作業の効率化を図ることができる。
また、本発明において、筺体には、支持壁から上方に突出する突出部が形成され、伝達部材には、突出部が挿入される貫通孔が形成されており、伝達部材は、貫通孔内に突出部が挿入された状態で、当該突出部の周りを回動し得るように支持壁上に支持されていてもよい。
このように、突出部を用いて筺体と伝達部材を連係させる構成においては、突出部及び支持壁によって伝達部材の回動動作を支持することが可能となり、伝達部材を安定して回動動作させることができる。
また、本発明において、伝達部材は、回動軸線を中心とする所定の回動半径方向に延びると共に回動軸線を中心として回動変位可能な第1延出部と、第1延出部の延出方向とは異なる回動半径方向に延びると共に回動軸線を中心として回動変位可能な第2延出部とを備え、第1延出部及び第2延出部の基端側且つ上面側において回動軸線の周囲には開閉部材と対向し得る回動軸線側当接部が形成され、第1延出部及び第2延出部の少なくともいずれかの延出部の上面側において上方側に凸となる構成で、回動軸線側当接部から当該いずれかの延出部の延出方向に沿うように連続して延びる延出部側当接部が形成され、第1延出部が駆動源側からの駆動力を受け、第2延出部が開閉部材側に当該駆動力を伝達するように作用する構成をなしており、伝達部材の回動動作に伴い、開閉部材の下面側の部分が回動軸線側当接部及び延出部側当接部の少なくともいずれかに当接しつつ前後動し得るように構成されていてもよい。
これによって、伝達部材が回動動作する際、即ち開閉部材が前後方向にスライド動作する際に、開閉部材の下面側の部分が回動軸線側当接部及び延出部側当接部の少なくともいずれかに当接しつつ前後動するため、開閉部材の動作におけるガタ(傾き)を抑制して円滑なスライド動作が可能となる。
また、本発明において、駆動源は、支持壁の下方側に配置され、支持壁には、上下方向に貫通する開口部が形成されており、伝達部材がいずれかの回動位置にあるときに、当該伝達部材の一部が開口部内に入り込むように構成されていてもよい。
これによって、伝達部材、支持壁及び駆動源は上下方向に積層する形で配置されるため、伝達部材の一部を支持壁において上下方向に貫通した開口部に入り込ませることで、上下方向の嵩張りを抑制することができる。また、駆動源で発生した熱を上方側に位置する筺体の開口部から放熱させることによって、駆動源の放熱効果向上に寄与することができる。
また、本発明において、開閉部材は、遊技盤の前面の前方側において誘導口を閉鎖可能な板状の閉鎖部を備え、閉鎖部は、前後方向及び上下方向に直交する左右方向に対して上面を左右方向の一方側から他方側に遊技球が流下するように傾斜して配置され、支持壁は、板状形態をなし且つ左右方向に沿うように配置されており、伝達部材は、前記開閉部材の最下位置よりも上側に配置されていてもよい。
これによって、閉鎖部の上面に遊技球を転動させる時に生じるスペースを伝達部材の配置に有効に利用し、新たに伝達部材の配置スペースを設けることなく、入賞装置のコンパクト化を図ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用可変入賞装置を備えた遊技機を例示する正面図である。 図2(A)は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を前側の斜め上方から見た斜視図であり、図2(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図2(A)に対応する図である。 図3(A)は、図2(A)の遊技機用可変入賞装置の正面図であり、図3(B)はその背面図である。 図4(A)は、図2(A)の遊技機用可変入賞装置の平面図であり、図4(B)はその底面図である。 図5(A)は、図2(A)の遊技機用可変入賞装置の右側面図であり、図5(B)はその左側面図である。 図6は、図2の遊技機用可変入賞装置を前側の斜め上方から見た分解斜視図である。 図7は、図2の遊技機用可変入賞装置を後側の斜め下方から見た分解斜視図である。 図8(A)は、図3(A)のA−A断面を概略的に示す断面図であり、図8(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図8(A)に対応した断面図である。 図9(A)は、図4(A)のB−B断面を概略的に示す断面図であり、図9(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図9(A)に対応した断面図である。 図10(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの、開閉部材、第1伝達部材、第2伝達部材、及び駆動源の連係状態の上方側からの様子を示す説明図であり、図10(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図10(A)に対応した説明図である。 図11は、図2の遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材、第1伝達部材、第2伝達部材、及び駆動源の連係状態の前方側からの様子を示す説明図であり、図11(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を示す図であり、図11(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの様子を示す図である。 図12は、図2の遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材、第1伝達部材、第2伝達部材、及び駆動源の連係状態の右側方側からの様子を示す説明図であり、図12(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を示す図であり、図12(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの様子を示す図である。 図13は、図2の遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材、第1伝達部材、第2伝達部材、及び駆動源の連係状態の後側の斜め上方側からの様子を示す説明図であり、図13(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を示す図であり、図13(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの様子を示す図である。 図14は、図2の遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材、第1伝達部材、第2伝達部材、及び駆動源の連係状態の前側の斜め下方側からの様子を示す説明図であり、図14(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を示す図であり、図14(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの様子を示す図である。 図15は、図2の遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材、第1伝達部材、第2伝達部材、及び駆動源の連係状態の後方側からの様子を示す説明図であり、図15(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を示す図であり、図15(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの様子を示す図である。 図16は、図2の遊技機用可変入賞装置に関し、第1伝達部材、第2伝達部材、及び駆動源の連係状態の斜め上方側からの様子を示す説明図であり、図16(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を示す図であり、図16(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの様子を示す図である。 図17は、図2の遊技機用可変入賞装置に関し、第1伝達部材、第2伝達部材、及び駆動源の連係状態の後側の斜め上方側からの様子を示す説明図であり、図17(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を示す図であり、図17(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの様子を示す図である。 図18は、本発明の第2、第3、第4実施形態に係る遊技機用可変入賞装置に関し、筺体の支持壁が伝達部材を回動可能に保持する状態を概略的に示す説明図である。図18(A)は、第2実施形態に係る開閉部材、第1伝達部材及び筺体の連係状態の前後方向からの様子を示す断面図であり、図18(B)は、第3実施形態に係る開閉部材及び筺体の連係状態の下方側からの様子を示す図であり、図18(C)は、第4実施形態に係る開閉部材、第1伝達部材及び筺体の連係状態の前後方向からの様子を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る遊技機用可変入賞装置10及びそれを備えた遊技機1を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1を参照して遊技機1の構成を概説する。図1に示す遊技機1は、いわゆるパチンコ機として構成されるものであり、木板(ベニヤ板)、アクリル板等によって構成される遊技盤2の盤面(前面2b)に沿って遊技球Bの発射を誘導するガイドレール5が設けられ、このガイドレール5等によって区画された形態で遊技領域が形成されている。また、遊技盤2の中央付近には、各種表示を行い得る液晶表示部3が配置され、この液晶表示部3の下方には、始動誘導口7が配置されている。そして、液晶表示部3の下方側において、始動誘導口7の横方向に、本発明に係る遊技機用可変入賞装置10が配置されている。なお、遊技機1には、遊技盤2の前方において当該遊技盤2の盤面(前面2b)とほぼ平行に透明板(ガラス板等)が配置され、ガイドレール5等によって区画された遊技領域内において透明板と遊技盤2との間を遊技球Bが流下するように構成されている。
(遊技機用可変入賞装置の構成)
次に、第1実施形態に係る遊技機用可変入賞装置10について説明する。
図1等に示すように、遊技機用可変入賞装置10(以下、入賞装置10ともいう)は、遊技領域を流下してきた遊技球Bを内部に誘導することで入賞させる装置である。入賞装置10は、入賞した遊技球Bを検出スイッチ等で感知・検出し、その検出があった場合に所定個数の賞球が払い出されることになる。図1に示すように、入賞装置10は、遊技盤2に直接的に又は他部材を介して間接的に固定されて用いられ、図2、図4(A)及び図5(B)に示すように遊技盤2の前面2b(盤面)(図2では省略)の前方側において上方側に開放した開口形態で配される誘導口20を備えている。この誘導口20は、後述する開閉部材21によって開閉される構成をなしており、開閉部材21が開放位置となったときに開放状態となり、前面2bに沿って流下する遊技球を内部に誘導することができるようになっている。 なお、図4、図5及び図8では、遊技盤2の前面2b(盤面)及び後面2cの位置を二点鎖線にて仮想的に示している。
本明細書において、「前後方向」とは、遊技盤2の前面2b(盤面)と直交する方向を意味し、前面2b(盤面)に対し遊技者が位置するべき側を前方側、それとは反対側(即ち、遊技機1奥側)を後方側とする。また、「上下方向」とは、遊技盤2の前面2bと平行で遊技領域を遊技球が流下する方向(鉛直方向)を意味する。また、「左右方向」とは、上記「前後方向」及び「上下方向」と直交する方向を意味する。また、「水平方向」とは、上記「上下方向」と直交する平面方向(即ち、「前後方向」及び「左右方向」と平行な平面方向)を意味する。
図2〜図7に示すように、入賞装置10は、遊技盤2に直接的に固定されると共に遊技盤2の前方側に当該遊技盤2の前面2bに沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口20が形成されてなる筐体80と、遊技盤2の前面2bの前方側において誘導口20を閉鎖可能な閉鎖部21aを備え、閉鎖部21aが誘導口20を閉鎖する閉鎖位置とその閉鎖位置のときよりも遊技球が進入しやすい開放位置とで変位する開閉部材21と、駆動力を生じさせる駆動源40とを備えている。更に、入賞装置10は、開閉部材21と連動可能に構成されると共に駆動源40の駆動力を受けて開閉部材21を前後に変位させる構成をなし、閉鎖位置のときには閉鎖部21aを遊技盤2の前方側に突出させて誘導口20を閉鎖し、開放位置のときには閉鎖部21aを閉鎖状態のときよりも後退させて誘導口20を開放するように開閉部材21を変位させる伝達機構30と、誘導口20から装置内部(入賞領域)に進入した遊技球を検出する球検出部62とを備えている。
まず、開閉部材21について説明する。
開閉部材21は、図6、図7等に示すように、長手状且つ略板状に構成されており、図2(A)、図4(A)及び図5(B)に示すように、筐体80に形成された誘導口20を閉塞し得るように当該筐体80に保持されている。この開閉部材21は、図2(A)(B)、図4(A)、図5(B)に示すように、遊技盤2の前面2bの前方側に突出して誘導口20を閉鎖する位置(閉鎖位置(図2(A)、図4(A)及び図5(B)))と、その閉鎖位置のときよりも誘導口20に遊技球が進入しやすくなる位置(開放位置(図2(B)))とで変位するようになっている。
開閉部材21は、図6及び図7に示すように、主として、略板状に形成され誘導口20を閉鎖し得るように機能する閉鎖部21aと、開閉部材21の下面側の後端部21c付近(後部側)かつ中央部付近から下方側に突出するように凸状に形成されて第1伝達部材31の作用部31dと連係する被作用部21b(図7)と、開閉部材21の上面側の後端部21c付近かつ中央部付近から上方向に突出して開閉部材21の動作をガイドする上側摺動部21dと、被作用部21bの側方(左側)で下方向に突出して開閉部材21の動作をガイドする下側摺動部21eと、開閉部材21の下面側の後端部21c付近かつ中央から右寄りで下方向に突出すると共に略直方体状に形成されて第1伝達部材31の上面側(詳しくは回動軸線側当接部31h及び延出部側当接部31i)と上下方向で対向する対向部21fを備えている。ここで、対向部21fは、図10に示すように、上下方向から見て矩形状であり、また、図9及び図15に示すように、下面が平らに形成されると共に、左側の端部(図面上では右側)が閉鎖部21aの下面に対して連続となるように形成されている。そして、開閉部材21は、閉鎖部21aが左右方向において左方向が低位となるように、すなわち右から左に遊技球が流下(転動)するように傾斜して配置されている。また、開閉部材21の前端は、下面側が前方に向かって高位置となるように傾斜している。更に、対向部21fは、開閉部材21の後端部21cよりも後方に突出するように形成されると共に、下面が水平になるように配置されている。
開閉部材21の上側摺動部21dは、図9に示すように、後述する台板部材85の上側ガイド部85dに沿って前後方向に摺動可能に設けられている。また、上側摺動部21dは、開閉部材21が閉鎖位置に位置する際に、台板85aの一部に接触することで開閉部材21が閉鎖位置より前方へ移動することを規制している。また、図7、図9等に示すように、開閉部材21の下側摺動部21eは、後ケース体82において溝状に形成された下側ガイド部82bに沿って摺動可能に設けられている。また、下側摺動部21eは、開閉部材21が閉鎖位置に位置する際に、溝状に形成された下側ガイド部82bの内壁前端(図6参照)に接触することで開閉部材21が閉鎖位置より前方へ移動することを規制している。このように、開閉部材21に形成された上側摺動部21d及び下側摺動部21eが前後方向に摺動し、開閉部材21の前後動をガイドすることで、開閉部材21が所定の姿勢(上下方向を板厚方向とする姿勢)を維持しつつ閉鎖位置と開放位置とにスライド変位し得るようになっている。更に、開閉部材21の左端は、後ケース体82の左側ガイド部82f(図9参照)あるいは前ケース体81の左側ガイド部81f(図2参照)に支持され、開閉部材21の右端は、後ケース体82の右側ガイド部82g(図9参照)及び前ケース体81の右側ガイド部81g(図3参照)の一連のガイド部に沿って移動するようになっており、これにより安定的に開閉部材21を変位させることができる。
被作用部21bは、開閉部材21の後部側において伝達機構30から作用を受けるように構成された部分であり、図9、図10等に示すように後述する第1伝達部材31と連結されるとともに、この第1伝達部材31の先端部と連動して前後動するように構成されている。本構成では第1伝達部材31(後述)が回動可能に構成され、その回動に応じて第1伝達部材31の先端部に形成された作用部31dが前後動するようになっており、図9(A)及び図10(A)に示すように、第1伝達部材31の作用部31dが遊技盤2の前面2bに近い前方位置に移動するときには、被作用部21bも連動して前方に移動し、この作用部31dの変位に応じて開閉部材21が前方位置(閉鎖位置)に移動することとなる。一方、図9(B)及び図10(B)に示すように、第1伝達部材31の作用部31dが遊技盤2の後面2c側に近い後方位置に移動するときには、被作用部21bも連動して後方に移動し、この作用部31dの変位に応じて開閉部材21が後方位置(開放位置)に移動することとなる。
そして、図2(A)、図4(A)、図5(B)のように開閉部材21が閉鎖位置にあるときには、閉鎖部21aが誘導路60の上方で誘導口20を塞ぐように遊技盤2の前方側(より詳しくは、後述する庇部86の前方側)に突出して配されるようになっている。また、図2(B)のように開閉部材21が開放位置にあるときには、閉鎖部21aが誘導路60の上方から退避し、誘導口20を開放するように配されることとなる。図9(A)等に示す例では、開閉部材21が開放位置にあるときに、開閉部材21の後端部21cが遊技盤2の後面2cと前後方向においてほぼ同位置となる場合を示しているが、後面2cよりもある程度離れた前側又は後側に位置するようになっていてもよい。
また、図8のように、開閉部材21が開放位置にあるときには、開閉部材21の前端は、遊技盤2の前面2bよりも前方に位置するようになっている。より具体的には、後述する台板部材85(筐体80)において遊技盤2の前面2bの前方に突出するように庇部86が形成されており、開閉部材21は、開放位置のときに当該開閉部材21における遊技盤2の前面2bの前方に突出する部分の大部分が庇部86の下方側に配されるようになっている。なお、図8の例では、開放位置のときに当該開閉部材21の上面部前端が庇部86の前端位置よりもやや後方となるように構成されていてもよく、開閉部材21の上面部前端が庇部86の前端位置よりもやや前方となるように構成されていてもよい。更に、本構成では、図8のように、伝達機構30(後述)の作用を受ける被作用部21bが、遊技盤2における前面2bと後面2cの間の厚み内で変位するようになっている。
次に、筐体80について説明する。
筐体80は、開閉部材21、駆動源40、第1伝達部材31、第2伝達部材32及び球検出部62等を収容すると共に入賞装置10の外殻をなすものであり、例えば樹脂材料などによって箱状に構成されている。この筐体80は、図2〜図7に示すように、遊技盤2に固定される台板部材85と、台板部材85の前側に配置され、上部に遊技球を受け入れる誘導口20が形成されてなる前ケース体81と、台板部材85の後側に配置され、駆動源40及び伝達機構30が収容される後ケース体82と、後ケース体82の下側に配置され、駆動源40及び第1伝達部材31を下方側から支持する下ケース体83とを備えている。そして、これらがねじ等の締結部材によって一体的に組付けられている(図6及び図7等を参照)。また、前ケース体81の前方側には、前面に図柄等が施される前飾り部材87が設けられ、前ケース体81に一体的に組み付けられている。
この筐体80は、図8及び図9のように、開閉部材21、第1伝達部材31、第2伝達部材32、駆動源40を内部に収容して直接的に保持するように構成されている。具体的には、台板部材85と後ケース体82とによって閉鎖された閉鎖空間内を可動(回動)し得るように第1伝達部材31が組み付けられ、後ケース体82と下ケース体83とによって閉鎖された閉鎖空間に第2伝達部材32及び駆動源40が組み付けられている。また、後ケース体82には、下方側に露出するように球検出部62が組付けられている。
図2(A)のように、前ケース体81の上面部には、遊技盤2の前面2b(図4等)に沿うように誘導樋50が形成されている。この誘導樋50は、図2(A)のように開閉部材21が閉鎖位置にあるときに当該開閉部材21の上流側に隣接して配置される上流側誘導樋52と、開閉部材21が閉鎖位置にあるときに当該開閉部材21の下流側に隣接して配置される下流側誘導樋51とにより構成されている。そして、筐体80において上流側誘導樋52と下流側誘導樋51との間に形成される開口部が誘導口20となっている。この誘導口20は、入賞口として機能する部分であり、当該誘導口20を遊技球が通過したときにこの通過した遊技球が球検出部62によって検出され、所定の遊技(例えば賞球の払い出し)が行われるようになっている。
具体的には、図2のように前ケース体81の周壁部81cの一部をなす上側の壁部52aが上流側誘導樋52の底壁部となっており、もう一方の上側の壁部51aが下流側誘導樋51の底壁部となっている。上流側誘導樋52は、この壁部52aと、前ケース体81及び台板85aにおける壁部52aに隣接する部分とによって構成されており、壁部52a上を遊技球が右方向に転がるようになっている。また、下流側誘導樋51は、この壁部51aと、前飾り板87a及び台板85aにおける壁部51aに隣接する部分とによって構成されており、壁部51a上を左方向に転がるように遊技球が流下するようになっている。この誘導樋50では、壁部52aにおける左右方向一方側(壁部51a側)の端部と、壁部51aにおける左右方向他方側(壁部52a側)の端部と、台板85aとによって誘導口20が形成されており、これらによって囲まれる開口領域が遊技球の取り込み口となっている。なお、誘導口20の前側には前飾り部材87の前飾り板87aが配置されている。
この構成では、図2(A)のように開閉部材21が閉鎖位置にあるときには、開閉部材21上に流下してきた遊技球が、開閉部材21の上を転がり、下流側誘導樋51側に導かれることとなる。また、図2(B)のように後述する開閉部材21が開放位置にあるときには、誘導口20上方に流下してきた遊技球が、誘導口20から内部に進入することとなる。なお、図2等に示す例では、上流側誘導樋52は、誘導口20側が高位となるように傾斜しているが、反対に傾斜するように形成されていてもよい。即ち、誘導口20側が低位となり、誘導口20とは反対側が高位となるように形成されていてもよい。このようにすると、上流側誘導樋52上を転がる遊技球が誘導口20側に導かれやすくなる。
また、図2に示すように、筐体80の内部には、誘導口20側を上流側として当該誘導口20から進入する遊技球を下流側に設けられた排出部60a(図3(B)、4(B)参照)へ誘導する誘導路60が形成されている。図2に示すように、誘導路60は、前ケース体81の上壁部81eと、後ケース体82の周壁部82a及び湾曲壁82lと、下ケース体83の貫通孔83a(図6、図7参照)及び第2底壁部83cと、下ケース体83の下方側に収容される球検出部62などによって構成されている。この誘導路60は、遊技球を1球ずつ通す流路として機能しており、具体的には、前ケース体81の板部81aの後方側且つ後ケース体82の周壁部82aの前方側において、前ケース体81の上壁部81eの上部、更に後ケース体82の湾曲壁82lとした下ケース体83の第2底壁部83cとによって構成される通路を、球検出部62の遊技球通過孔62aに向かって遊技球(誘導口20から進入した遊技球)が通るようになっている。また、球検出部62を通過した遊技球Bは、遊技球通過孔62aによって構成される排出部60aから下方側へ排出される。
前飾り部材87は、図6及び図7に示すように、遊技盤2の前面2bと略平行に配置される板状の前飾り板87aと、当該前飾り板87aから後方に突出する取付部87bとを備えており、取付部87bには、前飾り部材87の後方側から締結部材88を取り付ける孔部87c(図7)が設けられている。
前ケース体81は、図6及び図7に示すように、遊技盤2の前面2bと略平行に配置される板状の板部81aと、当該板部81aから後方に突出する周壁部81cとを備えており、板部81aには、筐体80の組み立て時に、前飾り部材87の取付部87bを貫通させる案内孔81bが設けられている。周壁部81cは、板部81aの外周部に沿った枠状に構成されており、前ケース体81の上端側において左右に所定距離隔てて配置される一対の壁部51a、52a(上述の下流側誘導樋51、上流側誘導樋52のそれぞれの底壁)と、前ケース体81の左右両側において上下に延びるように配置される一対の側壁91、92と、これら側壁91、92の下端部側を連結する形態で配置される底壁93とを有している。また、上記誘導口20の左右端部(即ち、壁部51a、52aの開口側の端部)から垂れ下がる構成で一対の内壁部94、95が形成されており、更に、壁部51a、52aから所定距離隔てた下方位置且つ底壁93の上方位置において、壁部52aと段差状となるように上壁部81eが設けられている。
また、一方の内壁部94における開閉部材21付近(壁部51aの誘導口側端部付近)には略三角形突起状の左側ガイド部81fが形成されており、他方の内壁部95における開閉部材21付近(壁部52aの誘導口側端部付近)には誘導路60に向かって突出するガイド壁81iが設けられている。また、ガイド壁81iは、右後方側に面するように形成されているため、上壁部81eの上面部を左側(内壁部94側)に転がった遊技球Bが当該ガイド壁81iに衝突することで、後方側へと誘導されることになる。
また、図2に示すように、誘導口20の下方に位置する誘導路60の底壁(前ケース体81の上壁部81e)上には、2つの誘導突起部82cが所定の間隔を隔てて設けられている。具体的には、図6に示すように、略三角柱形状を有し、後ケース体82から突出するように形成されるとともに、図2に示すように、前ケース体81における上壁部81eの上面に接するように構成されている。これによって、誘導口20に流入した遊技球が誘導路60(前ケース体81の上壁部81e)を流下する際に、誘導突起部82cに接触させて前方側に流下方向を規制することができ、誘導路60内で遊技球の流れが不規則に変化して球詰まりが発生することを回避することができる。
前ケース体81に組み付けられる台板部材85は、図6及び図7に示すように、遊技盤2の前面2bに隣接して配置される板状の台板85aと、この台板85aから後方に突出する略板状の突出部85bとを備えている。突出部85bには、上方向に向かって凹形状となるように構成され且つその内壁面で開閉部材21の上側摺動部21dをガイドするように機能する上側ガイド部85dが形成されている。また、突出部85bの下方には、後述する後ケース体82が嵌まり込んだ状態で組み付けられるようになっている。具体的には、台板85aを厚さ方向(前後方向)に貫通する貫通孔85cが形成されている。そして、台板部材85の後方側から後ケース体82を組み付けることで、当該貫通孔85c内に嵌合する構成で後ケース体82が配置されることになる。
後ケース体82は、図6及び図7に示すように、前後左右の四方を囲むような周壁部82aによって構成されており、上下両方向から内部に入り込んだ位置に、上下を区画する支持壁82pを形成し、上下両方向から部品を組み付け収容できるように所定の空間が形成されている。そして、支持壁82pは、板状形態をなして前後方向及び左右方向に沿うように形成されると共に、第1伝達部材31を下方から支持しつつ回動可能に保持する。また、後ケース体82は、上方からは第1伝達部材31を組み付けて収容し、下方からは第2伝達部材32及び駆動源40を組み付けて収容している。この支持壁82pには、図6、図7及び図9に示すように、上下方向に貫通する内側開口部82eが形成されている。そして、第1伝達部材31の作用部31dが内側開口部82e内に入り込むようになっている。また、支持壁82pには、支持壁82pの上面から上方に突出するボス(軸)状の突出部82kが形成されており、第1伝達部材31の回動軸孔31aに挿入するようになっている。また、後ケース体82の上面部左端側には、前後方向に延びるリブ状に構成され且つ開閉部材21の左端部をガイドするように構成された左側ガイド部82fが形成され、後ケース体82の上面部右端側には、前後方向に延びるリブ状に構成され且つ開閉部材21の右端部をガイドするように構成された右側ガイド部82gが形成されている。また、支持壁82pの下面には上側挿通孔82nが形成されており、第2伝達部材32の回動軸32aを挿通するようなっている。また、図2、図3(A)、図6及び図9に示すように、後ケース体82の下方側左寄りの位置に、上方に凹む形態で、誘導路60の一部を構成する湾曲壁82lが形成されている。
下ケース体83は、図6及び図7に示すように、上側を開放する略直方体状に形成され、上方から内部に部品を組み付けて収容できるように所定の空間が形成されている。また、下ケース体83の左後方側には、上下方向に貫通する貫通孔83aが設けられており、その貫通孔83aに下方には球検出部62を収容する収容部83eが設けられている。そして、上方からは、第2伝達部材32及び駆動源40を組み付けて収容している。また、下ケース体83を、後ケース体82に、下方側から組み付けることで、筐体80の一部を構成している。また、第1底壁部83bの上面には下側挿通孔83fが形成されており、第2伝達部材32の回動軸32aを挿通するようなっている。
球検出部62は、図4(B)及び図9に示すように、開閉部材21の下方側において、遊技盤2の前面2bよりも後側の領域に配置されている。また、遊技球通過孔62aが遊技盤2の後面2cよりも後側の領域に位置されており、誘導路60を通過する遊技球を検出するように機能している。また、球検出部62は、上面部62bの一部が誘導路60内に面し、他の部分が下ケース体83に覆われるように筐体80の内部に保持されており、上面部62bの誘導路60内に面する部分において上面部62b側から下面部62c側に連通するように遊技球通過孔62aが形成されている。そして、この遊技球通過孔62aを通過する遊技球Bを検出するように構成されている。また、球検出部62は、上面部62b及び下面部62cが略水平の状態で筐体80内に保持され、遊技球通過孔62aが上方前側から下方後側に続くように配置されて、上面部62b側から遊技球通過孔62a内に入り込んだ遊技球がこの遊技球通過孔62aによって下方側に導かれるようになっている。誘導路60に連通する排出部60aでもある遊技球通過孔62aを通過した遊技球は、下方側へ排出されるようになっている。
また、図2、図8等に示すように、台板部材85の台板85aには、開閉部材21の上方において、遊技盤2aの前方に延出する庇部86が設けられている。具体的には、庇部86は、台板部材85の台板85aに形成された貫通孔85cの上側の縁に沿うように設けられており、上面が前方に向かって低位置となるように傾斜している。これによって、開閉部材21が閉鎖位置に位置する際は、図2(A)及び図8(A)に示すように、庇部86は開閉部材21の閉鎖部21aの真上に位置し、開閉部材21が開放位置に位置する際は、図2(B)及び図8(B)に示すように、庇部86は開閉部材21の前端を上方から覆うように位置している。
また、本構成の筐体80には、図3(A)及び図8に示すように、第1伝達部材31と干渉を回避するための前側開口部82dが形成されている。前側開口部82dは、図3(A)及び図8に示すように、後ケース体82の前側の周壁部82aに略長方形状の貫通孔として形成されている。図8(B)に示すように、開閉部材21が開放位置に位置する際に、第1伝達部材31の被作用部31e(詳しくは第1被作用部31f)が前側開口部82dに後方側から入り込む構成になっている。このような構成によって、第1伝達部材31が筐体80と干渉することを回避し、第1伝達部材31、第2伝達部材32及び開閉部材21の可動域を広げることができ、開閉部材21の被作用部21bを筐体80内において遊技盤2の厚み内で変位するように構成することが可能となる。
また、本構成の筐体80には、図3(B)に示すように、後ケース体82の切欠部82mとした下ケース体83の切欠部83dとによって前後方向に貫通する貫通孔が形成されている。駆動源40のコイル部41の後方に設けられることによって、駆動源40の動作によって生じた熱の放出効率を向上させることができる。
次に、駆動源40について説明する。
図6、図7に示すように、駆動源40は、通電可能なコイルを備えたコイル部41と、プランジャ42と、ばね部材(図示せず)とを備えている。この駆動源40は、図8のように、後ケース体82に設けられる支持壁82pの下方側において遊技盤2の前面2bよりも後側の領域且つ後面2cよりも前側の領域に配置されている。そして、コイル部41によってプランジャ42を駆動することにより、後述する第2伝達部材32を後述する第1回動位置と第2回動位置とで変位させるように機能している。
プランジャ42は、図6及び図7に示すように、軸状に構成されると共に、その一部がコイル部41に形成された孔部(図示略)内に挿入されるようになっており、この孔部に沿って移動することによりコイル部41に対して直線的に相対移動するようになっている。このプランジャ42は、図11、図14、図15等に示すように、フランジ状に構成された先端部42aが後述する第2伝達部材32と嵌合することで第2伝達部材32に一体的に連結されており、第2伝達部材32はプランジャ42の変位に応じて回動運動するようになっている。
コイル部41は、金属線が複数周巻き回されてなる中空状の金属コイルからなり、この金属コイルの通電、非通電が切り替えられることにより、励磁状態と非励磁状態とに切り替わるようになっている。このコイル部41は、後ケース体82と下ケース体83とによって閉鎖された空間に収容されており、プランジャ42はこの空間内において右方向に突出するように位置している。また、プランジャ42は、コイル部41が非励磁状態のときには、ばね部材によってプランジャ42の先端部42aがコイル部41から離間するように付勢され、図11(A)、図13(A)、図14(A)及び図15(A)に示す所定の突出位置に維持されるようになっている。
一方、コイル部41が励磁状態のときには、図11(B)、図13(B)、図14(B)及び図15(B)のように、プランジャ42がコイル部41内に引き込まれ、上記突出位置のときよりも突出量が小さくなる状態(没入位置)で維持される。このように、プランジャ42は、このコイル部41の通電状態に応じてコイル部41内に引き込まれた没入位置(図11(B)、図13(B)、図14(B)及び図15(B))とこの没入位置のときよりもコイル部41から突出する突出位置(図11(A)、図13(A)、図14(A)及び図15(A))との間で左右に直線的に移動するようになっている。
次に、伝達機構30について説明する。
伝達機構30は、開閉部材21と連動可能に構成され、駆動源40の駆動力を受けて動作するとともに、開閉部材21を閉鎖位置と開放位置とで変位させるように構成されている。この伝達機構30は、筐体80内における開閉部材21の下方において上下方向に沿った回動軸線G1(図10等)回りに回動可能に保持され、且つ開閉部材21と連動するように配置される第1伝達部材31と、筐体80内において上下方向に沿った回動軸線G2(図10等)回りに回動可能に保持され、駆動源40の駆動力を受けて動作すると共にその駆動力を第1伝達部材31に伝達する第2伝達部材32とを備えている。
開閉部材21側に配置される第1伝達部材31は、図6、図7、図10等に示すように、全体としてV字状(へ字状)の形態をなし、その屈曲部分で連結される第1延出部31bと第2延出部31cとを備えている。この第1伝達部材31は、屈曲部分が回動中心となるように、後ケース体82に形成された突出部82kに挿通される回動軸孔(貫通孔)31aを有し上下方向に筒状に延出する軸部31kが形成されており、第1延出部31bは回動軸孔31aを中心とする半径方向に延出しており、第2延出部31cは回動軸孔31aを中心とする半径方向であって第1延出部31bとは異なる方向に延出している。図10に示すように、第1延出部31bの延出方向端部(先端部)には、回動軸孔31a側に凹むU字状の作用部31dが形成されており、第2延出部31cの延出方向端部(先端部)には、回動軸孔31a側に凹むU字状の被作用部31e(第1被作用部31f、第2被作用部31g)が形成されている。なお、被作用部31eは、作用部31dとの距離が近い位置に形成された第1被作用部31fと、作用部31dとの距離が遠い位置に形成された第2被作用部31gとによって構成されている。
また、第1伝達部材31は、図8に示すように、筺体80に形成された突出部82kが回動軸孔31aに挿入された状態で、突出部82kの周りを回動し得るように支持壁82p上に支持されている。そして、図9に示すように、開閉部材21と第1伝達部材31との関係において、第1伝達部材31の軸部31k(詳しくは回動軸線側当接部31h)が開閉部材21の対向部21fと対向すると共に、それよりも左側の位置で被作用部21bと作用部31dとが連係しつつ、開閉部材21の最下位置よりも第1伝達部材31が上側に配置されている。また、第1伝達部材31の第1延出部31bの上面側が、先端方向側が低位となるように下面に対して傾斜状に切欠かれており、開閉部材21の下面と後ケース体82の支持壁82pとの間の領域に収まり易いような形態となっている。また、回動軸線側当接部31h(軸部31k)は、上端部が筺体80に形成される突出部82kの上端部よりも高位置となるように形成されている。これによって、開閉部材21の対向部21fと突出部82kとの接触を防ぎ、開閉部材21の動作を妨げることがなくなる。
この第1伝達部材31は、開閉部材21と連動可能に構成され、第2伝達部材32から作用を受けて開閉部材21を閉鎖位置と開放位置とで変位させるように機能している。具体的には、図10〜図17に示すように、第1伝達部材31の被作用部31eが、第2伝達部材32の作用部32cと嵌合状態(遊嵌状態)で連結しており、第2伝達部材32の往復動(往復回動)に伴う作用部32cの往復動と連動して被作用部31eが回動することで第1伝達部材31全体が回動動作するようになっている。そして、この第1伝達部材31は、第2伝達部材32の回動に応じて、図10(A)、図11(A)、図12(A)、図13(A)、図14(A)、図15(A)、図16(A)及び図17(A)に示すような回動位置(図10(B)等に示す位置に対し上方から見て反時計回りに回動した第1回動位置)と、図10(A)、図11(A)、図12(A)、図13(A)、図14(A)、図15(A)、図16(A)及び図17(A)に示すような回動位置(図10(A)等に示す位置に対し上方から見て時計回りに回動した第2回動位置)とで、回動軸孔31aを中心として(より詳しくは上下方向の回動軸線G1(図10等)を中心として)回動動作するようになっている。
そして、このような第1伝達部材31の回動動作が開閉部材21の直進動作に変換されるようになっている。上述したように、開閉部材21は、前後方向に往復動可能となるように保持されており、第1伝達部材31は、図10のように、自身の回動に伴って開閉部材21に形成された被作用部21bを前後に往復動させることで、開閉部材21を前後に往復動させている。具体的には、第1延出部31bがある程度長く構成され、作用部31dが回動軸孔31aからある程度遠い位置となっているため、第1伝達部材31の回動動作に伴って作用部31dがほぼ前後方向に往復動し、これと嵌合(遊嵌)する被作用部21bも開閉部材21の回動動作に伴って前後方向に往復動するようになっている。また、第1伝達部材31の作用部31dのU字形状がある程度第1延出部31bの延出方向沿いに延びる形態となっているため、第1伝達部材31の作用部31dの変位に対して、作用部31dのU字形状内に位置した状態(U字形状を形作る両延出部に挟まれた状態)で開閉部材21の被作用部21bが前後方向に変位することが可能となる。
また、図6等に示すように、第1伝達部材31の上面には、軸部31kの上端部に開閉部材21と対向し得る共に上方側にリング状に凸となる構成の回動軸線側当接部31hと、第2延出部31cの延出部において上方側に凸となる構成で、且つ回動軸線側当接部31hから当該第2延出部31cの延出方向に沿うように連続して延びる延出部側当接部31iが形成され、第1伝達部材31の下面には、軸部31kの下端部に筺体80の支持壁82pと対向し得る共に下方側にリング状に凸となる構成の下側当接部31jとが形成されている。また、図8(A)、図9(A)、図10(A)等に示すように、開閉部材21が閉鎖位置に位置する時に、回動軸線側当接部31hの前方側の一部(回動軸線G1よりも僅かに前方に位置する前側の部分)と延出部側当接部31iの全体とが、開閉部材21の対向部21fに上下方向で対向するよう構成されている。一方で、図8(B)、図9(B)、図10(B)等に示すように、開閉部材21が開放位置に位置する時に、回動軸線側当接部31hの後方側の一部(回動軸線G1から後側の部分)が、開閉部材21の対向部21fに上下方向で対向するように構成されている。また、図8に示すように、下側当接部31jが後ケース体82の支持壁82pに当接して保持されるように構成されている。
第2伝達部材32は、第1伝達部材31と連動可能に構成され、駆動源40から駆動力を受けて動作すると共に第1伝達部材31を変位(回動)させるように機能している。この第2伝達部材32は、図6及び図7に示すように、上下に対向する上壁部32p、下壁部32qと、これら上壁部32p、下壁部32qを連結する周壁部32tと、上壁部32pから上方、及び下壁部32qから下方にそれぞれ突出する回動軸32aとを備えている。更に、回動軸32aから回動軸32aを中心とする半径方向に所定距離隔てた位置において上方に突出するように軸状に構成される作用部32cと、この作用部32cの下方側において、上壁部32p、下壁部32qを周壁部32tとは異なる位置で連結するように棒状に形成される連結部32mとを備えており、周壁部32tと連結部32mとによって貫通孔である嵌合部32dが形成されている。そして、図11に示すように、嵌合部32dがプランジャ42の先端部42aと嵌合することでプランジャ42と第2伝達部材32とが連動して動作するようになっている。プランジャ42は、コイル部41の駆動及び駆動解除に伴って左右方向に直線的に往復運動するようになっており、第2伝達部材32は、プランジャ42の変位に応じ、作用部32cがコイル部41に対して接離するように(相対的にコイル部41に接近した位置とコイル部41と離間した位置との間で変位するように)回動軸32aを中心として回動する。この構成では、回動軸32aからある程度距離を隔てた前方側に連結部32mが配され、プランジャ42の先端部42aの一方面側に連結部32mが配され、他方面側に周壁部32tが配されるようになっており、プランジャ42がコイル部41内に引き込まれるときには先端部42aによって連結部32mがコイル部41寄りに押圧され、これにより第2伝達部材32が時計回りに回動するようになっている。ここで、「反時計回り」及び「時計回り」とは、図10において上方から下方に向かって見たときの反時計回り及び時計回りの方向である。一方、コイル部41の通電解除及びばね部材の付勢によってプランジャ42が突出位置に変位するときには、先端部42aによって周壁部32tの一端側(連結部32m側)が押圧され、これにより第2伝達部材32が反時計回りに回動することになる。
また、第2伝達部材32は、筺体80に設けられている上側挿通孔82n及び下側挿通孔83fに回動軸32aを挿通させて軸支されるようになっている。また、第2伝達部材32には、図6及び図7に示すように、軸状に構成される作用部32cにおいて、下方側から第1伝達部材31の被作用部31eを支持可能な支持部32eが形成されている。支持部32eは、第2伝達部材32の作用部32cを中心とする半径方向に延出すると共に、作用部32cの上下方向に沿うように延びる略直方体形状に形成されている。この支持部32eは、本実施形態では、図12及び図15に示すように、第1伝達部材31の被作用部31eと離間して配置されているが、当接して配置してもよい。それによって、第1伝達部材31の軸方向のガタつき(傾き等)を抑え、第1伝達部材31の動作を安定させることができる。
(伝達部材の移動を規制する構成)
次に、第1伝達部材31の移動を規制する構成について説明する。
本実施形態では、上述したように、図8及び図9に示すように、後ケース体82の支持壁82pの上側には、第1伝達部材31が配置されており、更に第1伝達部材31の上側には開閉部材21が配置されており、筺体80内においてこれらは上下方向に積層構成となっている。また、図8に示すように、第1伝達部材31の回動軸孔31a(軸部31k)は、後ケース体82の突出部82kに挿通されているため、上下方向以外への移動が規制されている。そして、第1伝達部材31の作用部31dと開閉部材21の被作用部21bとが嵌合状態(遊嵌状態)で連結していることで、第1伝達部材31と開閉部材21は連動して変位するようになっている。
図8及び図9に示すように、第1伝達部材31の下面側に形成される下側当接部31jが後ケース体82の支持壁82pに当接することで、常に後ケース体82の支持壁82pによって第1伝達部材31の下側が支持されるようになっている。また、第1伝達部材31は、第1伝達部材31の回動軸孔31a内に支持壁82pの上面から突出する突出部82kが挿入された状態で、突出部82kの周りを回動し得るように支持壁82p上に支持されるようになっている。そのため、第1伝達部材31は下方向への移動が規制されつつ回動軸線G1(図10参照)を中心として回動することになる。
また、図8(A)、図9(A)、図10(A)等に示すように、開閉部材21が閉鎖位置にある際(第1伝達部材31が第1回動位置にある際)に、第1伝達部材31の上面側に形成される回動軸線側当接部31hの前方側の一部と延出部側当接部31iの全体とが、開閉部材21の下面側に形成される対向部21fに対向して位置するようになっている。ここで、図9に示すように、対向部21fと回動軸線側当接部31hは左右方向において同程度の幅を有しており、延出部側当接部31iにおいては、図10(A)に示すように対向部21fの幅方向全幅に亘るように延出長さを有している。また、開閉部材21は、閉鎖部21aの上面の一部が台板部材85の突出部85bと対向して位置しており、閉鎖部21aの下面は、左端が後ケース体82の左側ガイド部82f(図9参照)あるいは前ケース体81の左側ガイド部81f(図2参照)に支持され、右端が後ケース体82の右側ガイド部82g(図9参照)及び前ケース体81の右側ガイド部81g(図3参照)の一連のガイド部に支持されているため、上下方向の移動が規制されている。そのため、回動軸孔31aが支持壁82pに形成された突出部82kに挿通した状態で第1伝達部材31を上方へ移動させるような力が加わった場合でも、回動軸線側当接部31hあるいは延出部側当接部31iが開閉部材21の対向部21fと接触することで、第1伝達部材31の上方への移動が規制されることになる。なお、回動軸線側当接部31hあるいは延出部側当接部31iが開閉部材21の対向部21fと接触する場合でも、接触する面積もこれら当接部のみと限られるため、開閉部材21の動作に支障をきたすことがない。
一方で、図8(B)、図9(B)、図10(B)等に示すように、開閉部材21が開放位置にある際(第1伝達部材31が第2回動位置にある際)に、対向部21fが第1伝達部材31の上面側に形成される回動軸線側当接部31hの後方側の一部(後方側半分程度)に対向して位置するようになっている。そのため、回動軸孔31aが支持壁82pに形成された突出部82kに挿通した状態で第1伝達部材31を上方へ移動させるような力が加わった場合でも、回動軸線側当接部31hが開閉部材21の対向部21fと接触することで、第1伝達部材31の上方への移動が規制されることになる。更に、開閉部材21は、閉鎖部21aの上面が台板部材85の突出部85bと対向して位置しているため、開閉部材21も上方への移動が規制されることになる。
また、第1伝達部材31の回動動作時(第1伝達部材31が第1回動位置から第2回動位置に変位する途中の状態にある時、あるいは第2回動位置から第1回動位置に変位する途中の状態にある時)には、第1伝達部材31の回動軸線側当接部31h及び延出部側当接部31iの少なくともいずれかが開閉部材21の対向部21fに対向して位置するようになっている。そのため、第1伝達部材31が第1回動位置及び第2回動位置にある場合と同様に、不測の事態において、第1伝達部材31の上方への移動が規制されることになる。
したがって、第1伝達部材31は、後ケース体82の突出部82kによって上下方向以外への移動が規制されると共に、どのような回動位置に位置していても、開閉部材21の対向部21fと後ケース体82の支持壁82pとによって上下方向への移動が規制される。このような開閉部材21と第1伝達部材31とが積層される構成によって、上下方向への移動を規制する部材(皿ビス等の締結部材)が必要なくなり、上下方向の嵩張りを抑制することが可能となる。また、部品点数の低減及び組付け作業の効率化を図ることが可能となる。
なお、上記構成では、第1伝達部材31の回動軸線側当接部31h及び延出部側当接部31iの少なくともいずれかが開閉部材21の対向部21fに対向して位置するようになっているが、回動軸線側当接部31h及び延出部側当接部31iの少なくともいずれかが開閉部材21の対向部21fに常に当接するようにしてもよい。それによって、第1伝達部材31と開閉部材2との間にスペースができず、第1伝達部材31のガタつきをより効果的に抑制することができる。
また、上記構成では、開閉部材21の対向部21fに対向して位置するように第1伝達部材31に回動軸線側当接部31h及び延出部側当接部31iを設けているが、回動軸線側当接部31hのみ設ける構成としてもよい。回動軸線側当接部31hが、第1伝達部材31の軸部31kの近傍で開閉部材21の対向部21fに対向することが可能になるため、第1伝達部材31を上方へ移動させるような力が加わった場合に、少なくとも回動軸線側当接部31hのみによって、第1伝達部材31の上方への移動を規制することができる。
(遊技機用可変入賞装置の開閉動作)
次に、入賞装置10の開閉動作について説明する。
入賞装置10は、コイル部41が通電されていないときには、コイル部41によるプランジャ42の吸引作用が生じず、図示しないばね部材の付勢によってプランジャ42が突出位置に維持され、これにより第2伝達部材32が、図10(A)及び図16(A)に示すように、作用部32cが相対的にコイル部41から離間した位置(第3回動位置)で維持されることになる。そして、第2伝達部材32がこのような回動位置にあるときには、第1伝達部材31の被作用部31eが第2伝達部材32の作用部32cに連動して保持されるため、第1伝達部材31は、図10(A)及び図16(A)に示すような回動位置(上述の第1回動位置)で維持されることになる。そして、第1伝達部材31がこのような回動位置にあるときには、前方側にある第1伝達部材31の作用部31dに対応する前方位置で開閉部材21の被作用部21bが保持されるため、開閉部材21は、図10(A)及び図12(A)に示すように遊技盤2の前方側に大きく突出して誘導口20を閉鎖する閉鎖位置で維持されることになる。
一方、コイル部41が通電されると、図示しないばね部材の付勢に抗してプランジャ42がコイル部41内に引き込まれ、プランジャ42が没入位置に移動する。このとき、第2伝達部材32は、回動軸32aを中心として回動し、図10(B)及び図16(B)に示すように、作用部32cが相対的にコイル部41に接近した位置(第4回動位置)で維持されることになる。そして、第2伝達部材32がこのような回動位置にあるときには、第1伝達部材31の被作用部31eが第2伝達部材32の作用部32cに連動して保持されるため、第1伝達部材31は、図10(B)及び図16(B)に示すような回動位置(上述の第2回動位置)で維持されることになる。そして、第1伝達部材31が上記第2回動位置にあるときには、後方側にある第1伝達部材31の作用部31dに対応する後方位置で開閉部材21の被作用部21bが保持されるため、開閉部材21は、図10(B)及び図12(B)に示すように大部分が遊技盤2の後方側に退避し、誘導口20を開放する開放位置で維持されることになる。
更に、再びコイル部41が非通電状態になると、図示しないばね部材の付勢によってプランジャ42が突出位置に変位し、各構成部材が連動して、第1伝達部材31は上述の第1回動位置に、第2伝達部材32は上述の第3回動位置に、開閉部材21は誘導口20を閉鎖する閉鎖位置に変位することになる。また、図6及び図8に示すように、後ケース体82の周壁部82aの内側には、突起状のリブ82h,82iが形成されており、リブ82hは、第1伝達部材31が第2回動位置に変位したときに第1延出部31bと当接することで、当該第1伝達部材31がその当接位置を超えて回動することを規制している。リブ82iは、第2伝達部材32が第3回動位置に変位したときに延出部32bと当接することで、当該第2伝達部材32がその当接位置を超えて回動することを規制している。このように、リブ82h,82iは、第1伝達部材31及び第2伝達部材32の回動を阻止するストッパーとしての機能を果たしている。また、第2伝達部材32は、回動軸32aが後ケース体82に支持され、回動軸32aから延出する延出部32bがリブ82iによって支持されることとなり、遊技球が開閉部材21に衝突した場合にその反発などによって、ガタつく(回動)ことがなく、安定させることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、第1伝達部材31が、図8に示すように、筺体80に形成された突出部82kが回動軸孔31aに挿入された状態で、突出部82kの周りを回動し得るように支持壁82p上に支持されている構成を例示したが、その他の構成によって回動可能に支持されていてもよい。図18(A)に示すように、第1伝達部材131の回動軸部分が、第1伝達部材131の下面側から下方にリング状に突出する回動軸部131kのようになっている構成では、第1伝達部材31及び筺体80の支持壁82p以外の構成は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と同一の部分については第1実施形態と同一の符号を付し、適宜、図1〜図17を参照し、詳細な説明は省略する(図18(B)に示す第3実施形態及び図18(C)に示す第4実施形態も同様である)。例えば、第1伝達部材31の第1延出部31bと第2延出部31cと回動軸線側当接部31hと延出部側当接部31iの形態、開閉部材21と第1伝達部材31の連係状態、第1伝達部材31の第1延出部31bと第2延出部31cと回動軸線側当接部31hが開閉部材21の対向部21fと対向し得る構成は第1実施形態と同一となっている(図6〜図17参照)。
例えば、図18(A)に示すように、第1伝達部材131の回動軸部分が、第1伝達部材131の下面側から下方にリング状に突出する回動軸部131kのようになっていてもよい。また、筺体180の支持壁182pには、支持壁182pを上下方向(厚さ方向)に貫通する貫通孔182vが形成されている。そして、第1伝達部材131の回動軸部131kが上方から支持壁182pの貫通孔182vに挿通しており、回動軸部131kの基端に形成される下側当接部131jが支持壁182pの上面に支持されている。これによって、回動軸部131kが貫通孔182v内で回動することで、第1伝達部材131は、筺体180に下面側を支持されつつ回動可能に保持されることになる。したがって、第1伝達部材131は、開閉部材21と筺体180の支持壁182pとによって上下への移動が規制されつつ回動軸線G1を中心として回動することができる。
[第3実施形態]
また、第1伝達部材31が、第1実施形態とは異なる部材の連係によって回動可能に支持される構成として、例えば、図18(B)に示すように、第1伝達部材231の回動軸部分が、第1伝達部材231の下面側から下方にリング状に突出する回動軸部231kのようになっていてもよい。また、筺体280の支持壁(図示略)には、支持壁の上面側から、第1伝達部材231の回動軸部231kの周囲において所定の角度範囲(回動軸線G1を中心とする円周の一方側の一部及び回動軸線G1を挟んだ他方側の一部に相当)で上方に突出する第1突出片282w(回動軸部231kの前側に形成)及び第2突出片282x(回動軸部231kの後側に形成)が形成されている。そして、第1伝達部材231は、回動軸部231kが前方側で第1突出片282wと、後方側で第2突出片282xと隣接するように配置されている。また、回動軸部231kの下面が筺体280の支持壁の上面に支持されている(図示略)。これによって、回動軸部231kが第1突出片282wと第2突出片282xとによって遊嵌状態となり、第1伝達部材231は、筺体280に下面側を支持されつつ回動可能に保持されることになる。したがって、第1伝達部材231は、開閉部材21と筺体280の支持壁とによって上下への移動が規制されつつ回動軸線G1を中心として回動することができる。
[第4実施形態]
更に、第1伝達部材31が、第1実施形態とは異なる部材の連係によって回動可能に支持される構成として、例えば、図18(C)に示すように、第1伝達部材331の回動軸部分が、第1伝達部材331の下面側から下方に凸状に突出する回動軸部331kのようになっていてもよい。また、筺体380の支持壁382pには、支持壁382pを上下方向(厚さ方向)に貫通する貫通孔382vと、その貫通孔382vの周囲に上方に向かってリング状に突出する突出部382kが形成されている。そして、第1伝達部材331の回動軸部331kが上方から支持壁382pの貫通孔382vに挿通しており、回動軸部331kの基端に形成される下側当接部331jが支持壁382pの上面に支持されている。また、突出部382kが、第1伝達部材331の横側当接部331r(図18(C)参照)、第1延出部31b及び第2延出部31cの基端付近に当接することで、第1伝達部材331をより強固に支持している。これによって、回動軸部331kが貫通孔382v内で回動することで、第1伝達部材331は、筺体380に下面側を支持されつつ回動可能に保持されることになる。したがって、第1伝達部材331は、開閉部材21と筺体380の支持壁382pとによって上下への移動が規制されつつ回動軸線G1を中心として回動することができる。
[第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態の作用効果]
なお、第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態の構成において、いずれの場合も、回動軸線側当接部を形成することができ(第2実施形態では図18(A)に示す回動軸線側当接部31h、第2実施形態では図示せず、第4実施形態では図18(B)に示す回動軸線側当接部31hに相当)、第1実施形態と同様に、開閉部材21の対向部21fと対向することによって、上下方向の嵩張りを抑制することが可能となると共に、筺体と締結するために用いるビス等が必要なくなり、部品点数の低減及び組付け作業の効率化を図ることが可能となる。
1…遊技機
2…遊技盤
2b…前面(盤面)
2c…後面
10…遊技機用可変入賞装置(入賞装置)
20…誘導口
21…開閉部材
21a…閉鎖部
21f…対向部
30…伝達機構
31,131,231,331…第1伝達部材
31a…回動軸孔
31b…第1延出部
31c…第2延出部
31h…回動軸線側当接部
31i…延出部側当接部
31j,131j,331j…下側当接部
31k…軸部
40…駆動源
80,180,380…筐体
82e…内側開口部
82k…突出部
82p…支持壁
B…遊技球
G1,G2…回動軸線

Claims (5)

  1. 遊技機の遊技盤に直接又は他部材を介して間接的に固定され、前記遊技盤の前面と直交する前後方向において少なくとも前記遊技盤の前方側に、前記遊技盤の前面に沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口が形成されてなる筐体と、
    前後方向に沿ってスライドするように前記筐体に直接又は他部材を介して間接的に支持され、少なくとも自身の一部を前記遊技盤の盤面の前方側に配置して前記誘導口を閉鎖する閉鎖位置と、その閉鎖位置のときよりも後方側に退避して前記誘導口を開放する開放位置との間でスライド動作するように配置された開閉部材と、
    駆動力を生じさせる駆動源と、
    前記開閉部材の下方に配置され、遊技球の流下方向を上下方向とし、当該上下方向に沿う回動軸線回りに回動可能に保持された伝達部材を備え、前記駆動源の駆動力を受けて前記伝達部材が回動するように構成されると共に、当該伝達部材の回動動作に連動させて前記開閉部材をスライド動作させる伝達機構と、
    を備え、
    前記筺体は、前記伝達部材の下面側を支持しつつ当該伝達部材を回動可能に保持する支持壁を備えると共に、前記支持壁から上方に突出する突出部が形成され
    前記開閉部材は、前記伝達部材の前記回動軸線の近傍で下面側が前記伝達部材の上面側と対向した状態で前後にスライド動作するように構成され、
    前記伝達部材は、前記突出部が挿入される貫通孔が形成されており、前記貫通孔内に前記突出部が挿入された状態で、当該突出部の周りを回動し得るように前記支持壁上に支持され、前記開閉部材と前記支持壁とによって上下への移動が規制されつつ前記回動軸線を中心として回動することを特徴とする遊技機用可変入賞装置。
  2. 前記伝達部材は、
    前記回動軸線を中心とする所定の回動半径方向に延びる共に前記回動軸線を中心として回動変位可能な第1延出部と、前記第1延出部の延出方向とは異なる回動半径方向に延びると共に前記回動軸線を中心として回動変位可能な第2延出部とを備え、
    前記第1延出部及び前記第2延出部の基端側且つ上面側において前記回動軸線の周囲には前記開閉部材と対向し得る回動軸線側当接部が形成され、
    前記第1延出部及び前記第2延出部の少なくともいずれかの延出部の上面側において上方側に凸となる構成で、前記回動軸線側当接部から当該いずれかの延出部の延出方向に沿うように連続して延びる延出部側当接部が形成され、
    前記第1延出部が前記駆動源側からの駆動力を受け、前記第2延出部が前記開閉部材側に当該駆動力を伝達するように作用する構成をなしており、
    前記伝達部材の回動動作に伴い、前記開閉部材の下面側の部分が前記回動軸線側当接部及び前記延出部側当接部の少なくともいずれかに当接しつつ前後動し得るように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用可変入賞装置。
  3. 前記駆動源は、前記支持壁の下方側に配置され、
    前記支持壁には、前記上下方向に貫通する開口部が形成されており、
    前記伝達部材がいずれかの回動位置にあるときに、当該伝達部材の一部が前記開口部内に入り込むように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機用可変入賞装置。
  4. 前記開閉部材は、前記遊技盤の前面の前方側において前記誘導口を閉鎖可能な板状の閉鎖部を備え、
    前記閉鎖部は、前後方向及び前記上下方向に直交する左右方向に対して上面を左右方向の一方側から他方側に遊技球が流下するように傾斜して配置され、
    前記支持壁は、板状形態をなし且つ左右方向に沿うように配置されており、
    前記伝達部材は、前記開閉部材の最下位置よりも上側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の遊技機用可変入賞装置。。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の遊技機用可変入賞装置を備えたことを特徴とする遊技機。
JP2012109556A 2012-05-11 2012-05-11 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機 Expired - Fee Related JP5947100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109556A JP5947100B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109556A JP5947100B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013236667A JP2013236667A (ja) 2013-11-28
JP5947100B2 true JP5947100B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=49762287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012109556A Expired - Fee Related JP5947100B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5947100B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6266324B2 (ja) * 2013-07-16 2018-01-24 東芝電子管デバイス株式会社 シンチレータパネルおよびその製造方法
JP2015208558A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 株式会社三洋物産 遊技機
JP6503661B2 (ja) * 2014-09-08 2019-04-24 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016221057A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 日本ぱちんこ部品株式会社 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP2017192588A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020081783A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020081774A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020081773A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020081775A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020081784A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020081776A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020081785A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020081769A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 京楽産業.株式会社 遊技機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4888939B2 (ja) * 2005-06-13 2012-02-29 株式会社平和 弾球遊技機
JP5055403B2 (ja) * 2010-05-31 2012-10-24 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP5075238B2 (ja) * 2010-08-26 2012-11-21 京楽産業.株式会社 可変入賞口装置及びこの可変入賞口装置を備えたパチンコ遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013236667A (ja) 2013-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5947100B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP6021251B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP5868672B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP6045186B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP6122643B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP5868719B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP6034247B2 (ja) 遊技機
JP2011229640A (ja) 遊技機用入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP2011004838A (ja) パチンコ機の入賞装置
JP2007135766A (ja) パチンコ遊技機
JP2006263263A (ja) アタッカ装置
JP2005288042A (ja) パチンコ機の入賞装置
JP5330131B2 (ja) 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機
JP5737712B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP2014104285A (ja) 入賞装置及び当該入賞装置を備えた遊技機
JP6057733B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP5557376B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP6395285B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP2006130134A (ja) 弾球遊技機
JP4709871B2 (ja) 弾球遊技機
JP6041428B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP5291787B2 (ja) 遊技機
JP4704068B2 (ja) パチンコ機の入賞装置
JP5184844B2 (ja) パチンコ遊技機の始動入賞装置
JP4918568B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5947100

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees