JP6021251B2 - 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機に関するものである。
アタッカーとも称される大入賞装置には、入賞口を開閉する扉が、閉鎖状態では遊技盤の前方に突出して閉鎖し、開放状態では遊技盤の前方から後退するスライド式のものがあり、このような扉を装置内に設けられた駆動手段によって動作させている。例えば、特許文献1の入賞装置では、前後方向に移動可能な開閉板(35)を有する第1開閉手段(36)を用いて、前進位置で第1開口部(31)を閉鎖し、後退位置で第1開口部(31)を開放する構成としている。
また、近年の遊技機では、遊技者の興趣を高めることを目的として、遊技領域内の中央部付近に配置される液晶表示装置や役物(いわゆるセンター役物)などが大型化する傾向があり、これら入賞装置等の他の部品は、機能を充実させつつ、よりコンパクトに構成することが求められている。更に、このような要求は、遊技盤上の領域(遊技領域)に限られるものではなく、液晶表示装置や役物などに必要な主要部品(制御基板等)の配置の制約を極力抑えるために、遊技盤の後方領域においても各部品のコンパクト化が望まれている。
特登4400832号公報
しかしながら、特許文献1のアタッカーでは、開閉スライド部材(81)は、開閉板(35)の後側に第1ソレノイド(82)と連結する矩形板状の摺動板(85)が突設されており、第1ソレノイド(82)から駆動力を受けて前後方向に移動可能となっている。そのため、遊技盤の後方側には駆動源(第1ソレノイド(82))やこれに付随する機械的な機構等を配置する必要があり、遊技盤の後方側に部品スペースをかなり割かなければならない。また、入賞口の開放状態において、後方側に摺動板(85)が突出してしまうため、遊技盤の後方領域に他の部品を配置することも困難となる。従って、このような入賞装置では、遊技盤の前後方向で大きくスペースを使用することとなり、装置のコンパクト化を図ることが難しい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、遊技球を内部に誘導可能に構成された遊技機用可変入賞装置及びこれを備えた遊技機において、遊技盤前後方向のコンパクト化を図ることができる構成を提供することを目的とする。
本発明の遊技機用可変入賞装置は、遊技機の遊技盤に直接又は他部材を介して間接的に固定され、前記遊技盤の前面と直交する前後方向において少なくとも前記遊技盤の前方側に、前記遊技盤の前面に沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口が形成されてなる筐体と、
少なくとも前記遊技盤の前面の前方側において前記誘導口を閉鎖可能な閉鎖部を備え、前記閉鎖部が前記誘導口を閉鎖する閉鎖位置と前記閉鎖部が前記閉鎖位置のときよりも遊技球が進入しやすい開放位置とで変位する開閉部材と、
駆動力を生じさせる駆動源と、
前記開閉部材と連動可能に構成されると共に前記駆動源の駆動力を受けて前記開閉部材を前後に変位させる構成をなし、前記閉鎖位置のときには前記閉鎖部を前記遊技盤の前方側に突出させて前記誘導口を閉鎖し、前記開放位置のときには前記閉鎖部を前記閉鎖位置のときよりも後退させて前記誘導口を開放するように前記開閉部材を変位させる伝達機構と、
を備え、
前記開閉部材は、前記伝達機構から作用を受ける被作用部が形成されており、
前記伝達機構は、前記開閉部材の上方又は下方若しくは側方において前記被作用部を前記遊技盤の後面よりも前方側の範囲で動作させるように構成され、
前記開閉部材は、前記開放位置にあるときに当該開閉部材の後端が前記遊技盤の後面と同位置又は当該後面の前方に位置するように構成されており、
前記駆動源は、前記遊技盤の後面よりも前方側において左右方向に直線的に移動するプランジャを有し、
前記伝達機構は、
前記駆動源の側方に配置されるとともに前記プランジャの左右方向の変位と連動して回動する構成をなし、前記遊技盤の後面よりも前方側において上下方向に延びる軸を中心として回動可能とされた第1伝達部材と、
上下方向において前記開閉部材と前記駆動源との間に配置されるとともに、前記遊技盤の後面よりも前方側における上下方向の軸線を中心として回動可能に構成され、且つ前記第1伝達部材からの作用を受けて回動し、その回動動作によって前記開閉部材の前記被作用部を前後方向に移動させる第2伝達部材とを有し、
前記第1伝達部材において前記第2伝達部材に作用する部分が前記遊技盤の後面よりも前方側で変位し、
前記第2伝達部材において前記第1伝達部材から作用を受ける部分及び前記開閉部材の前記被作用部に作用する部分が前記遊技盤の後面よりも前方側で変位することを特徴とする。

本発明の遊技機は、上記遊技機用可変入賞装置が遊技盤に配置されていることを特徴とする。
本発明の遊技機用可変入賞装置及び遊技機では、開閉部材の上方又は下方若しくは側方において伝達機構から作用を受ける被作用部が形成されており、伝達機構はその被作用部を遊技盤の後面よりも前方側の範囲で動作させるように構成されている。そして、開閉部材は、開放位置のときでも後端が遊技盤の後面と同位置又はこれよりも前方に位置するようになっている。
この構成では、伝達機構の作用を受けて動作する開閉部材が遊技盤の後面から前方側の領域において開放位置と閉鎖位置とに変位することになり、特に、開閉部材は、後方側に退避した開放位置のときでも後端が遊技盤の後面と同位置またはこれよりも前方に位置するようになっているため、開閉部材が遊技盤の後側に配置される部品と干渉することがなくなり、ひいては、装置を全体的に遊技盤の後面よりも前方に配置しやすくなるため、遊技盤後方のスペースを入賞装置以外の他の用途に有効に利用することができる。
また、伝達機構についても、上記のように配置される開閉部材の上方又は下方若しくは側方で当該開閉部材を動作させるように配置されているため、伝達機構が後方側に嵩張ることがなく、入賞装置全体として前後方向のコンパクト化(特に後方領域の削減)を図りやすくなる。
また、本発明において、開閉部材は、被作用部を自身の後部側に形成し、伝達機構は、開閉部材を変位させるときに被作用部を遊技盤の前面と後面との間の厚み内で変位させるように構成されていてもよい。
このようにすると、開閉部材の被作用部、及び伝達機構における被作用部に作用する部分が誘導口の下方に入り込むことがなく、誘導口から入賞した遊技球がこれら部分と接触することがなくなり、球噛みや球詰まりなど遊技球の円滑な流下を妨げる虞がない。また、遊技盤の前方側から開閉部材を不正に開放する操作が行いにくくなり、不正開放操作による不正賞球獲得を効果的に防止することができる。
また、本発明において、開閉部材は、開放位置のときに前端が遊技盤の前面よりも前方に位置するように構成されていてもよい。
この構成では、開放位置のときに開閉部材の後端を遊技盤後面に収めつつも、前端については完全に遊技盤内に収めることなく遊技盤前側の領域を利用して配置することができるため、開閉部材の前後方向の幅を大きく形成することができる。このように前後方向の幅を大きく形成すると、閉鎖位置のときに、開閉部材をより前方位置まで及ぼすことができ、誘導口をより確実に閉鎖すると共に開閉部材上方においてより円滑に遊技球を流下させることができる。
また、開放位置のときに開閉部材の前端が遊技盤前側にある程度突出して配置されるため、開放位置から閉鎖位置までの開閉部材の移動距離が短縮され、開放状態となっている誘導口を閉鎖するまでに要する時間を短縮することができる。従って、開閉部材を閉鎖する制御の開始後に余分な遊技球が誘導口内に進入してしまうことを抑制することができる。
更に、開放位置のときに開閉部材の一部を遊技盤前面の前方に突出させたままとしているので、開放位置から閉鎖位置に変位する際に、開閉部材の前端が遊技盤の前面の開口端或いはこの付近の部材に引っ掛かりにくくなり、開放状態が意図せずに維持されてしまうことをより確実に防ぐことができる。
また、本発明において、筐体には、遊技盤の前面に沿って配置される板状の台板が設けられていてもよい。そして、台板には、開閉部材の上方側において前方側に突出する庇部が設けられ、この庇部は、開閉部材が開放位置となったときに当該開閉部材の前端を上方で被覆するように構成してもよい。
この構成では、開閉部材が開放位置にあるときには、誘導口に向けて流下してきた遊技球が開閉部材に接触する前に、或いは開閉部材に接触することなく庇部に接触しやすくなるため、開閉部材に対して遊技球による直接的な衝撃が加わることを抑制ないし防止することができる。従って、開閉部材やこれと連動する伝達機構等に対して遊技球の接触に起因するダメージが加わりにくくなり、製品の寿命を確実に延ばすことができる。
また、開放位置のときには、開閉部材の前端を遊技盤前面の前方側にある庇部の下方位置でとどめておくことができるため、この構成でも、開放位置から閉鎖位置までの開閉部材の移動距離が短縮され、開放状態となっている誘導口を閉鎖するまでに要する時間を短縮することができる。従って、開閉部材を閉鎖する制御の開始後に余分な遊技球が誘導口内に進入してしまうことを抑制することができる。
また、本発明において、筐体には、遊技盤の前方側において開閉部材の上方側となる領域を含み該遊技盤の前面と略平行に配置される板状の前飾り板が設けられており、
開閉部材は、閉鎖位置のときに前端が前飾り板との間に遊技球の半径よりも小さい幅だけ離間するように配置されるように構成してもよい。
この構成では、開閉部材の上方側となる領域を含む前飾り板が形成され、開閉部材が閉鎖位置のときに前端を前飾り板に当接させず離間するように配置されているため、開放位置のときに後方への移動距離を短縮することができ、ひいては、伝達機構が後方側に嵩張ることがなく、入賞装置全体として前後方向のコンパクト化(特に後方領域の削減)を図りやすくなる。また、開閉部材が閉鎖位置に移動したときに、前端が前飾り板に衝突しないため、破損し難くなり、製品寿命の長期化を図りやすくなる。
また、前飾り板が配置されているため、開閉部材の前方を覆うことで開閉部材への直接的な不正防止効果が高まるのは言うまでもなく、開閉部材の前端が離間した状態であっても誘導口をより確実に閉鎖すると共に開閉部材上方においてより円滑に遊技球を流下させることができる。また、開放位置から閉鎖位置までの開閉部材の移動距離が短縮され、開放状態となっている誘導口を閉鎖するまでに要する時間を短縮することができる。従って、開閉部材を閉鎖する制御の開始後に余分な遊技球が誘導口内に進入してしまうことを抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用可変入賞装置を備えた遊技機を例示する正面図である。 図2(A)は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材が閉鎖位置にあるときの前側の斜め上方から見た斜視図であり、図2(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図である。 図3(A)は、図2(A)の遊技機用可変入賞装置の正面図であり、図3(B)は、その背面図である。 図4(A)は、図2の遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材が閉鎖位置にあるときの平面図であり、図4(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの平面図である。 図5は、図2の遊技機用可変入賞装置を前側の斜め上方から見た分解斜視図である。 図6は、図2の遊技機用可変入賞装置を後側の斜め下方から見た分解斜視図である。 図7(A)は、図3(A)のA−A断面を概略的に示す断面図であり、図7(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図7(A)に対応した断面図である。 図8(A)は、図3(A)のB−B断面を概略的に示す断面図であり、図8(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図8(A)に対応した断面図である。 図9(A)は、図3(A)のC−C断面を概略的に示す断面図であり、図9(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図9(A)に対応した断面図である。 図10(A)は、図3(A)のD−D断面を概略的に示す断面図であり、図10(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図10(A)に対応した断面図である。 図11は、駆動源、伝達部材及び開閉部材の連係状態で斜め後方側からの様子を示す説明図であり、図11(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を示す図であり、図11(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの様子を示す図である。 図12は、駆動源、伝達部材及び開閉部材の連係状態で斜め前方からの様子を示す説明図であり、図12(A)は、開閉部材が閉鎖位置にあるときの様子を示す図であり、図12(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの様子を示す図である。 図13(A)は、本発明の第2実施形態に係る遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材が閉鎖位置にあるときの前側の斜め上方から見た斜視図であり、図13(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図である。 図14は、図13の遊技機用可変入賞装置に関し、開閉部材が閉鎖位置にあるときの平面図である。 図15(A)は、図14のE−E断面を概略的に示す断面図であり、図15(B)は、開閉部材が開放位置にあるときの図15(A)に対応した断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る遊技機用可変入賞装置10及びそれを備えた遊技機1を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図1は、第1実施形態に係る遊技機用可変入賞装置10を備えた遊技機1を例示する正面図であり、まず、図1を参照して遊技機1の構成を概説する。
(遊技機の構成)
図1に示す遊技機1は、いわゆるパチンコ機として構成されるものであり、木板(ベニヤ板)、アクリル板等によって構成される遊技盤2の盤面(前面2b)に沿って遊技球Bの発射を誘導するガイドレール5が設けられ、このガイドレール5等によって区画された形態で遊技領域が形成されている。また、遊技盤2の中央付近には、各種表示を行い得る液晶表示部3が配置され、この液晶表示部3の下方には、始動誘導口7が配置されている。そして、液晶表示部3の下方側において、始動誘導口7の横方向に、本発明に係る遊技機用可変入賞装置10が配置されている。なお、遊技機1には、遊技盤2の前方において当該遊技盤2の盤面(前面2b)とほぼ平行に透明板(ガラス板等)が配置され、ガイドレール5等によって区画された遊技領域内において透明板と遊技盤2との間を遊技球が流下するように構成されている。
(遊技機用可変入賞装置の構成)
次に、第1実施形態に係る遊技機用可変入賞装置10について説明する。
図1に示すように、遊技機用可変入賞装置10(以下、入賞装置10ともいう)は、遊技盤2に固定されて用いられるものであり、その一部が遊技盤2の前方側から視認可能となるように露出した状態で配置されている。この入賞装置10は、図1及び図4に示すように遊技盤2の前面2b(盤面)の前方側において上方側に開放した開口形態で配される誘導口20を備えている。この誘導口20は、後述する開閉部材21によって開閉される構成をなしており、開閉部材21が開放位置となったときに開放状態となり、前面2bに沿って流下する遊技球を内部に誘導することができるようになっている。なお、図1等に示す入賞装置の代表例では、誘導口20が大入賞口として機能するアタッカーとしての例を示すが、遊技球が入賞し得る構成であれば電動チューリップや役物等の様々な入賞装置に適用できることは勿論である。
なお、図4、図7、図8、図9及び図10では、遊技盤2の前面2b(盤面)及び後面2cの位置を二点鎖線にて仮想的に示している。
本明細書において、「前後方向」とは、遊技盤2の前面2b(盤面)と直交する方向を意味し、前面2b(盤面)に対し遊技者が位置するべき側を前方側、それとは反対側(即ち、遊技機1奥側)を後方側とする。また、「上下方向」とは、遊技領域を遊技球が流下する方向(鉛直方向)を意味し、鉛直上方側を上方、鉛直下方側を下方とする。また、「左右方向」とは、上記「前後方向」及び「上下方向」と直交する方向を意味する。遊技機前方側から見て左側を左方向、右側を右方向とする。
ここで、図2〜図12等を参照し、入賞装置10を構成する各部品について詳述する。
図2〜図6に示すように、入賞装置10は、遊技盤2に直接的に固定されると共に遊技盤2の前方側に当該遊技盤2の前面2bに沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口20が形成されてなる筐体80と、遊技盤2の前面2bの前方側において誘導口20を閉鎖可能な閉鎖部21aを備え、閉鎖部21aが誘導口20を閉鎖する閉鎖位置とその閉鎖位置のときよりも遊技球が進入しやすい開放位置とで変位する開閉部材21と、駆動力を生じさせる駆動源40とを備えている。更に、入賞装置10は、開閉部材21と連動可能に構成されると共に駆動源40の駆動力を受けて開閉部材21を前後に変位させる構成をなし、閉鎖位置のときには閉鎖部21aを遊技盤2の前方側に突出させて誘導口20を閉鎖し、開放位置のときには閉鎖部21aを閉鎖状態のときよりも後退させて誘導口20を開放するように開閉部材21を変位させる伝達機構30(第1伝達部材31、第2伝達部材32)と、誘導口20から内部に進入した遊技球を検出する球検出部62とを備えている。
以下、各構成要素について詳述する。
まず、開閉部材21について説明する。
開閉部材21は、図5、図6等に示すように、長手状且つ略板状に構成されており、図2(A)、図4(A)に示すように、筐体80に形成された誘導口20を閉塞し得るように当該筐体80に保持されている。この開閉部材21は、図2(A)(B)及び図4(A)(B)に示すように、遊技盤2の前面2bの前方側に突出して誘導口20を閉鎖する位置(閉鎖位置(図2(A)、図4(A)))と、その閉鎖位置のときよりも誘導口20に遊技球が進入しやすくなる位置(開放位置(図2(B)図4(B)))とで変位するようになっている。
開閉部材21は、図5及び図6に示すように、主として、略板状に形成され誘導口20を閉鎖し得るように機能する閉鎖部21aと、開閉部材21の下面側における後端部21c付近(後部側)かつ中央部付近から下方側に突出するように凸状に形成された被作用部21bと、開閉部材21の上面側における後端部21c付近かつ中央部付近から上方向に突出する上側摺動部21dと、開閉部材21の下面側における後端部21c付近(後部側)かつ中央部付近から下方向に突出する下側摺動部21eとを備えている。また、開閉部材21の前端は、下面側が前方に向かって高位置となるように傾斜している。
開閉部材21の上側摺動部21dは、図3(B)及び図6に示すように、後述する台板部材85の上側ガイド部85dに沿って前面2bの前後方向に摺動可能に設けられている。また、図7(A)(B)及び図8(A)(B)に示すように、上側摺動部21dは、開閉部材21が閉鎖位置に位置する際に、台板85aの一部に接触することで開閉部材21を閉鎖位置より前方への移動を規制する。一方で、開閉部材21の下側摺動部21eは、図5、図9及び図10に示すように、後ケース体82の下側ガイド部82bに沿って前面2bの前後方向に摺動可能に設けられている。また、図9(A)(B)及び図10(A)(B)に示すように、下側摺動部21eは、開閉部材21が閉鎖位置に位置する際に、後ケース体82の前側の周壁部82aの一部に接触することで開閉部材21を閉鎖位置より前方への移動を規制する。このように、開閉部材21の上側摺動部21d及び下側摺動部21eが前面2bに直交する前後方向に摺動し、開閉部材21の動作をガイドするとともに、開閉部材21が閉鎖位置と開放位置とに変位することができる。一方で、開閉部材21の左端が、後ケース体82の左側ガイド部82fあるいは前ケース体81の左側ガイド部81fに支持されるとともに、開閉部材21の右端が、後ケース体82の右側ガイド部82g及び前ケース体81の右側ガイド部81gの一連のガイド部に沿って移動することで、安定的に開閉部材21を変位させることができる。
被作用部21bは、開閉部材21の後部側において伝達機構から作用を受けるように構成された部分であり、後述する第2伝達部材32と連結されるとともに、この第2伝達部材32の先端部と連動して前後動するように構成されている。本構成では第2伝達部材32(後述)が回動可能に構成され、その回動に応じて第2伝達部材32の先端部に形成された作用部32dが前後動するようになっており、図7(A)、図8(A)、図9(A)及び図10(A)に示すように、第2伝達部材32の作用部32dが遊技盤2の前面2bに近い前方位置に移動するときには、被作用部21bも連動して前方に移動し、この作用部32dの変位に応じて開閉部材21が前方位置(閉鎖位置)に移動することとなる。一方、図7(B)、図8(B)、図9(B)及び図10(B)に示すように、第2伝達部材32の作用部32dが遊技盤2の後面2c側に近い後方位置に移動するときには、被作用部21bも連動して後方に移動し、この作用部32dの変位に応じて開閉部材21が後方位置(開放位置)に移動することとなる。
本構成では、図2(A)、図9(A)、図10(A)のように開閉部材21が閉鎖位置にあるときには、閉鎖部21aが誘導路60の上方で誘導口20を塞ぐように遊技盤2の前方側(より詳しくは、後述する庇部86の前方側)に突出して配されるようになっている。また、図2(B)、図9(B)、図10(B)のように開閉部材21が開放位置にあるときには、閉鎖部21aが誘導路60の上方から退避し、誘導口20を開放するように配されることとなる。そして、このように開放位置にあるときには、開閉部材21の後端部21cは、遊技盤2の後面2cと同位置又はこれよりも前方に位置するようになっている。なお、図7(B)、図8(B)等に示す例では、開閉部材21が開放位置にあるときに、開閉部材21の後端部21cが遊技盤2の後面2cと前後方向においてほぼ同位置となる場合を示しているが、開閉部材21が開放位置にあるときに開閉部材21の後端が遊技盤2の後面2cよりもある程度離れた前側に位置するようになっていてもよい。
また、図7(B)、図8(B)のように、開閉部材21が開放位置にあるときには、開閉部材21の前端は、遊技盤2の前面2bよりも前方に位置するようになっている。より具体的には、後述する台板部材85(筐体80)において遊技盤2の前面2bの前方に突出するように庇部86が形成されており、開閉部材21は、開放位置のときに当該開閉部材21における遊技盤2の前面2bの前方に突出する部分の大部分が庇部86の下方側に配されるようになっている。なお、図7(B)、図8(B)の例では、開放位置のときに当該開閉部材21の上面部前端が庇部86の前端位置よりもやや後方となるように構成されていてもよく、開閉部材21の上面部前端が庇部86の前端位置よりもやや前方となるように構成されていてもよい。更に、本構成では、図7、図8のように、伝達機構30(後述)の作用を受ける被作用部21bが、遊技盤2における前面2bと後面2cの間の厚み内で変位するようになっている。
次に、筺体80について説明する。
筐体80は、開閉部材21、駆動源40、第1伝達部材31、第2伝達部材32及び球検出部62等を収容すると共に入賞装置10の外殻をなすものであり、例えば樹脂材料などによって箱状に構成されている。この筐体80は、図2〜図6に示すように、遊技盤2に固定される台板部材85と、台板部材85の前側に配置され、上部に遊技球を受け入れる誘導口20が形成されてなる前ケース体81と、台板部材85の後側に配置され、駆動源40及び伝達機構30が収容される後ケース体82と、後ケース体82の下側に配置され、駆動源40及び第1伝達部材31を下方側から支持する下ケース体83とを備えている。そして、これらがねじ等の締結部材によって一体的に組付けられている(図5及び図6等を参照)。また、前ケース体81の前方側には、前面に図柄等が施される前飾り部材87が設けられ、前ケース体81に一体的に組み付けられている。
この筐体80は、図7、図8、図9及び図10のように、開閉部材21、第1伝達部材31、第2伝達部材32、駆動源40を内部に収容して直接的に保持するように構成されている。具体的には、台板部材85と後ケース体82とによって閉鎖された閉鎖空間に第2伝達部材32が組み付けられ、後ケース体82と下ケース体83とによって閉鎖された閉鎖空間に第1伝達部材31及び駆動源40が組み付けられ、前ケース体81と台板部材85と後ケース体82とによって閉鎖された空間に球検出部62が組み付けられるようになっている。
図2(A)のように、筐体80の上面部には、遊技盤2の前面2bに沿うように誘導樋50が形成されている。この誘導樋50は、図2(A)のように開閉部材21が閉鎖位置にあるときに当該開閉部材21の上流側に隣接して配置される上流側誘導樋52と、開閉部材21が閉鎖位置にあるときに当該開閉部材21の下流側に隣接して配置される下流側誘導樋51とにより構成されている。そして、筐体80において上流側誘導樋52と下流側誘導樋51との間に形成される開口部が誘導口20となっている。この誘導口20は、入賞口として機能する部分であり、当該誘導口20を遊技球が通過したときにこの通過した遊技球が球検出部62(後述)によって検出され、所定の遊技(例えば賞球の払い出し)が行われるようになっている。
具体的には、前ケース体81の周壁部81cの一部をなす上側の壁部52aが上流側誘導樋52の底壁部となっており、もう一方の上側の壁部51aが下流側誘導樋51の底壁部となっている。上流側誘導樋52は、この壁部52aと、前ケース体81及び台板85aにおける壁部52aに隣接する部分とによって構成されており、壁部52a上を遊技球が右方向に転がるようになっている。また、下流側誘導樋51は、この壁部51aと、前ケース体81及び台板85aにおける壁部51aに隣接する部分とによって構成されており、壁部51a上を左方向に転がるように遊技球が流下するようになっている。この誘導樋50では、壁部52aにおける左右方向一方側(壁部51a側)の端部と、壁部51aにおける左右方向他方側(壁部52a側)の端部と、前ケース体81と、台板85aとによって誘導口20が形成されており、これらによって囲まれる開口領域が遊技球の取り込み口となっている。この構成では、図2(A)のように開閉部材21が閉鎖位置にあるときには、開閉部材21上に流下してきた遊技球が、開閉部材21の上を転がり、下流側誘導樋51側に導かれることとなる。また、図2(B)のように後述する開閉部材21が開放位置にあるときには、誘導口20上方に流下してきた遊技球が、誘導口20から内部に進入することとなる。なお、図2等に示す例では、上流側誘導樋52は、誘導口20側が高位となるように傾斜しているが、反対に傾斜するように形成されていてもよい。即ち、誘導口20側が低位であり、誘導口20とは反対側が高位となるように形成されていてもよい。これによって、上流側誘導樋52上を転がる遊技球は、誘導口20側に導かれることになる。
また、図2に示すように、筐体80の内部には、誘導口20側を上流側として当該誘導口20から進入する遊技球を下流側に設けられた排出部60a(図3(B)参照)へ誘導する誘導路60が形成されている。図2に示すように、誘導路60は、前ケース体81の板部81a及び上壁部81eと、後ケース体82の周壁部82aと、下ケース体83の貫通孔83aと、前飾り部材87の後方に配置される球検出部62などによって構成されている。この誘導路60は、遊技球を1球ずつ通す流路として機能しており、具体的には、前ケース体81の板部81aの後方側且つ後ケース体82の周壁部82aの前方側において、前ケース体81の上壁部81eの上部を球検出部62の遊技球通過孔62aに向かって遊技球(誘導口20から進入した遊技球)が通るようになっている。また、球検出部62の下方側には、遊技球通過孔62aに対して排出部60aが連通している。また、前ケース体81における上壁部81eは、球検出部62側が低位になるように傾斜している。更に、前ケース体81において遊技盤2の前面2bの前方側(遊技者側)から見て左下方向に形成された所定の空間から、下ケース体83に形成された貫通孔83aへと遊技球が誘導されるようになっている。
前飾り部材87は、図5及び図6に示すように、遊技盤2の前面2bと略平行に配置される板状の前飾り板87aと、当該前飾り板87aから後方に突出する取付部87bとを備えており、取付部87bには、前飾り部材87の後方側から締結部材88を取り付ける孔部87cが設けられている。
前ケース体81は、図5及び図6に示すように、遊技盤2の前面2bと略平行に配置される板状の板部81aと、当該板部81aから後方に突出する周壁部81cとを備えており、板部81aには、筺体80の組み立て時に、前飾り部材87の取付部87bを貫通させる案内孔81bが設けられている。周壁部81cは、板部81aの外周部に沿った枠状に構成されており、前ケース体81の上端側において左右に所定距離隔てて配置される一対の壁部51a、52a(上述の下流側誘導樋51、上流側誘導樋52のそれぞれの底壁)と、前ケース体81の左右両側において上下に延びるように配置される一対の側壁91、92と、これら側壁91、92の下端部側を連結する形態で配置される底壁93とを有しており、上述したように、一対の壁部51a、52aの間に形成される開口部が上記誘導口20として機能している。また、上記誘導口20の左右端部(即ち、壁部51a、52aの開口側の端部)から垂れ下がる構成で一対の内壁部94、95が形成されており、更に、壁部51a、52aから所定距離隔てた下方位置且つ底壁93の上方位置において、壁部52aと段差状となるように上壁部81eが設けられている。本構成では、上記内壁部94、95及び上壁部81eによって左右及び下方が囲まれ、前飾り板87a及び台板85aによって前後が囲まれるように誘導路60が構成されており、誘導口20から下方に入り込んだ遊技球がこの誘導路60によって導かれるようになっている。誘導路60において、上壁部81eは、一方の内壁部95側に隣接して配置されると共に、他方の内壁部94とは隙間を隔てて配置され、さらに左側が下がるように(内壁部94側となるにつれて下方位置となるように)傾斜して設けられている。従って、誘導路60内に入り込んだ遊技球は、上壁部81eの上面部を左側(内壁部94側)に転がり、上壁部81eと内壁部94の間に形成された隙間から落下することとなる。また、その隙間の下方側には、前ケース体81の後方側から球検出部62を組み付けて収容する収容部81dが形成されており、上記隙間から落下した遊技球はこの球検出部62に形成された孔内を通過して検出されるようになっている。
また、一方の内壁部94における開閉部材21付近(壁部51aの誘導口側端部付近)には略三角形突起状の左側ガイド部81fが形成されており、他方の内壁部95における開閉部材21付近(壁部52aの誘導口側端部付近)には左上方に向かって凹形状の右側ガイド部81gが設けられている。また、前ケース体81には、遊技盤2の前面2bの前方側(遊技者側)から見て左下に、内壁部94と上壁部81eとの間の隙間から下方に続く遊技球誘導経路が形成され、当該経路内の底壁部には遊技球を後方側に誘導する凸状形態のレール部81hが設けられている(図3(B)及び図4(B)参照)。なお、このレール部81hは、後述する下ケース体83に形成されたレール部83bに隣接して続くようになっており、レール部81h上を転がる遊技球は、続いて、その後方のレール部83b上を転がって外部に排出されるようになっている。
また、図2に示すように、誘導口20の下方に位置する誘導路60の底壁(前ケース体81の上壁部81e)上には、2つの誘導突起部82cが所定の間隔を隔てて設けられている。具体的には、図5に示すように、略三角柱形状を有し、後ケース体82から突出するように形成されるとともに、図2に示すように、前ケース体81における上壁部81eの上面に接するように構成されている。これによって、誘導口20に流入した遊技球が誘導路60(前ケース体81の上壁部81e)を流下する際に、誘導突起部82cに接触させて前方側に流下方向を規制することができ、誘導路60内で遊技球の流れが不規則に変化して球詰まりが発生することを回避することができる。
前ケース体81に組み付けられる台板部材85は、図5及び図6に示すように、遊技盤2の前面2bに隣接して配置される板状の台板85aと、この台板85aから後方に突出する略板状の突出部85bとを備えている。突出部85bには、上方向に向かって凹形状となるように構成され且つその内壁面で開閉部材21の上側摺動部21dをガイドするように機能する上側ガイド部85dが形成されている。また、突出部85bの下方には、後述する後ケース体82が嵌まり込んだ状態で組み付けられるようになっている。具体的には、台板85aを厚さ方向(前後方向)に貫通する貫通孔85cが形成されている。そして、台板部材85の後方側から後ケース体82を組み付けることで、当該貫通孔85c内に嵌合する構成で後ケース体82が配置されることになる。
後ケース体82は、図5及び図6に示すように、前後左右の四方を囲むような周壁部82aによって構成されており、上下両方向から内部に部品を組み付けて収容できるように所定の空間が形成されている。そして、上方からは、第2伝達部材32を組み付けて収容し、下方からは第1伝達部材31及び駆動源40を組み付けて収容している。また、後ケース体82の上側において中央左寄り部分には下方側に凹むように構成され且つ後述する作用部32dが出入り可能となるように構成された切欠状の後側開口部82eが形成されている。また、後ケース体82の上面部左端側には、前後方向に延びるリブ状に構成され且つ開閉部材21の左端部をガイドするように構成された左側ガイド部82fが形成され、後ケース体82の上面部右端側には、前後方向に延びるリブ状に構成され且つ開閉部材21の右端部をガイドするように構成された右側ガイド部82gが形成されている。
下ケース体83は、図5及び図6に示すように、上方の壁部を除く略直方体状に形成され、上方から内部に部品を組み付けて収容できるように所定の空間が形成されている。また、下ケース体83の左側には、前後方向に貫通する貫通孔83aが設けられている。そして、上方からは、第1伝達部材31及び駆動源40を組み付けて収容している。また、下ケース体83を、後ケース体82に、下方側から組み付けることで、筺体80の一部を構成している。
球検出部62は、図2及び図4(B)に示すように、開閉部材21の下方側において、遊技盤2の後面2cよりも前側の領域に配置されている。また、遊技球通過孔62aが遊技盤2の後面2cよりも前側の領域に位置されており、誘導路60を通過する遊技球を検出するように機能している。また、球検出部62は、上面部62bの一部が誘導路60内に面し、他の部分が下ケース体83に覆われるように筺体80の内部に保持されており、上面部62bの誘導路60内に面する部分において上面部62b側から下面部62c側に連通するように遊技球通過孔62aが形成されている。そして、この遊技球通過孔62aを通過する遊技球Bを検出するように構成されている。また、球検出部62は、上面部62b及び下面部62cが略水平の状態で筐体80内に保持され、遊技球通過孔62aが上方前側から下方後側に続くように配置されて、上面部62b側から遊技球通過孔62a内に入り込んだ遊技球がこの遊技球通過孔62aによって下方側に導かれるようになっている。遊技球通過孔62aを通過した遊技球は、この遊技球通過孔62aの後方側且つ下方側に設けられた排出部60aに誘導され、排出部60aから装置外に排出されるようになっている。
また、図3、図7、図8に示すように、台板部材85の台板85aには、開閉部材21の上方において、遊技盤2aの前方に延出する庇部86が設けられている。具体的には、庇部86は、台板部材85の台板85aに形成された貫通孔85cの上側の縁に沿うように設けられており、前方に向かって低位置となるように傾斜している。これによって、開閉部材21が閉鎖位置に位置する際は、図7(A)及び図8(A)に示すように、庇部86は開閉部材21の閉鎖部21aの真上に位置し、開閉部材21が開放位置に位置する際は、図7(B)及び図8(B)に示すように、庇部86は開閉部材21の前端を上方から覆うように位置している。
また、本構成の筺体80には、図3に示すように、第2伝達部材32と干渉を回避するための前側開口部82d、後側開口部82eが形成されている。前側開口部82dは、図3(A)及び図9に示すように、後ケース体82の前側の周壁部82aに略長方形状の貫通孔として形成されている。後側開口部82eは、図3(B)に示すように、後ケース体82の後側の周壁部82aに、開閉部材21と第2伝達部材32の一部を後側に投影した形状の貫通孔として形成されている。そして、図9(B)に示すように、開閉部材21が開放位置に位置する際に、第2伝達部材32の被作用部32eが前側開口部82dに後方側から入り込む構成になっている。また、図9(A)に示すように、開閉部材21が閉鎖位置に位置する際に、第2伝達部材32の作用部32dが後側開口部82eに前方側から入り込む構成になっている。このような構成によって、第2伝達部材32が筺体80と干渉することを回避し、第1伝達部材31、第2伝達部材32及び開閉部材21の可動域を広げることができ、開閉部材21の被作用部21bを筺体80内において遊技盤2の厚み内で変位するように構成することが可能となる。
次に、駆動源40について説明する。
図5、図6に示すように、駆動源40は、通電可能なコイルを備えたコイル部41と、プランジャ42と、ばね部材43とを備えている。そして、図3(B)、図7、図8のように、開閉部材21及び第2伝達部材32の下方側で且つ遊技盤2の前面2bよりも後側の領域に配置されている。そして、コイル部41によってプランジャ42を駆動することにより、後述する第1伝達部材31を後述する第1回動位置と第2回動位置とで変位させるように機能している。
プランジャ42は、図5及び図6に示すように、軸状に構成されると共に、その一部がコイル部41に形成された孔部(図示略)内に挿入されるようになっており、この孔部に沿って移動することによりコイル部41に対して直線的に相対移動するようになっている。このプランジャ42は、フランジ状に構成された先端部が後述する第1伝達部材31と嵌合することで第1伝達部材31に一体的に連結されており、第1伝達部材31はプランジャ42の変位に応じて回転運動するようになっている。
コイル部41は、金属線が複数周巻き回されてなる中空状の金属コイルからなり、この金属コイルの通電、非通電が切り替えられることにより、励磁状態と非励磁状態とに切り替わるようになっている。このコイル部41は、後ケース体82と下ケース体83とによって閉鎖された空間に収容されており、プランジャ42はこの空間内において右方向に突出するように位置している。また、プランジャ42は、コイル部41が非励磁状態のときには、ばね部材43によってプランジャ42の先端部がコイル部41から離間するように付勢され、図11(A)及び図12(A)に示す所定の突出位置に維持される。
一方、コイル部41が励磁状態のときには、図11(B)及び図12(B)のように、プランジャ42がコイル部41内に引き込まれ、上記突出位置のときよりも後方への突出量が小さくなる状態(没入位置)で維持される。このように、プランジャ42は、このコイル部41の通電状態に応じてコイル部41内に引き込まれた没入位置(図11(B)及び図12(B))とこの没入位置のときよりもコイル部41から突出する突出位置(図11(A)及び図12(A))との間で左右に直線的に移動するようになっている。
次に、伝達機構30について説明する。
伝達機構30は、開閉部材21と連動可能に構成され、駆動源40の駆動力を受けて動作するとともに、開閉部材21を閉鎖位置と開放位置とで変位させるように構成されている。この伝達機構30は、駆動源40側に配されてこの駆動源40からの作用を受けて動作する第1伝達部材31と、第1伝達部材31の作用を受けて変位すると共に開閉部材21に対して駆動力を伝達する第2伝達部材32とを備えている。
開閉部材21側に配置される第2伝達部材32は、図5及び図6に示すように、全体としてV字状(へ字状)の形態をなし、その屈曲部分で連結される第1延長部32bと第2延長部32cとを備えている。この第2伝達部材32は、屈曲部分が回転中心となるように、後ケース体82に形成されたボス(軸)に挿通される回転軸孔32aが形成されており、第1延長部32bは回転軸孔32aを中心とする半径方向に延出しており、第2延長部32cは回転軸孔32aを中心とする半径方向であって第1延長部32bとは異なる方向に延出している。第1延長部32bの延出方向端部(先端部)には、回転軸孔32a側に凹むU字状の作用部32dが形成されており、第2延長部32cの延出方向端部(先端部)には、回転軸孔32a側に凹むU字状の被作用部32eが形成されている。
この第2伝達部材32は、開閉部材21と連動可能に構成され、第1伝達部材31から作用を受けて開閉部材21を閉鎖位置と開放位置とで変位させるように機能している。具体的には、図9、図10、図11、図12に示すように、第2伝達部材32の被作用部32eが、第1伝達部材31の作用部31cと嵌合状態(遊嵌状態)で連結しており、第1伝達部材31の往復動(往復回動)に伴う作用部31cの往復動と連動して被作用部32eが回動することで第2伝達部材32全体が回動動作するようになっている。そして、この第2伝達部材32は、第1伝達部材31の回動に応じて、図9(A)、図10(A)、図11(A)及び図12(A)に示すような回動位置(図9(B)等に示す位置に対し上方から見て反時計回りに回転した第3回動位置)と、図9(B)、図10(B)、図11(B)及び図12(B)に示すような回動位置(図9(A)等に示す位置に対し上方から見て時計回りに回転した第4回動位置)とで、回転軸孔32aを中心として(より詳しくは上下方向の回転軸線を中心として)回転運動するようになっている。
そして、このような第2伝達部材32の回動動作が開閉部材21の直進動作に変換されるようになっている。上述したように、開閉部材21は、前後方向に往復動可能となるように保持されており、第2伝達部材32は、図9、図10のように、自身の回動に伴って開閉部材21に形成された被作用部21bを前後に往復動させることで、開閉部材21を前後に往復動させている。具体的には、第1延長部32bがある程度長く構成され、作用部32dが回転軸孔32aからある程度遠い位置となっているため、開閉部材21の回動動作に伴って作用部32dがほぼ前後方向に往復動し、これと嵌合(遊嵌)する被作用部21bも開閉部材21の回動動作に伴って前後方向に往復動するようになっている。
第1伝達部材31は、第2伝達部材32と連動可能に構成され、駆動源40から駆動力を受けて動作すると共に第2伝達部材32を変位(回動)させるように機能している。この第1伝達部材31は、図5及び図6に示すように、軸状に構成される作用部31cと、作用部31cから延設される延出部31bと、延出部31bの一端から上方及び下方にそれぞれ突出する回転軸31aとを備えている。そして、図5に示すように、第1伝達部材31の作用部31cと延出部31bの間には貫通孔である嵌合部31dが形成されており、図12(A)に示すように、嵌合部31dがプランジャ42の先端部と嵌合することでプランジャ42と第1伝達部材31とが連動して動作するようになっている。プランジャ42は、コイル部41の駆動及び駆動解除に伴って左右方向に直線的に往復運動するようになっており、第1伝達部材31は、プランジャ42の変位に応じ、図9(A)、図10(A)、図11(A)及び図12(A)に示すような回動位置(図9(B)等に示す位置に対し上方から見て反時計回りに回転した第1回動位置)と、図9(B)、図10(B)、図11(B)及び図12(B)に示すような回動位置(図9(A)等に示す位置に対し上方から見て時計回りに回転した第2回動位置)とで、上下方向に延びる回転軸31aを中心として回転運動するようになっている。ここで、「反時計回り」及び「時計回り」とは、それぞれ入賞装置10の上方から下方に向かって見たときの反時計回り及び時計回りの方向である。
(遊技機用可変入賞装置の動作)
次に、以上のような構成を有する入賞装置10の動作について概略を説明する。このような入賞装置10において、コイル部41が通電されていないときには、ばね部材43の付勢によってプランジャ42が突出位置に維持され、これにより第1伝達部材31が、図9(A)及び図10(A)に示すような回動位置(上述の第1回動位置)で維持されることになる。そして、このように第1伝達部材31が第1回動位置にあるときには、第2伝達部材32の被作用部32eが第1伝達部材31の作用部31cに連動して保持されるため、第2伝達部材32は、図9(A)及び図10(A)に示すような回動位置(上述の第3回動位置)で維持されることになる。そして、このように第2伝達部材32が第3回動位置にあるときには、前方側にある第2伝達部材32の作用部32dに対応する前方位置で開閉部材21の被作用部21bが保持されるため、開閉部材21は、図9(A)、図10(A)、図11(A)、図12(A)に示すように遊技盤2の前方側に大きく突出して誘導口20を閉鎖する閉鎖位置で維持されることになる。
一方、コイル部41が通電されると、ばね部材43の付勢に抗してプランジャ42がコイル部41内に引き込まれ、プランジャ42が没入位置に移動する。このとき、第1伝達部材31は、回転軸31aを中心として回転し、図9(B)及び図10(B)に示すような回動位置(上述の第2回動位置)で維持されることになる。そして、このように第1伝達部材31が第2回動位置にあるときには、第2伝達部材32の被作用部32eが第1伝達部材31の作用部31cに連動して保持されるため、第2伝達部材32は、図9(B)及び図10(B)に示すような回動位置(上述の第4回動位置)で維持されることになる。そして、第2伝達部材32が上記第4回動位置にあるときには、後方側にある第2伝達部材32の作用部32dに対応する後方位置で開閉部材21の被作用部21bが保持されるため、開閉部材21は、図9(B)、図10(B)、図11(B)、図12(B)に示すように大部分が遊技盤2の後方側に退避し、誘導口20を開放する開放位置で維持されることになる。
更に、再びコイル部41を非通電状態にすると、ばね部材43の付勢によってプランジャ42が突出位置に変位し、各構成部材が連動して、第2伝達部材32は上述の第1回動位置に、第1伝達部材31は上述の第3回動位置に、開閉部材21は誘導口20を閉鎖する閉鎖位置に変位することになる。また、図9及び図10に示すように、後ケース体82の周壁部82aの内側には、突起状のリブ82h,82i,82jが形成されており、リブ82hは、第2伝達部材32が第4回動位置に変位したときに第1延長部32bと当接することで、当該第2伝達部材32がその当接位置を超えて回動することを規制している。リブ82i,82jは、第1伝達部材31が第1回動位置に変位したときに延出部31bと当接することで、当該第1伝達部材31がその当接位置を超えて回動することを規制している。このように、リブ82h,82i,82jは、第1伝達部材31及び第2伝達部材32の回動を阻止するストッパーとしての機能を果たしている。また、第1伝達部材31は、回転軸31aが後ケース体82に支持され、回転軸31aから延出する延出部31bがリブ82i,82jによって支持されることとなり、遊技球が開閉部材21に衝突した場合にその反発などによって、ガタつく(回動)ことがなく、安定させることができる。
(第1実施形態の主な効果)
第1実施形態に係る入賞装置10では、伝達機構30は、開閉部材21の上方又は下方若しくは側方において被作用部21bを遊技盤2の後面2cよりも前方側の範囲で動作させるように構成されている。そして、このような構成により、開閉部材21は、開放位置のときでも後端部21cが遊技盤2の後面2cと同位置又はこれよりも前方に位置するようになっている。
この構成では、伝達機構30の作用を受けて動作する開閉部材21が遊技盤2の後面2cから前方側の領域において開放位置と閉鎖位置とに変位することになり、特に、開閉部材21は、後方側に退避した開放位置のときでも後端が遊技盤2の後面2cと同位置またはこれよりも前方に位置するようになっているため、開閉部材21が遊技盤2の後側に配置される部品と干渉することがなくなり、ひいては、装置を全体的に遊技盤2の後面2cよりも前方に配置しやすくなるため、遊技盤2後方のスペースを入賞装置10以外の他の用途に有効に利用することができる。
また、伝達機構30についても、上記のように配置される開閉部材21の上方又は下方若しくは側方で当該開閉部材21を動作させるように配置されているため、伝達機構30が後方側に嵩張ることがなく、入賞装置10全体として前後方向のコンパクト化(特に後方領域の削減)を図りやすくなる。
また、本実施形態において、開閉部材21は、被作用部21bを自身の後部側に形成し、伝達機構30は、開閉部材21を変位させるときに被作用部21bを遊技盤2の前面2bと後面2cとの間の厚み内で変位させるように構成されていてもよい。
このようにすると、開閉部材21の被作用部21b、及び伝達機構30における被作用部21bに作用する部分が誘導路60に入り込むことがなく、誘導路60に入賞した遊技球がこれら部分と接触することがなくなり、球噛みや球詰まりなど遊技球の円滑な流下を妨げる虞がない。また、遊技盤2の前方側から開閉部材21を不正に開放する操作が行いにくくなり、不正開放操作による不正賞球獲得を効果的に防止することができる。
また、本実施形態において、開閉部材21は、開放位置のときに前端が遊技盤2の前面2bよりも前方に位置するように構成されていてもよい。
この構成では、開放位置のときに開閉部材21の後端を遊技盤2後面2bに収めつつも、前端については完全に遊技盤2内に収めることなく遊技盤2前側の領域を利用して配置することができるため、開閉部材21の前後方向の幅を大きく形成することができる。このように前後方向の幅を大きく形成すると、閉鎖位置のときに、開閉部材21をより前方位置まで及ぼすことができ、誘導口20をより確実に閉鎖すると共に開閉部材21上方においてより円滑に遊技球を流下させることができる。
また、開放位置のときに開閉部材21の前端が遊技盤2前側にある程度突出して配置されるため、開放位置から閉鎖位置までの開閉部材21の移動距離が短縮され、開放状態となっている誘導口20を閉鎖するまでに要する時間を短縮することができる。従って、開閉部材21を閉鎖する制御の開始後に余分な遊技球が誘導口20内に進入してしまうことを抑制することができる。
更に、開放位置のときに開閉部材21の一部を遊技盤2前面2bの前方に突出させたままとしているので、開放位置から閉鎖位置に変位する際に、開閉部材21の前端が遊技盤2の前面2bの開口端或いはこの付近の部材に引っ掛かりにくくなり、開放状態が意図せずに維持されてしまうことをより確実に防ぐことができる。
また、本実施形態において、筐体80には、遊技盤2の前面2bに沿って配置される板状の台板85aが設けられていてもよい。そして、台板85aには、開閉部材21の上方側において前方側に突出する庇部86が設けられ、この庇部86は、開閉部材21が開放位置となったときに当該開閉部材21の前端を上方で被覆するように構成してもよい。
この構成では、開閉部材21が開放位置にあるときには、誘導口20に向けて流下してきた遊技球が開閉部材21に接触する前に、或いは開閉部材21に接触することなく庇部86に接触しやすくなるため、開閉部材21に対して遊技球による直接的な衝撃が加わることを抑制ないし防止することができる。従って、開閉部材21やこれと連動する伝達機構30等に対して遊技球の接触に起因するダメージが加わりにくくなり、製品の寿命を確実に延ばすことができる。
また、開放位置のときには、開閉部材21の前端を遊技盤2前面2bの前方側にある庇部86の下方位置でとどめておくことができるため、この構成でも、開放位置から閉鎖位置までの開閉部材21の移動距離が短縮され、開放状態となっている誘導口20を閉鎖するまでに要する時間を短縮することができる。従って、開閉部材21を閉鎖する制御の開始後に余分な遊技球が誘導口20内に進入してしまうことを抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明における第2実施形態に係る遊技機用入賞装置について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と異なる部分について主に述べ、重複する部分については同番号の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
第2実施形態に係る入賞装置100は、図13及び図15に示すように、遊技盤2の前方側において開閉部材121の上方側となる領域を含み該遊技盤2の前面2bと略平行に配置される板状の前飾り板187aが前飾り部材187(筐体80)に設けられている。すなわち、前飾り板187aは、誘導路60の前面側を覆うとともに、上端が開閉部材121よりも上方に位置するように形成されている。そして、開閉部材121は、図14及び図15(A)に示すように、閉鎖部121aが閉鎖位置のときに前端121fが前飾り板187aとの間に遊技球の半径rよりも小さい幅dだけ離間するように配置されている。これにより、入賞装置100は、図15(A)(B)に示すように、閉鎖部121aの前後方向の幅(長さ)が狭くなり、閉鎖位置と開放位置との間の移動距離が短くなるので、被作用部121b及び後端部121cを後ケース体82内で問題なく動作することができるようになっている。すなわち、入賞装置100には、後ケース体82の周壁部82aに後側開口部82e(第1実施形態参照)が形成されておらず、簡単な形状でコンパクトに形成されている。
(第2実施形態の主な効果)
第2実施形態の構成では、開閉部材121の上方側となる領域を含む前飾り板187aが形成され、閉鎖部121a(開閉部材121)が閉鎖位置のときに前端121fを前飾り板187aに当接させず離間するように配置されているため、開放位置のときに後方への移動距離を短縮することができ、ひいては、伝達機構30が後方側に嵩張ることがなく、入賞装置100全体として前後方向のコンパクト化(特に後方領域の削減)を図りやすくなる。
また、前飾り板187aが配置されているため、閉鎖部121a(開閉部材121)の前端121fが離間した状態であっても誘導口20をより確実に閉鎖すると共に開閉部材121上方においてより円滑に遊技球を流下させることができる。また、開放位置から閉鎖位置までの開閉部材121の移動距離が短縮され、開放状態となっている誘導口20を閉鎖するまでに要する時間を短縮することができる。従って、開閉部材121を閉鎖する制御の開始後に余分な遊技球が誘導口20内に進入してしまうことを抑制することができる。
[他の実施形態]
上記第1実施形態では、開閉部材21の被作用部21bが、開閉部材21の下面側における後端部21c付近(後部側)かつ中央部付近から下方側に突出するように形成される構成を例示したが、後端部21cよりもある程度前の位置等のその他の位置に形成される構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、伝達機構30の作用を受ける被作用部21bが、遊技盤2における前面2bと後面2cの間の厚み内で変位する構成を例示したが、開閉部材21が閉鎖位置にあるときに、開閉部材21の被作用部21bが、遊技盤2の前面2bよりも前方に位置する構成としてもよい。
1…遊技機
2…遊技盤
2b…前面(盤面)
2c…後面
10,100…遊技機用可変入賞装置(入賞装置)
20…誘導口
21,121…開閉部材
21a,121a…閉鎖部
21b,121b…被作用部
21c,121c…後端部
21d…上側摺動部
21e…下側摺動部
121f…前端
30…伝達機構
31…第1伝達部材
31a…回転軸
31b…延出部
31c…作用部
31d…嵌合部
32…第2伝達部材
32a…回転軸孔
32b…第1延長部
32c…第2延長部
32d…作用部
32e…被作用部
40…駆動源
41…コイル部
42…プランジャ
43…ばね部材
50…誘導樋
51…下流側誘導樋
51a…下側壁部
52…上流側誘導樋
52a…上側壁部
60…誘導路
60a…排出部
62…球検出部
62a…遊技球通過孔
62b…上面部
62c…下面部
80…筐体
81…前ケース体
81a…板部
81b…案内孔
81c…周壁部
81d…収容部
81e…上壁部
81f…左側ガイド部
81g…右側ガイド部
81h…レール部
82…後ケース体
82a…周壁部
82b…下側ガイド部
82c…誘導突起部
82d…前側開口部
82e…後側開口部
82f…左側ガイド部
82g…右側ガイド部
82h,82i,82j…リブ
83…下ケース体
83a…貫通孔
85…台板部材
85a…台板
85b…突出部
85c…貫通孔
85d…上側ガイド部
86…庇部
87,187…前飾り部材
87a,187a…前飾り板
87b…取付部
87c…孔部
88…締結部材
B…遊技球
r…遊技球の半径

Claims (6)

  1. 遊技機の遊技盤に直接又は他部材を介して間接的に固定され、前記遊技盤の前面と直交する前後方向において少なくとも前記遊技盤の前方側に、前記遊技盤の前面に沿って流下する遊技球を下方側に進入させつつ取り込む誘導口が形成されてなる筐体と、
    少なくとも前記遊技盤の前面の前方側において前記誘導口を閉鎖可能な閉鎖部を備え、前記閉鎖部が前記誘導口を閉鎖する閉鎖位置と前記閉鎖部が前記閉鎖位置のときよりも遊技球が進入しやすい開放位置とで変位する開閉部材と、
    駆動力を生じさせる駆動源と、
    前記開閉部材と連動可能に構成されると共に前記駆動源の駆動力を受けて前記開閉部材を前後に変位させる構成をなし、前記閉鎖位置のときには前記閉鎖部を前記遊技盤の前方側に突出させて前記誘導口を閉鎖し、前記開放位置のときには前記閉鎖部を前記閉鎖位置のときよりも後退させて前記誘導口を開放するように前記開閉部材を変位させる伝達機構と、
    を備え、
    前記開閉部材は、前記伝達機構から作用を受ける被作用部が形成されており、
    前記伝達機構は、前記開閉部材の上方又は下方若しくは側方において前記被作用部を前記遊技盤の後面よりも前方側の範囲で動作させるように構成され、
    前記開閉部材は、前記開放位置にあるときに当該開閉部材の後端が前記遊技盤の後面と同位置又は当該後面の前方に位置するように構成されており、
    前記駆動源は、前記遊技盤の後面よりも前方側において左右方向に直線的に移動するプランジャを有し、
    前記伝達機構は、
    前記駆動源の側方に配置されるとともに前記プランジャの左右方向の変位と連動して回動する構成をなし、前記遊技盤の後面よりも前方側において上下方向に延びる軸を中心として回動可能とされた第1伝達部材と、
    上下方向において前記開閉部材と前記駆動源との間に配置されるとともに、前記遊技盤の後面よりも前方側における上下方向の軸線を中心として回動可能に構成され、且つ前記第1伝達部材からの作用を受けて回動し、その回動動作によって前記開閉部材の前記被作用部を前後方向に移動させる第2伝達部材とを有し、
    前記第1伝達部材において前記第2伝達部材に作用する部分が前記遊技盤の後面よりも前方側で変位し、
    前記第2伝達部材において前記第1伝達部材から作用を受ける部分及び前記開閉部材の前記被作用部に作用する部分が前記遊技盤の後面よりも前方側で変位することを特徴とする遊技機用可変入賞装置。
  2. 前記開閉部材は、前記被作用部を自身の後部側に形成し、
    前記伝達機構は、前記開閉部材を変位させるときに前記被作用部を前記遊技盤の前面と後面との間の厚み内で変位させるように作用することを特徴とする請求項1に記載の遊技機用可変入賞装置。
  3. 前記開閉部材は、前記開放位置のときに前端が前記遊技盤の前面よりも前方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機用可変入賞装置。
  4. 前記筐体には、前記遊技盤の前面に沿って配置される板状の台板が設けられており、
    前記台板には、前記開閉部材の上方側において前方側に突出する庇部が設けられており、
    前記庇部は、前記開閉部材が前記開放位置となったときに当該開閉部材の前端を上方で被覆するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機用可変入賞装置。
  5. 前記筐体には、前記遊技盤の前方側において前記開閉部材の上方側となる領域を含み該遊技盤の前面と略平行に配置される板状の前飾り板が設けられており、
    前記開閉部材は、前記閉鎖位置のときに前端が前記前飾り板との間に遊技球の半径よりも小さい幅だけ離間するように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の遊技機用可変入賞装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遊技機用可変入賞装置が前記遊技盤に配置されていることを特徴とする遊技機。
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