JP5868719B2 - 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents
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Description
少なくとも前記遊技盤の前面の前方側において前記誘導口を閉鎖可能な閉鎖部を備え、前記閉鎖部が前記誘導口を閉鎖する閉鎖位置と、前記閉鎖位置のときよりも遊技球が進入しやすい開放位置とで変位する構成をなし、前記前後方向にスライド移動する開閉部材と、
通電可能に構成されたコイル部と、このコイル部の通電状態に応じて前記コイル部内に引き込まれた没入位置とこの没入位置のときよりも前記コイル部から突出する突出位置との間で直線的に移動するプランジャとを備え、前記プランジャが前記前後方向及び上下方向と直交する左右方向に往復移動するように配置され、駆動力を生じさせる駆動源と、
前記筐体内における前記開閉部材の上方又は下方若しくは側方の位置において前記上下方向に沿った回動軸線回りに回動可能に保持され、且つ前記開閉部材と連動するように配置される第1伝達部材と、前記筐体内において前記上下方向に沿った中心軸回りに回動可能に又は前記左右方向に沿ってスライド可能に保持され、前記駆動源の駆動力を受けて動作すると共にその駆動力を前記第1伝達部材に伝達する第2伝達部材と、を備えた伝達機構と、
を有し、
前記伝達機構は、
前記第2伝達部材が前記駆動源の駆動力を受けて動作するときに、前記第1伝達部材及び前記開閉部材の連係動作が許容されて前記開閉部材が開閉する一方、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で当該開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられた場合に、互いに連係する前記開閉部材、前記第1伝達部材、及び前記第2伝達部材のいずれかの部材の水平方向に沿った動作が、そのいずれかの部材の水平方向に隣接する他の部材によって規制されることで前記開閉部材の開放が阻止されることを特徴とする。
更に、前記第1伝達部材は、前記回動軸線を中心とする半径方向に延出すると共に前記開閉部材に作用する作用部が先端部に形成された第1延長部と、前記回動軸線を中心する半径方向であって前記第1延長部とは異なる方向に延出すると共に前記第2伝達部材からの作用を受ける被作用部が先端部に形成された第2延長部とを備える。
また、本発明では、開閉部材が前後方向にスライド移動するように配置され、プランジャが左右方向に往復移動するように駆動源が配置されている。そして、第1伝達部材は上下方向に沿った回動軸線回りに回動可能に保持されており、第2伝達部材は、上下方向に沿った中心軸回りに回動可能に又は左右方向に沿ってスライド可能に保持されている。このように、開閉部材、プランジャ、第1伝達部材、第2伝達部材が水平方向に沿って移動するように構成されているため上下方向の嵩張りを効果的に抑えることができる。その上、連係する開閉部材、第1伝達部材、及び第2伝達部材のいずれかの部材の水平方向に沿った動作が、そのいずれかの部材の水平方向に隣接する他の部材によって規制されることで開閉部材の開放が阻止されるようになっており、ロック機構についても、上下方向に嵩張らずに構成できる。このようにして、装置全体の上下方向の嵩張りを抑えつつ不正開放をより確実に防止し得る構成を実現できる。
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記プランジャが駆動するときには、前記規制部が前記第1伝達部材の移動経路上から退避しつつ前記押圧作用部が前記第1伝達部材を押圧することで、前記規制部が前記第1伝達部材の移動を規制せずに前記第1伝達部材が回動し、その回動動作に連係して前記開閉部材が前記開放位置へ移動し、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で当該開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられた場合には、当該開閉部材と連動する前記第1伝達部材の移動経路上に前記規制部が位置することで前記第1伝達部材の回動動作及び前記開閉部材の変位が規制され、前記開閉部材の開放が阻止されるように構成されていてもよい。
前記プランジャは、前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記第2伝達部材の移動経路上に配置され、当該第2伝達部材の移動を規制可能な規制部を有し、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記プランジャが駆動するときには、前記プランジャが前記第2伝達部材の移動経路上から退避しつつ前記被押圧部を押圧することで、前記第2伝達部材が前記規制部に当接せずに移動すると共に回動し、その回動に連係して前記開閉部材が前記開放位置へ移動し、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で当該開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられたときには、前記開閉部材及び前記第1伝達部材と連係しようとする前記第2伝達部材の一部が前記左右方向と交差する方向に向かうと共に前記突出位置にある前記プランジャの前記規制部と当接することで前記第2伝達部材の回動動作及び前記開閉部材の連係動作が規制され、前記開閉部材の開放が阻止されるようになっていてもよい。
前記閉鎖部における前記第1伝達部材側の面には、前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記第1伝達部材及び前記第2伝達部材の少なくともいずれかの移動経路上に配置され、いずれかの伝達部材の移動を規制可能な突出形態の規制部が形成されており、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記駆動源による駆動力を受けて前記第2伝達部材が変位したときには、当該第2伝達部材及び前記第1伝達部材が、前記規制部の移動経路上から退避しつつ前記開閉部材を連動させることで、前記規制部が前記第2伝達部材及び前記第1伝達部材によって規制されずに前記開閉部材が前記開放位置へ移動し、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられた場合には、前記第1伝達部材及び前記第2伝達部材の少なくともいずれかが前記規制部の移動経路上に位置することで前記開閉部材の変位が規制され、前記開閉部材の開放が阻止されるようになっていてもよい。
この構成によれば、入賞装置全体の前後方向の嵩張りを抑えることができ、特に入賞装置後方側において他部品のためのスペースを確保しやすくなる。
以下、本発明に係る遊技機用可変入賞装置10及びそれを備えた遊技機1を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1を参照して遊技機1の構成を概説する。図1に示す遊技機1は、いわゆるパチンコ機として構成されるものであり、木板(ベニヤ板)、アクリル板等によって構成される遊技盤2の盤面(前面2b)に沿って遊技球Bの発射を誘導するガイドレール5が設けられ、このガイドレール5等によって区画された形態で遊技領域が形成されている。また、遊技盤2の中央付近には、各種表示を行い得る液晶表示部3が配置され、この液晶表示部3の下方には、始動誘導口7が配置されている。そして、液晶表示部3の下方側において、始動誘導口7の横方向に、本発明に係る遊技機用可変入賞装置10が配置されている。なお、遊技機1には、遊技盤2の前方において当該遊技盤2の盤面(前面2b)とほぼ平行に透明板(ガラス板等)が配置され、ガイドレール5等によって区画された遊技領域内において透明板と遊技盤2との間を遊技球が流下するように構成されている。
次に、第1実施形態に係る遊技機用可変入賞装置10について説明する。
図1に示すように、遊技機用可変入賞装置10(以下、入賞装置10ともいう)は、遊技盤2に直接的に又は他部材を介して間接的に固定されて用いられるものであり、その一部が遊技盤2の前方側から視認可能となるように露出した状態で配置されている。この入賞装置10は、図1、図2及び図4に示すように遊技盤2の前面2b(盤面)の前方側において上方側に開放した開口形態で配される誘導口20を備えている。この誘導口20は、後述する開閉部材21によって開閉される構成をなしており、開閉部材21が開放位置となったときに開放状態となり、前面2bに沿って流下する遊技球を内部に誘導することができるようになっている。なお、図1等に示す入賞装置の代表例では、誘導口20が大入賞口として機能するアタッカーとしての例を示すが、遊技球が入賞し得る構成であれば電動チューリップや役物等の様々な入賞装置に適用できることは勿論である。
なお、図4、図7、図8、図11、図12、及び図17では、遊技盤2の前面2b(盤面)及び後面2cの位置を二点鎖線にて仮想的に示している。
図2〜図6に示すように、入賞装置10は、遊技盤2に直接的に固定されると共に遊技盤2の前方側に当該遊技盤2の前面2bに沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口20が形成されてなる筐体80と、遊技盤2の前面2bの前方側において誘導口20を閉鎖可能な閉鎖部21aを備え、閉鎖部21aが誘導口20を閉鎖する閉鎖位置とその閉鎖位置のときよりも遊技球が進入しやすい開放位置とで変位する開閉部材21と、駆動力を生じさせる駆動源40とを備えている。更に、入賞装置10は、開閉部材21と連動可能に構成されると共に駆動源40の駆動力を受けて開閉部材21を前後に変位させる構成をなし、閉鎖位置のときには閉鎖部21aを遊技盤2の前方側に突出させて誘導口20を閉鎖し、開放位置のときには閉鎖部21aを閉鎖状態のときよりも後退させて誘導口20を開放するように開閉部材21を変位させる伝達機構30と、誘導口20から内部に進入した遊技球を検出する球検出部62とを備えている。
以下、各構成要素について詳述する。
開閉部材21は、図5、図6等に示すように、長手状且つ略板状に構成されており、図2(A)、図4(A)に示すように、筐体80に形成された誘導口20を閉塞し得るように当該筐体80に保持されている。この開閉部材21は、図2(A)(B)及び図4(A)(B)に示すように、遊技盤2の前面2bの前方側に突出して誘導口20を閉鎖する位置(閉鎖位置(図2(A)、図4(A)))と、その閉鎖位置のときよりも誘導口20に遊技球が進入しやすくなる位置(開放位置(図2(B)図4(B)))とで変位するようになっている。
筐体80は、開閉部材21、駆動源40、第1伝達部材31、第2伝達部材32及び球検出部62等を収容すると共に入賞装置10の外殻をなすものであり、例えば樹脂材料などによって箱状に構成されている。この筐体80は、図2〜図6に示すように、遊技盤2に固定される台板部材85と、台板部材85の前側に配置され、上部に遊技球を受け入れる誘導口20が形成されてなる前ケース体81と、台板部材85の後側に配置され、駆動源40及び伝達機構30が収容される後ケース体82と、後ケース体82の下側に配置され、駆動源40及び第1伝達部材31を下方側から支持する下ケース体83とを備えている。そして、これらがねじ等の締結部材によって一体的に組付けられている(図5及び図6等を参照)。また、前ケース体81の前方側には、前面に図柄等が施される前飾り部材87が設けられ、前ケース体81に一体的に組み付けられている。
図5、図6に示すように、駆動源40は、通電可能なコイルを備えたコイル部41と、プランジャ42と、ばね部材43とを備えている。なお、図10、図13、図14等の構成では、ばね部材43を省略して示している。この駆動源40は、図3(B)、図7、図8のように、開閉部材21及び第1伝達部材31の下方側において遊技盤2の前面2bよりも後側の領域且つ後面2cよりも前側の領域に配置されている。そして、コイル部41によってプランジャ42を駆動することにより、後述する第2伝達部材32を後述する第1回動位置と第2回動位置とで変位させるように機能している。
伝達機構30は、開閉部材21と連動可能に構成され、駆動源40の駆動力を受けて動作するとともに、開閉部材21を閉鎖位置と開放位置とで変位させるように構成されている。この伝達機構30は、筐体80内における開閉部材21の下方において上下方向に沿った回動軸線G1(図10等)回りに回動可能に保持され、且つ開閉部材21と連動するように配置される第1伝達部材31と、筐体80内において上下方向に沿った中心軸G2(図10等)回りに回動可能に保持され、駆動源40の駆動力を受けて動作すると共にその駆動力を第1伝達部材31に伝達する第2伝達部材32とを備えている。
次に、入賞装置10の開閉動作について説明する。
入賞装置10は、コイル部41が通電されていないときには、コイル部41によるプランジャ42の吸引作用が生じず、ばね部材43の付勢によってプランジャ42が突出位置に維持され、これにより第2伝達部材32が、図11(A)及び図12(A)に示すような回動位置(第3回動位置)で維持されることになる。そして、第2伝達部材32がこのような回動位置にあるときには、第1伝達部材31の被作用部31eが第2伝達部材32の作用部32cに連動して保持されるため、第1伝達部材31は、図11(A)及び図12(A)に示すような回動位置(上述の第1回動位置)で維持されることになる。そして、第1伝達部材31がこのような回動位置にあるときには、前方側にある第1伝達部材31の作用部31dに対応する前方位置で開閉部材21の被作用部21bが保持されるため、開閉部材21は、図11(A)、図12(A)、図13(A)、図14(A)に示すように遊技盤2の前方側に大きく突出して誘導口20を閉鎖する閉鎖位置で維持されることになる。
次に、入賞装置10のロック動作について説明する。
本実施形態の構成では、上述したように、駆動源40の駆動力を受けて第2伝達部材32が動作するときには、第1伝達部材31及び開閉部材21の連係動作が許容されて開閉部材21が開閉するようになっている。例えば、図11(A)、図12(A)のように開閉部材21が閉鎖位置にあるときにコイル部41が通電されてプランジャ42が駆動するときには、図11(B)、図12(B)のように規制部32fが第1伝達部材31の移動経路上(具体的には、被作用部31eの移動経路上)から退避しつつ作用部32c(押圧作用部)が第1伝達部材31を押圧することで、規制部32fが第1伝達部材31の移動を規制せずに第1伝達部材31が回動し、その回動動作に連係して開閉部材21が開放位置へ移動するようになっている。
次に、第2実施形態について主に図15〜図16を参照して説明する。
第2実施形態は、第2伝達部材の構成のみが第1実施形態と異なりそれ以外は第1実施形態と同一である。よって第1実施形態と同一の部分については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、適宜図1〜図14を参照することとする。例えば、開閉部材が閉鎖位置にあるときの、開閉部材、第1伝達部材、第2伝達部材、及びソレノイドの連係状態を上方側から見た図は図9(A)と同一となっており、開閉部材が開放位置にあるときのそれら連係状態は、図9(A)と同一となっている。
なお、第2実施形態における以下の代表例では、第1実施形態の特徴(第1実施形態のロック機構等)を全て含み、更に被規制部32s等を要素とするロック機構を併用しているが、第1実施形態のロック機構(規制部32f等)を省略してもよい。
次に、第3実施形態について主に図17を参照して説明する。
第3実施形態は、開閉部材の形状を第1実施形態のものと異ならせ、開閉部材と第1伝達部材又は第2伝達部材との関係でロック機構が構成される点が第1実施形態と異なりそれ以外は第1実施形態と同一である。よって第1実施形態と同一の部分については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、適宜図1〜図14を参照することとする。
なお、第3実施形態における以下の代表例では、第1実施形態のロック機構(規制部32f等)や第2実施形態のロック機構(被規制部32s等)を省略しているが、これらのロック機構を併用してもよい。
上記実施形態では、第2伝達部材が上下方向の中心軸を中心として回動する構成を例示したが、第2伝達部材は、左右方向に沿ってスライド可能に保持されていてもよい。図18は、このような構成を例示するものであり、この構成では、第2伝達部材以外の構成は第1実施形態と同様であるため、適宜、図1〜図14を参照し、詳細な説明は省略する。この構成では、第2伝達部材432が筐体80と同様の筐体により左右方向にスライド可能となるように保持されており、図18のように開閉部材21(図5等参照)が閉鎖位置にあるときに駆動源40においてプランジャ(上記実施形態と同様のプランジャであり、図18では図示略)が引き込まれたときには、矢印F1のように作用部432cがコイル部41側に移動して第1被作用部31fをコイル部41側に押圧し、これに伴い第1伝達部材31が時計回りに回動するようになっている。一方、図18のように開閉部材21が閉鎖位置にあるときに開閉部材21を開放位置に移動させようとする外力が加えられた場合には、これに伴い第1伝達部材31の第2被作用部31gが矢印F2の方向に移動しようとするが、この移動が作用部432cによって阻害されるため、第1伝達部材31の回動が規制され、開閉部材21の開放が阻止される。
2…遊技盤
2b…前面(盤面)
2c…後面
10…遊技機用可変入賞装置
20…誘導口
21,321…開閉部材
21a…閉鎖部
21b…被作用部(被開閉作用部)
21f…規制部
30…伝達機構
31…第1伝達部材
31b…第1延長部
31c…第2延長部
31d…作用部
31e…被作用部
32,232,432…第2伝達部材
32c…作用部(押圧作用部)
32f…規制部
32t…周壁部
40…駆動源
41…コイル部
42…プランジャ
42a…先端部(規制部)
43…ばね部材
80…筐体
432c…作用部(押圧作用部、規制部)
B…遊技球
G1…回動軸線
G2…中心軸
Claims (5)
- 遊技機の遊技盤に直接又は他部材を介して間接的に固定され、前記遊技盤の前面と直交する前後方向において少なくとも前記遊技盤の前方側に、前記遊技盤の前面に沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口が形成されてなる筐体と、
少なくとも前記遊技盤の前面の前方側において前記誘導口を閉鎖可能な閉鎖部を備え、前記閉鎖部が前記誘導口を閉鎖する閉鎖位置と、前記閉鎖位置のときよりも遊技球が進入しやすい開放位置とで変位する構成をなし、前記前後方向にスライド移動する開閉部材と、
通電可能に構成されたコイル部と、このコイル部の通電状態に応じて前記コイル部内に引き込まれた没入位置とこの没入位置のときよりも前記コイル部から突出する突出位置との間で直線的に移動するプランジャとを備え、前記プランジャが前記前後方向及び上下方向と直交する左右方向に往復移動するように配置され、駆動力を生じさせる駆動源と、
前記筐体内における前記開閉部材の上方又は下方若しくは側方の位置において前記上下方向に沿った回動軸線回りに回動可能に保持され、且つ前記開閉部材と連動するように配置される第1伝達部材と、前記筐体内において前記上下方向に沿った中心軸回りに回動可能に又は前記左右方向に沿ってスライド可能に保持され、前記駆動源の駆動力を受けて動作すると共にその駆動力を前記第1伝達部材に伝達する第2伝達部材と、を備えた伝達機構と、
を有し、
前記伝達機構は、
前記第2伝達部材が前記駆動源の駆動力を受けて動作するときに、前記第1伝達部材及び前記開閉部材の連係動作が許容されて前記開閉部材が開閉する一方、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で当該開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられた場合に、互いに連係する前記開閉部材、前記第1伝達部材、及び前記第2伝達部材のいずれかの部材の水平方向に沿った動作が、そのいずれかの部材の水平方向に隣接する他の部材によって規制されることで前記開閉部材の開放が阻止される構成であり、
前記第1伝達部材は、前記回動軸線を中心とする半径方向に延出すると共に前記開閉部材に作用する作用部が先端部に形成された第1延長部と、前記回動軸線を中心する半径方向であって前記第1延長部とは異なる方向に延出すると共に前記第2伝達部材からの作用を受ける被作用部が先端部に形成された第2延長部とを備え、
前記第2伝達部材は、前記第1伝達部材を押圧可能な押圧作用部と、前記押圧作用部の一部として形成され、前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記第1伝達部材の移動経路上に配置されると共に前記第1伝達部材の移動を規制可能な規制部とを有し、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記プランジャが駆動するときには、前記規制部が前記第1伝達部材の移動経路上から退避しつつ前記押圧作用部が前記第1伝達部材を押圧することで、前記規制部が前記第1伝達部材の移動を規制せずに前記第1伝達部材が回動し、その回動動作に連係して前記開閉部材が前記開放位置へ移動し、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で当該開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられた場合には、前記開閉部材が前記第1延長部の前記作用部を後方側に押す作用に応じて前記第2延長部の前記被作用部に前方側への押圧力が生じ、当該開閉部材と連動する前記第1伝達部材の前記被作用部の移動経路上に前記規制部が位置することで前記第1伝達部材の回動動作及び前記開閉部材の変位が規制され、前記開閉部材の開放が阻止されることを特徴とする遊技機用可変入賞装置。 - 遊技機の遊技盤に直接又は他部材を介して間接的に固定され、前記遊技盤の前面と直交する前後方向において少なくとも前記遊技盤の前方側に、前記遊技盤の前面に沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口が形成されてなる筐体と、
少なくとも前記遊技盤の前面の前方側において前記誘導口を閉鎖可能な閉鎖部を備え、前記閉鎖部が前記誘導口を閉鎖する閉鎖位置と、前記閉鎖位置のときよりも遊技球が進入しやすい開放位置とで変位する構成をなし、前記前後方向にスライド移動する開閉部材と、
通電可能に構成されたコイル部と、このコイル部の通電状態に応じて前記コイル部内に引き込まれた没入位置とこの没入位置のときよりも前記コイル部から突出する突出位置との間で直線的に移動するプランジャとを備え、前記プランジャが前記前後方向及び上下方向と直交する左右方向に往復移動するように配置され、駆動力を生じさせる駆動源と、
前記筐体内における前記開閉部材の上方又は下方若しくは側方の位置において前記上下方向に沿った回動軸線回りに回動可能に保持され、且つ前記開閉部材と連動するように配置される第1伝達部材と、前記筐体内において前記上下方向に沿った中心軸回りに回動可能に又は前記左右方向に沿ってスライド可能に保持され、前記駆動源の駆動力を受けて動作すると共にその駆動力を前記第1伝達部材に伝達する第2伝達部材と、を備えた伝達機構と、
を有し、
前記伝達機構は、
前記第2伝達部材が前記駆動源の駆動力を受けて動作するときに、前記第1伝達部材及び前記開閉部材の連係動作が許容されて前記開閉部材が開閉する一方、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で当該開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられた場合に、互いに連係する前記開閉部材、前記第1伝達部材、及び前記第2伝達部材のいずれかの部材の水平方向に沿った動作が、そのいずれかの部材の水平方向に隣接する他の部材によって規制されることで前記開閉部材の開放が阻止される構成であり、
前記第1伝達部材は、前記回動軸線を中心とする半径方向に延出すると共に前記開閉部材に作用する作用部が先端部に形成された第1延長部と、前記回動軸線を中心する半径方向であって前記第1延長部とは異なる方向に延出すると共に前記第2伝達部材からの作用を受ける被作用部が先端部に形成された第2延長部とを備え、
前記第2伝達部材は、前記筐体内において前記上下方向に沿った中心軸回りに回動可能に保持され、前記プランジャの駆動の際に当該プランジャから押圧力を受ける被押圧部を有し、
前記プランジャは、前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記第2伝達部材の移動経路上に配置され、当該第2伝達部材の移動を規制可能な規制部を有し、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記プランジャが駆動するときには、前記プランジャが前記第2伝達部材の移動経路上から退避しつつ前記被押圧部を押圧することで、前記第2伝達部材が前記規制部に当接せずに移動すると共に回動し、その回動に連係して前記開閉部材が前記開放位置へ移動し、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で当該開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられたときには、前記開閉部材が前記第1延長部の前記作用部を後方側に押す作用に応じて前記第2延長部の前記被作用部に前方側への押圧力が生じ、前記開閉部材及び前記第1伝達部材と連係しようとする前記第2伝達部材の一部が前記左右方向と交差する方向に向かうと共に前記突出位置にある前記プランジャの前記規制部と当接することで前記第2伝達部材の回動動作及び前記開閉部材の連係動作が規制され、前記開閉部材の開放が阻止されることを特徴とする遊技機用可変入賞装置。 - 遊技機の遊技盤に直接又は他部材を介して間接的に固定され、前記遊技盤の前面と直交する前後方向において少なくとも前記遊技盤の前方側に、前記遊技盤の前面に沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口が形成されてなる筐体と、
少なくとも前記遊技盤の前面の前方側において前記誘導口を閉鎖可能な閉鎖部を備え、前記閉鎖部が前記誘導口を閉鎖する閉鎖位置と、前記閉鎖位置のときよりも遊技球が進入しやすい開放位置とで変位する構成をなし、前記前後方向にスライド移動する開閉部材と、
通電可能に構成されたコイル部と、このコイル部の通電状態に応じて前記コイル部内に引き込まれた没入位置とこの没入位置のときよりも前記コイル部から突出する突出位置との間で直線的に移動するプランジャとを備え、前記プランジャが前記前後方向及び上下方向と直交する左右方向に往復移動するように配置され、駆動力を生じさせる駆動源と、
前記筐体内における前記開閉部材の上方又は下方若しくは側方の位置において前記上下方向に沿った回動軸線回りに回動可能に保持され、且つ前記開閉部材と連動するように配置される第1伝達部材と、前記筐体内において前記上下方向に沿った中心軸回りに回動可能に又は前記左右方向に沿ってスライド可能に保持され、前記駆動源の駆動力を受けて動作すると共にその駆動力を前記第1伝達部材に伝達する第2伝達部材と、を備えた伝達機構と、
を有し、
前記伝達機構は、
前記第2伝達部材が前記駆動源の駆動力を受けて動作するときに、前記第1伝達部材及び前記開閉部材の連係動作が許容されて前記開閉部材が開閉する一方、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で当該開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられた場合に、互いに連係する前記開閉部材、前記第1伝達部材、及び前記第2伝達部材のいずれかの部材の水平方向に沿った動作が、そのいずれかの部材の水平方向に隣接する他の部材によって規制されることで前記開閉部材の開放が阻止される構成であり、
前記第1伝達部材は、前記閉鎖部の上面側又は下面側に配置され、前記第1伝達部材は、前記回動軸線を中心とする半径方向に延出すると共に前記開閉部材に作用する作用部が先端部に形成された第1延長部と、前記回動軸線を中心する半径方向であって前記第1延長部とは異なる方向に延出すると共に前記第2伝達部材からの作用を受ける被作用部が先端部に形成された第2延長部とを備え、
前記閉鎖部における前記第1伝達部材側の面には、前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記第1伝達部材及び前記第2伝達部材の少なくともいずれかの移動経路上に配置され、いずれかの伝達部材の移動を規制可能な突出形態の規制部が形成されており、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記駆動源による駆動力を受けて前記第2伝達部材が変位したときには、当該第2伝達部材及び前記第1伝達部材が、前記規制部の移動経路上から退避しつつ前記開閉部材を連動させることで、前記規制部が前記第2伝達部材及び前記第1伝達部材によって規制されずに前記開閉部材が前記開放位置へ移動し、
前記開閉部材が前記閉鎖位置にある状態で前記開閉部材を前記開放位置に変位させようとする外力が加えられた場合には、前記開閉部材が前記第1延長部の前記作用部を後方側に押す作用に応じて前記第2延長部の前記被作用部に前方側への押圧力が生じ、前記第1伝達部材及び前記第2伝達部材の少なくともいずれかが前記規制部の移動経路上に位置することで前記開閉部材の変位が規制され、前記開閉部材の開放が阻止されることを特徴とする遊技機用可変入賞装置。 - 前記開閉部材には、前記第1伝達部材から作用を受ける被開閉作用部が形成されており、
前記第1伝達部材及び前記第2伝達部材は、前記開閉部材の上方又は下方若しくは側方において前記被開閉作用部を前記遊技盤の後面よりも前方側の範囲で動作させるように構成され、
前記開閉部材は、前記開放位置にあるときに当該開閉部材の後端が前記遊技盤の後面と同位置又は当該後面の前方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機用可変入賞装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機用可変入賞装置が前記遊技盤に配置されていることを特徴とする遊技機。
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